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福井鉄道200形~今は編成毎に異なる塗装が注目を集めていますが…

2007-07-31 | 鉄道[北陸]

福井では最近になってJR越美北線の災害不通区間が再開となった事が話題となっていますが、私鉄に関しても最近は動きが激しく、福井を基点に武生へ至る福井鉄道も近年名鉄岐阜市内線が廃止となった事で余剰となった車両を譲受して過半数の車両を入れ替えるなど、数年前とは様相が一変しています。

しかし名鉄岐阜市内線から移籍した車両は路面電車形の小型車両という事もあり、収容力に限りがあって多客時には対応しきれない事から、既存の車両も一部はラッシュ用に残され、稼働率は低いながら現在でも活躍しています。

その一つが200形と呼ばれる車両で、MAKIKYUは姿を見ただけで乗車した事はないのですが、この車両は1960年代に3本が製造された自社発注車両で、一部では路面区間を走る車両にも関わらず高床式で折りたたみステップを装備している事や、ボックスシートを設けている事は異例ともいえ、2車体3台車の連接車となっている事も大きな特徴です。

またこの車両は名鉄移籍車導入前のクリーム色と紺色という福井鉄道オリジナル塗装を今でも残している編成が1編成存在し、現在残存している他形式でこの塗装は見られませんので、これも非常に貴重な存在ですが、他の2編成も最近になって現在各地の鉄道で流行っている旧塗装リバイバルとなったり、名鉄移籍車と同じ新生福鉄をアピールする新塗装になるなど、現在は3編成全てが異なる装いとなっています。

また各編成が全面広告などではない美しい姿という事で、ファンからは絶大な人気を誇る事もあって、3編成を並べての撮影会なども最近開催され、「MAKIKYUのページ」リンク先サイトの管理人様をはじめ、多くの方々が参加された様で、現在福鉄で最も注目される存在にもなっています。

ただ200形も割合最近まで全面広告車が存在しており、これも今では見られない貴重な姿になってしまいましたが、MAKIKYUが昨年末に福井を訪問した際にその姿に遭遇して何気なく撮った姿がここに取り上げている写真で、この時はリバイバル塗装が出てくる事は頭の片隅にもなく、それどころか広告宣伝の為に敢えて昼間に200形を走らせる状況になっていたのは驚かされたものです。

最近は広告が外された事によって稼働率が低下した事が少々惜しい気もしますが、これも稼働率や走行距離を減らす事で老朽化の進行を低減するための方策であるなら評価できなくもない話ですし、かなり古い車両ですが、昔ながらの福鉄(名鉄移籍車導入後に残った他形式も、割合最近名古屋から移籍してきた車両ですので…)を今に伝える貴重な車両として、今後も末永く活躍する事を期待したいものです。


東急2000系電車~影の薄い存在ですが…

2007-07-29 | 鉄道[首都圏・私鉄等]

 

先日MAKIKYUは新百合ヶ丘~あざみ野間で東急バスに乗車し、その際乗車した車両に関する記事を昨日「MAKIKYUのページ」でも取り上げましたが、今日はあざみ野でバスを降りた後に乗車した東急田園都市線を走る2000系電車に関して取り上げたいと思います。

この車両は1990年代前半に3編成だけが製造された田園都市線用の車両で、外観は80年代に東横線に導入された9000系とよく似ていますが下回りなどに差異が見られ、9000系の改良版ともいえる存在の車両(ただ座席は9000系の方が良い気がしますが…)ですが、一部車両で車両間の貫通扉に三角形の窓を使用している辺りは独特な感を受けます。

登場当初は8500系ばかりがウンザリするほど走っている中で随分目立ち、田園都市線の花形とも言える存在でしたが、近年半蔵門線延伸に伴って東武伊勢崎線への乗り入れが開始されると、これに伴って新型の5000系が多数導入(現在も増備中)されていますし、他に東京メトロや東武の新型車も田園都市線内でよく姿を見かけるようになっていますので、東武線乗り入れ開始後は影の薄い存在に甘んじていますが、最近は行先表示がフルカラーLEDに変更されているなど、以前とは多少姿も変化しています。

この車両は少数派という事もあって、東武線乗り入れ対象から除外されて先頭部には「○←K」マーク(このマークを見るとマルケー(新潟県の某バス事業者は通称として用いています)と呼びたくなってしまいますが、この場合は一般的にサークルKと呼ばれています)が貼られていますが、ただでさえ編成数が少ない上に運用頻度も低い有様ですので、「幻の車両」とまでは言わないにしろ遭遇頻度は低く、尚更影の薄い存在となっています。

そのため時折田園都市線や半蔵門線を利用するMAKIKYUもこの車両に遭遇するのは数ヶ月に1度という状況で、忘れた頃にやって来る様な車両ですが、先日MAKIKYUが田園都市線を利用した際には、上り急行電車に乗車して鷺沼に到着したら急行退避で停車していた同系を発見し、慌てて捕獲した有様です。

