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JR九州 811系1500番台車~ラッシュ対策を強化したリニューアル車両

2019-08-31 | 鉄道[九州・JR]
今日で8月も終わり、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中には夏休みを利用して遠出された方も多いと思いますが、その中にはJR旅客各社の普通・快速列車が乗り放題となる格安乗車券「青春18きっぷ」を利用された方も居られるかと思います。
 
MAKIKYUは6月~7月中頃にかけては業務の都合などで余り遠出もできず、「MAKIKYUのページ」更新も休止のお知らせを掲出する状況でしたが、7月下旬には業務が一旦落ち着いた事もあり、先月~今月にかけて3週間程遠出していました。

今夏の旅行は海外メインだったものの、フェリー発着港までの足などとして青春18きっぷも1セット(5回分)購入して利用、首都圏~京阪神~中国地方~九州北部にかけての普通・快速列車乗継移動で利用したものでした。

その際には近年JR九州の福岡地区で数を増やしている811系「1500番台」車にも初めて乗車機会がありましたので、今日取り上げたいと思います。

811系はJR九州発足から間もない1989年(平成元年)に登場した九州島内(交流60Hz区間)専用の近郊型電車で、国鉄時代に設計・導入された交直両用車の415系に比べればまだ幾分新しいとはいえ、30年強に渡る平成時代を経て令和時代に入った今日ではベテランの域に達した車両になります。

経年劣化に加え、直流電動機を用いた主電動機などもエネルギー効率の面で芳しいとは言い難く、首都圏で活躍する同世代車の中には退役進行中の車両も少なくない程、JR九州では今後811系の継続使用を見込んで大規模リニューアル実施が進行しており、リニューアル施行車は番台区分が1500番台に改められています。

 
主回路更新(VVVFインバーター制御化)や行先表示器のフルカラーLED化、パンタグラフのシングルアーム化など、近年他事業者の大規模リニューアル車で実施される事が多い更新内容各種に加え、JR九州ではお馴染みの某有名デザイナーの参画による内外装のテコ入れにより、車体各所でロゴや英文字などを見る事ができるのも大きな特徴です。

また九州北部地区を走る近郊型電車は811系をはじめ、他形式でも前面貫通扉上に行先を表示しているものの種別表示は側面のみ、そのため先頭部を見ただけでは普通なのか快速なのかを識別できない車両が多数活躍しています。

字幕式では幕数の関係などで致し方ないと感じる事もあるものの、大規模リニューアルでフルカラーLED式に改めた以上は、交互表示やスクロール表示などで種別と行先の双方を表示して…と感じる所ですが、他形式車両併結時の情報指令伝達の関係などもあるのか、現状では更新前の字幕時代と同様に行先のみの表示となっており、今後のプログラム更新などに期待したいと感じたものでした。

車内に足を踏み入れると、以前は転換式クロスシートがズラリと並び、福北間の乗り通しなど1時間強に渡る乗車を強く意識した雰囲気だったものの、後進車両増備や老朽車両退役などで登場時とは状況が大きく変化した事も影響してか、ラッシュ対策を強く意識したオールロングシート車に改められています。

蛍光灯LEDと共にグローブレス化、化粧板も白無地となっており、客ドアも内側はガラス押え形状などは変化したものの、相変わらずステンレス無地ですので、割合簡素な印象を受けたものです。

優先席以外は青系統のモケットを用いたロングシートは、背ずり部分がやや特徴的な形状、袖仕切りにロゴを散りばめたガラスを用いている辺りは、デザイナーの個性が出ていると感じたものでした。

とはいえ最近背ずりに合板を用いた座席を装備、座席モケットも1車両内で様々な柄を用いた車両を多数導入しており、最近では床材にQRコードもどきの模様が多数描かれた車両も散見されるJR九州にしては大人しい雰囲気。

一部のドア上には次駅表示などを行うLED文字案内装置が装備されていますが、最近では4か国語表示対応のLCDモニターを装備する車両も少なくない状況、JR九州でも最新型車両では採用事例があり、異国にも近い土地柄も考慮すると役不足の感が否めず、ないよりは良いものの情報伝達面では今後の改善に期待とも感じたものでした。

総体的な講評として大規模リニューアルに際してはもう少しテコ入れした方が…と感じる面も幾つかあるものの、一般車両として万人受けする車両を志向したのでは…と感じる面が多く、一部では「白缶」とも呼ばれる常軌を逸した座席を装備した車両などに比べれば遥かに快適、乗降性も改善されていますので、普通列車主体の運用で20~30分程度の乗車なら悪くないと感じたものでした。

ただ高速バス競合区間でリクライニングシートを装備した高速バスよりも運賃が割高となる区間も少なくない事を考慮すると、福北間など片道1時間以上の乗車となる事も少なくない快速・区間快速での充当は、少なくとも昼間時間帯は極力避けた方が良いと思われ、今後リニューアル車が増える事も考慮すると、車両運用面での配慮などは必須だろうと感じたものでした。


あと「MAKIKYUのページ」更新ですが、9月以降は月に2~3回程度の更新ができれば…と思っていますので、今後も引き続きアクセス頂けると幸いです。

JR九州 BEC819系「DENCHA」~交流電化区間初の充電式電車

2016-12-14 | 鉄道[九州・JR]

先月MAKIKYUが韓国へ足を運んだ際には、日韓間を結ぶ高速船(JR九州高速船「BEETLE」)が博多港発着と言う事もあり、少しだけですが韓国だけでなく九州内も動き回る機会がありました。

その際には「若松線」とも呼ばれる筑豊本線の折尾~若松間にも乗車する機会があり、この区間は非電化区間ながらも複線、一時大きく栄えた筑豊炭田の栄光の面影を今に残す路線と言っても過言ではない状況になっています。

この区間を運行する列車は昼間時間帯で毎時2本程度、それも2両程度の短編成ワンマンとなっており、一応政令指定都市内を走る路線ながらも、ローカル線の雰囲気が強く漂う状況と言っても過言ではない状況です。

充当車両も現段階では旧国鉄が製造・JR九州に継承されたキハ47形が主力となっていますが、10月に充電式電車の運行が開始されており、この充電式電車がBEC819系です。

BEC819系は「DENCHA((DUAL ENERGY CHARGE TRAIN)」という愛称名が付けられており、MAKIKYUも正式な形式名ではなくこの愛称名で呼ぶ事が多いですが、車体形状はJR九州では最新鋭の一般車両・817系に酷似しており、817系の充電式電車版と言っても過言ではない車両と言えます。

 
交流電化区間で充電を行う充電式電車としては初の存在、電化区間(現段階の運行区間では回送と折尾駅停車中のみ)ではパンタグラフを上げて走行するものの、非電化区間となる若松線内ではパンタグラフを下した状態で運行するのは充電式電車ならではです。

乗車した際の乗り心地も、電化区間を走る817系電車と大差なく、古くて重たい国鉄型気動車(キハ47形)とは雲泥の差で、某有名デザイナーを起用したJR九州らしい内外のデザインも、交流電化区間初の充電式電車を更に際立たせるものになっていると感じたものでした。


専ら短距離区間での運用となる事もあり車内座席はオールロングシート、この座席は最近JR九州で流行している背もたれが合板剥き出しとなった非常に特徴的なものが用いられています。

この座席を最初に装備した817系増備車(2000番台・3000番台)は、真っ白な塗装も影響してか一部で「白缶」と呼ばれ、MAKIKYUも何度か乗車した事があります。

白缶の座席は座面のクッションが非常に薄い上に、背もたれが壁面に固定されておらず不安定な状況であるなど、見た目は斬新ながらも不評の声も多く、一部では「板切れ」「ベンチ」などとも呼ばれ、他形式車両と併結して運行する列車では、他車両へ移動してしまう乗客もいる程です。

さすがにJR九州もこれはマズいと判断したのか、その後登場した筑肥線の新型車両・305系では、座席も見た目は大差ないものの、クッションの改良をはじめ、背もたれを壁面に固定する事で安定感のあるものとなり、相変わらず合板剥き出しの背もたれなどは賛否両論があるものの、個人的には長時間乗車でなければ充分許容範囲と言えるレベルになったと感じています。

DENCHAでも構想図で合板剥き出しの背もたれが描かれていましたので、817系と305系どちらの座席が採用されるのかと気になっていましたが、座席自体はモケットや座席数などを除くと305系に類似したものになりましたので、白缶の問題点を認識して改善に動く傾向は喜ばしいと感じたもので、現在活躍中の白缶各車両座席の改良と、今後白缶が増備されるなら305系・819系タイプで…と感じたものでした。


817系に類似した車体形状の車両ながらも、スマートドア(押しボタン式半自動ドア)や4か国語表示のドア上LCDモニター、車内LED蛍光灯など、これまた305系で取り入れられたものが採用されているのは評価できる所ですが、ドアチャイムも305系と同様のものになってしまいましたので、これは個人的には少々残念と感じています。


車内の床材も305系で採用されたQRコードもどきの絵柄が散りばめられたものとなっており、座席下部分までしっかりと絵柄が散りばめられているのは、様々な柄のモケットが存在する座席などと共に、某有名デザイナーの拘りが表れていると感じたものですが、この絵柄も好みが大きく分かれるのでは…と感じたものでした。

また充電式電車と言う特性故に、電動車の車端部分は機器スペースとなっており、パンタグラフ設置個所周辺が低屋根構造になっている事で、天井の一部が低くなっている事や、制御車の床下に設置された充電池ボックスは目立つ水色になっている事なども大きな特徴となっています。

