おすすめ度 ☆☆☆ (劇場鑑賞)
静謐な映画好き ☆☆☆☆
ハンガリー映画 PG12
2017年・第67回ベルリン国際映画祭で最高賞の金熊賞をはじめ4部門に輝いた。
題名だけ見て、この映画を知るのは難しい。見逃しかけていた。
冒頭の牛のと殺場面が、リアルに写される。殺された牛の頭を切り落とし、その切り口を見せる。淡々としているのでグロくはないがショッキング。
このと殺場に若い女性がやってくる。臨時の検査官だ。かなり神経質。いわゆるアスペルガー症候群。うつ病に近い病気だ。
一方、工場の財務部長、片腕を亡くしている。かっては、家族もいたようだが、今は独身。
牛の交尾薬が盗まれ、その捜査に心理分析官が加わる。
そこで、財務部長と女性検査官が同じ夢を見ていたことがわかる。
そのことから、二人は愛し合うようになる。
なんとも心理的な映画だ。
鹿の夢が、二人を結び付けるなんて、ちょっとロマンチック。
血と夢すなわち、肉体と心。それが合体した時、幸せが訪れる。
なんとも不思議な映画だ。