MAKIKYUのページ

MAKIKYUの公共交通を主体とした気紛れなページ。
初めてアクセスされた方はまず「このページについて」をご覧下さい。

ターボジェットで活躍する高速船群~ジェットフォイル以外にも様々な船が…

2012-11-29 | 船舶[日本国内]

先日「MAKIKYUのページ」では、香港~澳門間で高速船を運行しているTurboJETのジェットフォイルに関して取り上げましたが、同社では他にも様々な種類の高速船を就航させています。

香港~澳門間では、香港島の中環にあるターミナルを発着する便だけでも、昼間15分毎程度とかなりの高頻度で高速船が就航しており、
ジェットフォイルの夜間航行も行っています。


九龍側や空港発着となる便なども合わせると、TurboJETだけでも相当な便数が就航しており、他に中国大陸本土~澳門間を就航する高速船なども存在しますので、発着時刻や船種が表示された就航案内を見るだけでも圧巻です。


現在TurboJETで就航している高速船は、船内にあった船内誌の「船隊資料(vessel information)」に出ているだけでも5種類(同種船で客室設備が異なるプレミア・ジェットフォイルを含めると6種類)が存在しています。


澳門で香港へ向かう乗船券を購入する際には、澳門到着時に港に係留されていたジェットフォイルとは異なるタイプの船体(Foilcat)を撮影しており、この写真を見せて時刻を聞きだしてから乗船券を購入し、香港への帰路には敢えてジェットフォイルとは異なる船に乗船したものでした。


実際に乗船したのは、FoilcatではなくTricatで、澳門側窓口の係員が別タイプの船体と混同していた様です。

MAKIKYUは澳門からの帰路で、ジェットフォイル以外の高速船に乗船し、船内設備や乗り心地の違いを対比する事が目的で、Tricatも日本ではなかなか乗れない船かと思いますので、これでも目的は充分達成できて満足でしたが、どうしてもこの種類の船に…といった場合は、英語or中国語(漢字)で直接船名を書いた紙を係員に手渡し、目的船種の運行時刻を尋ねた方が良いかと思います。


ちなみに乗船したTricatは、水中翼を用いて浮上し、翼走航行を行うタイプの高速船ではなく、2艘の船をつないだ形状の双胴船で、TurboJETではTricat以外にも、幾種もの双胴高速船を所有していますが、船の前面から船体下部を見ると、ジェットフォイルとは大きく異なる船体構造が一目瞭然です。


船内に乗り込むと、ジェットフォイルよりは重量が重く、客室定員も多い船だけあって、高速船にしては広々とした印象を受けたもので、船体が大柄な事に加え、双胴船という構造も影響してか、停泊時における船体の揺れも、ジェットフォイルに比べると小さく感じられたものです。
(ジェットフォイルは比較的小柄な船だけあって、高速での翼走航行時はさほど揺れないのですが、停泊時や港内を低速で艇走航行する際は、海況によっては大きく揺れます)

また航行時も、エンジン音はジェットフォイルより小さく、静粛性という点ではジェットフォイルより優れていると感じたものでした。

ただジェットフォイルなどとは異なり、高速航行時に浮上している船ではありませんので、時折波の影響を受けて、ふわりと上下に揺れる事があり、船に乗り慣れていない乗客などは、この揺れで船酔いするかもしれませんので、ジェットフォイルと比べると一長一短といった感が
あります。

多数の小島が存在し、島影を縫って航行する香港~澳門間や、東京湾や瀬戸内海の様な穏やかな内海では、このタイプの船でも快適な航行が堪能できますが、玄界灘や太平洋の様な海では、この手の高速船は居住性でやや難ありかも…と感じたものです。

香港~澳門間ではTurboJETだけでも、他にも幾種かの高速船を就航させており、他事業者が運行する高速船も多数ありますので、遠くてなかなか足を運ぶのが容易な土地ではないだけに、再び足を運ぶ機会に恵まれるかは分かりませんが、もし再び香港~澳門間の高速船に乗船する機会があるならば、また違う船種や事業者の船にも…と感じたものでした。


小田急線のLED蛍光灯~優先席部分に注目

2012-11-26 | 小田急グループ

昨日MAKIKYUは所用で都内へ出向く機会がありました。
(本当はもっと遠くまで行く予定もあったのですが…)

その際には、駅構内の案内等で東京メトロ千代田線で人身事故により、表参道~霞ヶ関間運休(両側で折り返し運転)が告知されており、この区間を通る予定だったために、別のルートを考えなくては…と思っていました。

その時MAKIKYUは、庶民の味方とも言えるお手頃運賃もあり、都心方面へのアクセスとしては最も愛用している東急東横線の横浜駅に居り、丁度試運転列車が発着する所だったのですが、その時ホームで「只今東横線綱島駅にて人身事故が発生しました」「東横線・みなとみらい線全線で運転を見合わせます」という案内が入ったものでした。

都心方面へ向かう電車に乗り込む前だったのが不幸中の幸いといった所で、改札の有人通路で係員に入場した乗車券の扱いを尋ねると、「振替乗車票は出ませんが、他社線振替の場合は振替の旨を伝え、東急線で入場した乗車券を係員に提示して下さい」との事でした。

そのため東急線で入場した乗車券を利用し、日頃余り利用機会の多くない他私鉄と、地下鉄の別ルート乗継利用へ振り替えたもので、このルートだと通常運賃は随分高くなるものの、時間的には却って早いという逆転現象が起きたものでした。
(振替で利用した他私鉄は、最近座席の座り心地が芳しくないと感じる車両が増えているものの、高速運転では昔から定評があり、少々割高な運賃は、実質的に快特料金込みなどでは…と感じる程です)