充電式電車と言うと、直流電化区間での充電を行う車両ながらも既にJR東日本が烏山線でEV-E301系「ACCUM」を登場させ、MAKIKYUもこの車両に一度乗車した事がありますが、こちらは車端部分に機器スペースを設置・化粧室なしとなっているのに対し、DENCHAは制御車の車端部に化粧室を設置しているのも特徴で、この点は車端の機器スペースをトイレと勘違いして一生懸命トイレを探す状況の姿が見受けられた「ACCUM」に比べると、評価できる点と感じたものでした。

このDENCHAは来春大増備予定、現在は火曜日以外の日中4往復だけに留まっている運用列車が大幅に増えると共に、ほぼ同種の車両がJR東日本でも導入される事が発表されており、老朽気動車代替で今後数を増やしていく事になるのか否かも気になる所です。

またJR東日本が導入予定の車両は、交流電化区間と非電化区間に跨る運行を予定しており、この事もあってJR東日本の一般車両では珍しく、DENCHAベースの日立A-train採用となっています。

それでも名称は「ACCUM」、形式名も既に烏山線で運行している充電式電車(EV-E301系)を交流版にしたEV-E801系と発表されており、BEC819系の別番台ではなく、DENCHAの名称も採用されないのは少々残念と感じていますが、こちらもかなり個性的な車両になりそうで、今後の動向に注目したい車両の一つと感じています。


JR九州 305系電車(2)~車内編

2015-04-14 | 鉄道[九州・JR]


先日「MAKIKYUのページ」では、JR九州の筑肥線で活躍を始めたばかりの最新鋭車両・305系に関して取り上げました。
(写真は先日の記事で使用した画像の再掲です)

同系は某デザイナーが絡むJR九州だけに、内装なども非常に特徴的な車両となっており、先日公開した記事の続編で、今日は305系の内装に関して取り上げたいと思います。

305系は地下鉄線にも直通する4扉ロングシート車で、スペック的には典型的な通勤電車と言っても過言ではなく、車内LCDモニターやLED蛍光灯、座席脇の大型袖仕切りなどは、近年の通勤電車では標準仕様になりつつあるものです。

内装は白色無地の化粧板こそシンプルな印象ですが、近年首都圏で増殖している安物車両の様な貧相感はなく、同一メーカーが製造に関与している東武60000系や阪急1000系列を連想する形状のLED蛍光灯なども、見付けの面では悪くない気がします。


ただ某デザイナーが絡む車両だけあり、ただの標準的な新型車という印象で留まらないのがJR九州らしい所で、ドア付近で円状に配置されたつり革や、鹿児島本線や福北ゆたか線で活躍する817系ロングシート車(通称:白缶)を連想させる、合板を用いた非常に特徴的な座席などは、他社ではなかなか見かけないものです。

白缶のロングシートは、デザインこそかなり目を引く座席ながらも、背もたれが合板剥き出しである上に、座面も薄くて硬く、おまけに背もたれの固定が不充分な事が災いしているのか、走行中に背もたれの合板が振動する有様で、ネット上でも余り芳しくない評判が散見、一部では「板切れ」「ベンチ」などとも評される状況です。

そのため305系も見た目は白缶と同種の座席故に、構想図が発表された段階から、座席に関しては余り期待できそうにないという評が幾つも見られる程で、何らかの改善策が施されるのか否かも気になっていました。


実際に305系に乗車し、着席した際の感触としては、合板剥き出しの背もたれこそ相変わらずですが、座面のクッション厚みが増してやや軟らかくなると共に、背もたれの固定もしっかりされた印象を受けたものでした。

「DXグリーン車」や「ななつ星」と評する程のレベルではないものの、博多~篠栗間で乗車しただけでも、少々辛いと感じた817系ロングシート車に比べると、随分改良されたのでは…と感じたものでした。
(首都圏から航空便で福岡空港へ飛来した方で、首都圏方の空港アクセスに標準軌某大手私鉄を用いた方であれば、白缶でもまだマシと感じる方も少なくないと思いますし、305系に至っては天国と評する向きもあるかと思います)


特徴的なロングシートは、1車両内で様々な柄のモケットが用いられている事や、戸袋窓部分だけ枕付きとなっている事、優先席部分だけ背もたれ上部が白い革となっている事なども特徴的で、ガラス製の大型袖仕切りなどと共に、デザイナーの個性が非常に強く現れていると言えます。


車内の床材は白缶とは異なり、一部でQRコードとも評される特徴的な柄が施されており、観光列車や優等列車ではなく、地下鉄線にも乗り入れる通勤車両でこれだけ凝ったデザインの床材が用いられている車両は、他にどれだけあるのか…と感じる程です。

西唐津方の先頭車両は、筑肥線筑前前原以西の列車頻度が限られる線区特性も影響してか、303系などと同様に、地下鉄線内運行車両では珍しいトイレ装備車両となっており、当然ながら車椅子対応の大型タイプです。


この車両だけは床材がQRコードを連想させるものではなく、フローリングとなっているのも特徴で、これはQRコード以上に強いインパクトのあるものです。


この他にもJR九州では、客ドアのガラス窓下部に貼られているのをよく見かける「床に座らないでください」というステッカーが見受けられず、この位置にKUROのイラストが施されているのも特徴です。


KUROの表情やポーズなどはドア毎に異なっており、地下鉄線内を運行する通勤車両らしからぬデザイナーの遊び心が感じられる辺りも、
面白いと感じたものでした。

座席の好みは大きく分かれる所かと思いますが、305系に初乗車した際の感触としては、決して悪くない車両という印象を受けたもので、白缶に比べると大分好感の持てる車両と感じ、305系で採用された要素を、今後白缶増備が行われるとしたら是非…と感じた面も幾つもと言う状況でした。

ただドアチャイムがJR九州では一般的な1打チャイムではなく、首都圏のJRや東京メトロなどでよく聞くタイプになってしまったのは少々残念と感じたもので、ドアチャイムは今後JR九州では一般的な1打チャイムに変わらないだろうか…とも感じたものでした。

また305系導入は、国鉄時代から走り続けてきた103系(1500番台)の老朽取替えが主目的となっていますが、103系1500番台は市営地下鉄線内でも時折車両故障などの輸送障害も怠起していた事でも知られています。


車両故障などによる輸送障害が発生した際には、交通局HPのリリースでも「JR車両」と強調され、地下鉄線での列車到着案内でもJR線からの直通列車は、わざわざ「JR発」として色分け表示される有様です。

103系に比べると静粛性や快適性などは大幅に向上、地下鉄線内ワンマン運転にも対応し、エネルギー効率も大幅に向上、同車が地下鉄線乗り入れから撤退する事で、一層の安定輸送実現にも貢献する事が見込まれます。

ただ今年春の305系導入では、6両固定編成のみの代替となっており、筑前前原以西を3両編成で運行するワンマン列車に関しては、まだ103系で運行する列車が多数存在しています。

こちらは車体外板にも痛みが見受けられるなど、余り芳しくない印象も受けたものでしたが、今後こちらの代替で3両編成の305系も登場するのか、それとも暫くは103系を使い続けるのかも気になったものでした。


JR九州 305系電車(1)~外観・案内表示編

2015-04-11 | 鉄道[九州・JR]

先月MAKIKYUは九州へ足を運ぶ機会があり、その際には筑豊電気鉄道で営業開始したばかりの新型低床車・5000形に乗車、「MAKIKYUのページ」でも取り上げましたが、福岡県内では同車以外にも、JR筑肥線で今年活躍を始めたばかりの新型車両・305系にも乗車する機会がありました。
(筑肥線は厳密に言えば、佐賀県にも跨っての運行ですが…)


305系は筑肥線電化区間で国鉄時代から活躍する103系電車の代替目的で導入され、福岡市営地下鉄にも乗り入れて福岡空港~姪浜~筑前前原~西唐津間で活躍、直流区間専用の4扉車は、JR九州で自社導入した車両としては、同用途で用いられる303系電車に続いて2例目となります。

鹿児島本線や福北ゆたか線で活躍する新鋭一般車・817系電車と同様にアルミ車体となっており、通称「白缶」とも呼ばれる同系ロングシート車と同様に真っ白な装い、前面だけ真っ黒で、某デザイナー特有の英文字やロゴが随所に見受けられます。

客室設備面でも白缶と同様のオールロングシート車ですので、ドア数や車体形状などが異なり、白缶の筑肥線版と言っても過言ではない車両です。


ただ白缶を最小限筑肥線仕様に改めただけの車両ではなく、ブラックフェイスで目立ち難い前面デザインやライト形状なども、よく見ると異なるものになっています。

フルカラーLEDによる種別・行先表示や、半自動押しボタン式ドアの採用など、JR九州では初採用となる要素も多数見受けられるのも特徴です。

 
フルカラーLEDによる種別・行先表示は、常に日本語を表示すると共に、その下に英語・韓国語・中国語が交互表示されるのは独特で、韓国にも近い福岡を走る電車ならではとも感じます。


車内案内表示装置も、これまたJR九州の一般車両ではワンマン車両の運賃表示器を除くと初採用となったLCDモニターを用いており、福岡市営地下鉄線内では交通局キャラクターや、各駅のシンボルマークも表示されます。


