ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「アイアンスカイ」、月面に生存したナチスの地球への攻撃です。

2013-02-23 15:24:17 | ドイツ映画
おススメ度 ☆☆
    SF映画好き ☆☆☆☆

これは痛烈な皮肉を込めたドイツ映画です。

月の裏面にナチスドイツの軍事基地があったとは驚きの発想。

物語の発端が、月へ派遣された地球からのロケットが、黒人を運び、初の黒人宇宙士が誕生というジョーク。

これは、SF映画のもじりとしては最高のものだ。

受け取った側のナチスは、白人純潔主義、そこへ黒人が現れたからはたと困って、白人化の薬を注射、白人にしてしまうというジョーク。

そして、次期総統候補の恋人である女性軍人が、この黒人に惚れてしまうのも面白い。

さらに地球に潜入して、チャップリンの「独裁者」を見て、自らの国の過ちを認識するとは。

一方、地球側も、宇宙への攻撃について各国が寄り集まった国連のような会議で、それぞれの国のお国柄が。

という風に、風刺溢れた映画だが、宇宙と風刺に疎い人にとってはいささか苦痛の映画だ。

アメリカまで風刺で包み込んでしまう、ドイツ(フィンランド)人の度量に感心する。

ラストの皮肉もさらにアップ。下ネタも満載。
コメント
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