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屋久島町営フェリー「太陽」と口永良部島

2015-05-30 | 船舶[日本国内]

昨日鹿児島県の口永良部(Kuchinoerabu)島で大規模な火山爆発が発生し、島内全域に当該への緊急避難命令が発令された事は、ネット上のニュース記事などでも盛んに報じられていますので、ご存知の方も多いと思います。

鹿児島県の離島で「永良部(エラブ)」と聞くと、沖永良部島を思い浮かべる方も多いと思いますし、知名度の高さもこちらの方が断然高いと思います。

沖永良部島と口永良部島は、同一県内の離島で名前は似ているものの、場所は大きく異なっており、沖永良部島は奄美大島と沖縄本島のほぼ中間と言う、鹿児島県本土から非常に遠い所に位置しているのに対し、口沖永良部島は屋久島の北西に位置しており、本土からの距離はさほど遠くない島です。

現在は全域が屋久島と同じ「屋久島町」の町域となっており、島へ向かう足は屋久島町営フェリー「太陽」が唯一の公共交通機関、昨日緊急避難の際にもこのフェリーが用いられています。

 
屋久島町営フェリー「太陽」は、通常は口永良部島~屋久島(宮之浦港)~種子島(島間港)間を結ぶ定期航路で1日1往復の運航、宮之浦港を起点に運航しており、口永良部島と種子島のどちらか一方を午前中、他方を午後に運航するダイヤとなっています。

口永良部島は人口130人程度と言う、離島の中でもかなり人の少ない島ですので、余程の事がない限りは1日1往復の運航でも差し支えない気もしますが、屋久島と言う離島からの足が唯一と言う状況では「離島の離島」と言っても過言ではなく、その上この運航本数では、非常に行き難い島と言っても過言ではないと思います。
(鹿児島県は十島村に属する各島など、更に足を運び難い離島も多数存在しているのですが…)

MAKIKYUもこの口永良部島へは足を運んだ事がなく、それどころか種子島の発着港も南種子町の市街地から離れた所に位置し、公共交通機関も僅かな便数のコミュニティバスが発着するだけという不便な島間港を発着していますので、「太陽」に乗船した事すら…という状況です。

ただ半年程前の昨年冬にMAKIKYUは屋久島へ足を運ぶ機会があり、その際には宮之浦港に停泊中の姿を見る事ができると共に、写真もその際に撮影したものです。

写真を撮影した日は悪天候で欠航、本来なら出航して宮之浦港にはいないはずの時間に撮影したもので、欠航となる事もしばしばの様
です。

MAKIKYUがこの写真を撮影した日は、MAKIKYUが乗船予定だった種子島~鹿児島行の別航路こそ出航したものの、時化で大きく揺れる状況だった上に、その後翌日にかけて欠航便が相次ぐ状況で、冬の離島訪問は…と感じたものでした。

 
また口永良部島は屋久島からさほど距離が離れていない事もあり、天候が良い時は島内の一部地域から容易に見渡す事もでき、左側の写真は永田いなか浜、右側の写真は大川の滝近くから望む口永良部島を撮影したものです。

半年程前の屋久島訪問時は、他に近くの種子島も訪問しており、なかなか記事作成が追いつかず、これらの島に関する記事公開ができていない状況ですが、これらの離島に関しても取り上げたい事が多数ありますので、機会があれば追って別記事で取り上げたいと思います。

ニュースでは負傷者発生も報じられていますが、犠牲者が発生する事態に至らなかった事は不幸中の幸いで、口永良部島の火山活動も沈静化し、全島避難解除となる事を願いたいものです。
(こればかりは自然活動ですのでどうにもならない事ですが…)


近鉄の復刻塗装編成~現在3種が存在・先月乗車機会も…

2015-05-29 | 鉄道[近畿・スルッとKANSAI加盟社局]


「MAKIKYUのページ」では少し前に大阪・阿倍野にある「あべのハルカス」に関する記事を取り上げましたが、その際に掲載した「あべのべあ」のステッカー画像(写真は既公開記事で使用した画像の再掲です)を見て、異変に気付かれた方も居られたかもしれません。

