MAKIKYUのページ

MAKIKYUの公共交通を主体とした気紛れなページ。
初めてアクセスされた方はまず「このページについて」をご覧下さい。

北総監獄を走る電車~H:1700形

2007-05-24 | 北総監獄

最近首都圏の辺境・北総監獄(千葉ニュータウン)を保釈され、晴れて神奈川県民の一員となったMAKIKYUですが、昨日所用があって北総監獄へ出向いており、この記事もその獄中から記事を発信しています。

北総監獄へ出向く際は、余りに高額な運賃で悪評名高い「開発を止めた某鉄道」
(元○○開発鉄道)を止む無く利用したのですが、今日は昨日監獄へ向かう際に乗車した車両でもある1700形と呼ばれる車両に関して取り上げたいと思います。

この車両は運行番号「H」を用い、都内から横浜を経て三浦半島方面へ向かう大手私鉄の車両で、大きく分類すると1980年代後半~90年代にかけて製造された1500形と呼ばれる中堅格に当たる車両の一部ですが、「開発を止めた某鉄道」へは直通運転を行っている地下鉄などを介して乗り入れて来ます。

以前取り上げた1600形(該当記事はこちら)と呼ばれる車両とデザインはほぼ同等で、1500系列の中では最も新しい部類に属しますが、同形との大きな違いとしては、下回りがVVVFインバーター制御に改められている事が挙げられます。
(そのため走行音などは大幅に異なり、番号を見なくても識別は比較的容易です)

新造当時から先頭車両前面下部に排障器(スカート)が設けられている事も特徴で、かつてはこの事でも1600形との識別が可能で、大半の編成で座席がバケットシート(軟らかめでやや安定感に欠ける感がありますが、個人的には「ブカブカ」した近年の座席よりは良いと感じています)になっている事も違いとして挙げられます。

また近年1600形は更新工事(バリアフリー対応など評価できる面もありますが、座席が「ブカブカ」した好みの大きく分かれるモノに取替えられていますので、MAKIKYUはこれを「改悪」と呼んでいます)に併せてスカート取り付けが行われており、その上最近では1700形の中にも「改悪」された編成が存在しますので、外観での識別は以前より少々厄介になっています。

この1700形は「ブカブカ」した座席を装備した最近の車両や、「開発を止めた某鉄道」の荒れ果てた状態の車両に比べれば程度は良い方ですが、ほぼ同年代に製造され、同じ線路を走る地下鉄の車両などに比べるとグレードはやや劣る感がありますので、「開発を止めた某鉄道」の高額運賃に見合う程のグレードとまでは言えませんが、「開発を止めた某鉄道」に乗車した際にこの車両がやってきたら「まあまあ」というのがMAKIKYUの心境です。

ただこんな事を言うと、横浜方面~北総監獄間はこの電車で、という事を言う知人もMAKIKYUの周囲に居り、その知人は更に横浜に居てもこの電車に乗車して北総監獄気分を…、とまで言っていますが、「開発を止めた某鉄道」と直通運転を行っている各線区は、首都圏の他線区に比べると全般的に運賃が割高に設定されています。
(MAKIKYUとしては、割高な運賃を支払ってまでこの車両に乗車するのは「開発を止めた某鉄道」だけで充分、敢えて横浜でも乗る気にはなれないのですが…)

そのため横浜方面~北総監獄を移動する際は…

東松戸~(JR)~西船橋~(東京メトロ・途中乗継有)~渋谷~(東急東横線)~横浜

という経路を使った方が運賃は割安になる事が多く、車両のグレードも一般的に高いと感じますので、時間に余裕があるならばこの経路を用いる方がオススメ(多少時間は余計にかかりますが、MAKIKYUもこの経路を愛用しています)ですが、「開発を止めた某鉄道」の優等列車(平日のみ)は敢えて利用客が比較的多い東松戸駅を通過しており、乗り換えが多少不便なのが難点です。
(このルートは横浜に限らず、北総監獄~東京都心や三浦半島方面でも割安になる事が多いです)

ちなみに写真は以前、この車両が所属している路線の駅で撮影したもので、行先も「開発を止めた某鉄道」とは異なるものを表示している事をお断りしておきます。


小田急新4000形・遂に出現~所用へ出向く途中に姿を目撃

2007-05-23 | 小田急グループ
MAKIKYUは今日所用で小田急線を利用したのですが、海老名の車庫脇を通った際には今年9月から営業開始というニュースリリースが公開されている千代田線直通用新型通勤車・4000形の姿を発見。
(MAKIKYUは昨日も所用で海老名を通っており、この時は見落としただけかもしれませんが、まだ姿がなかった気が…)

この形式の落成自体は既に製造メーカーである東急車輛内で目撃したという話も知人から聞いており、また某情報誌に掲載される甲種回送(新型車両などの搬入)情報も出ていましたので、そろそろ姿を見られるものかと思っていましたが、所用で出先へ出向く途中に遭遇するとは予想していませんでしたので、少々驚かされました。
(これは最近少々忙しくなっており、またネット接続の機会が限られている事なども影響しているのですが…)

今日は所用という事もあってカメラなども持ち合わせておらず、また通勤時間帯の車中から目撃しただけという事もあって、残念ながら写真などはありませんが、見た所ではLED式と思われる行先表示器は3000形の大多数が採用している大型のものではなく、3000形初期車程度かせいぜいそれより横幅がやや大きい程度、屋根上の空調装置はキセ(カバー)が丸みを帯びたモノとなっていました。

