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「開発を止めた某鉄道」、賃借車両が青砥駅にて脱線事故惹起

2020-06-12 | 北総監獄

今日京成電鉄の青砥駅構内で列車脱線事故が発生、現在も一部区間不通が続き復旧の見込みも立っていない状況ですが、ニュースでも盛んに報じられていますので、ご存知の方も少なくないと思います。

現在報じられている事故報道を聞く限りでは、乗客乗員の負傷者などは発生しておらず、列車運転見合わせと車両や設備の破損などに留まっている事に加え、平時なら成田空港アクセスにも大きな影響を及ぼす事案であるものの、コロナ禍の影響で国際線航空便利用者が激減しており、航空利用者への影響も僅かに留める事ができるのは不幸中の幸いと感じます。

ちなみに京成電鉄は都営浅草線をはじめ、幾つもの鉄道事業者と相互直通運転を実施、その中には4社局跨ぎで運行となる列車も数多く走っており、関連線区を含め「NKTH」と称される事もよくありますが、今回の脱線事故も事故当該車両は京成電鉄所属車両ではなく、相互直通運転先事業者に所属する車両が惹起したものです。

相互直通運転先の車両でも東京都交通局や京浜急行電鉄ではなく、系列会社にもなっており極めて高額な運賃で悪評名高い、北総監獄(千葉ニュータウン)を走る「開発を止めた某鉄道(元○○開発鉄道)」の所属車両が惹起したものです。

開発を止めた某鉄道」は、親会社の京成電鉄と同等設計で形式番号と帯色を変えた車両が多数活躍しており、京成電鉄3700形電車と「開発を止めた某鉄道」の7300形電車、京成電鉄3000形電車と「開発を止めた某鉄道」の7500形電車などがこの事例になります。


その中でも前者は当初京成電鉄3700形電車として導入、後に京成電鉄本体では除籍となり「開発を止めた某鉄道」に賃借、帯色を7300形と同等に改めた上で車番も7800番台に改番した車両も存在しており、今回の事故当該編成はこの賃借車両が惹起したものです。
(写真は事故当該とは別番号の7800番台賃借車(左)/現在も京成電鉄で活躍する3700形電車(右)です)

今回の事故原因は車両と軌道のどちらに主因があるのかは、まだ発表されていませんが、この賃借車両側に原因があるとするなら、設計と整備のどちらかに原因があったのか、また整備などは借主である「開発を止めた某鉄道」と貸主である京成電鉄のどちらかが実施していたのかなどによっても、責任所在は異なり、今後の原因究明と対策発表が待たれる所です。

その際には「開発を止めた某鉄道」が『運賃を低廉に設定していたため、運賃収入による充分な車両整備費用が捻出できず、車両不具合を認識していながらも、充分な整備を実施せずに「これ位は大丈夫だろう」という認識で車両運行を行っていた事で事故を惹起、今後は充分な整備原資を確保するため、運賃の大幅値上げにご理解をお願い致します』と発表する事だけはない様に願いたいものです。


また事故当該車両やそれ以外の京成電鉄3700形電車と「開発を止めた某鉄道」の7300形電車の各編成をはじめ、車体形状は異なるものの北総監獄鉄道9100形電車(写真)なども、下回りに関しては同等品を用いており、現在は廃形式となっている京成電鉄AE100形電車(先代スカイライナー用車両)も同等品を用いていました。


これらの車両は、4年程前に脱線事故を惹起した東武東上線10000系電車とも構造が類似している「ボルスタ付きSUミンデン台車」を装備しているのも気になる所です。

もし台車の設計に欠陥があり、補修や交換のために多数の編成が一斉運用離脱という事態に陥るとなれば、相互直通運転先で代替対象となっている車両の譲受もしくは賃借使用や、大幅減便ダイヤ設定なども検討せざるを得なくなります。

安全確保ができない中での見切り発車は論外ですが、後者断行によるラッシュ時間帯の「3密」促進などが起きない事を願うばかりで、安定輸送遂行と共に徹底した事故原因の究明と再発防止策が講じられ、京成電鉄や「開発を止めた某鉄道」などの京成グループ各線において再び同種事故の報を聞く事がない事を祈願し、今日の記事を結びたいと思います。


東洋経済新聞社「住みよさランキング2018」~1位はまたしても…

2018-06-21 | 北総監獄

東洋経済新聞社が毎年発表している自治体別の「住みよさランキング」、2018年版も昨日発表がありましたが、最上位の自治体は毎年恒例…という有様。

 
MAKIKYUは現住地の神奈川県伊勢原市を含め、5自治体に在住歴がありますが、住みよさランキング2018で最上位にランクインしたのは、その中では断トツで「ここだけはもう2度と住みたくない」と感じる「千葉県印西市」。

印西市は余りに高額過ぎる運賃で悪評名高い「開発を止めた某鉄道」(元〇〇開発鉄道)沿線に位置する千葉ニュータウンの中核をなす地域と言っても過言ではなく、一帯は「北総監獄」と言われる事もしばしばです。

「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中でも、印西市には絶対に住みたくないという方が結構多いと思いますが、こんな所がランキング最上位に例年ランクインしてしまうというのは、このランキングの抽出方法に問題があると言わざるを得ない気もします。

また東洋経済新聞社の「住みよさランキング2018」における言及記事で、印西市に対する講評として以下の記述が見受けられたのは非常に気になったものでした。
(青文字が記事抜粋部分)

「年少人口(014歳)増減率」のほか、「転入・転出人口比率」も全国で10位以内(転入超過29.3%)の高い値となっているのに対して「1549歳女性人口当たり出生数」は全国平均並みと、飛び抜けて高いわけではないことから、子どもを持つ若い世代が、印西市を「育てるまち」として選んでいることが推測される。

「子どもを持つ若い世代が、印西市を「育てるまち」として選んでいる事が推測される」という言及がありますが、東京都心からの距離の割には「地価が安く広い家を安く買える」という理由で、首都圏通勤線区の中では最悪と言っても過言ではない「開発を止めた某鉄道」沿線という公共交通事情をあまり考慮せず、安易に転居して後に「こんなはずじゃなかった…」という事態に陥る人物が少なくないのでは…という気もします。

また親の目線で「子育てに良さそうな街」と感じ、末永く子供と共に生活しようと考えても、子供の側が「こんな街には絶対住みたくない」「何でこんな街に転居した」と捉える向きも少なくないだろうと感じます。


もし「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中で印西市やその周辺に転居する事を検討している方が居られる様でしたら、自身の独断で即決せず、家族の見解も含めて判断すると共に、「MAKIKYUのページ」でも取り上げた事がある名著「できるだけ 乗らずに済ます 北総線」を一読して「開発を止めた某鉄道」の現状を的確に把握し、これで良いのか…と再検討された方が良いかと思います。

ちなみに比較事例として東京都心(東京駅・日本橋周辺)を起点に、現在MAKIKYUが居住している伊勢原市と、住みよさランキング2018最上位の印西市の、それぞれにおける代表駅までの運賃を記載しておきます。

首都圏各地(特に東京都内・神奈川県内・埼玉県内)から印西市への転居を検討しているという方が居られましたら、参考資料の一つとして活用して頂けると幸いです。

東京~(JR中央線快速)~新宿~(小田急線)~伊勢原
[62.5㎞]
普通運賃790円
通勤定期21240円
通学定期10730円

日本橋~(都営浅草線)~押上~(京成線)~京成高砂~(開発を止めた某鉄道)~北総監獄中央
[36.0㎞]
普通運賃1130円
通勤定期46080円
通学定期20090円

※普通運賃はきっぷ運賃(10円単位)。定期券は1カ月、通学定期は大学生を基準に算出。

また「住みよさランキング2018」の東洋経済新聞社発表記事をご覧になりたい方は、以下のURLをクリックして下さい。
https://toyokeizai.net/articles/-/225720


東洋経済新聞社「住みよさランキング」2017年版が発表~1位は今年も…

2017-06-22 | 北総監獄

毎年6月に東洋経済新聞社が公表している「住みよさランキング」、自治体毎に特定の統計項目を数値化し、高得点となった自治体を上位として抽出するランキングで、今年(2017)のランキングも先日公表されました。
(
ランキング上位各自治体の顔ぶれと総合評価偏差値をご覧になりたい方は、こちらをクリックして下さい)

既にこのランキングに関しては「MAKIKYUのページ」でも何度も取り上げており、ご存知の方も少なくないと思いますが、このランキングで1位となった自治体は6年連続で同一の市となっています。


今年も「住みよさランキング」1位にランクインしたのは北総監獄(千葉ニュータウン)を抱える「千葉県印西市」で、MAKIKYUも一時期止む無く居住していた事がありますが、今までに居住した事がある街の中でも個人的には「ここだけはもう2度と住みたくない」と感じる程の所ですので、ワーストランキングなのでは…と疑いたくなる程です。


