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NHK山田洋次が選んだ日本映画100選 喜劇編 森崎東監督の「喜劇 女は度胸」

2013-02-07 16:31:40 | 日本映画
1969年作品。

山田洋次より年上だが、映画では後輩の森崎が、山田の原案で撮った処女作だ。

主役は、これも初主演の倍賞美津子。

だが、「男はつらいよ」の渥美清が重要な役どころだ。

働かない父、暗い顔で内職する母、ちゃらんぽらんな兄に囲まれて暮らす学に恋人ができた。

だが、兄が女工でコールガールをしている瞳から借りた「ゲーテ」の本。そこからドラマが始まる。

弟は、昼は行員、夜は大学の学生だが、女工と知り合い、一目ぼれする。

思い切って、結婚を持ち出すが、コールガールをしている瞳と勘違いし悩むことに。

父親まで話に絡んでてんやわんや。

ことが、売春婦という、ちょっと後ろめたい話だが、一方で、渥美の演技も絡んで、なんとも汗臭い映画に仕上がっている。

そしてラストは、それまで黙っていた清川虹子扮する母親がまとめて、めでたしめでたし。

飛行機も出てくる、羽田空港近くの川辺のアパート、庶民臭がプンプン。

それにしても、渥美清の「とら」とは違ったいきのいい兄ちゃんぶりが光っている。
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