昨年末の紅白歌合戦ではAqoursが初出場、「君のこころは輝いてるかい?」を歌唱し、ご覧になられた方も少なくないと思います。
このAqoursが登場するアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」はアニメ放送本編が約1年前に終了、そして明日劇場版新作「Over the Rainbow」が公開、MAKIKYUの周囲には熱心なラブライバー(ラブライブ!シリーズのファン)もおり、劇場版新作の公開を心待ちにしているという話を伺っており、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中にも、近日中に是非この劇場版新作を見に映画館へ…という計画を立てている方が居られるかと思います。
この劇場版新作公開を記念し先月、「ラブライブ!サンシャイン!!」の舞台近くを走り、事業者としても「ラブライブ!サンシャイン!!」応援を宣言している伊豆箱根鉄道ではラッピング電車「Over the Rainbow号」が運行開始しています。
MAKIKYUは先月駿豆線を利用する機会があり、その際にはこの「Over the Rainbow号」にも乗車機会がありましたが、伊豆箱根鉄道における「ラブライブ!サンシャイン!!」ラッピング電車は「Over the Raibow号」が第3弾となります。
伊豆箱根は鉄道だけでなく、系列の伊豆箱根バスや伊豆箱根タクシーでも「ラブライブ!サンシャイン!!」ラッピング車両を複数台運行しており、関連施設「三津シーパラダイス」なども「ラブライブ!サンシャイン!!」関連の展示などが多数ありますので、伊豆箱根×ラブライブ!サンシャイン!!も随分定着した感があります。
伊豆箱根グループは本社のある静岡県以外に、MAKIKYUが身を置く神奈川県内でも鉄道・バス・タクシーなどの運輸事業を営んでいますが、「ラブライブ!サンシャイン!!」ラッピング車両の運行区域は、「ラブライブ!サンシャイン!!」の主舞台が沼津市という事もあり、どれも静岡県内(タクシーは乗客の要望次第で他の都県に跨って運行する事も)となっています。
そのため「ラブライブ!サンシャイン!!」ラッピング電車の運行は全て駿豆線、その中でも第1弾の「恋になりたいAQUARIUM」ラッピング電車は好評につき運行予定期間を延長して運行したものの、ラッピングフィルム耐久性や車両検査の兼ね合いなどもあって今春でラッピング電車としての運行を終了、現在は神奈川県内を運行する某中小私鉄(箱根観光輸送でライバル関係にある事業者や、静岡県内の東海道本線沿線を走る一部バス路線などでライバル関係にある事業者と同じグループ)に近似していると言われる塗装で注目を集める存在になっています。
第2弾「HAPPY PARTY TRAIN」は一昨年春に登場、こちらは今日でも駿豆線定期列車に用いられており、同線運行車両の中でも注目を集める車両になっていますが、「ラブライブ!サンシャイン!!」の人気度や劇場版新作公開などを懸案すると、恐らく第3弾も昨年中には…と思っていました。
(以前「MAKIKYUのページ」で取り上げた「HAPPY PARTY TRAIN」に関する記事をご覧になりたい方は、こちらをクリックして下さい)
そして先月第3弾「Over the Rainbow号」の運行が公式発表された際には、やっぱり出たか…と感じたものでしたが、今までの「ラブライブ!サンシャイン!!」ラッピング車両は2編成ともに3000系がラッピング対象編成として選定されたのに対し、今回7000系がラッピング対象に選定されたのは少々意外と感じたものでした。
というのも、同系は中間車が片側2扉(先頭車は他形式と同じ片側3扉)、3両合わせて片側8扉ですので、「ラブライブ!サンシャイン!!」のAqoursメンバー(主要キャラ)数が9名、各扉にAqoursメンバーを1名ずつ配するとなると…という事で、MAKIKYUは3000系もしくは1300系(元西武新101系)をラッピング対象にするだろうと推測しており、同じ事を考えた方も少なくないと思います。
ちなみに各車両におけるメンバー配置は、「HAPPY PARTY TRAIN」と同様に三島方先頭車に(高校)2年生3名、問題の中間車に1年生3名、修善寺方先頭車に3年生3名となっています。
問題の中間車に描かれる1年生3名は、内2名を同じドアの左右に配する事で対処しているものの、ラッピング対象車両を全車3扉車にする事は出来なかったのだろうか…とも感じ、このデザインはラブライバーの間でも評価が分かれる所だと思います。
車内はこの手のラッピング電車らしく、中吊りにAqoursメンバー紹介などが掲載。
劇場版新作の広告塔的存在という事もあり、各客ドアの窓ガラス下に劇場版新作登場シーンの幾つかを取り上げたステッカーも貼付されています。
劇場版新作登場シーンの紹介スペース確保という点でも中間車2扉だと…という評が出ても不思議ではない気がしますが、劇場版新作登場シーンはAqours9名だけでなく、北海道出身の2人姉妹なども登場、劇場版新作の公開を期待している方にとっては乗り甲斐のある電車なのでは…とも感じたものです。
(ネタバレ防止で敢えて新作紹介スペースを少なくするため、敢えて中間2扉の7000系をラッピング対象にしたのであれば大したものですが…)
個人的な評としては、全車3扉車・ドア毎に異なるメンバーを用いたドアステッカーを掲出している「HAPPY PARTY TRAIN」に比べると、急ごしらえで企画したラッピング電車という印象が否めないと感じたものですが、「ラブライブ!サンシャイン!!」ラッピング車両を2編成運行
とする事で、1編成が検査などで運休となった際も、もう1編成で遠方から訪来するラブライバーの期待に応える体制が再構築された辺りは評価できる事かと思います。
ラブライバーの間でも2本の「ラブライブ!サンシャイン!!」ラッピング電車のどちらが良いかは評価が割れる所かと思いますが、「Over the Rainbow号」に対する感想や「HAPPY PARTY TRAIN」との乗り比べをはじめ、「ラブライブ!サンシャイン!!」ラッピング車両関連(伊豆箱根や鉄道以外でも可です)の感想などがありましたら、コメントもどうぞ。
伊豆箱根鉄道駿豆線で運行中の3000系1編成をアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」キャラクター図柄でラッピングした「HAPPY PARTY TRAIN」、以前「MAKIKYUのページ」でも取り上げた事がありますが、この電車は前面にヘッドマークが掲げられているのも大きな特徴となっています。
このヘッドマークは運行開始1周年の際に別デザインのマークに交換された事に加え、「ラブライブ!サンシャイン!!」に登場するキャラクター9名の誕生日前後になると、当該キャラクターをデザインしたヘッドマークが期間限定で掲出されますので、現段階では計11種類のヘッドマーク掲出歴がある車両になっています。
その中でもキャラクターをデザインしたバースデーマークは、掲出期間が限られている事もあり、駿豆線乗車時は狙わなくても「HAPPY PARTY TRAIN」に遭遇する事が多いMAKIKYUでもなかなか…という状況です。