北総監獄は余りに高額過ぎる「開発を止めた某鉄道」(元〇〇開発鉄道)の鉄道運賃で非常に有名な所で、東京都心~北総監獄の鉄道運賃は東京都心~北関東3県の主要都市とほぼ同程度かそれ以上という状況です。

首都圏一円でもここだけは絶対に住みたくないと敬遠する向きも少なくない所ですので、北総監獄収監者(千葉ニュータウン居住者)を増やしたいと考える輩が、北総監獄が優位になる様なランキングを企てているのでは…と勘繰りたくなる程です。

北総監獄最大の問題と言っても過言ではない公共交通を巡る問題は、この住みよさランキングでは非常に軽視されており、特定の統計指標だけを用いてランキング抽出を行うと、実際の住みよさとは大きく乖離したデータが出て来るという事を実証していると言わざるを得ない気もします。

北総監獄の不動産を売りたい不動産業者などは「住みよさランキング1位に輝いた住みよい街」などと謳って印西市内やその周辺の不動産物件を誇大する広告を掲出する事もしばしばですが、首都圏一円で住宅購入を検討している方は、「住みよさランキング」や不動産業者の勧めなどだけで安易に判断して欲しくないと思います。


もし住宅購入の場所として北総監獄を検討しているのであれば、「開発を止めた某鉄道」を巡る諸問題に関して分かり易く記した名著「できるだけ乗らずに済ます北総線」に目を通されると共に、実際に自身の足で北総監獄の惨状をご覧になり、東京1時間圏内の他地域と対比して頂ければ、数値化されたランキングだけでは見えてこない部分も多々見えて来るかと思います。

また仮に自身が北総監獄の一面を見て良いと思った場合でも、異なる面も考慮すると共に、家族持ちの方であれば同居者の意向なども踏まえて判断しないと、後に家庭不和・崩壊と言った事にもなりかねず、どんなに悔やんでも悔やみきれない悲惨な結末に至る可能性も大きい土地ですので、家族全員で「MAKIKYUのページ」の「北総監獄」カテゴリー各記事もご覧頂き、再考して頂いた方が…と思います。

 
少なくともMAKIKYUは現在の居住地「神奈川県伊勢原市」が、東京1時間圏内に位置する郊外の中でも印西市より様々な面で恵まれていると感じており、その内の幾つかを下記に挙げさせて頂きます。

・公共交通機関(特に鉄道)の利便性が高く、運行本数や運賃などで非常に利用し易い状況にあり、首都圏各地への外出にも便利
・鉄道は現段階でも比較的高品質な輸送サービスが提供されているものの、来春の複々線化事業完成で更なる輸送改善にも期待
・東名高速道路や近年開通した圏央道のICにも近く、自家用車で各地へ出かけるにも便利
・その気になれば市街地から海と山のどちらもすぐに行ける
・県内屈指の大規模医療機関・東海大学病院が立地するなど医療機関が充実

業務などの都合で居住地はどうしても印西市やその周辺地域でなければ…という特段の事情がないのであれば、せめて伊勢原市やその周辺地域を視察され、両者を対比する程度の事はして頂ければと思います。
(
MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方は、大半の方は住宅購入を検討する際に北総監獄だけは真っ先に選択肢から除外されると思いますが…)

ちなみに数日前には船橋市内から近所に転居してくるという方が挨拶に来られ、その際にMAKIKYUが「一時期北総監獄に居住していた(収監されていた)」事も話したのですが、その際には「小室(船橋市の北端・北総監獄中央の隣駅)なんてあんな電車の(運賃が)高い所には住めない」という話も出た程ですので、この話も是非参考にして頂ければ…と思います。

「住みよさランキング」に関する感想をはじめ、北総監獄の諸問題などで言及したいと感じる事がありましたら、是非コメントもどうぞ。


帯色を変えただけの新形式車両・9800形に乗車~初乗車でも有難みは…

2017-05-29 | 北総監獄

今月MAKIKYUは西武鉄道の新形式・40000系や東武鉄道の新形式・500系に乗車し、これらは既に「MAKIKYUのページ」でも取り上げていますが、これ以外にも今月初めて乗車した車両があります。

この今月初乗車となった車両は、首都圏の辺境・北総監獄(千葉ニュータウン)を走る「開発を止めた某鉄道」(元○○開発鉄道)やその直通運転線区で活躍する9800形と呼ばれる車両で、先月に営業運行を開始しています。


この車両は「北総監獄鉄道」と言う、所属従業員数よりも所属車両数の方が多いという奇特な鉄道事業者の名義となっており、事業者名表記と帯色が異なる事を除けば、親会社の車両とは殆ど変わりない代物です。

北総監獄鉄道では以前9200形と言う車両を導入、この車両は親会社や「開発を止めた某鉄道」の新形式とほぼ同様の帯色違いと言っても過言ではない存在ですが、車両側面には親会社や「開発を止めた某鉄道」の同型車などとは異なり、グループロゴのステッカーのみが掲出されているという異様な状況になっています。

先月北総監獄鉄道で営業開始した9800形は、親会社が現行一般車両新形式よりも一世代前に導入した車両を改番、帯色を9200形と同色にした車両ですので、側面のグループロゴや社名表記も9200形と同様になるのでは…と思っていました。


しかし9200形とは異なり、何故か所属事業者ではない「開発を止めた某鉄道」の社名が掲げられており、ただでさえ分かり難い親会社開発を止めた某鉄道北総監獄鉄道という3社の怪奇な関係を象徴している様にも感じたものです。


またこの車両は親会社とも相互直通運転を行っており、互換性のある車両と言う事もあってか、「開発を止めた某鉄道」に親会社から移籍した同型車と同様に、車内に関してはプレート以外は特に手を加えられておらず、下回りの機器更新なども施行していません。


ドア付近などの短いつり革だけ色や材質が異なっているのと、相変わらず気味の悪いパンダのドアステッカーが際立つのを除くと、初乗車の新形式車両ながらも西武40000系などとは大違い、新鮮味には乏しい車両と感じたものです。

一部の「撮り鉄」の方々にとってのネタ供給としては評価されるのかもしれませんが、少なくとも主たる運行路線の運賃に見合うサービスを提供する車両と言う雰囲気とは程遠いと感じたものでした。

ただ相互直通運転先事業者で近年、好みが大きく分かれ異様に柔らかい「ブカブカした感触の座席」を装備、貧相な外観や内装が際立つと共に全電動車で消費電力量が極めて大きく、おまけに無理矢理正面貫通路を設けたために異様な前面形状となっている代物(興味のある方はこちらをクリックして下さい)が導入されており、この奇抜な車両の色違いを導入する位ならば、実績のある車両を改装した方がまだマシという気もしますが…


北総交通・今月限りでバス事業廃業に~運行路線は系列事業者に移管

2017-03-18 | 北総監獄

首都圏の辺境・北総監獄(千葉ニュータウン)は首都圏屈指の公共交通不毛地帯として知られ、その現状は極めて凄惨、特に「開発を止めた某鉄道」(元○○開発鉄道)の運賃問題に関しては地域外でもかなり有名な話で、「MAKIKYUのページ」でも時折取り上げていますので、ご存知の方も多いと思います。

この北総監獄の中でも人口や開発地域面積など、様々な面で中核都市と言っても過言ではない印西市は、かつて関越自動車道で高速ツアーバス特別重大事故を惹起、事故後に実施された特別監査で極めて杜撰な運行管理が明らかになり事業取消処分が下された陸援隊(針生エキスプレス)も、本社を印西市内に構えていました。

この他にも幾つかのバス事業者が拠点を構えており、その一つが「北総交通」ですが、同社は元々京成グループに属するタクシー事業者で、1998年に乗合バス事業(路線バス)に参入しています。

その際には小林駅(JR成田線)~印西牧の原駅(開発を止めた某鉄道)の間で路線を新設、後にこの路線の延伸や印西牧の原駅~滝野地区を結ぶバス路線の廃止に伴う代替運行を行い、現在に至っています。


しかしながら最近になって今月末での路線バス事業廃止・他社移管を発表、MAKIKYUも北総交通の路線バスは以前、小林駅~印西牧の原駅間を結ぶ系統に乗車した事がありますが、運行開始当初は日野リエッセによる運行でした。


バス事業開始に当たって最小限の車両だけで運行していると感じたもので、後に三菱製の小型車(エアロミディMJ)を導入、この車両が稼働する姿を見た事もありますが、バス事業は小規模な事もあり、要員確保なども容易ではないだろうと感じたものです。
(一応大型第2種免許を保有していればバスとタクシーの双方に乗務可能、また旅客事業者運行管理者試験に合格し資格証を申請した場合は乗合(路線バス)と乗用(タクシー)双方の運行管理者として選任可能(実務経験で申請する場合は別)で、この2資格はMAKIKYUも保有していますが…)