乗車予定の区間で人身事故による遅延や運休に遭遇する事は時折あるものの、立て続けに…というのはごく稀な事、ホーム柵やホームドア整備の進展に期待したいもので、その後も更なる予定変更があり、昨日はどちらかと言うと無駄足に近い外出になってしまいました。

少々前置きが長くなってしまいましたが、その一方で都心方面からの帰路に小田急線を利用した際には、小田急ではまだ数少ないLED蛍光灯を装備した車両に、初めて乗車する機会に恵まれたもので、余りついてない事が多い昨日にしては、最大の収穫と感じたものです。
(その後もMAKIKYUの完全な不注意ですが、大和駅で出場用のPASMOと間違い、うっかり乗り換えの相鉄線乗車券を改札機に投入してしまい機械が回収→窓口係員の方に申し出て改札機から取り出して頂くという手間をおかけするなど、よくもここまでおかしな事が続くな…と感じたものです)

このLED蛍光灯を装備した車両は、最近更新されたばかりの8000形4両編成で、通常の蛍光灯を装備した8000形更新車6両編成と併結した10両編成の急行で当たったのですが、LED蛍光灯の特徴とも言える青白く明るい光は、外から見ても併結している8000形をはじめ、他車両とは別物である事がはっきりと分かるものでした。

装備しているLED蛍光灯自体は、一般の蛍光灯と同じ形状で、従来型蛍光灯の台座に差し込むタイプでしたので、板状などのLED蛍光灯とは異なり、さほど目新しさはないと感じたものでした。


最近になって小田急が導入・更新した通勤型車両では座席モケットやつり革だけでなく、化粧板や床材なども色彩を変えており、一部の他者でもこの動きが見られますが、小田急のLED蛍光灯装備車両ではこれに加え、優先席部分の蛍光灯だけ黄色味を帯びた電球色としているのが大きな特徴です。

これは国内他者をはじめ、鉄道車両へのLED蛍光灯導入がかなり進んでおり、人身事故対策にも絶大な威力を発揮するホームドア・ホーム柵導入もかなり進んでいる大韓民国(韓国)の鉄道でも…と感じたものです。

蛍光灯の2色使い分けは、化粧板や床材などと異なり、座席モケットやつり革などと同様に差し替えも容易で、この区画で携帯電話OFFを
呼びかけている事も踏まえると、優先席部分を視覚的に分かり易くするためにも、なかなか良い取り組みかと思いますので、今後この様な照明色使い分けはもっと拡がっても…と感じたものでした。


アクセス解析キャンペーン中の解析結果について

2012-11-24 | Weblog

「MAKIKYUのページ」は今日までの間、アクセス解析キャンペーン中につき、管理者ログイン画面で普段はオプション設定(別途料金)でしか機能が使えないアクセス解析が利用可能となっていました。

ここ数日のアクセス解析期間中、解析結果を見ていたら、結構以前に公開した記事に関連した検索キーワードで辿りついているケースが多かったのは意外に感じたものでした。

特に以下に関連するキーワードは、結構目立っていた気がします。




JR線の本州最北端・三厩駅や、同駅から更に北へ向かう外ヶ浜町営バス


主に群馬県内のJR吾妻線を走る観光列車・リゾートやまどり


本州最大手のバス事業者・神奈川中央交通(神奈中)のデジタルサイネージ(かなチャンネル)


JR205系電車の初譲渡事例となった富士急行・6000系電車


南海電車、特にサザン・プレミアム(12000系)


日本一長い路線バスとして知られ、大和八木駅~新宮駅間を走る奈良交通・八木新宮線


日本最大のバス事業者・西日本鉄道(西鉄バス)や、その系列の日田バス

 
特徴的な木製座席が特徴のJR九州・福北ゆたか線で活躍する817系ロングシート車(2000番台)


北総監獄(千葉ニュータウン)や、その中心都市・千葉県印西市に拠点を置き、関越自動車道で高速ツアーバス特別重大事故を怠起した陸援隊・針生エキスプレス

 
今は関係者以外、まず取得できない状況になってしまった鉄道車両の運転免許(動力車操縦者運転免許)



海外関連では…

ソウルメトロ


瀋陽(中国・遼寧省の省都)と、同市内を走るバス

香港の日本製バス(KMBやKCRなどで活躍していた三菱中型車)



また最近の記事に関連した検索キーワードでは…



JR北海道の新型一般型車両・733系電車


JR気仙沼線柳津~気仙沼間で運行開始となったBRT


来年春に1艘追加となる東海汽船のジェットフォイル「セブンアイランド」や、同社大型客船(かめりあ丸・さるびあ丸)


が、アクセス解析キャンペーン期間中の検索キーワードでは結構多く見られました。


MAKIKYUは現在首都圏(神奈川県横浜市某所)に身を置いていますが、「MAKIKYUのページ」の取り扱い対象が首都圏に限らず、国内全般や一部東アジア(大韓民国・中華人民共和国)に跨っている事もあり、検索キーワード対象が各地に散らばっている様に見受けられたものです。

また動力車操縦者運転免許に関しては、鉄道関係者以外の取得者自体が少なく、現在関係者以外の取得が困難になった事もあってか、ネット上での情報自体が限られ、この免許に関心のある方が少なからず…という事を実証している様に感じられたものでした。
(MAKIKYUの自動車運転免許は大型第2種を所持しており、大型バスの運転も可能な身ですが、動力車操縦者運転免許は無軌条電車(トロリーバス)など3種類のみで、2本のレール上を走る鉄道車両の運転(体験運転などを除きます)は残念ながら出来ません)

gooブログは無料版でも画像容量が結構大きく、「MAKIKYUのページ」では現段階でもかなりの画像を公開していながら、まだ無料版最大容量の1割強程度にしか達していません。
(公開画像は概ね原サイズの4分の1程度に縮小している事も影響しているのですが…)