というのも、近鉄電車の一般車両は「シリーズ21」と呼ばれる新型車などを除く標準軌各線や南大阪線系統で運行している車両は、基本的に赤みの強いマルーンと白色の2色塗装であるものの、写真は…という状況になっています。

この写真はあべのハルカスの展望施設見学後に、直下にある大阪阿部野橋駅で遭遇した車両に貼られていたステッカーを撮影したもので、該当車両は6020系という南大阪線系統で現存する一般車両の中では、最古参の部類に属する車両です。

その中でも4両編成の6051Fは、外見的には酷似しており、かつて活躍したラビットカーや新ラビットカーと呼ばれた車両が纏っていたオレンジ色に白帯の装いが再現されたリバイバル塗装車となっており、MAKIKYUは滅多に利用する機会がない大阪阿部野橋駅で、偶然この装いの車両に遭遇できたのは、またとない幸運と感じたものでした。

先月MAKIKYUが大阪阿部野橋駅を利用した際には、ここから南大阪線で橿原方面へ…と思っており、その際には急行の先発列車もあったのですが、次発の準急が橿原神宮前行準急でリバイバル塗装編成充当、時間的にも余裕がある状況でしたので、リバイバル塗装編成遭遇記念も兼ねて、終点の橿原神宮前までこの準急に乗車したものでした。


関西へは幾度も足を運んでいるMAKIKYUも、南大阪線への乗車機会は少なく指の数程度、始発駅の大阪阿部野橋から20km程度・所要時間30分程度でも4両編成しか停車できないホームの短い駅が多数存在し、山岳線と言った雰囲気が漂う光景や、橿原の文字を強調した「橿原神宮前」という行先表示などは新鮮に感じたものでした。


終点の橿原神宮前では大阪阿部野橋行準急として折り返すまでの停車時間も結構あり、両端の番線ではないホームの発着だった事もあって、ミニ撮影会状態が実現したのも嬉しい限りでした。


このリバイバル塗装編成は、装いだけでなくラビット(うさぎ)のロゴも再現されているのも特徴で、車端部の窓割が両端で一致しない事や、
転落防止幌の形状が独特である事なども、日頃近鉄電車を利用する機会が少ない人物が見れば、新鮮に映るかもしれません。


車内は典型的な通勤型仕様ながらも、蛍光灯グローブが装備されている点などは関西ならではの雰囲気、近年の更新工事で化粧板などは比較的綺麗な状態ですが、当初は非冷房車で登場して後に冷房改造された車両という事もあってか、天井の空調噴出口などを見ると、車両外観と共に、登場から40年以上が経過した年代物車両の雰囲気が漂っていると感じたものです。


MAKIKYUがこのリバイバル塗装編成に乗車した際には、車内には何故か西武鉄道が作成した秩父芝桜の車内広告も見受けられ、南大阪線でこの広告を出しても、効果は如何に…と感じたものでした。
(関東私鉄が関西私鉄の電車内に広告を出すのも、内容次第ではありえなくないと感じるのですが…)

また近鉄ではこの南大阪線を走るラビットカー塗装車以外にも、標準軌の奈良線系統と大阪線系統でも各1編成のリバイバル塗装編成が活躍しています。


こちらは夜間で余り綺麗な写真は撮影できなかったものの、大阪線系統で活躍する3扉車・5200系のリバイバル塗装編成も、鶴橋駅で列車待ちの際、反対側ホームに入線した姿を目撃する機会がありました。


この車両に遭遇できただけでも相当な幸運と感じたものでしたが、その後MAKIKYUが乗車した阪神直通列車には、奈良線系統で活躍するリバイバル塗装編成が出没、特に狙ったわけでもないのに2種のリバイバル塗装双方に遭遇するとは…と感じたものでした。