また北総交通は京成グループに属し、市内には京成本体のバス部門を分社化した事業者の拠点も存在する事を考慮すると、印西市内の京成グループバス事業を一元化し、運行管理を一元化した方が良いのでは…とも感じていました。

そのため路線自体が消滅せず、グループ内での事業者移管で従来通りの利便性が確保されるのであれば、今回の運行事業者移管は悪くない話と感じています。

趣味者の一部からはバス事業廃業を惜しむ声も出ていますが、現用車両を小林駅発着路線と滝野循環系統限定でそのまま用いるのであれば、塗装は替えずに社名表記だけ変更、検査時などは虹色塗装の車両が代走となれば、余計な経費も嵩まずに済みそうで最善の気もします。

車齢などを考慮すると車両代替の動きが生じても不思議ではなく、また今後他路線と一元化した車両運用を行うのであれば、必然的に虹色塗装のバスが走る事になると思いますが、運行事業者移管以降どの様な動きが出るのかも気になる所です。

ただこの様子を伺うためだけに、わざわざ高額な鉄道運賃を費やし、はるばる印西牧の原まで足を運ぶ事はとてもできないとも感じますが…


京急(新)1000形16次車~幾分マシになったステンレス車両

2017-01-09 | 北総監獄

京浜急行電鉄(京急)では、近年(新)1000形ステンレス車両の増備が進行しており、これは賛否両論でネット上でも様々な見解が示されていますが、ステンレス車初導入となった2007年の6次車導入開始から早くも10年が経過、今まで「赤い電車」の印象が強かった京急もステンレス車の大量導入で様相が随分変化したと感じています。

(新)1000形ステンレス車は既存車両よりも製造コストを大幅に削減する事を主眼に導入され、結構な勢いで増殖していますので、銀色の電車がやって来て「またか」と感じる事も少なくない程ですが、個人的には内外共に様々な面で安物感を強く感じる車両と感じています。

これに加え今まで導入されたステンレス車(6~15次車)は全席ロングシート、この座席は好みが大きく分かれ、異様に柔らかい「ブカブカした感触の座席」となっており、個人的には非常に頂けない存在と感じる程です。

 
しかしながら昨年末に導入が開始された16次車は、車体材質自体は相変わらずステンレス製で、雨樋も張り出した構造ながらも、昨年少数が導入された1800番台車(正面貫通路付の4両編成)と同様に、ラッピングで既存塗装車に近い「赤い電車」の装いを再現しており、一目で銀色の電車との違いを識別できる様になっています。


MAKIKYUも昨年末に初めてこの車両に乗車機会があり、車内もFRP製の天井板や異様に柔らかい「ブカブカした感触の座席」のロングシートなどは相変わらずですが、車端部分にステンレス車では初となるボックス席が設けられており、座席数は僅かながらも「ブカブカした感触の座席」ではない座席に着席できる様になったのは大いに歓迎できる事と感じています。

このボックス席は混雑対策などもあってか、アルミ合金製車体の(新)1000形初期車などに比べると、設置数は半減していますが、スマートフォンなどの充電に使えるコンセントが設けられるなど、他社一般車両ではまだ導入事例が少ない先進的な取り組みも見られます。

また客ドアも内側が(新)1000形ステンレス車では初の化粧板貼りとなり、今までコストダウンばかりに注力し、貧相さが否めないと感じていた傾向が変化し、見栄えが随分向上しています。


ドア上には近年の新型車両では標準装備とも言えるLCDモニターが装備され、LCDモニター自体は(新)1000形ステンレス車の一部や600形などでも導入されていますが、片側がモニター1面、もう一方が2面となっている配置は、他では余り類を見ない独特なモノと言えます。

LCDモニターを2面配置にする場合、一方を次駅などの運行情報案内・もう一方を広告やニュースなどの放映で用いるのが一般的ですが、16次車の場合は千鳥配置となっている左側モニターを韓国語と中国語の運行情報案内モニターとし、右側は日本語と英語の運行情報案内モニターとしているのが特徴で、これは空港アクセスに注力している近年の京急ならではとも感じたものです。

ただ相互直通運転先と共に空港アクセスに注力し、外国人利用なども多く見込まれる路線にも関わらず、未だに首都圏大手私鉄では唯一自動放送装置設置車両が皆無となっている辺りは片手落ちの感があり、今後近鉄奈良線系統などで導入事例が存在するタブレット端末を活用した多言語案内実施などを検討しても良い気がします。

全般的な印象としては、ステンレス車導入前の車両に比べると相対的にはやや見劣りするものの、今までの銀色ステンレス車に比べれば遥かに上等で、この車両の評判がまずまずならば、既存の銀色ステンレス車も車端部分のボックス席設置やドア上LCDモニターの片側2面化(もしくはLED文字案内装置から換装)を行うと共に、改良を施した編成を16次車と同様の装いに改めて頂ければ…と感じたものでした。
(欲を言うなら個人的にはこれに加えてロングシート部分の異様に柔らかい「ブカブカした感触の座席」を、乗入他事業者並の座席に改善して頂けると助かりますが…)

ちなみに写真の16次車は専ら京急線内で運用される6両編成ですが、近日中に導入予定の8両編成は今後首都圏の辺境・北総監獄(千葉ニュータウン)を走り、余りに高額過ぎる運賃などで悪評名高い「開発を止めた某鉄道」(元○○開発鉄道)にも乗り入れ、通称「悪徳」とも呼ばれる列車などに多用される事も見込まれますので、この記事の取扱カテゴリーは「北総監獄」扱いとさせて頂きます。


最新!「住みよさランキング2016」トップ50が発表~今年もまた北総監獄が…

2016-06-22 | 北総監獄

東洋経済新聞社が毎年6月頃に発表している、自治体別の「住みよさランキング」の2016年版が発表され、既に同社が発表した記事をご覧になられた方も居られるかと思います。
(該当記事をご覧になりたい方は、こちらをクリックして下さい)

 
このランキングでは市域の一部が「北総監獄(千葉ニュータウン)」とも呼ばれ、余りに高額過ぎる運賃で悪評名高い「開発を止めた某鉄道」(元○○開発鉄道)の沿線でもある千葉県印西市が毎年上位に位置し、個人的には首を傾げたくなる様なランキングとしか言い様がない状況です。

2016年の「住みよさランキング」でも1位としてランクインしており、「これはワーストランキングなのでは…」と感じてしまう程です。

印西市に続いて2位にランクインしている愛知県長久手市や、3位にランクインしている富山県砺波市をはじめ、それ以外のランキング上位に位置する各地自体に関しても、居住地として個人的には魅力を感じる所とは言い難く、ランキング抽出方法に難がある事をPRしている様にも感じる程です。

このランキングに対するネット上の講評を見ても「快適度で都市公園面積を考慮するのをやめるべき」といった評も見受けられ、ランキング上位自治体の住民や元居住者などへのアンケートなども点数化してランキング指標に活用するなら、結果は大きく変わりそうな気がします。


このランキングで毎年上位にランクインする千葉県印西市も、近年は新鎌ヶ谷駅(鎌ヶ谷市・東武アーバンパークライン/新京成線が発着)~北総監獄の核心となる中央地区の北総監獄中央駅を直通運行する「生活バスちばにう」運行定着などで、東京都内への通勤圏では屈指の「公共交通の不毛地帯」と言わざるを得ない惨状が、部分的ながらも一時期に比べてマシにはなっていますが、それでも決して芳しい状況とは到底言い難い気がします。

 
さすがにありえない話かと思いますが、今年導入され通称「悪徳」と呼ばれる列車でも運行している新型車両(写真は「悪徳」とは異なる列車に充当された際に撮影したものです)を高評価、高品質の車両で割安な運賃と頻発運行を行い、電車の便利さと快適さは何処にも負けないという意味を込めてのランキングのトップ入りではないと願いたい所です。
(「開発を止めた某鉄道」を巡る諸問題に関して関心のある方は、非常に分かり易く明確に記された名著に関して取り上げた記事(ご覧になりたい方は、こちらをクリックして下さい)も公開していますので、併せてご覧頂けると幸いです)

大都市圏では公共交通の利便性も住みよさと直結する問題だけに、ランキング算出方法の変更なども検討余地ありなのでは…と感じたものでした。


赤い電車の最新鋭車両を目撃~見るからに異様な雰囲気は…

2016-03-17 | 北総監獄

今月京浜急行電鉄(京急)では、近年増備が進む1000形車両(通称新1000形)の中でも、一部仕様変更を行った1800番台の車両が登場し、ネット上でも様々な所で話題になっていますので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中でも、ご存知の方は少なくないと思います。

