MAKIKYUのページ

MAKIKYUの公共交通を主体とした気紛れなページ。
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鹿沼市内を走る「リーバス」~2事業者が運行するコミュニティバス

2017-07-27 | バス[北関東]

MAKIKYU6月に栃木県内へ出向いた際には県北地域だけでなく県都・宇都宮市や、宇都宮市に隣接する鹿沼市などにも足を運んだものでした。

両市共に何度も足を運んでいる土地ながらも、鹿沼市内を走るコミュニティバス「リーバス」は6月に初めて乗車したばかりですが、このリーバスは栃木県内バス最大手の関東自動車と、地場のタクシー会社・平和タクシーの2事業者が運行しています。

市町村合併によって鹿沼市域がかなり広大になった事もあり、初乗り運賃は100円ながらも特定停留所を境に100円刻みで運賃が上昇する運賃制度を取っていますが、古峰原(Kobugahara)線のみ100円刻みながらも距離比例制となっています。


距離比例制となっている古峰原線は、バスカード機器を装備した関東自動車の一般路線車が充当される事もあり、同線のみバスカード対応となっているのが大きな特徴で、一般路線をコミュニティバス化した路線の一つと言う事もあり、コミュニティバスでは異例の古参大型車が活躍する姿も見受けられたものでした。
(
古峰原線では古参大型車だけでなく、年式の新しい中型車が活躍する姿も目撃しています)


古峰原線以外の関東自動車運行路線は、車両塗装は関東自動車が最近導入している一般路線用の低床車と同様の塗装ながらも、バスカード機器を装備しておらず車体に「リーバス」と記された車両が主力となっています。



MAKIKYU
が乗車した関東自動車運行のリーバスは中型車でしたが、中型車だけでなくコミュニティバスの定番車両ともいえる日野リエッセも活躍、路線によっては両者が混在している状況でした。


また関東自動車運行のリーバスだけでなく、平和タクシー運行のリーバスにも乗車機会がありましたが、こちらは車内放送等も関東自動車とは異なるタイプを使用、運賃箱も国内の路線バスでは一般的な自動両替装置付ではなく、プラスチック製の箱を用いているなど、様々な面で差異が見受けられたものでした。

リーバスは路線毎の運行便数は決して多いとは言い難いものの、多数の系統が錯綜するJR鹿沼駅~東武新鹿沼駅間に限れば結構な本数となり、同区間をワンコイン(100)で移動する事が出来ますので、2つの鉄道駅間を結ぶ移動手段としても有用で、機会があればまた利用しても…と感じたものでした。


西那須野周辺を走るJRバス~コミュニティ路線が主体となっているものの…

2017-07-23 | バス[北関東]

先月MAKIKYUが栃木県北へ足を運んだ際には、JRバス関東が運行する路線バスにも乗車機会があり、西那須野周辺のJRバス路線は西那須野駅のすぐ近くに立地する西那須野支店が運行しています。

西那須野支店が運行している一般路線は(那須塩原駅~)西那須野駅~塩原温泉バスターミナルの1系統(昼間の一部便のみ那須塩原駅発着)となっており、先月はこの路線にも乗車したものでした。


MAKIKYUが乗車したのは、現在の国内大型路線バスではありふれた存在の車両と言っても過言ではないいすゞERGAながらもトップドア車、シフトレバーもロッド式(床から長い棒が伸びているタイプ)であるなど、ERGAの中ではかなり個性の強い車両と感じたものでした。


車内は2人掛けの座席がズラリと並ぶ着席重視仕様ながらも、リクライニング機能は装備されておらず、廉価版高速バス車両とも異なる自家用バスに近い雰囲気の車両で、なかなか面白い車両に遭遇したと感じたものでした。


MAKIKYUが西那須野駅~塩原温泉バスターミナル間の路線に乗車した際には、このERGA以外にも首都圏排ガス規制区域から移籍してきたノンステップの中型ロング車が活躍する姿も目撃しています。

路線特性などを考慮すると個人的にはトップドアERGAの方が断然と感じたものですが、ERGAもV8エンジン搭載の初期車ですので導入から結構な年数を経ており、あとどれだけ活躍するのか…とも感じたものでした。

また西那須野支店が運行している一般路線は1路線のみながら、それ以外に那須塩原市が運営しているコミュニティバス「ゆ~バス」の一部路線を受託運行しており、路線数的にはこちらの方が多数を占める状況になっています。