しかしながら今月もMAKIKYUは駿豆線に乗車機会があり、その際には丁度バースデーマーク掲出期間という事もあって、期間限定のバースデーマークを掲げた「HAPPY PARTY TRAIN」に乗車・撮影する事ができました。
MAKIKYUがバースデーマークを掲出した「HAPPY PARTY TRAIN」に乗車したのは、数日前の乗車時で2回目ですが、今回のマークは「ラブライブ!サンシャイン!!」の主人公・高海千歌をデザインしたものです。
11日まで運行予定となっており、ヘッドマークにもデザインされた高海千歌は、三島方先頭車の乗務員室に最も近い箇所に描かれています。
またこのバースデーマーク掲出期間中は、バースデーマークのアクリルバッジをセットにした1日乗車券(三島駅のみ発売・乗車券代+180円)も発売、先日こちらも初めて購入してみました。
乗車券は結構厚手の紙でできており、アクリルバッジも街中のガチャガチャで300円程度のランダム商品などと比較して遜色ないか、むしろそれ以上に上等と感じる位。
時々駿豆線を利用する機会があるならば、通常の1日乗車券+180円程度で購入できるなら悪くないと感じたものでした。
ちなみにMAKIKYUは半年程前にも、バースデーマーク掲出の「HAPPY PARTY TRAIN」に乗車していますが、この時は「HAPPY PARTY TRAIN」のセンターを務めた松浦果南がデザインされたものでした。
松浦果南は修善寺方の乗務員室に最も近い箇所に描かれていますので、「ラブライブ!サンシャイン!!」の主役(主人公)と「HAPPY PARTY TRAIN」の主役(センター)は、編成を撮影した際に見栄えのする位置に意図して配したのかな…とも感じたものでした。
静岡県東部と神奈川県西部を営業基盤とする私鉄・伊豆箱根鉄道は今日(2017年11月5日)で創立100周年、この他にも今年~2020年にかけて関連事業などで節目の年が続く事から、アニバーサリーロゴマークを制定すると共に、様々なイベント展開などを行う事も告知しています。
この伊豆箱根鉄道はMAKIKYUもたまに利用機会があり、最近だと静岡県内の三島~修善寺間を走る駿豆線で「HAPPY PARTY TRAIN」と称するラッピング電車に乗車したものでした。
「HAPPY PARTY TRAIN」は沼津市を舞台としているアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」のキャラクターをラッピングした電車で、同名の楽曲が発売された今春に運行を開始、伊豆箱根鉄道で「ラブライブ!サンシャイン!!」のキャラクターデザインを施した電車は2編成目となります。
「HAPPY PARTY TRAIN」は一般車両の中では最も豪華な設備を誇る7000系ではなく、製造年次が多岐に跨り編成数も多い3000系にラッピングを施工していますが、同系の中では最も新しい3006編成が選定されています。
キャラクターを大きく描いたデザイン故に、窓ガラスも一部は特殊フィルムが貼られた状況となっており、車内から車窓を眺め撮影するには不向きな状況になっていますので、賛否両論が大きく分かれそうな電車とも感じたものです。
個人的にはデザイン的に中途半端な印象が否めない「ラブライブ!サンシャイン!!」ラッピング編成第1弾に比べると、見栄えはかなり良いのでは…と感じ、キャラクターの声を演じる声優のサインなども記されているなど、「HAPPY PARTY TRAIN」は第1弾に比べかなり力を入れていると実感させられたものです。
車内に足を踏み入れると、内装は一昔前の西武系では典型と言った雰囲気の暖色系、座席モケットなどはラッピング前と同様ながら、つり革の吊り輪が一部交換され、かなりカラフルな状況になっています。
車内広告枠は全て「ラブライブ!サンシャイン!!」のキャラクターイラストとなっており、「ラブライブ!サンシャイン!!」ファンの中にはこの中吊りなどを欲しがる人物も相当いるだろうな…と感じたものでした。
各ドアの注意喚起ステッカーも「ラブライブ!サンシャイン!!」キャラクターを起用した特別仕様、そしてキャラクターのロゴマークが貼られ、演じている声優のサインなども見受けられる状況。
ちなみにこの記事で掲載しているキャラクター写真は「ラブライブ!サンシャイン!!」の主人公・高海千歌を起用したもので、高海千歌のドアステッカーとサイン入りアイコン(アイコンは片側の1箇所のみ)は、三島方先頭車の乗務員室に最も近いドアに掲出されています。
(勿論車内には他キャラクターのドアステッカーやサイン入りアイコンなどもあります)
また乗降扉が1両辺り片側3ドア×3両編成の3000系では、3両合計で片側9ドアとなりますが、「ラブライブ!サンシャイン!!」に登場する女性スクールアイドルグループ「Aqours」も9人組という事もあってか、ドア毎にドアステッカーやサイン入りロゴは異なり、編成全体で9名のキャラクター全てが登場しています。
駿豆線一般車両で最も豪華な設備を誇る7000系だと中間車は乗降扉が片側2扉、3両合計で片側8扉ですので、9人のキャラクター全てを登場させるために敢えて3000系をラッピング対象として選定したのであれば、伊豆箱根鉄道もよく考えたな…と感じたものでした。
伊豆箱根鉄道ではラッピング車両運行だけでなく、三津シーパラダイス方面へのバス乗換駅にもなっている駿豆線の途中駅・伊豆長岡駅の改装ぶりなども相当と感じ、同駅にも設置されている沼津まちあるきスタンプ(沼津市外の設置場所は伊豆長岡駅のみ)やバッジ販売などをはじめ、各種グッズ類販売なども「ラブライブ!サンシャイン!!」の人気ぶりを表していると感じたものでした。
「ラブライブ!サンシャイン!!」ラッピング電車第1弾が好評で、当初のラッピング予定期間を過ぎても運転継続中という事などを踏まえると、日頃伊豆箱根鉄道を利用する機会はまずない遠方のラブライバー(「ラブライブ!サンシャイン!!」のファン)誘客にも有用かと思いますし、今後「HAPPY PARTY TRAIN」を用いた新たな取り組みや、ラッピング電車第1弾のバージョンアップなどの動きが出る事はないのだろうか…とも感じたものでした。
ちなみに「HAPPY PARTY TRAIN」は駿豆線普通列車として運行、日によって運行列車も変更になりますが、伊豆箱根鉄道の公式HPに運行予定列車の時刻案内もありますので、もしこの記事を見て是非一度乗車してみたいと思う方が居られましたら、以下にURL記載の同社HPへアクセスを。
http://www.izuhakone.co.jp
(お断り)
MAKIKYUはラブライバーではなく、ラッピング車両運行などの話題に併せて「ラブライブ!サンシャイン!!」の事を少し調べた程度ですので、コメント等でラッピング車両以外の「ラブライブ!サンシャイン!!」関連の話題などを記載された場合、対応できない事もありますのでご了承下さい。
今夏MAKIKYUが関西方面へ足を運んだ際には、道中で岐阜県内を走る第3セクター鉄道・長良川鉄道にも立ち寄ったものでした。
長良川鉄道は社名にもなっている長良川沿いの景観などは絶景であるものの、車両面ではラッシュ時輸送を想定したトイレなしロングシート車が主力となっており、観光利用で乗車するのはやや難ありという印象もありました。