車外のフルカラーLEDによる種別・行先表示でも、異例の4ヶ国語対応と言う車両ですので、LCDモニターも当然4ヶ国語対応です。


JR筑肥線に入ると、時折沿線の景勝地などを紹介する案内も見受けられます。


またJR九州初採用となった半自動押しボタン式ドアは、美咲が丘以西の各駅で機能を発揮し、半自動扱いの際には、LCDモニターでもこの案内が見受けられますが、「スマートドア」という名称で案内しているのは独特で、この呼称が今後他社でも拡がるのか気になったものでした。

某デザイナーが絡むJR九州の最新鋭車両だけに、内装なども非常に特徴的な車両ですが、こちらは近日中に別記事で追って取り上げたいと思います。


JR九州・筑肥線に「305系」を導入~高速バスと競合する路線ながらも…

2014-08-02 | 鉄道[九州・JR]

先日JR九州が筑肥線の電化区間用に新型電車「305系」を導入する事を公式発表し、既に同社ニュースリリースなどで情報をご覧になられた方も少なくないかと思います。
(まだJR九州のニュースリリースを見ておらず、同社HPへアクセスされたい方は、こちらをクリックして下さい)

筑肥線の電化区間(姪浜~筑前前原~唐津)と、出入庫も兼ねて一部列車が延長運行される唐津線唐津~西唐津間は、電化区間の殆どが交流電化となっているJR九州では異例の「直流電化区間」となっています。

JR九州では国鉄から継承した交直両用の一般型電車・415系電車を今日でも多数走らせ、中にはJR東日本で余剰になった車両を後に購入した編成も含まれています。

しかしながら415系は、交直切替区間が存在する下関へ向かう列車に専属で充当する他は、専ら交流電化区間での運行となっており、中には交直切替区間を走る運用とは全く無縁の、鹿児島地区に転属した車両も存在しています。

そのため直流電化区間の筑肥線は、JR九州の他電化区間とは異なる直流専用車での運行となっており、現在福岡県内区間(筑前深江以東)の一部列車で相互直通運転を行っている福岡市営地下鉄の車両が充当される他は、JR九州に所属する2形式の直流専用車での運行となっています。

その中でも303系と呼ばれる車両は、JR九州発足後に導入され、某有名デザイナーの個性が光るステンレス製車両で、相互直通運転先の福岡市営地下鉄空港線内におけるワンマン運転にも対応しています。

しかしながら多数派を占める103系は、同系の中では最末期に導入された「1500番台」と呼ばれる車両ながらも、国鉄から継承した経年車で、基本設計は何十年も前のモノを踏襲していますので、エネルギー効率も芳しいとは言い難く、福岡市営地下鉄空港線内におけるワンマン運転にも対応していません。

おまけに近年では老朽化も災いしてか、時折車両故障も発生し、相互直通運転先の福岡市営地下鉄線内で車両要因による輸送障害が発生した際には、同局ニュースリリースでも「JR車両」と特記される程の有様ですので、筑肥線用に103系代替用車両の登場情報が流れても驚く事はなく、「やっと公式発表が出た」と感じたものでした。


新型車両305系は、現在発表されている概要を見る限りでは、現在JR九州の交流電化線区用に導入している最新型車両・817系を4扉直流電化区間用に設計変更した様に見受けられ、地下鉄直通用という事もあってか、車体断面はすそ絞りの幅広車体ではなく、ストレート断面になっているのも大きな特徴です。
(画像は導入告知記事から転載したものです)

前面は黒く塗られている事もあり、一見すると817系と大差ない車両の様にも見受けられるのですが、6両固定編成で前面貫通扉は専ら非常用という事もあってか、右側に寄せた配置となっており、灯具類は片側2灯ずつ設けられているヘッドライトの大きさが、同一サイズではなく異なっているのも大きな特徴です。


装いは交流電化線区を走る最新型車両・817系の中でも、一部では「白缶」などとも呼ばれ、最近福岡地区で導入されているロングシート車の2000番台(2両編成・写真)・3000番台(3両編成)と同様の真っ白な装いとなっていますが、ニュースリリースを見る限りでは外見だけでなく、白を基調とした車内も同番台に近似した雰囲気となっています。

しかしドア上には近年大都市圏の鉄道では一般的な装備になりつつあるものの、JR九州ではまだ装備車両が見受けられないLCDモニターによる情報案内装置が設置されています。

ドア脇にはこれまたJR他社では良く見かけるものの、JR九州では見る機会のない押しボタン式ドアスイッチが装備されている様に見受けられ、これらは今後更に導入されるであろう817系などにも採用されていくのか気になる所です。


また「白缶」とも呼ばれる817系2000番台・3000番台の座席は、木材をふんだんに活用し、車両内に様々な柄のモケットが見受けられるなど、非常に特徴的な反面、背もたれの腰が当たる部分には湾曲した板が露出しており、一部では「板切れ」「ベンチ」などと呼ばれるなど、賛否両論が激しく繰り広げられる「好みが大きく分かれる座席」です。
(写真は以前「MAKIKYUのページ」でも取り上げた817系2000番台の車内画像を再掲したもので、首都圏の標準軌某大手私鉄が近年導入している「ブカブカした感触の座席」などに比べれば、個人的にはまだ評価できる部類なのですが…)

MAKIKYUは日頃首都圏に身を置く事もあり、「白缶」とも呼ばれる817系2000番台と3000番台には、それぞれ1度ずつ乗車した程度で、頻繁に乗車機会のある車両ではありません。

白缶の座席に関しては、座面はまだしも背もたれに関しては…と感じ、都市圏における短距離列車なら許容できるとは言えども、長時間乗車には余り適さない印象があります。
(福岡都市圏にお住まいで、日頃白缶によく乗車されている方がこの記事をご覧になっている様でしたら、是非同車座席に関する見解を頂ければと思います)

福岡市営地下鉄空港線~JR筑肥線が運行している博多・天神~筑前前原や唐津間は、高割引回数券設定なども行っている昭和自動車の高速バス(いと・しま号/からつ号)とも競合しており、MAKIKYUもいと・しま号には1度乗車した事がありますが、JRはトイレ付きで定時制に優れているという強みこそあるものの、現状でもオールロングシートで設備面での見劣りが否めないと感じています。

その様な状況において、305系が白缶と同種の「板切れ」「ベンチ」などと呼ばれる「好みが大きく分かれる座席」を採用するとなれば、博多・天神~前原・唐津間などを移動する際に、今まで地下鉄~JRを利用していた客層の中に、この座席を敬遠して昭和自動車の高速バスに流れる事例も出てくるのでは…と感じます。

座席の見た目は白缶に類似している様に見受けられても、305系では木材をふんだんに活用した座席に、JR側が何らかの改良を施してくるのか否かも気になる所です。

個人的には305系の座席は余り期待できなさそうに感じているものの、JR九州は他では類を見ない独創的な車両を多数走らせているだけに、営業開始した暁には是非一度乗車してみたいものです。


JR九州・来年「スイーツ列車」を運行~改造種車はどの車種?

2014-01-28 | 鉄道[九州・JR]

昨年秋に日本では異例の豪華さを誇るクルーズトレイン「ななつ星in九州」を運行開始したJR九州、MAKIKYUも先月この列車の姿を大分駅で目撃し、その際の様子などを「MAKIKYUのページ」でも取り上げていますが、同社は「ななつ星in九州」以外にも個性的な観光列車を多数運行しており、その幾つかはMAKIKYUも実際に乗車した事があります。
(さすがに「ななつ星in九州」は姿を見るだけで、乗車機会自体がまずないと思いますが…)

また観光列車に限らず、新幹線や在来線特急列車、地域輸送を担うローカル用車両をはじめ、系列のJR九州バス、そしてJRグループ唯一の国際輸送を担っており、MAKIKYUが海外へ足を運ぶ際に利用する事も多いJR九州高速船「BEETLE」や、駅施設など至る所で某有名デザイナーを起用した他に類を見ない強烈な個性を感じられ、余所から九州へ足を運ぶとなると、その凄まじさに驚かれる方も少なくないかと思います。


「ななつ星in九州」は強烈な個性を感じるJR九州の中でも別格で、これだけの事を実現した後は今度どんな事を…と思う方も少なくないかと思いますが、今日ネット上のニュース記事を見ていたら、来年「スイーツ列車」を運行するという記事が多数目に付いたものでした。

「スイーツ列車」というと、JR東日本が東日本大震災で被災した三陸沿岸の路線を中心に走らせているキハ110系列改造車による「TOHOKU EMOTION」を連想する方が多いかと思いますが、ニュース記事内容を見るとこの列車の九州版と言っても過言ではないと感じられたものです。

クルーズトレインに関しては、「ななつ星in九州」で先を越されたJR東日本も、その後同種列車の計画を発表し、ハイブリッド車両による動力分散方式と言った違いはあるものの、これはどう見ても「ななつ星in九州」の反響に影響されて…と感じ、同感と感じる方も多いかと思います。

「スイーツ列車」に関してはJR東日本の「TOHOKU EMOTION」の反響を基に、JR九州も追随を目論んだのか、それとも以前から「TOHOKU EMOTION」と類似した列車の構想があったのかも気になる所です。

運行線区は久大本線と大村線を交互運行、概ね1~2ヶ月毎にいずれかの線区で運行予定と発表されていますが、どちらも車窓などは絶景が堪能出来る路線ながら、単線非電化のローカル線ですので、気動車充当となる事はほぼ確実と思われ、どの車両を改造種車とするのかも気になる所です。


JR九州ではバッテリー搭載充電式電車による非電化区間の電車運行試験も行っており、MAKIKYUの知人の中には、この形式で最近導入された車両を大絶賛している者も居ますので、バッテリー搭載や外観改装を行って平日は通勤輸送用に充当し、所要車両数が減少する土休日にテーブルを設置して観光列車として…という意見も出そうです。