他の付加サービスも追加料金を出してまで…という状況ではありませんので、アクセス解析の本格導入は暫くないかと思いますが、またアクセス解析無料キャンペーンなどで利用機会があれば、その状況等を告知したいと思います。


JR東日本 新幹線200系電車~国内最後の国鉄型新幹線車両

2012-11-23 | 鉄道[新幹線]

今月MAKIKYUが新潟県の佐渡島へ足を運んだ際には、佐渡島・両津港への航路が出航する新潟までの往復は、日程の関係などもあって、往復共に上越新幹線を利用したものでした。
(首都圏~新潟程度の距離であれば、時間に余裕があれば個人的には青春18きっぷ設定期間に普通列車乗り継ぎで移動しても充分、また期間・対象便限定で大幅割引となっている高速路線バス(池袋~新潟間2900円:西武バスや新潟交通などが運行し、一部便は3列席車充当)の利用も検討したい所ですが…)

上越新幹線の高崎以遠は、久々に乗車したものでしたが、現在この区間で走っている車両は2形式あり、そのどちらも最近は東北新幹線から退き、専ら上越新幹線での運用に従事しています。

その一つが200系電車で、同系は東北・上越新幹線開業に合わせて導入され、その後暫くの間増備が続いた車両で、増備分はJR化以降に製造された車両も含まれますが、基本設計は国鉄由来のもので、当然ながら直流電動機を装備した車両です。

東海道・山陽新幹線ではJR東海はおろか、古い車両を長く使い続ける事では有名で、今でも在来線ではかなりの古参車両がゴロゴロしているJR西日本ですら、200系より後に登場した国鉄末期設計の100系電車や、JR化後に設計された270km運転対応のVVVF車・300系電車を全廃しています。

その一方、在来線では次々と車両を入れ替えているJR東日本が、車両寿命の短い新幹線において、未だに200系電車を使い続け、国内最後の国鉄型新幹線車両、かつ直流電動機を装備した新幹線車両が東京駅まで乗り入れてくる姿が今日も見られるのは、奇跡的と言っても過言ではない気がします。

200系は大半が既に廃車となり、東北・上越新幹線開業時に導入された車両こそ絶滅しているものの、未だに活躍が見られるのは、2000年前後に一部編成で大規模な車両更新・延命が実施された事も影響しており、現在活躍する200系電車は、全てこの車両更新工事を施行した車両となっています。


車両更新工事施行車両は、E2系などに良く似た装いに改められ、200系の原型車が消滅した今日では、原型車両と同じ白と緑色の装いに戻された編成も僅かに存在しています。


側面の行先表示もLED化されるなど、原型とは大きく姿を変えていますが、かつての字幕時代の車両種別表示窓(自由席/指定席)を埋めず、LED化してもこの表示窓を残している一方で、その隣にある行先・列車名表示のLEDでも交互表示で車両種別を表示しているのは、少々違和感を受けます。


この車両更新工事施行車両は、客室設備もE2系レベルの座席の交換され、天井回りも原型とは大きく異なるなど、車両更新工事施行時期の新車レベルと言っても過言ではない程のグレードを誇っており、徹底したリニューアル振りはJR西日本も真っ青…という程です。
(写真はグリーン車内の様子です)

ただ輸送力確保の意味合いもあってか、空間的なゆとりと言う点では、JR西日本が末期は専ら山陽新幹線内のこだま号に充当していた0系や100系の短編成改造車に軍配が上がるのは惜しい限りです。
(新幹線も首都圏通勤ラッシュ輸送の一端を担っている事を踏まえると、空間的ゆとりを多少犠牲にしてでも、座席数確保を優先する必要があり、致し方ない事なのですが…)


また現在は全て10両編成での運行となっている200系電車は、編成中の大半(9両)が普通車となっており、MAKIKYUが乗車したのも当然この普通車になりますが、同じ普通車でも見た目こそ整合性を取っているものの、乗車した編成ではよく見ると座席が2種類存在している状況でした。


一方はJR東日本名物の座面スライド機能を装備し、リクライニングとは別にもう一つボタンが存在するタイプで、JR東日本だけでなく、E2系ベースの中国鉄路・CRH2型でもこのタイプの座席を装備しています。


もう一方は3人がけも含めてリクライニング機能を装備し、背面テーブルも装備した回転式座席ながらも、座面スライド機能がなく、座面スライド機能付き座席に比べるとやや古めで、若干の見劣りが否めない座席で、真ん中当たりの車両でこの座席が見受けられたものでした。

MAKIKYUが乗車した列車は、自由席が多い区間列車の「たにがわ」号(越後湯沢駅で新潟からの「Maxとき」号から乗り換え)で、自由席車で2種類の座席を選択できる状況でしたが、上越新幹線では足の長い「とき」号では自由席車の数が少なく、同列車では指定席になる号車で、自由席よりグレードが劣る座席を装備した車両が存在するのは、少々感心できないと感じたものでした。

とはいえ上越新幹線で現在主力を占めている全車2階建て車両(8両編成or2編成併結の16両編成)に比べると、空間的なゆとりなどは200系の方が断然上等と感じ、ハズレ座席に当たったとしても2階建て車両に比べれば…と感じたものです。

しかしながら古参車両である上に、直流電動機装備でエネルギー効率も決して良いとは言い難い車両ですので、現在200系を充当している一部列車において、来年1月末に東北新幹線から転属したE2系電車への置き換えが数日前に発表され、MAKIKYUが乗車した「たにがわ」号もこの置き換え対象列車に含まれていました。

車両の経年や運行コストに加え、編成や乗車定員などを考えると、E2系転配による車両置き換えは、200系が優先的に対象となってしまうのは止むを得ないのかもしれませんが、居住性という観点で見れば、全車2階建て車両の方を先に…と感じてしまいます。

