ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「ビーストストーカー/証人」、香港ノワール映画(ポリスアクション)です。 

2013-02-09 13:43:52 | 中国映画
おススメ度 ☆☆☆

2008年作品。

題名は、カタカナ英語、「追うも獣、追われるも獣」というキャッチコピーが実態を表していますが、要は、ポリスアクションです。

冒頭、やり手の主任刑事が、部下を励まし、猛烈なカーチェイスを繰り広げます。

DVDには、メイキング映像があって、実際に人を乗せた車を何回も回転させて撮影。確かに、臨場感あふれるアクションシーンでした。

で、犯人はとらえたものの、実は、犯人の逃走した車は、女検事から奪ったものでその車には小さな女の子が乗っていた。

この女の子の死に責任を感じた刑事が、犯人の親玉の命令で、もう一人の検事の娘を誘拐した犯人と対峙するという構図。

ただ、もう一つ、最初のカーチェイスと絡んだ事件があって、その複雑なからみの中、幼い女の子と、瀕死の女性の生死が絡んで、ラストの大展開へと話が進みます。

途中、女の子が、下水管の中をはい回ったり、土砂に埋まったりと大アクションがあり、お涙のシーンもあります。

まあ、突っ走った感のあるスピード感に圧倒されます。
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「アウトロー」、トムクルーズのサスペンス映画です

2013-02-08 17:06:36 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆

トムクルーズが、世界で最も危険な流れ者を演じるとして話題の映画です。

川岸で殺される5人無差別銃撃だ。それを狙ったのは、狙撃経験者(いわゆる軍帰り)。だが、彼は6発撃っていた。

で彼が呼んだのは、ジャックリーチャー(彼を演じるのがトムクルーズ)。
事件を追っていくうちに、彼も事件に巻き込まれ、警察とのカーチェイス。

そして犯人の呼び出しに一人で出かける。(ネタバレ)
































呼び出されたのは採掘場、ガンショップのじいさんを味方につけ、関係者を皆殺しにします。まあ、かっこいいといえばかっこいい。

そして弁護士が女性で、絡むのかと思えど、それはなし。でも50歳というのに、ムキムキの裸を見せて健在を示します。

まあそこそこ面白い程度の映画です。



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NHK山田洋次が選んだ日本映画100選 喜劇編 森崎東監督の「喜劇 女は度胸」

2013-02-07 16:31:40 | 日本映画
1969年作品。

山田洋次より年上だが、映画では後輩の森崎が、山田の原案で撮った処女作だ。

主役は、これも初主演の倍賞美津子。

だが、「男はつらいよ」の渥美清が重要な役どころだ。

働かない父、暗い顔で内職する母、ちゃらんぽらんな兄に囲まれて暮らす学に恋人ができた。

だが、兄が女工でコールガールをしている瞳から借りた「ゲーテ」の本。そこからドラマが始まる。

弟は、昼は行員、夜は大学の学生だが、女工と知り合い、一目ぼれする。

思い切って、結婚を持ち出すが、コールガールをしている瞳と勘違いし悩むことに。

父親まで話に絡んでてんやわんや。

ことが、売春婦という、ちょっと後ろめたい話だが、一方で、渥美の演技も絡んで、なんとも汗臭い映画に仕上がっている。

そしてラストは、それまで黙っていた清川虹子扮する母親がまとめて、めでたしめでたし。

飛行機も出てくる、羽田空港近くの川辺のアパート、庶民臭がプンプン。

それにしても、渥美清の「とら」とは違ったいきのいい兄ちゃんぶりが光っている。
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「アルバート氏の人生」、男として生きたホテルマンの人生です

