ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「テス」、美しいナスターシャ・キンスキー!

2018-10-25 11:03:36 | NHKプレミアムシネマ

おすすめ度 ☆☆☆★

1979年作品 フランス・イギリス合作

ロマン・ポランスキーが、19世紀末のイギリスの東北部の農村を舞台に、貧しい行商人の子として生まれた娘テスの波乱に富んだ生涯を描いた。

トマス・ハーディ原作『ダーバヴィルのテス』の映画化。

当時貧しい農村では、貴族に娘を嫁がせ、生計を潤していた。

美しい少女テスは、その犠牲になり、二人の男に翻弄される。

164分の大長編歴史ロマンだ。

当時ポランスキーは、妻を亡くし、少女事件で、イギリスに入国できない状況にあった。そこで、フランスで撮影。美しいイギリスの風景は、フランスで代用されている。

美しいナスターシャ・キンスキーが主演を務めたことで、映画は引き締まり、各賞を受賞している。その衣装のすばらしさで、凛とした貴婦人像は、垂涎ものだ。

封建時代の男の立ち位置と、それに伴う女性の悲劇が見事に描かれ、ラストの悲劇へと続く。

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NHK朝ドラ「まんぷく」、いよいよ発展!

2018-10-25 09:09:10 | テレビ

今月から始まったNHK朝ドラ「まんぷく」。

福ちゃんと萬平さんは、結婚。ドラマが動きき出します。

それにしても、安藤サクラのかわいいこと。

一児の母なのに、天真爛漫。

今まで、映画では、ちょっと癖のある役が多かったが、今回は素の安藤サクラが見られる。

放送の最初に描かれる、素の安藤サクラ。可愛い。

おかげで、最近、奥田瑛二をちょくちょく映画で見かけるが、彼までかわいく見えてしまう。

ドラマは、インスタントラーメンの発明王の話だが、新しくひねり出されるドラマに期待したい。

 

 

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「ミッドナイト・ランナー」、警察学校の学生が犯罪組織に殴り込み!

2018-10-24 17:29:55 | 韓国映画

おすすめ度 ☆☆☆★

警察学校の学生が偶然出くわした事件の解決のため実践捜査に乗り出す姿をコミカルかつアクション満載に描いた作品。

前半は、警察学校のしごきなど、研修生活のあれこれ。

題名からはちょっと想像できないが、動と静の二人の青年がタッグを組んで、偶然出会った事件を自らの手で解決しようとする。

最初こそ、トッポギ(韓国のおやつ;餅炒め)を手掛かりの捜査だが、相手が結構な悪玉で、苦戦。

日本式「耳かき」なる怪しい店も出てきて、韓国映画らしいえげつないアクション映画。

でも、青年二人のコンビが絶妙で、青春物語している。

韓国で550万人の大ヒット。

パク・ソジュンとカン・ハヌルのダブル主演。



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「デンジャラス・ブロンド」、最強の女子大生戦士!

2018-10-24 10:47:23 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆★

劇場未公開

女子大生のジェナは、親友の傷心旅行に付き合いメキシコのリゾート地にバカンスへ。羽目を外した二人は、親切な謎の美女に誘われるままについて行ってしまう…。
妙な薬を飲まされ目覚めたのは、少女たちを性奴隷として海外の富豪へ売りさばく犯罪組織だった! 絶体絶命に陥った2人。

犯罪組織は、少女の一人が、大富豪だと知り、金を要求。

だが、その富豪、倒産していた。

その辺のやり取りがもたもた。

そして、メキシコ国境隊に連絡が。

一方、監禁し続けた少女二人の一人が、実は傭兵の娘で、幼い頃から銃や剣の扱いを身に着けていたのだ。

後半、この娘が、脱走、犯罪組織を壊滅状態に。

いさましい少女の奮戦姿はかっこいいが、それだけ。

あとはグダグダ。

 

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「教誨師(きょうかいし)」、6人の死刑囚と向き合う教誨師、大杉連最後の力作!

2018-10-23 17:22:34 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★ (劇場鑑賞)

見てほしい度 ☆☆☆☆★

2018年2月に急逝した俳優・大杉漣の最後の主演作にして初プロデュース作で、6人の死刑囚と対話する教誨師の男を主人公に描いた人間ドラマ。

教誨師は、受刑者の道徳心の育成や心の救済につとめ、彼らが改心できるよう導く。本作では、キリスト教牧師だが、仏教者のほうが多いのでは。

6人の死刑囚それぞれに、違った形での対話が用意され、最後には、教誨師自身の幼いころの犯罪が描かれ、重いものがある。

中には、烏丸せつ子扮する死刑囚のように、大阪弁で、漫才みたいな雰囲気を醸すシーンもあったりして楽しい。

ほかに、全然、黙して語らない男や、気のいいやくざの親分とか、字を知らないホームレスの男に字を教えるシーンとか。

だが、一番力の入っているのが、相模原障碍者殺人事件を思わせる死刑囚。高圧な態度で、教誨師を揺さぶるが、この男は刑を執行される。その時の態度まで。それが、教誨師自身の幼い頃の思い出と重なり、より深い感動をもたらす。

刑務所での対話劇が映画の大半を占め、まさに劇的展開だが、音楽すら拒絶してぐいぐいとひぱっていく。

この映画を勧めていいものか迷うが、人生について思い悩む人にとっては格好の題材だ。

死刑囚役に光石研、烏丸せつこ、古舘寛治、玉城玲央。「ランニング・オン・エンプティ」の佐向大が監督・脚本を手がけた。

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「フューチャーワールド」、新世紀SFアクション!

