MAKIKYUのページ

MAKIKYUの公共交通を主体とした気紛れなページ。
初めてアクセスされた方はまず「このページについて」をご覧下さい。

Go! Zooきっぷで動物園へ~乗車記念のお土産も…

2008-02-29 | Weblog

 

以前都営地下鉄の車内中吊り広告(他社線に乗り入れている電車内なのですが…)で、「Go! Zooきっぷ」という期間限定の割引乗車券が発売されている告知を見ており、今月初めに都心へ出向いた際にこの乗車券を購入していたのですが、今日ようやくこのGo! Zooきっぷを使う事になりました。

Go! Zooきっぷとは、上野動物園の入園券と、園内を走る東京都交通局のモノレール乗車券(片道)がセットになった乗車券で、600円で発売されているのですが、通常は上野動物園入園だけで600円(大人)、モノレール1乗車は150円(大人)ですので、丁度モノレール運賃分が割引されています。

この乗車券は日本初のモノレールである上野モノレールの50周年記念も兼ねて、1月16日~3月14日までの期間限定で設定(この期間内は上野動物園休園日以外であれば、買い置きを任意の日に利用可)されているのですが、発売箇所が肝心の動物園ではなく、動物園とは離れた都営地下鉄駅事務室となっている点などは、少々問題ありかも…いう感があります。
(また余談ながら上野動物園の入園料は小学生無料(中学生も都内在住・在学者は無料・その他も200円)という事もあり、Go! Zooきっぷの設定は大人のみです)

ただこの様な乗車券が設定される事は、意外と近場にありながらも、未乗になっていた上野モノレール乗車には絶好の機会(上野モノレールの乗車された事がある方でも、現行車両には乗った事がないという方も多いかと思います)で、「動物よりモノレール」という奇特な有様ながら、MAKIKYUは上野どころか動物園自体、何年ぶり(?)という程久々に足を運んだのでした。
(余り一人で行く様な所ではないですので、MAKIKYUの記憶ではよこはま動物園(ズーラシア)が開園した頃に、期間限定で鉄道駅(三ツ境・鶴ヶ峰・中山のいずれか任意の駅)からの往復路線バスと、入園券がセットで割引になった乗車券を使って以来の気が…)

数々の珍獣をはじめとする動物見物はついで(大半の入園者は、こちらが主目的ですが…)とはいえ、上野動物園は国内屈指の歴史と規模を誇るだけに、それなりに楽しめるものでしたが、MAKIKYUとしては短くてあっという間(所要約1分半)とはいえやはりモノレールが一番でした。

またモノレールの車両等に関しては、近日中に追って別記事で公開したいと思いますが、上野モノレールは乗車を楽しむだけでなく、案内パンフレットにスタンプ欄(東園・西園両駅にスタンプが設置され、それも季節毎に絵柄を変えている様です)や、モノレールのペーパークラフトを組み込んでいる事などは意外でした。

それにお土産として、さすがに残念ながら実車と異なり、台車の車輪はダミー、車体下に走行用の車輪が着いていますが、駅事務室でモノレールのチョロQ(記事執筆中に調べた所では、随分前から発売されている様です:またチョロQ購入時には特典として子供向けですが、専用の袋にモノレールや動物のイラストを描いたシールやモノレールのタトゥーシール、それに写真には掲載していませんが、らくがき帳もついて来ました)を発売している事等も感心したものです。

ただ来月末の日暮里・舎人(TONERI)ライナー開通に合わせて「都営まるごときっぷ」と名称が変わり、日暮里・舎人ライナーにも通用する様になる事が発表された都営交通一日乗車券でも、「都営まるごと」と名乗りながら相変わらず通用しないのは少々残念ですが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も機会がありましたら、上野動物園を訪問され、東京都交通局の正式な営業路線の一つである上野動物園内のモノレールに乗車してみては如何でしょうか?

写真は「Go! Zooきっぷ」(赤斜線はMAKIKYUが追加)と、モノレール乗車記念のお土産(?)です。


箱根登山鉄道・風祭駅の現状~短いホームに6両編成の電車が発着する光景も…

2008-02-28 | 小田急グループ

  
  

先日MAKIKYUは神奈川県内に居ながらも、日頃利用する機会が少ない箱根登山鉄道に久々に乗車したのですが、その目的の一つに、今度のダイヤ改正でバリアフリー工事が完了し、各車両でのドア扱いが開始される風祭駅の現状を見ておきたいというのがありました。

風祭駅は列車交換の為に、線路長は風祭駅を通過する7両編成(小田急の特急ロマンスカー11車体連接相当)同士でも交換できる様になっているものの、ホームの長さは登山電車(小田急の車両に比べて随分小柄です)がやっと収まる程度しかなく、車体長20mの車両が6両も連なる小田急から乗り入れの急行列車などが、単線で構内踏切も存在し、駅舎と反対側には第4種踏切(警報機や遮断機が未設置の踏切)もあるこの駅に停車すると、非常に不釣合いなものがあります。

また車両の長さの割に、ホームの長さが足りていない為に、小田急の車両が風祭駅に停車する際は、箱根湯本より1両のみで客扱いを行うという異例の状況になっており、それも他の鉄道で行われている一部車両のドア締切(小田急グループ内では江ノ電・腰越駅が有名で、他にも首都圏では東急大井町線の九品仏・戸越公園駅や、京急・梅屋敷駅などがあります)ではなく、係員が客扱いを行う車両の非常コックを操作してドアを開閉するという、他に類を見ない扱いを行っているのが大きな特徴です。
(ちなみに箱根湯本より1両であれば、風祭駅停車中は係員が開けたドア以外でも手動で開閉できますので、今風祭へ行けば小田急の通勤車両で、ドアを手動で開閉するという貴重な体験が出来ます―寒冷地のJRなどであれば全然珍しくない話ですが…)

しかし風祭駅は箱根登山鉄道の駅であるとはいえ、近年登山電車の小田原~箱根湯本間の運行が中止(全面中止になる前に、同区間の登山車両での運行本数大幅削減がありました)され、また入生田~箱根湯本の1駅間を除くと、俗に標準軌と呼ばれる登山電車の線路幅(1435mm)の軌道が撤去されて、狭軌(1067mm)の小田急車両しか走れない状況になっています。

そのため風祭駅をはじめ、小田原~入生田間の各駅は箱根登山鉄道の駅でありながらも、停車する電車は全て小田急の車両という異例の事態になっていますので、この状況は不便極まりなく、風祭駅のバリアフリー化と共にホームを作り直して延伸し、来月のダイヤ改正で箱根湯本寄り1両のみでの客扱いが解消される事になっています。