しかしながら今春に観光列車「ながら」が登場、今月鉄道模型の発売も公式発表されていますが、この観光列車は既存軽快気動車の改装ながらも、JR九州や両備グループの車両デザインなどに幾つも関与している某有名デザイナーが関与しています。
外形は既存車両と大差ないものの、塗装は赤茶色に改められ、車体の至る所にロゴや英文字が配された某デザイナーが関与した車両らしい雰囲気に様変わりしています。
ちなみに観光列車「ながら」に改装された車両は、既存車両の主力・ナガラ300形の301号車と302号車の2両が存在し、前者は「ながら」もり号、後者は「ながら」あゆ号と称されています。
観光列車「ながら」として運行する際は2両併結で運行し、「ながら」もり号は乗車券+乗車整理券で乗車可能な「ビュープラン」、「ながら」あゆ号は「ランチプラン」などの食事付プラン申込者向けとして運行する事が多くなっています。
ただ元々単行運転を前提とした両運転台車両である上に、観光列車への改装時にも運転台撤去などは行っていませんので、時折1両単独で運行される事もあり、MAKIKYUが観光列車「ながら」に乗車した日は「ながら」もり号1両単独運行、そのため「ながら」あゆ号の様子などを見る事は叶わない状況でした。
車内に足を踏み入れると、「ビュープラン」は乗車券+乗車整理券で乗車可能、乗車整理券はJR普通車指定席料金と大差ない500円ですので、ボックス席のシートピッチなどがやや広げられているとは言えども、設備的には普通列車として運行しても…と感じるレベルです。
観光列車では無用の長物としか言い様がない運賃表示器や整理券発行機、自動両替装置付運賃箱などのワンマン装備も存置されており、一般車両の予備も兼ねているのか…という雰囲気も感じられたものでした。
ただ某有名デザイナーが関与した観光列車ですので、木材をふんだんに用いた内装をはじめ、様々な柄が入り乱れる座席モケットなども特徴的で、特に長良川鉄道の一般車両は内装が簡素な雰囲気の車両が多いだけに、非常に際立つ存在と感じます。
天井も合板でコーティングされ、ロゴや英文字が入るなど華やかな雰囲気になっているのも、某デザイナーが改装に関与した車両の中でも最近手掛けた車両でよく見られる傾向で、某デザイナーならではの特色が至る所に現れつつも、内装の木材に岐阜県産材を用いるなど、地産地消を図っているのも大きな特徴です。
「ながら」は大規模な改装を行ったものの、元々トイレなし車両である上に、観光列車への改装に当たってもトイレ設置工事を行っていないため、要特別料金の観光列車にしては珍しい「トイレなし車両」となっており、この事もあってか途中駅でトイレ休憩時間を確保しているのも大きな特徴です。
トイレ休憩は停車駅としては案内されていない大矢駅で設けられており、同駅では停車時間中に駅者内に展示された馬毛を用いたウェディングドレスの展示公開を行うなど、目を惹く車両面以外でも観光列車ならではの取り組みが見受けられたのも大きな特徴です。
また長良川沿いの絶景が大きな売りとなっている路線だけあり、長良川を渡る鉄橋や川沿いの景勝区間などで徐行(30㎞/h)や一時停止などを実施しています。
これは観光列車「ながら」だけでなく、昼間時間帯に一般車両を用いて運行している「ゆら~り眺めて清流列車」(特別料金不要)でも行っている事で、高速道路と並行し速達性という面では厳しい長良川鉄道が、路線の特性を踏まえた上でニーズに応える点でも良い取り組みと感じますが、景勝区間で徐行運転を行う列車の為にわざわざ「30 指定列車」という速度標識を設置していたのも印象的でした。
ちなみに観光列車「ながら」に乗車する際の乗車券は、「ビュープラン」なら普通乗車券だけでなく1日フリー乗車券(写真)でもOKですが、今夏にJR東海が発売開始、JR東海各線に加え接続する私鉄各線(一部を除く)でも利用可能な企画乗車券は通用不可ですので要注意です。(長良川鉄道アテンダントに確認済)
乗車整理券は事前申込制、原則として自宅宛送付となりますが、MAKIKYUは乗車日の3日前に僅かに空席があるのをHPで確認してコールセンターに申込したため、当日乗務のアテンダントに連絡という取扱をして頂きました。
乗車整理券は座席定員以上に発売する事はないものの、座席自体は自由席となっている上に、座席定員はロングシートも含めた全座席となっていますので、好みの座席を確保したければ早めに乗車した方が…というのが現状で、コールセンターに電話した際にもその旨が案内されたものでした。
(長良川鉄道の観光利用は、郡上八幡訪問目的での乗車が結構な割合を占めていますので、往路であれば郡上八幡以北は比較的空いており、復路も郡上八幡以北の駅から乗車すれば、任意の座席にありつける可能性は高いのでは…とも感じたものでした)
またMAKIKYUが「ながら」に乗車した際には、長良川鉄道で活躍する他車両や沿線を走る路線バスなどにも乗車機会があり、こちらに関しても機会があれば後日取り上げたいと思っています。
今春の「青春18きっぷ」(JR普通列車乗り放題の格安企画乗車券)有効期間は10日で終了となりましたが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中には、今春にこの乗車券を利用して遠方への旅行などに出向かれた方も少なくないと思います。
MAKIKYUも今春に青春18きっぷを利用して西日本方面へ向かう機会がありましたが、その際には道中の静岡市内で途中下車、別途運賃を支払い静岡鉄道(静鉄)の電車にも乗車し、同線で活躍を始めたばかりの新型車両にも乗車する事が出来ました。
この新型車両は「A3000形」と称し、初期車登場から40年以上が経過した既存の1000形車両代替用に今後も導入予定となっていますが、既存1000形全編成(12編成)代替の内7編成は「shizuoka rainbow train」と称し、編成毎に異なる鮮やかな装いで登場する事も発表されています。
活躍を始めたばかりの同形第1編成も「shizuoka rainbow train」の一員でブルーを基調とした装いを纏っており、特徴的な前面形状と共に没個性的な印象になりがちな「sustina」と呼ばれる総合車両製作所(J-TREC)のメーカー標準仕様車でも、外観は特徴的な印象を受ける車両に仕上がっているのでは…と感じたものでした。
静鉄では久々に登場した最新型車両と言う事もあり、行先表示も静鉄では初登場となったフルカラーLEDを採用、日本語とEnglishが交互表示となるタイプですが、一部時間帯で急行列車を運行する関係で、運行列車の大半が普通ながらも、色分けされた種別表示も行われているのが特徴です。
(優等列車の運行本数などを考慮すると、普通運行時には種別無表示でも差支えない気もしますが…)
車内に足を踏み入れると、メーカー標準仕様をほぼ踏襲した車両と言う雰囲気が漂い、ステンレス剥き出しの客ドア内側やFRP成形の天井板などは、近年首都圏私鉄などでよく見かける光景と大差ない印象を受けます。
大型袖仕切りやバケットタイプのロングシートなども、近年の標準仕様と言う印象が強いものですが、ドア付近以外のつり革(長さが長いモノ)の吊り輪形状は他社ではまず見かけない独特な形状となっているのが大きな特徴と感じたものでした。