また先日乗車した際には、二子玉川駅で田園都市線から大井町線に乗り換えた際、大井町線でも2000系と似た顔の車両にも遭遇し、MAKIKYUはこちらにも乗車しましたが、似た様な光景が東横線では嫌と言う程見られるものの、二子玉川駅でホームを挟んでこの顔が並ぶ事はあまりないですので、あまり写りの良い画像ではありませんが、この画像も掲載したいと思います。


東急バスの小児運賃割引キャンペーン~期間限定の小児一日乗車券も…

2007-07-28 | バス[首都圏]

先日MAKIKYUが東急バスに乗車した際、やって来た車両に関しては今日の記事で取り上げましたが、その車内には小児運賃割引キャンペーンの掲示が…

最近神奈川県内(東京都内の一部なども)では多数のバス事業者が土日・祝日や夏休み期間など、学校が休校となる時期に小児運賃を一律50円とするキャンペーンを行っており、何年も前にMAKIKYUが神奈川県内随一の規模を誇る民営事業者のバスに乗車した際などは随分感心させられたものですが、この様な試みは家族でのお出かけでの運賃負担軽減~自家用車利用の減少による道路事情改善や環境負荷低減にもつながりますし、路線バスを利用する習慣を小さい内から身につける意味でも大いに評価できるものと感じます。
(大都市圏はともかく、地方などでは公共交通機関を利用すること自体が稀という状況が当たり前で、MAKIKYUの知る範囲でも地元のバス事情が分からないという人物を複数知っていますので…)

なお小児運賃50円の企画に関しては、事業者によっては「ちびっこ50円キャンペーン」などと告知しており、対象日には車外にマグネット式のステッカー(これも各者で差異があり、中にはイメージキャラクターが描かれたものも見かけます)を掲出している姿も見かけますが、この制度は事業者によって多少の違いがあり、小児50円運賃は現金のみとしている事業者と、バス共通カードなどでの支払いを可能としている事業者が混在(それも場合によっては路線を共同運行)していますので、利用の際は注意が必要です。

また東急バスでは写真の告知にある様に、一回乗車だけでなく一日乗車券も150円に割引発売しており、元々が全線通用で大人500円(小児250円)という路線網を考えると割安感がある乗車券ですのでかなりお得な感がありますが、MAKIKYUが小学生の時期には小児運賃50円などという企画はなかった筈で、現代の小学生が少し羨ましくなってしまいます。


東急バス・虹ヶ丘営業所のふそうワンステップバス~最近のバスにしては個性が…

2007-07-28 | バス[首都圏]

先日「MAKIKYUのページ」では小田急線の新型通勤車・4000形を取り上げましたが、MAKIKYUが新百合ヶ丘でその姿を捉えた後は、路線バスであざみ野へ向かう事に。

この路線は小田急バスと東急バスが共同運行しており、川崎市と横浜市に跨る路線という事もあって、運賃は川崎市内区間のみ乗車の場合は200円、横浜市内及び横浜~川崎跨ぎで乗車の場合は210円(共に大人普通運賃)となっているのが特徴ですが、MAKIKYUが乗車した際は東急バスの車両が乗り場に既に停車しており、このバスに30分程揺られる事に…

ちなみに写真は新百合ヶ丘駅に停車していたたまプラーザ駅行きの東急バス(こちらは本数が少ないです)で、乗車した車両とは番号違いながら同じタイプのワンステップバスで、この車両は中扉が一時首都圏でも結構流行った4枚折戸となっている事が大きな特徴で、九州の西鉄などは大半がこのタイプですが、最近首都圏では低床車の導入と共に車両の標準化が進んでおり、特にノンステップバスでは国土交通省標準仕様車が多数導入されていますので、何処の事業者のバスに乗っても似た様なバスばかり…といった状況になっています。

しかしこの車両は以前3扉車を導入しており、団地輸送などで多数の乗客が見込まれる土地柄もあって、輸送力を確保するために他の車両に比べて車体長も長めになっているのが特徴で、これでは新百合ヶ丘~あざみ野間の路線で途中に介在する坂道のS字カーブ箇所などは少々難儀しそうですが、乗降性を高めるための中4枚折戸と共にインパクトは充分で、また車内の座席配置も中扉から後ろが3向きシートになっているなど、比較的新しいバスにしては結構個性的な車両となっています。

このタイプの車両は虹ヶ丘営業所に所属しており、同管内の路線が多数発着するたまプラーザやあざみ野をはじめ、この写真撮影地である新百合ヶ丘などでも姿を目にする事が出来ます。

また横浜市内では似た様な車両(車内の座席配置は未確認)が江ノ島電鉄でも活躍しており、こちらも戸塚駅周辺などで目にする事が出来ますので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様もこの方面へ足を伸ばされる機会がありましたら、是非注目されてみては如何でしょうか?