またステンレス製車体の継ぎ目も窓の上下になるなど、JR東日本の車両をベースにしていると謳っているだけあって、随分とJR車両に近い印象を受けましたが、それでも窓割は3000形(2次車以降)などを連想させる私鉄標準仕様となっている様で、小田急線とは海老名(と大和)で接続する大手私鉄の如くJR仕様そのままという訳ではなさそうな感じで、どの程度JR仕様が踏襲されているのか気になるものです。
(走行中の車内から見ただけですので、間違いがあるかもしれませんが…この車両が営業開始した後は、MAKIKYUも是非乗車したいと思っています)

ちなみにこの4000形に興味のある方は、海老名の車両基地から多数の車両が出払う朝ラッシュ時などであれば小田急線(海老名駅の新宿方)や、海老名駅で接続する大手私鉄の車中から目撃できるかと思いますので、海老名周辺の路線を利用される方は興味がありましたら注目かと思います。

目撃画像は文中の通りありませんので、代わりに公式HPで公開されたニュースリリース掲載の4000形イメージ(このイラストでは行先表示器が省略されています)を載せておきます。

青島市内公交汽車21路~四方站に乗り入れる数少ない路線バス

2007-05-19 | バス[中華人民共和国]

「MAKIKYUのページ」では以前、中国山東省・青島市の市内公交汽車(路線バス)として青島站を起点とする無軌条電車(トロリーバス)・5路を取り上げましたが、現在青島発着列車の大半が発着する四方站は暫定的なターミナルで、また大通りから少々外れた場所に位置している事もあり、四方站周辺を走る大半の系統を利用する際は、火車站から少々歩いた大通りに位置する鉄中という站(停留所)を使う事になります。

ただ割合にすると少ないとはいえ、幾つかの系統は四方火車站を起終点としており、その内の一つが今日取り上げる21路公交汽車です。

この系統はトロリーバスではなく一般の車両で運行されており、青島港客運站(旅客ターミナル)のすぐそばにある海員という站(停留所)も通りますので、先月の旅行で韓国・仁川から威東フェリーで青島に上陸したMAKIKYUは中国入国早々乗車する事になりましたが、青島港は韓国・仁川以外に日本の下関からのフェリーも発着していますので、この系統は海路で日本から青島に入られる方にも市内アクセスとして有用な路線です。

ちなみにMAKIKYUが21路に乗車した際の写真の車両は、車体は先日取り上げたトロリーバスと同形(扉配置などは異なりますが…)で、近年このタイプは上海などでは近年余り姿を見なくなったものの、青島ではまだまだ多数活躍している姿が見られ、写真の車両はエンジンが運転席脇に設置されているのも特徴です。

中国の路線バスでは非空調の旧型車を中心にこの様な車両が地方都市では良く見られますが、エンジンは非力で加速は鈍く、坂道などではアクセルを思いっきり踏んでも喘ぐ様な状況です。

また走り出すとエンジンの近く(車内前方)ではガソリンの揮発する様な臭いを発しますし、この系統のバスは運賃が1元と割安な事もあって空調も装備していませんので、お世辞にも快適とは言い難い車両ですが、この手の車両に乗車すると中国へ来た事を強く実感させられるもので、発展著しい中国では近代的な車両も多数走っていますが、この様なバスと乗り比べるのも面白いものです。

なおMAKIKYUの個人的な事情により、今月の「MAKIKYUのページ」更新は大幅に少なくなり、コメント返信等も遅くなる場合がありますが、悪しからずご了承下さいますようお願い申し上げます。


新天地・横浜~MAKIKYUは神奈川県民に返り咲き、新たな一歩を踏み出す事に

2007-05-15 | Weblog

皆様、今日も「MAKIKYUのページ」をご覧頂きありがとうございます。

MAKIKYUは去る5月12日、今まで幾度か取り上げてきました忌まわしき首都圏の辺境・北総監獄(千葉ニュータウン)から晴れて保釈され、その旨は既に皆様にもご案内致しましたが、新天地として移り住んだ街は東京の西側に位置する神奈川県の県庁所在都市・横浜市で、昨日某区役所に転入届を出し、横浜市民の一人として新たな生活を始める事になりました。
(「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中には、横浜市やその近隣にお住まいの方も居られるかと思います。今後何かの機会があってお会いする事があるかもしれませんが、その際は宜しくお願い致します)

横浜市は日本でも有数の港町として知られ、また近年ではベッドタウンとしても人気を博している街で、市内にはMAKIKYUが最もごひいきとしている小田急線は残念ながら通っていませんが、MAKIKYUが生まれた街・大和市とも隣接していて小田急線沿線にも比較的至近(横浜市は市域が比較的大きいですので、エリアによって差異はありますが…)ですし、JR線や幾つもの私鉄、それに市営交通(横浜市交通局)をはじめとした路線バスなどの公共交通の便にも恵まれた地です。

この街で新たな一歩を踏み出すと共に、何処かで人生の歯車が狂い、首都圏の辺境・北総監獄(千葉ニュータウン)に長きに渡って幽閉されたMAKIKYUが再び神奈川県民に返り咲く事が出来た事は非常に光栄に感じています。

MAKIKYUを取り巻く状況も大きく変わり多忙になる事が見込まれますので、「MAKIKYUのページ」の更新も今までに比べて少なくなる事が見込まれ、またネット環境が確保できるまでの暫くの間(概ね2週間程度の見込みです)は特に更新頻度が減少いたしますが、今後もアクセスされた皆様に楽しんで頂けるページを目指して参りますので、今後も宜しくお願い致します。