200系は車両更新工事施行からも既に10年以上が経過しており、E2系が上越新幹線に転配される状況では、退役も致し方なく、むしろよく今日まで活躍し続けたと感心する程で、今後全面退役までに再度乗車機会が訪れるのか否か…という状況ですが、上越新幹線を利用する機会があるならば、個人的には是非200系充当列車を選んで乗車したいと感じたものでした。


(お断り)200系新幹線は首都圏~甲信越(新潟県)に跨って運行していますが、この記事のカテゴリーは甲信越扱いとさせて頂きます。


ターボジェットで活躍するジェットフォイル

2012-11-19 | 船舶[日本国内]

数日前「MAKIKYUのページ」では、佐渡汽船の両津航路で活躍するジェットフォイル「ぎんが」について取り上げ、MAKIKYUは他にも今年に入ってから東海汽船のセブンアイランド3艘をはじめ、韓国旅行でお馴染みのJR九州高速船「BEETLE」や共同運航を行っている未来高速「KOBEE」にも乗船しており、今年は随分ジェットフォイルに乗船する機会が…と感じています。

このジェットフォイルを、世界で最も多く保有している事業者は、香港~澳門間などで高速船を運航するTurboJET(噴射飛航)で、一事業者でジェットフォイルを2桁艘保有している事例は、世界中を探しても他に類がない程です。


MAKIKYUが7月に中国を訪問した際には、香港~澳門間でこのTurboJETのジェットフォイルに乗船する機会もありました。


TurboJETのジェットフォイルは、MAKIKYUが乗船した金星(Santa Maria)をはじめ、各船舶共に赤・黒・白の3色の装いで統一されており、見た目は船名標記などを除くと、どれも似た様な印象を受けます。
(よく見ると船体毎の個体差などもある様ですが…)


船内設備もMAKIKYUが乗船した金星では、普通位と称するノーマルシート以外に、豪華位と称する上級座席も設置され、JR九州高速船「BEETLE」のグリーン席と同様に、1階前部に設けられています。

乗下船も「BEETLE」や「KOBEE」と同様に、1階前方からの乗下船となっており、客室設備は2クラス制となっているジェットフォイルが
大半を占めています。


普通位の座席は、JR九州高速船「BEETLE」と共同運航している未来高速「KOBEE」を連想させる雰囲気(「KOBEE」の中には、TurboJETから売船された船舶が存在する事を考えれば、当然の事なのかもしれませんが…)で、初めて利用する航路と言う雰囲気は余り感じなかったもので、ジェットフォイル自体も日韓航路などで乗り慣れている事もあり、居住性なども概ね見込み通りと言った所でした。

また香港~澳門間はかなり頻繁に高速船の往来があり、TurboJET以外の事業者が運行する船舶も多数存在する他、TurboJETだけでもジェットフォイル以外に様々な種類の種類の高速船を就航させています。

澳門からの帰路は、わざとジェットフォイルとは異なるタイプの高速船が充当される便を指名買いし、乗り比べてみたものでしたが、こちらに関しても近日中に別記事で、追って取り上げたいと思います。


佐渡汽船・おおさど丸~両津航路で運航している大型フェリー

2012-11-17 | 船舶[日本国内]

今月MAKIKYUが新潟県の佐渡島へ足を運ぶ機会があり、その際には本土~佐渡島間の往復で新潟~両津間の佐渡汽船を利用したものでした。

この航路は、佐渡島へのアクセスとしては最もメジャーなルートで、同区間の旅客航路を運航している佐渡汽船では、高速船(ジェットフォイル)と大型カーフェリーという2種類の船舶を運航しています。

MAKIKYUが両津航路を利用した際には、往路はジェットフォイル・ぎんがに乗船し、先日「MAKIKYUのページ」でもこの船に関して取り上げていますが、復路は大型カーフェリーを利用し、両者を乗り比べてみたものでした。

両津航路で就航している大型カーフェリーは5000tを越え、旅客定員も最大1700名程度に達する船を現在2艘(おけさ丸・おおさど丸)就航させています。
(他に通常は直江津~小木間で就航しており、やや小さいこがね丸という船舶(それでも旅客定員は1000人を越え、乗用車を150台程度積載可能な搭載能力を持っていますので、離島航路で用いている船にしてはかなり大型の部類に入ります)も、小木航路が休航する冬季で、通常運航している2艘いずれかがドッグ入りした場合などに充当される事があります)


MAKIKYUが両津航路の大型カーフェリーに乗船した際には、乗船便でおおさど丸が充当され、建造は昭和63年(1988年)ですので、佐渡汽船で就航している大型カーフェリーの中では、現在最も古い船になります。

積載能力も旅客定員こそおけさ丸と同等とはいえ、車両積載能力は小さくなっており、最大速力もやや遅いなど、スペック的には若干見劣りが否めません。

老朽化も影響してか、2年程前には最繁忙期の航行中に故障を起こし、修理のために長期離脱、他の船舶をフル稼動させて急遽臨時ダイヤによる運航となるなどの大混乱を招いた事でも有名な船で、この事もあって近い将来に新造船への代替が表明されている程です。

佐渡島へ足を運ぶ機会は滅多にないMAKIKYUとしては、おおさど丸が就役している間に、再び佐渡島へ足を運ぶ機会自体があるのかどうか…という程ですので、貴重な乗船機会になったと感じています。

乗船したおおさど丸はやや古いとはいえ、運航時間2時間半程度の離島航路で運航している船舶にしては、かなり大型の部類に入る船という事もあって、船内は客室設備もお手頃な2等客室をはじめ、1等席などの上級客室も設けられています。