仮にこの様な列車となれば好みが大きく分かれ、賛否両論が出る事は必須かと思いますし、充電式電車はJR東日本でもうすぐ新形式の新造車が営業運行開始となるものの、まだJR九州では試験段階かと思いますし、運行路線も考慮すると可能性は極めて低いと思います。


順当に考えれば近年登場した観光列車の種車としての事例も多く、片運転台車で車両数も多いキハ47・147形辺りが最有力と感じます。

同車は近年JR四国から購入した車両が、JR四国塗装のままで小倉工場に留置されている姿も先月目撃していますので、キハ47形を改造種車にするのであれば、この車両を改造種車にするのも…と感じます。
(この車両は部品確保用かもしれませんが…)


他に考えられる車両としては、久大本線・大村線の両線区でも現在営業運行を行っており、中途半端な存在となっている元指定席車化改造車(最後尾が当該車両:現在は塗装変更)も存在するキハ220形を改造種車にするのも…と思いますし、主たる客層などを想定すると、居住性に配慮すればこちらの方が良いかも知れません。


大穴としては、久大本線と大村線の双方で運行実績があり、現在は豊肥本線の観光特急「あそぼーい!」で活躍、九州では4両1編成だけの異端車となっており、よくここまで様々な装いを…と感心するキハ183形気動車の起用も、物理的にはありえなくない話です。

ただ一部では2両編成という情報も出ており、そうなると余剰車が発生する上に、豊肥本線観光列車用に別列車を運行する必要が生じますので、さすがにこの可能性は低いかと思います。
(写真は「ゆふDX」で運用されていた時に撮影したもので、MAKIKYUはこの装いの頃に一度だけ同車に乗車した事があります)

まだJR九州側から公式発表が出ていませんので、列車名や運行ダイヤ、充当車両や車両の改造内容(新造の可能性は極めて低いかと思いますので…)などが気になる所です。

世間を驚かせる強烈な個性を放つ列車を次々と登場させてきたJR九州だけに、今後どの様な情報が発表されるのかも気になる所で、まずありえない話かと思いますが、JR東日本からキハ110系列を購入し、2番煎じの感が否めない「KYUSHU EMOTION」となる事だけはない事を願うばかりです。

ネット上で公開されているニュース記事は多数存在しますが、その一部へのリンクを以下に取り上げておきますので、興味のある方はこちらも参照して頂ければと思います。

http://www.47news.jp/CN/201401/CN2014012701002431.html

http://www.kahoku.co.jp/news/2014/01/2014012701002431.htm

http://sankei.jp.msn.com/life/news/130820/trd13082021360006-n1.htm

http://www.asahi.com/business/update/0820/SEB201308200060.html

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140128-00000014-mai-bus_all


高架化されたJR大分駅~コンコースなどは以前と大きく様変わりしたものの…

2013-12-28 | 鉄道[九州・JR]

先日「MAKIKYUのページ」で取り上げた、通称「青いソニック」の一部編成に組み込まれている883系1000番台車や、国内では異例のクルーズトレインとして10月に運行開始した「ななつ星in九州」の画像は、大分駅で撮影したものですが、以前の大分駅は古びた雰囲気が漂い、設備的には余り芳しくない印象が否めない駅でした。

九州の県庁所在地に位置するJRの基幹駅としては、設備的には最低レベルと言っても過言ではなく、全国的に見ても下から数えた方が…という状況でしたが、昨年全面高架化が完了し、以前とは大きく様変わりしています。

MAKIKYUが大分へ足を運ぶ機会は限られる事から、以前にも大分駅は何度か利用した事があるものの、この全面高架化完了後の新装大分駅を利用したのは、今月が初めてと言う状況でした。


「青いソニック」で大分駅に到着した際には、降り立ったホーム自体は物凄く特徴的な印象ではなく、新しく綺麗な高架駅という程度の印象でしたが、ホームから階段を降りて改札階に向かうと、さすが某デザイナーが関与したJR九州の駅ならではという印象を受けたものでした。


フローリングの床やトイレに掲げられたのれんなどは、某デザイナーならではの個性が強く出ていると感じられたものでした。


駅構内にある駅長室が「利用客に見える駅長室」になっている辺りも、他では余り類を見ない独特なものと感じたもので、これからJR九州では同種事例が増えてくるのかも気になる所です。

しかし改札内は特急列車の起終点にもなっており、乗継利用も多く見込まれる基幹駅にもかかわらず、飲食店舗などは…という状況で、駅の規模などを踏まえると少々寂しい印象を受けたものでした。


そして改札を出てコンコースに出ると、コンコース天井は他に類を見ない非常に独特なもので、これも某デザイナーの個性が強く出ている部分ですが、これに加えてコンコースの床には線路が描かれ、踏切を模した部分には「左よし 右よし」という標記まで見られたのは、少々驚かされたものでした。


ちなみにこの線路を模した部分には、休日などに「ぶんぶん号」と称したロードトレインを運行している様で、MAKIKYUはこの列車(?)が運行する姿は見ていませんが、改札内で当該車両が留置されている姿も見る事ができ、これも座席などを見ると、JR九州らしい車両と感じたものでした。

また改札内における飲食や物販などの店舗は乏しく、少々寂しい状況であるものの、コンコースには「豊後にわさき市場」と称した土産物などの物販や飲食店舗が集まった区画も存在しており、この区画には結構遅くまで営業している飲食店もありますので、列車での大分‏入りが少々遅くなった時(さすがに深夜帯到着の最終ソニックなどでは無理ですが…)の夕食などにも、結構便利なのでは…と感じたものでした。


「豊後にわさき市場」にある物販・飲食店は、全国チェーンの店舗だけでなく、大分ならではの料理を堪能できる店もあり、MAKIKYUは「だんご汁」を試してみたいものの、有名な「とり天」も…と思っていたら、両方をセットにした定食を提供している店もあり、大分での夕食はこの店の定食を注文したものでした。


2つの大分名物を堪能+ご飯お代わりもできて、お値段も3桁円で収まりましたので、店舗の立地も考えればまずまずと感じたもので、機会があればまた利用しても…と感じたものでした。

高架化された新装大分駅を初めて利用した感想としては、改札内における物販などの難点もあるものの、以前に比べると見違える状況になり、総体的に見ればかなり良くなったと感じています。


ただ大分駅のメインとなる北口(府内中央口)は、駅前広場や駅ビル建設などで工事中の状況で、高架化された新駅内こそ見違える状況になったものの、こちらは余り芳しくない印象を受けたものでした。

おまけに大分駅周辺は路線バスの発着も多いものの、市内路線の大半を占める大分バスの乗り場は、少し歩いたトキハ(デパート)前の通りに分散しており、事情を知らない余所者が初めて大分を訪れた場合などは、少々分かり難いと感じる状況も相変わらずです。

とはいえ駅前広場や駅ビル建設の工事も完了した暁には、大分の表玄関は以前の古びた姿を知るものにとっては、内外共に見違える姿になると思いますし、今後の展開にも注目していきたいと感じたものでした。


JR九州 883系1000番台~885系ベースの増備車両

2013-12-22 | 鉄道[九州・JR]

今月MAKIKYUが九州へ足を運んだ際には、福岡県内から大分方面へ向かう際に、JR九州の特急「ソニック」号を利用したものでした。

特急ソニック号自体は、以前にも何度か利用した事があり、現在同列車に充当される883系と885系(一部では「白いソニック」とも案内されます)の2形式は、共に同列車で何度か乗車した事があると共に、885系に関しては共通運用される特急「かもめ」号でも何度も乗車しています。
(885系は個人的な好感度が高い車両という事もあり、MAKIKYUは日頃首都圏に身を置く立場ながらも、「有料特急」として乗車した回数であれば、JR在来線特急車の中ではトップクラスです)

883系も大分方面へ足を伸ばす機会が限られる上に、「ソニック」号利用でも885系に乗車する場合もある事から、乗車回数こそ数回程度ながらも、MAKIKYUはリニューアル前・リニューアル後共に何度か乗車した事があります。

同系は最初7両編成で登場し、MAKIKYUがこの編成の営業開始直後に「にちりん」号で乗車した時には、他車両とは一線を画する強烈な個性を放つ内装などに仰天したものでしたが、その後5両編成で製造された編成もあり、同一系列でも製造時期によって前面形状や装いなどに差異が見られるのも特徴です。

同系は5両編成登場から10年以上もの間、7両と5両という2通りの編成が混在する状況でしたが、5両編成の各編成は装いや内装などが大きく変化したリニューアル後、2008年に「1000番台」と称する増結車2両が組み込まれ、現在は同系全編成が7両編成での運行となっています。


現在一部では「青いソニック」(一部駅での案内でもこの表現を使用)とも呼ばれる883系充当列車は、現在各編成共に両数やグリーン車連結位置などは統一されているために、1000番台車を組み込んだ編成の運用は事前に特定できる状況ではなく、「青いソニック」の何処かに出没するという状況になっています。

確率的には「8分の3」ですので、九州内在住者や大分方面へのビジネス利用などで、「ソニック」号を利用する機会が多い方であれば、何度も乗車する内に嫌でもやって来る車両かと思いますが、MAKIKYUの様に「ソニック」号への乗車機会自体が限られる状況では、1000番台への乗車は巡り合わせ次第ではなかなか…というのが現状です。

