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MAKIKYUの公共交通を主体とした気紛れなページ。
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東京メトロ10000系~有楽町線に導入された最新型車

2006-11-30 | 鉄道[首都圏・私鉄等]

 

先日MAKIKYUは所用で都内を駆け回り、その際朝早くからという事で辺鄙な北総監獄(千葉ニュータウン)からではどうにもならず、池袋のネットカフェで夜を越す日もありましたが、その所用の際には地下鉄有楽町線を利用する機会もありまして、同線に何度か乗車した内の1回は東京メトロの最新型車両・10000系が出没。

MAKIKYUがこの車両に乗車するのは2回目でしたが、この機会に今日は東京メトロ10000系に関して取り上げたいと思います。

この車両は現在建設中の13号線(仮称:池袋~渋谷間を明治通り沿いに建設中=現在の都営バス池86系統が概ねこの経路です)用に製造され、今年秋から運行が開始されたばかりの最新型車両で、現在は有楽町線で活躍し、東武東上線へ乗り入れる列車にも使用されます。

この車両は最新型と言う事で当然下回りはVVVFインバーター制御(IGBT)を用いており、車体はアルミ合金製で営団時代からの流れを継いでいる部分も見られますが、車内には最近の首都圏通勤電車で採用事例が増加しているLCDモニターが東京メトロでは初めて採用されています。

また東京メトロ発足以降初の新形式車両(他の新製車は営団時代から製造されている形式です)という事もあるのでしょうか、左右対称の前面デザインやボルスタ(揺れ枕)付きの台車など、近年の営団車両では見られない特徴が幾つもあり、内装も随分異なる特徴的なモノとなっています。

外観のデザインは近年コストダウン型の質素な車両が増大している首都圏の通勤電車にしてはかなり凝った感じで、前面の形状などはかなり見栄えがするもので、また車体側面上部の13号線ラインカラーも地下線内で見るとなかなかインパクトのある感じです。

内装はこの車両の特徴を強く位置づけるもので、営団時代の車両とは全く異なるモノとなり、天井の形状やデザインなどはあまり類を見ない独特な感じで、蛍光灯も間接照明風に取り付け角度を変えるなど工夫されていて、天井高さも営団時代の車両(天井高さは割合低めで、東京メトロに乗り入れる東急の車両などと乗り比べをされると、顕著に感じるかと思います)より随分と高くなっています。

荷棚も一般的な網棚(営団車両の中にはデザイン的に一工夫された網棚が用いられている車両が多く、見た目も良いと思います)ではなく強化ガラスを用いた独特のモノで、車端部の仕切り扉もガラスを多用した開放感のある独特な感じとなっています。

しかしつり革を吊っているパイプが天井からかなり低い位置まで釣り下がり、座席脇の仕切りや座席間にある仕切り棒が荷棚上まで伸びるなど、車内はパイプだらけで鬱陶しく感じられ、せっかく開放感のある独特なデザインを用いている部分が多数あるにも関わらず、これを台無しにしている感があります。

また車内の化粧板は車端部の木目部分は悪くないと思いますが、車両側面のモノはグレー単色の柄無しで素っ気無く、また地下線内では非常に暗く感じられ、化粧板には首都圏でもトップクラスを争う程こだわっていた営団の車両とは全くの別世界です。

それと座席はメーカー標準品を用いている関係もあるのでしょうが、詰め物の厚さが薄すぎる上に形状があまり良くないですので、長時間の乗車には少々厳しく感じられ、またドアチャイムも営団時代に多用されていたモノとは異なり、JR某社と同じ安っぽいモノが使用されているなど、乗車していて少々頂けないと感じられる部分もあります。

現在はまだ数本が稼動を開始したばかりで、当面はホームドア導入によって対応できず、東西線への転属を余儀なくされている07系の玉突き(07系は東西線の老朽車5000系を代替)で時々有楽町線~東武東上線で走っているだけですが、近い将来には13号線開通に伴って大量増備が見込まれ、今後の活躍にも期待できる車両です。

