先日島根県の隠岐・島後を走る隠岐一畑交通に関する記事を取り上げましたが、今日は先日の続編で小型車(+α)に関して取り上げたいと思います。
現在島後の路線バスは西郷から島内4方面へ各4往復、他に昼間に西郷町内を循環運行する路線が設定されており、西郷町内を循環運行した後に隠岐病院から島内各方面、もしくはその逆というダイヤが大半を占めています。
西郷町内循環~島内各方面路線を乗継利用の際は、乗継券を発行する事で通し乗車と同額で乗車できる制度が導入され、少ない便数・台数でも各方面への移動利便性を図っているのは評価できる点と感じています。
車両面では島内各方面への路線と一体になったダイヤ編成という事もあり、循環線専用車両は用意されておらず、中型車と小型車の双方が両路線に運用される状況になっていますが、MAKIKYUの訪問時は小型車の稼働が圧倒的に多いと感じたものでした。
小型車の中でも三菱エアロミディME1台は、最近本土で導入された一畑バスの一部新車と同様の旧一畑バス塗装になっており、非常に目立つ存在ですが、この車両に関しては姿を見かけただけで、乗車機会なしと言う状況でした。
小型車の中でも多数派となっているのが、各地のコミュニティバスなどで主力を占めている日野製ノンステップバス・ポンチョで、この車両は本土の一畑バスとは大きく異なる独自塗装で導入されているのも大きな特徴です。
片道1時間弱を要する島内各方面への路線にも用いられ、MAKIKYUもこの車両に乗車する機会がありましたが、複数台導入されたポンチョは塗装が同一でも、ラッピング施行有無などでデザインが少々異なっているのも特徴と感じます。
また島後の路線バスは運行本数が島内各方面4往復と僅少なだけでなく、島内各地→西郷への通学や通院、その帰宅などを基準にダイヤを設定している事もあり、西郷にある営業所ではなく終着地で夜間留置となります。
(写真は早朝の伊後バス停です)
西郷から各路線を往復利用する場合、西郷行始発便と西郷発最終便は利用できない状況というのは、島外から足を運んだ観光客にとっては辛い所で、島後の大きさや人口を考慮すると、路線バスはかなり少なく、人口数が遥かに少ない島前地区と比べても…と感じる程です。
隠岐一畑交通でもHPなどでこの旨を案内し、同社では「レンタカーの利用も…」と謳っている程で、島後では西郷港近くで数社がレンタカー営業を実施、島外から来訪した用務や観光客の移動手段も島民の出迎えがない限りは、レンタカー利用が主体という状況になっています。
極力公共交通機関を利用して移動したいと感じるMAKIKYUでも、路線バスの運行本数や運行時間帯などを考慮すると、レンタカーなしで島内各地を巡るのは厳しいと感じ、隠岐一畑交通が営業するレンタカーを借りて島内各地の移動に利用、また車中泊で宿代わりにした程です。
(レンタカーのナンバー部分は画像加工を施しています)
この他島後では隠岐一畑交通以外の路線バスが廃止された地域において、代替交通として隠岐の島町営バスが運行され、こちらも姿を目撃する機会(未乗です)がありましたが、これは隠岐一畑交通の路線バス以上に観光客には利用し難い存在と感じたものでした。