ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「あの日の声を探して」、チェチェン紛争下の悲劇

2015-12-15 17:28:44 | ヨーロッパ映画
おススメ度 ☆☆☆

戦争映画(悲劇)好き ☆☆☆☆

フランス・グルジア合作 PG12

戦争映画ではあるが、廃墟の中を生き延びる少年の話で、かなり暗い話だ。最後には明るい兆しが見えるものの、ソ連軍兵士の話も絡んで結構きつい。

いい映画だが、心して見る必要がある。

チェチェンにロシア軍が侵入して、反対勢力を掃討。

そんな中、両親を殺され、赤ん坊の弟と二人残された9歳の少年ハジ、声を失っていた。

育てることができないので、赤ん坊は、他人の家の前に置き捨てにし、放浪の旅に。

フランスからきていたEU職員キャロルに助けられる。

だが、声が出ないので、意思疎通がうまくいかず、キャロルは、仕事面でも悩みを抱えていた。

やがて、二人の誠意は、報われ、ダンスシーンは圧巻だ。

この物語と並行して、ロシア人コーリャ、いい加減な生活をしていて、軍隊に入れられてしまう、そこでは、上下関係が厳しく、スパルタ教育。そして、現場に放り出される。

一方、ハジの姉は、生きていて、弟を探し続ける。

この三つの話が交互に描かれるが、実は、コーリャの話は、最初に返る。

それにしても、ソ連軍が徹底して悪者扱いにされている。被害者側から見るとそうだが、軍隊内部のヒエラルキーもかなりきつい。
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「SEXテープ」、キャメロンディアス主演、SEXテープを巡るドタバタ

2015-12-14 18:36:05 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆

お色気コメディ好き ☆☆☆

一度一般公開が予定されながら、見送られた作品。

熱愛カップルが、子供ができて、マンネリになり、それを打破しようと、みずからのセックスを撮影して、かなりエスカレート。

プライベートのつもりが、アップされて公に。

そこで困った夫婦が、火消しに走り回るコメディ。

キャメロンディアスが、この難役を、あけっぴろげに演じて、その面では成功。

気軽に見られる雰囲気だが、かなりきわどい画面もあり、お嫌いな方は避けたほうがいいでしょう。

逆に、AVを期待したらそれは的外れ、それなりに抑制されています。
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「リベンジ・オブ・ザ・グリーン・ドラゴン」、アメリカで起きた中国やくざの抗争。

2015-12-13 18:42:28 | 中国映画
おススメ度 ☆☆☆

中国やくざ映画好き ☆☆☆☆

殺しのシーンとが多く R15+

「インファナル・アフェア」のアンドリュー・ラウ監督と、同作をハリウッドリメイクした「ディパーテッド」でアカデミー賞を受賞したマーティン・スコセッシがタッグを組み、中国から不法移民としてアメリカに渡った少年が裏社会で生き抜く姿を描いたクライムドラマ。

実話の映画化だ。

1983年、アメリカ・ニューヨークのクイーンズにたどり着いた中国からの移民の二人の少年。

夢を求めてきたが、そこはどん底の生活。

そこから這い上がるには、ヤクザ組織で活躍するしかない。

当時いくつかの組織が縄張り争いをしていた。

そんな中、殺しをして少年たちものし上がっていったが、組織が麻薬に手を出し、泥沼に。

ラブストーリーも絡まって、ネクストステージへ。

成人した少年の一人が、白人を殺してしまったことから、FBIに追われることになる。

監督が、香港人だけに、話すのは英語だが、展開は香港映画。抗争シーンは迫力がある。

知らない俳優が多く、その点は、マイナス。

ラストは、香港へ帰って、やっと里帰りできたかに見えたが。
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嵯峨嵐山 続き

2015-12-13 11:44:16 | 日記


大河内山荘の下りは、裏道。

こちらの紅葉も綺麗。

対岸の景色もまた




























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「007 スペクター」、007シリーズ第24作

2015-12-12 18:37:44 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆

アクション映画好き、スパイ映画好き ☆☆☆☆

007ジェームスボンドは、元英海軍諜報部に勤務したイアンフレミングが作りだしたスパイ小説の主人公。

1953年から死ぬまで、1964にかけて出版した23作に及ぶシリーズものだが、映画は第一作の「ドクターノー」が1962年に公開され、現代まで24作品が映画化されている。

第一作のジェームスボンド役は、ショーンコネリーが演じていた。

これだけ息の長いスパイものは少なく、007はスパイ映画の代名詞のようだ。

そんな、007の最新作、ダニエル・クレイグのボンド役は、4度目のお披露目だ。

冒頭、メキシコシティでのフェスティバルからの一連のアクション、特にヘリコプターでの格闘シーンは、住宅街すれすれで演じられる、手に汗ものだ。

この冒頭のつかみでグイグイ引き込まれる。

その後も、新型アストンマーチンのカーチェイスや、セスナ機と車のチェイス、列車内のバトル、ビルやブロフェルドの秘密基地の大爆破と盛りだくさん。古都ローマ、冬のオーストリアアルプス、モロッコと観光地も欠かせません。