見た目はかなり良い車両で、内装も随分工夫されている部分があり、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も機会があれば是非一度乗車するだけの価値はある車両かと思いますが、今後の増備では上記で指摘した欠点、特に鬱陶しく感じる車内パイプの配置と素っ気無い化粧板を何とか改善して頂きたいと感じるのはMAKIKYUだけでしょうか?
(上記2点が解決できれば、首都圏トップクラスのグレードを誇る通勤車両になるかと思います)

写真は東武東上線に乗り入れた東京メトロ10000系とその車内の様子です。

MAKIKYUの周囲には10000系よりも写真のバックに写っている車両の方が良いと言っている者もいます。
(これも十人十色という事でしょうか?内装や走りっぷりを絶賛している様です)


広島電鉄5100形「Greenmover Max」

2006-11-29 | 鉄道[中国]
「MAKIKYUのページ」では先週広電(広島電鉄)の新型車両として5000形「Greenmover」を取り上げましたが、今日はその後継車でもある最新型車5100形「Greenmover Max」について取り上げたいと思います。

この車両は、斬新なデザインや乗り易い低床車(ノンステップ)である事から好評を博しつつも、輸入車であるが故に様々な問題も抱え、先日取り上げた「Greenmover」の改良版として最近導入された車両で、MAKIKYUも今年夏に広島を訪れた際には幸運にも遭遇・乗車する事が出来ました。

最初この車両の登場を聞いた際には、以前国内の他都市で乗車した低床連接車の出来栄えがどうも…と感じた事もあって、「Greenmover」の劣化コピー(広電さんごめんなさい!)とでも思っていましたが乗車した際の感触は期待以上、運転席や客室内など随所に「Greenmover」を意識した感じでしたが、同車に決して劣らない傑作と思います。

もうこうなると「Greenmover」とこの「Greenmover Max」の優劣はつけ難く、どちらかというと前者はシャープで男性的、後者はソフトで女性的な印象で、どちらが良いかは個人の好みといった所です。

MAKIKYUとしては、「Greenmover」が日本国内を走る路面電車の中で最高の車両(というより乗車した車両の中で)と思っていますが、こちらも捨て難く「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様にも是非オススメしたい電車の一つです。

ちなみにこの「Greenmover Max」ですが、MAKIKYUが乗車した際には1系統(広島駅~紙屋町経由~宇品)で運行されており、恐らくこの系統の電車を待ち続ければ遭遇できるかと思います。

ただ導入本数がまだ4本と少なく、また広電では連接車の宮島線(市内線直通)と市内線(専ら1系統)の間での車両転属も結構ある様ですので、乗車を希望される方は注意が必要です。

南阿蘇鉄道(1)

2006-11-28 | 鉄道[九州・私鉄等]
MAKIKYUは今年夏の旅行で九州を訪問した際、JR九州や西鉄といった有名な鉄道にも勿論乗車して来ましたが、長閑なローカル線にも…

そういった路線の一つが今日取り上げる阿蘇山の南側を走る熊本県の南阿蘇鉄道です。

この路線は旧国鉄時代の高森線が廃止対象路線に指定され、第3セクター鉄道として再出発したもので、豊肥本線と接続する立野を基点に、高森までの区間を運行する単線・非電化のローカル線です。

計画では高森から先、県境を越えて宮崎県の高千穂まで路線を延伸して、ここで高千穂線(→第3セクターの高千穂鉄道に転換)と接続させて延岡に至る九州横断線の一つになる予定もあった様です。

しかしこれが国鉄の財政悪化で中止されたどころか、第3セクターの高千穂鉄道自体が昨年宮崎県を襲った台風によって壊滅的な被害を受け、復旧には膨大な費用が発生する事や、復旧させても赤字続きで採算の見込みが経たない事もあって廃線・会社解散という残念な事態に陥ってしまいました。
(災害の影響が少ない一部区間を観光鉄道として復活させる案も出ている様ですが…)