ただ風祭駅は元々踏切の存在などで空間が限られていた事で、ホーム長も短かった訳ですので、小柄な登山電車2~3両が停車できる程度のホームを、いきなり車体長20m×6両(120m)まで延伸するのは無理があります。

また箱根登山線内で20m車6両もの輸送力はなくても、大概は差し支えない事もあるのか、ホーム延伸を行ってもホーム長は80m強(20m車4両分)に限られており、その事もあってダイヤ改正以降小田原~箱根湯本間を走る電車(小田急車両:特急ロマンスカーを除く)は4両編成で運行される事になっています。
(現在4両分のホームは既に完成しており、箱根湯本より1両分以外は柵で仕切られている状況ですが、「これより先 乗車口はありません」という案内標識まで箱根登山のイメージカラーであるオレンジ色となっている辺りはさすがです)

そのため今まで新宿~箱根湯本間を直通運行していた急行が小田原で分断となりますので、今まで小田急線に乗車する度に幾度も姿を見る事ができ、当たり前の光景とも言える急行 箱根湯本」という行先表示を出した6両編成(更に4両の増結編成を併合して10両編成の事も)の電車が走る姿は見納めとなり、小田原~箱根湯本間の登山線内でも、何らかの事情が生じない限り、小田急の通勤車両6両編成が走る姿は見られなくなります。

こうなると4・6両の双方が存在する5000形(通称5200形と呼ばれる客窓が1段下降窓のタイプ)や8000形、1000形といった車両は、今後も登山線内を走る姿が期待できるものの、6両と8両(こちらは元々編成両数が登山線乗り入れ可能両数を超えていますので、従来から乗り入れなし)しか存在しない3000形は、登山線で走る姿がダイヤ改正で見納めという事になります。
(バリエーションという観点では、他に8000形更新車(現在走っている更新車両は6両編成のみ)や、1000形ワイドドア車(こちらも現在は6両編成のみ)もありますが…)

3000形というと、近年老朽車両の取替用に怒涛の勢いで増備され、今日小田急線に乗車すれば嫌でもやって来る程ですし、従来の小田急通勤車両とは随分様相の異なり、機能本位の車両といった感が強いですので、普段は人気も今一つといった所ですが、ダイヤ改正を近日中に控える登山線内においては、今は嫌でも来る程とはいえ、ダイヤ改正以降は入線する可能性が極めて低いだけに、小田急線内ではあまり注目されない同形が、現在登山線内でロマンスカーも凌ぎ、最も注目される存在になるというのは皮肉なものです。

また3000形の一部車両(同形の中でも比較的新しい編成)では、ドア上の車内案内表示装置がLEDによる文字スクロールに代わってLCDモニターが採用されており、LCDモニターを装備した小田急の通勤車両はこの車両を除くと、現在千代田線直通用で登山線には入線しない10両固定編成の最新鋭車・4000形のみとなっています。

そのため今後4両編成での新造車・或いは更新工事や編成組替でLCDモニターを装備した車両が登場しない限り、ダイヤ改正以降はLCDモニターで、登山線内の駅名を表示した状態を見る事も出来ませんし、まして「風祭でのお出口は、前より(或いは後より)1号車です」という表示(3000形は自動放送装置を装備していますので、勿論自動放送でもこの案内が入ります)はダイヤ改正以降は見る事が出来なくなります)ので、興味のある方は機会がありましたら、是非ダイヤ改正が行われる前に風祭駅を、それも出来る事なら3000形(特に車内にLCDモニターを装備した編成)に乗車して訪問されてみては如何でしょうか?
(ただ風祭駅ホームは非常に狭いですので、撮影の際は充分ご注意を…)

写真は風祭駅に入線する際の様子(箱根湯本行き車内から撮影)、駅ホーム、風祭駅を発車する3000形、同形の車内LCDモニター(ダイヤ改正で見納めとなる「風祭でのお出口は、前より(或いは後より)1号車です」の案内を表示)、風祭駅に入線する8000形更新車(この車両もダイヤ改正以降は見られなくなりますが、「これより先 乗車口はありません」の案内標識にも注目)と、6両編成の通勤車両には不釣合いな構内踏切と小柄な駅舎(勿論自動改札機も未設置で、PASMOなどのICカードは簡易形リーダーで対応)です。


東急7000系電車~池上・東急多摩川線用に登場した最新型車両

2008-02-25 | 鉄道[首都圏・私鉄等]

  

先日MAKIKYUが川崎鶴見臨港バスに乗車した後、綱島から東急線に乗車した際には、東急多摩川線にも乗車したのですが、この路線に乗車した際には、まだ登場してから日の浅い最新型車両・7000系に乗車する事が出来ました。

この車両は東急の新標準車両と言える5000系列をはじめ、東急の現有各形式と同様のステンレス製車体を採用しており、東急をはじめ首都圏の鉄道では近年一般的な低コスト型標準車両の一員ともいえます。

ただ池上・東急多摩川線の車両は、東急の他鉄道線で活躍する車両(地下鉄日比谷線直通用車両を除く)と異なり、従来からやや小ぶりの車体長18m・片側3扉車を使用しており、ワンマン運転に伴って設置されたホーム柵などもこれに対応している事もあって、池上・東急多摩川線用の最新型車両として導入されたこの車両も、この規格に合わせているのが大きな特徴です。

また池上・東急多摩川線で現在主力として活躍している1000系と呼ばれる中堅格的存在の車両は、下回りなどは異なるものの、外観のイメージや塗装などは概ねほぼ同時期に製造された20m4ドア車(9000系など)と類似していますが、この車両は特急車両を思わせる優美な前面形状が特徴的で、塗装もステンレス地に緑と黄緑に金色のラインが入り、塗り分けも他に類を見ない独特なものとなるなど、現在の新標準車と言える5000系列とは趣が異なる点も大きな特徴と言えます。

車内を見渡しても、木目調の化粧板を全面的に採用した内装は首都圏では異例で、中間車両の車端部にはクロスシートを配し、それも2人がけと1人がけの座席が向い合う配列となっているなど、非常に独特な感がありますが、座席形状や窓枠、天井などを見ると標準化された車両である事を痛感させられる部分もあります。
(それでも座席の座り心地などはそこそこ万人受けするものかと思いますし、車端部クロスシートの背ずり上部(頭の当たる部分)を一般的なモケットとしている点も良いかと思います)

