MAKIKYUのページ

MAKIKYUの公共交通を主体とした気紛れなページ。
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KORAIL・白馬高地まで延伸された京元線~延伸区間は1区間だけながらも…

2014-02-27 | 鉄道[大韓民国・KORAIL列車]

12月にMAKIKYUが長崎県の対馬へ足を運んだ際には、更に対馬・比田勝港からお馴染みの高速船「BEETLE」に乗船し、韓国・釜山へ足を伸ばしたものでしたが、釜山到着後は1週間程韓国内を周遊し、再び釜山から「BEETLE」で日本へ帰還したものでした。
(帰国は比田勝港ではなく、使い慣れた博多港でしたが…)

MAKIKYUが12月に韓国を訪問した際には、丁度KORAIL(韓国鉄道公社)のストライキ実施時期と重なってしまい、相次ぐ列車運休により当初予定していた列車へが運休→予定変更止む無しという状況になってしまいました。

おまけに寒波と降雪にも見舞われ、大変な旅行になってしまった感もあるのですが、それでも予定のいくつかは達成する事ができ、また逆に当初予定していなかった所へも足を運び、これもまた面白いと感じたものでした。

こんな状況ですので、12月の旅行でKORAIL関係の収穫に関しては余り…という有様ですが、MAKIKYUの訪問時は一般列車セマウル・ムグンファ号には多数の運休が発生、ヌリロ号と観光列車に至っては全滅状態だったものの、KTXと通勤列車、広域電鉄に関しては正常運行でしたので、これらを主体に韓国内を動き回ったものでした。
(ストによる列車運休は韓国鉄道史上最大規模のものとなり、MAKIKYUの帰国後はKTXや広域電鉄でも多数の列車運休が発生するなど、更に事態は深刻化したのですが…)

その一つとして、ソウル滞在中にはソウル北郊を走る京元線の通勤列車に乗車し、現在通勤列車の運行自体が大幅に削減されていますので、この列車への乗車機会自体が…という状況で、他はこれもソウル北郊を走る京義線程度となっています。
(通勤列車への愛称改称前の統一号時代も含めれば、MAKIKYUは慶尚道や全羅道方面などで幾度も乗車しているのですが…)

MAKIKYUは南北分断路線としても知られる京元線・京義線共に、以前にも南(大韓民国)側は乗車した事があるのですが、京元線は2012年11月に延伸しており、この延伸区間にはまだ未乗でしたので、この未乗区間踏破も兼ねて足を運んだものでした。

京元線の延伸区間は、正確に言えば休止していた区間の「部分復活」になるのですが、韓国最北端(北韓を除く)の鉄道駅として知られていた新炭里(Sintanri)駅から、5km強の1駅間だけながらも北へ延伸され、開業した白馬高地(Baengmagoji)駅は新たに「韓国最北端の駅」となっており、復活区間は現在韓国最北の鉄路になっています。

この白馬高地へ向かう列車は、現在東豆川(Dongducheon)発着となっており、ソウル中心部からここまで足を伸ばす1号線電車も毎時3本程度、殆どが各駅停車で片道1時間半程度を要しますので、京元線乗車となると、それだけでもソウルから日帰りで1日がかりとなりますので、距離的にはさほど遠くないものの、結構遠いと感じる方も居られるかと思います。
(ソウル駅を基準に考えた場合、移動距離・運賃はともかく、時間的には白馬高地へ行くよりも、KTXで釜山へ行く方が早い事もしばしばですので…)

東豆川を発着する通勤列車は、東豆川方面まで1号線電車が延伸運転される前は議政府(Uijeongbu)から出ており、今日に至るまで概ね毎時1本程度の運行となっており、現在も東豆川の一つ北に位置する逍遥山(Soyosan)駅以遠は非電化区間ですので、気動車による運行となっています。

 
この区間で運行される気動車は、「MAKIKYUのページ」でも以前取り上げた事があり、CDCとも呼ばれる9501型ディーゼル動車ですが、同型は通勤列車の運行縮小と共に、ムグンファ号用転用改造された車両(RDC)が大半を占め、中には観光列車に改造された車両も存在しますので、現在も通勤列車用として残存している車両は少数に留まっています。

このCDCは片運転台の先頭車を両端に配し、間に運転台無しの中間車を1~3両挟んだ編成で運行、京元線列車が議政府発着だった頃には、5両編成で運行しても、立席が出る程で、電鉄化前の京義線に至っては、ラッシュ時間帯に5両編成を2編成併結した10両編成まで運行している程でした。

しかしながら京元線も末端区間のみの運行となり、需要減もあってか、今日では3両編成での運行となっているのは、少々寂しい限りで、それでも沿線は大半の区間で市内バスも頻発している事(こちらは広域電鉄と乗継利用の場合、カード利用だと乗継通算運賃も適用されます)から、座席も空席が目立つ状況でした。

また概ね1時間間隔の運行ながらも、終点の白馬高地まで足を伸ばす列車だけでなく、従前の終点・新炭里駅発着となっている列車も残存しており、予め時刻を調べておかないと、乗車時間次第では復活区間目当てで足を運んでも…という事になってしまいますので要注意です。