この車両は4両編成ながらも、2編成併結して8両編成で運行する際にも編成間を貫通可能な様に、前面貫通路を近年の京急では標準的な仕様だった右寄せではなく、1500系列や旧1000形(現在京急の営業車としては全廃)の様に中央配置とした左右対称の前面形状となったのが大きな特色となっています。


ただデザイン的には既存の1000形ステンレス車をベースに、中央貫通路を無理矢理設置した雰囲気ですので、1000形ステンレス車と1500系列の悪い所取りと言っても過言ではない状況で、見るからに異様で不格好な雰囲気を放つゲテモノ車両と言っても過言ではない気がします。

18~19m級の8両編成3扉車で、支線運用を考慮して4両2編成に分割可能な仕様とした特殊仕様車が存在した事例としては、京急とも複数駅で接続する東急の1000系列が有名な所です。

この車両は異端車故に早々と地方譲渡対象に回され、現在は元大手私鉄だった路線のワンマン列車として活躍する状況ですが、今回登場した1800番台車も少数派の異端車としてファンから注目される反面、現場では厄介な車両として扱われる運命になるのか、それとも今後この異様な前面の車両が増殖し、新標準仕様になるのかも気になる所です。

またMAKIKYUは少し前に姿を見ただけでまだ乗車はしていませんが、近年のVVVFインバーター制御車では珍しく全電動車(JR西日本が積極的に導入している0.5M方式を除く)という、節電が叫ばれる現状では異例の仕様をはじめ、好みが大きく分かれ、個人的には非常に嫌な感触と感じる異様に柔らかい「ブカブカした感触の座席」なども相変わらずの様で、この辺りは今後増備を行うのであれば、改善は必須なのでは…と感じます。
(電動車比率が高い事で高加速を誇る事は、趣味的には面白いかもしれませんが、消費電力量の大きさや保守の煩雑化が運賃に転嫁されるともなれば、たまったものではない気もします)

ありえないワースト車両を妄想したら、本当に具現化してしまったと言っても過言ではない代物で、通称「悪徳」と呼ばれる列車に充当し、首都圏の辺境・北総監獄(千葉ニュータウン)を走り、超高額運賃で悪評名高い「開発を止めた某鉄道」(元○○開発鉄道)へ乗り入れて運行する列車に乗車する事にでもなれば、個人的には尚更嫌な気がします。
(これに加え、某大手私鉄の企業体質を象徴していると言っても過言ではない異様な目つきのパンダ人形を貫通路にでも掲げて運行する様なら、首都圏私鉄におけるワースト列車に躍り出てしまうのでは…と感じる程です)

唯一救いと言えるのは、最近数を増やしている1000形ステンレス車の見劣りが否めない装いから、ステンレス車登場前の車両と同等の赤と白の装いに改めた事で、この装いは今後他の1000形ステンレス車にも波及すれば…と感じたものでした。

ちなみに今月登場した1800番台車は、京急の車両製造では沿線メーカーと勢力を2分する存在とも言える兵庫県の川崎重工業で製作されていますが、同メーカーで近年製造され、規格が比較的類似している車両(18~19m級3ドアの4両編成で、2編成併結しての8両運行も可能な標準軌(線路幅1435㎜)の直流1500V区間用車両)の中には、最近登場した新車の中では比較的出来栄えが良いと感じる車両もあり、同一メーカーがほぼ同時期に製造を行っている類似規格の車両でも、随分な格差があるな…とも感じます。

京急や相互直通運転を行う各路線利用者の中では、類似規格の当該車両(以前「MAKIKYUのページ」で取り上げた記事をご覧になりたい方は、こちらをクリックして下さい)に乗車した事がある人物は少ないと思われる事は不幸中の幸いかもしれませんが、もう少しマシな車両を導入できなかったのか…と感じるのはMAKIKYUだけでしょうか?


(お断り)当該車両は「開発を止めた某鉄道」やその系列事業者に所属する車両ではありませんが、仕様故に「開発を止めた某鉄道」への乗り入れを考慮している事も鑑み、「北総監獄」カテゴリーでの取り扱いとさせて頂きます。


生活バスちばにう・運行開始から1周年

2015-06-09 | 北総監獄

首都圏の辺境・北総監獄(千葉ニュータウン)は、公共交通不毛の地として知られ、悪評名高い「開発を止めた某鉄道」(元○○開発鉄道)の余りに高額過ぎる運賃などの惨状は、「MAKIKYUのページ」でも幾度も取り上げていますので、ご存知の方も少なくないと思います。

MAKIKYUも一時期不本意ながらも北総監獄に幽閉されていた事があり、その際には「開発を止めた某鉄道」の超高額運賃などに随分苦しめられたものでしたが、一向に改善されない現状に業を煮やした地元有志がバスを借り上げ、鉄道に並行する路線を走らせた事などは、ニュースなどでも盛んに取り上げられましたので、この話も千葉県内やその周辺地域では結構有名な話です。

開発を止めた某鉄道」に並行する路線バスは、試験的な実証運行を行い一定の需要がある事を掴んだ後、昨年6月から本格運行を開始しており、今日9日で丁度運行開始から1周年となります。

 
この鉄道並行路線は「生活バスちばにう」(以下生活バスと記します)と称し、鎌ヶ谷市に拠点を置く鎌ヶ谷観光バスが運行、車両は専用塗装のいすず中型車(エルガミオ)のAT車が活躍しています。

11㎞強の距離がある新鎌ヶ谷駅(南口)~北総監獄中央駅(北口)間を直行(ノンストップ)で運行、土日は全面運休となりますが、祝日で月~金曜日の場合は平日と異なる減便ダイヤ(祝日ダイヤ)で運行しているのも大きな特徴です。
(土日運休は道路状況が悪化する事に加え、割引率が高い「開発を止めた某鉄道」の土休日回数券のバラ売りも行われており、これを利用すれば平日に比べると割高感が大幅に低減される事も大きいと思います)

運賃は普通運賃が大人300円、東京都内や横浜市内などの均一区間運賃と比較すれば割高になりますが、対キロ運賃路線の運賃水準としては低額な部類、割安な運賃で知られる岡山県・宇野自動車の運賃水準とほぼ同レベルと言えます。
(キロ賃率が日本一割安な長崎自動車に比べると、若干割高になるのですが…)

鎌ヶ谷観光バスは生活バス運行で一般路線に初参入した中小事業者という事もあり、PASMOなどの全国交通系ICカードには対応しておらず、車内の運賃箱も自動両替機能などを備えていないシンプルな箱にする事で、コスト削減=低額運賃の実現に寄与している状況ですが、紙製回数券の設定があり、こちらは3000円で11回分乗車可能(1回分お得)、車内でも購入可能です。

また路線バスは鉄道並みかそれ以下の水準で普通運賃を設定しても、定期乗車券の割引率が低めに設定される事が多いものの、生活バスは運行日が月~金曜日に限定されている事もあってか、定期乗車券運賃も路線バスにしては割安に設定されています。

所要時間は並行する「開発を止めた某鉄道」の普通列車と比べても倍以上を要し、運行本数や定時制の面でも鉄道には及ばない部分がありますが、余りに高額過ぎる交通費に悩まされる北総監獄において、割安に移動できる公共交通機関の選択肢が出来たという点では、大いに評価できると感じます。

今日でも所用などで時折北総監獄へ足を運ぶ機会がある身としては、「開発を止めた某鉄道」の惨状は余りに酷過ぎ、個人的には地域で大ヒットしている名著タイトルの如く「できるだけ 乗らずに済ます」のが望ましいと感じています。

そのため北総監獄へ足を運ぶ際、生活バスの利用が可能な日・時間帯であれば、極力生活バスを利用して路線維持にも貢献したいと思い回数乗車券を購入・利用して何度か乗車した事があり、今後の末永い運行にも期待したいと思っています。

現状では新鎌ヶ谷駅~北総監獄中央駅の直行運行のみ、手前の小室駅とは実質運賃が逆転する状況にもなっていますが、生活バスは結構盛況と言う話も聞きます。

事情が許すなら今後中央地区以外への並行バス運行や、中央地区の駅から離れた地区(木刈・高花など)への運行、停留所の増設などが行われても…と感じていますが、こんな事を感じているのはMAKIKYUだけでしょうか?