4月に関西へ足を運んだ際には、近鉄以外でも私鉄の特別塗装編成に遭遇する機会があり、こちらに関してもなるべく近日中に取り上げたいと思います。

ただ最近は取り上げたい事が多数あるものの、記事作成が追いつかないのが現状なのですが…


京急ファミリー鉄道フェスタ2015(車両展示編)~「西武線もどき」などをはじめ…

2015-05-26 | 交通関連イベント等

24日の日曜日は横須賀市の久里浜にある京浜急行電鉄(京急)の車両基地において「京急ファミリー鉄道フェスタ2015」が開催され、毎年恒例となっているこのイベントは、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中でも、首都圏一円にお住まいの方であれば、足を運んだ事がある方も少なくないと思います。


MAKIKYUは仕事柄不定休と言う事もあり、毎年欠かさず足を運ぶ程ではなく、比較的近場ながらも数年に1度程度、開催日に予定が空いていたら…という程度ですが、今年は開催日に予定が空いていた事もあり、数年ぶりに出陣したものでした。

会場内では各種物販や体験コーナーなども多数あるものの、目玉の一つとして撮影コーナーでの車両展示が大イベントの一つと言っても過言ではなく、ここには注目を集めている希少車両ばかりの並びという、ファン注目の光景が毎年繰り広げられます。


撮影コーナーへの入場制限を行わない事から、規制ライン付近の混み方が半端ではなく、この辺りはファミリー向けにはかなり厳しい状況ですので、一定人数ずつ撮影時間を制限して入場する取り組みを…と感じたもので、この辺りは来年以降の改善に期待したいものです。


撮影コーナーに展示された各種車両の中でも、最も注目の存在と言えるのが「西武線もどき」と言っても過言ではない、ドアが銀色になっている黄色い電車です。


黄・青・赤(標準色)と3色取り揃えて同じ顔が並び、同じ顔でも皆形式が異なっている辺りも注目と言えます。


また「西武線もどき」に比べると存在感は薄いものの、2000形リバイバル塗装編成なども注目車両と言え、普段見かけない行先を出している辺りも注目と感じます。


同形と800形は最近退役が相次いでおり、1500形を挟んで800形も1編成展示されていましたが、800形も2000形リバイバル塗装編成と同様の装いを復元させた編成を登場させないのか…と感じたものでした。


800形の脇には黄色い事業用車両も姿を現しており、今度は営業用の「西武線もどき」と事業用車両の黄色同士を並べた展示も…と感じたものでしたが、こちらは営業用車両の3色並びなどに比べると、撮影者の数は少なめと感じたものでした。

ちなみにMAKIKYUは撮影コーナー中央付近の3色並びや、2000形リバイバル編成が撮影できる地点をはじめ、800形や事業用車の近くでも撮影したものでした。

ただ日頃は嫌と言う程姿を見るものの、3色並びの脇では影の薄い存在になっている銀色電車の展示側は、混雑している状況で撮影コーナーをうろうろするのも疲れた事もあり、こちらからの撮影はパスしたものでした。

数年ぶりの出陣で、マトモに撮影していなかった「西武線もどき」やリバイバル塗装編成を撮影出来た上に、今年は天候も最も撮影しやすい薄曇だったのも良かった…と感じたものでした。

 
また展示車両ではないものの、2000形が2両だけばらされた状態で留置されている姿(近鉄辺りなら異形式との混成編成もアリですが、さすがに京急で他形式との混成はないと思いますので…)や、敷地外から京急線内での営業運行が全廃されたかつての主力・旧1000形の姿なども見る事ができました。

後者は車内に600形発生品と思われるクロスシートが積まれているのも確認でき、物置として利用している様な雰囲気を感じたものでした。

京急ファミリー鉄道フェスタ2015に関しては、近日中に車両展示以外の記事も追って取り上げたいと思います。

京急ファミリー鉄道フェスタ2015に参加された方がおられましたら、車両展示以外のイベント全般に関する感想コメントなどもどうぞ。


JR九州・長崎本線における重大インシデント発生~事故に至らなかったのは不幸中の幸いですが…

2015-05-23 | Weblog

昨日佐賀県にあるJR九州・長崎本線の肥前竜王駅において、単線区間の行き違い駅において特急「かもめ」号の2列車が同一線路に進入、もう少しで両列車が正面衝突と言う、一歩間違えれば重大事故にもなりかねない重大インシデントが発生しています。