ただ専ら2両という短編成で地上区間のみを走行する事もあるのか、近年の新型車両では珍しく車両間の仕切り扉が見受けられず、貫通路も広幅となっているのが特徴的で、この点は昭和時代の私鉄車両を思わせる雰囲気があると感じたものでした。
運転台は既存の1000形と同様にT字型のワンハンドルタイプを採用、それどころかドアチャイムまで東急線でお馴染みのタイプ(東急関連以外ではまず聞かない)を採用している辺りは、東急の影響が強い路線ならではとも感じたものでした。
ただドア上に設置されたLCDモニターによる案内表示は、近年阪急電車や阪神電車の最新型車で見受けられるモノと同種と見受けられ、中国語や한국어も表示される横長タイプを採用しているのが特徴的と感じたものでした。
電車発車前のブザーや既存1000形とは異なる英語放送入り自動放送なども関西私鉄に近い雰囲気と感じ、車両面では関東私鉄に近い雰囲気が漂い、地理的にも首都圏からさほど遠くない地域を走る鉄道ながらも、静鉄グループがスルッとKANSAI加盟社局の一つという事も影響しているのか…と感じたものでした。
またスルッとKANSAI加盟社局の中では、南海電気鉄道も近年まで東急車輌製の車両を好んで導入、同社が東急資本から離れてJ-TRECに転換した後にもJ-TREC製車両を導入した事例がありますが、最新型車両では近畿車両製に移行した事もあり、A3000形はスルッとKANSAI加盟社局では初の「sustina」シリーズ登場という事にもなり、この点でも注目の存在と感じたものでした。
今日4月1日からは就職や進学などで、新たな道へ進まれる方も多いと思いますが、鉄道関係でも三重県内を走る近鉄の特殊狭軌線・内部(Utsube)線と八王子線が経営分離され、新たに発足した「四日市あすなろう鉄道」による運行となります。
近鉄は近年養老線と伊賀線を経営分離、また内部・八王子線と同様の特殊狭軌線として知られる北勢線を三岐鉄道に移管するなどの動きがありますが、鉄路自体が廃線となった例はありませんので、近年岐阜市内線など多数の路線を廃止した名鉄と比べると対照的です。
別会社への分離に伴い、四日市を境に運賃が打ち切り計算され、沿線利用客などの負担が増大してしまうのは手痛い話ですが、赤字が続く状況での近鉄運営による存続は厳しく、公有民営化で鉄道廃止という最悪の事態を回避できた事は、不幸中の幸いかと思います。
今日経営分離された内部・八王子線は、MAKIKYUも近鉄時代に2回程乗車した事があり、最初に乗車した際は、各車両がエンジとオレンジの装いを纏っていました。
その後2004~8年にかけて、1両ずつ異なる装いのパステルカラーに塗装変更されていますが、塗装変更後は昨年5月に津へ足を運ぶ用があった序に立ち寄り、内部線に乗車した程度です。
起点となっている近鉄四日市駅は、内部・八王子線は他路線とは離れた乗り場から発着、一旦改札を出て乗換となりますが、この2路線の駅名も今日からは「あすなろう四日市」に改称、別駅扱いとなります。
新会社移管を見越してか、近鉄では近年導入を進んだPiTaPa・ICOCAなどの交通系ICカードへの対応も行われず、昨年名古屋市内から内部へ向かった際にも、わざわざ券売機で乗車券を購入したものでした。
昨年乗車したパステルカラーの電車は、1980年代に製造された260系と呼ばれる車両が主流を占めており、内部・八王子線で活躍する電動車は全て同系で統一されています。
付随車はこれに加え、一部の古参車両に更新工事などを施して併用しており、こちらは窓割や車体長が異なるなど、見るからに不揃いな外観が特徴となっています。
電車内も260系は路線バスを連想する固定クロスシートとなっているのが大きな特徴ですが、更新工事を施行した古参車両はロングシート車となっており、同一編成内でも車内設備の異なる車両が混在する事が日常茶飯事となっています。
特殊狭軌線という事もあり、全車吊り掛け駆動車となっており、3月14日に福岡県の筑豊電気鉄道が新型低床車・5000形運行開始、日本唯一の全車吊り掛け駆動車による鉄道と言う記録を返上してから、僅か1月も経たずに記録復活となります。
おまけに全車非冷房車、こんな鉄道は日本中を探しても他に…という状況で、名古屋から1時間もかからない所でこの状況は、知らないとビックリするかもしれませんが、今後三岐鉄道へ移管された北勢線の如く、今後冷房改造車が登場するのか否かも気になる所です。
今回の近鉄から四日市あすなろう鉄道への内部・八王子線移管に伴い、営業路線で軌道幅が3種類存在する鉄道事業者が一つ消滅、またその中に762mmのナローゲージが含まれる鉄道事業者も消滅する事になります。
また内部線の途中駅の中には「泊」という名前の駅も含まれており、大阪市内に拠点を置く鉄道事業者が今年春、この名前の駅を相次いで他社へ移管する事にもなります。
他にも今日からは京都府・兵庫県に跨って走る北近畿タンゴ鉄道も「京都丹後鉄道」として再出発しますが、機会があれば新体制発足後にも乗車できれば…と思っており、今後これらの新会社による安定運行を祈願し、記事を結びたいと思います。
東海旅客鉄道(JR東海)では、公式HPでも20日付けで「御殿場線80周年キャンペーン」に関するニュースリリースを公開していますが、その中で「371系電車が今年11月で最後の運転となります」という記述があり、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中にも、既にこのニュースリリースをご覧になられた方も居られるかと思います。
371系は小田急線~JR御殿場線直通特急「あさぎり」号用に、2階建て車両2両を組み込んだ7両編成1本のみが製造された特急用車両で、同じ用途で製造された小田急20000形(RSE)とは類似する面も多いものの、両者は共通設計車でありませんので、走行機器や客室設備など様々な面で差異が見受けられ、趣味的には非常に注目の車両でした。
(写真はあさぎり号として小田急新宿駅に乗り入れた際に撮影したもので、既公開記事で使用した画像の再掲載です)
2012年春のダイヤ改正であさぎり号の運行区間短縮・小田急車両(60000形MSE)片乗り入れへ変更されて以降は、小田急RSEと共に定期運用からは退いていますが、以後小田急線内での旅客運用には供されなかったRSEとは異なり、定期運用撤退後も時折臨時列車で運行されていました。
一時は団体列車用に改装という話も流れていましたが、臨時列車での運用でもあさぎり号時代とは大差ない状況で用いられていた様で、何時までこの状況が続くのか…とも感じていましたが、来月限りでの引退も車齢に加え1編成限りの異端車である事などを考慮すると、遂にこの時が…と感じます。
MAKIKYUは定期運用撤退後に371系に乗車した事はなく、定期運用時代も「あさぎり」号に全区間通して乗車した事はないのですが、小田急線内で2回程乗車、またJR線内では特急での乗車こそないものの、間合いで運用されるホームライナーにも2回程乗車したものでした。
ホームライナーでの運用ともなれば、乗車整理券さえ購入すれば、格安な青春18きっぷ(通用期間限定)での乗車も可能、全区間乗り通すと乗車時間や距離も結構なものでしたので、非常に乗り得な列車・車両だったと感じており、デザイン的にも結構好感度の高い車両でしたので、引退は少々惜しいものです。
