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2011年もまもなく終わり、新たな年を迎える事になりますが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方はどの様な1年を過ごされたでしょうか?
今年は戦後最大・未曾有の大災害となった東日本大震災による東北3県などでの津波被害や、この津波被害に関連した福島県浜通りにおける原子力発電所事故、そして地震や津波被害は少なかった首都圏においても、計画停電などによる大混乱が生じたものでした。
その後やや情勢が落ち着いた夏場には、MAKIKYUは宮城県内の被災地域も訪問する機会があり、1995年の阪神大震災をも遥かに凌ぐ惨状が拡がる様は、言葉も出ない程でした。
(写真は7月に訪問した津波被災地域・宮城県女川町内の様子です)
この東日本大震災関連以外でも、台風や豪雨による全国各地で発生した災害により、今年は「災」の1年になってしまった感があり、東日本大震災などで亡くなられた方には冥福を申し上げると共に、被災された方にはこの場でお見舞いを申し上げる限りです。
またこの様な状況ですので、交通機関も東日本大震災の津波被災地域や、福島県浜通りの原子力発電所周辺をはじめ、それ以外の地域でも鉄道の災害不通線区が幾つも発生しています。
震災被災地域の路線をはじめ、それ以外でも只見線や身延線などで不通状態が続く異常な状況で、新年を迎える事になるのは残念な限りで、来年春頃の身延線復旧見込みが発表されているのはせめてもの救いですが、新年は大災害のない年になる事を願いたいものです。
この様に災害続きで残念な1年となってしまい、MAKIKYUも震災直後は外出も控える状況でしたが、それでも個人的には公私共に無事1年を過ごせたもので、今年のMAKIKYUの主な旅先での収穫などを、既公開画像と共に取り上げたいと思います。
1月・旧鹿島鉄道の廃線跡を活用・整備したバス専用道路を走り、一部便は茨城空港へのアクセス交通手段としても活用される関鉄グリーンバスの「かしてつバス」に乗車。
この沿線も東北3県の様な多数の死者発生こそないものの、震災で結構大きな被害を受けており、茨城県内では一部鉄道路線が長期間不通になるなど、茨城県も被災地域である事を忘れてはならないと思います。
2月・MAKIKYUの海外旅行では定番とも言える高速船・BEETLEに乗船し、今年唯一の海外旅行となる韓国へ。
出入国が博多と言う事もあり、韓国だけでなく九州内も廻っており、現在は定期運用を終了した485系特急電車の最後の活躍ぶりを目撃したり、運行開始したばかりの長崎電気軌道の新型低床車両に乗車する機会もありました。
韓国では新型の高速鉄道車両KTX-山川や複線電鉄化された京春線、ソウル市内の南山周辺を走る電気バスなどに乗車したものでした。
また地方へも足を運び、江原道を走る観光列車「パダ(海)列車」などにも乗車した他、神出鬼没の振り子試験車両に遭遇するという貴重な機会にも恵まれたものでした。
その後も韓国では釜山での相次ぐ都市鉄道開業など、大きな動きがいくつもあり、首都圏からは少々遠いですが、都合がつくなら来年以降もまたBEETLEで足を運びたいものです。
5月・震災後首都圏ではようやく少し落ち着きだした頃になりますが、東日本大震災翌日に開業を迎えながらも、震災の影響で祝賀行事などは全て中止となった九州新幹線博多~新八代間を踏破。
九州新幹線を代表する新列車「さくら」号をはじめ、新幹線開業に合わせて設定された観光列車「指宿のたまて箱」や、高速バス「B&Sみやざき」号などにも乗車したものでした。
6月・JR東日本全線が乗り放題、それも新幹線・特急自由席が追加料金不要で、回数制限こそあるものの指定席利用も可能で1日1万円という破格設定の「JR東日本パス」が期間限定で発売。
MAKIKYUの利用機会は1回だけでしたが、この乗車券を利用して日帰りで長野へ足を運び、長野電鉄(運賃別途)の新型特急車・2100系「スノーモンキー」(元JR253系NEX)などに乗車したものでした。
7月前半・今春名古屋市内でオープンした「リニア・鉄道館」を訪問。
また道中では武豊線用に導入され、電車そっくりのデザインが特徴の新型気動車・キハ25形などにも乗車する機会がありました。
