おすすめ度 ☆☆☆ (劇場鑑賞)
ゴッホ好き ☆☆☆★
イギリス・フランス・アメリカ合作
主演のゴッホを演じたウィレム・デフォーが、ヴェネチアで男優賞を獲得するなど評価を得ています。
現代美術のアーティストであるジュリアン・シュナーベルが演出を担当。
ゴッホの半生を描いている。半生といっても。37歳で亡くなっているので、アルルへ移ったのが35歳であるから、晩年の3年くらいの描写。
ただ、絵を描きだしたのが、20代後半なので、まあ、絵かき時代の半生か?
さらに、片耳を切ったり、幻覚を見たりと、いささか精神的におかしいし、絵をかいてもほとんど売れない(書き出したのが遅かった)ので、極貧にあり、画商の弟に世話になっていた。と、決して恵まれない半生。
ただ、自ら景色を眺めていると、俄然絵が描きたくなるという、天性の絵かきだった。
で、この映画の特色は、ゴッホの半生を描きつつ、その晩年のゴッホの目にしたものを描こうという監督の思いで作らているので、殆ど手持ちカメラ、二つの焦点という特殊技法で、まさにゴッホ視点を描いている。
まるで、ゴッホの絵の中にいるような錯覚を覚えさす、そんな映画だ。