JR九州・特急気動車「はやとの風」~最近似た様な塗装の電車が話題になっていますが…

2007-07-27 | 鉄道[九州・JR]

最近E655系と称する新型の「お召し電車」なるものが登場し、随分話題になっていますが、ネット上などで公開されているその車両の姿(MAKIKYUはまだ現物を見た事がありませんが…)を見ると、塗装は黒光りした車体に金色が入り、MAKIKYUとしては派手なロゴの有無こそあるものの、何処となくJR九州の特急「はやとの風」で使用されている気動車を連想してしまいます。
(両者を比較するのは-という意見をお持ちの方も居られるかもしれませんが…)

ということで、今日はこの「はやとの風」について少々触れたいと思います。

この車両は現在JR各社に所属している一般型気動車・キハ40系列(JR旅客6社全てで活躍している形式は珍しいです)を改造し、特急用に仕立てた異色の車両で、その上特急にも関わらずワンマン運転を行っているのも異色ですが、塗装が大きく改められて車体中央に展望スペースが設けられており、車内も特急用の座席に木材をふんだんに活用した内装に改められたとはいえ、外観は前面をはじめ種車の面影を大きく残しており、客窓も開閉可能な状況ですので、見た感じはとても特急用車両とは思えない車両です。

MAKIKYUも機会があって2年程前に南九州を訪れた際、「はやとの風」に1度だけ乗車した事がありますが、鹿児島中央~吉松間を結ぶこの列車は2両というローカル線区の普通列車さながらの編成(車両は予備1両を含めて現在3両あります)でワンマン運転(言い回しなどは異なりますが、ワンマン普通列車と同等の合成音声による放送も流れます)を行っていますが、実際は乗務員の他に客室乗務員(新幹線つばめ号などにも乗務される様です)が乗り込んで検札や車内販売、観光案内などを行っており、ワンマンとは名ばかりといった感があります。
(ただ車両前面には「ワンマン」表示が掲出され、ドア扱いなどは運転士が行っていますが…)

また通過駅はあるものの、種車が起因してさほど性能も良くない車両がゆっくりと走る様はとても特急とは思えず、途中嘉例川駅での駅舎見物の為の停車時間が設けられている程ですが、この状況は「青春18きっぷ」(春・夏・冬の時期に発売される割安なJR全線普通列車乗り放題の乗車券)などが使用できない料金制快速列車に等しいものと感じてしまいます。

ただこの列車は特急扱いで「青春18きっぷ」では乗車できないものの、九州内のJR線が週末などに4割引(九州新幹線が介在する場合は3割引)になるナイスゴーイングカード(若者向け割引制度)などを活用すれば割合安価に乗車できますし、そうでなくても特急料金は特定特急料金が適用され、自由席であれば特急料金はライナー列車並みですので、特急列車としての速さを求めず、この車両に乗車するための設備料や観光の一環と考えればむしろ割安なものです。

ちなみにこの「はやとの風」は黒光りした車体が印象的ですが、この車体は艶が出ているほどで光を反射してしまい、乗車の記念に写真撮影と思ってもなかなかうまく写らないのが難点ですが、この車両とよく似た塗装で試験車の様な風貌をしており、今脚光を浴びている新型「お召し電車」(しかも車内の座席もJR九州某振り子式特急を連想させられるものがありますし…)も同様に撮影泣かせの車両になりそうですが、こちらは用途故に定期的な運行は考えられず(1両の特別な車両を外し、臨時列車として運行する見込みはある様ですが…)、その点でも更に厳しいものがありそうです。

なおこの記事へのコメント・並びにトラックバックは、「はやとの風」に関するものだけでなく、記事中で少々触れている新型「お召し電車」(E655系)に関するものも歓迎致します。


遂に試運転中の姿に遭遇~9月営業開始予定の小田急(新)4000形

2007-07-26 | 小田急グループ

  

「MAKIKYUのページ」でも以前少々話題として触れた小田急(新)4000形電車、この車両は千代田線直通対応の新形式通勤車両で、5月に第1編成が納入、最近は第2編成も入線している様で、今後も更に納入が続くものと見込まれます。

この形式の第1編成は営業に向けて最近多摩線で頻繁に試運転を行っているという情報が出回っており、実際に「MAKIKYUのページ」リンク先サイト管理人様の中にも既にその姿を捉えて取り上げている方も居られますが、MAKIKYUも昨日は夕方に少々時間が確保できたこともあり、新百合ヶ丘駅ホームに張り込んでいると十数分で多摩線から(新)4000形第1編成が出没、特にダイヤなどは調べていなかったのですが、思ったより容易にその姿を間近で捉える事が出来ました。

MAKIKYUとしては既に海老名や相模大野の車庫内に止まっている姿は電車内から何度も目撃していますが、間近でその姿を捉えたのは初めてで、また車内の様子なども少々観察出来ましたが、試運転列車だけあって車内には計測機器や重りなどが積まれており、中にはドアから下回りに向かって伸びている配線が見受けられるのも印象的でした。