7月後半・東日本大震災の被災地を訪問し、津波被災地の惨状を視察すると共に、異例の気動車運行により部分復旧したJR仙石線矢本~石巻間や被災不通路線・区間のJR代行バス、被災地域の路線バスにも乗車。
未曾有の大災害だけあり、復興への道程の遠さを感じたものですが、機会があれば被災地域の公共交通支援も兼ね、また足を運べればと思っています。
9月・関西方面へ出向き、運行開始したばかりの南海線新型特急車「サザン・プレミアム」や、阪急京都線の観光列車「京とれいん」などに乗車。
関西は首都圏と並び、公共交通機関の密度が高く、また種類が多い事もあって、いつ行ってもまた行きたいと思うもので、来年も機会があれば足を運びたいものです。
10月前半・念願の「黒部ルート公募見学会」に当選。
大規模な地下式水力発電所として知られる黒部川第4発電所(通称くろよん)の見学や、その周辺の高熱隧道を走る上部軌道など、関西電力の事業用交通機関各種に乗車するという貴重な機会を得る事ができ、機会があればまた足を運びたいものです。
この他富山に足を伸ばした事もあり、私鉄最長両数の旅客列車を運行する事でも知られ、久々の乗車となった黒部峡谷鉄道や、路面電車の新路線としても注目される富山地鉄市内電車の環状線と、その新型車両(CENTRAM)への乗車も達成したものでした。
10月後半~11月・以前から知人からの誘いがあったものの、震災や所用などで訪問機会が確保できなかった北の大地・北海道へ。
民営移管(道南バス)が確定し、終焉迫る北海道最後の公営バス・苫小牧市交通部の路線バス(苫小牧市営バス)にも、久々に乗車したものでした。
また札幌ではホームドア設置工事が始まれば、退役は必然的な札幌市交通局南北線の3000形車両にも遭遇したものでした。
北の大地からの帰路には、昨年末に開業した東北新幹線八戸~新青森間と、今年春に運行開始した直後に震災に見舞われ、暫くの間運休を余儀なくされた新型車両・E5系を使用した新列車「はやぶさ」号にも乗車したものでした。
(近場・首都圏の話題)
最近首都圏では「某社レンズ付きフィルムに良く似た名称で呼ばれる事が多い電車」をはじめとする低コスト型電車の増殖が際立ち、新型車両に当たっても嬉しくないと感じてしまう事が多いですが、そんな中で東京メトロ千代田線の新型車両・16000系は通勤車両で豪華さこそないものの、外観・内装共にかなりの傑作と感じており、この車両に当たると嬉しいものです。
MAKIKYUとしては千代田線をはじめ、時折利用機会のある小田急線や常磐線での乗車機会もあり、16000系に刺激されて乗入線区でも同系に見劣りしない新型車両を…と感じてしまうもので、東京メトロの他線区で今後運行開始予定の新形式車両にも期待したいものです。
また東京メトロ千代田線の相互直通運転線区にもなっている小田急線では、今年初頭に5000系列6両編成の営業運転が終焉を迎え、さよなら運転も実施されたのは、ご存知の方も多いかと思います。
MAKIKYUが電車と聞いてまず思い浮かべる「通称小田急顔」の電車も残りは4両編成が僅かに残るだけなのは寂しい限りで、今後模型で小田急顔の電車を6両、或いは10両連ねて走らせる事で往時を偲ぶ機会が増えそうです。
小田急では8月にはキャラクターデザインのラッピング電車も運行開始し、かなりの人気を博しましたが、こちらも東京都条例の関係であっという間に運行終了を余儀なくされ、ラッピング終了になったのは残念でした。
小田急グループ関連では、今まで模型化が期待されていながらもなかなか製品化されなかった神奈川中央交通(神奈中)のNゲージサイズモデル(バスコレクション)が、数量限定の事業者限定品扱いながらも初登場しており、厚木営業所で開催されたイベントでの発売はかなりの好評だった様です。
MAKIKYUは仕事でこのイベントには参加できなかったものの、このモデルは無事入手する事ができ、他の大規模事業者に比べ、モデル化はまだまだの感がある神奈中ですが、今後のバリエーション充実にも期待したいものです。
そして千葉県の第3セクター鉄道・いすみ鉄道では、昨年JR西日本の古参気動車・キハ52形を購入した事で話題となり、同車が入念な整備の後、急行扱いの観光列車として春に営業を開始している事は、ご存知の方も多いかと思います。
MAKIKYUも一度乗車機会がありましたが、時期をずらして再訪するリピーターでも乗り飽きない様な仕掛けも施されている様で、一時期は廃線も検討されたものの、新型車ならぬ旧型車導入で活性化を図るいすみ鉄道の今後にも注目したいものです。