そして007自身も囚われの身となり、注射を打たれるは危機一髪です。

で、お色気のほうは、モニカ・ベルッチ姉さんの出番は少なく、レア・セドゥには恋をしてしまうのですが、ちょっと肩すかしでした。

まあ、007ファンには、物足りない面もあるが一応は及第点です。
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「ハッピーエンドの選び方」、自分の最期を選ぶ発明がうんだ悲喜劇

2015-12-11 17:20:50 | 映画
おススメ度 ☆☆☆

老いと死を考える人 ☆☆☆☆

イスラエル・ドイツ合作

安楽死を認めている国は少ない。イスラエルも同様。

だが、末期の患者にとって、死の誘惑は存在する。

そんな悩みの解決方法として、自ら死を選べる器械を発明した男。

実験は成功するが、それが評判になり、依頼が殺到。

そんななか、自らの妻が認知症に。

その典型が、全裸でみんなの前にあらわれること。

夫人の恥ずかしさをいやすため、友人全員が全裸で夫人を迎えるユーモア。

人間いずれは死ぬ、出来れば苦しまずに死にたい。

だが、自らに迫ったとき、どういう態度が取れるのか。

考えさせられる映画。

でも、見ていて辛くない、愛があるからだろうか。
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「靴職人と魔法のミシン」、魔法のミシンで修理した靴を履くとなんと、当人に変身

2015-12-10 18:51:03 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆

マンハッタンのロウアー・イーストサイドに住む靴職人。先祖から引き継いだ靴修理屋に、前途を見出せなくて、くすんでいる。

母親と一緒に住んでいるが、母は病がち。

でもご近所さんとも付き合い、それなりの生活をしているのだが、

彼の住む地域は、もともとドイツ人地区だが、彼はユダヤ人で、あまりよくは思われていない。大体靴職人はユダヤ系が多いらしい。

ある日、黒人のギャングの親玉がやってきて、靴修理を頼むのだが、時間とかを守らず難癖をつけられる。

靴修理の途中に、ミシンが壊れ、緊急に倉庫で眠っていた古いミシンで修理。

ところがそのミシンで修理し、履いてみると、その持ち主に変身。

そこからが、コミカルで、シニカルな物語が展開。

父親の靴を履いて、母親とデートしたり、ギャングの家へお金を取りに入ったりと、飛躍する。

そのため、ギャングに追われることになり、てんやわんや。

まあ、ありえない話だけに、どこまでついていけるか。

かなりファンタジーであり、シリアスであり、最後のしめは、そうくるかいってとこ。

マックス・シムキンがさえない靴職人を演じ、ダスティン・ホフマン、スティーブ・ブシェーミ、エレン・バーキンが脇を固めている。
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「孤独の暗殺者 スナイパー」、射撃の選手が悪の手にはまる

2015-12-09 18:58:04 | フランス映画
おススメ度 ☆☆

サスペンス映画好き ☆☆☆

一部劇場にて公開

射撃チャンピオンが、家庭でのトラブル続きで、どん底の状態の時に、誘惑の誘いが、

巧みな、トークで、金欲しさに引き受けた、射殺。

お手の物の射撃で、苦労から抜け出しはしたが、

苦労の元凶だった父親が亡くなり、金を手にした勢いで、

バイクを買ったり、少々羽目を外す。

そして妻と娘。

だが、後戻りはできない。

二度目の射撃に失敗するや、今度は追われる立場に。

射撃の競技も迫ってきて

結局、一時の気の迷いが、人生を破滅させる典型。

主人公には、「黒いスーツを着た男」のレダ・カティブ。

彼の一人芝居的な要素が強い。

フランス独特のノアールの雰囲気はない。

最後まで気が抜けないが、今一つ盛り上がりが足りない。

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嵯峨嵐山 大河内山荘

2015-12-09 11:44:04 | 日記
嵐山の中腹にある大河内山荘

入園料は、やや高いが、抹茶のサービスがある。

山道の疲れを一息。

ここは、日本人客が多い。






















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「変身」、フランツカフカの有名な小説の映画化です

2015-12-08 17:54:31 | 映画
おススメ度 ☆☆

カフカ好き、前衛映画好き ☆☆☆☆

2009年一部劇場公開

ツタヤ旧作50円、でレンタル。

2002年製作、ロシア映画。

カフカの「変身」は、学校の教科書にも載るぐらい有名ですが、当方未読。

カフカの小説にほぼ忠実に映画化しているというから、カフカの「変身」に興味ある方にはいいかもしれません。

ただ、人間が突然虫になるという、現実にはありえない物語が、フィクションでなく、現実として描かれるところに違和感を感じたら、それはこの映画を理解していない証拠。

それにしてもカフカの虫は、どうだったのかは知りませんが、普通のサラリーマンが、姿かたちはそのままで、手足や格好が虫になるというこの映画。俳優の演技力によるところ多大です。

ロシア映画らしい演劇的な作法は、この映画の中身にマッチして、ちょっと滑稽なそれでいて、不条理な側面を持っています。

かなり映像的な場面も登場、映画を締めています。

結局、虫になったことで、家族の自立を促し、自らは滅びる節理が悲しい。
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