おすすめ度 ☆☆☆
ストーリーが異なる別バージョン「殺人者の記憶 新しい記憶」があり、同時公開されている。
かつて連続殺人を犯した獣医のビョンスは、いまはアルツハイマー病に侵され、記憶がおぼろげになっていく日々を送っていた。あやふやになる記憶への対処のため毎日の出来事を録音する習慣がついていたビョンスは、ある日、偶然出会った男テジュの目つきに、テジュが自分と同じ殺人犯であるという確信を抱く。やがてテジュはビョンスのひとり娘ウンヒのそばをうろつくようになり、ビョンスはひとりでテジュを捕らえようとするのだが……。
名優ソル・ギョングが、減量して老人役を迷演。減量した後も、日々鍛錬し減量を維持。この役にのめり込んでいる。
それにしても、アルツハイマーの元殺人犯。そのあいまいな記憶を映像化しているので、どこまでが本当なのか?
まさに、記憶を試される観客は、困るのか、面白いとみるのか。
衝突事故を起こした車の荷物台には、血液が。その運転手は警官。なぜか目つきが怪しい。
二人の対決が始まるが、娘が絡んでくる。
そして、殺人のルーツまでさかのぼり、ラストのどんでん返しにつながる。
原作があるらしいが、なかなか考えた設定。
韓国映画らしく、コメディタッチも加わって、見やすくなっている。