MAKIKYUも一度は2つの第3セクターと路線バス(以前は高森~高千穂間直通の宮交バスがありましたが、現在は熊本~延岡の高速バスを途中乗車で利用するか、県境の熊本県側に位置する馬見原で産交と宮交バスを乗り継ぐ必要があります)の乗り継ぎで九州横断を…と思っていましたが叶う事はなくなり、それなら南阿蘇鉄道だけでもという事で、豊肥本線で大分方面から熊本へ抜ける途中で乗車してきました。

この鉄道は、規模の小さい鉄道だけあって車両もレールバス(車内放送でもこの様に呼称しています)が数両と、観光用トロッコ列車(こちらは乗車した事がありません)がある程度ですが、観光用トロッコ列車の機関車は事業用の転用なのかユニークなもので、またレールバスも両数は少ないながら幾つかのバリエーションが存在します。

また途中駅の中には「南阿蘇水の生まれる里白水高原」(みなみあそみずのうまれるさとはくすいこうげん:22文字)という、全国的に見ても非常に長い駅名の駅が存在するのも特徴で、駅名が余りに長すぎるので車内放送でも復唱時には白水高原と省略される有様ですが、この鉄道に乗車する数日前にMAKIKYUも乗車した、島根県の一畑電車にある「ルイス・C・ティファニー庭園美術館前」(るいす・しー・てぃふぁにーていえんびじゅつかんまえ:25文字?)には叶わない様です。
(これは「・」や「C」をカウントするか否かで見解が分かれる所だと思います)

画像は立野駅で出発待ちの南阿蘇鉄道では主力を占めるレールバス・他の車両に関しても近日中に取り上げる予定です。

瀋陽・故宮と中街周辺の1コマ

2006-11-27 | 海外その他

 

「MAKIKYUのページ」では今日の記事で瀋陽の中街近くを走る路線バスに関して取り上げましたが、この写真は故宮内と中街周辺の1コマです。

この一帯は交通の要衝で日系ホテルもある瀋陽北站や、日本統治時代の駅舎が残る瀋陽站とは離れており、不慣れな外国人が個人で動き回るには路線バスか出租車(タクシー)で移動するしかありませんので、少々難ありの場所かもしれませんが、有名な見所である故宮をはじめ、周囲は随分と綺麗に整備されており、一帯は如何にも中国を感じさせられる所です。

瀋陽周辺には鉄道関連の見所などが多数あり、瀋陽へ足を運ばれても忙しくて余裕がないという方も居られるかと思いますが、長旅で疲れ午後から市内を少々…という時にふらりと路線バスに乗車して行かれるのも良いかもしれません。

ただ路線バス1乗車が1元というこの街で、故宮に入場すると入場料を50元も取られますので、中国の観光地物価の高さを感じさせられ、ちょっと…という感じではありませんので、見学するか否かは迷う所です。


瀋陽市内を走る路線バス(3)~見た目はまあまあですが…

2006-11-27 | バス[中華人民共和国]
今日は以前も取り上げた、中国遼寧省の省都・瀋陽を走る路線バスに関する続編を取り上げます。

写真の車両は先週取り上げた割合新しい車両と同様の黄海製で、見た目もまあまあといった部類に属する車両です。

しかしながら前面にルーバーが付いており、これはエンジンが運転席横に付いている事に起因するモノですが、この手の車両は旧型や非空調車などに多く、また田舎に行くほど割合も上がる気がしますが、エンジン音がうるさく振動が大きい車両が上に、前ドア付近は狭くステップも高い車両が多いので、大抵ハズレの部類に入ります。

この車両は昨年瀋陽の故宮などがある中心部の中街近くへ出向き、乗車していたバスを降りた際に撮影したモノですが、まあまあの見た目とは裏腹に居住性はお世辞にも良いとは言えません。

「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様にも決してオススメできる車両ではありませんが、こういった車両は如何にも中国らしく、一見の価値はあるかもしれません。