また18m・3ドア車で、座席モケットの色もグリーン系という事もありますので、木目調の内装で有名な関西の某大手私鉄(外観も最新型に至るまでマルーン1色のカラーを守り通しているのが特徴です)やその系列会社が、もし低コスト型の標準車両を導入する事にでもなれば、車内はこんな感じになるのかも?という妄想が浮かんでしまいそうです。
(さすがにこの某大手私鉄でステンレス車体の関東風標準仕様車が導入される可能性は限りなく低いと思いますが、関西でも最近はメーカー標準仕様の関東風ステンレス車が導入された鉄道もある程ですので…)

MAKIKYUがこんな事を妄想してしまうという事は、それだけこの車両が低コスト型の標準仕様車にしては内装の完成度が高い事の現われとも言え、結構内装に凝っていると感じますが、この形式に限らず最近の東急の新型車両は、線区別に内装を造り分けており、部材の標準化を進めてコストダウンを図る一方で、個性を打ち出している点は大いに評価できるもので、この車両も低コスト型標準車両導入=粗悪乱造車による画一化ではない事を実証している一例と言って良いかもしれません。
(その様な面では池上・東急多摩川両線の接続駅で乗り換え可能な路線などを走り、外観だけでなく内装も見るからに安っぽく画一的なイメージがあり、挙句の果てには「某社レンズ付きフィルムによく似た名称」で呼ばれ、平成生まれにも関わらず早くも廃車解体の道を歩む車両や、その派生形に当たる車両の功罪は重いと言って良いかと…)

この車両は独特な外観や内装故に、MAKIKYUが乗車した際にも新車である事に気づいて喜ぶ乗客の姿が散見される程で、沿線での注目度も抜群の様ですが、現在はまだ僅かな数が導入されているだけの7000系も、今後更なる増備が見込まれ、池上・東急多摩川線の今後の主力車両として、末永く沿線に親しまれて活躍する事を願いたいものです。

写真は蒲田駅に入線する7000系電車と車内の様子、特徴的な配列の中間車・車端部にあるクロスシートです。


今日はちょっとエキナカで散髪~早さと安さは一度利用すると…

2008-02-23 | Weblog

今日MAKIKYUは神奈川県内を軽く動き回っていましたが、ここ最近はそろそろ散髪したい…と感じていた状況で、帰り際に乗車した電車の途中駅ホームにある床屋を覘くと、比較的空いている感じ(店舗外にもおおよその混雑状況がランプで表示されます)でしたので、早速立ち寄る事に…

多少鉄道に詳しい方や、神奈川方面に居られる方などは、写真の背景に
写っている電車を見ただけで、何処の路線なのか分かってしまうと思います(この鉄道では、複数の駅構内でこの床屋が進出しています)し、更に何処の駅だかも分かる方もいるかと思いますが、この床屋は写真の店舗以外にもエキナカ(改札内)をはじめ、駅舎内(改札外)に出店している店舗も多いです。

そのため「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中にも、実際にこの床屋を利用した事がある方はいると思いますが、MAKIKYUもこの店舗に限らず、神奈川県内や東京都内、千葉県といった首都圏をはじめ、ちょっと変わった所では、静岡鉄道・新静岡駅構内にある店舗に立ち寄った事もあります。

また首都圏やその近辺以外にも全国展開しているだけに、この床屋に入った事がない方でも、店舗を見た事があるという方は多いかと思いますが、凄い所では大埔墟(この地名を聞いただけで、何処か分かる方はあまり居ないと思いますが…)のAEON内に入店しているのを目撃した事もあり、随分色々な所に出店していると感心するものです。

ちなみにこの床屋は洗髪などを省略し、散髪のみに特化する事で料金は誰でも1000円丁度と、散髪代は他の床屋に比べると大幅に安く、また「10分の身だしなみ」を謳っているだけあって早い(実際の散髪時間は十数分といった所)ですので、MAKIKYUも一度利用してしまうと他の床屋は…と感じてしまい、最近MAKIKYUの散髪は大抵この床屋か、同種の店ばかりという状況ですが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様でまだこの床屋を利用した事がないという方は、是非一度利用してみては如何でしょうか?


神奈川県相模原市・奥牧野停留所~読み方は「おくまぎの?」

2008-02-22 | 小田急グループ

   
 

数日前に津久井神奈交バスの藤野駅~奥牧野線に関して少々取り上げましたが、この路線に乗車した動機の一つとして、ここはただの行き止まりではなく、更にここからバスを乗り継いで行ける事もありました。
(勿論訳あって奥牧野を一度訪問してみたかった事もあるのですが…)

その奥牧野は旧藤野町、現在は市町村合併で相模原市に編入された地域で、小さな集落があるだけの山間の村といった感じですので、相模原市という名前から抱く一般的な印象とは程遠く、現代の市町村合併を強く実感させられますが、ここは旧藤野町でも外れに位置し、山梨県との県境がすぐそばに控えています。

奥牧野のバス停留所は、山梨県上野原市から旧秋山村(現在は上野原市に合併)方面へ向かう道路が一旦神奈川県に入り、藤野方面からのバス路線(藤野方面からは、途中の賽の神で右折)が走る道路が丁度重なるT字路に位置していますが、上野原~秋山方面を結ぶ道路にも、富士急山梨バスの路線(上野原~無生野)が走っており、T字路近くに神奈交・富士急のバス停ポールが少々離れた状態で各一本置かれています。
(富士急は上下両方向を一本のポールで共用しており、この一帯の路線ではよくある形態です)

ただ山間部の閑散とした集落だけに小さな交差点には信号もなく、ターミナルというには程遠い状況で、奥牧野で2つのバス路線を乗り継ぐ乗客は本当にいるのだろうか?と感じる程でしたが、一応バス停のすぐそばに飲料水の自動販売機があり、また徒歩1分程度の所に小さな商店もありますので、多少の時間潰しは何とか…といった所です。

ちなみに上野原~秋山方面を結ぶ唯一の公共交通機関でもある富士急のバスは、一日僅か4往復しか走っていませんので、偶然運行時刻にでも当たらない限りは、予め時刻を調べておかないと利用は難しく、幻のバスといっても過言ではない様な状況ですが、周囲の侘しい雰囲気(MAKIKYUが訪問した際は雪が降る寒い日でしたので、尚更その様に感じたのかもしれません)は本当にバスがやってくるのだろうか?という錯覚さえ感じてしまう程でした。
(余談ながらMAKIKYUは奥牧野で津久井神奈交バスを降りた後、富士急山梨バスに乗り継いで上野原へ向かったのですが、乗り継ぎ客はおろか、富士急は一日僅か4往復にも関わらず、奥牧野発車時のバス車内は乗客皆無という状況でした)

