先日新国際線ターミナルが運用開始となり、MAKIKYUも先日足を運んだ羽田空港ですが、この羽田空港は日本国内では屈指の規模を誇る空港だけにターミナルも複数存在し、各ターミナルを移動して乗り継ぐ航空旅客や、空港内を移動する空港内従業者の移動の便を図るために、ターミナル間を循環する無料連絡バスが運行されています。
羽田空港内を運行するターミナル間連絡バスは、新国際線ターミナル運用開始前から空港側が地元のバス事業者・羽田京急バスに委託して運行を行っており、高価格もネックとなってまだまだ数が少ないシリーズ式ハイブリッドバス・三菱AEROSTAR ECO HYBRIDが複数台活躍する事でも知られており、この車両に関しては以前「MAKIKYUのページ」で取り上げた事もあります。
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この羽田空港内を循環運行するターミナル間連絡バスは、新国際線ターミナル運用開始前は国内線の第1・第2両ターミナルと旧国際線ターミナル(仮設ターミナルといった雰囲気で、利用者数の割には貧相で手狭な印象が否めない所でした)などを循環運行していました。
新国際線ターミナル運用開始後は、新国際線ターミナルが既存国内線ターミナルなどとは離れた場所に立地している事もあってか、同ターミナルと国内線第1・第2両ターミナル間を循環運行する路線と、国内線第1・第2両ターミナル間のみを循環運行する路線の2系統に再編
されています。
空を飛ぶのがダメなMAKIKYUでも、空港内を運行するターミナル間連絡バスは羽田以外に成田や福岡、それに金浦(Gimpo)や仁川(Incheon)空港でも乗車した事がありますが、どれもターミナル間連絡バスはさすがに1系統のみで、ターミナル間連絡バスが複数系統存在する羽田の現状は異例と言えます。
特に羽田空港の場合は、新国際線ターミナル運用開始によって国際線航空便が大幅に増便され、海外から日本を初めて訪問する旅客などが空港内で増加する事にもなりますので、ターミナル間連絡バスの誤乗防止策も必須となります。
新国際線ターミナル運用開始に伴う、ターミナル間連絡バスの運行系統再編では、新国際線ターミナルを発着する系統は薄緑色のバスを充当し、国内線第1・第2ターミナル間のみを循環運行する系統は、既存の白に水色帯の車両を充当する事で、案内表示などを見なくても一目で識別可能となっているのが特徴的です。
しかしながらMAKIKYUが訪問した際には、新国際線ターミナルが運用開始して間もない事もあってか、羽田空港の国際線発着便数は決して多いとは言えないものの、MAKIKYUの様に空港見物のために羽田空港を訪れたり、国内線利用の序に新国際線ターミナル見物へ出向く旅客の数が多く、この状況は暫く続くかと思います。
これに対応する為には国際線ターミナル発着系統用の連絡バス専用車だけでは対応できず、京急の一般路線車も応援に駆けつけており、空港内各ターミナルの連絡バス乗り場では係員が案内も兼ねて誘導に当たっているのが印象的でした。
ちなみに新国際線ターミナルを発着するターミナル間連絡バスの専用車としては、従来からターミナル間連絡バスで使用していた三菱AEROSTAR ECO HYBRIDと日野BLUE RIBBON CITY HYBRIDの一部が塗り替えられており、全く外観の異なる2車種が混在する点も興味深い所ですが、これらのバスは羽田空港を訪れれば無料で乗車できるだけに、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方も新国際線ターミナルへ出向かれる機会がありましたら、是非一度ターミナル間連絡バスにも乗車してみては如何でしょうか?
写真は新国際線ターミナルを発着するターミナル間連絡バスに用いられる、三菱AEROSTAR ECO HYBRIDと日野BLUE RIBBON CITY HYBRIDです。