ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「ひそひそ星」、園子温のSFファンタジー!

2016-12-12 10:02:11 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆

詩的映画好き ☆☆☆★

園子温が自らのプロダクション初めての作品。

もともと温めていたテーマと福島の惨劇が結びついてできた作品。

未来、人間は少なくなり、小さな星に散在している。その星に住む人に宅配便を届ける、ロボット。これを園の伴侶の神楽坂恵が演じる、彼女のワンマン映画のようだ。

届け先の風景は、殺伐としている。ただ、映像としてはきれい。

原発事故後の福島が撮影現場。期せずして、荒涼たる未来を演出できる。

一方、宇宙船は、屋形船風、中はコンピューターだが、どこか昭和風。レトロなのだ。

 

非常に個性の強い作品なので、難しいと感じる人も多い。特にたんたんと意味ないシーンが続くので、眠くなる。寝落ちする人が結構いる。ただ、DVDの場合、眠くなれば少憩して、眠気さましすればOK.

弱小プロダクション故、費用はかけられない。

ただ、宇宙船内のセットは、かなり本格的で金がかかっている。

暴力などのバイオレンスとセックス描写が多かった園、SFに転向したかの矢先が本作品。

多才を証明する作品だが、

次回は、ロマンポルノ。

 

 

 

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「ローマに消えた男」、野党党首の替え玉事件!

2016-12-11 17:22:09 | ヨーロッパ映画

おすすめ度 ☆☆☆

イタリア最大の野党の党首エンリコ。総選挙をまじかに控え、支持率低下、総会ではやじり倒される。

そんななか、突如行方不明に。

困った部下アンドレアは、双子の兄弟がいることを知り、彼(ジョバンニ)に代替を打診。

なんと彼は、ひょうひょうとマスコミや大統領などと代役をこなし、大衆の面前で立派な演説をし、おかげで人気は急回復。

一方、エンリコは、昔の恋人のところへ転がり込み、映画関係のアルバイトをして生活をエンジョイ。

こちらは、恋愛話だ。

そして、昔、兄弟と恋人の写真が出てきたりする。

政治家のつらさと、年を取り、昔の恋心を呼び覚ます、そんな人生は、現実をついていて、辛辣。

再び党首は行方不明。

どちらが帰り咲くのか。ラストは微妙。

イタリアの名優トニ・セルビッロが兄弟二役を演じ分け見事。

「レジェンド」では、兄弟のガチンコ対決があるが、こちらは、兄弟は一度も顔合わせはしない。お互いテレビで顔合わせを確認。

イタリヤらしい、展開はしゃれている。











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「レジェンド 狂気の美学」、トムハーディ二役のイギリスギャング映画!

2016-12-10 17:47:54 | ヨーロッパ映画
おすすめ度 ☆☆☆★

イギリス・フランス合作 R+15 ギャング映画ですから

時代は、1960年。ロンドンに双子のギャングがいた。

そのギャングの華やかなりしころの映画。

双子のレジ・クレイーとロン・クレイ。一卵性双子だが、性格的には反対の感じ。

兄が、理知的なのに、弟は感情的。だが、双子故、とどのつまり、仲たがいはできない。

レジーに恋人ができる。運転手の妹だ。

堅気になろうとするが、所詮ギャング。

特に、ロンがすぐきれて問題を起こす。

でもこの時代に、政財界をも巻き込んで、事業を派手に展開。

警察に目をつけられるが、なかなか捕まらない。

むしろ、マスコミを利用して挑発

で、この双子をトム・ハーディが見事に演じ分けている。

殺しを何とも思わない二人の狂気はさすがだ。

トムは、この映画で主演男優賞を受賞している。

物語は、実際にあった出来事で、

エンドクレジットで、その後のクレイ兄弟の顛末と写真が挿入され、実話なのが確認される。

恋人役をエミリー・ブラウニングが演じ、狂言回しの役割。



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「最高の花婿」、最高の花婿は黒人だった。

2016-12-09 17:11:12 | フランス映画
おすすめ度 ☆☆☆

コメディ好き ☆☆☆★

フランスで1200万人を動員する大ヒットを記録したという。

ロワール地方の町シノンに暮らすヴェルヌイユ夫妻。4人娘、だが、婿殿はユダヤ人、アラブ人、中国人。最後に残った妹の結婚相手は、シャルル、カトリック教だが、コートジボワール出身の黒人。

おまけに父親が結婚に猛反対。

結婚式のため、やってきたコートジボアールの家族。

父親は、そっぽを向いている。

だが、ヴェルヌイユの父親も結婚に反対している。

その二人が、一緒につりをし、酒を飲んでいつの間にか仲良しに。

全体に、異文化交流のコメディだ。

フランスは移民大国、そのフランスだからこそあり得る話。

それぞれが、いちおう、ハイソサエティなので、とっくみあいのけんかなどは起こらない。

みんなして妹の結婚を成功させようと精一杯。

これだけ思いやりがあふれていれば最後はハッピーエンド。

うまく収まって万々歳。
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「好きでもないくせに」、謎の聖女、グラドル璃子、ちゃんと脱いでます。

2016-12-08 18:21:11 | 日本映画
おすすめ度 ☆☆★

恋愛映画好き ☆☆☆

写真週刊誌「FLASH」のヌードグラビア企画で「謎の聖女」として注目されているグラビアアイドル・璃子の映画初主演作。

昼はうれないモデル、夜はナンバーワンキャバ嬢。

ある日参加した合コンで知り合った男は先に帰ってしまい、酔っ払って好きでもない男と寝てしまう。

いわゆる「好きな男とはセックスできないが、どうでもいい男とはやりまくる」というパターン。

話はうまく回っていくが、結局は、男女の関係はうまくいかない。

青春エロティック映画で定評のある吉田浩太。監督。

璃子さんは、舞台挨拶もすけすけ衣装を着てきたというから、今後が期待される。

ロマンポルノが復活するというが、何とかいい作品を撮ってほしいものだ。

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「植物図鑑 運命の恋、ひろいました」、ありえない設定のラブストーリー

