先日日田市内を走るコミュニティバス「ひためぐり」号に関して取り上げましたが、今月上旬にMAKIKYUが日田を訪れて「ひためぐり」号に乗車した後は、日田バスで県境(大分県/熊本県)を越えて杖立へ向かい、更にそこで産交バスに乗り継いで阿蘇方面へ抜けました。
日田から杖立へ向かう路線(杖立線)は、杖立こそ有名な温泉地とはいえ、日田市内を抜けるとずっと山の中を走っていく路線と言っても良い状況ですので、運行本数も1日5往復と、決して本数も多いとは言えない状況になっています。
(他に杖立の少し手前までは、日祝日運休の栃原線と呼ばれる路線も並行しており、運行時刻を考えると、生活路線としてはこちらの方が使い勝手は良いかもしれません)
しかしながら杖立は観光地としては重要な地位を占めている事もあり、福岡からのアクセスを確保する事もあってか、日田~杖立間を結ぶ路線自体は一般路線ながらも、その大半の便は高速バス(ひた号)として福岡まで直通運行を行っています。
そのため杖立線自体の乗客数は決して多いとは言えず、日田バス一般路線の主力となっている小型車でも充分な輸送量ですし、杖立へ向かう道路は、所々で大型車同士の行き違いが困難な箇所が存在する状況にも関わらず、山間を走るローカル路線には場違いな大型車両が充当されているのが特徴で、西鉄バスカードなども使用可能(日田バス一般路線で西鉄バスカードが使える路線は、高速車両充当路線と、朝倉街道・久留米へ向かう急行便程度です)となっています。
ちなみに高速用車両は福岡~日田間がメインで、杖立まで足を伸ばす便が少ない事もあってか、日田~杖立間では音声合成装置に車内放送のデータが入っていない様で、マイクによる案内を行っていたのも印象的でした。
MAKIKYUが日田に到着した際には、阿蘇方面への接続がない杖立行(日田始発・杖立からの折り返しは福岡行きひた号)が丁度発車時刻を迎えており、この便には日田バス塗装の高速車が充当されていましたので、その後にやってくる福岡からの杖立行(阿蘇方面接続)も同等の車両がやってくるのかと予想していました。
しかしながらMAKIKYUが乗車した福岡からの便は、親会社の西鉄そのものと言っても良い車両に「日田バス」の社名が表記された車両で、車内にまで「西日本鉄道」の表記が見られる状況でした。
(MAKIKYUが実際に姿を目撃してはいないものの、日田バスでは高速だけでなく一般路線でも、西鉄そのものと言っても良い車両が存在している様です)
また日田~杖立間は高速バスの延長線ながらも一般路線ですので、ひた号でよく走っている路線タイプの高速車両(西工B型)が充当されれば、なかなか様になりそうな感を受けたものですが、この車両は西鉄運行便(これも運行は日田バスが受託しているのですが…)に充当されており、杖立へ向かう便は今のところ日田バス運行便に限られていますので、当分見る機会はなさそうです。
(その内日田バスにも西工B型の新車が導入されるか、西鉄から譲渡車が出てくれば話は別ですが…)