ちなみにこの車両はJR東日本の「E233系」をベースにしていると謳っているだけあって、部品の共用箇所が多数存在している事も影響してか、印象は同系とよく似ており小田急の車両という感はどうも今ひとつなのですが、客ドア窓部分の四隅が角張っていて車内側には黄色いラインが入っている辺りなどは如何にもE233系といった感があり、側面の行先表示機も標準化が起因してか、大きく見やすい先代の3000形に比べるとやや後退した感じがします。

車内もホームから見た感じでは化粧板が淡いピンクを帯びた辺りは先代の3000形と同様とはいえ、見た所では無地で、天井もFRP製になっているなど、用途が当面はほぼ千代田線直通列車に限られてさほど内装なども高級化しなくても充分と割り切ったのか随分質素な感を受けますが、つり革を釣っている金具なども従来の小田急通勤車とは異なるものとなっており、この辺りも標準化の表れなのかと感じさせられます。

ただ前面のデザインなどは結構インパクトがあり、ベースとなったJR車両とは別個のオリジナリティを打ち出せているかと思いますし、座席も見た所座り心地も悪くなさそうで、全密閉型モーターを採用する事で騒音低減も図られているようですので、この辺りは実際に乗車してみないと分かりませんが、それなりに評価できる車両に仕上がっていそうです。

また帯色のブルーも今までの通勤車両に比べてやや濃い色を用いていますが、そのため他の通勤車両では帯色とやや色合いが異なる小田急80周年記念ステッカーも、この車両では帯色と統一感があり好感を持てる気がします。

この(新)4000形は9月に営業開始の見込みで、当面千代田線直通列車を主体に活躍する見込みですが、運行開始した暁にはMAKIKYUも是非乗車してみたいと思っていますし、神奈川方面の他大手私鉄は地下鉄を介して都心以北・以東へ足を伸ばす路線・車両が幾つも見受けられる状況で、まして小田急らしさが薄れても敢えてJR車両ベースの車両を導入(随分議論を呼んでいますが…)した価値も考えると、その特性を生かして千代田線を介して線路がつながっており、既に小田急線内に乗り入れている東京メトロ車が足を踏み入れているJR(常磐緩行線)へも是非乗り入れ、将来的には江戸川を渡って千葉県(場合によっては更に茨城県まで)へも活躍の場を広げて欲しいと願わずにはいられません。

写真は新百合ヶ丘駅に停車中の(新)4000形の外観とその車内(ホームから撮影)、ちなみにこの記事では近年まで走っていた4000形と区別するため、この車両を(新)4000形として表記しています。


近江鉄道700形~1編成だけの花形車両

2007-07-25 | 鉄道[近畿・その他私鉄等]
「MAKIKYUのぺージ」リンク先の「琵琶湖交通社 社長のブログ」(ろくろー様)が最近「琵琶湖交通社@ブログ」に名称変更となりましたが、今日はこれにも関連してろくろー様の地元、滋賀県を走る近江鉄道の花形車両・700形を取り上げたいと思います。
(ちなみに琵琶湖交通社@ブログへのリンクはこちら・また告知期間として1週間~10日程度の間BOOKMARKにも表示します)

この700系は「あかね号」と呼ばれ、以前「MAKIKYUのページ」でも取り上げた800形と同じく、親会社である西武鉄道401系を改造した車両ですが、700形と800形の走行性能は同等にも関わらず、この2形式はとても元が同じ車両とは思えないほどの差異があります。

と言うのも、800系では車両限界の関係で切り落とした車端部を除くと車内や側面は殆ど西武時代そのまま、編成によっては塗装や前面までほぼ原型のまま使われているのに対し、700系は前面は原型を留めない程に大きく変化しており、側面の窓配置なども変えられており、車内も転換式クロスシートを装備した豪華な内装に改められているなど、徹底的に改造されている事がその要因です。

ちなみにこの車両は800系と共通の2両編成運用の何処かに運用されますが、高級なグレードを誇る上に特別料金も不要で、かなり乗り得な車両という気がします。

ただ800形が多数ある中で1編成だけ、それも運用が固定されていないのでなかなか巡り合えない車両ですので、MAKIKYUは見かけたのもまだ2回程、この写真も高宮駅でたまたま反対方向に入線して来た時のものです。

MAKIKYUはまだ同形に乗車した事がなく、この車両の乗車狙いはなかなか簡単には行きそうにありませんが、機会があれば是非乗車してみたいものです。

金子みすゞ~若くしてこの世を去った童謡詩人

2007-07-24 | 日本国内その他

 

日頃鉄道やバスなどの交通機関に関する話題を中心に取り上げている「MAKIKYUのページ」ですが、仙崎の地を走る列車に関して取り上げた事もありますので、ついでに最近運行開始した「みすゞ潮騒」号の由来ともなった「金子みすゞ」に関して簡単に取り上げたいと思います。