写真は以前に港の見える丘公園近くから撮影したベイブリッジ、MAKIKYUの新天地はこの場所とは離れていますが、このシーンは現代の横浜を象徴する風景の一つです。


祝・北総監獄保釈~これでようやく高額運賃に悩まされる事も…

2007-05-12 | 北総監獄

 

神奈川県生まれながらも何処かで人生の歯車が狂い、北総監獄(千葉ニュータウン)と呼ばれる首都圏の辺境に永らく幽閉されていたMAKIKYUですが、遂にこの忌まわしき北総監獄での無期刑ともいえる長い禁錮刑(?)を終えて保釈(転出)、新天地へ移る事になりました。
(MAKIKYUの新天地に関しましては、近日中に別記事でお伝えしたいと思います)

そのため隣の駅まで乗車するだけでも1駅300円という「開発を止めた某鉄道」(元○○開発鉄道)の余りに高額な運賃に日々悩まされ、開発不振で空き地が目立つ惨状に虚しさを感じ、完全な車社会で自家用車を利用出来ないと不便極まりない、何年住んでも「住めば都」とは言えず愛着を感じられない辺境の地での生活からようやく開放されます。

ただ今後も所用等で忌まわしき北総監獄に時々行く事が見込まれまして、北総監獄は公共交通機関の不毛地帯で「開発を止めた某鉄道」の代替になる様な公共交通機関も乏しい状況ですので、その時は高額運賃を支払い止む無く「開発を止めた某鉄道」を利用する羽目になりそうですが、日常的にこの余りに高額な運賃に苦しめられ、憤慨する事はなくなりますので、これは非常に有難い話です。

ちなみに写真は忌まわしき北総監獄のイメージ画像で、左から順に紹介しますと…

1.余りに高過ぎる「開発を止めた某鉄道」の運賃表―1駅300円などという法外な運賃は見るだけでも気分が悪いものですが、これに慣れてしまうと金銭感覚がおかしくなり、また運賃負担が大きく外出が非常に億劫になります。

2.北総監獄中央駅―掘割を通る国道464号(上下各2車線で、その間に線路が通っています)の上下線間は随分空間があり、ここには鉄道2本を敷設できる様になっているのですが、現状を見ると開発不振を象徴する様な有様で、また駅前も近年まで空き地が広がり閑散とした状況(今でも土地は有り余っていますが…)でした。

3.国道464号線―北総監獄内を東西に走る国道で、上下各2車線が「開発を止めた某鉄道」を挟んで通っていますが、近年ロードサイド型店舗が相次いで進出しており、また歩くのは精神的に億劫な道路ですので、自家用車を利用出来ないと不便極まりない北総監獄での服役生活を象徴しています。

4.監獄収容房―これは北総監獄内の画像ではなく、蝦夷地(北海道)でかつて使用されていた監獄の収容房(現在は博物館として一般に公開されており、幾つかの房は実際に入る事も出来ます)ですが、余りに高額な交通費故に実質的に幽閉されてしまう北総監獄での服役生活における心境は、この収容房の中に幽閉されて禁錮に処されるも同然です。

また保釈(転居)に伴う準備や、今後の状況変化等により多忙になる事が見込まれますので、暫くの間「MAKIKYUのページ」更新頻度は減少し、皆様から頂いたコメントへの返答やトラックバック反映の遅延が見込まれますが、悪しからずご了承下さい。


新常磐交通の旧型車両~残念ながら乗車は出来ませんでしたが…

2007-05-11 | バス[東北]

昨日「MAKIKYUのページ」では新常磐交通の湯本市内循環に関して取り上げ、その際にモノコックボディの古参車に関しても近日中に…と記した事もありますので、今日は新常磐交通で見かけ、80年代前半に製造されたいすゞ製古参車に関して取り上げたいと思います。

この車両は3月にMAKIKYUが湯本市内循環に乗車し、湯本駅に到着した際に停車していたもので、走行音も素晴らしいのが特徴ですが、その後数分で写真の行先の系統として出発して行き、この時はMAKIKYUにしては珍しく同行者が居た事もあって乗車を断念(個人行動なら予定を変更して乗車していました)しています。

ただ今年の3月下旬にこの姿を拝み、出発する際の独特なエンジン音を聞く事が出来ただけでも幸運で、常磐交通の社名脇に小さく「新」という文字が貼られている事は、つい最近の姿である事を証明しています。
(ただこの日は他事業者で、モノコックボディの路線車乗車というリベンジを果たしたのですが…)

ちなみにこの車両を含めいすゞ製の古参車を新常磐交通は何台か保有している様ですが、この手の車両は稼動数も少なく運が良ければ走っている姿を見る事が出来る程度で、また新常磐交通発足後は新塗装を纏った首都圏からの転籍車両によって置き換えを進め、この姿は近い内に見る事が出来なくなりそうですので、もし「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様もこの車両に乗車できる機会がありましたら、迷わず乗車された方が良いかと思います。

(写真の車両もまだ活躍しているのか気になります。もし動向をご存知の方が居りましたら、コメント等頂けると幸いです)


新常磐交通・湯本市内循環~列車待ちの間に乗車するのもオススメの循環路線

2007-05-10 | バス[東北]

MAKIKYUは先月大陸へ出向いていましたが、3月下旬にもJR20周年記念の謝恩価格8000円で発売された青春18きっぷを使って東北方面を廻っており、その際に乗車した交通機関などもまだまだ取り上げていない状況ですので、今日は東北へ出向いた際に乗車した湯本市内循環の路線バスに関して取り上げたいと思います。

このバスは福島県いわき市の湯本駅を起終点に湯本の市街地を循環するもので外回り・内回りの双方が設定されており、かつての常磐交通を整理しグリーンキャブ(タクシー会社)系列の会社・新常磐交通として再出発したいわき周辺の路線バスを一手に担う事業者が運行しています。

この系統は平日毎時1~2本、休日でも概ね毎時1本程度が運行されており、1周乗車しても20分足らずという事もあって運賃も全線160円(常交バスカードも使えます)で乗車できますので、首都圏~仙台方面などを常磐線経由で移動し、いわき駅で列車の接続時間が開く時などに立ち寄るのもオススメですので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も機会がありましたら乗車されてみては如何でしょうか?

