おすすめ度 ☆☆☆★
骨太ドラマ好き ☆☆☆☆
東野の人気ミステリー「加賀恭一郎シリーズ」第10作。
今回はラストということで、加賀恭一郎(阿部寛)のルーツが話の骨格になります。
ちょっと登場人物が多く、名前を変えたりしているので、よく見ないとわかり難いところがあります。
できれば、相関図などを見ておくと理解できます。
東京都葛飾区小菅のアパートで滋賀県在住の押谷道子の絞殺死体が発見されたことに端を発し、彼女が劇作家浅居博美を訪ねてきたことがわかります。
かなり大部な作品で、その因果関係が事件の真相につながります。
浅居博美の幼少期の出来事が、この映画のメインで、子役が迫真の演技で泣かせます。
ちょっと、松本清張の映画を思い起こさせますが、原作が影響を受けているようです。
カレンダーの謎が、加賀の母親とつながり、事件は大団円へ。
半沢直樹の演出だけに、テレビっぽいところがありますが、重厚さは伝わってきます。
骨太作品として成功していると思います。