2018-10-22 17:20:09 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆★

SFアクション好き ☆☆★

PG12

第3次世界大戦が起こった近未来を舞台に、人間たちが繰り広げる生き残りをかけた戦いを描いた。第3次世界大戦によって水や資源が枯渇し、荒廃した世界。ある時、平和主義者の人々が暮らす避難所「オアシス」を統治するクイーンが難病に倒れる。

その息子プリンスが、薬を求めて旅立つ。

傍若無人な権力者・ウォーロード/戦いの王(ジェームズ・フランコ)とタトゥー・フェイス(メソッド・マン)ら、レイダース(侵略者)は、主人に従順な美しきアンドロイド・アッシュ(スーキー・ウォーターハウス)を手中におさめる。

途中、この侵略者に捕らわれるプリンス。

アンドロイドのアッシュがプリンスの味方になり、二人の逃避行。

そして薬の街へ到着、そこには女王が、そこで、大男と大乱闘。

砂漠を走る侵略者は、マッドマックス張り。

映画監督としても活動しているジェームズ・フランコが、自らの監督・出演。SF映画の女王ミラ・ジョボビッチも参戦。

ただ、いかにもB級映画。盛り上がりに欠ける。

 

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「東京暮色」、小津最後の白黒作品!

2018-10-22 11:09:58 | NHKプレミアムシネマ

おすすめ度 ☆☆☆★

1957年作品 上映時間 140分

実に暗い映画である。

でも小津映画、ある銀行家の娘、姉妹の悲劇。

姉は子持ちだが、夫と不仲で、実家へ戻ってくる。

妹は、学校を卒業後、遊び人と付き合うようになり、その中の木村と知り合い、妊娠してしまう。

昭和32年の東京下町。

男たちは、酒、たばこ、パチンコ、麻雀で、日々を過ごしていた時代。

まだ、舗装もされていないさびれた風景。

近くを列車が走り、夜は暗い。

妹は、男に妊娠を告げるが、逃げられてしまい、おろすことに。

そんな中、麻雀屋の女将が母親だと気づく。

母親は、父が単身赴任中男が出来て出て行ってしまった。

人生に嫌気がさした妹、八方ふさがりで、悩み続ける。

この妹が主役で、父、母、姉、おば、男連中、バー、飲み屋。

小津にしては珍しく暗い映画で、人生をひも解く。

でも、そこここにひらめく小津らしいシーンが、映画を引き締めている。

だが、ラストに向け、動き出すそれぞれ、役者がうまい。

妹を有馬稲子、笑顔一つ見せないが、チャーミング。

姉役の原節子、封建的な姉役で、悩みが多い。

父役の笠智衆、淡々とした渋い味わい。

中で光るのは、母役の山田五十鈴、目力で映画に重しを。

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「クロノスコントロール」、生き残った若い男女が、オーロラを目指して!

2018-10-21 17:33:47 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆★

カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2018」で上映

アメリカ・スイス合作

2020年、世界最大のロボット製造会社の社長エライアスが、戦争撲滅を目的とするロボット「クロノス」を発表。しかしそれは、人類を排除するための破壊兵器だった。97年後、残り少なくなった人間たちは、ロボット軍から逃げ回りながらひっそり暮らしていた。

10代のアンドリューとカリアは、ロボットの恐怖にさらされずに暮らせるという「オーロラ」を目指す。

二人の冒険譚のように見えるが、実は、アンドリューはエライアスがオーロラの場所を突き止めるために送り込んだヒューマノイドだった。

全体に盛り上がりに欠け、ご都合主義の展開においてきぼりを食う。

エライアスをジョン・キューザックが演じ、もったいぶるが、不発。

まあ、二人の恋話に徹すればよかったか。

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「早春」、不倫がテーマの小津作品!

2018-10-21 15:30:48 | NHKプレミアムシネマ

おすすめ度 ☆☆☆★

1956年作品。 144分の長尺

美男美女の池部良、淡島千景共演というちょっと珍しい小津作品。

さらに亭主の浮気という、うっとうしい話。

だが、小津は淡々と当時のサラリーマンの悲哀を描いて、様々な社会問題や、人生問題を描いていく。

丸の内という一等地のサラリーマン。

今と違って、若者たちも、麻雀やパチンコ。そしてグループでの飲み会。日曜日はピクニック。

当時にとっては、ちょっととびぬけたおてんば娘「金魚」。

夫は、成り行きで、関係を持ってしまう。

妻は敏感。

それから二人の確執。

山田洋次の作品がコメディに対して、シニカル。だがどことなくそこはかとない雰囲気。

達者な役者の存在で、戦争をも皮肉る。

やはりそのセリフの重み。

ラストは、前途を暗示して幕。

 

 

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「クワイエット・プレイス」、音を立てたら即死!

2018-10-20 17:47:21 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆ (劇場鑑賞)

ホラー映画好き ☆☆☆★

音に反応し人間を襲う“何か”によって荒廃した世界で、生き残った1組の家族がいた。
その“何か”は、呼吸の音さえ逃さない。誰かが一瞬でも音を立てると、即死する。

手話を使い、裸足で歩き、道には砂を敷き詰め、静寂と共に暮らすエヴリン&リーの夫婦と子供たちだが、
なんとエヴリンは出産を目前に控えているのであった。

末っ子は手に入れたおもちゃの音を立ててしまい、“何か”に襲われて死亡してしまいました。

この末っ子の死が、恐怖を掻き立てます。

最近の劇場は、後ろからの音もでるので、そのサウンド効果は大きい。

やがて、妻は出産しますが、音なしでいられるのか?

クライマックスに達します。

まあ、あとはちょっと拍子抜けですが、全員死亡とはなりません。犠牲は払っても希望は残してあります。

ジョン・クラシンスキーが監督・脚本を手がけ、自ら夫役に、そして妻のエミリー・ブラントが妻役に。夫婦で作った映画です。

全米でスマッシュヒットしている。



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