この重大インシデントに関しては、ネット上のニュース記事などでも大々的に取り上げられており、ご存知の方も多いと思いますが、報道内容などを聞く限りでは、車両の異音感知で点検のため停車→列車行き違いを所定ダイヤとは異なる駅に変更した事も一因になっている様で、事故やインシデントが通常とは異なる状況下で多発する事を示す、典型事例と言っても過言ではないと思います。

今回の重大インシデントは行き違い駅の変更に加え、乗務員と指令側の意思疎通や信号・ポイントなどの設定ミスなども重なり、今回の重大インシデント発生に至った様です。

現場側のミスも当然褒められない事ですが、乗務員や指令などに従事する従業員も時にはヒューマンエラーを怠起する事もあり、そんな時でも他車両が在線する番線に入線する前に機械的に非常停止するなど、事故や重大インシデントに至らないシステム構築ができなかったのか…と感じます。

今回の重大インシデントでは、交換待ち列車の在線する番線への入線に気付いた乗務員が非常ブレーキで列車を停止させ、正面衝突という最悪の事態を回避できた事は不幸中の幸いと感じます。


ネット上のニュース記事では、鉄道模型の運転会を連想させる現場の写真(この画像もネット上のニュース記事から転載しています)が掲載され、国内在来線特急の中では個人的に最高峰の部類に入ると感じている車両同士も、こんな姿では…と感じる有様です。
(NゲージであればMAKIKYUは両形式の模型セットも保有しており、写真の様な状況も皆無ではありませんが、リアルでは絶対に実現して欲しくないです)

またJR九州では以前、鹿児島本線における無閉塞運転に起因した衝突事故が発生、その際には衝突速度が低速だった事もあって、死者発生を免れた事は不幸中の幸いだったものの、今回の重大インシデントを見ると、鹿児島本線で以前発生した衝突事故を思い出したものでした。

ちなみに今回正面衝突寸前の重大インシデントに至った、博多~長崎間を運行する特急「かもめ」号は、高速バスなどとのサービス合戦もあって、ハイグレードな車両設備に加えて、JR九州ならではのデザインや、2枚・4枚きっぷなどの高割引企画乗車券類設定などで高評価を得ています。

MAKIKYUも既に幾度も利用、好印象を抱いている列車だけあり、今回の重大インシデント発生は非常に残念な話ですが、物理的な再発防止策などが講じられ、再び同種事案の報を聞かずに済む事を願いたいものです。


JR~富士急を直通運転・臨時快速「お座敷富士芝桜号」

2015-05-20 | 鉄道[甲信越]

5月9・10日と16・17日の週末は、JR中央本線~富士急行線を直通運転するお座敷列車「お座敷富士芝桜号」が、新宿~河口湖間で1往復設定され、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中には、この列車が運行していた事をご存知の方も居られるかと思います。
(もしかしたら乗車したと言う方もいるかもしれませんが、その節はコメント等頂けると幸いです)

 
MAKIKYUは富士五湖周辺の観光なども兼ねて今月富士急沿線へ足を運ぶ機会があり、その際は「お座敷富士芝桜号」の運転日だった事もあり、往路でこの列車に乗車する機会があったのですが、充当車両は「華」と呼ばれる485系電車改造お座敷電車でした。


JR東日本に所属する他のお座敷電車は何度か乗車した事があるものの、華は先日初めて乗車したもので、485系ながらもパンタグラフ設置部分だけ低屋根構造と言う辺りは、様々な線区に乗り入れての運用が想定されるお座敷電車ならではと感じます。