また「奥牧野」の停留所名は、津久井神奈交バスの車内放送や運賃表の停留所名表示は「おくまぎの」と案内(神奈中グループの路線バスでは、車内にある運賃表示器の停留所名表示は、漢字とひらがなが交互に表示されます)され、神奈交バスで奥牧野の隣にある「牧野入口」も「まぎのいりぐち」、住所も「藤野町牧野(ふじのちょうまぎの)」ですが、奥牧野にある富士急のポールには「おくまきの」と仮名が振られています。

先日MAKIKYUは富士急のバスに奥牧野から乗車しましたので、富士急バスの「奥牧野」停留所案内は聞いていないのですが、これはただの誤りなのか、富士急側の停留所名正式呼称が「おくまきの」なのかも気になるものです。
(こんな事を書くと鉄道の駅名で、大阪府内にある京阪電車の「牧野」駅を連想する方もいるかと思いますが、こちらは「まきの」で、近くにある京阪バスのバス停も同様です)

写真は奥牧野バス停付近の様子と、神奈交バス運賃表示器の「奥牧野」到着時表示(停留所名がひらがなで表示されている際に撮影)、富士急の「奥牧野」バス停ポールです。


東急6000系電車~強烈なデザインの大井町線用新型車両

2008-02-19 | 鉄道[首都圏・私鉄等]

先日「MAKIKYUのページ」では、川崎鶴見臨港バスの「銀バス」に関して取り上げましたが、綱島駅まで銀バスに乗車した後、MAKIKYUは東急線に乗車し、田園都市線の二子新地駅を通った際には、来る来月のダイヤ改正で運行を開始する大井町線の急行列車用新形式・6000系の姿が…

6000系が二子新地駅に留置されているという事は、「MAKIKYUのページ」リンク先サイト様の中でも既に取り上げられている方も居られ、ネット上でも情報が多数出回っていますが、日頃田園都市線を利用する機会の少ないMAKIKYUは、先日ようやくその姿を見る事が出来ました。

最近の東急における鉄道線の新型車両は、18m3ドア車が走る池上・多摩川線用を除くと、東横線の日比谷線直通用車両を除いて20m4ドア車の5000系列が導入されており、東急線の新標準車両とも言える5000系列は田園都市線用・東横線用・目黒線用それぞれ(それと乗り入れ先のみなとみらい線所属車両も)で活躍しています。

この形式は編成両数や番号帯をはじめ、細部の仕様などが路線毎に異なり、内装も路線毎に敢えて造り分けている点は興味深いもの(素っ気無く画一的な印象が強いコストダウン型車両を大量に導入しているJR某社も、この点は見習って欲しいものです)で、導入年次を経る毎に客室設備も改善されている点も大いに評価できますが、素人目に見ればラインカラーこそ各路線毎の色彩を用いているものの、デザイン的には同等となっているのが特徴です。

この流れを考えれば大井町線でも、現在20m4ドア車が使われている事を考えれば、新型車両も5000系列を名乗り、番号帯を変えた同系の色違いが出て来るのが順当な流れと言えますが、敢えて別形式である6000系を名乗り、強烈な前面形状や塗装(側面だけでなく、屋根が真っ赤になっている事も特徴的です)の車両を導入する辺りは、近年他線からの転属車両ばかりが走り、取り残されていた様な感があった大井町線の急行運転開始に際して、東急が相当意気込んでいると感じさせられるものがあります。

新形式・6000系は近年のコストダウン型車両にしてはデザインが強烈なだけに、好みも大きく分かれそうな感があり、最初構想図で見たときはMAKIKYUも随分妙な車両が出ると感じた(しかもこの時は、前面貫通路の有無も分からない様な状況でしたので…)のですが、実際に近くで実車を見ていると、デザインも意外と悪くないのでは…と感じたものです。

ちなみにこの新型車両はまだ営業運転にはついておらず、車内の様子なども外からは少々伺える程度でしたが、ホーム上から見た所では、座席モケットは座面部分がオレンジ系のモノを用いている様でしたが、各ドア上にLCDモニターが2台設置され、客用扉の内側には化粧板が貼られている点などを見ると、既存5000系列の最新編成とさほど変わりなさそうな感じでした。

この新形式・6000系は来る来月のダイヤ改正で、大井町線の急行運転開始と共に走り始めると思われ、今後の活躍にも期待したいものですが、この強烈なデザインは大井町線用のこの新形式のみなのか、それとも今後現在の5000系列に代わる東急の新標準車両として各線区に出現する事になるのかも気になるものです。


川崎鶴見臨港バス・復活旧塗装~70周年記念で銀バスが再び…

2008-02-18 | バス[首都圏]



横浜市と川崎市に跨る地域の臨海部に路線を持つ京浜急行系列のバス事業者・川崎鶴見臨港バス、日頃MAKIKYUがこの会社のバスに乗車する機会は少ないのですが、昨日同社のバスに鶴見駅~綱島駅間で久々に乗車し、その際乗車したバスが今日取り上げる「銀バス」です。
(写真は折り返しの便が綱島駅前を発車する際に撮影したものです)

現在川崎鶴見臨港バスで走っている路線バスは、白と青の塗装に赤帯を巻いたものとなっており、この塗装は一部の方からは、親会社の鉄道と相互乗り入れしている某大手私鉄の有料特急とよく似ているなどとも言われていますが、この塗装を採用する前は銀色に紺色の帯を巻いた塗装が用いられていました。

この塗装のバスが通称「銀バス」と呼ばれるもので、昨年臨港バスは創立70周年を迎えた事から、これを記念して鶴見・浜川崎営業所の各一台(計2台)にこの塗装を施して走らせており、この銀バスは平日こそ他のバスと共通運用されますが、土休日には限定ダイヤが組まれて臨港バスHPでもダイヤが公開されており、希少な存在の割には、土休日であれば比較的容易に乗車や撮影が楽しめるのは有り難いものです。

ちなみにこの「銀バス」塗装を復刻した車両も、最新鋭のノンステップバスなどではなく、現在の臨港バスでは比較的旧年式に当たる車両(ちなみに写真のいすゞキュービックは2段ステップ車とはいえ、V8エンジンを搭載した車両ですので、地方のバスと比較すれば新しい部類に入りますが…)に施されている点も好感が持てるものです。

また外観はピンク色の「PASMO」ステッカーが貼られている点など、見るからに旧塗装が現代にリバイバルしたものと感じさせられる点も興味深いですが、この車両は外観だけでなく、車内も広告掲出スペースに戦前の路線図(復刻版)や、過去から現在に至るまでの臨港バス車両の写真(ここで取り上げているのはその極一部です)などが掲出され、臨港バス70年の歴史を顧みる事が出来る様になっている点も注目です。

  

そのためこの銀バスは「見る・撮る」だけでなく乗車も楽しめますし、今年は親会社の鉄道も節目の年を迎え、これを記念した特別塗装の車両がまもなく登場する様ですので、この特別塗装電車が登場した暁に、この電車とセットで銀バス乗車を楽しまれるのも良いかと思いますが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も機会がありましたら、是非この臨港バスの「銀バス」に乗車されてみては如何でしょうか?


