ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「二つの名前を持つ少年」、第二次世界大戦下、生き延びたユダヤ人少年

2015-09-16 18:45:27 | ヨーロッパ映画
おススメ度 ☆☆☆☆

第二次世界大戦下のポーランド。

あのアウシュビッツ収容所がある。

ドイツの占領下、ユダヤ人狩りが行われていた。

そんななか、父の教えに従って、ポーランド人の名前を騙って生き延びた少年がいた。

これは実話に基づく。ラストには、本人の現代が写される。

だが、ユダヤ人は割礼をする、これが決め手となって、少年は幾度もユダヤ人であることがばれてしまう。

少年は3年間、森で暮らし、物乞いで助けてもらったりして、難関を切り抜けていく。

一番ショックなのは、農業作業中歯車に挟まれ片手を大けがした時のこと、医師は少年がユダヤ人であることを見抜き、ユダヤ人は手術しないとして放置する。

同じポーランド人でも差別がきつかった。

片腕を切り落とした青年は、片腕ながら作業に従事し、懸命に生き抜く。

その懸命さの故、助けてくれる人がいるとホッとする。

少年の強い生き抜く意志と人々のやさしさが胸を打つ。

不変的な良作だ。

監督はドイツ出身、ドイツ・フランス合作映画。

一人の少年を双子が交互に演じているという珍しい作品。
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「ゴッドタウン 神なきレクイエム」、フィリップ・シーモア・ホフマンの遺作です

2015-09-15 17:30:14 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆

WOWOWで公開後、DVD化。

アメリカの田舎町ゴッズ・ポケットと呼ばれる労働階級地区で突如起こった殺人事件。

アメリカの田舎町の閉鎖性が事件を複雑に。

よそ者のニッキーは、その地の女性と結婚。


その連れ子が職場で殺される。

一端は事故死として処理されるが、母親はその死を不審に思う。

一方、ニッキーは、葬儀費用を競馬ですってしまい、そのためいろいろ画策するがそれが裏目に。

フィリップシーモアは、ニッキーを演じ、その躯体をゆすりながら走り回る。これが遺作とはちょっと気の毒。

一方、妻は、やってきた新聞記者とねんごろに。

田舎町のちょっとした事件があらぬ方向に。

演技者ぞろいで、渋さがうかがえるが、


ただ、映画としては締まりがない。
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「バトルフィールド」、西暦1000年代イギリスで起きた復讐劇

2015-09-14 18:26:54 | イギリス映画
おススメ度 ☆☆

ソードアクション好き ☆☆☆

一部劇場で公開後DVD化。

征服王ウィリアムにより制圧され、10万人ものサクソン人が虐殺されたイングランド。

朽ち果てた村に、復讐に燃える王子が参戦。

壮絶なバトルが繰り広げられる。

かつて父を叔父のデュラント卿に殺され、国を奪われたノルマン貴族の王子。

圧政に苦しむ農民と手を携え、圧倒的な戦力を誇る軍隊と戦う。

基本、ソード(刀)バトル。

鎧を突きさしぶった切る。

セピア調がかったくすんだ色使いが、クラッシクな感じ。

監督が、日本の時代劇の影響を受けたというだけあって、そこここに、黒沢の亜流が覗く。

86分の中編だが、ほとんどバトルシーンで占められる。

バトル好きにはたまらないだろうがその他は凡庸。
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新潟の旅 その二 新潟市水族館マリンピア日本海 その二

2015-09-14 09:42:11 | 日記
水族館

ペンギンさんも、可愛かった。






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「ギリシャに消えた嘘」、ハイソな感じの夫婦とツアーガイド

2015-09-13 17:07:08 | 映画
おススメ度 ☆☆

クラシックなミステリー(サスペンス)映画好き ☆☆☆

イギリス・フランス・アメリカ合作

ギリシャとトルコが舞台なので、ミステリアス。

原作が、「太陽がいっぱい」のパトリシア・ハイスミスのサスペンス小説「殺意の迷宮」。

舞台は、ギリシャのアテネ、ツアーガイドと金持ちのアメリカ人夫婦。

ところが、金持ちの夫は、投資家を欺き、大金を奪った詐欺師で、探偵に狙われ、殺してしまう。その現場を見てしまったガイド。

そこから事件は、発展、逃げ出すがパスポートはホテルに。

そこで、ガイドの世話で、偽パスポートを作ることに、それを受け取りにクレタ島へ。

一方、ガイドは、金持ち夫婦の妻に横恋慕。

それを知った夫がやきもち。

そして事件が。

ドンパチのミステリーではなく、心理劇という優雅なノリの映画。

セピア色がかった映像は、ギリシャの風土とマッチし、どこかエキゾチック。

まあ、そんな雰囲気に浸る映画。

話自身はそんなに複雑ではない。

「太陽がいっぱい」と同じく、悪は必ず滅びる。
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Ferrace house フェラスハウス

2015-09-13 09:51:35 | アメリカ映画
おススメ度 ☆

官能映画好き ☆☆☆

シェアハウスを舞台に男女のリアル恋愛を描いた映画。セックスシーンはふんだんです。

ただ、AVではないので、一応ソフトです。

ひとめぼれで始まる二人の出会い、それからは一気にって感じです。

シェアハウスですから、いろんな人が登場しますが、乱交ではありません。

ただ、レズシーンはあります。

60分の中編なので、一気に見れます。
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「Dearダニー 君へのうた」、ジョンレノンの手紙をめぐるダニーの再生