特価200円のクレープ

2006-11-26 | 日本国内その他

こんなモノを記事に…と思われる方も居られるかと思いますが、「MAKIKYUのページ」をご覧の方の中にはこの手の記事を期待されている方も居られる様ですし、また気まぐれなMAKIKYUの行動の一端をご紹介という事で、クレープに関する記事を取り上げさせて頂きます。

これは昨日地下鉄に乗車し、狙いの新型車両(今日の記事になっています)を乗り終えた後に、乗り換えの大手私鉄駅構内で販売していたモノで、定価は400円弱(種類によって若干の価格差あり)と結構値が張る様でしたが、閉店間際の処分価格という事で一つ200円のタイムサービスとなっており、美味しそうで気が向いたので一つ購入してみました。(お値段はまあまあといった所でしょうか?)

ちなみにMAKIKYUはこの手のタイムサービスはお好きな方で、旅先でも閉店間際のスーパーなどで処分価格の商品を探してしまう事がよくありますが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様は如何でしょうか?


京王9030系~都営新宿線直通に用いられる最新型車両

2006-11-26 | 鉄道[首都圏・私鉄等]

ブログというと新鮮な生ネタとでもいうのでしょうか、その日の出来事を綴るページが圧倒的に多い様ですが、「MAKIKYUのページ」は鮮度の高いネタ(記事)を扱う事が少なく、貯蔵済みの記事を公開している事が多い状況ですので、ブログらしからぬページとなっていますが、今日は昨日MAKIKYUが乗車したばかりの新型車両・京王9030系について取り上げたいと思います。

昨日MAKIKYUは所用で東京都内へ出向いていまして、その際には都営交通1日乗車券(700円・都営地下鉄、都電、都バス全線で利用可能)を利用していましたが、せっかくその様な乗車券が手元にあるなら…という事で比較的最近運行を開始(本格的な稼動は新宿線~京王線直通列車の大半が10両編成化された今年秋のダイヤ改正から・その少し前から細々と走っていた様です)し、都営新宿線に乗り入れてくる京王電鉄の新型車・9030系を狙ってみました。

すると多少てこずりましたが、新宿から見事に乗車する事が出来まして、写真はその電車を下車した千葉県内の某駅(詳しい方は何処だかご存知ですね)で撮影したモノですが、丁度他社線部分だけ乗車する格好となりました。(一日券の影響大です)

この車両は京王線で主に各駅停車などで使用されている9000系の最新バージョンに当たる車両で、都営新宿線への乗り入れ対応となっている他に、編成両数(8両→10両)、窓ガラス(スモークなし→スモーク入り)、行先表示(3色表示LED→フルカラーLED)、ドア(化粧板張り→金属地剥き出し)といった違いが見られ、これらは概ね首都圏の他の鉄道の動向を伺って変更された感じがしますが、ドアなどは更なるコストダウン(9000系自体従来車より随分コストを下げている様です)に挑んでいる事を感じ取れます。

ただそれでも内装や座席などは決して悪い物ではなく、都営新宿線を走る電車の中では最高水準であるとMAKIKYUは感じますが、京王が自動放送の導入に積極的でない事もあり、最新型車両にも関わらず自動放送装置が設置されておらず、新宿線内で延々と車掌の放送を聞かされるのが難点です。(都営新宿線の車両は現在過半数で自動放送が導入されており、これは英語放送もあります)

現在はまだ編成数が少ない事もあって捕まえ難く、MAKIKYUも容易には捕獲できませんでしたが、今後増備されて既存の6000系地下鉄直通対応車を次々と置き換えていく事が予想されますので、更なる活躍が期待できそうです。

あと京王線内を走る既存の9000系に関しても、その内機会があれば取り上げて行きたいと思います。


小湊鐵道(鉄道線)

2006-11-25 | 鉄道[首都圏・私鉄等]
「MAKIKYUのページ」では以前、小湊[Kominato]鐵道の路線バスについて取り上げた事があり、また最近では近隣を走るJRのローカル線・久留里線に関しても取り上げていますが、今日は小湊鐵道の鉄道線について紹介します。

