おすすめ度 ☆☆☆★
大正時代の日本に実在した無政府主義者・朴烈と日本人女性・金子文子の愛と闘いを描いた韓国映画。
無政府主義者の朴烈の恋人金子文子の恋愛を描いた映画だ。
ただ、歴史的背景を描くため、関東大震災後の政府の対応ぶりや、むりすじの逮捕劇も丁寧に描かれる。
彼らが、天皇を認めていないので、その辺もきっちり描かれており、日本人としては、
いささか面はゆい。
ただ、日本人である文子が、そこまで朴烈の犠牲になるところが、描写しきれていない。
金子文子を演じるチェヒソをはじめ、演者の日本語は、かなり上手(日本人も何人か演じている)。
文子の意志の強さは、抜群に演じられており、かっこいい。
韓国映画であるため、どうしても、その目線になるのはやむを得ない。
この事件は、日本人でもあまり知るところでないので、目新しい。
韓国ではかなりの評価のようで、日本でも、ちゃんと評価してほしい。
意外と真面目でありながら、暗くならないところに、韓国映画の底の深さを見る。