MAKIKYUは883系リニューアル後&1000番台車登場後に何度か「青いソニック」に乗車する機会があっても、1000番台を組み込んだ編成には…という状況が続いていました。


先日も1000番台を組み込んでいない編成が出没する可能性の方が高い事を承知していながらも、もしかしたら…という思いで1000番台組み込み位置(自由席車)で「青いソニック」を待っていたら、運良くこの1000番台を組み込んだ編成に当たり、初めて1000番台車に乗車する事ができました。


883系1000番台は一応883系を名乗りながらも、製造時期の関係もあってか、実質的にほぼ885系と言っても過言ではない車両で、外観や内装などは他の883系とは大きく異なり、不揃いな車両が組み込まれた編成は、非常に異彩を放つ存在となっています。


ただ座席は885系の大きな特徴の一つと言える革張りではなく、モケットとなっているのは885系との大きな相違点で、色合いなどの関係もあって、885系とは少々異なった雰囲気を感じます。


座席は革張りだとゴージャスで独特な雰囲気が堪能できる反面、特有の匂いや座面が滑り易いといった難点、最近ではこれに加えて一部で経年によるひび割れなども見受けられる状況ですので、この点は885系よりも少々無難な印象の車両と感じたものでした。
(他に荷棚を開けた時の内部色彩などにも違いがあるのですが、強烈な個性を放つJR九州の車両群に乗り慣れていない方が乗車すれば、それでもかなりインパクトの強い車両かと思います)

Nゲージ鉄道模型での「青いソニック」(883系リニューアル車)の製品も、この異彩を放つ1000番台組み込み編成となっており、MAKIKYUの手元にもこの模型がありますが、乗車した「モハ883-1003」を組み込んだ編成だったのは、尚の事嬉しいと感じたものでした。


この1000番台を組み込んだ編成だと、綺麗な編成美を撮影したいという方には「ハズレ」かもしれませんが、自由席利用では2通りの車両(写真は1000番台組み込み編成の0番台普通車内です)を選べるのも大きな利点かと思いますし、空いている時であれば、1000番台とそれ以外の車両を乗り比べるのも面白いかもしれません。

JR九州で885系運行線区では、MAKIKYUは同系充当列車を選んで乗る事も多く、佐世保~博多間の4枚きっぷ利用時でも、MAKIKYUはわざわざ佐世保線普通ワンマン列車と組み合わせて「白いかもめ」に乗車した事もある位(特急乗車区間が短くなりますが、それでも定価と1回当たり単価の差額を考慮すれば充分割安です)ですので、同系類似仕様の車両は、個人的には当然ながら大歓迎で、また「青いソニック」の普通車を利用する機会があれば、是非また1000番台車組み込み編成に乗車できれば…と感じたものでした。


JR九州のクルーズトレイン「ななつ星in九州」に遭遇

2013-12-17 | 鉄道[九州・JR]

今月に入ってから更新頻度が減少している「MAKIKYUのページ」ですが、管理人MAKIKYUは今月に入ってから西日本方面へ足を運ぶ機会があり、この事も更新頻度減回の一因となっています。
(管理人の諸事情により、もう暫くの間更新頻度減回が続く見込みですのでご了承下さい)


その際には10月に営業開始したばかりで、今までの日本の列車とは様々な面で異例尽くしという事もあり、鉄道ファンのみならず世間一般からも多大な注目を浴び、ニュースなどでも取り上げられたJR九州のクルーズトレイン「ななつ星in九州」の姿を、初めて実際に見る事も出来ました。
(写真は「ななつ星in九州」車両の至る所で見られるロゴマークです)

「ななつ星in九州」は客車7両+ディーゼル機関車の編成、動力分散方式の電車や気動車が大半を占める今日の日本において、最近の旅客輸送用車両としては異例の動力集中方式となっており、これだけでも異質の存在と言えます。
(ただJR九州グループの地盤である九州・福岡からは、JR九州グループも200km程離れた釜山へ向かう高速船(以前は直営でしたが、現在は子会社として分社化)を運航しており、釜山まで足を伸ばせば機関車牽引の客車列車自体は有り触れた存在なのですが…)

またJR九州グループは、鉄道車両をはじめ、駅などの建築物や一般路線バス、高速路線バスや高速船など至る所で、某有名デザイナーが関与している事でも有名で、JR九州グループでの成功が影響してか、近年西日本を中心に一部私鉄やバス事業者などでも、このデザイナーが手がけた特徴的な車両などが次々と登場している事は、ご存知の方も多いかと思います。

このデザイナーが他に類を見ないデザインの車両などを次々と手がけ、余りに個性が強過ぎる事もあってか、その外観や内装などに関する評価は人によって大きく分かれる状況になっています。
(個人的には難有りと感じる部分もありますが、総体的に見れば評価できる部分の方が大きいと感じています)

他事業者であればビックリする様な車両が出てきても、今日ではJR九州グループ+某デザイナーが関与するなら…と感じる状況になっていると言っても過言ではないのですが、そんなJR九州の中でも「ななつ星in九州」は突出した存在となっています。

7両編成にも関わらず、各車両は2人用個室が2~3室程度、1編成合わせた定員は、一般的なB寝台車1両分の定員にも届くか否か…という状況で、「ななつ星in九州」登場以前は国内最上級列車と言われていた首都圏~北海道間を結ぶ全車A個室寝台車編成の臨時寝台列車「カシオペア」と比較しても、桁違いの凄まじく突出した存在と言えます。


また単に桁違いのスペックを誇るだけでなく、運賃・料金設定(旅行商品扱いのみで、みどりの窓口などで寝台料金込みの乗車券を購入する事は出来ません)や列車運行形態(博多発→博多行)なども異色で、運賃・料金設定も相当なモノですが、それでも人気は絶えず、現状では各列車共に乗車希望者が殺到・乗りたくてもなかなか乗れないプレミアトレイン化しています。
(写真は「ななつ星in九州」の客車側面に掲出されたサボです)

こんな状況ですので、ちょっと気が向いたら乗ってみようという訳には行かず、MAKIKYUは乗車予定すら…という状況ですが、MAKIKYUの旅行予定と「ななつ星in九州」の運転日・運転区間がうまく重なっている事もあり、旅程を微調整してその姿を見てきました。


特徴的な装い故に、撮影の際には色飛びなども…と感じたものですが、駅停車中の姿などは、思ったよりは撮影しやすいと感じたもので、機関車を先頭に編成全体を写すと、MAKIKYUが日頃持参しているコンデジで薄曇り・やや逆行気味の状況では、以下の様な写りとなります。
(この写真のみ通常記事で用いている画像と比較し、特別に縦横共に2倍の大サイズで公開していますので、携帯電話などからアクセスされている方は注意して下さい)


先頭に立つディーゼル機関車は、既存車両の塗り替えなどではなく新造となると、現段階のJR線で走行している車両の細部変更などで済ませるとなれば、選択肢はおのずと北の大地で活躍する貨物用機関車という事になりますが、装いに加えてライト形状などに特徴があります。

北の大地で同一系式が多数活躍する中で、番台違いが北の大地と遠く離れた九州で僅かに活躍…というのは、次々と装いや用途を改めながら、今日も観光列車で活躍する展望席付き気動車と似た様な状況ですが、北の大地では当たり前と言える2形式の並びが、九州でも見られる様になったのも、趣味的には興味深いところです。
(走行線区は部分的に重なるものの、運転時間帯の関係などもあり、両者が並んだ写真を綺麗に撮る事は難しいと思います)


他車両でもJR九州の観光列車の一つに数えられ、非常に特徴的な装いや改造内容など、趣味的な注目点も多い「はやとの風」や、一般の通勤電車の中では特徴的な装いを誇ると共に、手入れの良さが際立っている関西の阪急電車などは、車体が情景を反射するのも大きな特徴ですが、「ななつ星in九州」もこの特徴が見受けられ、光線状態などによって装いが異なる様に感じられるのも大きな特徴です。


各車両にはロゴや英文字が随所に散りばめられている辺りは、某デザイナーが関与した車両ならではと言う雰囲気が感じられますが、装いや設備などが特徴的な車両の割には、客車の車体形状は意外とシンプルな印象を受けたものです。


車内の様子は、ホームに運転停車している姿をガラス越しに垣間見る程度でしたが、他に類を見ない独創的な車両を次々と登場させているJR九州の中でも、この車両は別格…という印象を受けたものでした。
(写真はホームからガラス越しに、車内の様子を撮影したものです)

ちなみにMAKIKYUが「ななつ星in九州」に遭遇したのは大分駅、「ななつ星in九州」の中でもフルコースと言える南九州周遊3泊4日コース最終日となる金曜日の昼過ぎに豊肥本線(豊後竹田方面)から入線、そして列車の方向が変わり久大本線(由布院方面)に入るのですが、機関車牽引の客車列車という事もあって機関車の付け替えも行われ、1時間以上と言う結構な長時間停車となります。

運転停車扱いで車両のドアは開かず、車内の乗客は缶詰状態(車内で特別な一時を過ごす事を意図して乗車している方々ばかりかと思いますので、早く下ろして欲しいといった要望が出る事はまずないと思いますが…)、駅ホームに居る乗客が「ななつ星in九州」の車内に立ち入ってその様子を眺める事もできませんが、それでもたまたま列車待ちなどで居合わせた乗客からは、「あれが話題の列車?」「こんな列車初めて見た」などの声が聞かれたものでした。

