先月複々線化事業完成による大規模ダイヤ改正を実施、登戸以東での混雑緩和や大増発などが実現した小田急線は、今年首都圏で最も注目の路線と感じている方も少なくないと思います。
計画されていた複々線化事業の完成が実現した今日でも、代々木八幡駅と開成駅のホーム延伸工事、通勤型車両3000形8両編成の中間車増結による10両化などが進められ、今後更なる輸送改善が図られる事が約束されていると言っても過言ではない状況で、今日付でこれらに加えて車両リニューアル(1000形と30000形EXE)やホームドア整備推進なども含めた「鉄道事業設備投資計画」が発表されています。
今日付で発表されたニュースリリースではこの「鉄道事業設備投資計画」に加え、「ロマンスカーミュージアム開業」というリリースも目を惹くものと感じ、こちらは2021年春開業予定と発表されています。
小田急電鉄は私鉄界では保存車両数もかなり多い部類、これらの車両が常設展示された施設の開設を切望する人物も相当数に及んでいると思われ、MAKIKYUも出来る事なら是非小田急沿線の何処かで…と思っていました。
ネット上でもJR東日本の「鉄道博物館」開館日と同日に「小田急バーチャル鉄道博物館」を開設するなど、小田急電鉄社内でもいつかは博物館開館を実現させたいと考えている人物が相当数いるのでは…と推測される状況でした。
小田急が社運を賭けた複々線化事業が一段落しまもなくGW連休期間を迎える今日、遂に公式発表が出たのは、小田急ファンの一員としては「遂に…」と感じる所です。
小田急沿線で広大な土地を確保するだけなら、伊勢原市内や開成町内などの方が地価も割安、また小田急線利用喚起・需要創出という点でも優位と感じますので、海老名の車両基地に隣接して開設というのは、一帯で商業施設やマンション開発が進捗している事などを考慮すると、個人的には少々意外だった気もします。
しかしながら海老名でのミュージアム開設となると、車両基地隣接立地ならではの催しの実施可能性、近隣商業施設への誘客に加え、都心方面からは特急ロマンスカーでのダイレクトアクセスも可能、また小田急線に加えて横浜や茅ヶ崎などから他社線でのアクセスも可能であるなど、移動選択肢が多様な事なども評価されたのでは…と感じています。
ちなみにミュージアム開業予定が発表された今日、近場という事もあり、恐らく建設地になると思われる海老名駅(西口)近くの検車区脇にある空き地も視察して来ましたが、ここなら先頭車と一部中間車程度に短縮された歴代ロマンスカー車両数編成程度の保存も出来そうな広さと感じたものです。
その気になれば空き地奥(小田原方)にある検車区施設内の小屋も解体、もしくは移設してミュージアム用地に転用する事も出来そうな雰囲気と感じましたが、今後この空き地がどの様に変貌していくのかも気になるものです。
このミュージアムの開業予定は2021年春、保存車両は現在非公開保存されている歴代ロマンスカー各車種(旧3000形SE車・3100形NSE・10000形Hi-SE・20000形RSE)とまもなく全廃となる事が想定される7000形LSEに加え、小田急線開業当初に導入されたモハ1形(一般車両)の名前が挙がっています。
「ロマンスカーミュージアム」と称するだけあって、収蔵・公開される保存車両の大半が特急車両となっており、小田急の保存車両は特急車両比率が高い事も考慮すると、ミュージアム収蔵車両も特急車主体になるのは必然と感じます。
(写真は以前ファミリー鉄道展で公開された旧3000形SE車&特急車両の並び:青いロマンスカー(60000形MSE)は保存対象外です)
しかしながら一般車両も保存車両として名前が挙がったモハ1形以外に、バーチャル鉄道博物館で公開されている2600形・9000形、これに加え2200形(写真)の3形式が保存されています。
この一般車3形式は現状通り喜多見検車区内で非公開保存継続なのか、それとも別の形で保存場所移動と共に公開保存、もしくは非公開保存となるのかも気になる所です。
(海老名検車区内で非公開保存されている旧3000形SE車の新ミュージアム移設はほぼ確実な情勢ですので、もし活用可能ならSE車保存庫への移動で喜多見検車区の留置線を空けるのも一つの方法かもしれません)
今後の展開も楽しみな朗報と感じ、3年後に予定されているロマンスカーミュージアム開館が待ち遠しいとも感じ、ミュージアム開館の暁には「小田急バーチャル鉄道博物館」は実在博物館への役割継承で閉館を迎えるのか否かも気になる所です。
「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方も、ロマンスカーミュージアム開業リリースを見た際の感想等ありましたらコメントもどうぞ。
先月小田急線は代々木上原~登戸間の複々線化事業完成に伴う大規模ダイヤ改正を実施、今日で丁度一ヶ月になります。
複々線化事業完成区間を運行する列車のラッシュ時混雑率も、一部の快速急行などを除くと概ね緩和されていると感じ、日頃小田急線を利用する一員のMAKIKYUとしては、総体的に見れば輸送改善が大きく進んだと感じています。
先月のダイヤ改正では一般列車の輸送改善が最も大きなポイントですが、新ダイヤ実施に合わせて特急ロマンスカーの新形式・70000形も運行を開始しています。
MAKIKYUは日頃小田急線を利用している身という事もあり、営業開始前の試運転も何度か目撃しており、また運行開始初日と翌日には乗車機会もありました。
他の記事作成・公開もあり、注目される存在の車両でありながらブログ記事作成がなかなか…という状況でしたが、ダイヤ改正1ヶ月記念も兼ねて、今日取り上げたいと思います。
新型車両・70000形はGraceful Super Express(GSE)と称され、ロマンスカーの名物とも言える展望席を備えており、オレンジ色の装いを纏った姿は非常に華のある車両と感じます。
今後小田急線でもホームドア設置を推進する予定もあり、展望席付き特急車では定番だった連接構造は取り止めとなり、連接車とほぼ同等の編成長ながら一般的なボギー車になっている事も大きな特徴になっています。