「開発を止めた某鉄道」7260形がようやく消滅~余りに酷過ぎましたので…

2015-03-04 | 北総監獄

先月末に京成電鉄で3300形電車が退役となり、その際のさよなら運転では雑踏で転倒者も発生するなど、有終の美とは程遠い最期を迎えた事は、ネット上のニュース記事でも取り上げられましたので、ご存知の方も少なくないかと思います。

この3300形も「京成電鉄では2月末で営業終了」とは言えども、他に超高額運賃で悪評名高く、首都圏の辺境・北総監獄(千葉ニュータウン)を走る「開発を止めた某鉄道」(元○○開発鉄道)に賃借されている車両が存在し、本家で退役となると動向が気になって…という方も少なくなかったと思います。


「開発を止めた某鉄道」で活躍する車両は、塗装を改めて7260形と名乗っており、ただでさえ費用対効果で見た輸送サービスの質が芳しくない「開発を止めた某鉄道」の中でも、特に低質なワースト車両として知られています。

以前Σ型と呼ばれるヘンテコな形をした電車を退役させた際や、9000形の離脱編成が発生した際などには、これらの車両よりも京成賃借車両を何とかして…という声も上がった程で、こんな代物が走り続けるのは呆れる限りです。

車齢に加え陳腐な内装や、旧式の下回りなども影響してか、居住性も極めて劣悪で、「日本の地下鉄線内運行車両で断トツのワースト車両」とも言われる程でした。
(車齢だけならこれまた古い事で知られる、大阪市営堺筋線に乗り入れる旧式車両は、車両規格は類似していながらも手入れの良さや高級な造りもあってか、陳腐感を感じる事は余りない気がしますので…)

おまけに消費電力量も大きい車両ですので、良い事は皆無と言っても過言ではなく、賃借の貸主はともかく、それ以外の乗り入れ先となっている都営浅草線や京浜急行電鉄でも、迷惑車両以外の何者でもないと感じていたかと思います。

そんな車両ですので、本家京成電鉄に続き「開発を止めた某鉄道」でも早期に退役を…と思っていたのですが、昨日付けで正式に退役の告知がHPに掲載されたのは嬉しい限りで、3月22日に体験乗車を含む撮影会(抽選)を実施して退役となります。

この撮影会は参加費用だけでも結構なものになり、まして超高額運賃で悪評名高い「開発を止めた某鉄道」の沿線まで足を運ぶとなると、とんでもない…という状況ですので、MAKIKYUは当然参加する気は全くありませんが、極めて悪評名高い車両だけに、わざわざ惜別のために撮影会へ出向く人物がどれだけ存在するのかも気になる所です。

また7260形退役後は、京成電鉄からまたお下がりが…という状況の様ですが、今度は自社中堅車両と大差ない車両になる様で、ようやくただでさえ質が悪い事で知られる京成のワースト車両が併用されるという、「開発を止めた某鉄道」で永年続いた悪しき慣習が終焉を迎える事は、僅かながらサービスレベルがマシになると言っても良いと思います。

ただ「開発を止めた某鉄道」は先月、ただでさえ高過ぎる運賃を更に値上げしたばかりですので、運賃値上げ分をお客様サービス向上で還元していますと言われたら…とも感じるのですが、こんな事を思ってしまうのはMAKIKYUだけでしょうか?


「開発を止めた某鉄道」がまた値上げ~更なる利用客の逸走も…

2015-02-10 | 北総監獄

首都圏を走る鉄道の中では、余りに高額過ぎる運賃で悪評名高く、また首都圏の辺境・公共交通の不毛地帯とも言われている北総監獄(千葉ニュータウン)を走る「開発を止めた某鉄道」(元○○開発鉄道)の惨状は、「MAKIKYUのページ」でも時折取り上げており、ご存知の方も多いかと思います。


しかも昨年末には、ただでさえ余りに高過ぎる運賃を更に値上げする事を発表しており、この事をご存知の方も多数居られるかと思いますが、今日2月10日から「更に値上げした激高運賃」の適用が始まります。
(写真は2007年時点での「開発を止めた某鉄道」駅掲出運賃表で、事情を知らない方は余りの凄まじさで目玉が飛び出る程かと思います)

開発を止めた某鉄道」側では、今日の運賃改定では通学定期券運賃を据え置くと共に、普通運賃や定期券運賃の値上げ幅も僅かである事を盛んにPRしていますが、元々余りに高額過ぎる運賃が更に…という有様ですので、都市鉄道における最高額運賃路線としてギネスブック入りを狙っているのでは…と勘繰りたくなる程です。

値上げ(改定)前と値上げ後の、「開発を止めた某鉄道」主要区間における運賃を比較すると、以下の様になります。

京成高砂~新柴又間・1.3km(初乗り運賃)
普通運賃(現金)190円→200円
通勤定期券(1ヶ月)8530円→8570円
通学定期券(1ヶ月)3740円(据置)

北総監獄中央~印西牧の原間・4.7km(両駅からの最安運賃)
普通運賃(現金)290円→300円
通勤定期券(1ヶ月)12790円→12860円
通学定期券(1ヶ月)5390円(据置)

新鎌ヶ谷~北総監獄中央間・11.1km(比較的利用が多い中距離区間の運賃)
普通運賃(現金)560円→570円
通勤定期券(1ヶ月)24300円→24430円
通学定期券(1ヶ月)10570円(据置)

京成高砂~印旛日本医大・32.3km(「開発を止めた某鉄道」の最長区間運賃)
普通運賃(現金)810円→830円
通勤定期券(1ヶ月)34960円→35140円
通学定期券(1ヶ月)15150円(据置)

ただでさえ余りに高額過ぎる運賃に加え、駅間が長いとすぐに初乗り運賃を超えてしまう事や、一部では「メタボ運賃」とも呼ばれ、中距離(11~12km程度)での運賃が極端に高くなっている事などから、他路線と同じ感覚ではとても「開発を止めた某鉄道」は利用できないと言っても過言ではありません。

これも経営が苦しく、路線維持も限界寸前の地方私鉄などであれば致し方ないかもしれませんが、大手私鉄の関連会社である上に、近年では親会社大手私鉄との2重戸籍路線→実質的に大手私鉄の一部となっている現状も踏まえると、異常と言わずして他に…という有様です。

さすがに北総監獄の服役囚(地域住民)も、「開発を止めた某鉄道」の余りの惨状に見かねて、昨年からは有志が動き出し、鎌ヶ谷観光バスが運行を行う「生活バスちばにう」を、新鎌ヶ谷~北総監獄中央間で月~金曜日(祝日に該当する場合は減便特別ダイヤ)のみ運行する程ですが、ただでさえ余りに高過ぎる「開発を止めた某鉄道」運賃が更に値上げともなれば、生活バスちばにうへの旅客転移(逸走)も一層進むのでは…と思います。

ちなみに新鎌ヶ谷~北総監獄中央間の「生活バスちばにう」運賃は、以下の通りとなります。

普通運賃(現金)300円[他に3000円で11枚綴りの回数券設定あり]
通勤定期券(1ヶ月)12000円
通学定期券(1ヶ月)6800円

路線バスは鉄道に比べ、定期券の割引率が低く設定されている事が多く、300円区間の一般的な水準を適用すると、通勤定期券13500円・通学定期券10800円程度になりますが、土日運休と言う事を考慮しても、通学定期券に関しては特に割引率が高く設定されているのも特徴です。

これでも他の鉄道などに比べ、特別安い訳ではないのですが、「公共交通の不毛地帯」と言われる北総監獄の、余りに凄惨な状況が幾分マシになっているという意味では、評価できる所かと思います。

また「開発を止めた某鉄道」新鎌ヶ谷~北総監獄中央間とほぼ同距離の、全国の主な鉄道の運賃と比較すると、「開発を止めた某鉄道」や「生活バスちばにう」の運賃がどの程度の水準かより明確になると思いますので、以下に比較対象例を幾つか挙げたいと思います。

JR東日本・日暮里~新宿(11.3km)
普通運賃(現金)200円
通勤定期券(1ヶ月)5820円
通学定期券(1ヶ月)4640円(大学生)

東京メトロ・新宿3丁目~平和台(11.4km)
普通運賃(現金)240円
通勤定期券(1ヶ月)7990円
通学定期券(1ヶ月)4460円

小田急電鉄・新宿~成城学園前(11.6km)
普通運賃(現金)220円
通勤定期券(1ヶ月)7800円
通学定期券(1ヶ月)3260円

東武鉄道・北千住~松原団地(12.1km)
普通運賃(現金)250円
通勤定期券(1ヶ月)9830円
通学定期券(1ヶ月)3750円

つくばエクスプレス・北千住~三郷中央(11.8km)
普通運賃(現金)370円
通勤定期券(1ヶ月)13310円
通学定期券(1ヶ月)8870円

東葉高速鉄道・東海神~八千代中央(11.7km)
普通運賃(現金)570円
通勤定期券(1ヶ月)23760円
通学定期券(1ヶ月)11880円

富山地方鉄道・電鉄富山~相ノ木(11.3km)
普通運賃470円
通勤定期券(1ヶ月)18250円
通学定期券(1ヶ月)13210円

名古屋鉄道・赤池~浄水(11.3km)
普通運賃400円
通勤定期券(1ヶ月)14690円
通学定期券(1ヶ月)5020円

阪急電鉄・梅田~蛍池(11.9km)
普通運賃220円
通勤定期券(1ヶ月)8620円
通学定期券(1ヶ月)2960円

近畿日本鉄道・難波~東花園(11.9km)
普通運賃300円
通勤定期券(1ヶ月)10800円
通学定期券(1ヶ月)4560円

泉北高速鉄道・中百舌鳥~光明池(12.1km)
普通運賃280円
通勤定期券(1ヶ月)11240円
通学定期券(1ヶ月)6920円

神戸電鉄・湊川~箕谷(12.1km)
普通運賃410円
通勤定期券(1ヶ月)15860円
通学定期券(1ヶ月)7770円

JR九州・博多~篠栗(12.1km)
普通運賃280円
通勤定期券(1ヶ月)8180円
通学定期券(1ヶ月)6400円(大学生)