たまたま列車待ちで居合わせた乗客の中には、手持ちのスマートフォンなどで「ななつ星in九州」の姿を撮影している方もボチボチ、そして予めダイヤを調べて待ち構えていた鉄道ファンも撮影に勤しみ、1時間以上の停車時間は「ななつ星in九州」ミニ撮影会と言っても過言ではない状況でした。

とはいえ姿を見る機会こそ限られる列車ながらも、運転パターンはある程度決まっており、平日昼間の大分駅という場所柄もあってか、特に撮影者が殺到するといった事はなく、MAKIKYUも比較的落ち着いた雰囲気の中で撮影できたのは良かったと感じたものでした。

予約状況や運賃設定、車両設備などを踏まえると、MAKIKYUが「ななつ星in九州」に乗車する機会は当分、というより一生涯廻ってこない可能性の方が…とも感じたものでしたが、「ななつ星in九州」への乗車の是非は別としても、この車両の登場を気に、今まで九州の鉄道には感心が薄かった方々が九州の公共交通に着目し、実際にJR九州の観光列車などをはじめとする各鉄道・列車などに触れる機会が増える事を願いたいと感じたものでした。


JR九州 817系2000番台電車~賛否両論の混雑対策車

2012-07-31 | 鉄道[九州・JR]

今月MAKIKYUが韓国~中国へ足を運ぶ際には、お馴染みのJR九州高速船「BEETLE」と共同運航を行っている未来高速「KOBEE」を利用した事もあり、福岡(博多港)からの出国となったものでした。

出航時間が午後だった事もあり、福岡近郊を動き回る時間も確保できましたので、福北ゆたか線(篠栗線~筑豊本線)にも足を運んだものでした。

その際には今年春から同線で走り始めた新型車・817系2000番台にも乗車できましたので、取り上げたいと思います。

この車両は福北ゆたか線で活躍中の既存817系と外観は類似しており、勿論既存817系や813系電車との連結運転も行っていますが、単線でホーム長さも限られ、ラッシュ時間帯における輸送力増強も限界状態の同線におけるラッシュ対策として、収容力確保の為に座席をオールロングシートとしているのが最大の特徴です。

JR九州では既にオールロングシートの一般型車両として、熊本地区や大分地区で活躍している815系が存在しており、既存817系もデザインと客室設備を除くと、ほぼ815系と同様の車両と言えますので、今回オールロングシート車を敢えて817系として導入したのかは、少々不思議に感じます。


外観は既存817系と大差なく、やたらと大きい単色LEDによる種別・行先表示なども、最近のJR九州らしい雰囲気ですが、既存817系はアルミ地無塗装であるのに対し、2000番台では白塗りとなっているのが特徴で、両者が併結して運行している際などは、見比べると違いが明確です。
(写真も2000番台2両の前に、既存817系が連結された4両編成です)


また2000番台の車内はオールロングシートだけあって、革張りの転換式クロスシートが並ぶ既存817系とは大違いで、客室照明で今流行のLEDを採用している事も大きな特徴ですが、このLEDによる照明はデザインに拘るJR九州にしては、あまりデザイン面で意識していない様にも感じられたものです。

そして輸送力対策でオールロングシートなった座席は、木材を多用した某デザイナーの最近の流行が存分に感じられ、JR他社や大手私鉄の通勤型車両であればまず考えられない、JR九州らしい雰囲気に満ち溢れており、座席モケットの柄が幾つも存在する辺りも、デザイナーの遊び心が感じられます。


この座席はロングシートでありながらも背もたれが大きく、関西の某大手私鉄が混雑対策で特急車(特別料金不要)の一部座席をロングシート化した際に、クロスシートに負けない座席を…という事でハイバックタイプとして、「スーパーロングシート」と謳っている座席を連想させる造りとなっているのも大きな特徴です。

しかしながら木製ベンチの座面と枕部分にだけクッションを取り付けた格好の座席は、腰掛けた際に背もたれの腰に当たる部分にクッションがなく、しかも湾曲してせり出す形状になっており、個人的には木製の背もたれが腰に当たり、着座している際に少々違和感がありましたので、混雑対策でオールロングシートにしている事と合わせ、この新車は賛否両論が大きく分かれる様です。

個人的にも乗車した博多~篠栗間位ならまだしも、筑豊方面からの通勤で博多まで1時間程度この座席に座り続けるとなると、やや厳しい「痛勤」になってしまうのでは…と感じ、関西の某大手私鉄が導入している「スーパーロングシート」と比べると、見栄えはともかく、実際に乗車した際の座り心地は、随分見劣りが否めないと感じたものでした。
(それでも首都圏の標準軌某大手私鉄が最近導入している「ブカブカ」した座席などに比べれば、個人的には程度はずっと良いと感じていますが…)

無理にハイバックタイプに拘るよりは、これならローバックタイプでも腰部分にクッションが付いた座席の方が…と感じ、他車種と併結編成で運行している列車で双方に空席がある場合、MAKIKYUは転換式クロスシートか813系中間車(ロングシート)の方を選びたいと感じてしまったものです。

今後も福北ゆたか線の混雑対策でロングシート車が導入される場合、この座席の車両が増殖するのか否かも気になる所で、福北ゆたか線は特急バスなどとの競合もありますので、JR側がこの点もどれだけ意識しているのか気になります。

この他に3両編成の同種車両も、少数ながら鹿児島本線などで活躍しており、乗車機会こそなかったものの、活躍する姿を目撃したものでしたが、既存813系と共通運用で快速などに充当し、たまたまロングシート車だけで構成される編成が組みあがった場合、個人的には長時間乗車は少々厳しいのでは…と感じたものです。


JR九州の観光特急「指宿のたまて箱」(車内編)

2011-06-16 | 鉄道[九州・JR]

先日「MAKIKYUのページ」で取り上げたJR九州の観光特急「指宿のたまて箱」(通称いぶたま)ですが、この列車は外観だけでなく車内も種車とは随分変化し、観光列車に相応しいものとなっています。

 
木をふんだんに用い、ロゴなどを多用している辺りは、某デザイナーの最近の傾向が強く出ており、随所にあるフリースペースや子供向けのベビーサークル、それに本棚の設置など、某デザイナーが最近デザインを手がけた列車の定番と言える装備も一通り揃っています。

2両編成の各車両で木材の色彩を変える事で、車内の雰囲気を異なるものとしている点も、このデザイナーが過去に手がけた幾つかの改装車両にも見られる点です。


JR九州をはじめ、某デザイナーが手がけた各社の様々な改装車両に乗車した事があるMAKIKYUとしては、物凄く目新しさを感じるものではない気がしますし、宮崎地区の観光特急「海幸山幸」と同種の簡易な駅名案内表示装置なども、もう一工夫が欲しいと感じたものです。
(駅名案内は観光情報なども交えたLCDモニターが望ましい所ですが、JR九州ではワンマン運賃表示を除き、全般的に普及度が芳しくないのは惜しい限りです)

ただ他地域から南九州を訪問し、初めて某デザイナーが手がけた車両に乗車した一般客などには、いぶたまの内装は相当奇抜で目新しく感じるかも…と思ったものでした。

座席配置は指宿枕崎線のいぶたま運行区間が、薩摩湾に面しており、オーシャンビューを堪能できる区間もある事から、海側は海に面した座席となっているのが特徴で、やはり左右非対称の装いで有名な伊豆急行の観光車両「リゾート21」を連想させられます。


MAKIKYUがいぶたまの指定席券を確保した際には、この海側座席に当たったのですが、通路幅を狭めない様に配慮したのか、特急車両ながらもリクライニング機能が付いておらず、また窓側に向かって座席を配置しているため、足元もさほど広くありません。

窓側に向かって配置した座席以外は、ソファータイプの座席などもありますが、2人掛けの回転式リクライニングシートが主体となっており、こちらの方が少なくとも見た目は特急車両らしい座席と言えます。


しかしながらこちらもリクライニング角度が僅かで、一応機能は付けたものの…というレベルですので、座席のグレードは決して高いとは言い難いものですが、それでも指宿枕崎線で今年初頭まで活躍した先代の観光列車「なのはなDX」指定席車の回転式クロスシート(リクライニング機能なし)よりは良いかと思います(MAKIKYUは残念ながら乗車機会がありませんでした)し、乗車時間が1時間に満たない事を踏まえると、許容範囲に収まるかと思います。

またいぶたまは種車が国鉄時代の近郊型気動車・キハ40系列となっており、内装などは派手に手を加えている反面、同種の車両を用いている鹿児島地区の観光特急「はやとの風」と同様に下回りは相変わらずで、おまけにJR九州お得意の客室乗務員乗務ワンマン運転も行っています。
(一応改造の種車に、エンジン換装車を選ぶ程度の事はしていますが…)

お陰で車端部にでも乗車するものなら、コイルバネ台車の振動は特急車らしからぬもので、騒音も静かとは言い難いのが現状で、特急列車として一般的に描くイメージを求めて乗車すると、車両自体の快適性や座席グレードなどに難ありの列車と言えます。

とはいえドア開閉時の白煙による演出をはじめ、車内には列車名にちなんで玉手箱も用意されるなど、観光列車らしい仕掛けが幾つもあり、車内の独特な雰囲気なども加味すると、観光列車としての付加価値を特急料金と言う形で反映したと考えるなら、特急と言う種別を名乗るのは違和感ありとしても、料金的には妥当な所と言えます。

また南九州を走るJR九州の観光特急は、肥薩線の「はやとの風」や日南線の「海幸山幸」では一部自由席が設定されていますが、「指宿のたまて箱」では全車指定席となっているのも大きな特徴です。
(JR九州全体で言えば、「ゆふいんの森」なども全車指定席ですが…)

以前「海幸山幸」に乗車した際には、自由席の設定数がごく少数という事も災いして、フリースペースが結構込み合っていたのには閉口したもので、最近では「はやとの風」も結構混雑する事があると聞きます。

肥薩線や日南線は列車本数自体が限られるため、たとえ立席でも移動利便性を図るためには自由席設定の意義は大きいかと思いますが、指宿枕崎線は非電化線区とはいえ、いぶたま運行区間(鹿児島中央~指宿)とその一駅先の山川までは、普通・快速列車の運行本数がそこそこ設定されている事などを踏まえると、観光列車としての雰囲気を壊さないためにも、全車指定席制としたのは評価できる施策なのでは…と感じています。

特急らしさではなく、特急らしからぬ特急として観光気分で乗車するのであれば、肥薩線の観光特急「はやとの風」と同様に非常に面白い列車と感じたものですが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も鹿児島へ足を運ぶ機会がありましたら、是非一度「指宿のたまて箱」に乗車してみては如何でしょうか?