津久井神奈交バス 藤野駅=奥牧野線~都心から1時間程度で行けるエリアを走る路線ですが…

2008-02-16 | 小田急グループ

  

先日MAKIKYUが厚木市内でも走り始めた神奈川中央交通(神奈中)のTwin Linerに乗車した際は、Twin Liner乗車の後に神奈中グループのバスを乗り継いで北上したのですが、その中でも旧津久井町(現在は相模原市に合併)やその周辺の路線は、旧津久井町の中心部・三々木(みかげ)にある神奈中の子会社・津久井神奈交バスが運行(自社路線として運行している路線と、神奈中から管理受託している路線の双方が存在します)しており、先日はこの津久井神奈交バスの路線にも幾つか乗車して来ました。

その一つが藤野駅~奥牧野(おくまぎの)線で、この路線は現在津久井神奈交バスの自社路線として運行されていますが、現在でも一部区間で以前より運行本数は減ったものの、うまく時間が合えば本厚木から(その気になれば、横浜駅からでも)神奈中グループのバスのみを乗り継ぎ、奥牧野までたどり着く事も出来ます。
(幾つものバスを乗り継ぐ場合、車内販売はありませんが、1000円で全線乗車可能な一日乗車券の利用も良いかと思います)

ちなみにこの路線は、ここも最近は相模原市に合併された旧藤野町のJR中央線藤野駅から南へ向かう路線で、全区間が相模原市内を走るのですが、便によっては途中やまなみ温泉(かつては更に藤野駅から更に南まで直通する便もありましたが、現在やまなみ温泉以南へは乗り継ぎが必要で、一部便が以南を走る便に接続します)に立ち寄る便(賽の神~やまなみ温泉間は2度通ります)や、やまなみ温泉までの運行で奥牧野へは行かない便も存在しています。

神奈中というとどちらかといえば都会的な印象があり、まして相模原市内を走る路線ともなれば、東京郊外の典型的な郊外型路線を想像してしまいますが、この路線はその印象とは大違いのローカル路線で、運行本数もやまなみ温泉止まりを含めて毎時1本程度が運行されています。

奥牧野まで行く便に限れば、時間帯によって運行間隔がかなり開く事もあるのですが、所々ですれ違いの困難な山道を走り、自由乗降区間まで設定されている程(MAKIKYUが乗車した際は、実際に停留所以外で乗降する乗客の姿は見かけませんでしたが…)という状況を考えると、これでも土地柄の割には走っている方と感じさせられる程でした。

車両もMAKIKYUが乗車した際はいすゞ製中型車(車体は富士重工製)が充当され、藤野駅発着の神奈交各路線は基本的に中型車での運行となっている様ですが、この車両は今や神奈中で見かける事が少なくなった、独特な手触りが特徴的な赤モケットの座席(数年前は当たり前でしたが…)を装備しており、津久井地区ではこの車両以外にも、神奈中では比較的年式の古い車が多く走っている点も注目(中には今や津久井でしか走っていない車両もあります)で、MAKIKYUもこの座席の車両に乗車するのは久々でした。

こんな路線でも藤野駅までは東京都心から電車1本・所要1時間程度(それも少々の手間がかかる事を惜しまずに高尾まで京王線を使えば新宿から片道僅か580円、この値段は首都圏の辺境・北総監獄(千葉ニュータウン)を走る「開発を止めた某鉄道」(元○○開発道)に十数分乗車するより安い程です)で行ける駅から出ていますので、その気になれば割合手頃に訪問できますので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も機会がありましたら、是非路線・車両共に神奈中の一般的な印象とはかけ離れたこの路線に乗車されてみては如何でしょうか?
(他にも津久井エリアには面白そうな路線が幾つもあり、MAKIKYUもまだその一部しか乗車していないのですが…)

写真はMAKIKYUが乗車した奥牧野行バスと、途中のやまなみ温泉停留所停車中のシーン(隣のバスはやまなみ温泉以南を走る支線用の小型車です)、奥牧野手前の牧野入口付近を走る藤野駅行バス(MAKIKYUが乗車したバスの折り返し)です。


神奈中・大和営業所に所属する日野製中型車~神奈中全体でも希少な車両ですが…

2008-02-13 | 小田急グループ

 

先日厚木市内で走り始めた神奈川中央交通(神奈中)の連接バス・Twin Linerに乗車するために本厚木へ行く際は、現在工事真っ盛り(そのため乗り換えなどは随分厄介ですが…)の海老名駅で相鉄線から小田急線に乗り換えたのですが、乗り換えの際に一旦駅前のバス乗り場に立ち寄ると、神奈中では非常に珍しい日野製中型車の姿が…

神奈中は日本のバス事業者で第2位・約2000台という規模を誇りながらも、日野製車両はマイクロバスと伊勢原営業所(神奈中の営業所にしては小規模な方で、それも神奈中で大多数を占める三菱ふそう製車両がゴロゴロしています)の大型車を除くと、極一部に例外的に配置されているだけで、中型車で日野製ともなれば、その存在自体が非常に希少なものとなっています。

写真がその希少な日野製中型車で、このタイプの車両(Rainbow RJ)自体は他事業者(特に地方)ではありふれた存在ですので、さほど珍しく感じない方も居られるかと思いますが、日頃神奈中のバスを見慣れた人間にとっては、あまり見慣れない車両だけに、つい足を止めて見入ってしまうものです。

ちなみにこの車両は他の営業所から転属して現在大和営業所に所属し、子会社の藤沢神奈交バスに管理受託されている車両ですが、大和営業所で神奈交受託となっている中型車両は、この車両が存在するお陰で国産4メーカーが揃っているのも興味深いもの(それでも過半数は三菱ふそう製ですが…)で、先日は時間の都合もあって乗車は見送りでしたが、機会があれば是非この珍車にも乗車してみたいものです。
(ただ年式的にも古いですので、残念ながら長い活躍は期待できないのですが…)


リンク集整理に関してのお知らせ(080211)

2008-02-11 | Weblog

皆様、いつも「MAKIKYUのページ」へアクセス頂きありがとうございます。

「MAKIKYUのページ」では現在幾つものサイト様とリンクを行っていますが、現在リンク集に掲載しているサイトの中には、現在デッドリンクとなっているサイトや、長期間(半年以上)全く更新が行われておらず、またMAKIKYU宛に連絡もなく放置状態となっているサイトが幾つか存在しています。