このため、一時期20000形RSEなどで見られた「7両」の特急が復活する事にもなり、現在活躍中の特急車は大量輸送向けのEXE/MSEを除くと乗降位置は車種によってバラバラ、駅ホームの乗車位置案内も非常に多彩なものになっており、全面退役もそう遠くないと推測される古参7000形LSEも残存する今日では特に…という状況です。
ちなみにMAKIKYUはホームウェイ号とダイヤ改正に併せて登場したモーニングウェイ号の2列車でGSEに乗車、LEDによる車外案内表示はMSEやEXEαと大差ないものになっており、華やかな外観の割に案内表示は大人しい印象を受けたものです。
車内に足を踏み入れると、デッキ付近は同じデザイナーが関与した箱根登山鉄道の新型車両「アレグラ号」などを連想させる雰囲気があると感じたものです。
随所にスーツケースなどの大型荷物に対応した荷物置きが設置されている辺りは、近年のインバウンド需要の増大なども影響しているのでは…と感じたものです。
荷物置き区画には製造メーカー(日本車輛)の銘板も見受けられ、脇には車号表記もあるものの、これらは控えめで余り目立たない雰囲気と感じ、デザイナーの意図でこの様になったのかも気になる所です。
客室に足を踏み入れると独特な形状の座席や天井、そしてVSEやMSEなどの先代特急車とは大きく異なる大きな客窓が非常に特徴的と感じたものです。
空調装置設置の関係で天井高さが低くなる車端部も、車内側への張り出しをアクセントとして上手く処理している辺りは、デザイナーの見せ所という印象を受けたものです。
座席は新宿駅構内で期間限定営業していた「GSE cafe」でも展示され、試しに着席した事もありましたので、事前予想通りと言った感触、独特なデザインのモケットはレトロとモダンの融合と言った感もあり、インパクトも結構大きい気がします。
ロマンスカーは乗車時間がさほど長くない事もあり、リクライニング角度などはさほど大きくないものの、VSEやMSEなどに比べるとクッション性もあり、足元空間も広く確保されているなど、乗車時間を考慮すると適度な設備なのでは…という印象を受けたものでした。
座席上部にある金属製の飾りも大きな特徴になっていますが、ここには座席番号を点字で記しているのも大きな特徴と感じたものです。
この様な取り組みはバリアフリーを考慮すると、今後ロマンスカー他形式や他社特急車でも普及していくのか否かも気になったものです。
車端には細長いLCDモニターによる案内表示装置も設置、ここには列車名や次駅などの表示が日英2か国語(MAKIKYUが見た限りでは)で行われます。
表示内容は最近の特急車にしてはかなり控えめという印象があり、LED式でも4か国語案内を実施しているMSEなどに比べても…と感じたものでした。
車内Wi-Fiを整備、これを活用した多言語によるGSE専用コンテンツ「Romancecar Link」なども存在する事から、英語圏外の外国人旅行者対応はこちらで充分と判断されたのか否かも気になる所です。
客層などを考慮すると昼間の箱根方面などは中国人旅行者なども多数乗車、中国語放送を実施しても不思議ではない位ですので、この点は評価が分かれる所とも感じたものでした。
またMAKIKYUが先月中頃のダイヤ改正日とその翌日に乗車した際は、2日間限定で乗車記念証の配布も行われ、日付部分以外は2日間共に同等のものでした。
この点も2日間でデザインを変えた方が…という方もいれば、一方で同一デザインなら17/18日で共通化しても…と捉える向きもあるとあると思いますので、この点は評価が分かれる所だと思います。
ちなみにGSEは観光向けを意図している部分も多々あるものの、VSEの様なグループ客向けサルーン設置はなく、座席は2人がけのリクライニングシートのみとなっています。
カフェコーナーも廃止され車内物販は専らワゴン巡回による対応になるなど、設備面では割り切って客席増を図った一面もあり、観光特化型のVSEと朝晩の着席需要増に応えるEXE/MSEの中間的存在という印象も受けたものでした。
今後GW期間には列車設定廃止となった「あしがら」号が期間限定臨時列車として復活、このあしがら号にも充当予定である事が告知されています。
現在は1編成のみ稼動していますが、今後LSE代替による増備も見込まれ、GSEと共に箱根観光輸送の花形として活躍する一方、朝晩の小田急沿線着席需要にも応える車両としてもどの様に評価されるのか気になる所です。
今後の展開にも注目したい車両と一つと感じたものでしたが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方も乗車された際の感想などありましたら、コメントもどうぞ。
一昨日小田急線は代々木上原~登戸間複々線化事業完成に伴う大規模ダイヤ改正を実施、一昨日・昨日の2日間は休日ダイヤ運行日だった事もあり、今日は新ダイヤでの運行開始後初めて大勢の乗客で混雑する通勤ラッシュを迎える日になっています。
MAKIKYUは今日も小田急線に乗車機会があり、複々線区間における利便性は格段に向上したと感じる反面、ネット上でも快速急行へ乗客が偏重しかなり混雑しているという言及も複数見かけたものでした。
夕方~夜の帰宅時間帯はダイヤ改正で新たに登場した新宿~唐木田間快速急行と東京メトロ千代田線~伊勢原間急行を代々木上原で乗継し伊勢原市内へ帰還、この乗継は途中急行が向ヶ丘遊園で江ノ島線快速急行の通過待ちとなるため速達性はやや劣るものの、混雑状況が現状のまま推移するならば、この乗継パターンは割合快適に移動できると感じたものでした。
また今日は16時から町田駅(西口イベントスペース)で小田急電鉄と町田市が共同PR活動「町田がもっと便利に!」を実施、パンフレット配布を行うイベントがあり、丁度この時間帯に町田駅に居合わせた事もあり、MAKIKYUもこの配布物を一つ受け取ったものでした。
配布物の中身はパンフレットが2つ、内1つは小田急線の駅構内パンフレット置場などにも置かれている新ダイヤの案内パンフ、もう一つは町田市の地域情報を集めた「町田ぴあ」となっています。
この他にまちだ○ごと大作戦の案内チラシと、「3.17ダイヤ改正 新宿~町田 スピードUP! 小田急 町田市(小田急と町田市を十字に配し「田」の字が重なる形で表記)」の焼き印が押された菓子パンも同封、菓子パンの見た目はかなりインパクトがあると感じたものでした。