MAKIKYUが乗船した際には、両津港で乗船券を購入する際に、上級客室の乗船券購入希望者に対し「満席ですので2等席を…」と係員が案内する程の状況で、船内客室の撮影はしていませんが、MAKIKYUが乗船した2等席もそこそこの利用状況でした。

 
また乗船時間は2時間半程度とはいえ、飲料などの自動販売機や売店以外にスナック(軽食コーナー・タレカツ丼やながもそばなど、ご当地メニューも用意されています)やゲームコーナーなども設けられ、大型船だけあって空間的なゆとりも大きいなど、やや古いながらも設備が比較的充実している印象を受けたものでした。

ジェットフォイルに比べると、乗船時間こそ倍以上を要しますが、船室の快適さや船内設備の充実度は2等利用でも…と感じる程、運賃も高額な特急料金を要しないだけあって半分以下となっており、大型船だけあって欠航率が低いのも評価できる事です。
(両津航路ではジェットフォイルのみ欠航という事がしばしばで、両泊航路の高速船あいびすは、頻繁に欠航しています)

個人的には観光目的で時間に余裕があるならば、車搭載ではなく旅客(人)のみの乗船で両津航路を利用する場合でも、ジェットフォイルより大型カーフェリーの方が…と感じたものです。

とはいえジェットフォイルの速さは、本土~佐渡島間の移動利便性向上に大きな役割を果たしており、乗継交通機関の接続やビジネス利用などでは…という事もあります。

用途に応じた複数の選択肢が存在し、目的に応じて使い分ける事が出来るのは歓迎できる事で、メインルートの両津航路では両者がそこそこの本数就航しているのは、人口減少が続いているとはいえども、佐渡島が離島の中では別格と言える程の規模を誇っている事を改めて実感させられたものです。


佐渡汽船・ジェットフォイル「ぎんが」~シンプルながらも前面展望は…

2012-11-15 | 船舶[日本国内]

数日前MAKIKYUは、初めて新潟県の佐渡島へ足を運んだものでした。

佐渡島は沖縄本島(本土と捉えるのか、それとも離島として捉えるか否かは、判断が分かれる所ですが…)を除く日本の島(世界的には「島」に分類される本州・北海道・四国・九州と、この4島いずれかと橋などで陸続きになっている島は除外します)では面積が最大、人口も2番目に多く、日本最大級の離島と言っても過言ではありません。

本土からの距離も最短で50kmを切っており、天候が良好な時には本土側・佐渡側双方から対岸の陸地が見渡せる程ですが、非架橋離島だけあって、本土との移動は専ら船舶に依存する形(一応空港もありますが、シェアは微々たるものです)になっており、本土~佐渡島間の旅客船は佐渡汽船が一手に担っています。

佐渡島訪問は初めてのMAKIKYUにとっては、佐渡汽船乗船も初めてでしたが、本土側の新潟港から佐渡島・両津港へ向かう際には、ジェットフォイルを利用したものでした。

今年に入ってからMAKIKYUは、韓国旅行の足としてお馴染みのJR九州高速船「BEETLE」をはじめ、共同運行事業者・未来高速の「KOBEE」、東海汽船「セブンアイランド」など、幾つものジェットフォイルに乗船しており、今年は随分ジェットフォイルに乗船する機会が…と感じます。

昨年以前も「BEETLE」などには幾度も乗船しており、ジェットフォイル自体はお馴染みの乗物という感がありますが、今回乗船した佐渡汽船のジェットフォイルは、佐渡島へ向かう際に向い風で波が高かった事もあり、乗船時間が1時間と短い事もあって船酔いこそ免れたものの、佐渡島の島影に入る前の新潟港出港直後などは、今までのジェットフォイル乗船の中で最も派手に揺れる航海と感じたものでした。

ジェットフォイルは船体が比較的小柄で、停泊中や出港直後・入港直前の艇走体勢では結構揺れるものの、船体が浮上して高速航行を行う翼走体勢になると、多少の波であればさほど揺れないのですが、MAKIKYUが乗船した日には、ジェットフォイルの後便で欠航が出たという話も聞いた程です。
(新潟~佐渡間フェリーは滅多に欠航しませんが、欠航率が高い赤泊航路の高速船あいびすは、当然ながら欠航です)

そのため出航前に船内を係員が巡回した際には、波が高く揺れる航海(波高3m程度は見込まれるとの事)が予想されるため、前部座席の乗客に「船酔いしやすい方は、中程の空席に…」と移動を勧め、大波の襲来で船体が大きく立揺れ(ピッチング)する際には、船内で驚き声も上がっていた程でした。

 
またMAKIKYUが乗船したジェットフォイルは、佐渡汽船が現在保有する3艘のジェットフォイルの中では、最も古い「ぎんが」で、「BEETLE」の様な内装の大規模リニューアルなども施していないためなのか、少々草臥れた印象を受けたものです。


乗船時間も新潟~両津間1時間強と短い事もあって、座席はリクライニング機能も装備していない1等級のみ、外観の装いもシックな印象の「BEETLE」や、各船毎に大きく異なる派手な装いが特徴的な「セブンアイランド」などに比べると大人しい印象を受けたもので、本土と佐渡島を速達輸送する事に特化した、シンプルな高速船という印象を受けたものです。


ただ1階最前部に乗船すれば、「BEETLE」や「セブンアイランド」とは異なり、前方の展望を存分に堪能できるのは、派手さこそないものの佐渡汽船が運航するジェットフォイルの大きなウリと言えます。

ちなみにMAKIKYUが佐渡へ足を運んだ際には、往復共に新潟~両津航路(時期によっては、この航路しか運航していない事もあります)を利用したのですが、復路はジェットフォイルではなくフェリーを利用しており、こちらに関しても近日中に別記事で取り上げたいと思います。


