おすすめ度 ☆☆☆★
「ローマの休日」をパロったお姫様と助監督の恋物語。
撮影所でのお話なので、大手映画会社の映画かと勘違いしていたが、なんとフジテレビの作品。
それにしても、映画へのオマージュ満載。
前半は、お姫様が映画から抜け出す下りから、現実を案内していくうちに、ますます好きになって、相思相愛の中に。
だが、お姫様は、人と触れてはいけない別世界の立場。
途中から、病床に伏す老人が登場。
で、この老人を演じるのが加藤剛。
この老人こそが、助監督の成れの果てなのだが、ずっと、お姫様を想い続けた、恋の権化なのだ。
その痛々しい迫真の病気の演技。(それは、演技というか、そのままというか)
加藤剛の役者魂を見た。
映画青年にとっては、微笑みの恋愛映画だ。
それにしても、綾瀬はるかは、この映画のためにあるような、まさに映画美人だ。
坂口君も、一途な青年によくマッチしている。
映画館主の柄本明は、キューピット役を好演。