菓子パンは小田急線駅構内などにあるベーカリー「北欧トーキョー」が調製、中はチョコチップ入りのクリームパンとなっており、イベント配布だけでなく期間限定商品として発売しても良いのでは…と感じる逸品と感じたものでした。
ちなみにこの菓子パン入りパンフレット配布は今日に引き続き明日も16時~実施、配布数は両日共に400と公表されていますが、配布ブースは行列ができており、係員が「後ろの方で並ばれている方は配布数終了になってしまう可能性も…」と案内する盛況ぶりでしたので、もし明日この菓子パン入りパンフレット配布を確実に受け取りたいと思う方が居られましたら、配布開始時間より少し前に町田駅に足を運ばれた方が賢明かと思います。
また今日菓子パン入りパンフレット配布を実施した町田市やMAKIKYUが現在居住している伊勢原市をはじめ、小田急沿線各市区町では複々線化事業完成に伴うダイヤ改正実施で平日朝ラッシュ時の都心へ向かう利便性が格段に向上した所が多数存在しています。
今後小田急線は代々木上原~登戸間における複々線の設備を生かし、より利用し易い路線として末永く沿線住民から愛される路線になれば…とも感じたもので、「MAKIKYUのページ」では今後も小田急線ダイヤ改正関連記事を幾つか取り上げて行きたいと思っていますので、引き続きアクセス頂けると幸いです。
昨日小田急線が複々線化事業完成に伴う大規模ダイヤ改正を実施、これに伴い小田急線の輸送体系も大きく変化し、一昨日限りで見られなくなった列車も多数ある反面、昨日から新たに登場した列車も多数存在します。
特急ロマンスカーの新型車両・70000形GSEが大きな注目を集め、MAKIKYUも昨日早速乗車機会がありましたが、それ以外に一般列車でも大きな動きが色々あり、複々線区間だけでなくそれ以外の区間でも大イベントが幾つも目白押しとなっています。
その一つがMAKIKYUの地元・伊勢原市における他社一般車両の営業運転開始で、今まで小田急線内に乗り入れている東京メトロとJR東日本の車両は、回送では伊勢原駅まで日に何本か入線していたものの、営業運転は本厚木駅までとなっていました。
(優等用車両で通過のみなら、一時期JR東海の371系電車が走っていた事もありました)
この2社の車両が回送で愛甲石田駅(厚木市と伊勢原市の境界に所在)を通過する姿や、伊勢原駅で折り返す姿を幾度も目撃していた身としては、回送の実車営業化が出来ないものか…と感じる事がありました。
MAKIKYUは小田急電鉄に「本厚木~伊勢原間を回送運行している千代田線直通列車を、可能な限り伊勢原駅まで営業運行して欲しい」という要望を出した事もありますが、遂に今回のダイヤ改正で夜の下り列車のみながら、遂に乗入2社所属車両の営業運転化が実現しています。
東京メトロとJR東日本の2社所属車両による伊勢原行営業運行開始となる昨日、MAKIKYUは早速新たに営業運行区間となった本厚木~愛甲石田~伊勢原間で両社車両による急行伊勢原行1番列車に乗車、本厚木でやって来た伊勢原行のJR東日本車両を見て「緑色の電車なんてあったっけ」と不思議そうに話す乗客の姿も見かけたものでした。
(写真はどちらも伊勢原駅にて・今までもドアが閉まった状態なら2種類の車両が停車している姿を見る事もしばしばでした)
またMAKIKYUも含め数名の乗客が車外行先表示(左側・東京メトロ車両/右側・JR東日本車両)や車内LCDモニター画面を撮影、新たに伊勢原市内で旅客列車として運行する事になった2社の列車に乗車した事を記録に残す状況でした。
車内LCDモニター表示は以下の通りとなります。
・東京メトロ車両(16000系)
・JR東日本車両(E233系2000番台)
ちなみにJR東日本車両の伊勢原行実車運行1番手は2000番台のトップナンバー編成、運用上の都合でたまたまトップナンバー車が充当されたのか、それともJR東日本車両が伊勢原行実車運行1番乗りを意図して敢えて充当したのかも気になったものでした。
(後者だと非常に嬉しい話ですが、恐らく前者の可能性が高いと思われます)
昨日からの新ダイヤにおける千代田線直通列車の実車運行区間伊勢原延伸は、趣味的に興味をそそられるだけでなく、10両編成の輸送力を生かした夜間の列車混雑緩和にもつながり、日頃小田急線を利用している伊勢原市民の一員としても大歓迎と感じたものです。
新ダイヤの大目玉とも言える70000形・GSEをはじめ、今後も小田急線新ダイヤ関連の記事を幾つか公開したいと思っていますので、もし宜しければコメントなども投稿頂けると幸いです。
今月小田急線複々線事業(代々木上原~登戸間)が完成、3日から既に新設備を用いた営業運転を行っており、明日にはいよいよ念願のダイヤ改正となる事はニュース記事などでも大々的に報じられていますので、ご存知の方も多いと思います。
ダイヤ改正では列車運転体系の大規模な変更も実施され、新種別設定なども行われる反面、今日限りで見納めとなる列車なども多数あり、今まで当たり前の様に繰り広げられてきたものの、今日限りで見納めになる光景を幾つか取り上げたいと思います。
・多摩急行(ダイヤ改正で全廃)
・多摩線~地下鉄千代田線直通列車
(ダイヤ改正後の定期列車は平日下り各駅停車1本・小田急車両のみに)
・各種別における行先表示様式変更(各停は各駅停車表示に変更など)
・快速急行の登戸停車(下北沢~新百合ヶ丘間ノンストップ運転は今日まで)
・準急の停車駅増加と新宿発着定期列車全廃(定期列車は全列車千代田線直通)
&伊勢原以西での運転取り止め
・途中駅種別変更列車の案内方法変更
(ダイヤ改正以降の小田急線内種別変更列車は最終行先を案内)
・特急ロマンスカーの向ヶ丘遊園・新松田両駅停車廃止
(ダイヤ改正以降も御殿場線直通列車の松田停車は継続)
・御殿場線直通特急「あさぎり」の名称変更(ダイヤ改正以降は「ふじさん」に)
これらの光景に関しての思い出や感想などがありましたら、コメントもどうぞ。
(但しコメント承認制につき反映まで時間を要する事もありますので、悪しからずご了承下さい)
小田急線は今月17日に念願の複々線化事業完成に伴う大規模なダイヤ改正を実施、沿線だけに限らず首都圏全般で注目されており、日頃首都圏各地の鉄道路線を利用している方や鉄道に関心をお持ちの方であれば、知らない方はいない位かの大イベントかと思います。