金子みすゞの本名は「金子テル」、1903年に仙崎の地で生まれ、1930年に26歳の若さで服毒自殺を図った童謡詩人で、ご存知の方も多いかと思いますが、恥ずかしながらMAKIKYUは5年程前に仙崎の地を初訪問した際に初めて存在を知ったものです。

近年は非常に注目を集め、長門市といえば「金子みすゞ」という程の存在となっており、2003年には生誕100周年を迎えて仙崎の生家跡に金子みすゞ記念館(HPはこちらをクリック)も開館し、MAKIKYUも昨年仙崎の地を訪問した際にはここにも立ち寄ってきましたが、今や仙崎では記念館に限らず街中全体でみすゞの詩が掲げられている程で、仙崎の街中を散策していると静かな街ながら雰囲気もなかなかと感じます。

他にも仙崎の周辺にはMAKIKYUもまだ訪問した事はありませんが、青海島などの景勝地もあり、全てを回ろうとすると結構な時間を要するかと思いますので、多忙な方は一回の訪問で全てを回るのは厳しいかと思いますが、運行開始したばかりの「みすゞ潮騒」号や仙崎支線の普通列車を利用して仙崎の地を訪れる機会があるならば、2~3時間程度の時間を割いて記念館を訪問したり、街中を散策する価値は充分あるかと思いますので、仙崎の地を訪れる予定のある方は是非検討されてみては如何でしょうか?

また時刻表やネット検索などでこの一帯を研究されている方は、仙崎支線の列車本数が非常に少なく、列車にあわせて行動しなければ…と考えている方も居られるかと思いますが、昼間であれば長門市駅~仙崎駅間はサンデン交通(分社のブルーライン交通を含む)や防長交通の路線バス(両者共にHPで時刻検索可能)が合わせてほぼ毎時運行されており、距離もさほどありませんので所要時間・運賃も手頃ですし、仙崎駅舎には観光案内所が併設されており、こちらでも案内していますので、仙崎支線乗車を狙っている方も片道路線バス利用とすれば旅程が随分組みやすくなるかと思います。

写真はJR仙崎駅構内に掲げられた金子みすゞに関する看板と、街中で見かけたみすゞの詩(至る所で見受けられるものの極一部)です。


JR西日本 キハ120形気動車(美祢線)~仙崎支線へも足を伸ばしますが…

2007-07-23 | 鉄道[中国]

山口県内のJR山陰本線では、今年7月から「みすゞ潮騒」号と呼ばれるイベント列車(この列車の外観は賛否両論がある様ですが…)が運行開始となり、この列車は普通・快速列車扱いですので、先日夏の有効期間に入った格安な青春18きっぷで乗車を検討されている方も居られるかと思います。

MAKIKYUは当分この列車には乗車できそうにありませんが、この列車は下関(一部列車は新下関を発着し、新幹線利用客を出迎える様ですが…)を出ると一駅目の幡生から山陰本線に入り風光明媚な日本海沿いを走った後、長門市駅から一駅だけの通称仙崎支線と呼ばれる短区間の支線(これも一応山陰本線の一部です)を走りますが、この区間の定期列車は名目上は山陰本線とはいえ実態は美祢線と一体化しています。

この美祢線と仙崎支線、そして山陰本線益田~長門市間の一部列車で使用される車両が長門鉄道部に常駐しているキハ120形気動車で、美祢線と仙崎支線の定期列車(みすゞ潮騒号を除く)は基本的にこの形式のみ、またキハ120形は地域によって様々な塗装がありますが、ここで使用されている車両はブルー・パープル・グレーの帯を巻いた塗装となっています。

他地域で活躍しているキハ120形に関して「MAKIKYUのページ」で何度か取り上げていますので、居住性などは…という状況ですが、近年は写真の車両の様にトイレ取り付け工事(工事施行車は窓が1箇所埋められています)が行われていますので、多少長めの乗車となっても以前より状況はまだ良くなっています。

ただ美祢線で用いられている車両は、厚狭~長門市間を通して乗車しても50km足らず、所要時間も1時間程と乗車時間もさほど長くない事もあって、MAKIKYUが昨年乗車した車両の座席配置は通勤電車同然のオールロングシートとなっており、これでは仙崎支線の短区間で乗車する程度であればまだ良いにしろ、遠方からやって来た旅行客が山陰本線益田~長門市間の普通列車で乗車する場合などは少々難ありかもしれません。

またこの記事とあわせて、みすゞ潮騒号の由来となった金子みすゞに関しても少々取り上げたいと思いますので、興味のある方はあわせてご覧頂けると幸いです。


北越急行 HK100形電車~特急の合間を縫って走る高性能車両

2007-07-21 | 鉄道[甲信越]

 

