ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「エスコバル 楽園の掟」、コロンビア麻薬王エスコバルの家族になった青年の悲劇

2016-12-04 11:32:07 | 映画
おすすめ度 ☆☆★

エスコバル好き ☆☆☆

フランス・スペイン・ベルギー・パナマ合作

南米コロンビア、麻薬王であり、国会議員であり、慈善家でもある実在のエスコバル。

その麻薬王の姪に恋し、家族の絆に翻弄されるカナダ人サーファーの悲劇。

ベニチオ・デル・トロが、エスコバルに扮し、その光と闇を演じる。

慈善家であり、家族愛にあふれたエスコバル。一方で、敵対する相手を徹底的に殺していく非道な男だ。

神を信じるが、神をも恐れぬ男。

サーファーの青年ニックは、兄とともに、コロンビアにやってきた。

そこで、エスコバルの姪と恋仲になり、エスコバルの家族に加わる。

だが、エスコバルに捜査の手が及び、金を隠すためにニックに仕事を依頼する。

簡単に事が運ぶはずだったが、意外な展開に。

ピストルを撃てなかったニックは、逆に追われる立場に。

エスコバルの闇と青年の非業のラストが浮き上がる。

コロンビアという国の複雑さに思い致される。
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「ソード・アーチャー 」、カンフー映画です。

2016-12-03 17:35:41 | 中国映画
おすすめ度 ☆★

カンフー映画好き ☆☆★

劇場未公開

ウォン・カーウァイ監督の武侠大作「グランド・マスター」の脚本と武術顧問を務めたシュ・ハオフォンが監督を務めた武闘アクション映画。

自ら武術家であり、小説もものにするハオファン。ほかに「ソードアイデンティティ」がある。

20世紀初頭、混乱化の中国では、武術を極める各派があり、覇を競っていた。その武術家たちの抗争を収める人物がいた。その名をジャッジアーチャー。

ある日見つけた青年を後継者として育てていく。

そこへ、父親を殺された敵を討ちたいと頼みに来る美女。

殺陣、組み手。弓矢や槍など、空手だけでなく、人体の補助具を加えた武術は、なかなかの見もの。

物語はちょっとわかりずらいが、山水画張りの中国の背景での、武闘シーンは圧巻。





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「或る終焉」、ある介護士の日常!

2016-12-03 13:16:39 | 映画
おすすめ度 ☆☆☆

終末医療に関心のある方 ☆☆☆★

メキシコ・フランス合作。

第68回カンヌ国際映画祭で脚本賞。メキシコの俊英マイケルフランコ監督。

終末ケアの患者の介護をする介護士デビット(ティム・ロス)。

彼の介護の様子と、ジョギングの日常が淡々と映し出される。

エイズの末期患者(女性)を全裸で介護するシーンがあるが、出ている俳優が痛々しい(やせ細った体の全裸)が延々と続く。

次に介護するのは、脳卒中で倒れた元建築士。

男性であるがゆえに、エロ映画に付き合ったり、男同士の付き合いも描かれ、これが、セクハラとして訴えられ解雇される。

デビッドには、別れた妻と医学者の娘、そして、がん患者で亡くなった息子。この息子の死にデビットが関係しこれが、トラウマに。

そして、薬漬けを嫌がり、安楽死を求める女性。

最後は、あっけない結末。この結末については議論百出。

全体に淡々として進むので、結構眠気を誘う。

映画は、淡々としているが、内容は結構えぐい。



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「ティエリー・トグルドーの憂鬱」、フランス・市場の原理!

2016-12-02 16:47:50 | フランス映画
おすすめ度 ☆☆☆

シリアス映画好き ☆☆☆★

主演のバンサン・ランドンが、カンヌとフランスセザールの主演男優賞に輝く。フランスでは、100万人が鑑賞。

ランドンが扮するティエリーの物語。

51歳のエンジニア、勤めていた会社でリストラにあう。

職業訓練を受けたり、面接のためのセミナーを受けたり、そこでは、現代の中年層の就職の難しさが浮き彫りに。

銀行に借金を頼むと、家を売ることを勧められたり、生命保険を勧められる。やむを得ず、トレーラーハウスを売ろうとすると値切られたり。商売の厳しさがあぶり出される。

家には、共稼ぎの妻と障害を持つ息子がいるが、家庭が唯一の温かさ。特に妻とのダンスシーンは、唯一明るい雰囲気。

後半は、スーパーマーケットの監視員に就職。万引きする人を捕えたり、不正をする職員を摘発したりと、スーパーの原理が、現代の金中心のえぐさをあぶりだす。

ドキュメンタリー専門のカメラマンが撮影、ティエリー目線のドキュメンタリー風だ。

ラストに余韻は残すものの、全体に暗い印象はぬぐえない。これが現実なのだが。

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「香港、華麗なるオフィス・ライフ」、ジョニー・トーがミュージカル???

2016-12-01 17:27:21 | 中国映画
おすすめ度 ☆☆☆

香港・中国合作

一部劇場で公開

元ネタの舞台劇を書き下ろし、主演もこなした張艾嘉(シルビア・チャン)は、この映画版でも脚本とプロデュースの他、舞台で演じた役と同じ張威に扮している。

このオフィスストーリーを、大胆にミュージカル仕立てに。

ミュージカルと言っても、セリフを歌っているという感じなのだが、

美術監督ウィリアム・チャンが手がけた近未来的なセットが、それに輪をかけて、フィクショナルに仕上がっている。

上場を目前にした会社の人事抗争が主流で、女社長が会長と副社長を両てんびんにかけるという、ドロドロ試合。

新入社員二人を、狂言回しにして、物語は展開。

ラストはこれらが、ガラガラポンとなる。

暗黒映画などのジョニートーが、ミュージカルに挑戦。

まあ、アメリカ版ほど派手さはないが、無難にまとめている。
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「ある殺し屋 KILLER FRANK」、笑わぬ殺し屋が笑う笑う。

2016-12-01 13:20:31 | アメリカ映画
おすすめ度 ☆☆

サスペンス映画好き ☆☆★

劇場未公開

ウィリアムフォーサイス主演の映画。

あまりぱっとしない主人公フランク(題名通り)。

殺し技術はすごいらしいが、ほとんどが拳銃一発。

もともと、孤児院出で、ほとんど笑わない御仁。

ある日町で出会った女に惚れる。(まあ、そんなに美人ではない)

その女が、文章教室に通っているのを知って、その教室に通う。もともと文才があったのか?

殺しの経緯を書いた文章で、ボスが怒り出し、主人公を殴り倒す。

警察に助けられ、病院に。

そこで、目が覚めた主人公、今度は笑いが止まらない。

打って変わって、笑いの殺し屋に。

女が、彼の居所を聞かれ、結局殺されることに。

更に最強の殺し屋が送り込まれ、ピンチ。

フランンクの殺しは、ほとんど銃撃なので、その強さは、画面から実感できないのが難点。

 
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