おすすめ度 ☆☆☆
ネット社会に警鐘 ☆☆☆★
題名の「飢えたライオン」は、アンリ・ルソーの『飢えたライオンは身を投げ出してカモシカに襲いかかる』に由来する。
固定カメラによる定点撮影、短いシーンの積み重ねなど、かなり工夫した撮影法。
一人の高校生が、SNSで拡散した噂で、はじめは、嘘とはぐらかしていたのが、やがていじめの対象となり、はては、レイプされるにいたる。
反社会的教師の行為と、女子高生自身の身軽な行動により悲劇に至る。
実に見ていて辛くなる映画だ。
高校生の死後の高校校長の、的外れな講話に、今のマスコミの象徴が現れている。
決して優秀な映画とは言えないが、一石を投じる強さを持っている。