20日から青春18きっぷの有効期間となり、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中にもこの切符を使って各地へ出かけられる予定を立てられている方も居られるかと思いますが、今年夏は新潟県中越沖地震が発生して信越本線の一部区間などで当面不通・バス代行となる事が見込まれる事もあって、地震の被災地からさほど遠くない地域を走りながら、今回の地震では大きな被害を受けず運行されている第3セクター鉄道・北越急行(ほくほく線)が、今年夏のみ特例で青春18きっぷで乗車できる様になっていますので、今日はこの機会に同線の普通列車で使用されるHK100形電車について取り上げたいと思います。

この車両は1997年のほくほく線開業に合わせて導入され、その後も数両が増備されている車両ですが、一部のイベント用車両以外は白と青に赤帯の塗装を纏い、車内はセミクロスシートとなっており、運行時間が1時間程度とさほど長くない事もあって、ローカル線用とはいえトイレ設備が省略されているのは惜しまれます。

ほくほく線は新幹線を除くと日本一の高速運行を行う路線だけあって、全線単線ながらも特急列車が頻繁に行きかう路線ですので、普通列車も特急列車の運行を阻害しないように加速性能や高速性能に優れた車両を使用しており、ほくほく線内を走る定期の普通・快速列車は現在この形式のみで運行されていますが、ほくほく線内だけでなくJR線に乗り入れて直江津と越後湯沢へ足を伸ばす列車も多数設定されていますので、ほくほく線を利用せずJR線内のみで乗車する事も可能です。

沿線人口は少なく利用客の大半は特急列車を利用する事もあって、普通列車は基本的にワンマン運転を行っていますので、この形式は当然ワンマン対応となっていますが、ワンマン運行で用いられる案内放送は男声を用いており、また始発・終着時にはチャイムが流される事も特徴的です。

また運転席が半室構造となっている事もあって前面展望は抜群ですので、ほくほく線の特徴ある設備などを観察するにもうってつけで、走りっぷりも地方の1ローカル線を走る車両とは思えず大手私鉄の車両顔負けといった感がありますので、なかなか乗り応えのある車両です。

MAKIKYUは今までに2回ほどほくほく線を利用した事があり、その際は所持していた青春18きっぷなどとは別に950円(犀潟~六日町間ほくほく全線の片道普通運賃)の乗車券を購入してこの車両に乗車し、車内ではJRと直通運転を行っている事もあって別線区とは知らずに乗車した乗客から、トンネル内の信号所で停車した際に乗務員が運賃を徴収する光景(ほくほく線らしい事ですが…)を見ていますが、今年夏は青春18きっぷでも乗車でき(何故か北海道&東日本パスは以前から利用可能で、不思議に思えてなりませんが…)、今までJRとは別運賃という事で敬遠していた方も乗車のチャンスですし、信越本線代行バスは被災地域を通り混乱も予想されますので、青春18きっぷで今年夏に新潟県中越方面へ足を伸ばされる予定のある方は、是非ほくほく線を利用され、HK100形電車に乗車されてみては如何でしょうか?
(勿論青春18きっぷユーザー以外の方にもオススメですが…)

写真はHK100形(一般仕様)の外観と車内の様子です。


小田急5200形同士の並び~以前は当たり前のシーンでしたが…

2007-07-20 | 小田急グループ

昨日MAKIKYUが小田急線を利用した際には、大和駅で写真のシーンにも遭遇したのですが、つい数年前であれば通称小田急顔と呼ばれる特徴的な前面の車両はゴロゴロしていたものの、近年新型車3000形の導入によって2600形や4000形が全廃となり、それどころか最近は千代田線直通用の新形式4000形(秋から営業運行予定)の導入もあって5000系列にも廃車が発生する状況となっています。

そのため以前に比べると、「これぞ小田急」と実感させられる小田急顔を拝む機会は少なくなっており、写真の様に小田急顔が並ぶシーンを見る機会も随分減っているのは惜しい限りです。
(小田急というとロマンスカーを連想する方も多いかと思いますが、MAKIKYUとしては小田急というとまずこの顔を連想する程で、MAKIKYUの原点と言っても過言ではありませんので…)

また5000系列は抵抗制御車で、更新こそされて車内などはかなり綺麗な状態を保っているものの、性能上の問題や下北沢駅地下化の関係などもあって、全廃もそう遠くない状況ですが、今ならまだ5000系列同士が並ぶ姿もそれなりに見られ、この様なシーンを記録するなら今の内です。

ちなみに写真の5200形(通称:正確には5000形の一部ですが、6両固定編成は仕様や製造時期が異なる事もあって、便宜的にこの様に呼ばれる事が多いです)に関しては以前「MAKIKYUのページ」で取り上げた記事(こちらをクリック)もありますが、この写真で並んでいる5200形は前面ライトに違いが見られ、また写真では分かりませんが、車内の床材やドアチャイムの有無などの差異もありますので、機会があれば乗り比べも面白いかと思います。

あと昨日は写真の大和駅で交差する大手私鉄にも乗車する機会がありましたが、こちらもあと数年大変貌する事が確定的ですので、こちらも現在の姿は早めに記録した方が良さそうですし、機会があれば「MAKIKYUのページ」でも関連する記事を取り上げたいと思っています。