またダイヤ改正実施は17日ですが、ダイヤ改正を前に今日から代々木上原~梅ヶ丘間で複々線運行を開始、この区間の途中にある東北沢・下北沢・世田谷代田の各駅と、下り列車の複々線終端駅になる登戸駅(下りのみ)で各駅停車の発着ホーム変更が実施されています。
これに伴い東北沢・下北沢・世田谷代田・登戸の各駅は大変貌を遂げていますが、発着ホーム変更前の各駅を撮影した写真が幾つもありますので、その一部を取り上げたいと思います。
・東北沢駅
・下北沢駅(地下2階・地下化直後)
・下北沢駅(地下2階/各駅停車発着ホーム)
・世田谷代田駅(地下3階/仮設ホーム)
・世田谷代田駅(地下2階/現発着ホーム)
・登戸駅(下りホーム・上りホームから撮影)
どれも今日では見られない光景で、小田急線の変貌を物語るワンシーンと言っても過言ではないと思います。
また17日のダイヤ改正には間に合わないものの、代々木八幡駅のホーム移設(相対式2面2線→島式1面2線)を伴う10両停車対応化工事も着々と進行しています。
写真は昨年6月に撮影したものですが、こちらも現在は既に島式ホームが姿を現す状況になっています。
この他にも今後開成駅ホーム延伸(6両→10両停車対応)なども予定されており、17日のダイヤ改正で大変貌を遂げた後も、小田急線は更なる輸送改善が見込まれ、今後の展開にも注目して行きたいと感じています。
「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方も小田急線複々線化完成やダイヤ改正などに関する感想等がありましたら、是非コメントもどうぞ。
来月複々線化事業完成に伴う大規模ダイヤ改正を予定している小田急線、日頃小田急を利用している沿線住民の一員でもあるMAKIKYUにとっては非常に楽しみなイベントで、一般列車各種別の利便性向上に加え、新型特急車・70000形(GSE)運行開始も大きな話題の一つになっています。
このGSEデビューキャンペーンの一環として、新宿駅構内(改札外)にある「Q’s cafe」が期間限定(4月1日まで)で19日からGSEコラボカフェ(ROMANCECAR GSE cafe@新宿 Q’s cafe)となっており、MAKIKYUも先日所用で都内へ出向く用件があった序に立ち寄ってみたものでした。
カフェ外観はGSEをイメージしたオレンジ色のラッピングが施されており、カフェ奥にはGSE実車で用いられているものと同じ座席も設置、座り心地を試す事も出来ます。
MAKIKYUが着席した際の感触としては、VSEやMSEに比べると座り心地は柔らかめ、特徴的なデザインのモケットもレトロとモダンの融合と言った雰囲気で悪くないと感じ、営業運転開始の暁には是非一度乗車してみたいと感じたものでした。
配布数に限りがあるものの、カフェでの商品注文時にはGSEをデザインしたオリジナルコースターとGSEロゴ入りボールペンも進呈されるのも注目で、来月12日以降別デザインのコースター配布予定がある事も予告されています。
小田急線各駅などで配布中のGSEパンフレットにも、このカフェの案内も記載されていると共に、GSEスタンプラリーのスタンプ押印欄も設けられており、3か所あるスタンプラリーポイントの一つもこのカフェとなっています。
(スタンプはカフェ内に設置、カフェ利用者のみ押印可)
MAKIKYUは他2か所のスタンプも押印、スタンプを3つ集めた際に進呈されるGSEスタンプラリーオリジナルクリアファイルもGETしましたが、1か所は箱根湯本駅に設置されていますので、オリジナルコースターやGSEロゴ入りボールペンなどに比べ、入手難易度はやや高めと感じたものでした。
(写真左側は小田急各駅などで配布中のスタンプラリー台紙を兼ねたGSEパンフレット・右側がオリジナルクリアファイルです)
またGSE座席展示とグッズ類進呈に加え、小田急線や箱根に関連した書籍の閲覧コーナーなども設けられており、小田急ファンなら一度足を運ぶ機会はあるカフェと感じたものでしたが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方もコラボカフェ営業期間中に新宿へ足を運ぶ機会がありましたら、是非このコラボカフェに足を運んでみては如何でしょうか?
今日MAKIKYUは所用で小田急線を利用し、東京都内へ出向いていましたが、今朝地下鉄千代田線内における車両点検の影響などでダイヤが乱れ、小田急線~千代田線直通列車の運転中止も続出する状況でした。
小田急線は日頃から旅客の多い路線という事もあり、千代田線直通列車運休の影響で一部列車に混雑が集中、遅延が更なる遅延を呼ぶと言っても過言ではない状況になり車両運用の突発変更なども発生、所定なら小田急の車両で運行するダイヤに東京メトロ車両が充当されると言った事もありました。
運用変更自体は平時でも時折ある事ですが、千代田線直通ではなく新宿発着の列車に東京メトロ車両が充当、この列車に乗車する機会もあり、MAKIKYUが東京メトロ車両で小田急線新宿駅まで乗車したのは、以前6000系の多摩急行が千代田線直通→新宿行に変更された時以来となります。
小田急線内に乗り入れる東京メトロ車両が16000系で統一される様になってからは、MAKIKYUが東京メトロ車両に小田急線新宿駅まで乗り通すのは初めて=16000系に小田急線新宿駅まで乗車したのも初めてでした。
メトロ16000系が充当された乗車列車も各停経堂行→経堂から準急新宿行という一日に数本しか運行していない列車だけあり、かなり珍しい列車に乗車したな…と感じたものでした。
先代の6000系とは異なり車外LED表示や車内LCDモニターによる次駅表示などもきちんと対応している辺りは、6000系に小田急線新宿駅まで乗車した時とは随分違うな…と感じたものでした。
分岐点で自者線に入らず他者線側へ入り、他者線内のみを走行する列車は、首都圏だと都営浅草線と関連する相互直通する線区では結構よくある事(京成佐倉~西馬込間を運行する京急車など)ですが、それ以外だとダイヤ乱れなどが発生した際に限定されている事が多く、現在の小田急線も後者の部類に入ります。