(実はMAKIKYUも常磐線上野発初電からの乗り継ぎ(以前はいわきまで一本でしたが、3月の改正以降は水戸での乗換えが介在しています)でいわきまで行った後の原ノ町方面列車接続で旅程を考案している際に中途半端に時間が空いてしまい、新常磐交通HPのダイヤ検索で丁度良い時間の便があったので乗車したのですが…)

またこのバスの発着する湯本駅は名前の通り近くに湯本温泉が立地する土地柄という事もあって、駅構内下りホームに足湯(無料)もありますので、ついでにこちらも楽しむ事が出来ますし、MAKIKYUが乗車した際は、ポピュラーな存在といえる写真のいすゞ大型車(キュービック:それでも59年式で床も板張りでしたので、排ガス規制エリアのバスなどと比較すると貴重な存在ですが…)だったものの、湯本駅ではモノコックボディの古参車(近日中に取り上げたいと思います)の姿も見かけましたので、この様な車両に遭遇する可能性がある事も注目です。
(かなり古い車両ですので、もしかしたら既に退役しているかもしれませんが…)


韓国鉄道1000系(後期形)~最近は影の薄い存在ですが…

2007-05-09 | 鉄道[大韓民国・広域電鉄/地下鉄等]

 

以前「MAKIKYUのページ」ではソウルメトロ1号線の1000系に関する記事を取り上げましたが、この車両と同等の車両は韓国鉄道(KORAIL)には多数導入されており、昨日の「MAKIKYUのページ」開設1周年記念記事を公開した際には最近リンク先として追加したdazhao様のブログ「北京公共交通630路」でもそれを記念してKORAIL1000系車両に関して取り上げて頂いた事もありますので、今日は同系に関して取り上げたいと思います。(dazhao様ありがとうございます!)

この形式は1974年の首都圏電鉄(ソウル周辺を走る通勤電車:近年は路線が拡大したこともあって広域電鉄と呼称されています)開業時から約20年もの間増備された事もあってバリエーションも幾つか存在し、近年は経年車の廃車が相次いでいるものの、現在でも写真の後期形車両などは地下鉄1号線や直通運転を行っているKORAILの電鉄線(この形式は仁川~議政府・東豆川方面の系統で運行される事が多いです)で活躍する姿をしばしば見る事が出来ます。

近年は電鉄線運行区間の拡大等もあってVVVFインバーター制御車の5000系が怒涛の勢いで増備され、勢力も逆転している状況ですので、以前に比べるとこの車両は陰の薄い存在になってしまい、しかも同系のベースとなっている日本国鉄→JRの103系電車(系列の301系などを含む)が日本の首都圏では全廃となる状況ですので、103系と良く似た走行音を奏でる同系は非常に有り難味を感じる存在となっている気がします。

それでもモデルチェンジを続けながら90年代中頃まで製造が続けられていた事もあり、同系の中で最も新しいタイプの車両などはまだまだ第1線で活躍する姿が見られそうですが、JRも地域によっては大規模な修繕工事を施してまだ多数の103系を走らせていますので、日韓どちらの方が後年まで生き残るかも気になります。

また近年では内装材の交換などが実施され、これによって車内は新車同然といった状況になっていますが、これと共に外観も行先表示器が字幕式からLED式に取り替えられており、これとはまた別でKORAIL民営化後は路線別の新塗装へ塗り替え(それでもVVVF・ステンレスの5000系と異なりこの形式はまだ旧塗装も残っており、先月MAKIKYUがソウルを訪問した際にも遭遇しています)も進むなど近年随分変化が激しい状況ですので、首都圏における通勤車両の変化の速さは隣の島国に負けずといった感があります。

写真は行先表示器がLED化改造される前の旧塗装とLED改造・塗装変更後の1000系後期形車で、現在は旧塗装の車両そのものが少数派になっています。


「MAKIKYUのページ」開設1周年 & 登場当時の小田急3000形(2次車)

2007-05-08 | 小田急グループ

 

皆様、毎度「MAKIKYUのページ」にアクセス頂きありがとうございます。

「MAKIKYUのページ」はお陰様で今日開設1周年を迎え、行き当たりばったりの「MAKIKYUのページ」も開設当初とはサイトの性質などは若干変化してきていますが、毎日多くの皆様にアクセス頂き、気紛れなMAKIKYUもここまでサイトを続ける事が出来ました。
(リンク集は2006年5月8日以前の日付で設定されていますが、これは後に便宜的に日時設定したものです)

1年前の「MAKIKYUのページ」開設の際には、開設記念画像としてMAKIKYUがごひいきとしている小田急線で近年大増備され、通勤型車両の最大勢力となっている3000形車両の写真を掲載しましたが、この車両もまだ増備されてから日が浅い(それでももう最初の編成が登場してから5年ですので、時が経つのは早いものです)とはいえ「MAKIKYUのページ」の如くマイナーチェンジを繰り返していますが、今日は1年前の開設記念画像と共に4年前の3000形2次車が登場したばかりの頃の画像を掲載し、同車の変化に関しても少々触れたいと思います。