あさぎり号での定期運用撤退後は、小田急線内での旅客運用には供されなかったRSEも、1編成は近年短縮改造されて富士急行で第2の活躍を始めていますので、371系運用終了後の去就も気になる所です。
個人的には何処かの地方私鉄にでも引き取られれば…とも感じ、さもなければJR東海の拠点からも近く、高速鉄道関連の車両展示や資料公開などに力を入れている某博物館辺りにでも収蔵を期待したいものですが、JR側から運用終了後の去就に関する言及はなく、今後の展開も気になるものです。
特にRSE1編成が譲渡された地方私鉄では、結構な経年車が優等列車として残存する状況で、この経年車の活躍もそう長くない気がしますので…
先日「MAKIKYUのページ」では、名古屋市営地下鉄東山線の特定日限定終電延長に関して取り上げましたが、MAKIKYUが5月に名古屋を訪問した際には、この東山線以外に鶴舞線にも乗車したものでした。
鶴舞線は実質的に名鉄線の一部と言っても過言ではない「上飯田線」を除くと、名古屋市営地下鉄では唯一の他鉄道との相互直通運転を行っている線区となっており、上小田井・赤池の両端駅を介して一部列車が名鉄線と直通運行を行っています。
現在鶴舞線では名古屋市交通局車両だけでも3形式、相互直通運転を行っている名鉄の車両も合わせると、大きく分けただけでも4形式の車両が活躍しています。
鶴舞線は伏見~八事間の開業から30年以上が経過し、開業当初から活躍している3000形電車の代替時期を迎えている事もあり、この代替で順次導入されている車両がN3000形で、2011年に第1編成が導入されています。
現段階ではこの1編成だけがアルミ車体、それ以外の各編成がステンレス車体となっており、同一形式ながらも2者は様々な差異が見受けられるのも、N3000系の大きな特徴です。
導入当初に比べて数を増やしたとは言えども、それでもまだ4編成しか導入されていない車両ですので、名古屋を訪問する機会は年に1度あるかどうか…というMAKIKYUの様な余所者が簡単に捕獲できる車両ではありません。
しかし5月にMAKIKYUが伏見駅で、東山線から鶴舞線に乗り換えた際には、運行本数が少ない=車両運用数が少ない休日ダイヤ運行にも関わらず、このN3000形があっさりと出没したものでした。
さすがに少数派のアルミ車体車ではなかったものの、それでもそう簡単には捕まらないと思っていただけに、N3000系遭遇はビックリでした。
車両の雰囲気は東山線や桜通線に近年導入された新型車両と類似しており、大型の座席脇仕切や、LCDモニターを用いた案内表示装置などは、最近の新型車ならではと言えます。
ちなみに名古屋市交通局の車両は、どちらかと言うと新技術や機構などを先駆けて導入するよりも、ある程度実績のあるものを導入する傾向がある様に感じられ、鶴舞線以外は全区間各駅停車の列車のみである事もあってか、車外の行先表示案内も字幕式かオレンジ色のLED表示のみという状況でした。
ただN3000系は直通運転先の名鉄犬山線内において、各駅停車以外の種別で運用される事も影響してか、行先表示は名古屋市交通局車両では初のフルカラーLEDが採用された事も特徴で、大半が各駅停車という事もあってか機能をフル活用しているとは言い難いものの、新車である事をより強調している様にも感じたものでした。
また5月にMAKIKYUが名古屋を訪問した際には、N3000形と共に東山線の最新型車両にも初めて乗車したものでした。
先日の東山線終電延長の記事でも使用した写真がこの新型車両ですが、第1編成の登場は2007年と結構前になるものの、導入から暫くは運行本数も少なく、非常に捕まえ難い車両でした。
しかし2012年以降に大量増備され、現在では非常に捕獲しやすい状況になっており、鶴舞線の新型車・N3000形もあと何年かしたら東山線の如く大量増備となるのか否か、また現在1編成のみとなっているアルミ車の増備が行われるのかも気になる所です。
ちなみに東山線の新型車両は、普通に考えればN5000系辺りになりそうな気もしますが、この車両は何故か「N1000形」を名乗っており、鶴舞線や名古屋に拠点を置くJR某社の目玉車両、先日電車の塗装変更を発表した新京成電車などの如く、新鋭車両の形式が「N+先代車両の形式」ではない付番となっている事に少々違和感を感じるのは、MAKIKYUだけでしょうか?
既にネット上の様々なサイトなどで情報が流れ、ご存知の方も多いかと思いますが、2年程前に廃線となった青森県の十和田観光電鉄線で活躍していた元東急7200系改造車が、静岡県の大井川鐵道へ再譲渡された様です。
まだ公式発表などは目撃していませんが、ネット上では7200系が新金谷の大井川鐵道車両基地に搬入された姿なども散見し、同社の一般車両は先日退役した元京阪車以外も古参車ばかりですので、既存一般車の代替に充当される可能性が高いと思われ、メカ的にもVVVF改造などが実施されていない直流電動機使用車両である事も、購入の一因になったのかもしれません。
有名なSL列車だけでなく、一般車両も各地から中古車両を寄せ集め、「動く鉄道博物館」とも言われる大井川本線も、近年は関西系の車両ばかりとなっていましたが、7200系が稼動開始するとなれば、みちのくの地を経ての再移籍ながら、久々に関東系車両の再登場となります。
7200系は十和田観光電鉄譲渡に際し、原型とは大きく異なる運転台(右側の写真)を増設され、単行運転可能な両運転台車に改造されており、前面形状が上下で大きく異なるのも大きな特徴となっています。
MAKIKYUも十和田観光電鉄で活躍する同車には、一度乗車機会がありましたが、専ら2両編成での運行となっており、単行運転可能な特性が生かされる機会は…という状況でしたので、現在一般列車は2両編成での運行ながら、過去に単行運転の実績もある大井川鐵道において、両運転台車の特性を生かした単行運転が実施されるのかも気になる所です。
また7200系は古巣の東急線や、2年程前に廃線となった十和田観光電鉄線が、専ら短距離の通勤通学路線だった事もあり、設備的には通勤電車の典型とも言えるオールロングシートとなっていますが、大井川鐵道は観光路線的な要素の強い路線ですので、オールロングシートで金谷~千頭間の大井川本線を通しての運行となると、やや難ありかもしれません。
ただ静岡県内では伊豆急行が東急線の中古車(8000系)を大量に導入し、この車両は一部座席をクロスシートに取り替える事で、観光路線としての行楽利用なども想定した設備に改められている他、大井川鐵道自体も既存の大井川本線を運行する一般車両はクロスシート車ばかりで、過去にロングシート車の一部座席をクロスシートに改めた前例も存在しますので、一部座席のクロスシート化が実施されるのか否かも気になる所です。
大井川鐵道では近年、元京阪車両の退役と一般列車の運行本数削減が実施され、縮小均衡に向かうのでは…とも感じていただけに、少々意外な話題が出てきて今後の動向も…と感じる所ですが、再登場の暁にはどの様な姿での活躍となるのかも注目したいものです。
(この記事で使用している画像は、全て2008年にMAKIKYUが十和田観光電鉄で7200系に乗車した際に撮影したものです。
十和田観光電鉄時代の活躍ぶりに関しても、以前取り上げた記事がありますので、興味のある方はこちらをクリックして下さい)