この列車の乗車券は、全車自由席ながらも列車扱いだけあって窓口で購入する「列車指定」の乗車券(予め他駅で購入する場合、指定席自動券売機での購入も可能ですが…)となります。


最近のKORAILで窓口発券の乗車券を購入した場合、QRコードを印刷したレシートの様な乗車券が発券され、改札を撤廃した信用乗車制と共に、日本とは随分雰囲気が異なると感じます。

列車の車内設備は、大邸地下鉄放火事件以来、韓国では鉄道車両の車内化粧板難燃化が進行し、地下鉄に関してはあっという間に交換が完了しているものの、この通勤列車充当車両では難燃化以前の化粧板がそのまま残存し、通勤列車という列車自体と共に希少な存在となっています。
(CDC→RDC改造車などは、改造時に化粧板交換も行っています)


車両間ドアが引き戸ではなく開き戸となっている事や、先頭車の乗務員室窓から前方などを見渡せないのも、KORAILではよくある事で、前面展望が期待できないのは、余り喜べる事ではない気がします。


日本の一般型気動車と類似した運用方法の気動車で、座席配置はセミクロスシート配置となっていますが、クロスシート部分は転換式となっており、一般車両にしては比較的グレードの高い設備を誇り、悪評名高いKTX一般室座席よりずっと良いと感じる点は、大いに評価できると思います。
(以前はボックス席だった車両も存在していましたが、通勤列車の激安運賃を考慮すれば、それでも充分過ぎる設備です)


そしてこの列車に乗車して1時間弱で、終点の白馬高地駅に到着となりますが、復活延伸となった最後の1駅区間では、旧線跡に軌道を敷設した区間だけでなく、旧線と少々離れた所に新線を敷設した区間もあり、車中から旧線跡を見る事もできました。

終点の白馬高地駅に関しては、近日中に追って別記事で取り上げたいと思います。


川崎市内でまたも脱線事故発生~今度は回送列車とはいえ…

2014-02-23 | 鉄道[首都圏・JR]

今月は首都圏では異例の積雪を記録し、各地で積雪による被害などが多発した事は、ご存知の方も多いかと思います。

この積雪の影響で東急東横線では車両のブレーキが利かず、川崎市内にある元住吉駅で列車同士の衝突事故が発生した事も、ニュースなどで盛んに報じられましたので、ご存知の方も多いかと思いますが、今日ネット上のニュース記事を見たら「川崎で列車脱線」という記事が目に付き、また川崎で列車脱線か…とも感じたものでした。


今度の事故は今日の朝1時過ぎ、JR川崎駅において京浜東北線の回送列車(10両編成)と工事用車両が衝突、回送列車の前方車両が横転したもので、この影響で現在も京浜東北線の事故現場周辺(蒲田~川崎~鶴見間)は不通、それ以外の区間でも列車本数減便といった影響が生じています。
(写真は現在京浜東北線で活躍しており、事故車両と同型同色のE233系電車です。)

事故を報じるニュース記事などに添付された写真を見ると、車両が横転した事もあり、先日元住吉駅で発生した衝突事故以上の大事故になっていたかも…と思うと恐ろしい限りです。

横転した列車は回送列車で旅客乗車が皆無だった事に加え、対向列車などを巻き込む事もなく、現在報じられている限りでは乗務員の怪我も軽症で済んでいる模様、そして事故発生が日曜日の未明で、平日の通勤ラッシュにおける混乱を起こさずに済んでいる事は、せめてもの不幸中の幸いと感じます。

今回の事故は列車運行終了後、線路閉鎖を行って入線するはずの工事用車両が、ニュース記事で報じられている限りでは、列車運行終了前に本線へ入線したという、事故原因としては極めて初歩的な部分での誤りによるものの様です。

MAKIKYUは鉄道車両の運転免許(動力車操縦者運転免許)は、無軌条電車(トロリーバス)など、以前は特定の条件が揃えば申請するだけで取得出来たものしか所持しておらず、実際の鉄道車両運転に関しても、短距離の気動車体験運転程度ですが、鉄道車両は低速での体験運転でも「決められた進路を外れる事が出来ない」上に、「停車しようと思って制動(ブレーキ)操作を行っても、すぐには止まれない」といった特性を痛感したものでした。
(これらの特性が一方では大量輸送における定時制確保や、低エネルギーでの輸送実現にも繋がっているのですが…)

前方に本来は居ないはずの工事用車両などが在線しているのを確認しても、余程低速で運転していたか、直線区間で遠くから見晴らしが利く状況でもない限りは、事故回避は困難(その代わり営業用車両では大抵ATSなどの装備があるのですが…)で、事故に遭遇した乗務員の方にとっても、かなり気の毒な事故かと思います。

この事故は事故原因が完全な人的ミスであるだけでなく、一歩間違えれば旅客乗車中の営業列車で乗客の多数負傷や死亡者発生、更には対向列車を巻き込んだ多重衝突事故となり、JR史上最悪の事故となった宝塚線(福知山線)脱線事故をも越える状況になっていてもおかしくない事案と感じます。