2016-12-08 14:43:39 | 日本映画
おすすめ度 ☆☆☆

ベストセラー作家・有川浩による恋愛小説。

ごく普通のOL・さやかは、ある日、マンションの前で行き倒れていた青年・樹と出会う。半年間という期限付きで樹はさやかの家で暮らすことになり、料理上手で野草に詳しく、それまで知らなかった世界を優しく教えてくれる樹に、さやかは次第に惹かれていくが……。

下の名前しか教えてもらえず、それでも、半年同棲を続ける二人。

野草を摘んで、それを料理にする男性。彼の作った弁当を毎日会社へもっていく女性。

題名の由来は、この男性の植物フェチから来ている。

二人の関係は、淡々と進むが、ある日、男性が差し出したハンカチが別の女性のものだったことからぎくしゃく。

でも、半年も同居すれば、二人はどことなくひかれあうはず。

半年たって、男が消えて、やっと気が付く「好き」という感情。

そういう意味ではうぶな甘い恋愛。

女性を、高畑充希が演じ、新鮮。

男性を、「EXILE」「三代目J Soul Brothers」のパフォーマーとして活躍する岩田剛典が演じる。さわやかな笑顔は素敵。

ラストに意外な展開があるが、無事収まってよかった。


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「エルサレム」、スマートグラスを使った一人称ホラー映画!

2016-12-07 19:30:14 | 映画
おすすめ度 ☆☆★

イスラエル映画

レンタルされっぱなしだったので、いい映画かなと思ったが、やや期待外れ。

イスラエルの新鋭ドロン&ヨアブ・パズ兄弟が監督・脚本。

スマートグラス着用の主人公の主観映像。

要は、スマートフォンを眼鏡でのぞいている感じ。

さらに、顔認識機能が搭載されており、結構見ずらい。

手ぶれ、ピンボケ。

おまけに、主人公の女性が、ヒステリックでちょっと引いてしまう。

前半は、友達とエルサレム旅行って感じで、個人映画っぽい。男性二人と知り合いになり、何とか盛り上がる。

後半は、パニック映画。

パニクッて、自己中なので、意味不明。

ゾンビっぽい怪物が出てきて、恐怖をあおる。

結局、感染症映画なので、コケ脅かしの要素は控えめ。

エルサレムという土地の興味も含めて、ちょっと目新しいパニック映画と言える。
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「極悪の流儀」、ハリウッド、砂漠、しつような追いかけっこ?

2016-12-07 17:34:09 | アメリカ映画
おすすめ度 ☆

劇場未公開

WOWOWで先行公開

ハリウッド、映画関係の仕事をしていた御仁が、気晴らしか何かで、砂漠へ。

車が横転したので、やむを得ず、徒歩で、キャンプをする。

彼を追う殺人鬼。

二人のせめぎあいがあり、眠っていて、目を開けると人の気配。銃で撃つ。

撃った相手が警官。

とまあ、サスペンス映画なのだが、

展開がよく呑み込めない映画。

後半は、ハリウッドでの豪勢な生活に場が移るが、

これほど、入り込めない映画は初めて。

まあ、劇場公開は無理。

ただ、出演者は結構いいのだが、

オスカーアイザック、ギャレット・ヘッドランド、マークウォルバーク。
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「疾風ロンド」東野圭吾原作のミステリー。スキーが楽しい!

2016-12-05 19:41:01 | 日本映画
おすすめ度 ☆☆☆

東野圭吾原作のミステリーで映画化はむつかしいといわれていた作品。

それだけに、本作は、ミステリー色より、コメディ色が色濃い。

阿部寛主演で、まったくのコメディ路線。その上司に扮する柄本明との掛け合いはまさにかけあい。

それと、雪山に埋められた瓶詰生物兵器「K-55」がメインの映画なので、雪山シーン満載。

おまけに、瓶の取り合いで、スノボーでの大捕り物。滑降シーンは、さすが快適。これがこの映画の目玉と言って差し支えない。

阿部の方は、2回も雪中で事故って、大けが、大捕り物には参戦できず、あとは、親子劇でほろりとさせるコメディ演技。

滑りのほうは、関ジャニ大倉忠義と大島優子が担当で、特に大島優子はスノボー好きで有名。

画面の大半がスキー場で、野沢高原で撮影されたらしい。

瓶詰生物兵器がいささかちゃちで、これが、トリックの重要部分を占めるだけに雑すぎる。


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「山猫は眠らない6 裏切りの銃撃」、スナイパーアクション!

2016-12-04 17:43:34 | アメリカ映画
おすすめ度 ☆☆

アクション映画好き ☆☆★

劇場未公開

スナイパーの苦闘を描いたアクション映画シリーズ第6作。

雪国で、めったやたら撃ちまくる。

仲間の裏切りで、行動がばれてしまい、狙撃される。

ジョージア(グルジア)から西ヨーロッパへの天然ガスを輸送するパイプラインを守る任務に。

ドローンなど最新兵器が投入される。

一人の男の活躍でなく、チームプレイで敵をやっつける。

新星チャド・マイケル・コリンズ、ビリー・ゼインらが活躍。

シリーズなので安心感はある。


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