2015-09-12 18:07:04 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆

アル・パチーノ好き、ジョンレノン好き ☆☆☆☆

ジョン・レノンから実際に手紙を受け取ったミュージシャンはスティーヴ・ティルストンというフォークギターの名手。21歳の時、雑誌に不安を書いたことから、レノンに励ましの手紙をもらっていた。60歳になって、初めてそれを知る。

映画は、ダニーコリンズ、アルパチーノが演じています。

コメディっぽい展開なので、なぜか高田純次が思い出されて、ちょっと映画的にマイナス。

絶頂期を過ぎた人気ミュージシャン。新曲を作るでもなく、ヒット曲を往年のファンの前で歌い、楽屋では酒と薬の怠惰な生活。

そんな彼が、若いころもらったレノンの手紙。今頃手元に届くなんて。

でもそれに、勇気を得て、ファンの女性との間にできたまだ見ぬ息子に会いに行く。

当然息子には拒否されるが、

そこには、ADHD(不注意、多動性、衝動性傷害)の孫娘が。

その孫娘をいい学校に通わせることにしたが、

息子にも、がんの疑いが。

そして家族のために奔走するダニー。

ホテルの女マネージャーとも親しくなって、

新しい生活が

そんなハートウォーミングな物語。

アルパチーノをはじめ、脇を固める役者の演技で魅せてくれる。
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「ミルカ」、実在のインド人オリンピック陸上選手ミルカ・シンの半世紀

2015-09-11 19:03:59 | 映画
おススメ度 ☆☆☆

インド映画好き、スポーツ映画好き ☆☆☆☆

実在のインド人オリンピック陸上選手ミルカ・シンには、人知れない悩みがあった。

そのため1960年オリンピックでは、4位に甘んじた。

その陰には、インドパキスタンの分割時の歴史的悲劇があった。

インドとパキスタン、和解の兆しが見え、パキスタンの招きで、陸上競技大会が開かれることになり、ミルカに団長の白羽の矢が立った。

断固として断るミルカを説得に行く道中、コーチが首相秘書官にその生い立ちを語る。

そして、ミルカの幼いころの映像が。

姉と二人暮らし、窃盗などをくりかえす悪党だった。

だが、恋人ができるや、心を入れ替え、軍隊入隊、そこで、走りの才能が磨かれていく。

だが、ミルカには、隠されたもう一つの顔があった。

それは、インドパキスタン分裂時の悲劇だ。

このような悲惨な過去があるが、

スポーツ選手としてのミルカは、まさに努力の天才。

過酷な練習に明け暮れ、見事な走りを見せる。

153分の大作だが、インド映画はさらに30分多いという。

たしかに、マサラ映画としての要素もある。

それは、ミルカの恋物語で発揮される。

ダンス、ダンス、ダンス。

これらをひっくるめてインド映画ファンにはたまらない映画だ。

インドのアカデミー賞と言われる国際インド映画アカデミー賞で作品賞や監督賞、主演男優賞など計14部門を総なめにしたのも納得。
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「くちびるに歌を」、長崎県中五島中学校の合唱団、教師と生徒の物語

2015-09-10 18:39:15 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆

産休の臨時教師にやってきた女教師。

合唱団の指導をするが、なぜかピアノが弾けない。

そして生徒たちにそっけない。

この教師を新垣結衣が演じるが、後半までブスッとした感じでそっけない。

心に病をもつという事だが、こんな愛想のない先生ってありなのかと、それが気になって物語に溶け込めませんでした。

家庭環境というか、そのために心に病を持つ子供と、この女教師の再生物語なのだが。

ただ、アンジェラ・アキの音楽が主テーマとなっており、多感な中学生たちの音楽を通しての結びつきをテーマにしており、女子のみの合唱部に男子を入れて仲良くやっていく、そんな青春が描かれているので、ハートウォーミングな出来となっている。

両親の不幸を一人背負って生きる女生徒と、発達障害の兄を持ち、その面倒を見るのを使命と考える男子生徒。

15年後の自分へという作文を通して、その苦悩を明らかにする手法は、原作である中田永一の小説に負う。

二十四の瞳や、大林の監督の青春ものになぞらえる向きもあるが、この映画はちょっと大枚。

132分は内容からして長すぎ。もう少し引き締まった展開であってほしかった。

それでも、何回も泣いたという人がいるから、溶け込めればよかったのかも。
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「ヴィンセントが教えてくれたこと」ダメおやじが聖人?

2015-09-09 17:45:26 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆☆

いやあこのダメおやじいけてるね。

ビル・マーレイ演じる何とも個性的な悪。

アルコールとギャンブル、女、猫。まあこれだけそろえば、いい男だ。

そんな男の隣に引っ越してきた、離婚調停中の母とこまっしゃくれたやせちび少年。

おやじは借金まみれで、借金取りに追い回されている。

隣の少年の学校帰りにつきそうアルバイトを受ける。

そして、か弱い少年に、喧嘩の仕方を教え、ギャンブル、女、酒(これはさすが敬遠)を教える。

ダメおやじとこまっしゃくれ少年の絶妙なコンビネーションが、この映画の真骨頂。

でも、おやじの女ともだちのナオミワッツ、少年の母親のメリッサ・マッカーシーなど脇も達者。

初めての競馬で大当たりする時の興奮は共有。

だが、おやじは、借金の取り立てに転んでしまい、リハビリの身に。

ラストは、聖人となって万々歳。

悪ほど教えることが多かったり、一方で、痴ほう症の妻を抱えて、少年は癒しの役目。

その点は、ほろ苦い。
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