そのため小田急線新宿駅で東京メトロ車両の姿を見ようとしても、特定の時間帯を狙っていけば見られるものではなく、珍しい光景という事もあってか、新宿駅地下ホームに入線した16000系の姿を撮影している人物も散見されたものでした。
ちなみに来春に予定されている小田急線ダイヤ改正では複々線化事業完成で大増発が実現、千代田線直通列車も大幅に増発されますので、小田急線内で東京メトロ車両やJR東日本車両の姿を見る機会も、現在より多くなる事はほぼ確実かと思います。
これらの車両を小田急線新宿駅に入線させる事自体は特段の支障はなく、運用を設定すれば定期的に乗り入れる事も差支えないと思いますが、来春以降も小田急線新宿駅乗入はダイヤ乱れ時などに限られるのか、それとも間合い運用などで定期的に乗り入れる列車が設定され、今日の様な光景が当たり前になるのかも気になると感じたものでした。
最近注目を集めているアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」は沼津市が舞台となっており、その中でも特に内浦地区が主舞台となっている事は、ご存知の方も多いと思います。
昨日この内浦地区にある無人島・淡島と、伊豆半島方を結ぶ「あわしまマリンパーク」の連絡船が桟橋に衝突、乗客の中に負傷者も発生する事故が発生してしまい、ネット上のニュース記事などでも「ラブライブ!サンシャイン!!の連絡船 出発直後に桟橋に衝突」という記事が大々的に出回る状況になっています。
MAKIKYUは淡島へ足を運んだ事はなく、当然ながら連絡船も未乗ですが、伊豆半島方の連絡船出航地のすぐ近くにあるマリンパークバス停を利用した事があり、「ラブライブ!サンシャイン!!」のラッピングを施した連絡船の姿を見た事もあります。
写真は「アワシマ13号」と呼ばれる船で、事故は同種ラッピングを施したもう一回り大きい連絡船「アワシマ16号」で発生していますが、ただでさえ台風で施設の一部が損壊、また今後来春に「ラブライブ!サンシャイン!!」関連のイベント(孤島の水族館からの脱出)開催も予定されている最中での事故は非常に残念な話です。
現在2期放送中のアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」はかなりの人気ぶりという事もあり、先週には東海バスオレンジシャトルが沼津市内で「ラブライブ!サンシャイン!!」ラッピングバス展示や記念乗車券・グッズ類販売会なども開催した程です。
その際にはラッピングバス3号車も登場した模様(MAKIKYUはイベントには不参加)で、この「ラブライブ!サンシャイン!!」ラッピングバス第3弾は、昨日の連絡船事故現場にもなってしまったあわしまマリンパークで来春開催予定のイベント「孤島の水族館からの脱出」向けて運行開始した車両です。
営業開始は先週の沼津市内イベント展示後ですので、まだラッピング後の運行開始から日が浅い車両ですが、MAKIKYUは数日前に早速この「ラブライブ!サンシャイン!!」ラッピングバス3号車に乗車機会がありました。
「ラブライブ!サンシャイン!!」キャラクター9名を、公式側(左側)に4名・非公式側(右側)に5名配したデザインは「ラブライブ!サンシャイン!!」ラッピングバス1号車・2号車と同様ですが、各キャラクターがシックな雰囲気の衣装を纏った姿となっているのが大きな特徴です。
車内は先日取り上げた2号車と似た様な改装ぶりながら、「孤島の水族館からの脱出」にちなんだものとなっており、降車ボタンステッカーなどにもキャラクターが用いられています。
西浦線運行時に内浦地区の停留所で「ラブライブ!サンシャイン!!」主人公(高海千歌)のアナウンスが流れ、座席に関しては既存状態存置となっている点などもラッピングバス1・2号車と同様です。
ちなみに種車は2号車と同様に沼津登山東海バス塗装のいすゞエルガミオ、「ラブライブ!サンシャイン!!」のアニメ中で時折登場する西浦線(沼津駅~多比~三津~木負・江梨・大瀬岬)のバスがいつも沼津登山東海バス塗装エルガミオという事で、意図的に2号車と同じ車種を選定したのか、それとも偶然2号車と同じ車両になったのかも気になる所です。
東海バスオレンジシャトルが「沼津登山東海バス塗装エルガミオを聖地の一つ」と捉えているのであれば話は別ですが、ラッピング対象車はエルガミオに拘る理由がないのなら、3号車は三菱車をラッピングし、ラッピングバス3台全てを別メーカー・車種にした方が良かったのでは…とも感じたものでした。
また昨日発生した連絡船事故は原因究明と再発防止策が講じられ、今後同種の報を聞く事がない事を願うばかりです。
(お断り)
MAKIKYUはラブライバーではなく、ラッピング車両運行などの話題に併せて「ラブライブ!サンシャイン!!」の事を少し調べた程度ですので、コメント等でラッピング車両以外の「ラブライブ!サンシャイン!!」関連の話題などを記載された場合、対応できない事もありますのでご了承下さい。
先日「MAKIKYUのページ」では、伊豆箱根鉄道駿豆線で運行中の「ラブライブ!サンシャイン!!」ラッピングを施した電車「HAPPY PARTY TRAIN」に関して取り上げましたが、アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」の舞台となっている沼津周辺では路線バスでもラッピング車両が複数台活躍しており、「ラブライブ!サンシャイン!!」の盛況ぶりを感じさせられたものでした。
「ラブライブ!サンシャイン!!」のアニメでは、沼津駅~木負(Kisho)・江梨方面を結ぶ路線バス(東海バスオレンジシャトル[旧:沼津登山東海バス]西浦線)が時折登場、何故かいつも沼津登山東海バス塗装のJ-BUS中型車ばかりとなっています。
西浦線ではこの車両や東海バス塗装(オレンジと黄色)が多数活躍、またそれ以外の車種や箱根登山バス塗装の車両なども充当されますが、アニメに登場するのは毎度同じ車両ばかりというのは、作画の都合なのか否かも気になる所です。
この西浦線では「ラブライブ!サンシャイン!!」のヒットと共に「聖地巡礼」と称し、各地から沼津市内中心部や内浦地区などを訪れるラブライバー(ラブライブ!サンシャイン!!のファン)も多い事から、「ラブライブ!サンシャイン!!」デザインのラッピング車両が活躍しており、西浦線の一部便やそれ以外の沼津駅発着系統などで運行しています。