小湊鉄道線は千葉県市原[Ichihara]市の五井駅を基点に、大多喜町の上総中野[Kazusa-Nakano]駅までの39.1㎞を運行している路線で、沿線の大半は市原市内に属します。

沿線は東京の通勤圏に辛うじて含まれますが、同線は単線・非電化で、途中の上総牛久を境に運行本数が大きく異なり、五井寄りは概ね毎時列車が確保されていますが、末端区間は1日僅か5往復と大きな格差があります。

車両は現在写真のキハ200形1形式のみで運行されていますが、車内は通勤対応のロングシート・トイレなしで、単行運転が多いにも関らずワンマン運転に対応していないのは、近年のローカル線では非常に珍しい事です。

キハ200形は製造期間が比較的長いにも関らず、窓の違い(比較的新しい車両はユニット窓になっている)を除くとあまり大きな違いはなく、その後も冷房改造が行われている他は比較的原型を保っています。

また沿線や駅の佇まいも古風な感じの所が多く、小湊鐵道線に乗車するとタイムスリップした様な錯覚に陥ります。

この様な路線が首都圏で今もなお残存しているのは奇跡的で、東京辺りから手頃にローカル線の旅を楽しむにも絶好の路線ですが、上手く廻れば先日取り上げた久留里線とセットで廻ることも可能です。
(ただ日の短い今の時期はかなり厳しく、また小湊鐵道~久留里線を結ぶ路線バスもありませんので、周遊ルートを組む場合は本数の少ない小湊鐵道線の養老渓谷~上総中野間と、安房鴨川~上総亀山間の日東バスの時刻を上手く組み合わせる必要があります)

それと小湊鐵道線は運賃が比較的割高で、全線を乗り通すと1370円かかるのが難点ですが、1日フリー乗車券(1700円)や房総半島横断乗車券(五井→上総中野→大原:乗車は1回限りですが途中下車可で逆ルートもあり:1600円)といった乗車券も発売されています。

この房総半島横断乗車券は、小湊鐵道といすみ鉄道という趣の異なる2つのローカル線を楽しめ、普通に乗車すると2000円近くかかる所を1600円で乗れるのでオススメで、昨年MAKIKYUが小湊鐵道に乗車した際もこの「房総半島横断乗車券」を使用しました。

いすみ鉄道に関しても、機会があれば紹介したいと思います。

「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も小湊鐵道線に乗車され、ローカルムードを満喫しながら房総半島を横断されてみては如何でしょうか?

韓国鉄道 9501型ディーゼル動車[CDC](3)

2006-11-24 | 鉄道[大韓民国・KORAIL列車]
韓国鉄道(KORAIL)の都市通勤型ディーゼル動車(CDC)については、以前にも「MAKIKYUのページ」で2回ほど取り上げましたが、今日は以前見られたカラーバリエーションの一つについて取り上げたいと思います。 (現在は新塗装の1種類のみです)

写真のCDCは、以前MAKIKYUが鎮海Jinhae線通勤列車に乗車した際に、慶尚南道Gyongsang-Namdo鎮海市の鎮海駅停車中に撮影したもので、特徴ある花柄の塗装を纏っていますが、今ではこの車両自体ここで見かける事も出来なくなっています。
(今月のダイヤ変更以降、鎮海線では通勤列車に変わってセマウル号が運行されています)

この花柄の塗装も、以前紹介した旧統一号タイプの塗装と同様によく見られた塗装で、写真の様に全車が同じ塗装で組成されていると見栄えも良いのですが、必ずしも同じ塗装の車両同士で編成を組む訳ではなく、先日紹介した塗装やその他の塗装の車両と混結されて運行している姿もよく見かけました。

またこの車両に限った事ではありませんが、かつての韓国国鉄のマーク(前面に跡が伺えます)を剥した後が目立ち、後から新しいKORAILのロゴなどを貼り付けた車両が多数走っていましたが、これも既に思い出話です。