この2次車は2003年に6両編成4本が登場し、前年(2002年)に登場して以前「MAKIKYUのページ」でも取り上げた3000形1次車(該当記事はこちらをクリック)と前面形状や下回りなどは同等ですが、車体は私鉄標準規格を取り入れた事から小田急の通勤型車両では初めて戸袋窓が全廃されたほか、乗降扉幅は一般的な1300mmとなり、前代の通勤型車両でも取り入れられた広幅(1600mm)の乗降扉やそれに関連した特徴的な側面形状は見られなくなっています。

また1次車とは座席や窓枠の形状、車内の化粧板などが別形式にしても良いほど大きく変化し、この仕様は以降増備される3000形にも受け継がれますが、この車両からドアステッカーも長年親しまれている白とブルーのものから、英文入りのグレーのものに変わっています。
(以前のドアステッカーもまだ残存していますが、この車両の登場以降に増備された3000形や更新された8000形は英文入りのドアステッカーが用いられ、最近は6両編成各車両の1号車だけまた別のタイプが使われています)

ちなみにこの車両が4年前と現在で異なる点としては、前面のブルー帯の太さが変わっているのが非常に目立つ点(現在は前面ブルー部分がライン1本のみとなっています)で、スカート(排障器)の形状なども現在とは異なっており、この姿は現在見る事が出来ませんが、現在の3000形とこの写真の姿を比較される方は、1年前の開設記念記事に掲載した画像(仕様は若干異なり、外観は側面LED行先表示器の大きさなどに差異があります)と比較されると、その違いに気づかれるかと思います。

それに登場当時の2次車画像背景に写っている駅名標も以前の小田急線では良く見られたものでしたが、現在はローマ字表記入りの新タイプ(小田急らしく白とブルーの配色です)に取り替えられており、何年かの間でも色々変化がある事を感じさせられます。

「MAKIKYUのページ」もこの3000形の様に色々な変化(これから新形式4000形がデビューする事もあり、この車両はそろそろ増備も一段落の様ですので、暫くは動きが少ないかもしれませんが…)などがあると思いますが、これからも様々な話題を提供し、アクセス頂いている皆様に楽しんで頂けるサイトを目指して行きたいと思いますので、今後も引き続き宜しくお願い申し上げる次第です。

画像は登場当時の3000形2次車(左)と、開設記念画像として1年前にも掲載した3000形(右:今でも見られる姿)です。


青島市内を走るトロリーバス~青島站閉鎖の現状では非常に重宝する存在ですが…

2007-05-07 | バス[中華人民共和国]

「MAKIKYUのページ」では昨日、中国で4月18日に本格運行を開始したばかりで話題になっている新幹線E2系車両をベースとした高速列車に用いられる新型車両・CRH2形動車組に関する記事と共にその乗車記も公開し、その中では現在青島のターミナルになっている四方站に関しても触れていますが、今日は現在この站へのアクセスとして重宝する5路の無軌電車(トロリーバス)を取り上げたいと思います。

この路線は現在工事中で閉鎖されている青島站(火車站)を起点に、四方区の北部へ向けて北上して行く経路を辿りますが、青島站から30分弱乗車した所には長途汽車站(長距離バスターミナル)にも近い鉄中という站(停留所)があり、ここからは現在青島を発着する大半の列車が暫定的な起終点としている四方站まで徒歩5分程度(四方站の站舎は近くを通っている大通りとは線路を挟んだ場所に位置し、站前まで乗り入れる路線バスは限られています)ですので、青島站周辺から四方站まで移動する際には非常に重宝する路線です。

ちなみに青島市内の公共交通機関は現在地鉄や軽軌といった軌道系交通機関は整備されていませんので、市内の移動は専ら路線バスに頼る事になるのですが、この5路は多数のバス路線が存在する青島市内においても数少ないトロリーバスが用いられる路線(MAKIKYUが見た限りでは、他に2路などでトロリーバスが運行されているのを確認しています)で、運賃も1乗車1元(中国の市内交通機関としては一般的な運賃設定ですが…)と非常に割安です。

ただ運賃が1元という事もあって使用される車両は非空調車ですので、中国の中では比較的凌ぎ易い気候の青島とはいえ、夏場などは混み合っている時をはじめ決して快適とは言えない状況かと思いますし、車両も近年上海などでは見る機会が少なくなった写真の旧型が主力(非空調車ながらも、写真のタイプより新しい車も導入されています)ですが、日頃日本に居る限り市内交通としては乗車する機会がない乗り物ですし、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様が青島を訪問される機会(特に列車で四方站を利用する場合)がありましたら、是非乗車されてみては如何でしょうか?


