千葉県の松戸市と流山市に跨る路線を持ち、東京都心から比較的近い所を走っていながらも、今日でも自動改札機は導入されず、窓口では硬券乗車券を発売するなど、一昔前の様な雰囲気が漂う事でも知られている総武流山電鉄(MAKIKYUにとっては、今でもこの名称が頭をよぎります)→流鉄ですが、先日流星号と呼ばれる車両が退役となりました。
流星号は元西武101系の譲渡車で、移籍後は装いを流鉄ならではの派手な装いに改めると共に、編成を流鉄では最大両数となる3両編成に短縮して活躍して来ましたが、近年では近隣に新線が開業した事なども影響し、流鉄の輸送人員は大幅に減少した事もあって、2両編成によるワンマン運転が主体となっており、3両編成の出番は大幅に減少しています。
MAKIKYUが先月久々に流鉄を利用した際にも流山駅に留置されており、ワンマン運転には運用できない3両編成の流星(同系車でも4両でのワンマン運転を行っている実績がある程ですので、その気になればワンマン改造も不可能ではないはずですが…)は、見るからに持て余している印象を受けたものです。
(写真も先月流山駅で留置されている姿を撮影したものです)
この事もあってか、今度流鉄では2両編成の新編成導入と引き換えに、流星が退役する事となり、昨日さよなら運転が行われた様ですが、これで流鉄に残る3両編成は1編成のみとなりますが、「流星」は流鉄で比較的近年退役となった元西武701系や801系などとは異なり、西武101系は本家西武鉄道でも極一部とはいえ、まだ活躍中の車両が存在している程です。
車齢を考えると引退しても不思議ではないとはいえ、大手私鉄の中には同世代の車両を最近になって大規模リニューアルを施し、本線系統で大活躍している路線も存在する事(さすがに首都圏の路線ではありませんが…)などを考えると、一昔前は非冷房・釣り掛け駆動車も活躍していた流鉄にしては、随分新しい車両が引退するという印象が否めないものです。
また流鉄では元西武101系にも遂に退役編成が発生する一方で、2両編成のワンマン運転対応車も昨年登場した新101系改造車・5000系「流馬」を除くと、元西武701系や801系といった首都圏の通勤輸送を担う路線にしてはかなりの古参に入る車両ですので、こちらは2両ワンマン車という事でしばらく活躍が続くのか気になるものです。
あと松戸市内では流鉄とは直接接続しないものの、高額運賃で悪評名高く、北総監獄(千葉ニュータウン)へ向かう「開発を止めた某鉄道」(元○○開発鉄道)という中小私鉄が存在しており、この路線は最近になって日本国内の私鉄で最速を誇る列車が走る経路の一部にもなっている事は、ご存知の方が多いかと思います。
この鉄道は流鉄と異なり、一般列車でもそこそこの性能が要求されるにも関わらず、未だに7260形と呼ばれる「流星」よりも古く陳腐な車両が活躍しており、しかも他線に直通運転を行って都心にまで顔を出す有様ですので、こんな車両を走らせ続ける事が、高額運賃に見合うサービスなのかと思うと、呆れる限りと感じてしまうのはMAKIKYUだけでしょうか?
(その気になれば2ヶ月程前に神奈川県内でさよなら運転を行い、本家からは姿を消した赤い電車を購入する事で、陳腐極まりない車両を淘汰する事も出来たはずですが…)