西日本鉄道・福岡(天神)~下大利(11.6km)
普通運賃290円
通勤定期券(1ヶ月)11290円
通学定期券(1ヶ月)4390円


上記は全国の主な鉄道における11~12km程度の距離を乗車した際の運賃一例ですが、JRや他大手私鉄などに比べると、「生活バスちばにう」でも決して割安な訳ではありません。

大手私鉄の中では運賃水準が割高な部類に入る名古屋鉄道の中で、更に加算運賃が適用されて高額な豊田線、そして都市鉄道の中ではやや割高な部類に入るつくばエクスプレスや神戸電鉄など比べても…という状況で、ニュータウン新線の一つに数えられる泉北高速鉄道などは、一部で高いと騒がれながらもさほど高額な部類に入らない事も一目瞭然かと思います。
(神戸電鉄は路線条件故に致し方ない面もあり、その事をHPでも案内しているなど、旅客に高額な運賃負担を求める事を何とも思っていない「開発を止めた某鉄道」とは大違いです)

ましてや「開発を止めた某鉄道」の運賃水準ともなれば、改定(値上げ)前運賃と地方私鉄の中でも運賃が高額な部類に入る富山地方鉄道(地鉄)を比べても…という状況、「開発を止めた某鉄道」と並び超高額運賃で有名な千葉県内3セク鉄道・東葉高速鉄道と比べても「どんぐりの背比べ」状態(こちらの方が相互直通運転が割安な運賃となっているため、実質的負担はやや低減)です。

通学定期券は「開発を止めた某鉄道」の方が、自治体補助の絡みで一応地鉄よりも割引率が高くなっていますが、地鉄電車は遠距離の定期券利用者向けに電車全線フリー定期券を設定しており、こちらは通学定期券だと13370円・通勤定期券でも23660円(1ヶ月)となります。

そのため地鉄電車で「開発を止めた某鉄道」京成高砂~印旛日本医大間(32.3km)とほぼ同距離の稲荷町~立山(32.4km)間を利用した場合、定期運賃は地鉄電車の方が遥かに安くなります。

両社(青字が「開発を止めた某鉄道」の改定後運賃/緑字が地鉄電車運賃)を対比すると…
普通運賃830円/1000円(えこまいか・Passca利用で実質運賃は若干割引)
通勤定期券(1ヶ月)35140円/23660円(電車全線フリー定期)
通学定期券(1ヶ月)15150円/13370円(電車全線フリー定期)

開発を止めた某鉄道」が実質的に大手私鉄の一部路線と化している実態を踏まえると、ただでさえ余りに高額過ぎる運賃を更に値上げと言うのはとんでもない話で、こんな酷い話は全国各地を探しても他に類を見ないのでは…と感じます。


おまけに「開発を止めた某鉄道」は、料金不要列車の中では最上級と言える様な車両は皆無であるどころか、日本国内の地下鉄線内を走る車両の中では、ダントツのワースト車両とも言われている7260形と呼ばれる旧型かつ消費電力量の大きい陳腐車両を、未だに使い続けている有様です。

他にも質の悪い車両を多数走らせており、運行頻度などの利便性も、首都圏都市鉄道の中では芳しくない部類に入ると思います。


そのため高品質な輸送サービスを提供するために、品質に見合った運賃を設定しているとは到底言い難く、こんな有様では「開発を止めた某鉄道」沿線を中心に「できるだけ 乗らずに済ます 北総線」というタイトルの書籍が出回るのも…と感じます。

公共交通機関の積極利用に努めているMAKIKYUでも、「MAKIKYUのページ」でも以前取り上げた名著「できるだけ 乗らずに済ます 北総線」の書名タイトルの如く、「開発を止めた某鉄道」だけはできるだけ乗らずに済ませ、時折所用で北総監獄へ出向く際にも、極力「生活バスちばにう」の利用に努めたいと思う程です。
(MAKIKYUが最近所用で北総監獄へ足を運ぶ際には、目的地の大半は中央地区です)

「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方も、今日の「開発を止めた某鉄道」における運賃改定(値上げ)に関しての見解等ありましたら、是非コメントもどうぞ。

(以前「MAKIKYUのページ」で取り上げた名著「できるだけ 乗らずに済ます 北総線」に関する記事をご覧になりたい方は、こちらをクリックして下さい)


新京成サンクスフェスタに出陣~ピンクの電車にも初乗車

2014-10-27 | 北総監獄

25日には千葉県を走る中小私鉄最大手の新京成電鉄が、くぬぎ山の車両基地で「新京成サンクスフェスタ」と称する車両基地公開イベントを開催し、新京成沿線やその近隣にお住まいの方をはじめ、首都圏各地にお住まいの方でこのイベントに足を運ばれた方も居られるかと思います。

MAKIKYUは仕事の関係で日頃不定休という状況ながらも、25日は丁度休みだった上に、新京成沿線からさほど遠くない所に所用があった事もあり、所用の序にこのイベントへも出陣したものでした。

新京成は6月に新シンボルマークやスローガン、コーポレートカラーを制定し、翌7月に新コーポレートカラーを採用した新塗装車両(以下ピンクの電車と記します)の登場を発表、そして8月にはピンクの電車の第1陣が登場しています。

今後約4年間の予定で鉄道線の在籍車両全車の塗装変更を行う事になっており、今までの新京成電車とは大きく雰囲気の異なる装いは、賛否両論が出ている様ですが、余り他では見かけない装いと感じ、独創性という観点では比較的評価できる気がします。

MAKIKYUは日頃神奈川県内を拠点としているだけあり、最近では新京成電車を利用する機会も年に数度程度、ピンクの電車が登場してからは、25日が初めての利用という状況でした。

25日にくぬぎ山へ向かう際には、松戸から新京成電車を利用したのですが、某知人から松戸にピンクの電車が向かっているとの情報(情報提供ありがとうございます!)を頂き、丁度良いタイミングでやって来た「ピンクの電車」に乗車し、くぬぎ山へ向かったものでした。


乗車した新塗装車両は主力の8800形、ピンクの電車は他に8900系も登場しています。

8800系の登場当時は、同時期の大手私鉄車両ですらまだ採用例が少なかったVVVFインバーター制御を採用した事など、中小私鉄にしてはかなりの意欲作としても注目され、経年の割にはさほど古さを感じさせない車両という気がします。


最近の塗装変更以外にも編成組み換え(元々は8両編成で登場していますが、現在は全て6両編成です)をはじめ、自動放送やLED文字案内装置の追設、一部編成の客ドア交換など、よく見ると色々な所で手が加わり、登場時とは差異が幾つも…という状況です。


ただ新塗装への変更が行われても、これに伴う内装へのテコ入れは行われていない様に見受けられ、また新シンボルマークが制定され、車両側面の車両番号プレートが交換されても、まだ社名と同様に「如何にも某大手私鉄の系列会社」という雰囲気の社紋が残存しているのは少々意外と感じたものでした。
(イメージチェンジを図るのであれば、この社紋こそ新シンボルマークに変えた方が…と感じるのはMAKIKYUだけでしょうか?)