東海汽船・4艘目のジェットフォイル導入へ~船名は「セブンアイランド 友」

2012-11-10 | 船舶[日本国内]

今日東海汽船HPを見た所、来年春より超高速船(ジェットフォイル)「セブンアイランド」の4艘目の船舶が導入され、繁忙期に増発も行う旨が公開されています。


東海汽船のセブンアイランドシリーズは、現在就航している3艘が「愛」「夢」「虹」と名付けられ、それぞれが大きく異なるカラフルな装いを纏っている事も大きな特徴ですが、今度導入される4艘目は「セブンアイランド 友」と名付けられ、HPに出ている構想図を見ると、これまた特徴的でカラフルな装いとなっています。
(写真は以前別記事で使用した「セブンアイランド 愛」の画像です)

東海汽船では大型客船1艘(かめりあ丸)の置き換えが発表されており、こちらに関してはまだ暫く先の話にも関わらず、既に新船名や構想図などが発表されていますが、ジェットフォイルに関しては来年春からの導入にも関わらず、突如このタイミングで導入発表となったのは少々驚きで、現行3艘全てに乗船してセブンアイランド制覇と思っていた矢先、また一つ楽しみが増えたとも感じています。

船内設備などに関しては、特に目新しい装備が用意される趣旨の言及がなく、現行3艘と共通運用するのであれば、ほぼ同等の収容力重視型モノクラスになる可能性が高いかと思いますが、「友」だけに設定される新装備などが出てこないものか気になる所です。

ジェットフォイルは近年新造実績がない上に、売船・移籍が非常に盛んで、一つの事業者・航路だけで運航している船舶の方が…とも言われる程ですので、現行3艘と同様に何処か他の事業者から中古船を購入した可能性が高いかと思いますが、中古船だとすれば、何処の事業者で使用していた船を購入したのかも気になります。

構想図を見る限りでは、東海汽船のジェットフォイルにおける大きな特徴とも言え、ジェットフォイルではオプション設定となっている2階前部の乗降用扉(MAKIKYUが韓国旅行の際に愛用しているJR九州高速船「BEETLE」には、この扉は設置されていません)も見受けられますので、この扉が設けられている船を選んで購入したのか、また実際に構想図通りこの扉が付いた船が導入されるのかも気になる所です。
(東海汽船のジェットフォイルでは、大型船舶用の岸壁から発着する事もあり、各港での上下船時に2階前部扉から乗降しますので、この扉がないと、かなり扱い難い船になってしまいますので、2階前部扉なしの可能性は極めて低いと推測しています)

今回のジェットフォイル増備で、今までに何度か実験運行が行われている三宅島への定期航路就航が実現するのかも気になる所で、またMAKIKYUは神奈川県内在住と言う事もあり、個人的には久里浜寄港便を増やして頂ければ…とも感じています。


苫小牧市予約運行型バス「樽前ハッピー号」~市営バス移譲路線もこの路線だけは…

2012-11-07 | バス[北海道]

先日「MAKIKYUのページ」では、苫小牧市内を走る道南バスの旧苫小牧市交通部(苫小牧市営バス)移譲路線に関する記事を取り上げましたが、現在苫小牧市内を走る市営バス移譲路線に関しては、大半の路線が民営移管後もほぼ市営バス時代の車両や運行形態を踏襲しています。

しかしながら市内西部の錦西営業所から、樽前山の麓にある北樽前までの区間を運行していた錦西樽前ガロー線(樽前線やガロー線と呼ばれる事もよくあります)だけは、道南バス移管時に従来通りの運行形態を踏襲せず、樽前ハッピー号と名付けられた予約運行型バスとして再出発しています。

先月MAKIKYUが苫小牧を訪問した際には、この樽前ハッピー号にも乗車する機会がありましたが、この路線は沿線人口も限られ、市営バス時代も運行本数が少ない路線だけあって、大半の区間で自由乗降区間が設定されるなど、閑散路線の典型とも言える状況だった様です。

そのため沿線にある樽前小学校(苫小牧市内で唯一学区外からの通学が認められている小学校で、学区外の市内各地からも児童がバスで通学します)の通学時間帯に当たる便などは、定時運行路線として運行するものの、それ以外の昼間時間帯などに運行する便は予約制として、基本的には前日昼までの電話による事前予約が存在しない場合は運休する予約運行型バスに改められています。

予約運行便も休日ダイヤでは、錦岡方(錦西営業所・錦岡駅・駒沢大学など)から定時運行便で北樽前まで向かい、折り返しの便ですぐに引き返す事も出来るのですが、平日ダイヤでは片道は予約制の便を利用しないと乗車が困難です。
(予約者が存在しない時は、定時運行便への運行車両を回送させるダイヤもありますので、このダイヤの回送区間だけでも定時運行化(回送区間から外れる停留所のみ予約制継続)にして頂ければ…と感じます)


この様な路線ですので、ふらりと訪れて乗ろうとしても、予約制の便に予約が入ってなければ運休と言う余所者泣かせの路線になっていますが、白樺の並木が続く道を走り、樽前山を望む車窓は北の大地・北海道ならではの雰囲気を存分に感じる事ができ、旧苫小牧市営バス路線の中で車窓景観の良さはトップクラスかと思います。


MAKIKYUが苫小牧を訪問したのは平日で、それも樽前ハッピー号の予約制運行便の電話予約もしていない状況でしたが、訪問日は北樽前方向へ向かう予約制運行便(折り返しは定時運行便)に予約が入っており、運行が確定していた事(結局予約者は現れずに、乗車予定停留場の発車予定時刻を超過し、乗客はMAKIKYUだけという状況だったのですが…)もあって、予約リストに乗客追加と言う形で対応して頂きましたので、当日でも錦西営業所に問い合わせれば、予約制運行便に乗車できる可能性もあります。
(この方法は事前に他乗客による予約が入っている場合のみ有効で運次第ですので、樽前ハッピー号に確実に乗車したい場合は、事前に予約を済ませておくか、休日ダイヤ運行日の定時運行便を狙うに越した事はありません)