JR側には同種事故を再度怠起しない様に、線路閉鎖を伴う工事用車両入線時における連絡手順の徹底を強く願うと共に、再び同種の事故が発生した報を聞かずに済む事を願いたいものです。


比田勝港を出港する国際航路~離島のはずれながらも多数の便が…

2014-02-21 | 船舶[海外関連]

先日「MAKIKYUのページ」では、長崎県・対馬の比田勝港を発着する九州郵船の「フェリーげんかい」に関して取り上げましたが、比田勝発着の旅客航路は「フェリーげんかい」だけでなく、近年ではこの他に国際航路も就航しています。

離島から海外への足が確保されているというだけでも異例かと思いますが、その中でも島の中心都市(厳原)からは随分離れた島のはずれから出航、それもほぼ毎日就航ともなると、日本中探しても比田勝以外には…という状況で、比田勝が異国に近い特異な立地である事を改めて実感させられます。


MAKIKYUが比田勝から乗船した航路も、「フェリーげんかい」ではなく国際航路の方で、ターミナルもやや離れて立地しており、国際ターミナルの方が町内各所やバス営業所から至近の所にあります。

国際航路は全て韓国・釜山行きの高速船、MAKIKYUの乗船日は日曜日で、週末の小旅行で海外を堪能した韓国人(1泊2日は当り前で、中には日帰りでの訪問者も居る様です)が多数帰還する事もあってか、福岡発の対馬寄港便1便を含め、4隻の高速船が夕方に続々と出航する状況でした。

これはとても離島の田舎町とは思えない光景で、出航時刻が近づくと、それまで静かだった比田勝港周辺も、大勢の団体ツアー客を乗せた観光バスが何台も集まり、これらのバスから多数の乗客が下車して高速船に乗り換え、そのため港のターミナル周辺は大勢の観光客で大賑わいとなり、とても離島とは思えない状況でした。

MAKIKYUが比田勝からの高速船に乗船した日の就航船舶は、大亜高速海運の「DREAM」1隻と、福岡~釜山航路で共同運航を行っている「BEETLE」「KOBEE」が計3隻、どれも旅客定員は200名程度かそれ以上あり、比田勝の街の規模などを踏まえると、これだけの数の高速船が運航される事自体が異例です。

まして複数の高速船が夕方の1時間程度の時間に集中して出航するという、日本中の離島を探しても他に類がない光景が展開され、近年対馬と韓国の交流が盛んになっている事を実感させられたものでした。
(人口300万人超の釜山広域市の規模を考えれば、ありえなくもない話なのですが、対馬では厳原~博多間ジェットフォイルでも、通常1日2往復程度ですので…)


何隻もの高速船が集まっているために、福岡発の寄港便を除いても国際ターミナル脇に使用船舶全てを係留出来ず、「BEETLE」は「フェリーげんかい」が発着する国内航路ターミナル近くに係留、他の船が出航してから国際ターミナルへ移動・入港する状況でした。


出入国手続きもターミナル内ではなく、その隣に位置する建物内で行われるのですが、元々静かな離島のはずれにあった街が、近年急速な勢いで国際旅客増大となっている事もあり、設備的には需要に追いつかない印象があり、出航時刻の20分位前になってようやく建物内に入り手続きと言う状況でした。

多数出航する国際航路の中で、最初に出航したのは「KOBEE」で、ジェットフォイルながらも操縦席が2階ではなく、更に上の3階部分に突き出たタイプが充当されていました。


MAKIKYUも以前未来高速「KOBEE」を利用した際には、このタイプにも当たった事があり、船内設備などは大差ないのですが、一般的なジェットフォイルに比べると、見た目のスマートさはやや劣る気がします。


その次には「DREAM」が出航、こちらは「BEETLE」「KOBEE」に比べ、比田勝航路の運航実績は長く、ジェットフォイルとは異なるタイプの高速船を用いているのも特徴です。

MAKIKYUは大亜高速海運自体も利用した事がありませんので、機会があればこちらも…と思ったのですが、福岡航路に関しては欠航が相次ぐなど、「BEETLE」などに比べると運航実績の安定性では…と感じる面があり、運航実績の安定性を考慮し、12月の比田勝発では利用を控えたものでした。

その後には福岡発の「KOBEE」が寄港、そして最後に「BEETLE」が出航となりますが、MAKIKYUが乗船したのは共同運航を行っている「BEETLE」「KOBEE」の中でもJR九州高速船の「BEETLE」運航便、充当されたのはビートル1世でしたが、12月の旅行では韓国帰りの博多行きもこの船でした。

JR全線踏破を狙っている方の中には、さすがにJRバス全線乗車までという方はなかなか居られないかと思いますが、JR系の旅客航路も対象に含めている方は結構居られるかと思います。

その中でも比田勝~釜山航路は国際航路と言うだけでなく、JRの鉄道や路線バスのネットワークからは大きく外れた路線ですので、航路を含むJR全線踏破を目指していて、この航路だけは…という方も結構居られるかと思います。

