おすすめ度 ☆☆
詩的映画好き ☆☆☆★
園子温が自らのプロダクション初めての作品。
もともと温めていたテーマと福島の惨劇が結びついてできた作品。
未来、人間は少なくなり、小さな星に散在している。その星に住む人に宅配便を届ける、ロボット。これを園の伴侶の神楽坂恵が演じる、彼女のワンマン映画のようだ。
届け先の風景は、殺伐としている。ただ、映像としてはきれい。
原発事故後の福島が撮影現場。期せずして、荒涼たる未来を演出できる。
一方、宇宙船は、屋形船風、中はコンピューターだが、どこか昭和風。レトロなのだ。
非常に個性の強い作品なので、難しいと感じる人も多い。特にたんたんと意味ないシーンが続くので、眠くなる。寝落ちする人が結構いる。ただ、DVDの場合、眠くなれば少憩して、眠気さましすればOK.
弱小プロダクション故、費用はかけられない。
ただ、宇宙船内のセットは、かなり本格的で金がかかっている。
暴力などのバイオレンスとセックス描写が多かった園、SFに転向したかの矢先が本作品。
多才を証明する作品だが、
次回は、ロマンポルノ。