ロマンスをもう一度~あのロマンスカーCMソングをMAKIKYUも…

2007-07-20 | 小田急グループ

昨日MAKIKYUは私用で小田急沿線へ足を伸ばしていましたが、その際には駅売店で今月発売になったばかりのロマンスカーCMソング「ロマンスをもう一度」(1050円)が発売されており、小田急ファンを自負するMAKIKYUもこれを一枚購入してきました。
(発売日は6日なので、発売日以降に小田急線を利用した際に買い忘れていた事もあるのですが…)

「あなたはいま どの空を見ているの 虹の向こうの 遠い日を見ているの…」ではじまるこの曲はロマンスカーのCMをはじめ、毎年秋に海老名で開かれるファミリー鉄道展の会場でも盛んに流されていますので、お馴染みの方も多いかと思いますし、CD発売も小田急電鉄HPなどで事前に告知されていましたので、既に購入された方もいるかと思いますが、このCDはロマンスカー50周年記念企画の一環で限定発売されているものです。

内容は初代シンガー葛谷葉子氏の楽曲とA capella、Instrumentalとなっており、CDと歌詞カードの他にポストカード4枚(うち1枚は背景にロマンスカーVSEが写っています)がセットされており、ケースも一般的なプラスチック製ではなく、紙製となっているのが特徴的ですが、このケースはバーミリオンオレンジとなっており、これもロマンスカーCMソングに相応しい感を受けます。

一般にCD発売されている楽曲ではなく、この様な楽曲がCD発売される事自体が異例で、今回はロマンスカー50周年記念企画で限定発売とはいえ、商品化は非常に有難いもので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も機会がありましたら是非このCDを購入され、試聴されてみては如何でしょうか?

また小田急に限らず他社でもこの様な企画に期待したいもので、特に特急列車をはじめ、国際航路の高速船内でも終着時に流されるJR某社の社歌などはかなりの名曲かと思いますので、JRも20周年の節目ですし、一般に商品化すればそれなりの反響を呼びそうな気がしますが、この様な事を考えてしまうのはMAKIKYUだけでしょうか?

写真はロマンスカーCMソング「ロマンスをもう一度」とやはりロマンスカー50周年企画で限定発売されている缶コーヒープレミアム2缶パック(ロマンスカーのミニチュア1両付きで780円・写真のミニチュアはNSE)、期間限定で車内販売の飲み物に+50円でもれなく付いてくる特製カップ(「MAKIKYUのページ」内で以前取り上げた記事はこちら)です。


中越沖地震へ逢われた方へ、お見舞い申し上げます。

2007-07-18 | Weblog

 

去る一昨日・7月16日(月)の事になりますが、10時過ぎに新潟県中越沖地震が発生した事は「MAKIKYUのページ」にアクセス頂いている皆様もご存知の事と思います。

この地域では3年程前にも新潟県中越地震が発生したばかりで、その際にも非常に大きな被害が発生しましたが、今回の地震でも震度6強という非常に激しい揺れを観測した新潟県柏崎市を中心に、その周辺地域でも多くの方が被災され、少々遅くなりましたが被害にあわれた方々へこの場からお見舞いを申し上げると共に、不幸にして亡くなられた方も居られますが、亡くなられた方やそのご遺族の方々には謹んでお悔やみ申し上げます。

今回の地震ではライフラインにも大きな障害が発生しており、一部地域でガスなどが使用できない状況が今もなお続いているほか、JRでは直接人命に関わる事故にならなかったのが不幸中の幸いとはいえ、柏崎駅0番線で発車待ちの越後線普通列車が脱線(1枚目の写真は別の編成ですが、柏崎周辺でも活躍し、被災した車両と同じ115系電車です)し、また日本海に面し絶景で知られる青海川駅(2枚目の写真は被災前の姿で、またこの様な景色が拝める事を期待したいものです)で崖の崩落が発生するなどの被害が発生しています。

また今回の中越沖地震の影響で、今もJR線は信越本線・宮内~犀潟間(20日から柏崎~直江津間でバス代行実施)、越後線・吉田~柏崎間(吉田~出雲崎間のみバス代行あり)が不通となっており、またこの区間を通過する夜行列車なども運休となっています。
(JR東日本HPはこちら…列車運行情報などあり)

道路網も北陸自動車道や国道8号線の一部区間などが今もなお通行止めとなっている模様で、この影響で新潟~上越間の高速バスなどが迂回ルートを走行するため大幅な遅延が生じている模様で、また柏崎を発着する高速バスや一般路線バスの大半で運休が発生しています。
(越後交通HPはこちら…バス運行情報などあり)

現在はこの様な状況となっていますので、不要不急の用事で柏崎周辺を訪れるのは控えた方が良い状況ですが、いち早く災害から復興する事を願うばかりです。

追記:7月27日現在、JR線は信越本線柿崎~柏崎間、越後線吉田~出雲崎~柏崎間が不通(代行バス運行有り)、路線バスも柏崎市内循環線などが運休となっている模様ですが、復旧は着実に進んでいます。