東海バスオレンジシャトルの「ラブライブ!サンシャイン!!」ラッピング車両は現在2台が運行中、その中でも2号車は「ラブライブ!サンシャイン!!」のアニメに登場する車両と同型の車両となっており、今月MAKIKYUが沼津周辺へ足を運んだ際にも乗車機会がありました。
前面だけは沼津登山東海バス塗装が残存していますが、側面や後部は「ラブライブ!サンシャイン!!」登場キャラクターやアイコンなどが多数見受けられる姿となっています。
車内もキャラクターを用いた掲示やステッカーなどが多数見受けられるものの、座席モケットは小田急グループ標準仕様のままとなっており、アニメで登場した車内の雰囲気を保つため、敢えて車内は掲示とステッカー以外は余り手を加えなかったのかも気になる所です。
車内放送も一部停留所(内浦地区)では「ラブライブ!サンシャイン!!」の主人公:高海千歌による案内が流れ、聖地巡礼のラブライバーには喜ばれそうなバスと感じたものでしたが、内浦地区以外の停留所では通常の放送が流れるのも大きな特徴となっています。
また「ラブライブ!サンシャイン!!」はもう1台(1号車)存在し、こちらはまだ乗車した事がありませんが、2号車と同様に沼津登山東海バス塗装の中型車ながら、車型は日野HRとなっています。
「ラブライブ!サンシャイン!!」のアニメ中で登場するバスは何度も姿を見ているものの、実際に沼津周辺で運行している東海バスオレンジシャトルの姿を見る機会は余りないという方にとっては、少々違和感があるかもしれません。
西浦線で様々な塗装や車型のバスが活躍する事を考慮すると、沼津周辺へ足を運んだ後にネット上で公開されている「ラブライブ!サンシャイン!!」の動画などを見た際、アニメ中でもせめて東海バス塗装の車両も時折登場させても良い気もしますが、制作側はバスに関して余り関心がない人物が多いのかな…とも感じたものでした。
ちなみに「ラブライブ!サンシャイン!!」のラッピングバスは2台だけながら原則として固定ダイヤで運行、どちらも昼間は内浦線主体で運行しており、東海バスグループHPにも案内がありますので、この記事を見て運行時刻などが気になった方は、以下のリンクをクリックして下さい。
http://www.tokaibus.jp
(東海バス公式HPトップへリンク→オススメ情報「ラブライブ!サンシャイン!!」のバナー(ピンク色)をクリックすると、運行時刻案内などがあります)
(お断り)
MAKIKYUはラブライバーではなく、ラッピング車両運行などの話題に併せて「ラブライブ!サンシャイン!!」の事を少し調べた程度ですので、コメント等でラッピング車両以外の「ラブライブ!サンシャイン!!」関連の話題などを記載された場合、対応できない事もありますのでご了承下さい。
小田急電鉄では現在東京都内における複々線化事業が終盤を迎えており、来春の複々線化完成と共にダイヤも大きく変わる事が予想されていましたが、遂に今日ダイヤ改正概要を公式発表。
通勤ラッシュ時間帯の快速急行や地下鉄千代田線直通列車の大増発などは想定済といった所ですが、新種別「通勤急行」「通勤準急」の設定と既存種別「多摩急行」の廃止をはじめ、快速急行と準急の停車駅追加なども行われ、運行パターンも随分変わるな…と感じたものです。
都心方面直通列車は大半が地下鉄千代田線直通だった多摩線は、来春のダイヤ改正以降の運行パターンが大きく変わり、小田急多摩センター始発の新宿行が多数設定されるなど、競合路線から相当な旅客転移が見込まれるのでは…とも感じ、競合路線側も今後ダイヤ改正でどの様な動きが出て来るのか…と感じたものです。
一方千代田線直通列車は大増発と共に向ヶ丘遊園発着列車も多数設定、これは複々線化区間が多摩川を渡ってすぐの所で途絶える事を考慮すると当然と感じます。
向ヶ丘遊園以西まで運転する列車は、夕方ラッシュ時今まで実車運行は本厚木までの運転だったものの、来春のダイヤ改正以降は伊勢原まで延長される列車が多数設定されます。
現段階でも既に本厚木駅折返線容量の関係で、本厚木~伊勢原間を回送運転する列車が多数存在、その中には地下鉄千代田線から直通の東京メトロ車やJR東日本車も含まれており、MAKIKYUは現在伊勢原市内を生活拠点としていますので、この2社の車両が愛甲石田駅を通過する姿や、伊勢原駅1番ホームで回送表示を掲出して停車している姿は何度も目にしています。
小田急線本厚木以西の各駅では、乗降人員の多い駅はトップの小田原を除くと愛甲石田・伊勢原の伊勢原市内2駅(愛甲石田駅は厚木市と伊勢原市の両市に跨っており、駅舎所在地住所は厚木市愛甲ですが…)、結構混雑する列車も多い事を考慮すると、地下鉄千代田線直通列車を伊勢原まで実車化出来ないものだろうか…と感じ、小田急側に要望を出した事もあります。
リリースの平日夕方下りダイヤ改正後時刻を見ると、かなり良い方向に改善されているのでは…と感じたもので、伊勢原まで運行する地下鉄千代田線直通列車の本数も結構ある事を考慮すると、東京メトロやJR東日本の車両も伊勢原まで実車運行となる可能性が極めて濃厚かと思いますが、この中に片道運行距離100㎞超となる取手発着列車が登場するのか否かも気になる所です。
通勤通学事情の改善が注目される来春のダイヤ改正では、買物や行楽利用などが増える休日ダイヤで片瀬江ノ島発着の快速急行が大増発、江ノ島観光の便宜が図られているのも大きな特徴で、設備的に限界の4両編成でも混雑が常態化しており、小田急グループに属する江ノ電の混雑緩和にも幾分貢献できるのでは…と感じたものでした。
また来春のダイヤ改正はラッシュ時間帯だけに限らず、早朝~深夜に至るまで全時間帯で速達性が大きく向上、本数増加で混雑緩和も見込め、初電時刻繰上や終電時刻繰下なども行われますので、日頃小田急線を利用している身としては、来春のダイヤ改正が非常に楽しみと感じたものでした。
先日小田急では海老名車両基地で毎年恒例となっている「ファミリー鉄道展」が開催され、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中でも、実際に海老名まで足を運ばれた方も居られるかと思います。
