今月MAKIKYUは日本の離島を語るとなれば、存在感が際立って大きい沖縄本島(離島と見做さない向きもありますが…)や、その道中の
離島(これも面積や人口などで、離島の中ではかなり規模の大きい島があるのですが…)などを訪問し、晴れて47都道府県訪問を達成していますが、それ以外にも2月初めには香川県の離島・小豆島を初訪問しています。
国内の離島は沖縄本島のゆいレール(モノレール)を除くと、現在基本的に旅客営業を行う鉄軌道が存在しておらず、また足を運び難い地域が大半を占めるため、今までなかなか足を運ぶ機会がなかったのですが、離島内を運行する路線バスや、離島へ至る航路などは興味深いものが幾つもあります。
MAKIKYUは昨年辺りからボチボチと離島訪問が始まり、まだ未訪問の島々が多数存在しますので、今後も比較的足を運び易く、島内でそこそこの規模の路線バス運行がある島を中心に、機会があれば各地を訪問する事になりそうです。
その中でも2月初めに初訪問、もうまもなく訪問から3ヶ月になる小豆島は、本州・四国双方共に架橋こそないものの、どちらからもさほど距離が離れていない上に、離島にしては面積・人口共にそこそこの規模を誇りますので、中心都市・土庄(Tonosho)を発着する航路を中心に、多数の航路が存在しています。
この小豆島を発着する多数の航路の中でも、最も運航本数が多いメインルートは、県都・高松と島の中心都市・土庄を結ぶ四国フェリーの航路で、この航路のフェリーだけでも昼間概ね1時間毎程度と、結構な高頻度で運航しています。
所要時間は片道約1時間、運賃も片道670円と比較的手頃で、ことでんなどで発売・通用するICカード「Iruca」での乗船券購入が可能になっている辺りは、香川県内航路ならでは…と感じます。
(余談ながらIrucaは高松方の電車・バスだけでなく、小豆島の島内を運行する路線バスでも利用可能です)
高松~土庄間はこのフェリーの他にも、所要時間は短いものの、運賃は割高(片道4桁)な小型高速艇(車両航走不可)も運航、時間帯によってはフェリー乗船中に高速艇に追い抜かれる事もあり、MAKIKYUが乗船した際にも、この追い抜き劇を目撃する事ができました。
ちなみに高松~土庄間の四国フェリーでは、運航本数が比較的多い事もあり、幾つもの船が稼動していますが、MAKIKYUが乗船した際にはバリアフリー対応船の第7しょうどしま丸に当たりました。
高松~土庄間航路では、他にも同じくバリアフリー対応となっており、四国フェリーHPでも取り上げられている第2しょうどしま丸などが稼動しており、どの船も外観は比較的類似した印象を受けますが、船体に「Olive Line」と記されている辺りは、オリーブで有名な島へ向かう航路らしいと感じます。
乗船した第7しょうどしま丸は、内外共にデザイン面での派手さはなく、機能重視で比較的シンプルな印象を受けますが、船内客室はゆったりとしたソファーなどが並んでいます。
客室前部に設置されたリクライニングシートは展望性も抜群、MAKIKYUおススメの座席ですが、この座席は結構な角度で倒す事ができ、グレード的にはJR新幹線・特急普通車以上(グリーン車平均レベルよりはやや劣る印象)と感じたものです。
また乗船時間は1時間程度ながらも、船内には売店の設備もあるなど、短距離航路にしては上等な印象を受けたものですが、晴れていれば美しい島並みの数々などが堪能できたであろう景観も、生憎の天気では…と感じたのは、少々心残りでした。
第7しょうどしま丸で小豆島に到着した後は、島内を周遊してから今度は岡山行きのフェリーに乗船して離島していますが、小豆島は様々な航路が発着し、その気になれば往復で異なる船を楽しめるのも魅力で、土庄~岡山間航路に関しても、近日中に別記事で取り上げたいと思います。