初めて乗車したピンクの電車をくぬぎ山で下車した後は、イベント開催会場へ向かい、目玉の車両展示撮影をはじめ、基地内展示や物販などを見て回ったものでしたが、車両展示では8800系と8900系の新塗装車(ピンクの電車)も展示されたものの、現有4形式が新旧順に並べられた事もあり、ピンクの電車を綺麗に撮影するには不向きな状況だったのは少々惜しいと感じたものでした。
(新塗装車は日頃営業運転に充当されるほか、今後数を増やす事は確実な情勢ですので、逆に期間限定となる新シンボルマーク付き旧塗装を撮影するチャンスと捉える向きもあるかと思います)

 
また各形式1編成ずつの4編成並び以外にも、その脇に留置された車両はたまたま異なる装いの車両ばかりと言う状況で、これらを含めた塗装変更過渡期の並びは結構壮観なものでした。


この車両展示は会場内だけでなく、反対側も逆光ながら会場外から並びを撮影できる状況になっており、この非公式裏撮影会(?)にも出向く人物はボチボチ見受けられたものの、会場内の撮影会場に比べれば雲泥の差という状況でした。

 
旅客営業に供される車両の展示撮影以外では、保守用車が動く姿(意外と俊敏な印象でした)を見る事が出来たのをはじめ、基地公開らしい車内放送体験や運転席での記念撮影なども結構賑わっており、ミニ列車運行では旧塗装の8900系や旧タイプ駅名票の姿も見受けられたものでしたが、こちらは今後のイベント時に新塗装・タイプへ改められるのかも気になる所です。

会場の制約もあってか物販に関しては控えめな印象があり、大手私鉄に関しては親会社を除くと皆無という状況でしたが、同じ千葉県内の中小私鉄である銚子電気鉄道では、通常は現地でしか発売していない名物ぬれ煎餅の「はねだし」を発売しており、出先への手土産として購入したものでした。


また新京成電鉄は近年分社化したものの、路線バスも沿線を中心に運行しており、会場入口付近には松戸新京成バスの旧塗装中型ノンステップバス(エルガミオ)が1台展示されていましたが、このバスは車両側面に求人広告が何枚も貼られており、展示と求人のどちらが主目的なのか…と感じる程の状況でした。

新京成バスグループは、営業所毎に別々の会社となっており、それぞれが独自塗装のバスを走らせていますが、会場内に居た新京成バス関係者から伺った話では、路線バスを現段階で旧塗装車の塗装を変更したり、新シンボルカラーを採用した車両の導入予定はないとの事でした。
(仮に新シンボルカラーを今後新京成バスグループの塗装として採用した場合、旧塗装と各社の新塗装、系列会社から移籍した車両の簡易塗装変更車(2代前の塗装に酷似)と合わせ、凄まじい状況になってしまいます)←神奈川県西部や静岡県東部の某大手私鉄グループに属するバス事業者の中には、どの塗装が標準塗装なのか分からない状況になっている所もありますが…

新京成電車に関しては、その気になれば何時でも足を運べる所であるものの、現段階で他社からの直通車両や優等列車の運行もなく、沿線は専らベッドタウンでやや地味な印象である事も災いしてか、所用でもない限り余所者が利用する機会は余り…という状況です。

そのため現行旧塗装(特に京成直通車に施された塗装)は意外と撮影していない有様で、旧塗装+新シンボルマークという過渡期の組み合わせも見れる期間は限られますので、そう遠くない内に沿線でじっくりと撮影も…と感じたものでした。

(お断り)新京成電車は北総監獄(千葉ニュータウン)から比較的近い地域を走る路線である上に、以前首都圏の辺境・北総監獄を走る「開発を止めた某鉄道」(元○○開発鉄道)と相互直通運転を行っていた時期もあり、現在でも途中駅で接続するなど、「開発を止めた某鉄道」とも深い関わりがある路線である事に鑑み、この記事は「北総監獄」カテゴリーでの取り扱いとさせて頂きます。


特急料金不要 スマートアクセス!~とてもお値打ちそうに見える誤認広告

2014-08-07 | 北総監獄

先月末~今月初めにかけて、東京・銀座の某百貨店にて、毎年恒例となっている鉄道模型ショウが開催(今年で36回目)され、首都圏各地にお住まいの方の中には、足を運ばれた方も少なくないかと思います。

MAKIKYUも開催期間中の1日が公休となり、現在身を置く横浜市内某所からもその気になれば片道1時間程度、運賃も3桁で収まる範囲と言う事もあり、この鉄道模型ショウに足を運んだものでした。

会場となっている銀座の某百貨店は、東京メトロ銀座駅の至近にあり、付近では他にJRや都営地下鉄などの駅も徒歩圏に数駅存在しますので、鉄道模型ショウへ足を運んだ方は、これらの鉄道を利用した方も多いかと思います。

MAKIKYUは他の所用などもあり、先日模型ショウへ足を運んだ際には、銀座駅を通る東京メトロ(銀座線・丸の内線)と、JR線有楽町駅の双方を利用したものでしたが、銀座駅を通る東京メトロ線の電車内では、これは優良誤認なのでは…と錯覚させる車内広告が目に付いたものでした。


広告は新東京国際空港(成田空港)への空港アクセスを担う某大手私鉄が、自社鉄道路線の存在感をPRすると共に、その優位性を宣伝するもので、広告の左側は高級志向の客層向け、右側はそうでない客層向けの列車を宣伝するものになっています。

東京都内~成田空港間は、JR線の特急列車や快速列車、東京空港交通などが運行するリムジンバスに加え、近年では片道1000円程度で乗車できる格安高速バスも台頭し、高級志向・格安志向双方で各交通機関の競争が激化している状況です。

その中で少しでも自社の鉄道利用を周知し、利用を促進する意図でこの様な広告を大々的に打ち出していると思われますが、左側の「日暮里⇔成田空港 最速!36min!」に関しては、高付加価値をウリにした列車にしてはそこそこの価格設定かと思いますし、高級志向の客層向けには決して悪くない選択肢かと思います。
(ただMAKIKYUは、どちらかと言うと特別料金を支払って高付加価値の列車を利用するよりは、多少設備や所要時間の面で見劣りしても、割安な列車を選ぶ事が多い状況ですが…)

また首都圏在住者が海外へ足を運ぶ際には、この列車の終着駅に直結した施設を利用する事も結構多い様ですが、MAKIKYUは首都圏以外に居住した事はなく、海外渡航暦も2桁に達しているとは言えども、この列車の終着駅・成田空港を出入国で利用した事は、まだ1度もありません。
(MAKIKYUが海外旅行へ出向く際、出入国施設へアクセスする交通手段として最も多用しているのは、本体・子会社あわせた事業規模が、国内最大を誇る事業者が運行する路線バスです)

そのため余り縁のない列車と言っても過言ではない状況で、関西の狭軌某大手私鉄が運行する類似した性質を持つ有料特急列車には2回程乗車した事があるMAKIKYUも、広告左側の列車には1度も乗車した事がなく、当該車両も別ルートで運行する列車で1度乗車した事があるだけです。

この広告左側は小さい表示ながらも、下部にICカードと現金利用それぞれの運賃・料金合計額も記されており、左側だけならまあ妥当な広告なのでは…とも感じますが、問題は広告の右側半分です。

こちらは「特急料金不要 スマートアクセス!」と謳い、通称「悪徳」とも呼ばれる非常に評判の悪い列車を宣伝しているのですが、広告左側半分とは異なり、運賃に関する案内が何処にも見当たりません。

「悪徳」は、都心方面~成田空港間で2ルートが存在する広告掲出某大手私鉄の中でも、北総監獄(千葉ニュータウン)を走り、余りに高額過ぎる運賃で悪評名高い「開発を止めた某鉄道」(元○○開発鉄道)との2重戸籍となっている区間、つまり全国各地を見渡しても他に類を見ない2枚舌路線を経由する事でも知られています。

2枚舌路線経由でも極端な遠距離低減制のお陰で、普通運賃に関しては大きく騒がれる程の差は…とも言われますが、それでも割高な運賃が適用され、おまけに運行本数も毎時1~2本程度しかないなど、「悪徳」は良質なサービスを提供しているとは到底言い難い状況です。
(都内屈指の動物園近くにある広告掲出某大手私鉄始発駅を起点に、成田空港までの自社線内定期券代を比較した場合、1ヶ月の定期代は2枚舌路線を使わないルートでは通勤29520円・通学8250円なのに対し、2枚舌路線経由だと通勤51210円・通学27180円と凄まじい格差が存在します)

広告に掲出している車両は、「悪徳」の中ではまだ程度がマシと言える車両で、個人的には国内通勤電車の中でワーストと感じ、座るより立っている方がマシと感じる「ブカブカした感触の座席」を装備した車両でないのは、せめてもの救いと感じますが、それでも如何にもお値打ちで「特急料金不要」などと大々的に謳うにしては、優良誤認も甚だしいと感じます。

おまけに「スマートアクセス」などと言う訳の分からない謳い文句まで付いており、これは運賃が幾らかを気にせずに、改札入出場時にスマートカード(ICカード)をタッチするだけで乗車でき、「アクセス」を冠する種別の列車で、これまた通称名に「アクセス」という語句が含まれる路線(2枚舌路線)を経由する事に由来しているのかもしれません。
(「スマートアクセス」という用語が、ICカード利用でどの路線を経由すると運賃が幾らかを意識せずに乗車して、後で差し引かれている金額を見て、2枚舌路線ならではの余りの悪徳ぶりに仰天する状況を謳っているのであれば、理解できない事もないのですが…)

とはいえ「開発を止めた某鉄道」沿線からならともかく、広告掲出某大手私鉄だけでも複数ルートが存在する都心方面からのアクセス手段として、特急料金不要でお値打ちとPRする様な路線とは言い難い気がします。

こんな広告を出す位ならば、格安派向けには多少乗車時間が長くなっても、もっと割安で運行本数も多い「本線経由」快速特急・特急の運賃や運行本数を宣伝する告知でもした方が…と感じたものですが、こんな事を感じてしまうのはMAKIKYUだけでしょうか?