JR九州の観光特急「指宿のたまて箱」(外観編)

2011-06-15 | 鉄道[九州・JR]

先月MAKIKYUが九州へ足を運んだ際には、「宮崎・鹿児島のんびりきっぷ」を利用して九州新幹線などに乗車すると共に、この乗車券の片道で途中下車可能な鹿児島中央駅で途中下車したものでしたが、その際には別途「指宿レール&バスきっぷ」と呼ばれる乗車券を購入し、薩摩半島へも足を伸ばしたものでした。

「指宿レール&バスきっぷ」では指宿枕崎線の特急列車指定席も利用可能となっており、九州新幹線全通と共に走り始めた同線唯一の特急列車・「指宿のたまて箱」(通称いぶたま)にも乗車したものでしたが、今日はその前編として車両外観に関して取り上げたいと思います。

JR九州の観光特急では、九州新幹線新八代~鹿児島中央間開業の際に、鹿児島地区の観光利便性向上や、肥薩線人吉方面への移動利便性を図る事を目的に、「はやとの風」と呼ばれる列車が新設され、ご存知の方も多いかと思います。

この列車は黒1色と言う強烈極まりない車体塗装に加え、一般型気動車のキハ40系列を使用し、窓が開くワンマン列車という特急らしからぬ特急として、運行開始当初は随分話題になったものです。

「はやとの風」も運行開始当初は車両数が限られる事もあり、臨時列車扱いだったものの、後に追加改造車も登場して定期列車化されている程で、今日ではすっかり定着しており、いぶたまも種車は「はやとの風」と同様にキハ40系列の気動車が用いられています。

また南九州では宮崎地区でも、台風による甚大な被害が影響して残念ながら廃線となってしまった、第3セクターの高千穂鉄道で活躍していた観光トロッコ気動車を改造し、観光特急「海幸山幸」として日南線で再出発を果たしていますが、こちらは白を基調に合板を貼り付けるなど、こちらも「はやとの風」に劣らぬ個性を見せています。

それ以外にもJR九州では強烈な装いの列車が多数存在しており、もうネタは出尽くしたのでは…と思ってしまう程ですが、まだあっと驚く列車を登場させるのはさすがJR九州、いぶたまでは白も黒も…という凄まじい外観となっており、英文字やロゴなどを多用している辺りは、如何にも某デザイナーが絡んだ列車と言う雰囲気です。

 
白は厳密に言うとパールホワイトなどの真っ白ではなく、クリームや淡いベージュに近い色と言う感じですが、車両の上下などで白黒を塗り分けるのではなく、左右で対照的な2色を使い分けているのが、いぶたまにおける大きな特徴となっています。

左右で装いの異なる電車としては、伊豆急行が走らせている「リゾート21」と呼ばれる観光列車が有名で、こちらは白を基調に片方が赤系、もう一方が青系の装いとなっていますが、いぶたまでは対照的な2色を車体中央を境に塗り分けています。

そのため海側と山側では装いが対照的で、車両前面は貫通路中央に2色の塗り分けラインが存在するという、一度見たら忘れられない前代未聞の強烈な外観となっています。

2色の塗り分けは天井部分でもしっかりと真ん中で分かれており、跨線橋などから車両天井部を見下ろした際に、その様を確認する事が出来ますが、こんな凄まじい姿の車両が現れると、他地域なら相当奇抜で目立つのでは…と感じてしまう黄色1色の気動車ですら、大人しく見えてしまうのは恐ろしい限りです。


またMAKIKYUが見た時は思った程では…とも感じたのですが、列車名が「指宿のたまて箱」を名乗るだけあって、乗降ドアが開いた際に、たまて箱を開けた時の煙を模した白い煙が演出されるという、これまた奇想天外の仕掛けが施されています。

写真を見ても、ドア付近からうっすらと煙が出ているのが確認できると思いますが、さすがに黒い煙も…とは行かなかった様で、こちらは既に煙が出ているから新たに用意しなくてもと考えたのかもしれません(笑)

それにしてもまた妙な列車を…というのがMAKIKYUの実感ですが、いぶたまは全席指定席制で、座席定員は2両合わせても60名程度しかないはずにも関わらず、車体側面には「定員 81」という標記が見えたのも気になったものでした。


車内の様子などは、近日中に別記事で追って取り上げたいと思います。


先日九州へ~新たに設定された企画乗車券にも注目

2011-05-20 | 鉄道[九州・JR]

数日前MAKIKYUは九州へ足を運ぶ機会がありました。

首都圏~九州までの往復は、費用の関係もあって、最近MAKIKYUが九州や、更にその先の韓国へ旅行する際の定番となっている、日本旅行の往復新幹線のぞみ号利用となるビジネス向けパッケージ(1名のみの申し込み可・指定列車乗り遅れの際も後続列車の自由席を利用できるなど利用価値の高い商品で、ホテル1泊付きでも33000円程度と、通常の往復運賃+特急料金より大幅に安くなります)を利用しています。

そのため山陽~九州新幹線間を直通する新大阪~鹿児島中央間運転の「みずほ」号や「さくら」号には乗車しておらず、九州への道程は東京~博多間直通の「のぞみ」号を往復で利用しているのですが、九州内では九州新幹線の新規開業区間や、3月から新たに走り始めた「さくら」号にも乗車したものでした。

その際には九州新幹線の普通運賃は決して安いとは言い難く、若干割安になる「九州新幹線2枚きっぷ」を使っても…という状況なのですが、この他3月の九州新幹線全通にあわせ、「宮崎・鹿児島のんびりきっぷ」という企画乗車券が発売されており、MAKIKYUもこの乗車券を利用したものでした。


この乗車券は博多(福岡市内)~宮崎間で、片道は九州新幹線+在来線特急「きりしま」号(鹿児島中央乗換)、もう片道は九州新幹線+高速バス「B&Sみやざき」号(新八代乗換)を利用し、博多を起点に南九州を周遊(途中下車は乗換駅のみ可能)できるものです。

ビジネス向けの使い勝手は決して良いとは言い難いですが、九州新幹線の全区間を乗車できる事に加え、一部を除いて787系に置き換えられ、本数増と共に利用価値の向上した特急「きりしま」号や、高速バス「B&Sみやざき」号など、様々な乗り物を堪能できます。

乗車券の設定価格も15800円と、「B&Sみやざき号2枚きっぷ」(博多~宮崎間)よりは割高になりますが、博多~鹿児島中央間の「九州新幹線2枚きっぷ」より随分安く、旅行者向けには絶好の切符と言えます。

この乗車券では、全席指定制の高速バス「B&Sみやざき」号は、当然ながら乗車前に、みどりの窓口などで座席指定券の交付が必須となりますが、それ以外のJR列車(九州新幹線・特急「きりしま」号)は自由席利用が原則となっています。

しかしながら別途追加料金を支払い、指定料金券やグリーン料金券などを購入する事で、普通車指定席やグリーン車などを利用できるのはあり難く、MAKIKYUも博多~鹿児島中央間で九州新幹線「さくら」号に乗車した際には、指定料金券を購入し、普通車指定席を利用したものでした。
(JR九州の企画乗車券ではこの扱いが一般的ですが、JR他社の特急自由席利用となる企画乗車券では、指定席利用の場合には運賃部分のみ有効で、別途指定席特急券が必要となる事例も多く存在します)

またこの他に鹿児島中央駅で途中下車し、鹿児島県内を廻る際には、こちらも九州新幹線全通に合わせて設定された企画乗車券「指宿レール&バスきっぷ」を利用したものでした。


こちらは砂蒸し温泉で有名な指宿(Ibusuki)や、日本国内における本土最南端の駅として知られる西大山駅の訪問などに便利な乗車券で、設定価格は3000円となっています。

そのため鹿児島中央~指宿間の往復JR普通・快速列車利用では元が取れませんが、九州新幹線全通と共に始めた観光特急「指宿のたまて箱」号の指定席券交付が受けられますので、同列車への乗車には絶好の乗車券と言えます。

往復JR利用以外に、片道で鹿児島中央~知覧間と、知覧~指宿間の鹿児島交通路線バスを乗り継いで利用できるタイプも同額で設定されており、「指宿のたまて箱」号乗車と共に知覧を観光する場合や、往復で異なる道程の旅程を組みたい場合などは非常に有用です。