MAKIKYUも先月塩原温泉バスターミナル~上三依塩原温泉口駅(野岩鉄道)を結ぶ「ゆ~バス」に乗車しましたが、その際に充当されたのはコミュニティバスの定番ともいえる日野ポンチョ、平日に昼下がりと言う事もあって始発から終点まで貸切状態でした。


この路線では白と青のJRバス塗装を纏った中型ノンステップ車の姿も目撃しており、以前黒磯駅を発着する「ゆ~バス」に乗車した際もこのタイプに当たっていますので、こちらを期待していたMAKIKYUにとっては、ハズレくじを引いたと言っても過言ではない状況でした。
(利用状況を考慮するとポンチョでも致し方ない気もしますが…)

 


大田原周辺を走る東野バス

2017-07-19 | バス[北関東]

先日「MAKIKYUのページ」では、栃木県大田原市内や周辺地域を走る大田原市営バスに関して取り上げましたが、大田原市内とその周辺を結ぶ路線は市営バスだけでなく東野交通も一部路線を運行、先月大田原へ足を運んだ際にはこちらも乗車機会がありました。

東野交通は均一運賃の市営バスとは異なり、栃木県内の一般路線では標準的な前乗り前降りの整理券方式(後払い)となっていますが、大田原市内と西那須野駅周辺は運賃が上限200円となっています。

大田原市内各所や大田原市内と西那須野駅の間を移動する際は、市営バスと同様に手頃な運賃で利用する事ができ、かつて東野鉄道として鉄道を運行していた西那須野~黒羽(Kurobane)~小川間でも路線バスを運行していますが、西那須野~黒羽間だけでも結構な距離がありますので、民営による独立採算なら到底経営が成立しないだろうとも感じてしまう状況です。
(黒羽は市町村合併で大田原市内になっており上限200円運賃区間内、小川は大田原市から外れるものの小川仲町まで上限200円運賃区間、小川仲町以遠は通常運賃となっています)


大田原市内は中心部に鉄道が通っていない上に、国際医療福祉大学関連などで結構な需要がある事もあってか、MAKIKYUが乗車した便は中型車だったものの、大型車が活躍する姿を見る事が多く、大型車が主力になっているのでは…と感じる状況でした。


前乗り前降りにも関わらず、中扉4枚戸となっている車両も散見されるなど、見るからに他所から移動してきた車両と言う雰囲気を漂わせる車両も複数見かけた他、東野交通内でも宇都宮地区から移動してきた車両が存在し、バスカード取扱車である事を示すステッカーを剥がした痕跡が見受けられる車両も散見したものでした。
(大田原市内など黒磯営業所管内の車両はバスカード機器自体が設置されておらず、宇都宮市内や周辺地域を走る関東自動車や東野交通のバスで通用する栃木県内共通バスカードの使用は不可能です)


東野交通というと白と赤の装いの車両(写真・以前黒磯駅前にて撮影)を連想する方も少なくないと思いますが、割合近年導入された車両(他社移籍車含む)は東武グループの貸切車両と同様の装いとなっており、MAKIKYUが大田原へ足を運んだ際に見かけた東野バスは、東野交通が最近になって東武グループから離脱したとは言えども、東武グループカラーの車両ばかりと言う状況でした。

また先月大田原など栃木県北一帯へ足を運んだ際には、西那須野駅からJRバスにも乗車機会があり、こちらに関しても近日中に別記事で追って取り上げたいと思います。


千代田区地域福祉交通「風ぐるま」~利用時には代車の姿も

2017-07-10 | バス[首都圏]

先月所用で千代田区(東京都)内へ足を運ぶ機会があり、その際には区内を走るコミュニティバス「風ぐるま」にも初めて乗車したものでした。

「風ぐるま」は千代田区役所を起終点とする循環運行(朝晩に区間運行便あり)で、九段下駅近くにある区役所から東方へ向かう「秋葉原ルート」と「内神田ルート」、西方へ向かう「麹町ルート」と「富士見・神保町ルート」の計4ルートが存在しています。

「秋葉原ルート」と「内神田ルート」、「麹町ルート」と「富士見・神保町ルート」では重複する区間も多く、また平日・土曜日は一部便を除き「麹町ルート」と「秋葉原ルート」、「富士見・神保町ルート」と「内神田ルート」でそれぞれ直通運行を行っているのも特徴です。

「地域福祉交通」と名乗っている事もあり、高齢者や身障者などに限定したバスと錯覚される恐れもある事を懸念してか、バス停ポールには「どなたでもご利用できます。」という文言が掲出されていたのも特徴的と感じたものでした。