リンク先サイトの追加に関するお知らせ(070717)

2007-07-17 | Weblog
本日も「MAKIKYUのページ」をご覧頂きありがとうございます。

本日より「みゃあみゃあのトーク&トーク」(みゃあみゃあ様) <相互> とのリンクを開始致しましたのでご案内致します。

このページは「鉄道の旅から始まる、旅の世界。そんな世界へご案内します。」という事で、各地の汽車旅に関する記事などを取り扱われたブログで、リンク集(1)から随時リンク可能な他、新着ページとしてトップページのBOOKMARKにも周知期間として1週間~10日程度の間掲載致します。

なお「MAKIKYUのページ」では鉄道・バス関連サイトや韓国・中国関連サイトをはじめ、それ以外の内容を取り扱ったサイトを含めてリンク先サイト様を引き続き募集しておりますので、「MAKIKYUのページ」へのリンク希望される方はコメント欄或いはメール(連絡先は「このページについて」の項目に記しています)にてお知らせ下さい。


JR東日本 185系電車(踊り子号用)~特急車としてはやや難ありですが…

2007-07-17 | 鉄道[首都圏・JR]

昨日MAKIKYUは所用で東海道線を利用する機会があり、同線の普通列車を利用したのですが、MAKIKYUが乗車する時間帯は少々時間をずらすと乗り得な車両が運用され、時間にも余裕がありましたので、少々時間を調整してこの車両が来るのを待つ事に…

その車両が今日取り上げる185系と呼ばれる電車で、この車両は国鉄末期の1980年代前半に製造されて首都圏に配備された特急形車両ですが、特急以外に普通列車などでの運用も想定してグリーン車を除く各車両にはやや幅広のドアを2箇所ずつ設けており、また客窓が開閉可能な事は、特急車として新造された車両としては異例とも言えます。

客室設備は製造当初、転換式クロスシートを装備しており、同時期に製造されて関西の新快速などに導入された117系電車とはドア配置やデッキの有無などを除くとほぼ同レベルの車両ですので、特急用としては随分見劣りがするものでしたが、近年ではリニューアルに合わせて座席を回転式リクライニングシートに取り替えていますので、一応特急車としてそれなりのグレードを誇るものになっています。

リニューアルに際しては、塗装も踊り子号などで使われる車両は白に緑とオレンジ色に改められており、この塗装で使用されている車両の大半は0番台と呼ばれるグリーン車組み込みの10両編成と増結用5両編成の車両ですが、200番台と呼ばれる寒冷地対応の車両も一部含まれており、こちらはグリーン車1両を組み込んだ7両編成となっていますので、識別も容易です。

現在踊り子号などで使われる車両ではこれら3つの編成を使い分け、5両~15両(東京周辺で見られるのは専ら7両編成単独か、10両以上の編成ですが…)で首都圏から伊豆方面へ向かう特急踊り子号をはじめ、一部の北関東方面へ向かう特急列車やライナー列車、それに「はまかいじ」と呼ばれる横浜方面から横浜線を経由して中央線方面へ向かう臨時特急などに使用されますが、座席を取り替えたとはいえシートピッチが狭く足元もやや窮屈に感じられる事もあって、特急として長時間乗車するにはやや難ありという感があり、普通運賃(定期券も可)に500円の追加料金で乗車できる湘南ライナーなどのライナー列車(これは車両の当り外れが著しく、中には普通列車でも勘弁願いたい車両も運用されていますが…)での運用が、この車両の設備や競合路線との兼ね合いなどを考えると妥当な所といえます。

ただ中には少数ですが、特急列車やライナー列車への車両送り込みなどの運用上の関係で写真の様に普通列車で運用される事もあり、これは2ドア車ですので3ドア車や4ドア車が殆どの東海道線においては乗車位置が異なり、各駅のホーム上で繰り返し案内を流していても混乱する不慣れな乗客の姿を散見する程ですが、普通車であれば普通列車グリーン車(2階建て車両)と大差ないグレードの車両に普通乗車券のみで乗車できますし、またグリーン車は特急用だけあって設備的にも普通列車用とは比べ物にならないグレードを誇ります(MAKIKYUは乗った事がありませんが…)ので、非常に乗り得な存在です。

また近年、オレンジ色と緑色の湘南色と呼ばれる塗装を纏った113系と呼ばれる国鉄時代に導入された車両が東海道線東京口(JR他社では今でも東海道線で走っている区間がありますが…)から引退し、ステンレス製の車両ばかりになった現在では、リニューアルされたとはいえ国鉄を色濃く残す車両という意味でも東海道線東京口では貴重な存在となっていますので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様もこの車両が普通列車で走っている姿に遭遇された際は、是非乗車されてみては如何でしょうか?