関西では年度末で京阪電車の特急車として永年活躍を続けてきた旧3000系電車(末期は8000番台に改番)が第一線から退役し、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中には、実際に同車に乗車された思い出のある方も多いかと思います。
旧3000系電車は京阪からは退いたものの、一部車両が富山地方鉄道と大井川鐵道に譲渡され、線路幅などが異なるために下回りは他車両の廃車発生品を組み合わせているものの、特別料金不要の一般車両にしてはハイレベルな車内設備などはほぼそのままで、今日でも2社で活躍を続けています。
MAKIKYUは両社で活躍する旧3000系には、共に乗車した事がありますが、特に大井川鐵道に導入された車両は、同社が旧型車両の動態博物館的存在になっている事もあり、形式番号も3000系のまま、京阪時代の装いを維持した姿で運用されています。
近鉄や南海から譲渡された車両と共に、専ら大井川本線の普通列車で活躍を続けており、どの車両に当たるかはその時次第なのですが、先月MAKIKYUが久々に大井川鐵道を利用した際には、この3000系にも乗車する機会がありました。
その際には本家京阪で旧3000系が退役する事にちなみ、大井川鐵道で活躍する車両にも、千頭方先頭車の前面貫通路窓下に、京阪時代の特急運用で掲出されていた「鳩マーク」(京阪電車では今日でも使用)が掲げられており、ワンマン運用の普通列車に「特急」という表示は少々違和感もあるかもしれませんが、第一線で主力として活躍していた時期の雰囲気に近づけた「リバイバル仕様」になっていました。
金谷方の先頭車は、大井川鐵道では標準的な「金谷⇔千頭」の行先プレートを掲げており、種別表示の是非はともかくとして、見栄えだけで言うならば、「鳩マーク」を掲げている方が断然…と感じたもので、できる事なら今後も鳩マーク付き(特急表示だけは消すか、普通に改めたとしても…)での運行に期待したいと感じた程でした。
車内もワンマン運転化に伴い、各種ワンマン機器取り付けと共に、運転席背後右側座席がロングシート化されているなど、大井川鐵道での使用に即した改造箇所も幾つかあるのですが、様々な路線で活躍した名車の雰囲気をなるべく保ち、動態保存的な運行を行っているだけあって、転換式クロスシートの座席などはほぼそのままで活用されています。
大井川鐵道では路線特性上、出番は少ないと見込まれる補助座席も使用可能な状況となっており、金谷方で車内が少々込み合っている時(それでも座席の半分程度が埋まる状況ですが…)には、MAKIKYUもこの座席を利用したのですが、整理券発行機設置に伴って利用不可となっている座席はロックされて引き出せないものの、その隣の補助座席は利用可能となっている辺りは、芸の細かさを感じたものです。
3000系電車をこの様な形で活用する事は、観光路線としての色彩が濃い路線であると共に、運賃面では決して芳しいとは言い難く、そして土地柄も踏まえると経営面では非常に厳しい状況が見込まれながらも、大井川鐵道は高運賃に見合う付加価値を提供していると言う事ができます。
京阪電車と言う第一線では現役を退いた旧3000系も、こちらではまだ退役の話などは聞かず、しばらくは活躍を続ける公算が高いかと思いますが、形式や装いなどを改めた富山地鉄でも、リバイバル仕様車両が運行している様ですので、こちらも機会があれば…と感じたものです。
また超高額運賃で悪評名高く、「マインド」などと称して居直る反面、地下鉄直通用車両では国内最悪と言っても過言ではない車両を平然と走らせ続け、その上わざと自社の赤字が拡大する様な経営をしていると言っても過言ではなく、おまけに赤字を理由に沿線自治体などに補助金を要求している首都圏の辺境・北総監獄(千葉ニュータウン)を走る「開発を止めた某鉄道」(元○○開発鉄道)などは、高運賃に対しての付加価値がどの様なものかを再考して欲しいと感じたものですが、こんな事を感じてしまうのはMAKIKYUだけでしょうか?
今月MAKIKYUが青春18きっぷを利用し、静岡へ足を運んだ際には、途中の三島で途中下車し、伊豆箱根鉄道の駿豆線電車にも乗車する機会がありました。
(駿豆線はJR線ではありませんので、当然ながら青春18きっぷは通用対象外で、別途乗車券を購入して乗車しています)
駿豆線は地方私鉄の中では優等生的存在の路線で、運転本数などの利便性に加え、車両面でも自社発注車両が過半数を占めているのですが、西武グループと言う事もあってか、親会社の西武鉄道から譲受した車両も何本か活躍しています。
親会社の西武鉄道から譲受した車両も、最近では元新101系→1300系が運行開始した事で話題になりましたが、同系に置き換えられる形で廃車が進んだ元701系→1100系も一編成だけ残存しています。
一編成が残存している1100系も、今年6月で退役する事が発表されており、昨年夏頃からベージュと赤色の西武旧塗装(伊豆箱根鉄道でも以前採用)に戻され、リバイバルカラー+「ありがとう1100系」ヘッドマークを掲げて最後の活躍をしています。
このリバイバルカラーとなった1100系は、土休日の運転予定時刻が公式HPでも公開され、MAKIKYUが静岡へ向かう途中で丁度良い時間にも、1100系で運転される列車があり、途中下車して駿豆線へ足を運んだ次第です。
リバイバルカラーになってからは初めて1100系に乗車する事にもなったのですが、MAKIKYUがこの装いの電車に乗車するのは、西武多摩湖線の国分寺~萩山間で351系電車が最後の活躍をしていた時以来で、如何にも今日の電車と言った趣があり、フルカラーLEDの側面行先表示となったJRのステンレス製電車から乗り継いだ事もあり、タイムスリップしたかの様な錯覚を受けたものでした。
ちなみに現在活躍している1100系は昭和42年製、カルダン駆動の冷房車という事もあってか、地方私鉄の車両にしてはそこそこのレベルと感じ、この程度の車両でも退役する一方で、一部の大手私鉄では未だに昭和30年代製車両が本線でもゴロゴロ走っている状況では、もう退役という気もしますが、親会社では個人的にはさほど古くない車両と言う印象がある新101系の退役→地方私鉄譲渡が進んで伊豆箱根鉄道にも一部が移籍し、老朽車の維持コストなども考えると、致し方ないのかもしれません。
また元西武701系は西武グループの伊豆箱根鉄道だけでなく、輸送力削減による減車が行われた流山電鉄でも既に退役車がある一方、現在上信電鉄や三岐鉄道に譲渡された車両や、同系の下回りを装備した車両が現在も活躍中ですが、これらの車両もあとどの位の間活躍を続けるのか気になるものです。
今年春の青春18きっぷ有効期間は昨日で終了となりましたが、MAKIKYUは最後の1回分を8日に利用し、この日は日帰りで静岡まで
足を運んでいました。
その際には往復のJR利用で青春18きっぷを利用した他に、静岡市とその近郊で鉄道とバスを運行する静岡鉄道(静鉄)グループの1日乗車券を別途購入し、静鉄グループの電車・バスにも乗車したものでした。
静岡鉄道の電車は現在、新静岡~新清水の1路線のみで、車両形式も1000系1形式に統一されていますので、趣味的には余り注目されない地味な存在ですが、昨年秋には急行列車の運転が久々に再開された事でも注目されています。