小田急は今夏保存車両解体騒動(複数両保存している形式の一部号車を解体し、車庫のスペースを捻出)もあり、ファミリー鉄道展の様なイベント開催だけでなく常設博物館設置を求める声も少なくない状況ですが、現段階では特に博物館建設に向けたリリースなどはなく、先日開館10周年が報道された(さいたま市の)鉄道博物館と共に「バーチャル鉄道博物館」が開館10周年を迎えています。
しかしながら小田急では有償の博物館程の規模はないものの、複々線事業工事の最終段階に入っている世田谷代田駅構内(改札内)に今春「小田急環境ルーム」を開設しており、小田急線の電車内でもこの環境ルームに対する案内などが告知されています。
MAKIKYUも今月、開設から半年強が経過した小田急環境ルームを視察する機会があり、小田急電鉄係員によるガイドツアー(要予約)に参加したものでしたが、ガイドツアー開催日と日程が合わない場合や、急に環境ルームを視察したくなった時でも、環境ルーム自体は世田谷代田駅の営業時間内なら何時でも見学可能です。
この小田急環境ルームでは小田急電鉄が取り組んでいる環境負荷低減に対する取り組みなどをはじめ、複々線事業の最終段階に入っている東北沢~下北沢~世田谷代田間の概略を示した模型などを見る事も出来ます。
ガイドツアー参加時は回生ブレーキ模型の操作、小田急が騒音対策として積極的に導入している防音車輪とそうでない車輪の叩き比べ、小田急電鉄の環境に対する取り組みを紹介したビデオなどを見る事も出来ます。
(車輪の叩き比べはガイドツアー参加者以外でも、自分でハンマーを持参すれば可能です)
回生ブレーキ模型はノッチ進段数に応じて電流計が変動するなどの高度な仕掛けはなく、一般向けに回生ブレーキの仕組みを分かり易く実感するためのものという印象でしたが、運転台自体は30000形EXEと同等との事です。
またガイドツアーでは環境ルームの展示視察だけでなく、まだ新しい駅舎になってから数年の世田谷代田駅構内の環境対策などに関する案内もあり、最後にはクリアファイルやエコ軍手、エコ石鹸などの視察記念品も進呈。
(エコ石鹸はVSE絵柄の包装・SE車絵柄のエコ石鹸は先日のファミリー鉄道展スタンプラリー達成賞として配布されたもので、対比用として並べています)
小田急ファンや世田谷代田駅の近隣在住者をはじめ、そうでなくても興味があるなら一度ガイドツアーに参加する価値はあるのでは…とも感じたものでした。
近年の小田急では秋の恒例イベントとなっている「ファミリー鉄道展」、今年も例年通り海老名で土日2日間での開催予定だったものの、台風21号接近の影響により、残念ながら今日(22日)は車両基地開放などの屋外イベントは軒並み中止となってしまいました。
ファミリー鉄道展開催を告知する小田急線の駅掲示でも、昨日の段階で22日のイベント中止を知らせる告知が掲出され、一部屋内イベントのみの縮小開催となりましたので、実質1日のみの開催になってしまったと言っても過言ではないと思います。
小田急が臨時列車設定などを予定していた江ノ島花火大会が全面中止になった事などを踏まえると、昨日(21日)は決して良いとは言い難い生憎の天気ながらも、ほぼ予定通り車両基地公開や物販などが催されたのは幸いで、MAKIKYUも今日は所用があって海老名へ出向いていないものの、昨日海老名のファミリー鉄道展会場に出向いていました。
ファミリー鉄道展の目玉となっている車両基地内での写真撮影、今年は箱根登山線内運行用の赤い1000形4両と、今春運行開始したばかりの改装車両・30000形「EXEα」が展示され、車両の少し手前にロープが張られた事で、一時に比べると車両撮影がし易くなったと感じたものでした。
1000形はポスター(1059F)とは異なる1061F、EXEαも最近更新出場したばかりの編成ではなく今春運行を開始した第1編成だったのは少々残念と感じたものでした。
ただEXEαは4両と6両の双方を併結せず単独で展示、貫通型と非貫通型2種類の前面が並ぶ姿を見る事が出来たのは想定外で、これはなかなか良いと感じたものでした。
車両展示以外だと毎年恒例となっている保線車両展示や、第2会場(ビナウォーク)における小田急グループバス事業者の車両展示、各種物販などが催され、これらも内容的には例年と大きく変わるものではないと感じたものでした。
小田急バスと東海バスの事業者限定バスコレクションを入手できたのも大きな収穫、バスコレクション収集に努めている方の中には、この2つのバスコレと東武バス事業者限定バスコレクション(21日に西柏営業所で開催のイベントで発売)のどちらを買いに行こうかと迷った方も居たのでは…と思いますが、一時期小田急バスの主力だった富士7E+いすゞ辺りは何時か出て欲しいと思っていた車種の一つだけに、今回の小田急バスコレはなかなか良いなと感じたものでした。
ファミリー鉄道展2017に足を運ばれた方をはじめ、今年は足を運べなかったものの以前ファミリー鉄道展に足を運んだ事が…という方なども少なくないと思いますが、ファミリー鉄道展に対する感想(過去開催のモノも含めて)などありましたらコメントもどうぞ。
既に小田急電鉄が公式リリースなどでも発表している事柄ですので、ご存知の方も居られると思いますが、小田急線における昇降バー式ホーム柵の実証実験が今日開始となっています。
実証実験の対象となったのは小田原線の愛甲石田駅、上りホーム(2番線)の小田原方3両分に昇降バー式ホーム柵が設置されています。
10両編成で後部3両・8両編成で後部1両が昇降バー式ホーム柵設置個所に停車、6・4両編成の場合は昇降バー式ホーム柵が設置されていない箇所でのみの乗降となります。
愛甲石田駅は厚木市愛甲と伊勢原市石田に跨っている駅としても知られており、駅舎の住所は一応厚木市ですが、今回昇降バー式ホーム柵が設置された箇所は小田原方=伊勢原市域となっていますので、MAKIKYUにとっては地元と言っても過言ではない所です。
今春伊勢原市に転居してからは、愛甲石田駅を利用する機会も多く、稼働開始した昇降バー式ホーム柵が作動する様子も早速視察してきましたが、各種データ採取や緊急時対応などのためなのか、上りホームには常に駅員やメーカー職員と見られる人物の姿が見受けられる状況でした。