乗客も殆どが韓国人、使用船舶は同一でも日本人の利用客が多い福岡航路とは様相が異なると感じたもので、グリーン席が現在運用停止となっているのも、乗船時間が短い短距離航路では…と感じる所です。

比田勝~釜山は航行距離約70km、高速船だと出航から1時間もすれば釜山港の港内を航行している状況で、福岡~釜山航路でも日韓両国の近さを感じるものですが、比田勝航路ではそれ以上に日韓両国の近さを実感させられたものでした。

また比田勝~釜山航路では、国内側(比田勝)が初訪問の街である一方、海外側(大韓民国・釜山)は何度も足を運んでおり、異国の方が
見慣れた光景である上に、足を運び易い所と言うのも不思議に感じたものです。

比田勝は国内各地からはかなり足を運び難い事もあり、近年では日本各地→釜山→比田勝(或いはその逆)で足を運ぶ日本人もしばしば居る様で、国内各地を探しても対馬以外では海外経由は…と感じる所で、この点でも比田勝が極めて異国に近い特異な立地の「国境の町」である事を実感させられたものでした。


ちなみに比田勝~釜山航路は片道2桁km、乗船時間も短い短距離航路とはいえども、国際航路ですので乗船時は当然ながら旅券(パスポート)が必須で、出入国手続きの際には「HITAKATSU」の地名が入ったスタンプが押印されます。
(パスポート下部の旅券番号がパンチされた部分は、一部画像加工しています)

MAKIKYUの日本からの出国・日本への帰国履歴は、出国・帰国共に過半数が「HAKATA」で、他は「KOBE」「OSAKA」「KANMON」がありますが、「HITAKATSU」のスタンプ押印で日本のスタンプは5つ目、日本のスタンプバリエーションが久々に増えましたが、機会があればまだ利用していない港からの出国・帰国も…と思います。

ただMAKIKYUは関西や九州の在住ではなく、ずっと首都圏に身を置いているのですが、個人的には首都圏の標準軌大手私鉄が走る駅の近くから出国・帰国するのは勘弁願いたいと感じます。

MAKIKYUの周囲で海外へ足を運んだという話を聞くと、一部では「悪徳」とも呼ばれている列車をはじめとする首都圏標準軌大手私鉄が発着する、2箇所のどちらかを出国・帰国で利用したという話ばかりで、比田勝はともかく、博多などを利用した話を聞かないのは少々寂しい気もするのですが…


対馬交通舟志・小鹿線~もみじ街道を走る景勝路線

2014-02-18 | バス[九州離島・沖縄]

MAKIKYUが12月に対馬を訪問した際には、対馬の南北を移動するだけでも相当な時間を要する事から、対馬入りの際には厳原に入港したものの、北部の比田勝まで足を伸ばした後に対馬を離れる際には、北部の比田勝港から出航する航路を利用したものでした。
(比田勝まで足を伸ばした後、また厳原に戻るのは結構な労力を要しますので…)

ただ比田勝では午前中にレンタサイクルで韓国展望台などを廻った後、名物上対馬とんちゃんの昼食を済ませても、比田勝港から乗船予定の船が出航する時間まではまだ余裕があり、当日有効の対馬交通の1日フリー乗車券も手元にあった事から、比田勝を起点に片道1時間弱、島の東側を南下する舟志・小鹿線を往復乗車したものでした。


充当車両は対馬交通の主流となっているいすず中型車トップドア車ながらも、自家用バスの様な風貌をした車両で、貸切車の如くサイズの大きな前面窓や、引違い式の側面窓などは、他の中型路線車に比べるとやや高級感があります。


車内も右前方に荷物置きが設けられているのをはじめ、座席は対馬交通らしいビニールながら、背もたれ部分が一人づつ分かれているなど、外見だけでなく車内もやや高級な印象を受けたものでした。


路線に関してはさほど期待していなかったのですが、結構な狭路を走る区間が多い上に、その中には「もみじ街道」と称する対馬一の紅葉名所も通るなど、車窓面でも予想以上でした。

MAKIKYUが乗車した時には、バスの乗客は指の数も居ない状況で、紅葉は終わり頃と言った雰囲気でしたが、それでも外国人観光客の団体がもみじ街道を散策し、団体を乗せてきたと見受けられる観光バスが何台か停車している姿も見かけたものでした。
(MAKIKYUが舟志・小鹿線に乗車した際には、外国人と見受けられる乗客の姿はなかったものの、比田勝港に掲出された外国人向けの韓国語による案内の中には、フリー乗車券(外国人は毎日利用可能)利用のモデルプランの一つとして、大浦のショッピングセンター訪問と共に、舟志・小鹿線に比田勝から途中まで乗車してもみじ街道を散策し、小鹿から戻ってきたバスに乗車して比田勝へ戻るルートが紹介されていた程です)

運賃は全区間を乗り通すと片道1000円以上を要する路線ですので、フリー乗車券などがなければなかなか乗車は…という印象ですが、平日・土曜ダイヤでは4往復、日・祝日でも2往復運行しており、夕方に比田勝を出航する航路に乗船する場合、当日有効のフリー乗車券が手元にあり、空き時間があれば乗車価値はあると感じる路線でした。