運行は都内の他区でも幾つかのコミュニティバス運行を受託する日立自動車交通が行い、PASMOなどの全国交通系ICカードにも対応、また1乗車100円と言う割安な運賃設定も魅力的です。

これに加えICカード利用で乗車時から90分以内に「風ぐるま」他ルートへ乗り継いだ場合、乗り継いだバスの運賃が無料になりますので、区内を東西に移動する場合には、移動区間次第では地下鉄やJRなどを利用するよりも割安に移動できます。


また「風ぐるま」の充当車両は、コミュニティバスでは一般的な日野ポンチョで、ピンク色の装いが特徴です。


MAKIKYUが2ルート乗継で利用した際には、日立自動車交通の路線車塗装を纏った車両に「風ぐるま」のマグネットを掲出した代車運行便にも当たり、両者を乗り比べる事も出来ました。

MAKIKYUが乗車した「風ぐるま」所定車両と代車では装いが異なるだけでなく、AT車/MT車・つり革の吊り輪が△/○・車内案内表示器がLCDモニター/LED文字案内など様々な差異が見受けられたのは興味深いものと感じたものでした。

ちなみに「風ぐるま」の利用状況は、地下鉄などが多数行き交う土地柄と言う事もあってか、貸切状態になってしまった時もありました。

それ以外でも乗車時は収容力の小さなバスながらも常に空席が存在し、利用が振るわない印象を受けたもので、近隣区を走るちーばすやハチ公バスなどに比べると、運行本数の少なさや限られた運行時間帯などが災いしていると感じたのは少々残念でした。

ただ使い方次第では結構有用な路線と言う気もしますので、使い方機会があればまた利用しても…と感じたものでした。


杷木バスターミナルを発着する路線バス~高速バスからマイクロバスまで様々なバスが発着

2017-07-07 | バス[九州本土]

最近福岡~大分県境一帯で局地的な豪雨となり、特に朝倉市・東峰村(福岡県)・日田市(大分県)では河川の氾濫や道路寸断、家屋や鉄道橋脚の流出など様々な被害が報じられています。

また物的損害だけに留まらず、死傷者発生なども報じられており、かなりの大災害になってしまったと感じますが、不幸にも亡くなられた方の冥福を祈ると共に、災害で被災された方々が一刻も早く豪雨発生前と同様の平穏な生活に戻れる様になる事も願いたいものです。

ちなみにMAKIKYUは朝倉市・東峰村・日田市やその周辺などに知人等はいないものの、一帯は何度か足を運んだ事があります。


その中でも現在は市町村合併で朝倉市に属する杷木(Haki)地区は、鉄道こそ通っていないものの福岡~日田間の高速バス「ひた号」をはじめ、JR二日市駅~朝倉街道駅~甘木営業所~杷木バスターミナル間を結ぶ甘木幹線の路線バスも多数発着するなど、朝倉市における交通要衝の一つとなっており、杷木バスターミナルも3年程前に1度利用したものでした。


ひた号は福岡~日田を結ぶ基幹交通にもなっており、ひた号なくしては会社運営が成り立たないと言っても過言ではない程、日田バスにとっては重要な路線となっています。
(名目上は西鉄との共同運行となっていますが、西鉄便も日田バスが運行受託しており、実態は日田バス単独運行と言っても過言ではない状況です)

このひた号は高速道路(大分自動車道)の通行止めに伴い全便運休となっていますが、JR久大本線の鉄橋が流出し当面復旧も見込めない状況では重要度が更に高くなっていると言っても過言ではなく、早期の道路状況改善と運行再開を願いたいものです。


一般路線も甘木幹線は便数も多く、専ら大型車で運行される路線でMAKIKYUも朝倉街道~杷木間で乗車した事があり、こちらも近年一部便は日田バスが運行受託していますが、甘木~杷木間の途中でも冠水などによる被害が生じており、甘木以東は運転見合わせとなっています。

MAKIKYUが甘木幹線のバスで杷木へ足を運んだ際には、その後県境を超えて日田へ向かうバスに乗り継いだものでしたが、杷木~日田間は便数の多いひた号の区間乗車が最も至便なものの、他に日田バス運行の一般路線も存在しています。


MAKIKYUが杷木~日田間を移動する際は日田バス一般路線を利用したものでしたが、その時の充当車両は西鉄から移籍した車両が塗装もそのままで「日田バス」の社名表記を施しただけの車両で、旅客数などを考慮すると輸送力過剰と言っても過言ではない状況でした。