ちなみに昇降バー式ホーム柵の設置自体は今月前半から行われており、昨日までは常にバー(棒)を跳ね上げた状態でしたが、警告音と共に3本のバーが動き、装置脇のランプが点灯する様を見ると、いよいよ実証実験が始まったという事を実感させられたものでした。
また昇降バー式ホーム柵の設置自体は上りホーム小田原方(後部車両)のみとなっているものの、新宿方先頭車両停車位置付近に列車停止位置を示すマーキング付の白柵が設置されたのも大きな特徴と感じたものでした。
この実証実験は来年2月末頃までの予定となっており、駅ホームに設置されているホーム柵にもその旨を記した告知分が見受けられたものですが、新宿駅4・5番線(急行系列車出発ホーム)に設置されているホームドアに比べると構造は簡易な様に見受けられ、車体長が揃えば多様なドア配置の車両にも対応できるものとなっています。
(新宿駅4・5番線のホームドアは、1000形ワイドドア車などの乗降には難ありです)
近年多発している線路内転落事故は小田急でも時折発生しており、MAKIKYUも時折人身事故の影響などで足止めや振替輸送利用という事もありますが、ホーム柵設置は線路内転落事故防止や減少にも大きな役割を果たすと思いますので、実証実験の結果が良好ならば、今後昇降バー式ホーム柵の導入促進にも期待したいと感じたものでした。
先月MAKIKYUは近場で気になっていながらも、なかなか乗車機会のなかった海老名駅―寒川駅間を結ぶバス路線に初めて乗車したものでした。
公共交通機関を用いて海老名-寒川間を移動する際はJR相模線1本で移動するのが一般的で、運行本数・所要時間・運賃の3点で圧倒していますので、この2駅間を路線バスで移動しようと考える人物は、JR輸送障害発生時などを除くとまずいないと思います。
しかしながらこの路線はJR相模線よりも若干東側の公共交通不便地域を経由、この一帯の途中停留所と海老名・寒川両駅を直結する役割を果たしており、MAKIKYUが乗車した際は全区間乗り通したのは1人だけでしたが、区間利用は海老名市内・寒川町内双方で見受けられる状況でした。
ちなみに海老名市・寒川町の2自治体は共に神奈川中央交通(神奈中)の営業区域であると共に、海老名市内は相鉄バスが神奈中以上に多数の路線を運行していますが、海老名駅-寒川駅間の路線バスは2014年に実証運行バスとして神奈中・相鉄バスの2社双方が運行に関わり、両者でほぼ半分ずつ運行していました。
そのため今春の本格運行開始でも、実証運行時と同様に神奈中・相鉄バスの2社共同運行となっていますが、海老名市域では利用が振るわない休止コミュニティバス路線の代替も兼ねています。
自治体による赤字額負担などが議員によって問題視された事もある路線だけあり、道路状況的には中型車での運行も可能なのでは…と感じる路線ながらも、神奈中・相鉄バス2社共にマイクロバスで運行しています。
バス停ポールも海老名市域は相鉄バスのポール・寒川町域では神奈中のポール(写真)を用いており、運行営業所も相鉄バスは綾瀬営業所、神奈中は平塚営業所(神奈川中央交通西・寒川駅発着一般路線の一部系統も運行)担当となっています。
MAKIKYUが乗車したのは神奈中便でしたが、充当車両はブルーを基調とした装いの車両に一般路線色のラッピングを施しており、黄色の色合いなどが若干異なる他、後部ルーバー部分にブルーの車体色が見受けられるなど、少々違和感を感じる装いとも感じたものでした。
海老名市内の神奈中・相鉄バス2社競合となっている区間では、2社のポールが少し離れて設置されている停留所では相鉄バスのポールに合わせて停車する程で、海老名方事業者:相鉄バス・寒川方事業者:神奈中という位置付けになっているのでは…と感じ、運行本数などを考慮すると、本格運行を行うならどちらか1事業者だけに統一した方が良いのでは…と言う気もしたものでした。
乗車方法も神奈中・相鉄バスの2社で異なり、どちらの便も整理券方式の運賃後払いである事は共通しているものの、相鉄バス便は扉が1箇所しかない車両を充当する事から「前乗り前降り」となっている一方、神奈中は少し前まで多区間路線で多かった「前乗り前降り」ではなく、全国的に見ても一般的な「中乗り前降り」となっており、バス停にもこの事を示す注意書きが見受けられたものでした。
実証運行路線としてスタートした2社共同運行路線と言う事もあってか、この路線の2社共通定期券発売は行っておらず、相鉄バスが発売している「トクトクていき(金額式定期券)」が相鉄バス便のみ利用可能(指定金額以上の区間を乗車した場合は差額精算)、神奈中で通用する定期券は存在しない上に、神奈中が発売している1日乗車券は神奈中便のみ利用可能であるなど、様々な面で制約の多い路線となっています。
そのため一般向けに利用しやすい路線とは言い難い面もありますが、神奈中の1日乗車券を利用して県央各地の路線バスを乗継移動する際には、上手く神奈中便の時間に合わせて旅程を組めれば、他の神奈中各路線と併せての乗継移動には結構有用な路線とも感じたものでした。
またこの路線の終点・寒川駅では北口発着、北口ではこの実証運行路線以外に町内コミュニティ路線が複数発着していますが、その一部も神奈中が担当しており、こちらは実証運行路線充当車と同型&海老名駅-寒川駅線充当車の元塗装を纏った車両が活躍しており、海老名駅ー寒川駅線充当車もこの装いで良いのでは…とも感じたものでした。
寒川駅北口を発着するコミュニティ路線では、この他に東京通勤圏の乗合バスでは少数派のワゴン車による運行便も見受けられたものですが、茅ヶ崎駅―寒川駅間を結ぶ大型路線車充当の神奈中一般路線は南口発着となっています。
こちらは駅南口とバス乗場が若干離れており、一応駅南口とバス乗場の双方に案内看板も存在するものの、不慣れな人物にはやや分かり難い状況ですので、寒川駅で神奈中のバス同士を乗継、海老名-寒川-茅ケ崎のバス移動を考えている方は要注意かもしれません。
<お断り>海老名駅―寒川駅線は2社共同運行路線ですが、乗車した神奈中(神奈川中央交通西運行)便は小田急グループに属する事業者
ですので、この記事は「小田急グループ」カテゴリーでの取り扱いとさせて頂きます。