またこの路線はフリー乗車券利用による往復乗車するだけでなく、本数こそ限られて結構な乗継待ち時間が生じるものの、ダイヤによっては小鹿からは仁位へ抜ける路線バスに乗り継ぐ事も出来ますので、縦貫線とは異なる東廻りで比田勝→仁位を移動したい方にも、注目の路線かと思います。
(その気になれば日没後の移動になるものの、更に仁位で厳原行最終便に乗り継ぐ事も可能です)

現ダイヤで逆方向の仁位→比田勝では、同日中に乗継可能なダイヤが皆無の状況で、運賃の高さ故にフリー乗車券かフリーパスポート(1ヶ月有効の全線定期券)でもないと、このルートを辿るのもかなり厳しいのですが…


東急東横線・元住吉駅で追突事故発生~降雪の影響もあるかと思いますが…

2014-02-15 | 鉄道[首都圏・私鉄等]

昨日から今朝にかけては、首都圏各地は数日前と同様にかなりの大雪に見舞われ、停電や交通機関の運休・運行乱れなど、日常生活のライフラインにも様々な支障が発生しており、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中にも、もう雪は勘弁と思っている方も少なくないかと思います。

MAKIKYUも仕事柄降雪に見舞われるとかなり困る状況で、そうでなくても日頃積雪となる事も少ない首都圏での大雪は…と思いますが、今日未明には交通機関の運行乱れや運休だけでなく、鉄道における追突事故発生と言う極めて芳しくない事案も発生しています。


MAKIKYUは今朝ネット上のニュース記事を見て、未明の事故を知ったのですが、列車追突事故は東急東横線元住吉駅の下りホームにおいて発生し、停車位置を過走した列車(元町・中華街行各駅停車8両編成)の後ろに、後続列車(こちらも元町・中華街行各駅停車8両編成)が追突しています。
(写真は今回の事故で被衝突側となった事故該当編成に、MAKIKYUが以前乗車した際に撮影したものです)

ニュース記事に添付された画像を見ると、双方の一部車両が追突の衝撃で変形しているほか、一部車両が脱線するなど、かなり大きな事故である事を実感すると共に、物損だけでなく多数の負傷者発生も報じられており、負傷された方々の早期回復を願うばかりです。

降雪に見舞われた未明の事故という事もあり、日頃混雑線区として有名な東横線とはいえども、乗客数が比較的少なかったと思われる事に加え、衝突・被衝突側双方の列車が各駅停車で、双方共にさほど速度が出ていない状況で事故が発生した模様で、現段階で死亡者発生の報を聞かない事は、不幸中の幸いと感じます。

日頃横浜市内某所に身を置き、都心方面や都心以遠へ足を運ぶ際には、東急東横線は割安な運賃や比較的高いサービスレベル故に、選んで利用する事も多い路線である上に、ATC運用線区であるなど保安装置レベルも高い路線だけに、この事故の報を聞いた衝撃はかなりのものです。

今回の事故は降雪の影響という、東横線においては極めてイレギュラーな天候下での運行故に発生した可能性も高いかと思いますが、それでも保安度の高いATC運用線区でこの様な事案が発生する事は極めて異例かと思います。

詳細な事故原因究明などはまだ暫くの時間がかかるかと思いますが、基本的な手順を遵守していたか否か、車両面や軌道などのハード面での異常が生じていたか否かなどにより、同種事故を再発させないための取り組みも変わってくるかと思います。

現在も事故発生現場である元住吉駅周辺をはじめとする一部区間での不通が続き、不便な状況を強いられていますが、運行再開の暁には同種事故の再発防止策を講じ、公共交通機関として最も重要な「安全第一」の運行が行われ、再び同種事故の報を聞かずに済む事を願いたいものです。
(公共交通機関は安全だけでなく、迅速さや正確さ、利用しやすい運賃や快適さなど、様々な付加価値も求められますが、それらは全て安全な運行が実現してこそ意味を持つものですので…)


比田勝港を発着する「フェリーげんかい」

2014-02-12 | 船舶[日本国内]

12月にMAKIKYUが長崎県の対馬へ足を運んだ際には、対馬へ向かう際には福岡発の壱岐・対馬フェリー「フェリーつばさ」を利用して厳原から対馬入りしたもので、福岡~対馬間を運航する旅客航路は、大半の便が厳原発着となっています。

しかしながら1日1便のみながらも、九州郵船が福岡~比田勝間で「フェリーげんかい」を運航しており、所要時間は片道5時間超と結構長いですが、対馬往復のいずれかでこの航路を利用すれば、南北に長い対馬を効率よく観光するには便利かと思います。
(特に福岡発は夜行運航ですので、時間を有効に活用するという観点でも有用かと思います)