JR東日本 キハ38形~この車両も現在は久留里線のみで活躍

2006-11-23 | 鉄道[首都圏・JR]
先週「MAKIKYUのページ」では千葉県のJR久留里線を走る希少車両として、キハ37形を取り上げましたが、今日はその際に少々触れたキハ38形について取り上げたいと思います。

この車両は国鉄末期に老朽化したキハ30系列の取替えとサービスアップを目的に、これらの車両の部品を一部流用して製造された通勤型気動車で、当初から冷房車として登場した事は評価すべき点です。

導入線区は八高線(八王子~倉賀野:列車は高崎まで直通)のみに限られた事から、製造は僅か7両にとどまり、少数派の車両として同線で活躍していましたが、八高線も近年は南側の八王子~高麗川間が電化されて電車に置き換えられ、高麗川以北の区間もこの際に新型気動車のキハ110系列に取り替えられた事から、キハ38系も八高線からは撤退を余儀なくされ、老朽化したキハ30形が多数使用されている久留里線に全車が転属し、現在は同線のみで活躍する車両となっています。

久留里線転属後も暫くは導入当時の白に赤帯の塗装で活躍していた様ですが、現在は他の久留里線車両と同様の同線新塗装に塗り替えられ、同系同士や先日取り上げたキハ37形との2両編成で久留里線の主力として活躍し、ラッシュ時間帯を中心に旧型のキハ30形との併結運転も行われます。

久留里線の車両の中では最も新しく、デザイン的にも見栄えのする車両ですが、座席は個別区分されたバケットタイプのロングシートを採用しており、この座席は硬い上に無理矢理区分された区画に座らせようとする代物で、それも狭苦しい感じが否めずイマイチな感じを受けます。

こればかりは個人的な好みもあるかと思いますが、他の車両と併結してやってきた際にはこの車両を避け、他の車両を選んで乗車した方が得策かと感じてしまうのはMAKIKYUだけでしょうか?

久留里線の車窓~これでも都心から1時間少々

2006-11-23 | 鉄道[首都圏・JR]
  

今日「MAKIKYUのページ」ではJR久留里線を走るキハ38形気動車に関する記事を取り上げましたが、追加で久留里線の車窓に関しての画像を取り上げたいと思います。

久留里線は木更津駅を出て少々すると長閑な田園風景の中を走り、末端部では少々山間に入りますが、1枚目の写真は横田周辺を走行中の車内前方の様子で、草で埋もれている貧弱そうな感じの線路を同線の列車は50㎞/h程度(あるいはそれ以下)でゆっくりと走っています。

2枚目の写真は馬来田駅のホーム、3枚目の写真は同駅の駅舎ですが、この駅は反対ホーム側の線路が剥がされて交換設備が撤去され、古びた感じの駅舎と共にいかにもローカル線といったムードに溢れています。

ちなみにこの駅は平日の昼間に限って駅員が配置され、窓口で乗車券の販売が行われていますが、曜日によっては休業となり、MAKIKYUが降り立った際には無人で静まり返っていました。

いかにもローカル線といった感じの風景が広がるこの久留里線ですが、起点の木更津までは東京都心から特急列車やアクアライン経由の高速バスで1時間程度と比較的近く、首都圏在住の方であれば比較的容易に訪問できます。

使用されている車両もこの路線だけにしか存在しない希少車両が集まり、路線のローカルムードと共に独特の魅力がありますので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も是非訪問されてみては如何でしょうか?