2013-02-06 19:44:13 | 映画
おススメ度 ☆☆☆
     人生を考えたい方 ☆☆☆☆

アイルランド映画である。19世紀の南アイルランド、ダブリンが舞台。

女が男を演じて、アメリカアカデミー賞の主演、助演候補となった作品です(勿論女性として)。

19世紀のアイルランドは、貧しい国。貧富の差が激しく、貧しい人たちは、なかなか豊かさに手が届かなかった。

ホテルの執事を務めるアルバート・ノブスは、その知的なセンスで、ホテルのオーナーには気に入られていた。

しかし、彼には、誰にも言えない秘密を抱えていた。就職難のため男として応募し、採用されたがため、それ以来ずーっと男で過ごしていた。

だが、ある時、壁の塗装職人を同室してくれと頼まれ、やむを得ず泊めるのだが、蚤がいて、服を脱いだところを見つかり、ばれてしまう。(ネタバレ)


























だが、実は、相手も女だった。

しかも、彼は女性と結婚していた。そんな彼に触発され、小金をためていたアルバート氏は、タバコ屋の経営を夢見る。

一方、メイドの中で彼のお気に入りがいて、結婚を告白しようとする。が、彼女は、ホテルのボイラーを修理に来た男といい仲になっていた。

まあ、あまり面白い展開でもないが、アルバート氏が女であるという設定が何とも愛らしく、演じるグレングロースが、渾身の演技で魅せてくれる。

ただ、もともと女が男という設定に違和感のある当方にとっては、別世界の物語で、展開の面白さにあれよあれよで終わってしまった。

中で、一度女物の衣装を身に着け、海岸を歩く姿は可愛かった。
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「NINIFUNI」、題名からして意味深です!

2013-02-05 15:10:20 | 日本映画
おススメ度 ☆☆
     変わった映画好き ☆☆☆

ローマ字で書かれた、NINIFUNI、これ仏教用語で「而二不二(ににふに)」だそうです。

「一枚の紙を例にとって考えてみましょう。
・「紙には表と裏がある。」というのが「而二」にあたります。そして、
・「表と裏がそろって初めて一枚の紙になる。」と言うのが「不二」にあたります。
つまり、紙には表と裏という二つの面があり、その両方があるからこそ紙が存在しているというわけです。」

監督が、伊藤桂司さんの「而二不二」という画集を見て、題名を思いついたそうです。

この映画の監督は、真利子哲也さん。「イエローキッド」という作品で、ゆうばりファンタスティック映画祭などで数々の賞を受賞しています。

まあ、単純に言えば、犯罪を犯して逃げ、その先(海辺)で練炭自殺を遂げる。

その数日後、その浜辺で、女の子のアイドルグループのプロモーションビデオの撮影が行われる。

まあ、それだけのことだが、犯罪者のセリフなし、歩く姿や、自動車を運転する画面など、カメラの長回し。雑音のみ。

それと、にぎやかなアイドルグループの存在。

その二つに何の関係があるのか、映画は語らない。

ただ、現実の映像があるだけ。

42分という短い映画。これをどう見るかは観客あなたですと。

ただ、DVDで見たが、映画で見るとまた違った感想が出るかも?



 
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「つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語」、行定監督の愛の物語です。

2013-02-04 17:13:16 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆
     恋愛映画好き ☆☆☆☆

艶という女を巡る男の話ではなくて、その相手をした女の話です。

主人公艶の夫、松生春二を演じるのは阿部寛。

艶ががんで瀕死の状態。精を吸い取られたかのような阿部寛は、10キロの減量でげっそり。

6人、いやもっとの美女軍団に囲まれて、楽しいはずが、げっそりとは?

それだけ艶は男を吸い取る女だったのか。

だが、映画で艶は、病床に伏せほとんど姿を現さない。

それより、艶と関係を持った男の女たちのつややかな日々が続々と語られる。

艶の死を感じ取った夫が、艶が関係した男に連絡を取り、死をみとりに来させようとしたのだが。

それにしても、この映画に登場する女優陣は、さすが色気もさりながら強い女達だ。

その象徴が、小泉今日子と荻野目慶子の取っ組み合いの大喧嘩。まあ、すさまじいものがある。ワインが小道具とは!(ネタバレ)

































それにしても、ラスト、死をみとった看護士とその子が艶と夫をいやしてくれるのかも。

伊豆大島の断層が生み出した不思議な坂道が繰り返し出てくる、それも自転車で。
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『ゲーテの恋/君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」』、まさにゲーテの恋です