現在運転されている急行列車は、基本的には平日朝ラッシュ時のみの運転で、新静岡方面は通勤急行・新清水方面は急行と種別呼称が異なり、上下列車で停車駅が異なるのも大きな特徴で、この列車の運行開始と共に、新静岡方の区間列車(普通)も多数設定される様になっていますが、これらの列車は運転時間帯が限られる事もあって、余所者には非常に乗り難い存在と言えます。
しかしながら今月の7・8日には新静岡駅周辺などの静岡市中心部において、静岡まつりが開催された事に伴って、両日に限り昼間時間帯に臨時列車として急行列車の運転が行われ、この列車は通常の新静岡行き通勤急行・新清水行き急行と同様の停車駅で運転されました。
MAKIKYUは新静岡行きの臨時急行に乗車する機会があり、初めて静岡鉄道の優等列車に乗車する事にもなったのですが、前面の行先表示は通常の急行や通勤急行ではなく、しっかりと「臨時急行」と表示していたのは大きな注目点と言えます。
途中通過駅入線時には、盛大にミュージックホーンを鳴らしていたのも注目点と感じたものでしたが、地方私鉄では屈指の高頻度運転で
知られる定期普通列車の合間を縫って走らせており、通過追い抜きを行わない事もあってか、ノロノロ運転となっていたのは、臨時列車故に致し方ないと感じたものでした。
また側面種別表示も見慣れたワンマン表示に加え、急行表示が点灯している姿を初めて見る事が出来た他、車内自動放送は通勤急行と案内していたのも印象的でしたが、臨時列車として昼間時間帯に急行列車を運行すれば、余所者でも比較的容易に乗車できるだけに、今後も時折臨時急行が運転される事に期待したいと感じたものでした。
MAKIKYUが今月名古屋を訪問し、一部では「JR東○博物館」(○には「sea」を日本語に訳した漢字1文字が入ります)と言われている今年春に開館した鉄道系博物館を訪問した際には、往路は名古屋駅から出ている「あおなみ線」と呼ばれる路線を利用し、終点の金城ふ頭駅から徒歩で博物館へアクセスしたものでした。
この博物館の訪問にあおなみ線利用は定番、というよりも実質的に公共交通機関は同線に限られているといって等しい状況ですので、公共交通機関利用でこの博物館に足を運んだ事がある方は、殆どがあおなみ線利用かと思いますが、この路線は名古屋臨海高速鉄道と呼ばれる第3セクターが運営しています。
(徒歩15分程度を覚悟すれば市バス利用も可能ですが、こちらは昼間1時間に1本程度の運行です)
開業が2004年と新しく、全列車都市型ワンマン運転を行っている路線ですが、あおなみ線は全くの新線ではなく貨物線を転用・改良した区間も多く、今日でも一部区間は貨物列車共用となっており、車窓は比較的最近になって開業した他路線とはやや様相が異なるのが特徴です。
開業からまだ日が浅く、旅客列車の他路線直通運転も行っていない事から、使用車両は1000形と呼ばれる一形式のみに限られており、性能的には線路がつながっているJR東○の最新鋭標準車両に準じたものとなっています。
JR東○の最新鋭標準車両に準じた車両は、同じ愛知県内を走る愛知環状鉄道の2000系電車が有名ですが、こちらは細部に独自性があるものの車体形状などはほぼ同一なのに対し、あおなみ線の車両は見るからに簡素な印象の角張ったデザインとなっており、見た目の印象は随分異なるものです。
前面は非貫通型の機能重視といった形状で、ライトは最近の電車らしい雰囲気の一方で、行先表示がLEDではなく字幕式というのはアンバランスな気がしますが、この時期の中京地区ではまだ他でも字幕式の新車導入事例が他にあり、「オーロラビジョン」と呼ばれる他に類を見ない代物を採用した私鉄が存在する事等を考えると、無難な所なのかもしれません。
車内に足を踏み入れると、内装もMAKIKYUが身を置く神奈川県内を走る一般型電車では最も高級な部類なのでは…と感じるJR東○の最新鋭標準車両(所属基地は神奈川県外ですが…)とは趣が異なり、こちらも外観と同様に簡素な印象となっています。
金属地剥き出しの客ドアやFRP製の天井板、無地の化粧板などを見ると、最近首都圏で流行している低コスト型電車に近い雰囲気が漂い、色彩の関係もあってか「某社レンズ付きフィルムに良く似た電車」を連想してしまいますが、起終点の名古屋駅で接続する標準軌大手私鉄と乗り継ぎでもするのなら、一帯何処の電車に乗っているのだろうと感じてしまうかもしれません。
(名古屋駅で接続する大手私鉄でも、凄まじい地下ターミナルが特徴の狭軌路線を走る新型車であれば、大差なしと感じる方も多いと思いますが…)
比較的短距離の路線ですので、オールロングシートの採用自体は異論がなく、座席がJR○州(○には1桁の数字で最も大きい数を示す漢字1字が入ります)の電車を連想させる個別区分形となっているのは、この車両ならではの個性を打ち出すポイントと言えますが、全体的に簡素な印象が否めません。
そのため中途半端に独自設計の電車を走らせる位ならば、愛知環状鉄道の様にJR車両のカスタマイズで済ませた方が…とも感じてしまい、一部では評判が芳しくない静岡地区の新型電車の方が見栄えがすると感じる程ですが、ホームドア設置の関係で広幅車体では…といった事由でもあったのか否かが気になる所です。
(ドア位置や中間車の車体長は、下回りと同様にJR東○の最新鋭標準車両に準じている様です)
この様な車両が1車種だけでは、趣味的には面白みに欠けるもので、鉄道系博物館へのアクセスを一手に担うといっても過言ではない路線にしては…という気もしますが、名古屋では市長があおなみ線を観光向けに活用し、様々な電車を走らせたいという発言が新聞などで取り上げられた事がありますので、今後の展開に期待したい所です。
とはいえ全駅ホームドア設置で、20m3ドア車以外を入線させるとなれば、名古屋駅でのJRホーム活用程度はまだ良いとしても、高架にある終点の金城ふ頭駅などはかなり厳しそうですので、現行車両以外の車両を走らせるとするならば、スペックが近いJR東○の最新鋭標準車両や愛知環状鉄道車両を様子見で土休日などに直通運転させるか、金城ふ頭駅近くの博物館に保存されている車両と類似した車種を運行する程度が妥当な所と言う気がします。
(市長発言では名古屋が誇る赤い展望電車(金城ふ頭駅近くの博物館でも、是非保存して欲しいものです)や、石炭を動力とする車両なども候補に挙がっていましたが、これらはかなりの困難が伴いそうです)
またあおなみ線電車を撮影する場合、起点となる名古屋駅で乗車前に記念撮影でも…と思っても、先述の通りホームドアが設置され、島式ホームでは対向ホームの列車を撮影する事も叶いませんし、名古屋駅では写真が取り難そうだから終点の金城ふ頭駅で…などと考えていると、同駅はスクリーンタイプ(全面ガラス張り)のホームドアを採用していますので、ホームでの撮影は論外という状況です。
ただ途中駅のホームは、開業当初から都市型ワンマン運転を行う新線では、島式ホームで統一している路線が全国で幾つかあるものの、あおなみ線では統一せずに対向式ホームを採用している駅が幾つか存在しています。
その中でも終点の2つ手前にある稲永駅は、上下ホームが並行ではなくやや離れて設置されていますので、駅撮りであおなみ線を走る電車をカメラに収めたいと思ったら、同駅で一旦電車を降り、降りたホームから対向ホームに入線した電車を狙うのがおススメです。