そのためリンク集(1)に掲載している3サイトを、リンク集を利用される方々に考慮して一時リンク休止扱いとさせて頂きますが、これらのサイト管理人様からリンク再開希望(移転した場合も含む)の連絡がありましたらリンクを再開致しますので、その際はMAKIKYU宛てに一報をお願い致します。
(なお長期間に渡って更新されないサイト等のリンク一時休止に関しては、「このページについて」のリンクに関する項にも記載があります)

また「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様がリンク集を利用された際、リンク集内にデッドリンクやURL変更となっているサイト(リンク集(2)内を除く)を発見されましたら、MAKIKYU宛に一報頂けると幸いです。

(この告知へコメントは出来ません・またこの告知へのトラックバックはご遠慮下さい)


4両編成に短縮された小田急5200形~6両編成で活躍する姿を永年見てきただけに…

2008-02-11 | 小田急グループ

 

先日MAKIKYUが厚木市内でも走り始めた神奈川中央交通(神奈中)の連接バス・Twin Linerに乗車した際、このバスが発着する厚木バスセンターの最寄り駅である本厚木駅まで小田急線を利用したのですが、その際反対側(上り)のホームには最近4両編成に短縮された5200形(通称:正式には5000形の一部ですが、6両固定編成で製造され、窓が1段下降窓になっている車両をこの様に称する事が多く、この記事でも以下この呼称で表記します)が…

この車両は今までの6両固定編成から中間2両を抜き取って最近登場したもの(中間2両は廃車)で、1編成のみではなく複数の編成が登場しており、4両編成で活躍する同形の異様な姿は、MAKIKYUも今年に入ってから何度か目にしていたのですが、先日ようやく姿をカメラに収める事が出来ました。

5200形というと1970年代後半~80年代前半にかけての登場時から、一部に廃車も発生している近年に至るまで、永年ずっと6両編成で走り続けて来ましたので、4両編成で活躍する姿というのは非常に違和感があります。

写真の様に急行の新宿方4両として運行されている姿も、後ろ6両が現在6両編成しか存在しない1000形ワイドドア車(かつては4両編成も存在していましたが、現在は組替で消滅)ですので、この車両との組み合わせというのも何だか奇妙なモノですが、5200形4両編成の登場で他の6両しか存在しない形式(3000形)との組み合わせや、今までであれば考えられなかった5200形のみで構成された10両編成など、空想の世界でしか考えられなかった編成が実現しています。

これらの組み合わせとなる編成はなかなか見応えのあるもので、また異様さが際立つ4両単独で走る姿(新松田以西以外では目にする機会は限られ、小田急線でも末端のこの区間をMAKIKYUが利用する機会は少ないですので、なかなか目にする機会はなさそうですが…)も見てみたいものです。

ただ5200形は現在主に急行系列車の新宿方4両に連結されている5000形(4両編成・2段窓:以下5000形と呼称)に比べれば、性能的には同等の車両とはいえ若干新しく、更新年次も後年だけあって設備的にもやや上等な車両ですので、単純に6両編成の代替で5200形を廃車にするよりは、5200形の編成組替で5000形を玉突き廃車にする方が妥当といえます。
(現在5000形・5200形共に順次廃車されていますが、5200形の方が早く廃車が始まり、同形廃車開始の頃からこの様な編成が出てもと言われていましたので…)

とはいえ5200形も内装は近年の更新工事で新型車両と遜色ないレベル(むしろ最近首都圏を中心に増殖している一部のコストダウン形新車より良い位です)となっており、一部編成は更新工事の際にドアチャイム(現状では4両化された5200形には該当なし)まで取り付けられているとはいえ、性能的には5000形と同じ旧来の抵抗制御車で、かつて活躍した2600形8両編成(同形末期に6両編成2本から組替:主に小田原線の各駅停車で活躍し、全面退役は6両固定編成より先)の如く、活躍する姿を見られるのもそう長くないと思われますので、早めに沢山乗車・記録をしておきたいものです。

写真は本厚木駅停車中の新宿方先頭に立つ5200形4両編成と、小田急電鉄80周年ステッカーが貼られた姿が今日である事を物語る5200形/1000形ワイドドア車の連結部です。


厚木市内で走り始めたTwin Liner~概要・アクセスガイド編

2008-02-08 | 小田急グループ

  

連接バスといえば日本では非常に希少な存在の車両ですが、国内では現在幕張新都心(千葉市)を走る京成バスと、湘南台駅~慶応義塾大学間(藤沢市)を走る神奈川中央交通(神奈中)の首都圏2箇所で走っており、「MAKIKYUのページ」でも過去にこれらのバスを取り上げた事がありますが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中にも、これらの路線に乗車された事がある方も居られるかと思います。

この内前者は国産(富士重工)の車体にVOLVO製の下回りを組み合わせた2ステップ車となっているのに対し、後者はノンステップ車でドイツからの完全な輸入車となっており、内装や座席なども日本で走っている一般的な国産車両とは大きく異なりますので、連接バスという特殊性を別としても異色の存在ですが、Twin Linerという名前が付けられた神奈中の連接バスは、一般の路線バスとは全く異なる赤一色の塗装を纏っている事もあり、一目見ただけでもかなりのインパクトがあります。

藤沢市内で走るTwin LinerはNEOPLAN製が4台、茅ヶ崎営業所に導入されているのですが、神奈中ではこれに続いて厚木市内の厚木バスセンター(本厚木駅のすぐ近くです)~厚木アクスト(東名高速道路の厚木IC近くにあるオフィスタワーです)間を走る路線でも4日からTwin Linerが営業運転を開始しており、こちらはドイツ製でも茅ヶ崎営業所に導入された車両とは異なるベンツ製の「CITARO」と呼ばれる車両が4台導入されています。

真っ赤な外観でノンステップといった特徴をはじめ、神奈中の一般路線車とは異なり、24区間までの運賃表示+LED停留所案内(漢字・ひらがな交互表示)による運賃表示器ではなくLCDモニターが設置されている点も、藤沢市内を走るTwin Linerと同様ですが、茅ヶ崎営業所のTwin Linerとは製造メーカーが異なる事もあって、車両のデザインなどはまた異なるものとなっています。

神奈中ではこの新しいTwin Linerの導入を盛んに告知しており、厚木での運行開始を記念したバス共通カード(1000円券・台紙付き)の発売広告が車内に掲載されている程ですので、運行開始前からご存知の方も居られるかと思いますが、MAKIKYUもこのTwin Linerは運行開始前から非常に気になっており、運行開始から3日目の一昨日、厚木へ出向いて乗車する事が出来ました。