この樽前ハッピー号は予約運行型バスへの変更と共に、苫小牧市の施設等で運行していた送迎バス類も統合した形態となっているために、定時運行便や予約制運行便で各施設等の停留場で乗降の予約が入っている場合には、施設内へ乗り入れる様に路線設定も改められ、運賃設定も市営バス時代より若干割安に設定されています。

樽前ハッピー号では各種ワンマン設定(合成音声による車内放送や、整理券発行機と連動した運賃表示)を行っていないため、停留所名放送は流れず、カード利用時(旧トマッピーカード・道南バスカードの双方が利用可能です)における運賃収受も、乗務員による手入力となっています。

車両面でも従前の樽前線で使用していた大型路線車(基本的には他路線と共通の路線車ですが、トップドア車が充当される事も多かった様です)では運行が困難になり、乗降客数も学区外の市内各地から通学する小学生(概ねマイクロバス1台の着席定員程度)を除くと、数が限られる事もあってか、中型車による運行となっています。

旧苫小牧市営バスではかつて中型車を保有し、樽前線でこの車両を走らせていた事もあった様ですが、晩年路線車は大型車のみになっていましたので、道南バス他所で用いていた中型車を錦西営業所に移籍させて樽前ハッピー号に充当しており、苫小牧市営バス移譲路線では今の所唯一、緑色の道南バス色のバスが走る路線にもなっています。

 
MAKIKYUが樽前ハッピー号に乗車した際には、日産ディーゼル製の中型トップドア車が充当され、平成12年式でホイールパーク式サイドブレーキやフィンガーコントロールシフトを装備しています。


座席も2人がけのハイバックシートがズラリと並び、自家用バスに近い雰囲気があり、結構ハイグレードな車両に感じられますが、これだけの車両で、この地にしては新しい部類に入る車両にも関わらず、未だに冷房を装備していない非冷房車というのは非常に大きな特徴です。

北海道各地の路線バスを利用しても、今日道南バス以外で非冷房車に当たる事は稀(道南バスでは既存路線・苫小牧市営バス移譲路線共に非冷房車はまだ数多く、北海道では鉄道も札幌圏以外の普通列車では非冷房車が当り前の様に走っているのですが…)ですので、こんな車両は日本中を探しても、道南バス以外には一体どれだけ存在するのかという代物で、夏場でも窓を開け放てば何とか暑さを凌ぐ事ができ、冷房が必要な時期が短い土地柄とは言えども…と感じます。


また樽前ハッピー号はこの車両以外にも、いすゞ製中型車が充当される事もある様で、MAKIKYUが錦西営業所に立ち寄った際には、車庫内に留め置きされていたものの、北海道から帰還する際に乗車した札幌~函館間のJR列車(特急スーパー北斗号・その後特急スーパー白鳥号~新幹線はやて号に乗継)で錦岡を過ぎて樽前山を望む区間で、この車両が走っている姿を目撃していますので、日によってはこちらに当たる事もある様です。
(このいすゞ車は冷房車の様ですが、夏場にはこちらを優先的に用いているのか否かも気になります)

樽前ハッピー号は苫小牧市内の中でも外れの地域を運行しており、遠方からの観光客が訪れるようなエリアでもない上に、運行ダイヤなども踏まえると、道外の人間が乗車する機会は非常に稀な路線かと思いますが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方も錦岡周辺を訪問する機会がありましたら、是非樽前ハッピー号への乗車を検討されては如何でしょうか?


公式サイトリンク集を強化しました

2012-11-03 | Weblog

「MAKIKYUのページ」ではここ数日の間で、最近はほぼ放置状態となっており、一部でデッドリンクも生じていた鉄道・バス事業者等公式サイトへのリンク集のテコ入れ・強化を行いました。

今回のリンク集強化では…

・日本国内で旅客営業を行う鉄軌道事業者(ケーブルカーなどを除く)のサイトは、千葉県の一部(HP自体が存在しないなど)を除きほぼ網羅

・バス事業者のサイトも、各地域を訪問する際の時刻検索などで活用できそうなHPを多数収録・一部アドレス変更されたHPのアドレス修正

・船舶運行事業者の中で、各地域で大手の有力な事業者を中心にリンクを設定

・事業者公式サイト以外にも、取り扱い地域の時刻検索や路線案内などで有力なサイトへのリンク設定

・今まで取り扱いのなかった離島関連事業者へのリンクも設定

・海外関連も若干の修正・リンク先追加

・一部廃業事業者(苫小牧市営・井笠鉄道・呉市営など)へのリンク削除

などを行っています。

ただし大手私鉄系バス事業者に関しては、一部を除き親会社HP(鉄道)へのリンク設定のみとしています。
(例:東急バス→東京急行電鉄・名鉄バス→名古屋鉄道・阪急バス→阪急阪神HDなど)

バスの分社関連もHP設定有無に関わらず、一部を除き親会社HPへのリンク設定のみとしていますのでご注意下さい。
(例:空知中央バス→北海道中央バス・横浜神奈交バス→神奈川中央交通・西鉄バス北九州→西日本鉄道など)

このリンク集は一応MAKIKYUの自家用用途で作成したものですが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方ももし宜しかったらご活用下さい。

このリンク集で取り扱っていない鉄軌道・バス・船舶事業者様の中で、もしリンク集への掲載追加希望、もしくは掲載事業者様等で掲載除外の希望がありましたら、この記事のコメント欄、もしくはメール等でその旨申告頂ければ対応致しますのでお知らせ下さい。
(なお首都圏の辺境・北総監獄(千葉ニュータウン)を走り、高額運賃で悪評名高い「開発を止めた某鉄道」(元○○開発鉄道)と、運輸関連でも航空事業のみを行う事業者は、リンク集掲載対象から除外とします)


