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「ヒトラー暗殺、13分の誤算」、家具職人の青年がなぜヒトラーを狙ったのか

2015-11-06 18:58:54 | ドイツ映画
おススメ度 ☆☆☆

歴史映画好き ☆☆☆☆

1939年11月8日、ミュンヘンのビアホールで演説中のアドルフ・ヒトラーを狙って爆弾が仕掛けられたが、あいにく悪天候で、時間が早められ、退席のわずか13分後爆発が起こり、8人が命を落とした。(ヒトラーは生き延びる)

その手口から、独秘密警察ゲシュタポはクーデターや英国諜報部の関与を疑ったが、逮捕されたのは、田舎に暮らす平凡な家具職人、ゲオルク・エルザーと名乗る36歳の男だった。

青年は当初、頑として口を割らなかったが(結構きつい拷問)、恋人が連れてこられると、自分の犯行を説明する。だが、ヒトラーは、背景を探れと執拗に迫る。

映画は後半、この逮捕された男の動向と、彼が爆破するに至った状況が描かれる。

純朴な青年で、青春を謳歌していた。ダンスシーンとか不倫の恋とか、一般人の人となりが描かれるが、結局、人々がナチスになびいていき、このままでは戦争になると危機感を抱くようになったようだ。

取り調べ側にも、その後展開があり、ヒトラーを裏切ったゆえに、刑事警察署長が絞首刑にされる。(このシーンはえぐい)

淡々と地味な事実が積み重ねて描かれるので、かなり根気がいる。

ヒトラー圧政下でこのような計画を実行した人がいたとは、ドイツの良心をも描いているようだ。
コメント
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