厚木アクストは東名高速道路の厚木IC近くにあり、方向的には本厚木駅から南側(平塚方向)へ向かいますので、この方面のバスは本厚木駅南口という感覚がありますが、Twin Linerは本厚木駅から少し歩いた厚木バスセンター発着となっていますので、乗車の際は要注意です。

またTwin Linerは2両で全長18m・定員130名強と非常に収容力のある車両で、車内の座席配置も一両目は立席主体、2両目は座席主体となっているのが特徴的で、一度に多くの乗客を運ぶのには適した車両ですが、車両の特殊性故に走行路も限られ、途中停留所での乗降が多い路線では乗降に要する時間も要します(特に神奈中の整理券車では一部の例外を除き、前乗り前降りですので尚更です)ので、特定時間帯に多数の需要が集中する施設と最寄駅を直行で結ぶ様な路線での運用が適している車両と言えます。

そのため藤沢市内を走るTwin Linerも、湘南台駅~慶応大学間は途中南大山(この停留所のすぐそばには大型スーパーがあります)のみに停車する急行運転となっています(余談ながら幕張を走る京成バスの連接バスも、朝ラッシュ時間帯は急行便として運行されます)が、厚木で走り始めたTwin Linerも殆どは急行運転となっており、それも通勤時間帯に重点的に運行されるダイヤとなっていますが、厚木アクスト→本厚木駅間の一般路線車使用の路線バス運行時間前に4本のみ、各駅停車(各停留所停車)で運行されるTwin Linerの運行が設定されています。

ちなみにこの路線の急行便は厚木バスセンター~厚木アクスト間を直行で結んでいますが、Twin Linerによる実車運行はその殆どが片道のみ(朝の厚木アクスト行きと、夜の厚木バスセンター行き)となっており、主に厚木アクストへの通勤客を対象としている事もあって、Twin Linerは休日全便運休となりますので、この記事を見てTwin Linerへ乗ってみようと考えている方は要注意です。

あとTwin Linerの運行は殆どが片道のみという事で、乗りに行きたいと考えている方は、もう片道の交通手段は…と思われるかもしれませんが、決して本数は多くないものの、Twin Linerの実車運行方向とは逆方面でも、厚木バスセンターor本厚木駅南口~厚木アクスト間を運行する一般路線車使用の路線バス運行は運行されています。

また平塚駅北口~本厚木駅南口間を走る路線バス(この路線は結構本数が運行されています)の「リバーサイド前」バス停から厚木アクストまで徒歩で移動する事も比較的容易(片道10分は要しません)ですので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も機会がありましたら、是非厚木市内で走り始めたTwin Linerへ乗車されてみては如何でしょうか?

写真はTwin Linerの外観と車内の座席(写真は2両目に設けられている向かい合わせ部分)です。

なおTwin Liner運行時刻は神奈中HPに掲載されており、HP内では厚木周辺をはじめとする各路線の時刻検索も可能です。


松浦鉄道・たびら平戸口駅~日本最西端の駅からは、首都圏よりも韓国の方が…

2008-02-06 | 鉄道[九州・私鉄等]

  
 

MAKIKYUが12月に乗車した長崎県と佐賀県に跨って走る第3セクター鉄道・松浦鉄道(MR)に関しては、この路線で使用している車両に関して何度か取り上げていますが、今日は日本最西端の駅として知られるたびら平戸口駅に関して取り上げたいと思います。

日本の東西南北端にある駅としては、旧国鉄時代から北海道の宗谷本線・稚内駅(北端)、根室本線・東根室駅(東端)、九州の指宿枕崎線・西大山駅(南端)と共に、松浦線(現松浦鉄道)の平戸口駅(MR発足後たびら平戸口へ改称)が知られています。

この内西端のたびら平戸口駅以外の現在もJRに属する3駅は既にMAKIKYUは通った事があり、12月にたびら平戸口駅へ立ち寄った事で、MAKIKYUとしてはようやく日本国内(本土)の東西南北端にある駅全てを通った事になりました。
(ただ無人の途中駅である東根室駅と西大山駅は下車しておらず、その代わり最東端と最南端の有人駅になっている根室駅と山川駅に下車しただけですが…)

MRはそれなりに乗り応えがあって魅力的な路線とはいえ、全国的な知名度は決して高いとは言えず、ワンマン運転の軽快気動車ばかりが走る路線という事もありますので、やや地味な印象が否めないですが、この様な特色のある駅を持つ事は非常に特徴的で、全国にMRの存在をPRできる事もあってか、駅構内などには最西端の駅である事を誇らしげに示す看板などが幾つも目に付き、駅舎のすぐそばには最西端を示す石碑も建てられている他、たびら平戸口駅へ列車が到着する際の案内放送でも最西端の駅である事が案内され、駅では最西端の駅へ訪問した事を証明する証明書(200円)も発行している程です。

MAKIKYUがたびら平戸口駅に立ち寄った際は、10分程度の列車停車時間に少々記念撮影をして訪問証明書を求めた程度でしたが、たびら平戸口駅は単に最西端の駅というだけでなく、駅舎内には鉄道資料館が設けられているのも注目です。

資料館では旧松浦線やMRに関する様々な資料などが展示されていますので、多少待ち時間があっても退屈せず、むしろもう少し時間があるなら資料館をゆっくりと眺めていたいと感じる程でしたので、機会があればまた再訪したい駅ですが、平戸口と名乗るにも関わらず平戸方面へのアクセスは決して便利とは言えないのは惜しい限りです。
(現在平戸島へ行くのであれば、佐世保~平戸間を直通運行する西肥バス利用が最も至便です)

また駅舎脇の最西端駅である事を示す石碑の脇には、日本国内にある東西南北端駅や主要都市を示す地図が描かれた看板(看板の拡大画像はこちらをクリック)があり、ここには博多124km、大阪780km、東京1336km、札幌2551km、ソウル538kmなどと書かれているのを見ると、随分遠くまで来たものと感じさせられ、日本という国の広さを意識させられると共に、首都圏からはるばる九州までやって来たからには、もう一歩足を伸ばして韓国にも…という気になるものです。
(実際に九州と韓国は非常に近く、福岡~釜山間は200km強・JRの高速船で片道僅か3時間程度、九州からはソウルまで行っても大阪より近い位ですので…)

ただ12月の九州旅行では韓国へ足を伸ばす余裕がないどころか、たびら平戸口駅を訪問したその日には新幹線で九州を離れ、首都圏まで帰らなければならないハードな行程だったのは惜しい限りで、またこの駅を訪問した後に乗車する新幹線(のぞみ号)の速さと便利さを実感させられたものです。

ちなみに余談ながら日本では本土と遠く離れ、唯一鉄道のない県として有名だった離島の沖縄(今でも国内各都道府県の中で唯一JRが通っておらず、また2本のレールで走る営業線もありませんが…)にも数年前モノレールが開通し、これも日本の鉄道に含めるのであれば、最南端を名乗る同じ九州の西大山駅と同様に、厳密な意味での最西端駅ではなくなってしまいますが、西大山駅では現在最南端を示す標柱の上部に赤で「JR」と記されているのに対し、こちらは最西端の他に「MR」「本土」などの表示は加えられていないのも特徴です。
(まあどちらにしてもMAKIKYUにとっての日本国内最西端駅は、当分たびら平戸口駅である事(最南端は勿論西大山駅)に変わりないのですが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様は如何感じられているでしょうか?)