2013-02-03 16:18:15 | ドイツ映画
おススメ度 ☆☆☆
    ヨーロッパ映画好き ☆☆☆☆

ゲーテといえばあの文豪、彼の「若きウェルテルの悩み」は有名だ。(小生は未読)

その「若きウェルテルの悩み」を地で行ったゲーテの恋の物語。ただ、かなり脚色はされているみたい。

小説を書くのは好きだが、なかなか売れないゲーテは、父の要請で地方の裁判の事務所に勤務することに。
そこで同僚と行った舞踏会で、一人の娘に恋をしてしまう。

娘の家に行くが彼女は留守、妹たちと遊んだ帰り彼女と出会い、燃えるような愛を経験する。

だが、彼女は貧しく妹たちを養わなければならず、彼女に惚れた参事官と結婚することに。(参事官はゲーテの上司だ)

その婚約の席に駆けつけたゲーテ、失意のどん底に。

まあ、そんな失恋物語だが、当時の時代考証が緻密なのと、田舎の風景が実に綺麗で、中世の画を思わせる。

かなり自由な雰囲気で恋を楽しむので、明るい映画に仕上がっている。

その後、友人の自殺とか、決闘とか、刑務所とかちょっと暗い話もあるが、ラストで再び明るさが見え、万々歳だ。


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「ストロベリーナイト」、フジテレビで放映された警察ものです。

2013-02-02 17:41:33 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆

姫川班、警視庁捜査一課殺人犯捜査十係(姫川班)主任 警部補姫川玲子を竹内結子が演じる。

今までのキャラと違う、厳しい表情の姫川は、それなりに魅力がある。

今回は、暴力団抗争と警察の過去の事件のもみ消しという、社会性のあるテーマだが、上司からの命令に合点がいかず単独捜査に挑む姿が描かれます。

そして、偶然に知り合った男が、当の事件の関係者、その男の暗い匂いに惹かれて、はまりゆく男女の関係。

全編雨に彩られた、ノアールとでも言いたい映画のテンポ。

テレビの映画化でなければ、それに徹した映画作りができただろうが、興業的に許されず、どっちつかずの映画になってしまった。

まあ、娯楽として映画を楽しむ分には、それなりの仕掛けがあって面白いのだが。

それにしても、大沢たかおは演技力がグンとアップした。姫川が惚れる相手をうまく演じた。

一方、三浦友和は、儲け役だが、出番が少なすぎる。それに比べ、武田鉄矢が、気さくな感じで映画を面白くしている。
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「ライフオブパイ  トラと漂流した227日」、ちょっと意味深な映画です

2013-02-01 17:05:02 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆

単純に、遭難し、トラと一緒に727日も漂流して助かったという話で、感動してもいいのだが、最初から、成人した生き残りの青年とライターが話をするところから始まる。

インドで動物園を開園していた父親がカナダへ移住することになり、貨物船で動物ともども船旅に、その途中、嵐に遭い船は転覆、最初は数匹の動物と一緒だったが、いつしかトラとの共生に、共生といっても、いつトラに襲われるかもしれず、緊張の連続だ。幸い保存食もあり、何とか生き延びるのだが。

獰猛なトラを手なずけるでもない、ただ、恐怖の中、荒海を乗り越えるため共生する。で、海にもきれいなシーンがいっぱい。

クジラが接近し、海ボタルに感動し、トビウオと奮闘し、謎の島ではミーアキャットの大群が。

その映像は美しい、3D映像がクリアに映し出す。

ただこの映画(ネタバレ)






































ラスト近く、遭難を審判する保険会社の話が出てきて、このトラとの漂流は本当なのか、もう一つの話、トラや動物は人間を戯画化したものだと。

映画自体は、結論を見せず観客にゆだねる。

一方で、インド人という設定が、宗教問題や、食生活(ベジタリアン)が物語に影響を与え、意味深なのだ。

トラ自身もCG映像なので、迫真ではあるが、なぜかしらけることもあり、残念だ。


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