現段階では車両は簡素ながらも、機能的には充分で都市鉄道としてはそこそこのレベルにあるとはいえ、趣味的にやや物足りない印象が否めないあおなみ線ですが、市長発言の実現可否をはじめ、沿線へ大規模な鉄道系博物館が開館した事に伴って、今後大きな動きが出てくるのかどうかも注目したいものです。
今月MAKIKYUが名古屋へ出向いた際には、一部では「JR○海博物館」とも言われている今年春に開館した鉄道系博物館への訪問と共に、今年春に開業したばかりの名古屋市営地下鉄桜通線延伸区間(野並~徳重間)にも乗車したものでした。
(○には「east」を日本語に訳した漢字1文字が入ります)
桜通線ではこの延伸に伴う車両運用数の増大に伴い、延伸前に6050形と称する増備車両を導入しており、既に徳重延伸前から運用に入っていたのですが、MAKIKYUが桜通線を利用する機会自体が限られる事もあり、今月初めて乗車したものでした。
6050形は既存車両(6000形)と同様の4ドア5両編成で、ステンレス無塗装に赤いラインカラーを纏っている点は共通しますが、行先表示はLED式になるなど、一目で新形式である事を見分ける事が出来ますが、フルカラーLED全盛の今日においてようやくオレンジ色のLEDが登場する辺りは、全列車各駅停車で色彩による種別表示の必然性がないとはいえ、他社局より一歩出遅れといった感があります。
(名古屋市交通局では他に東山線の新型車もオレンジ1色のLEDを採用していますが、名城線環状部全通の際に導入された車両などは、導入年次の割には…といった印象があります)
VVVFインバーターの制御装置はIGBTを採用して低騒音化が図られるなど、既存車両に比べて下回りも進化しており、ステンレス製車体もビードなしの地元メーカー標準工法(ブロック工法と呼ばれ、ドア部分に特色があります)が用いられるなど、最近の新型車ならではといった雰囲気があります。
車内に足を踏み入れると、座席は「某社レンズ付きフィルムに良く似た名称で呼ばれる事が多い電車」など、首都圏の電車でよく見られる形状のモノが採用され、前面も比較的角ばった左右非対称の非常用貫通路を備えたスタイルであるなど、車体長やドア数こそ異なるものの、個人的には何処となく名鉄瀬戸線の新型車両を連想してしまったものでした。
ちなみに6050形は、徳重延伸に伴う車両運用数の増大に伴い導入された車両と言う事もあって、桜通線の車両全体に占める割合は低く、余所者が狙っても余程運が良くないと、なかなか捕まえ難いのが現状です。
これに加えて桜通線ではホームドア設置が進行し、今年春の延伸区間では開業当初からホームドアが設置されている他、既存区間でも順次設置が行われ、当初の予定よりはやや遅れているものの、もう間もなく全駅での設置が完了となる見込みです。
桜通線は全区間が地下を走行する路線と言う事もあり、大規模な検査や改造などでもない限りは、車両が地上に姿を現す機会も限られます。
(一応鶴舞線との間に連絡線が設けられており、工場への入場などで鶴舞線を介し、車両が地上に出てくる事自体は可能ですが…)
そのためホームドアが設置されるとなると、今後車両の姿をカメラに収めるのも…という事になり、ホームドア未設置の駅でも既に取り付け土台の工事が行われている状況でしたので、先日乗車した際に撮影した写真はタイミング的にも際どく、後に貴重な記録になりそうです。
桜通線がワンマン運転を行っている事や、近年増加する人身事故による輸送障害等を考えると、趣味的には厄介な存在のホームドアも、実用面ではあった方が良いのも事実で、設置されるホームドアが前面ガラス貼りでないだけでも…と捉えた方が良いのかもしれません。
MAKIKYUが今月初めに名古屋へ出向いた際には、名古屋駅から出ている第3セクター鉄道の終点駅近くに位置し、一部では「JR東○博物館」とも呼ばれている、今年春に開館した鉄道関連の博物館にも足を運んだものでした。
(○部分は当然ながら「日本」ではなく漢字1文字、「sea」を日本語に訳した際の漢字1文字が入り、建物の外観にはオレンジ色のJRマークが付いている程です)
この「JR東○博物館」は既に様々な所で取り上げられ、既に足を運ばれた方も居られるかと思いますので、詳しい説明などは省略しますが、日本国内ではこの博物館と並ぶ大規模な鉄道系博物館として知られる埼玉県内某所の新交通システム沿線にある博物館に比べると、館内が明るく展示車両の撮影が容易な点は評価できる反面、飲食関連などは今後の充実に期待したいと感じたものでした。
この様な博物館では過去に活躍した鉄道車両の実車展示などと共に、HOゲージ鉄道模型の大規模レイアウトが設けられ、地域を代表する車両などが走り回るのも恒例となっていますが、この「JR東○博物館」では拠点駅とその脇にある巨大ビルの雰囲気も再現されるなど、国内でいくつかある鉄道系博物館の模型レイアウトの中でも、完成度はトップクラスと言えるものです。
走り回る車両は当然ながらJR東○の車両が主体、と言うよりもそれだけと言っても過言ではなく、識別の決め手を欠いているためにもしかしたらJR東○と同種車両を使用しているJR○日本(○日本旅客鉄道:旅客の文字を抜くと国内最大手のバス会社名になります)の車両かも…という位で、MAKIKYUが模型運転を見た際には現在名古屋周辺で活躍するJR車両ばかりと言う状況でした。
とはいえ裏方にはこの博物館で展示されている車両の模型も幾つか散見され、20~30年程前の名古屋地区の主力車両と今日の主力車両が並ぶ、模型ならではの競演劇がないものかも気になった所です。
ここまでの話は概ねMAKIKYUの想定内で、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様もこんなものだろう…という程度かと思いますが、走り回る車両を良く見ると模型の完成度は比較的高く、車両標記などが少々…という程度の車両が次々と走り回る中で、どう見てもこれは北の大地を走る車両なのでは…と感じる代物が紛れて走っていたのが気になったものでした。
模型運転を見ている観客も大多数は長編成の新幹線や、在来線でも特急電車や新快速電車などの華やかな車両に目が行くかと思いますが、他に短い編成の気動車も若干走っており、ここに北の大地を走る車両にしか見えない代物が紛れていました。
MAKIKYUが見た限りでは、この代物は窓の大きさや形状を見ると、どう考えても国鉄末期に北海道地区用に導入され、現在JR北海道で活躍するキハ40形にしか見えず、装いだけJR東○塗装になっていると言っても過言ではありません。
キハ40形自体はJR旅客6社全てに在籍している車両で、物理的にはどの会社に所属している車両とも混結可能なはずですので、その気になれば今後JR北海道から本州のJR各社がキハ40系列を購入して…といった事もありえなくはない事(可能性は極めて0に近いと思いますが…)で、リニアと並ぶJR東○における今後期待の車両として走らせるのであれば面白い話かもしれません。
ただ走行車両だけでなく情景に至るまで細密に作り上げている中で、装いだけJR東○塗装のJR北海道車両といったこの車両だけは、非常に浮いた存在と感じたもので、こんな車両を走らせる位ならせめてタラコ色1色にでもした方が…と感じたものでしたが、こんな事を感じてしまうのはMAKIKYUだけでしょうか?