島鉄バス・特急島原~長崎空港線&長崎県営バス・諫早~長崎空港線

2008-02-04 | バス[九州本土]

 

12月にMAKIKYUが島原半島を訪問した際は、島原鉄道(島鉄)のバスと鉄道で半島を一周した後、諫早から佐世保に抜ける行程を組んでいました。

その際JRの周遊きっぷ(長崎・佐賀ゾーン)を所持していましたので、そのままJR大村線に乗車する方法が最も一般的とはいえ、大村線は以前にも乗車した事があり、多少時間があって別ルートを使って行くのも…という事で、諫早駅のすぐそばにある県営バスターミナル(現在は県営バス(長崎県交通局)だけでなく、島鉄バスも発着)で発着するバス各路線の時刻を見たところ、丁度良い時間に岩松・大村と大村線に並行して走り、その後長崎空港に抜ける路線バスがあり、せっかく諫早まで来た機会ですので、日本で唯一の県営バス(都道府県が運営する路線バスというのは日本にもう一つ、「都」が運営するバスがありますが…)にも是非という事で、ちょっとこの路線に乗車してみる事に…

ただMAKIKYUがこの県営バスに乗車しようとして、バスターミナル内の所定の乗り場で待っていた所、島原方面からやって来る数少ない長崎空港行きの島鉄バス(特急)が先に到着し、このバスは諫早~長崎空港間は長崎医療センター入口しか停車しない(大村市中心部やJR大村線の駅は経由せず・長崎医療センター入口までは県営バスと同じルート)ものの、MAKIKYUはこの時島原鉄道遊湯券(一日乗車券)を持っており、島鉄のバスであればこれで乗車できますので、急遽長崎医療センター入口まで先回りする事にしました。
(この方が大村までの運賃も安くなります(JRなら周遊きっぷで行ける所をわざわざ寄り道して乗車していますし、日頃首都圏にいるMAKIKYUにとっては使用頻度の低い長崎スマートカード(長崎県内路線バス共通ICカード乗車券:まだまだ残額が…)での乗車でしたので、あまり意味ないですが…)し、2つのバスに乗るのも悪くないですので…)

ちなみに諫早~長崎空港線で使用される車両は、県営バスでも路線車では一般的な存在の赤一色の塗装を纏ったバスではなく、貸切車両などと同様の塗装を纏い、ドアは前ドア1箇所で窓は引き違い式・座席はリクライニングを装備したグレードの高い車両を使用しているのを以前目撃していて、是非一度この車両に乗車してみたいと思っていたのですが、12月にMAKIKYUがこの県営バスに乗車した際もこの車両に乗車できました。

また島鉄の特急バスも、島原半島内を走る県営バス路線撤退・島鉄一元化と共に県営バス→島鉄に移籍した車両でしたので、同タイプの車両(三菱ふそうAEROSTAR M)ながらも、県営バスで走り続ける車両と、島鉄に活躍の場を移した車両を乗り比べる事ができ、このハイグレードな車両に島鉄新塗装もなかなか似合っている様に感じさせられました。

島鉄の特急バスは本数が少なく、たまたま運行時間に当たって乗車できるという事は非常に稀ですが、県営バスの諫早~長崎空港線はそこそこ本数も出ており、大村市内~諫早間を移動する際に丁度列車を逃がしてしまった…という時には役に立ちそうですし、MAKIKYUにとっては無縁の話ですが、長崎空港から諫早へ向かい、それから島原鉄道を訪問しようと考えている方も活用の価値はあるかと思います。

写真は長崎医療センター入口バス停を発車する長崎空港行き島鉄特急バスと、諫早~長崎空港間を走る県営バスのハイグレード車両(この写真はMAKIKYUが乗車した車両と同タイプですが、4年程前に諫早バスターミナルで撮影したもの:SUNQパス使用可能車両のステッカーがありませんので、過去の写真であることは一目瞭然です)です。


島鉄フェリー~天草へ向かう航路

2008-02-03 | 船舶[日本国内]

今日「MAKIKYUのページ」では長崎県南島原市にある口之津駅と、隣接するバスターミナルに関して取り上げましたが、ここからは熊本県天草諸島の鬼池に至るフェリーも運航しており、このフェリーも口之津を発着する鉄道や路線バスと同じく島原鉄道が運航しています。

天草というと鉄道路線から離れ、離島(熊本方は橋で繋がっており、熊本市内から天草の本渡へは直通の快速バスも多数運行されています)だけあって行き難い場所というイメージがありますが、島原半島南部を走る島鉄の鉄道(3月末で廃線)や路線バスの車窓からは天草諸島を望むことができ、島原半島と天草諸島は海を挟んで比較的近い位置にあります。

MAKIKYUが12月に島原半島を訪問した際には、時間の関係もあって天草諸島までは足を伸ばしておらず、それどころか天草自体が未踏の地という状況ですが、口之津からは天草の鬼池まで片道僅か30分・運賃360円で行くことが可能で、写真の「フェリーあまくさ」ともう一艘の船が両岸を同時発着するダイヤが組まれ、概ね毎時1本程度(平日と休日でダイヤが変わり、最終の出航が早いですので要注意です)が運航されています。

全国版の時刻表にも一応運航時刻は掲載されていますので、この航路をご存知の方も多いと思いますが、このフェリーを活用すれば天草諸島と島原半島の両地域を周遊するにも非常に便利かと思いますし、MAKIKYUも機会があれば「SUNQパス」(九州内の一般路線・高速バスフリー乗車券:島原・天草なら北部九州版で周遊可能です)でも使って未踏の天草を訪問し、このフェリー(運賃はSUNQパスとは別途必要ですが…)にも乗船したいと思っています。