おすすめ度 ☆☆☆ (劇場鑑賞)
2018年9月15日に逝去した女優・樹木希林の最後の日々を追ったドキュメンタリー。樹木に初めて長期密着取材し、18年9月26日に放送されたNHKの同名ドキュメンタリー番組に未公開映像を加えて再編集した。
がんを宣告され、死を意識した樹木。NHKのドキュメンタリーに自らをさらそうとした。
前半は、樹木の映画撮影の同行で、撮影の合間など、樹木らしい表現があって面白い。是枝監督に注文を付けるところなど。
ところが、後半になると、監督が、方向を見失い、自身の身の上話などがはさまれて、いささか退屈。
何を撮ろうとしているのかの自問自答。
まあ、何とか、ラストには、蹴りは付けるのだが。
晩年の樹木を描いているので、生い立ちなどのレクイエムはほとんどない。