またこの他に筑後川を跨いで対岸のうきは市を起点に、杷木バスターミナルを経て北東の山間部に位置する東峰村へ向かう路線(宝珠山~小石原)も出ています。


こちらはマイクロバスによる運行となっており、MAKIKYUが杷木へ足を運んだ際にはにしてつバスと表記した見慣れない装いの三菱ローザが活躍する姿を目撃していますが、この路線の途中には道路寸断で多数の避難者が孤立状態になっていると報道されている地区も含まれており、当然ながらこの路線もうきは~杷木間以外は運行見合わせとなっています。


またMAKIKYUの訪問時には東峰村へ向かう路線だけでなく、うきは市内の中心部を経て笹尾へ向かうマイクロバスも目撃しており、こちらは三菱ローザながらも西鉄ではお馴染みの赤白塗装の車両が用いられていましたが、現在この路線は廃止されうきは市内の一部区間で予約制デマンドタクシー等による運行に切り替えられています。

現在報じられている杷木周辺の被災状況などを考慮すると、うきは~杷木間のバス運行再開とは言え暫くは不要不急要件での訪問などは控えた方が良い気もしますが、機会があればインフラ復旧などが進み落ち着きを取り戻した後に杷木をはじめ、周辺の日田なども再訪できれば…と感じています。

「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方も杷木周辺を走る路線バス各路線だけに限らず、ここ数日の朝倉市や日田市などで発生した豪雨災害関連で言及したい事などがありましたらコメントもどうぞ。


栃木県・大田原市営バス~白ナンバーの自家用登録ながら大型車も…

2017-07-05 | バス[北関東]

MAKIKYUは5月に引き続き先月(6月)も栃木県内へ足を運ぶ機会がありましたが、その際には県北の大田原市へも足を運んだものでした。

大田原市は市の中心部に鉄道が通っておらず、市内にある鉄道駅も野崎駅のみと言う状況ですので、市内の公共交通は路線バスが主体となっています。

路線バスは大田原市内や周辺一帯に路線を持つ東野交通をはじめ、大田原市自体も白ナンバーの自家用登録車両による路線バスを運行しています。

自治体が運行する白ナンバーのバスというと、民営事業者の路線が利用不振で廃止され、地域の足を確保するために自治体自らがバス運営に携わる事が大半と言う事もあり、閑散路線でマイクロバスによる運行というのが一般的で、全長8~9m程度の中型車でも自治体白ナンバーバスでは大きな部類に入ります。

しかしながら大田原市は市内に国際医療福祉大学を抱え、同校通学輸送の一端を担っている事もあってか、那須塩原駅~国際医療福祉大学間の路線などで大型車を運行、しかも新車で導入したバリアフリー対応の低床車ばかりですので、自治体白ナンバーバスの中では異例の存在と言っても過言ではないものです。


MAKIKYUが大田原市営バスに乗車したのも那須塩原駅~国際医療福祉大学間の路線でしたが、乗車したいすゞERGAは多客を見込んで中扉近くの折畳式座席を畳み、立席空間を増やしていたにも関わらず途中停留所で満員となり、積残客も多数発生していた程。
(積残し客が発生した停留所ではすぐ後ろにマイクロバスも走っており、こちらが積残し客を乗せていましたが…)

年式の新しい大型車充当という時点でそこそこの需要がある事は想定していたものの、ここまで利用客が多いのか…と感心する程でした。


国際医療福祉大学では三菱エアロスターの姿も見られ、事業規模は決して大きくないにも関わらず、車両バラエティは結構豊富と感じたものでした。


また大田原市役所やその周辺の市内中心部と、中心部最寄駅となっている西那須野駅(那須塩原市)の間にも市営バス路線が存在し中型車で運行、撮影できたのはいすゞERGAMIOのみですが、こちらの路線でも三菱エアロミディが活躍する姿も見られました。


大田原市営バスでは大型車や中型車だけでなく、支線系統などではトップドアのマイクロバス(日野リエッセ)も多数運用しており、学生輸送の積残し補完でも活躍していました。

MAKIKYUが大田原市営バスへ乗車したのは先月が初めてでしたが、運賃が1乗車200円均一と割安な事もあって幹線系統は比較的利用し易いと感じ、便数の少ない支線系統も含めると路線も結構な数になります。

1日乗車券も設定されており、路線・車両共に結構なバリエーションが存在する事もあり、大田原市営バスは趣味的にも非常に面白い存在と感じたもので、機会があれば1日乗車券を購入し、市営バスの様々な路線や車両に乗車するのも…と感じたものでした。