「お座敷富士芝桜号」はお座敷車両充当という事もあって「全車グリーン車指定席」ながらも、快速列車としての運行で普通列車グリーン料金(指定席)が適用、また富士急行線内のみでの利用はできないものの、グリーン料金はJR区間の乗車距離に応じて算定された額のみでした。

MAKIKYUが乗車したのは八王子~(JR中央本線)~大月~(富士急行線)~河口湖で、日頃なかなか乗車する機会がないお座敷列車が、乗車券以外は50km未満の八王子~大月間グリーン料金のみで乗車可能、運転停車などもあり乗車時間が長い割には安価で乗車でき、富士急行の運賃が割高な事を差し引いても、結構お得感のある列車と感じたものです。


乗車駅の八王子駅では、他の臨時列車も含め「華」が運転される機会がそこそこある事もあってか、乗車位置目標にも「はな」という案内が見受けられたもので、その隣には「やまなみ・せせらぎ」と「ニューなのはな」の案内も見受けられたのは印象的でした。


ホームに「華」が入線すると、指定席券を所持している乗客以外は乗車できない臨時列車である旨が盛んに案内されており、指定席券を
持っているMAKIKYUは、仙台市営地下鉄を連想する楕円形のドア窓が特徴的な「華」の扉が開くと、早速乗り込んだものでした。


デッキに足を踏み入れると、乗車早々にスリッパの姿が見えるのは、お座敷電車ならでは…と感じたもので、ポットなどが見受けられるのも、一般列車ではまず見られない大きな特徴と感じたものでした。


更に客室内へ足を踏み入れると、お座敷電車ならではの畳敷きとなった客室は、非日常感を演出するには充分過ぎる雰囲気です。


特徴的な天井形状はお座敷・座席兼用車の「ニューなのはな」や、元はお座敷車両だった車両を改造した「リゾートやまどり」にも通じる雰囲気で、荷物も荷棚の代わりに片隅に設けられた、蓋付きの収納箱へ収める様になっているのも特徴的です。


車両端にはカラオケ装置なども設置され、団体列車として充当される事も多い車両ならではと感じたものですが、TV上には号車番号と共に「モロ484-6」などの車号標記が見受けられ、この標記を見ると停車中でも「室内」ではなく「車内」にいる事を嫌でも実感させられます。


お座敷となった客室だけでなく、フリースペースが充実しているのも「華」の大きな特徴で、カタカナの「コ」の字型にソファーが配列されている箇所と、ロングシート配置の双方が存在しています。

日頃余り良く言われる事がないロングシートも、「華」に限ってはかなりゆったりとした掛け心地で、お座敷のテーブルが他のグループ客で占拠されている状況で一人だけ相席…と言った場合などは、他に利用希望者がいない状況なら、ここでずっと過ごすのも…と感じる雰囲気でした。


両先頭車の乗務員室付近は展望スペースも兼ねた状況になっており、レールファンならお座敷よりもこちらの方が…という向きもあるかもしれませんが、「華」の編成は中間に電動車ユニットを2ユニット挟んだ編成となっており、両先頭車は「クモロ」ではなく「クロ」になっている点は惜しいと感じる方も少なくないと思います。


またMAKIKYUは先日「華」に初乗車しただけでなく、日頃滅多にお座敷車両が走る機会がない富士急行線内で、お座敷電車を堪能できるという点でも、またとない機会だったと感じており、乗車時には車中から逆さ富士を望む事もできたものでした。

MAKIKYUは以前「富士登山電車」に乗車した際、逆さ富士に関してはアテンダントの方から話を伺っていたのですが、車内から逆さ富士を撮影した後に近くに居合わせた乗客に逆さ富士の写真を見せたら、「よく撮れましたね」という話も持ち上がる状況で、車中で居合わた方々との、お座敷電車ならではの一時も悪くなかったと感じています。

その中には子供連れのファミリー客も多数見受けられ、小さい子供がいると一般列車、それも特に乗り継ぎやトイレなしなどは…という声も聞かれ、この列車があるからこそ芝桜見物に列車を利用した乗客もいた程ですので、毎年5月の芝桜シーズンに恒例となっている富士急行線へのお座敷電車による臨時列車、来年以降の設定にも期待したいと感じたものでした。