リンク先サイト追加のお知らせ(070506)

2007-05-06 | Weblog

皆様、いつも「MAKIKYUのページ」にアクセス頂きありがとうございます。

本日より「栃木路快速 Tochigiji Rapid Service」(栃木路快速様)とのリンクを開始致しましたのでご案内致します。

このサイトは栃木県在住の栃木路快速様のブログで、栃木県内を走るJRや東武線に関する話題をはじめ、首都圏各地の鉄道やバスに関する話題などを扱われており、URLは以下の通りです。
http://specialrapidservice.blogzine.jp/

また本日より「MAKIKYUのページ」のリンク先となっている「北京公共汽車迷倶楽部」などを管理されているdazhao様が最近開設され、中国の鉄道やバスに関する話題などを取り扱ったブログ「北京公共交通630路」へのリンクも開始致しましたので併せてご案内致します。
こちらのURLは以下の通りです。
http://ameblo.jp/dazhao/

なおサイトへのリンクにつきましては、トップページのBOOKMARKに1週間~10日程度は周知期間として掲載するほか、「栃木路快速 Tochigiji Rapid Service」はリンク集(1)から、「北京公共交通630路」はリンク集(0)から、それぞれ随時リンク可能です。

「MAKIKYUのページ」では鉄道・バス関連サイトや韓国・中国関連サイトをはじめ、それ以外の内容を取り扱ったサイトを含めてリンク先サイト様を引き続き募集しておりますので、「MAKIKYUのページ」へのリンク希望される方はコメント欄或いはメール(連絡先は「このページについて」の項目に記しています)にてお知らせ下さい。


中国鉄路・CRH2形電車~新幹線E2系ベースの動車組

2007-05-06 | 鉄道[中華人民共和国]

   

中国鉄路(国鉄)では4月18日に大ダイヤ改正が行われ、その目玉としてCRH(和諧号)と呼ばれる新型の動車組(中国では客車列車ではなく、電車や気動車の様に自走する旅客車両の事をこの様に呼称しています)を用いた高速列車(列車番号の頭にDという記号が付きます)が本格運行を開始しています。
(それ以前にも今年に入ってから上海近郊の一部列車などで充当され、中国で新幹線…と話題になりましたので、ご存知の方も多いかと思います)

この高速列車・和諧号で使用される車両は現在3種類が存在(他2種はボンバルディアとアルストームの車両で、今後更にバリエーションが増える見込みです)し、現在その大半を占めているのが日本のJR東日本で用いられている新幹線E2系をベースにしたCRH2と呼ばれる車両で、この車両は今までの中国鉄路で運行されている列車と異なり、出入口扉部分にステップが設けられていないのも特徴です。
(一般の中国客車は大抵の車両が低床・高床双方のホームに対応しており、高床ホームに発着する場合はステップを鉄板(跳ね上げ可能)で塞げる構造になっていますが、CRH(和諧号)の場合は発着ホームを高床ホームに限定する事で対応しています)

この車両は最初の数本が日本で製造されていますが、大半の編成は中国内の車両工場で製造されているのが特徴で、塗装は日本の東海道・山陽新幹線を意識しているかの如く白に紺色のラインが入っていますが、E2系ベースのこの車両にこの塗装もなかなか似合っており、同じく今年に入ってから中国で営業運行を開始し、離島某省で走り始めた新幹線車両よりもスマートな印象を受ける気がします。

また前面のライト数などがベース車両と異なっている他、CRHの表記とロゴの他に本格運行に先立って「和諧号」というネーミングが付けられ、この漢字表記が車両前面や側面窓上に大きく書かれている辺りは如何にも中国の列車という印象を受け、この車両のオリジナリティとも言え、細かい所では開閉時で異なるドアチャイム(MAKIKYUはE2系に乗車した事がないのですが、同系とは別物の様です)や、側面のLED式行先表示をスクロールさせている事(2枚目の写真は上段が列車番号・下段は「北京站-四方站 beijing station ‐ sifang station」をスクロール表示)なども挙げられます。
(前面や側面窓上に大きく書かれた「和諧号」の漢字表記は賛否両論がある様ですが…)

編成は4M4T(モーター付き・なし車両が各4両)の8両1編成で構成されており、現在は一般列車も走る在来路線を走る事もあって最高速度は200km/hに抑えられていますが、将来的には電動車(モーター付き車両)を増やす事で速度向上を図る事も可能な設計となっている模様で、CRH2は8両編成単独での運行をはじめ、一部の列車では2編成を併結した16両編成で運行される事もあります。

客室は8両編成中の1両(7号車)のみ1等座と呼ばれる2+2配置で横4列のゆったりとした座席が並ぶ車両で、その他の7両は2等座と呼ばれる2+3配置の座席が並ぶ車両となっていますが、2等座は座席モケットが紫・青系と緑・茶色系2種類存在(1等座の座席モケットはグレー系です)し、これは1両ずつ交互になっています。

この車両の座席は2等座でも座席の向きを回転できますし、その上リクライニング機能に加えてJR東日本の特急車両では御馴染みの座面が前にせり出す機能(これはリクライニング機能とはボタンの色で識別しており、背面テーブルにも説明書きがありますが、中国の列車では前例がない事もあり、戸惑っている乗客が多数見受けられました)まで付いています。

これは従来の中国鉄路座席車(軟座でも日本の普通列車レベルのボックス席や、一方向きに固定されて僅かにリクライニングする程度の座席です)とは比べ物にならない位のグレード(高い運賃を設定していながら、広州~香港間列車で使用されている2階建てステンレス製車両のお粗末な座席などは比較になりません)ですし、車内の設計もベースが日本製という事もあって、なかなか気が利いている部分(窓上のエアコン吹出口など)が幾つも見受けられますので、余程長時間の乗車(北京~上海9時間59分など)でなければ2等座でも充分快適に過ごせる車両かと思いますし、設備的には他の中国鉄路車両とは別格に感じますので、速さだけでなく設備的にも割高な運賃を設定するだけの価値がある車両であると感じます。