フェリーげんかいは、九州郵船が運航しているフェリーの中では最古参である上に、外海を長時間航海する航路に充当される船の割には小柄で、古参と言う事もあって横揺れ防止装置も装備していませんので、海が穏やかな時であればまだしも、荒れている時の乗船などは相当難儀するのでは…と感じます。
(MAKIKYUは「フェリーげんかい」よりは船体が大きく、横揺れ防止装置付きで九州郵船では最も新しい唐津~壱岐航路の「エメラルドからつ」でも、台風が接近して海上が荒れている時に乗船して船酔いした有様ですので、この様な時に「フェリーげんかい」に乗船したら、もっと大変だろうと思います)

この「フェリーげんかい」は、比田勝の街中からは少々離れた所から発着しており、対馬交通の上県営業所からは徒歩で30分弱、公共交通機関(路線バス)の便も限られます。

そのため自家用車などでの送迎でもない限りは、非常に利用し難いのも難点ですが、街の規模などを考えると、人員だけでなく生活物資輸送の関係もあるかと思いますが、厳原以外に比田勝を発着する対福岡航路が、基本的に毎日就航しているだけでも大したものと感じます。
(「フェリーげんかい」がドッグ入りした際には、唐津~壱岐航路で「エメラルドからつ」と共に就航している「フェリーあずさ」が代船として就航し、その時は唐津~壱岐航路は「エメラルドからつ」1隻での特別ダイヤ運航となります)


また比田勝港では旅客船だけでなく、海上保安庁の巡視艇が何隻も係留されている姿を目撃し、こんな姿を見ると異国に近い事を改めて実感させられたもので、比田勝は様々な点で離島のはずれに位置する田舎町ながらも、日本では他に類を見ない「国境の街」である事を強く実感させられたものでした。

この「国境の街」比田勝からは、旅客航路も対福岡航路だけでなく、国際航路も出航しているのですが、国際航路に関しては近日中に続編記事で取り上げたいと思います。


レンタサイクルで巡る国境の町・比田勝(2)~豊砲台跡見学と上対馬とんちゃん

2014-02-09 | 日本国内その他

先日「MAKIKYUのページ」では、先月MAKIKYUが長崎県の対馬を訪問した際、レンタサイクルを利用して足を運んだ韓国展望台に関して取り上げましたが、韓国展望台からさほど遠くない所(自転車だと10分程度)には、豊砲台跡という軍施設の遺構が残存しており、韓国展望台を見学した後は、こちらへも足を運んだものでした。


「豊(Toyo)」とは一帯の地名で、ここに第2次世界大戦の頃、かなり大規模な砲台が建設されたのですが、この様な砲台が建設されたというのも、異国のすぐそばと言う立地である事を実感させられるもので、後世こんな施設が再び建設される事がない事を願いたいものです。

 
豊砲台跡の内部は、「跡」というだけあって空洞の様になっており、内部の照明もかつてはコイン式(有料)だった様で、ネット上でもその様な記載を目撃した事がありますが、近年無料化された旨の告知が出ており、韓国展望台の双眼鏡共々無料化された事は歓迎できると感じます。

こちらは韓国展望台とは異なり、韓国人団体客の姿は見受けられず、見学者の数も少ない状況でしたが、両者共に案内標識や音声案内は日本語・韓国語・英語の3ヶ国語案内となっている辺りは、韓国に近く、韓国人が大勢訪れる土地ならではと感じたものです。
(韓国展望台や豊砲台跡からの直線距離は、福岡はおろか厳原よりも釜山の方が近い位です)

比田勝の北側にある対馬らしい2箇所の見所を廻った後は、昼頃に再び比田勝の街中へ戻ったのですが、比田勝→韓国展望台→豊砲台跡→比田勝と廻るだけでも移動距離は10km以上、電動自転車でも結構疲れると感じたもので、この一帯を運行する路線バスの本数がもう少しあれば…とも感じたものでした。
(団体客向けの観光バスは結構見かけましたので、これらの団体を比田勝の中心部で路線バスに乗り換えさせる事が出来れば、鰐浦地区を循環運行する観光循環バスを毎時運行しても…と思う程です)


そして比田勝の街中へ戻り、昼食は比田勝港近くのレストランで上対馬名物とんちゃんの定食を注文したものでしたが、ここでも韓国人団体客が来店する姿を見かけたもので、比田勝がただの離島の端に位置する田舎町ではないという事を強く実感させられたものでした。
(こちらは1000円でしたが、「長崎しまとく通貨」を利用すれば実質800円、釜山で定食を食べるよりは高めの価格設定ですが、土地柄や食事内容、そして比田勝らしいグルメを堪能できるという点でも価値はあると思います)

とんちゃんは元々韓国の焼肉料理を元に、対馬流にアレンジしたものですので、近年比田勝への訪問が増えている韓国人向けとは言い難い気がしますが、一応日本国内とは言えども、本州在住の人間にとっては非常に足を運び難い比田勝まで足を運んだ際には、是非賞味したい料理と感じたものでした。
(ちなみにMAKIKYUが目撃した韓国人団体向けには、うどん・天ぷら・海苔巻きが提供されており、こちらの方が外国人向けに日本らしい食べ物を提供するという点では軍配が上がるかと思いますが、個人的には比田勝ならではの食べ物とは言い難いと感じたものです)