(お断り)「お座敷富士芝桜号」は東京都~山梨県に跨って運行する臨時列車ですが、この記事は鉄道[甲信越]カテゴリーでの取り扱いとさせて頂きます。


あべのハルカス・入場者数300万人突破~MAKIKYUもその一人ですが…

2015-05-17 | Weblog

昨日ネット上のニュース記事で、大阪・阿倍野にある「あべのハルカス」が入場者数300万人を突破、当初の予想以上の来訪があった事も報じられ、このニュース記事をご覧になった方も少なくないと思います。

MAKIKYUは先月関西へ足を運ぶ機会があったのですが、その際には「あべのハルカス」にも足を運び、延べ300万人に及ぶ入場者の1人にもなっていますが、今日はこの「あべのハルカス」入場者数300万人突破を記念し、1月程前に訪問したハルカスの様子を取り上げたいと思います。


あべのハルカスはJR天王寺駅の向かい、近鉄南大阪線の起点になっている大阪阿部野橋駅の直上に位置する近鉄系の展望施設で、写真はJR天王寺駅前からハルカスを撮影したものです。

最上階(60F)とその近くのフロア(58・59F)が有料の展望台となっており、他のフロアは近鉄百貨店(あべの店)や都ホテルなどの近鉄系他施設が入る複合ビルとなっています。


MAKIKYUは当初ハルカスの展望台へ足を運ぶ予定はなく、当日ハルカス2Fにある展望台入場券売場の前を通ったら、平日でさほど混雑していない事と、遠くまで見渡せる天候である事が案内されており、それなら…という事で当日入場券を購入し、入場したものでした。


ハルカス展望台への入場は、16Fにある専用ゲートからの入場となり、ここで自動改札機にQRコードをかざして入場、専用エレベーターで一気に59Fの展望台フロア到達となりますが、基本的には一旦退場すると再入場不可(追加料金で当日中の再入場が可能なチケットもあり)ですので要注意です。


展望台フロアへ到達すると、展望をウリにしているだけあって東西南北各方向共に外の景観が見渡せるガラス貼り、そしてこれは別料金となりますが、地上300mの風を体感できるヘリポート視察ツアーも設定されています。


ハルカス展望台からの景観は、快晴よりも曇り空程度の方が良く見渡せるらしく、MAKIKYUの訪問日には明石海峡大橋と淡路島もハッキリと確認できる程でした。


また大阪の展望施設として古くから有名な「通天閣」も、ハルカスからさほど遠くない所に位置しており、展望台からその姿も良く見えたものでしたが、高さはハルカスの3分の1程度ですので、地上300mから眺めたらかなり小さな塔と感じたものでした。


国内屈指の展望施設だけあり、当然ながら記念撮影ブースなども設けられており、入場者数300万人突破記念のニュース記事でも、ここで撮影した写真が出ていましたが、ここで撮影する際の合言葉は「ハルカスマイル」、近鉄もよく考えたと感じたものでした。


ちなみにあべのハルカスのキャラクターは、「あべのべあ」と呼ばれる空模様をした熊で、普段は空色ですが、時々体の色が変色する事もある様です。


またハルカス展望台を見学した後、直下にある駅から乗車した南大阪線をはじめとする近鉄電車の車両側面にも、あべのべあのステッカーが貼られていましたが、ハルカス見学後に乗車した南大阪線電車に関しても、近日中に別記事で追って取り上げたいと思います。

最近は様々な所用などもあり、ブログ更新頻度も低下気味ですが、ボチボチ更新して行きたいと思いますので、今後も宜しくお願い致します。


会津乗合自動車・高速バス「いわき~郡山~会津若松」線

2015-05-06 | バス[東北]

先日「MAKIKYUのページ」では、臨時快速列車「福島DCオープニング」号に関して取り上げ、同日に臨時快速列車「つながーるふくしま」号にも乗車となると…と思った方も居られるかと思います。