岡電バスの新塗装&リンク追加のお知らせ

2006-11-22 | バス[中国]
「MAKIKYUのページ」では既に何度かJR九州の鉄道車両や高速船に関して取り上げていますが、それらはとあるこだわりのデザイナーが手掛けているモノです。

このデザイナーは出身地が岡山県という事で、その事もあって岡山電気軌道の新型低床電車「MOMO」のデザインを引き受け、その後両備グループ(岡山電気軌道もこの系列です)の鉄道や路線バスでは最近同氏デザインの車両が次々と波及しています。

その一つが岡山電気軌道の路線バスで、同社の西日本車体58MC車体を載せたバスはTOMYTECが発売している「バスコレクション」の第9弾にも含まれていますので、結構全国的に有名な存在となりそうですが、最近はこのバスコレのモデルになっている塗装から写真の新塗装への塗り替えが進行しています。

写真はMAKIKYUが今年夏に日韓中3カ国旅行の序章で中国地方を旅行し、岡山駅前で列車待ちの時間に撮影したもので、時間の都合などもあって今年の旅行では乗車できていません。(以前一度だけ旧塗装の岡電バスに乗車した事があります)

写真の新塗装は白をベースにロゴなどに青を用いたシンプルながらも見栄えのするモノで、英文ロゴはこのデザイナーお得意といった感じですが、系列の両備バスで導入している同氏デザインのバスも白と青の塗装でありながら、デザイン的には全く異なっているのも注目すべき点です。

あと岡電・両備と下津井電鉄(下電)の路線バス(岡電電車を含む)では関西で普及しているPiTaPa!の導入も視野に入れ、従来の岡山県共通バスカードに加えてICカードの使用も開始された様で、これと関係あるのか否かは分かりませんが、写真を見る限りでは運賃箱が随分派手な色に塗装されている模様で、これもデザイナーの意向なのか随分インパクトがある気がします。

また「MAKIKYUのページ」では本日より、岡山県内の路線バスを中心に取り上げているHP「やんたけバス研究所」(やんたけ様)へのリンクを開始致します。

岡山周辺のバス事情に興味を持たれている方には必見のページで、また海外へ旅行された際に撮影・乗車された路線バスに関する特集記事などもありますので、海外のバス事情に興味を持たれている方も楽しめるページかと思います。

URLは以下の通りです。
http://www3.plala.or.jp/YantakeBus/

なお「MAKIKYUのページ」では近日中に更なるリンク先サイトの増大に備え、リンク集(1)-主に日本国内の鉄道・路線バスに関するサイト様へのリンク集を2つに分割してリンク集(1)-1を新設し、ブログ系とHP系を分離する予定ですので、その際はお間違えの無い様にご注意下さい。
(トップページのBOOKMARKからリンク集に行かれる場合は、従来の手順で差し支えありません)

韓国鉄道5000系(4)~新塗装に衣替え

2006-11-21 | 鉄道[大韓民国・広域電鉄/地下鉄等]
「MAKIKYUのページ」では以前、「韓国鉄道5000系(1)」としてSeoulの地下鉄1号線やそれと直通する韓国鉄道(KORAIL)の首都圏電鉄で活躍するVVVFインバーター制御車・5000系に関して取り上げた事がありますが、今日は新塗装に衣替えした同系の紹介です。

このタイプの車両は、登場当時は以前取り上げたステンレス地に緑と黄色の韓国鉄道庁(国鉄)塗装で登場しましたが、現在は全てこの写真の新塗装に改められ、また車内の内装難燃化改造と同時に行先表示も字幕→LEDに改められて、登場から早や10年で既に登場当時の姿と同じ車両は見られなくなっています。

ちなみに現在の新塗装は、KORAILの新しいシンボルカラーとなっているブルーと、地下鉄各路線毎のラインカラー(5000系の走る1号線は赤)を組み合わせたもので、KORAILの他の地下鉄直通路線でも同じ様な塗装変更が行われていますが、これは旅客案内上も非常に分かり易く、デザイン的にも悪くないとMAKIKYUは感じます。

東アジアの某島国首都では違う路線に乗り換えても、乗り入れ先会社の電車で同じ塗装の電車が来る事もあり(有楽町線、半蔵門線と日比谷線など)、これでは不慣れな人間の誤乗要因にもなりますので、何とかならないものかと感じますが、皆様は如何お考えでしょうか?