昼食を済ませた後も、まだ乗船予定の航路出航時刻までは空き時間があり、路線バスのフリーパスも手元にありましたので、午後には比田勝発着のローカルバスにも乗車したものでしたが、この路線バスに関しても近日中に追って取り上げたいと思います。

また午後に比田勝発着のローカルバスに乗車した後は、レンタサイクルを返納して港へ向かったのですが、レンタサイクルを兼業している花屋では、自転車貸し出しだけでなく港~花屋間の送迎車サービスもあり、自転車を借りる際には直接店舗へ出向いたMAKIKYUも、返納後はこの送迎車を利用したものでした。


送迎車にはハングルで「レンタル 自転車」と記した表記も掲出され、こんな所も外国人が多数押し寄せる国境の町らしいと感じたもので、レンタサイクル返納時に渡された「お土産」も、えびせんや黒棒などの日本の駄菓子、これも外国人向けのレンタサイクルならでは…と感じたものでした。


レンタサイクルで巡る国境の町・比田勝(1)~韓国展望台見学

2014-02-06 | 日本国内その他

12月にMAKIKYUが長崎県の対馬を訪問した際には、島の中心都市・厳原で1泊した後に縦貫線路線バスで比田勝へ向かい、比田勝から出航する航路で対馬を離れる旅程でしたが、縦貫線の乗車バス時刻は決めておらず、当日の気分次第で…という状況でした。
(ただ縦貫線のバス自体が1日4往復しかなく、比田勝からの航路出航時刻も考えると、厳原発7時台か11時台の便しか選択肢がないのですが…)

そして比田勝へのバス乗車当日を迎え、早めに出発しても支障ない状況でしたので、朝は少々早いものの、7時過ぎには厳原のホテルをチェックアウト、縦貫線の始発便で比田勝へ向かい、比田勝には9時半過ぎに到着したものでした。

比田勝での航路出航は夕方という事もあり、それまでは周辺観光を…という所ですが、離島・対馬の中でも中心都市・厳原からは遠く離れた町で、厳原~比田勝間を結ぶ路線バスも4往復しかない地という事もあり、当然ながら比田勝周辺の公共交通機関に関しても、利便性は芳しくない状況です。
(路線バス利用だと、一度バスを降りてしまうと次のバスまで相当な時間が空いたり、バス停と見所の間の移動距離だけでも相当な状況だったりと、周辺観光には使い難く、地域の生活交通として最小限度の便が確保されている程度なのが現状です)

比田勝は町内にコンビニ(離島では町内にコンビニがある町といえば、そこそこ大きい部類に入ります)もないと言えば、結構な田舎町という事が容易に推測できるかと思いますが、そんな比田勝でも町内でレンタサイクルを営業している店が存在します。


レンタサイクルと言っても、専業店舗や自転車屋ではなく、「フラワーショップしまい」という花屋が、兼業でレンタサイクルを営業しているのですが、同店は対馬交通上県営業所(比田勝バス停)から比田勝港へ向かって歩いていくとすぐの所にあり、縦貫線などの路線バスを下車した後にレンタサイクルを借りるにも比較的至便な場所にあります。

MAKIKYUはここでレンタサイクルを借り、公共交通の便が芳しいとは言い難い比田勝の町を巡ったのですが、同店では通常の自転車と電動自転車の双方を取り扱っています。


町の郊外では結構なアップダウンがある事から、郊外へ足を伸ばすのであれば値段は少々割高(1日1500円)になるものの、電動自転車の方が良いかと思います。

ちなみにレンタサイクル借用時には、氏名と共に連絡先電話番号などを申告し、手続き後に周辺地図を渡されるのですが、土地柄もあってか利用者の大半は外国人との事(日本人の利用も月に数件程度はある様ですが…)で、渡された周辺地図は韓国語併記のものでした。


そしてレンタサイクルに乗車し、まずは韓国展望台を目指したのですが、ツシマヤマネコ飛び出し注意の看板や、ハングル併記の案内標識などは、他の離島では余り見られない対馬らしい光景と感じます。

韓国展望台までは所要30分強、電動自転車でも結構な距離と感じ、電動でなければとても…という印象を受けたものでした。


韓国展望台からは、天気が良いと50km程度離れた釜山の街を望む事もできる様ですが、MAKIKYUの訪問時には残念ながら遠くは霞んでおり、異国を眺める事は叶いませんでした。
(最近中国の大気汚染が問題化し、日本でも首都圏より九州の方が空気が悪いという話も聞きますので、もしかしたらその影響も出ているのかもしれません)


ただ対馬北方の海域には、大型貨物船が複数航行している姿も見受けられ、世界有数の港町・釜山のすぐ近くに居るという事を実感させられもので、対馬が日本の他の離島とは異なり、異国のすぐ近くにある国境の島である事を改めて認識させられたものでした。