両列車の運行区間は離れており、前者は横浜~いわき間、後者は会津若松~新潟間ですので、福島県内のいわき~会津若松間を別途移動する必要が生じ、青春18きっぷを利用して列車移動となると、磐越東線~磐越西線を郡山で乗り継いで…という事になります。

しかしながら磐越東線の浜通り(いわき)方は、列車本数が少ない事で有名な区間の一つで、「つながーるふくしま」号から乗り継ぐとしても結構な待ち時間、これで「福島DCオープニング」号の会津若松駅出発時刻に間に合わせるのは…という状況です。

そのため「福島DCオープニング」号の記事を見て、いわき~会津若松間をどの様にして移動したのか…と気になった方も、もしかしたら居られるかと思いますが、先月MAKIKYUは両駅間を青春18きっぷとは別払いで、別途高速バスを利用して移動したものでした。


いわき~郡山~会津若松間の高速バスは、新常磐交通・福島交通・会津乗合自動車の福島県内大手バス会社3社が共同運行しており、郡山発着の区間便を含めると概ね1時間毎程度の頻度で運行、磐越西線とはほぼ互角の利便性を誇り、運転本数が少ない磐越東線の浜通り方と比べると、運行頻度の面では圧倒する存在となっています。

磐越道経由で観光タイプ車両による運行ながらも、乗車時間1時間程度の旅客も多い県内路線だけあり、予約制ではなく座席定員制、運賃収受も乗車時に整理券を取り、降車時に運賃表示器表示額を支払う後払い方式ですので、下道を走る路線バスに近い感覚で利用できますが、全区間乗り通しだと所要3時間程度を要しますので、福島県は結構大きな県である事を、改めて実感させられます。

MAKIKYUがこの路線に乗車したのは、いわき発の便に会津若松まで乗車、県内移動ながらも2400円を要していますので、青春18きっぷの1回当り金額が如何に割安かを改めて実感させられます。

とはいえこの路線の郡山~会津若松間運賃は、同区間のJR普通運賃よりも割安に設定されている程ですので、乗車距離などを考えると妥当な水準なのでは…と感じたものです。

MAKIKYUが乗車した便は会津乗合自動車(会津バス)運行便、車内放送は会津盆地内を走る一般路線と同種の少々特徴のあるもので、一部停留所到着時などに流れる独特なチャイムが印象的でした。

また福島県内のバス会社各社は排ガス対策の関係などもあり、東京方面などへ向かう高速便に新車を優先投入しており、県内高速便には経年車を充当する事が多くなっています。


いわき駅前でも福島交通の経年車が走っている姿を見る程でしたので、経年車充当も想定していましたが、乗車便に充当されたのは2004年式のいすずGALAでした。


当然MT車ながらもACT装備となっており、一般的な4列シート車ながらも、思っていたよりは新しく見映えのする車両が来たと感じたものでした。


運行頻度などを考慮すると、丁度良い時間に列車がない時に活用できるだけでなく、何度も列車で移動している都市間を別ルートで…という向きにも興味深い存在かと思いますし、磐越道で会津盆地内に到達した際に車窓から眺めた磐梯山なども絶景と感じたものでした。

ただMAKIKYUが乗車した車両は後部トイレも設置され、いわき~若松間で片道3時間の乗車も想定して…と言いたい所ですが、残念ながら「使用中止」の張り紙が掲出されていました。

そのため郡山駅前での停車時間(ダイヤ上は停車時間が確保され、乗務員に断りを入れれば、トイレ目的での一旦下車は可能です)に一旦下車して用を足す事になったのは、少々考え物と感じたものでした。

途中ですれ違った同路線の会津バス運行便でも、トイレに関しては同様の措置が取られているのを確認しており、トイレ設備がある限りは極力使える様に…と感じたのは惜しい限りで、この点だけは今後改善される事を願いたいと感じたものでした。


JR東日本「福島DCオープニング」号~1月程前に運転された臨時列車

2015-05-02 | 鉄道[東北]

