公園南側の芝生広場でクローバーの繁殖が目立っていたので強敵雑草NO.1はクローバーと思っていましたが、クローバーは根が普通の根で、地上の茎の根元を持って引き抜くと、根っこごときれいに抜けます。楽勝とは言いませんが、強敵雑草NO.1ではないようです。ただし花が咲き、種が落ちると、小さなクローバーが無数に発芽し、この段階で引き抜くことは非常に面倒です。種ができる前、雑草抜きをやるといいいのではないでしょうか。かなり大きくなっており、引き抜きやすいと思います。
それでは西洗公園で強敵雑草NO.1は何かというと、チガヤではないでしょうか。イネ科多年草で、草だけ30-80cmです。地下茎がどんどん伸びて繁殖します。南門東側および西側の空間で大繁茂しました。南門北側の石積擁壁の上、柵との間の40cm程度の幅の空間は、昔は芝生がきれいでしたが、近年はチガヤがはびこり、道行く人に、西洗公園は雑草茫々との印象を与えていました。
西洗自治会に、西洗公園の「雑草をとるな」という不可解な考えが、2013年頃までありました。2013年、自治会で「雑草をとるな」が大問題になり、実は、「雑草をとるな」と叫んでいたのは、ほんの少数の人であったことが判明しました。2013年には、反対に「雑草をとる」という不文律が成立し、「雑草をとるな」と叫んでいた人達は静かになりました。「雑草をとるな」と叫んでいた人達があげた理由は、土が流れる、土煙が立つ、生物多様性が失われるでした。しかしこれらは口実で、彼らは公園が「公」園であることを忘れていたようです。
最近は、町の高齢化が原因で、「雑草をとるな」という考えは、楽をすることに利用され、自治会は、当番班による公園清掃では「雑草取りはできない、やらない、落葉掃除でいい」と言い、刈払機、草刈機で刈るだけになっていました。自治会は、雑草をとる(抜く)ことを考えませんでした。当然のことながら今年の4月は、西洗公園は雑草公園でした。近くの町のある自治会長が、西洗自治会には「公園愛護会がないのか」と批判していました。
かねがね、住環境改善のため、舞岡公園でボランティア活動をやったり、ひぎり連合自治会で緑アップ、緑道建設などの検討を進めていた人が、もう西洗公園は放置できないと、決心して立ち上がり、今年度西洗自治会生活環境部長に志願し、4月に就任し、すぐ「西洗公園の七つの危険」という報告書をまとめ、5月に港南土木事務所を訪問し、対策を要望しました。
一方で、毎月1,2回の当番班2班による公園清掃の作業方針を大胆に変え、雑草取り重視に転じました。このブログに書いてきましたが、これまで、7か月、当番班による公園清掃で雑草取り反対と言った人は「一人」でした。足腰が弱くて落葉掃除に回った人は大勢いましたが、ほとんどの人は雑草取りに肯定的でした。班長はすべて前向きで、率先して雑草取りに挑戦しました。元気老人はみんな雑草取りに回りました。子供を連れて雑草取りに回った若い人達も大勢いました。
日限山4丁目の住民は、みんな、西洗公園の、安全、清潔、美、町の人々の居場所、活動場所としての効用、維持管理体制を重視していると実感しました。公園清掃は、班員の親睦の場になっていることも実感しています。これまでの自治会の「できない、やらない」風潮はうそだったと思っています。
今年5月から西洗公園愛護会も活動する愛護会に転じました。会員募集中です。現在、日々働く園丁は一人、草花担当は二人、腐葉土づくり担当は一人、刃物類の砥ぎ担当は一人です。全体で10名いますが、兼務している忙しい人が多いと思います。当番班による公園清掃は、会員は参加を原則にしています。日々働く園丁は数名いるといいですね。
話しがそれましたが、最強の強敵雑草チガヤも、西洗公園から消える日が近いと確信しています。まだ1年もたっていませんが、西洗公園は、雑草公園から、芝生公園にもどっています。
いかに町が高齢化しても、人口が減っても、町の人々の「できる、やる」精神は重要ですね。「老病に悩んでいる、町や自治会のことを考えることができない、やらない」、「自治会を退会する」ではなく、やることができなくても町や自治会のことを祈る心が、「人を育む生き生きした町」をつくると思います。内向的になるより、自分も、この方が幸福と思います。
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