また日本の新幹線E2系にはない車内設備の特徴として、5号車に半室程度の併食スペースが設けられており、ここには飲食物などを販売するカウンターとテーブル4脚(1つのテーブルに座席4脚)が設置されているのも特徴ですが、CRHは専ら運行時間が短い列車に充当される事や、併食スペースが限られる事もあってか、本格的な調理設備などは設けられていない様で、他にも車内に給湯器が設置されている事(中国の列車では一般的で、お茶や方便面(=カップラーメン)などに使用します)なども特徴となっています。

なおこのCRH2は現在北京~天津間や上海~南京間(列車によっては途中の蘇州・無錫・常州・鎮江などにも停車し、区間列車の設定もあり)で多数が運行されており、その他にも北京発着(北京西站を含む)では石家庄・鄭州・武漢(漢口)・済南・青島(四方)などへ、上海発着(上海南站を含む)では杭州・南昌・長沙などへ向かう列車が設定されており、これらは他の列車に比べて運賃が割高な事もあってか乗車券購入も中国鉄路の他列車に比べると割合容易ですが、列車によっては乗車間際に購入しようと思っても売り切れ(それに直前になると機械的にロックがかかり、乗車券購入そのものが不可能になります)になっていたり、座席が満席で無座になる事もありますので、乗車列車が確定したら早めに乗車券を購入した方が無難です。

この他にも地方都市間を結ぶ列車や、一日1往復だけですが北京~上海間をロングランする列車も設定(所要9時間59分・市販の時刻表やネット上のダイヤ検索ではノンストップ扱いですが、南京などにも停車する様です)されており、一気にこれだけの高速列車を設定できる標準軌(軌道幅1435mm)で平坦な地形が続く線路や大柄な車体限界といったインフラは島国の人間として羨ましく感じますが、4月18日に運行開始した列車以外にも7月と10月に段階的増発が行われ、広州~深セン間と東北方面(北京~瀋陽・長春・ハルピン)以外の動力組充当列車(列車番号の頭にDが付く)は殆どがこのCRH2が運用される様ですので、広大な大陸を駆ける新幹線の今後の活躍に期待したいもので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も中国へ行かれる機会がありましたら、是非乗車されてみては如何でしょうか?

またこのCRH2を用いた青島(四方)→北京間のD56次列車(4月19日乗車・こちらをクリック)と、青島近郊を走る四方→青島西間のローカル列車・7060次列車(4月18日乗車・こちらをクリック)の乗車記も公開致しましたので、興味のある方はこちらもご覧頂けると幸いです。

あとこの記事を見て和諧号の運行時刻等が気になった方は、こちらへアクセスすると調べる事が出来ますので、興味のある方は是非どうぞ。(中国語ですが漢字ですので、大半の方には恐らく没問題かと思います。ただ時々リンク切れなどが発生しますので、その際は少々時間を置いてから再度アクセスしてみて下さい)

写真は四方站(青島)に停車中のCRH2とLEDによる行先表示、側面のCRHと和諧号のロゴです。

先月の中国訪問ではデジカメ故障に見舞われた事もあり、急遽手配した1回用カメラで撮影していますので画像の質が低下し、また車内の画像はありませんが、この点は悪しからずご了承下さい。


JR九州 813系1100番台電車~LEDの行先表示は随分とインパクトが…

2007-05-05 | 鉄道[九州・JR]

 

先月MAKIKYUがフェリーで大陸へ出向く際には、フェリーの発着する下関まで行く際に青春18きっぷを使用し、そのついでに下関から少々足を伸ばして九州の福岡一帯にも立ち寄ったのですが、その福岡都市圏のJR線で最近走り始めた車両が今日取り上げる813系1100番台で、MAKIKYUも短い区間ながらこの車両に乗車する事も出来ました。

813系は福岡都市圏を代表するVVVFインバーター制御を採用した近郊型電車で、交流専用車である事から関門トンネルを通って下関へ向かう電車には充当されませんが、小倉(北九州市)や博多(福岡市)、久留米といった福岡県内の主要都市を結ぶ鹿児島本線の快速列車や普通列車をはじめ、日豊本線や長崎本線などの一部列車にも充当されますので結構な数が活躍しており、存在感抜群の赤い塗装を纏ったこの車両の姿を見ると、福岡都市圏へ来た事を実感させられます。

この813系は既に製造初年から10年以上が経過している事から、登場年次によって内装などに幾つかのバリエーションが見られ、また比較的近年に増備された1000番台と呼ばれる車両では下回りにも変化が見られますが、前面形状は今までどのタイプも同様の形状になっていました。

ただ今年に入ってから運行開始した1100番台と呼ばれる車両では、下回りや車内などはこの車両が増装される前に登場した1000番台と呼ばれる車両と同等ながらも、昨年夏にJR九州が大分地区に導入したキハ220系200番台と呼ばれる新型気動車と同様に、日本国内の鉄道車両にしては異様なまでに大型のLED式行先表示器を採用しているのが大きな特徴で、この表示器が余りに大きい事から、これを納める為に前頭部の形状が変化して天井高さが高くなっていますので、このデザインは独特で見るからに強烈な印象を受け、今までの813系とは異なる事が素人目にも一目で識別できるほど変化しています。

また特徴的なLED式行先表示器を採用しているのは前面だけでなく、側面の行先表示器にも言える事なのですが、こちらは昨年夏にJR九州が大分地区に導入したキハ220系200番台とは異なるタイプが採用されており、MAKIKYUが見た限りでは3パターンが一定時間毎に切り替わっていましたが、これもJR九州以外の鉄道会社では類を見ない独特なもので、LED式行先表示器が随分と大きい事から、この部分の客窓がやや小さくなっているのも特徴です。

それにしてもこの車両、元々他に類を見ない強烈な印象の車両が多数走るJR九州といえども、このLED表示器は随分とインパクトがあり、福岡都市圏を訪問する際は注目したい車両の一つですが、日本国内では近年個性に乏しい車両が次々と量産されている地域もありますので、この様な個性的な車両が導入される事を羨ましく感じてしまうのはMAKIKYUだけでしょうか?