新京成電車・全車両の塗装が変更に~ここまでやるなら社名も…

2014-07-16 | 北総監獄

近年首都圏では相模鉄道(相鉄)で、鉄道・バスの双方において新塗装への変更が進み、他地域では京阪電鉄などでも同種の動きがありますが、そろそろ塗装変更も終盤に差し掛かったと感じるこれらの塗装変更に関しては、ご存知の方も多いかと思います。

また路線単位だけであれば、東武鉄道が新型車両(60000系)導入と共に、野田線の輸送改善を図るために転属させている10030系などでも、新型車両のイメージにあわせた装いへの塗装変更といった動きがありますが、先日(14日)には東武野田線とも新鎌ヶ谷駅で接続する中小私鉄・新京成電鉄においても、車両の塗装変更を行う旨が公式発表され、ご存知の方も多いかと思います。
(公式発表記事をご覧になりたい方は、こちらをクリックして下さい)←新京成電鉄HPへリンクします

新京成電鉄の電車(以下新京成電車と記します)といえば、個人的には20世紀後半~21世紀初頭にかけての主流となっている「クリーム色+茶色の細帯」の印象が強く、現在では茶色の細帯がエンジのラインに改められた車両が数多い状況です。


この装いを纏った主流派の車両は、概ね昭和末期~平成初頭にかけて導入された鋼製車体の車両(塗装車・過去記事で使用した画像の再掲)ですが、その後も新京成電車ではステンレス車を2型式(8900系・N800系)導入しています。

8900系はイメージ刷新を狙い、既存車両とは大きく異なるデザインや装いで登場し、当時の親会社が導入していた車両よりも見栄えが良いと感じる程でしたが、ピンク帯は後にエンジ帯へ改められており、登場当時とは若干印象が異なるものになっています。

N800系は親会社の車両を若干カスタマイズした程度の「グループ標準仕様車」で、この車両の登場時には、親会社よりも先を行く印象が強かった昭和末期~平成初頭の新京成電車とは、随分様相が変わったと感じたものでしたが、それでも内装などは独自色を出している部分も見受けられます。

帯色を変えるだけで優等列車に匹敵する運賃(或いはそれ以上)を徴収できると錯覚しているのか、首都圏の辺境・北総監獄(千葉ニュータウン)を走り、余りに高額過ぎる運賃で悪評名高い「「開発を止めた某鉄道」」(元○○開発鉄道)が近年導入した車両や、HPを見るとダミー会社の様にしか思えず、車両には社名表記が全く見うけられない通称「北総監獄鉄道」の車両などの、乗車すれば親会社の車両と何も変わらないと感じる車両に比べれば、両数を除くとほぼ同型の車両ながらも、N800系の方がイメージは遥かに良いと感じます。
(「北総監獄鉄道」は社員数よりも所属車両数の方が多い有様で、これではとても自社で車両管理などを賄えるとは思えませんので…)

しかしながら8900系・N800系は共に他の既存車両とは異なる装いで登場している上に、両者のデザインなども全く異なるもので、新京成電車は様々な装いの車両が入り乱れ、多者直通運転を行っている路線かと錯覚する状況ですので、6月の新シンボルマーク導入を機に、今後イメージカラーを用いた新塗装へ順次変更し、新京成電車全車両の塗装統一を図る事は、悪くないのでは…とも感じます。


ピンク色を基調とした装いも、日本の鉄道車両では比較的少数派で、独自性と言う点でも悪くないと思いますが、新京成電車では過去に8900系の帯色変更と言う事例もあるだけに、ピンク部分が早くも塗り替え…という事にならないのかも気になる所です。
(画像は新京成電鉄公式HPからの転載です)

また新京成電車は、中小私鉄にしては比較的サービスレベルも高い部類に入り、様々な面で悪評名高い鉄道路線が多い千葉県内においては、割合健闘している部類かと思いますが、社名故に如何にも「某大手私鉄の子会社」という印象(勿論この系列ですが…)があります。

今日「新○○」と称して親会社の社名を入れた社名を用いている鉄道事業者は他に…とも感じますし、新京成自体も現在では地域にないにおいてそこそこの知名度がある会社ですので、新シンボルマーク導入や塗装変更まで行うのであれば、個人的にはもう一歩進んで社名変更もできなかったのか…とも感じたものです。


(お断り)新京成電鉄は過去に開発を止めた某鉄道と相互直通運転を行っていた事があり、この記事の画像車両(8800系)も一部編成が「開発を止めた某鉄道」に乗り入れていた事や、新京成電車が「北総監獄」の近隣地域を運行しており、関連も深い路線である事から、この記事は「北総監獄」カテゴリーでの取り扱いとさせて頂きます。


このランキングは一体…~またも首位はこんな町

2014-06-20 | 北総監獄

「MAKIKYUのページ」では、以前にも東洋経済新聞社が発表している「住みよさランキング」に関して取り上げたことがありますが、18日に2014年版の「住みよさランキング」が発表されました。

「住みよさランキング2014」の記事内容に関してご覧になりたい方は、こちらをクリックして下さい。

このランキングでは、以前住みよい自治体の首位に、首都圏の中では個人的には絶対に住みたくない町の筆頭とも言える「千葉県印西市」がトップにランクインしており、住みたくない自治体のワーストランキングなのでは…と目を疑う状況でした。


MAKIKYUは以前不本意ながらも、この「千葉県印西市」の「北総監獄(通称千葉ニュータウン)」に止む無く身を置かざるを得なかった事があり、オフラインで私的な付き合いのある人物も、大半は「こんな町には絶対住みたくない」と口を揃えて発言する様な自治体ですが、2014年のランキングではまたも「千葉県印西市」が「住みよさランキング」の首位に取り上げられている有様でした。

 
印西市は地方の離島や発展途上国などに比べれば、まだマシとは言えども、首都圏の中では公共交通の不毛地帯と言っても過言ではなく、余りに高額過ぎる運賃で悪評名高い上に、首都圏の地下鉄運行車両の中ではダントツのワースト車両を未だに使い続けている「開発を止めた某鉄道」(元○○開発鉄道)の惨状等は、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中でも、ご存知の方も多いかと思います。
(駅構内掲出運賃表の画像は、以前「MAKIKYUのページ」で使用した画像の再掲載で、現在とは若干運賃が異なりますが、他路線とは比べ物にならない状況は相変わらずで、画像と現状の際は数十円程度しかありません)

東洋経済新聞社が用いている統計を元に割り出した数値上の優劣と、実際に住みたいと感じる町と言うのは、余りに乖離していると言わざるを得ないのが実態で、是非住みたい沿線、日常的に乗りたい電車として「開発を止めた某鉄道」やその沿線を選びたいと感じる人物が、一体どれだけ居るのかも気になるものです。
(少なくともMAKIKYUの周囲では、オフライン上で「開発を止めた某鉄道」やその沿線を賞賛する人物は皆無ですので…)

このランキングを元に「住み良い町」として、「北総監獄」を住宅販売などで売り込む不動産広告などを見ると、都合の良いものは何でも…とも感じ、首都圏各地で住宅購入などを検討されている方は、住みよさランキングは余り鵜呑みにしない方が良いかと思います。

またMAKIKYUはまだ利用した事はありませんが、「開発を止めた某鉄道」の余りの惨状故に、今月に入ってから住民有志による鉄道並行路線バス(生活バスちばにう)の本格運行も始まり、ネット上でもこのバスの状況などに関して取り上げたブログ記事などを散見します。

「生活バスちばにう」運行開始のお陰で、北総監獄における公共交通の状況が「マシ」にはなっても、それでも首都圏全体の中では決して良いとは言い難いのが事実で、「住みよさランキング」を弾き出すにあたり、公共交通を取り巻く状況などを加味した数値抽出を行えば、ランキングは随分異なるのでは…と感じたものでした。

少なくともMAKIKYUの個人的な見解としては、地価などは割高になるものの、昔何年も住んでいた神奈川県大和市や、現在の居住地・神奈川県横浜市などは、一時期MAKIKYUが身を置かざるを得なかった千葉県印西市に比べれば遥かに住みやすいと感じており、印西市やその周辺自治体には、できることならもう2度と住みたくないと感じていますので…