あと冒頭で触れた「韓国鉄道5000系(1)」の記事は以下にありますので、関心のある方はどうぞ。
http://blog.goo.ne.jp/makikyu/d/20061006

広島のお好み焼き

2006-11-20 | 日本国内その他
今日「MAKIKYUのページ」では広島の路面電車に関する記事を取り上げさせて頂きましたが、各地を廻っているとなるとたまには交通関連以外の記事も…という方も居られるようですし、旅行の気分だけでも味わって頂ければ…

という事で、写真はMAKIKYUが7月に広島を訪れた際に注文したお好み焼きです。

広島は日本の中でもお好み焼きではかなり有名で、MAKIKYUはお好み焼きならこの街のモノが一番では…と思っていますが、このお好み焼きの中に入る具は、市内を走る路面電車や路線バスに負けない程のバラエティがあり、入る店によっても色々違う様ですので結構楽しめます。

MAKIKYUの個人的な好みとしてはやはり麺入りで、他の具に関しては気分次第といった所ですが、余程豪華版のお好み焼きでも注文しない限りは予算も3桁円でご当地名物を堪能でき、余程大食漢の方でもない限り1つで足りるかと思いますので、広島へ行かれる際は皆様にも是非オススメ、MAKIKYUも広島へ行った際は最低1回は食べたいメニューです。

また写真のお好み焼きは市内中心部・某電停近くの店に入った際のもので、これはたまたま宿泊していたホテルから近かったという動機で入ったのですが、列車で旅行されて市内まで出る時間が…という方は、広島駅(改札外)にいくつもお好み焼き店があり各店で味を競っていますので、これを利用されるのも良いかと思います。

広島電鉄5000形「Greenmover」

2006-11-20 | 鉄道[中国]
今日はMAKIKYUが夏の旅行中にも乗車した広島の街中を走る路面電車、広電(広島電鉄)について取り上げたいと思います。

今日取り上げるのは、「Greenmover」と呼ばれる低床の新型連接車・5000形で、この車両は日本の営業車両としては珍しいドイツ製、それも最初の編成は貨物用航空機(ロシア製アントノフ)で運ばれてきた事でも知られています。

現在このGreenmoverは12編成が活躍し、広島駅~宮島間(厳島神社などで有名な宮島へ行く場合は、ここから更に松大観光船などの船に乗り換えです)の宮島線直通運転を中心に、一部は1系統(広島駅~紙屋町経由~宇品)などでも使用されており、車体長が長く乗降口も複数ある事から、この車両で運行される電車は車掌乗務となっています。

この車両はドイツ製でヨーロッパの標準仕様となっている車両を一部日本向けに仕様変更した事もあって、外観をはじめ車内なども日本の電車とは随分様相が異なり、日本の他都市ではなかなかこの手の車両には乗車できないので貴重な存在、また遥か彼方のヨーロッパまで足を伸ばさなくても手頃に本格派のLRT車両に乗車できるのは非常に有難いです。
(こんなものが出てくると、MAKIKYUはわざわざヨーロッパまで行かなくても、と思ってしまいます。これは韓国のKTXなども同様ですが…)

ただ座席の高さや硬さなどもドイツ人向けに作られているのか、MAKIKYUは決して嫌ではありませんが地元での評判は今一つ、また輸入車両故にコストやメンテナンスの面でも問題がある様ですので、現在はこの車両の実績を踏まえた国産車両・5100系「Greenmover Max」の増備が始まっており、今後この車両が広電で増備される事はなさそうです。

個人的には広電の車両の中でもかなり好感度の高い車両で、努めて乗車するようにしていますが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も広島へ行かれる機会がありましたら、是非一度乗車されるだけの価値がある車両かと思いますので如何でしょうか?

(宮島観光をはじめ、広島駅から中心部の紙屋町やその先の原爆ドームへ行かれる際にも数本電車を見送ればやって来ますし、車内も綺麗で段差が少なく乗り易い車両ですので、鉄道好き以外の方でもオススメです)