大宇の新型路線バス・BC211M~韓国を走り始めたワンステップバス

2007-05-03 | バス[大韓民国]

先月MAKIKYUが韓国を訪問した際には、ソウル近郊にある高速鉄道(KTX)の光明Gwangmyeong駅で今まで乗車した事がなかった新型路線バスを目撃し、この車両に乗車する機会もありましたので、今日はこの新型バスに関して取り上げたいと思います。

この車両は韓国では現代Hyundaiと並んで、韓国の路線バスで大きなシェアを占めている大宇が製造した車両で、大宇の路線車は最近ソウル市内などで時々見かけるノンステップ車でも前面形状などは従来車両と同様ですが、この車両はデザインが大きく異なっており、また今まで韓国の大型路線バスでは見かける事がなかったワンステップバスである事も大きな特徴です。

大宇は既にこの様なデザインのワンステップバスを中国(工場が桂林にある様で、MAKIKYUも上海の街中で走っている大宇車に何度か乗車した事があります)で多数走らせていますが、この車両の側面には「BC211M」という形式番号が表記されており、これは既に大宇が中国で走らせているワンステップ車とは形式番号が異なるもので、また韓国内で多数が走っている大宇の一般路線車(2段ステップ)であるBS106シリーズなどとも異なるものです。

このワンステップバス、登場がノンステップバスよりも後になるというのは日本の感覚からすると異例で、中国で既に似た様な車両が多数走っている事も考えるとようやく出てきたという感がありますが、中国の大宇路線車や韓国の路線バスでは今まで見かけなかったフィンガーコントロール(?)のシフトレバー(日本のフィンガーコントロールよりシフトレバーは長く、マイクロバスのシフト程度の大きさはありましたが、ギアが入るときに1秒程度のタイムラグがある様に見受けられ、従来のロッド式とは別物ですので、恐らくフィンガーコントロールの一種かと思います)などの新機構を採用している事も特徴で、韓国でこのバスが今後どの程度普及するのかも注目したいものです。

ちなみにこのバスはKORAILの安養Anyang駅を起点に高速鉄道光明駅を経由し、光明7洞へ至る市内バス12番で大宇の従来車と共に使用され、複数台が活躍している姿を目撃していますが、この他にMAKIKYUは同形車(塗装も同様)を議政府Uijeonbuでも見かけています。

また余談ですが、最近京畿道ではソウルや仁川Incheonなどで普及している青や緑一色のバスと共に、この塗装の市内バスが増えていますので、従来塗装の市内バスに興味のある方は、早めに記録されておいた方が良いかもしれません。


名鉄7000系~古い車両ながらも存在感は…

2007-05-02 | 鉄道[東海]
昨日MAKIKYUは大阪~首都圏間を幾つかの鉄道を乗り継いで移動し、長旅のフィナーレを迎えましたが、今日はその際に乗車した車両の一つでもある名鉄7000系電車に関して取り上げたいと思います。

この車両は製造初年が1961年と古く、また様々な問題もあって廃車が続出して随分数を減らしていますが、今でも一部は活躍しています。

この車両の大きな特徴でもある先頭の展望席は製造開始から40年以上を経た今でも憧れの特等席で、MAKIKYUもこの車両に乗車する時は展望席を選んで乗車する事が多いですが、ここはレールファンなら誰もが一度は…と思う空間で、この車両に乗車すると列車に乗る事自体の楽しさを再認識させられる気がします。

またかつては特急などの花形で活躍し、一部の編成は特別整備を行って白帯車として座席指定料金を徴収する列車にも運用されましたが、最近は専ら普通や急行(最近急行から派生して設定された種別である準急や快速急行も含む)で使用されています。

ちなみに昨日乗車したのは偶然にもトップナンバー編成(写真とは異なります)の豊川稲荷行急行で、MAKIKYUは名古屋~国府(こう)まで乗車しましたが、転換式クロスシートが並ぶ車内設備を運賃(大手私鉄にしては高めですが、それに見合う価値はあるかと…)だけで手頃に利用できるのは非常に有り難く感じます。

ただこの車両の評判は必ずしも良い訳ではない様で、片開き2ドア車で座席配列の関係もあり、現在の3ドア車が主体となっている状況においては乗降に手間取りますし、名鉄側も平日最混雑時間帯の名古屋発着列車には極力充当を避けるように運用するなど、かなり苦心している面も見られますし、最近続々と増備しているステンレス製の新型車も見た目はシンプルながら内装も悪くない(最近増備された編成は座席などに変化がある様ですが…)ですので、一般の乗客からの評判も意外に良い様です。

また赤い電車ばかりの名鉄にあって、新型の銀色車体は一般の乗客に与えるインパクトもそれなりにある事から、この古いパノラマカーがやって来た事にがっかりしている乗客を見た事もあります。

ただこの車両は日本の鉄道史に残る不朽の名車ですし、老朽化が進んであと数年で消滅すると言われている状況ですので、今の内に乗り心地を存分に堪能しておいた方が良さそうですが、「MAKIKYUのページ」を皆様は如何でしょうか?