MAKIKYUが「指宿レール&バスきっぷ」を利用した際は、後者を利用したのですが、こちらは路線バス運賃が鹿児島中央駅~知覧、知覧~指宿駅間でそれぞれ900円前後(知覧地区では乗降停留所により、運賃が若干異なります)となり、更に平川~知覧~今和泉間が乗降自由になりますので、使い方次第では片道のJRが普通・快速列車利用でも割安になります。

ただ同種の企画乗車券が設定されている宮崎地区の日南線観光特急「海幸山幸」号利用の「日南レール&バスきっぷ」と異なり、購入時に往復JR利用か片道バス利用かを指定する必要があります。

「日南レール&バスきっぷ」では専用の観光向けバス「にちなん号」(レトロ調車両を充当)に対し、こちらは一般の路線バスで知覧での乗継が必須(鹿児島市内~指宿・山川間は直通の鹿児島交通路線バスもありますが、こちらの通し乗車は「指宿レール&バスきっぷ」の対象外です)となり、一部区間の乗降が自由ですので、運賃精算の都合もあって止むを得ないのかもしれませんが、行きは観光特急「指宿のたまて箱」号を利用し、帰りは時間次第で路線バスか普通列車のどちらかを…といった場合に、都合が良くないのは難点です。

九州新幹線全通に際し、他にも幾つかの企画乗車券が設定されており、他に既存の企画乗車券もありますが、見所の多いエリアにしては、JRの企画乗車券はバリエーションがやや少ない印象があります。

特にフリー乗車系となると尚更と感じており、最近九州では私鉄・バスの乗り放題乗車券の充実振りなどを見ると、JR九州も今後更に魅力的な企画乗車券を設定して欲しいものですが、数々の観光列車などは非常に魅力があり、先日の旅行で乗車した観光特急「指宿のたまて箱」号などは、近日中に別記事で取り上げたいと思っています。

また2月の韓国(+九州)旅行関連もまだ取り上げたい記事が多数あり、MAKIKYUは日頃首都圏に居る身ながらも、当分は九州や韓国など西方の記事が続きそうですが、お付き合い頂ければと思います。

(お断り)乗車券画像の赤斜線は、MAKIKYUが後に画像加工を施したものです


JR九州・リバイバル塗装の485系

2011-04-11 | 鉄道[九州・JR]

先日「MAKIKYUのページ」では、MAKIKYUの手元にJR九州が限定発売を行った485系オレンジカードのセットが到着した事に関する記事を公開しましたが、JR九州の485系電車は先月のダイヤ改正で定期列車の運用からは離脱しており、イベント用に僅かに残るのみとなっています。

この485系は、MAKIKYUが2月に韓国まで足を運んだ際にも、途中で少し寄り道をして大分駅などでその姿を見かけると共に、如何にもJR九州らしい「RED EXPRESS」塗装などの同系に関しては、以前「MAKIKYUのページ」でも記事として公開しています。

MAKIKYUが大分で最後の活躍をしている485系を目撃した際には、派手な装いが特徴的な車両だけでなく、クリームと赤色の国鉄特急色に塗られた車両も目撃しており、こちらはまだ記事として取り上げていませんので、取り上げたいと思います。

 
JR九州の485系は、最後まで国鉄特急色を保ち、時を同じくして定期運用から離脱したJR西日本の485系とは異なり、一貫して国鉄特急色で活躍した車両は存在しておらず、国鉄特急色となった485系も、一旦特徴的なJR九州オリジナルの塗装に改められた後、今日のリバイバルブームもあって元の装いに戻されたのが大きな特徴です。

車内もJR九州らしく随分派手に改装されている事もあり、国鉄特急色になっても、昔の活躍ぶりとは随分違うと感じる向きもあるかと思いますが、2月に大分駅で姿を目撃した際には、先頭車の側面に旧国鉄を示す「JNR」マークも付けているなど、外観は往年の雰囲気を存分に感じられる様になっていました。


前面の愛称名表示窓に表示される列車名の幕も、近年では国鉄時代~分割民営化直後とは大きく異なる独特のモノが使われていますが、こちらもMAKIKYUが目撃した「にちりん」号では昔のイラスト入りに戻されており、なかなか良い雰囲気となっていたものでした。
(ただ比較的歴史の浅い「きりしま」などの列車に充当された場合、さすがに過去のイラスト入り字幕の登場は期待できませんが…)

また側面の行先表示幕も、目撃した列車の「南宮崎行き特急にちりん号」では、国鉄時代からお馴染みの表示様式となっていましたが、老朽車で車両状態も芳しくない事もあるのか、1両だけ異なる表示をしており、それも字幕が途中で止まっている状態となっている姿も目撃したものでした。


途中で止まった状態となっているこの字幕は、一般客には迷惑極まりないものかと思いますが、一方に今は無き「博多行き特急にちりん号」の幕が伺え、如何にも往年の活躍ぶりを物語る雰囲気なのは興味深いものです。

もう一方は国鉄時代には考えられなかった「鹿児島中央行き特急きりしま号」となっており、しかも国鉄時代の表示様式とは大きく異なる独自様式となっているなど、2つの字幕は趣が大きく異なる辺りも、趣味的には非常に面白いと感じたものでした。

このリバイバル塗装の485系は、イベント用としてもう少し活躍し、その活躍に注目すると共に、JR九州で幾つか存在する他形式のリバイバル塗装車両との顔合わせなども期待したいものです。


終焉を迎える九州の485系~派手な装いも見納めに…

2011-03-12 | 鉄道[九州・JR]

昨日東北地方太平洋側を中心に、東日本大震災とも言われる程甚大な被害をもたらし、未だに被害状況の全貌すら把握できない大地震が発生しており、地震被害に遭われた方にはお見舞い申し上げる次第です。

現在日本国内ではこの地震関連情報が次々と報じられ、先月発生したニュージーランド・クライストチャーチを中心に大きな被害を出した地震ですら影に隠れてしまいそうな状況ですので、今日はJR九州で九州新幹線の全線開業を迎え、九州新幹線こそ始発から通常運転を開始したものの、開業記念の祝賀イベントなどは全て中止となっています。

地震の震源や被災地から遠く離れた九州内でも、津波警報発令の影響で海沿いを走る在来線で運転見合わせが相次ぐなど、強風で運転見合わせが相次いだ昨年末のJR東日本・東北新幹線新青森延伸開業時と同様に、大波乱の状況でスタートとなりましたが、これに伴って在来線各線区でも特急「リレーつばめ」号の廃止など、列車運行体系の大きな変化などが見られます。

また特急「リレーつばめ」号などの廃止に伴い、捻出される787系電車が九州内の他列車に転用されるため、玉突きで古参485系が九州内定期列車での運用から退く事になり、予定では運用の都合上、ダイヤ以降を挟んで今日までの運行となっています。
(地震の影響で運休区間・列車などが相次ぎ、状況が変わっているかもしれません)

このJR九州の485系は、MAKIKYUも乗車したのは昨年6月に特急「きりしま」号で乗車したのが最後で、この時に乗車した緑色の塗装は既に見納めとなっています。

しかし485系が活躍する姿は、先月MAKIKYUが高速船「BEETLE」で韓国へ足を運んだ際にも、その道中で九州内を少し寄り道をして、大分駅などで姿を目撃しており、その際の様子を取り上げたいと思います。

九州の485系といえば、まず真っ先に連想するのが「真っ赤な装い」に改められた車両で、車内もシックな印象に改められるなど、旧国鉄からの継承車両と言えども、MAKIKYUとしてはJR他社にはない強烈な印象が思い浮かび、これも最初は「赤いかもめ」から始まり、一時期は「赤いみどり」という異様な状況が見られたのも懐かしの思い出話です。


近年では特定列車用の装いを纏った車両が、他列車で使用される事も常態化というJR九州の車両運用を反映してか、どの列車に充当しても違和感のない汎用の「RED EXPRESS」ロゴが一般的な姿となり、日豊本線を走る特急「にちりん」号などが主な活躍舞台となったものでした。
(787系や885系のロゴが最近次々と変わっている様を見ると、歴史は繰り返されるものと感じさせられます)


この「RED EXPRESS」塗装は、一時期古参のボンネット型先頭車にも登場して注目を集めていましたが、活躍車両数が少なくなった近年では専ら「電気釜」と呼ばれるスタイルの車両が活躍し、国鉄末期移行の短編成・高頻度運転化に対応して中間車を先頭車化改造した車両も
多く活躍したものでした。


また「RED EXPRESS」塗装と共に、短い3両編成では一時期特急「ハウステンボス」号として活躍した車両が、赤と共に青や黄色といった原色をふんだんに使った非常に派手な装いのまま、ロゴを「K&H」(きりしま&ひゅうが)に書き換えて活躍したのも特徴的でした。


「K&H」というロゴを掲げながらも、きりしま号やひゅうが号だけでなく、にちりん号での運用も常態化しており、別府駅や大分駅で「白いかもめ」塗装の885系ソニック号と肩を並べる姿などは、如何にもJR九州らしいものでした。


こちらは以前特急「ハウステンボス」号で活躍している頃に乗車する機会はあったものの、日豊本線への用途転用後は乗車機会がないまま最後を迎えてしまいましたが、「RED EXPRESS」と共に、こちらの活躍ぶりも記憶の片隅に留めておきたいものです。

あとこの他にダイヤ改正後もイベント列車用にしばらく残ると言われており、旧国鉄標準塗装を纏った485系の姿も目撃していますが、こちらに関しては後日別記事で追って取り上げたいと思います。