苫小牧市内を走る道南バス(市営バス移譲路線)~社名表記こそ変わったものの…

2012-11-02 | バス[北海道]

先月MAKIKYUが北の大地・北海道へ出向いた際には、苫小牧在住の知人訪問を兼ねていた事もあり、苫小牧市内で路線バスにも乗車する機会がありました。

苫小牧市内の路線バスは、今年春までは主に苫小牧市交通部(市営バス)が運行しており、他に市外からの郊外路線を道南バスやあつまバスが運行、他に札幌行き高速バス(北海道中央バス高速とまこまい号/道南バスハスカップ号・共に整理券方式運賃後払いの座席定員制)に市内区間のみでも路線バス感覚で乗車可能ですが、苫小牧市営バスは今年3月限りで永年の歴史に幕を下ろした事は、ご存知の方も多いかと思います。

近年全国各地で公営バスの廃止・民営移管が相次ぎ、北海道では苫小牧市営バスの民営移管で公営バス(廃止代替などを除く)は全廃、いわゆる市営バスの北限は本州の青森市営バスになってしまいましたが、苫小牧市内を主管していた市営バス路線は、市営バス運行末期には錦西営業所の受託運行を行っていた道南バスに移管されています。

道南バスと言うと、緑系の装いのバスを思い浮かべる方が多いかと思いますが、市営バス移譲路線は運行形態が変わった錦西樽前ガロー線(錦岡駅・錦西営業所~北樽前)を除くと、現段階で道南バス塗装のバスは走っておらず、市営バス時代と同じクリームと赤色の装いを堅持しており、事業者名表記の「苫小牧市営」部分に上から「道南バス」の社名と社紋(苫小牧在住の知人は、このマークを大賞賛しているのですが…)のステッカーを貼り付けただけとなっています。

路線自体も錦西樽前ガロー線を除くと、暫くの間は市営バス時代と運行時刻なども含めて変わらず、車内放送も「市営バス」部分を「道南バス」に差し替えただけ、市営バス時代に発売しており、MAKIKYUの手元にも使い残し残額があるトマッピーカード(市営バス専用カード)も、市営バス移譲路線では従来通り使用可能であるなど、昨年MAKIKYUが苫小牧で市営バスに乗車した際と大差ない印象を受けたものです。

苫小牧市営の約2倍程の規模を誇り、やはり3月で事業終了となった呉市営バスが、事業終了が近づいた頃には回数乗車券を発売停止(PASPYは通用)・移管後の広島電鉄では通用対象ではなく、広電に移管されて半年程度でも、既に市営バス塗装車が…という情報をネット上で見ると、道南バスと広島電鉄の対応は対象的な気がします。

苫小牧では市営バス移譲以前からの道南バス郊外路線(苫小牧~新千歳空港・登別温泉など)が存在し、この路線では市営バス時代から通用した一部乗車証や、トマッピーカード・通学用バスカードなどが通用せず、市営バス移譲路線と乗車券類の扱いが一部異なる事等を踏まえると、コスト削減に加え、誤乗防止という点でも有用なのかもしれません。
(今までの道南バスカードが、市営バス移譲路線でも通用する様になり、移譲路線で発売・通用するバスカードも、一部の高割引券種を除いて道南バス既存路線で通用する様になったのは、利便性向上という点で大いに評価できますが、トマッピーカードは道南バスの既存路線で使えませんので要注意です)


車両面でも苫小牧市営名物だった5Eトップドア車などは見かけず、古参車の一部などが処分されると共に、新開の苫小牧営業所(旧交通部)と錦西営業所で車両と人員の移動が生じ、錦西では減車・減ダイヤになった様ですが、錦西樽前ガロー線以外はほぼ現状維持という状況ですので、今や日本で道南バス以外では滅多に…という非冷房車もまだ結構活躍しています。

 
その中には平成元年頃に導入された床が板張りの車両や、リクライニングシートのトップドア車も紛れており、趣味的には非常に注目の存在ですが、毎日利用するとなれば夏場は…という感もあり、現場の乗務員氏も大変な気がします。

 
他にも苫小牧市営バス時代に中古車両として導入された首都圏移籍車(旧局番300番台・三菱1台を除きいすゞ車)も大活躍しており、今や排ガス規制区域では乗車が叶わないU-LV324Kがゴロゴロ…というのも、趣味的には嬉しいものです。


非冷房車や首都圏移籍車以外に、低床車が本格的に出回りだした時期に苫小牧市が導入し、導入当時の地方路線バスにしては画期的な存在だったワンステップ車も時折活躍し、1台だけの虎の子的存在になっているノンステップ車(苫小牧駅前のバスターミナル入線禁止になっている様で、運用上は扱い難い様です)にも遭遇できました。


しかし比較的程度が良好なワンステップ車などでも、サイドブレーキがホイールパーク式の車両は…という状況で、首都圏などの大都市圏では同年式車がお払い箱という現状を踏まえると、今後旧年式車の中でも状態の良くない車両や、サービス面で大問題を抱えていると言っても過言ではない非冷房車などは、中古車導入などで多数退役車が出ても不思議ではない気がします。

中古車導入などで車両代替が行われるとすれば、錦西樽前ガロー線以外の市営バス移譲路線で道南バスカラーのバスが走り始める可能性も濃厚かと思いますし、道南バス旧苫小牧営業所が廃止され、旧交通部に統合されている事を踏まえると、今後従前からの苫小牧営業所所属車両との運用共通化などの動きが生じてくるのかも気になる所です。