韓国展望台滞在中には、貸切バス利用の韓国人団体も多数押し寄せ、近年対馬を訪れる韓国人が増えている事や、韓国人向けの訪問先の定番になっている事も実感させられ、訪問者は日本人よりも韓国人の方が多いのでは…と感じたものでした。


この韓国展望台のすぐそばには、300年程前に韓国から対馬へ向かう途中、鰐浦沖で遭難して亡くなった方々の慰霊碑も建立されていますが、今日に至るまで対馬は韓国と近い土地と言う事もあり、様々な面で交流の深い島である事を実感させられます。

韓国展望台の見学を終えたら、今度は展望台からさほど遠くない豊砲台跡も見学したのですが、こちらに関しては近日中に続編記事で取り上げたいと思います。


神奈中で導入が進む新型運賃表示器

2014-02-03 | 小田急グループ

先月後半はgooブログのアクセス解析お試し期間、通常オプションとなっているこの機能を申し込んでいないユーザーでも、対象期間だけ利用できる様になっていました。
(MAKIKYUは現時点ではアクセス解析機能などが付与されたオプションプランは利用していません)

このアクセス解析では、対象期間における検索キーワードの上位項目が各日毎に表示され、頻繁に上位ランクインするキーワードが幾つも存在する他、日によっては意外なキーワードもランクインしています。

MAKIKYUとしてもメジャーな話題だけでなく、日頃ネット上で取り上げられる機会の少ないローカルな話題なども機会があれば…と思っており、離島や海外関連などのキーワードが上位ランクインすると、記事公開した価値があったと感じますが、これらの他に「神奈中の新型運賃表示器」に関連したキーワードも時折ランクインしていましたので、取り上げたいと思います。

神奈川中央交通(神奈中)は神奈川県では非常に有名な存在のバス事業者で、MAKIKYUが身を置く横浜市内だけでも相当数の路線バスを運行しています。

本体と子会社を合わせた事業規模は、所属台数ベースで国内2番手・首都圏では首位を占めている事も、ご存知の方が多いと思います。

この神奈中に限らず、4月に控えた消費税増税では各地の交通事業者で運賃改定が実施され、首都圏の鉄道・バスではICカード利用時の1円単位運賃導入を実施する事業者も多数存在しますが、神奈中もその一つで、これに関連して昨年末から順次運賃表示器の取替えが進められています。

横浜市内では同じ小田急グループの江ノ電バス横浜などで、既に最近流行のLCDモニターを用いた運賃表示器が見受けられ、整理券方式(運賃後払い)や信用方式(運賃前払いで乗車時に行先を申告)を導入している路線では、運賃が多種に及ぶ事もあってか、LCD2面タイプが主流を占めており、江ノ電バス横浜などが導入している運賃表示器もLCDモニター2面タイプとなっています。


しかしながら神奈中が導入した新型運賃表示器は、LCDモニターの大きさこそ大きめなものの、1画面のみとなっており、神奈川県内では川崎市交通局(川崎市バス)が導入したLCDモニターと割合よく似た雰囲気と感じたものです。

MAKIKYUが横浜市内で目撃した新型運賃表示器は、江ノ電バス横浜で使用している新型運賃表示器と同じLECIP製で、神奈中では従来型も同社製が多く出回っていた事を踏まえると順当な所ですが、営業所によっては異なるタイプ用いられている様で、現在は従来型と新型が混在する状況になっています。

 
新型運賃表示器はLCDならではの特性を生かし、単に次停留所名や運賃を表示するだけでなく、更にその先の停留所名なども表示したり、イラスト入りの注意喚起を行われるなど、従来型に比べると随分進化したと感じます。

また神奈中の従来型運賃表示器では、次停留所名表示は漢字と平仮名が交互に表示「例: 東戸塚駅  ひがしとつかえき」だったものが、新型では英文表示も行われるようになった点も評価できる所で、Higashitotsuka staの様に「駅」は英訳されます。
(事業者によっては「Hakata Eki」の様に日本語の読み方をそのまま表示する事例も結構多く見受けられますので…)

ただ川上小学校前→Kawakami shougakkou-maeなど、駅以外では日本語読みをそのまま表示する事例も見受けられ、4ヶ国語表示で各言語毎に意訳(韓国語表示では「小学校」ではなく、現地流の「初等学校」をハングルで表示するなど)を行っている川崎市バスの案内表示などに比べると…とも感じたものでした。
(川崎市バスは専ら均一運賃区間を運行している一方、神奈中では写真は均一運賃区間運行路線であるものの、多区間路線が大半を占めており、運賃表示機能を重視した事も影響しているかもしれません)


ちなみに写真は全て「東02系統 (秋葉経由)不動坂行」における表示ですが、同系統は今月から不動坂~舞岡間が延伸されており、新型運賃表示器による写真の表示は、日頃同系統を利用する地元の乗客でも、見かける機会はなかった…という方も居られるかもしれません。

不動坂行自体は保土ヶ谷駅発深夜バスの最終便(保06系統)が、東02系統の舞岡延伸以降も残存していますので、その気になれば今でも乗れない・見れない事はないのですが、運行本数や時間帯故に乗車や撮影は…という方も多いかと思いますので…