今年4月~6月にかけて「ふくしまディスティネーション(DC)」キャンペーンが実施され、東日本大震災からの復興が進む福島県へ、DC期間内に足を運んだという方や、これから足を運ぶ計画を立てている方も、少なくないと思います。

MAKIKYUもDCが始まったばかりの先月、DCに関連して運転され、運転開始したばかりの「上野東京ライン」も経由する臨時快速列車「つながーるふくしま」号の乗車、既にこの列車に関しては「MAKIKYUのページ」でも取り上げていますが、他にふくしまDCに関連した臨時列車にもう一つ乗車しています。
(臨時快速「つながーるふくしま」号に関する既公開記事をご覧になりたい方は、こちらをクリックして下さい)

このもう一つの臨時列車が「福島DCオープニング」号で、運転区間は新潟~会津若松間、4月4日と5日の2日間、蒸気機関車(SL)牽引列車で有名な「SLばんえつ物語」号とほぼ同様のダイヤで運行でした。


充当車両も客車は「SLばんえつ物語」号で用いられている12系改装車両が用いられたものの、牽引機関車は名物のSLではなくディーゼル機関車(DL)が充当、列車名だけでなく牽引機も異なる姿で運行されたものでした。

DL充当はSL検査なども絡んでおり、SLファンにはガッカリな列車かもしれませんが、日本国内ではDL牽引の客車列車も非常に希少な存在ですし、「SLばんえつ物語」号とは異なるイレギュラーな姿も、趣味的には興味深い存在と感じた方も少なくないと思います。

MAKIKYUは「SLばんえつ物語」号用に改装された客車への乗車も、先月が初めてと言う状況でしたので、SLに比べると空いていると見込まれるDL牽引列車で、「SLばんえつ物語」号用の客車乗車を堪能できるのも…と感じて指定席券を購入して乗車したものでした。

乗車日は割安な「青春18きっぷ」通用期間にも関わらず、普通車は1ボックスを占拠可能な程度の混雑率で、見込み通りと感じたもので、3時間半以上に及ぶ全区間乗車でも、阿賀野川沿いの景観や改装客車内の視察などで飽きる事はなく、もっと乗っていても…と感じる程でした。


また同日に乗車した「つながーるふくしま」号は「臨時」表示のみで、案内表示などは味気ない印象が否めなかったものの、「福島DCオープニング」号では牽引機(DL)に専用のヘッドマーク掲出、側面行先表示器部分にも専用ステッカーが貼られていました。


車内でも「福島DCオープニング」号の乗車記念証を配布するなど、2日間だけの限定列車としての価値を高める施策が色々と見受けられ、「つながーるふくしま」号以上にふくしまDCに関連した観光列車らしさを実感した点は、大いに評価できると感じたものでした。

今月は専ら「SLばんえつ物語」号として、週末や祝日に所定のSL+専用客車編成で運行となりますが、SL検査期間中でもDL牽引で改装客車を活用し異色の観光列車を走らせたり、先月は改装客車の代わりに青い12系客車を充当した臨時列車を走らせる日も存在する状況でした。


JR列車内の中吊り広告などでも、これらの列車に関しては盛んに宣伝しており、この広告を見た事があるという方も決して少なくないと思いますが、磐越西線ではふくしまDCに関連した話題性のある列車を色々企画する辺りは、JRもよく考えたものと感じます。

今後6月も磐越西線では「DLばんえつ物語」号など、DL牽引による観光列車運転が予定されており、6月末には1日だけ列車名を変更、「福島DCファイナル」号として運転予定もありますが、機会があれば今度はSL牽引列車に乗車するのも…と感じたものでした。

「ばんえつ物語」号用に改装された12系客車に関しても、近日中に別記事で追って取り上げたいと思います。

(お断り)「福島DCオープニング」号は福島県~新潟県に跨って運行された列車ですが、ふくしまDCに関連して運行した臨時列車である事も鑑み、鉄道[東北]カテゴリーでの取り扱いとさせて頂きます。