今日(10月31日)はハロウィン、MAKIKYUにとっては余り関係ない事ですが、世間では結構盛り上がっている所も数多く、今日が楽しみという方も少なくないと思います。
ハロウィンにちなんで各地で様々な催しなども行われており、今月MAKIKYUが渋谷へ足を運んだ際には、西口に保存展示されている東急旧5000系電車のカットボディ(一部では「青ガエルの生首」とも呼ばれています)が派手に装飾された姿を見る機会もありました。
青ではなく緑色一色が本来の装いの「青ガエルの生首」が、銀座線新型車両を連想するような随分派手な装いに装飾され、外観だけでなく車内までもが装飾で様変わりした凄まじい状況はレールファン(特に懐古趣味者)からは相当な酷評も出そうな雰囲気でした。
ただ普段の「青ガエルの生首」とは大きく異なる姿は、行き交う大勢の群衆からも注目され、ネット上でも様々な所で取り上げられていますが、MAKIKYUが渋谷で派手に装飾された「青ガエルの生首」の前を通った際には、たまたま海外から来訪した人物の案内役を務めていた事もあり、なかなか面白いモノを見てもらえたな…とも感じたものでした。
ハロウィン仕様で派手に装飾された「青ガエルの生首」に関しては賛否両論があると思いますが、実際に渋谷でこの姿を見る機会があった方は、その際の感想なども宜しければコメント頂けると幸いです。
今夏MAKIKYUが関西方面へ足を運んだ際には、道中で岐阜県内を走る第3セクター鉄道・長良川鉄道にも立ち寄ったものでした。
長良川鉄道は社名にもなっている長良川沿いの景観などは絶景であるものの、車両面ではラッシュ時輸送を想定したトイレなしロングシート車が主力となっており、観光利用で乗車するのはやや難ありという印象もありました。
しかしながら今春に観光列車「ながら」が登場、今月鉄道模型の発売も公式発表されていますが、この観光列車は既存軽快気動車の改装ながらも、JR九州や両備グループの車両デザインなどに幾つも関与している某有名デザイナーが関与しています。
外形は既存車両と大差ないものの、塗装は赤茶色に改められ、車体の至る所にロゴや英文字が配された某デザイナーが関与した車両らしい雰囲気に様変わりしています。
ちなみに観光列車「ながら」に改装された車両は、既存車両の主力・ナガラ300形の301号車と302号車の2両が存在し、前者は「ながら」もり号、後者は「ながら」あゆ号と称されています。
観光列車「ながら」として運行する際は2両併結で運行し、「ながら」もり号は乗車券+乗車整理券で乗車可能な「ビュープラン」、「ながら」あゆ号は「ランチプラン」などの食事付プラン申込者向けとして運行する事が多くなっています。
ただ元々単行運転を前提とした両運転台車両である上に、観光列車への改装時にも運転台撤去などは行っていませんので、時折1両単独で運行される事もあり、MAKIKYUが観光列車「ながら」に乗車した日は「ながら」もり号1両単独運行、そのため「ながら」あゆ号の様子などを見る事は叶わない状況でした。
車内に足を踏み入れると、「ビュープラン」は乗車券+乗車整理券で乗車可能、乗車整理券はJR普通車指定席料金と大差ない500円ですので、ボックス席のシートピッチなどがやや広げられているとは言えども、設備的には普通列車として運行しても…と感じるレベルです。
観光列車では無用の長物としか言い様がない運賃表示器や整理券発行機、自動両替装置付運賃箱などのワンマン装備も存置されており、一般車両の予備も兼ねているのか…という雰囲気も感じられたものでした。
ただ某有名デザイナーが関与した観光列車ですので、木材をふんだんに用いた内装をはじめ、様々な柄が入り乱れる座席モケットなども特徴的で、特に長良川鉄道の一般車両は内装が簡素な雰囲気の車両が多いだけに、非常に際立つ存在と感じます。
天井も合板でコーティングされ、ロゴや英文字が入るなど華やかな雰囲気になっているのも、某デザイナーが改装に関与した車両の中でも最近手掛けた車両でよく見られる傾向で、某デザイナーならではの特色が至る所に現れつつも、内装の木材に岐阜県産材を用いるなど、地産地消を図っているのも大きな特徴です。
「ながら」は大規模な改装を行ったものの、元々トイレなし車両である上に、観光列車への改装に当たってもトイレ設置工事を行っていないため、要特別料金の観光列車にしては珍しい「トイレなし車両」となっており、この事もあってか途中駅でトイレ休憩時間を確保しているのも大きな特徴です。
トイレ休憩は停車駅としては案内されていない大矢駅で設けられており、同駅では停車時間中に駅者内に展示された馬毛を用いたウェディングドレスの展示公開を行うなど、目を惹く車両面以外でも観光列車ならではの取り組みが見受けられたのも大きな特徴です。
また長良川沿いの絶景が大きな売りとなっている路線だけあり、長良川を渡る鉄橋や川沿いの景勝区間などで徐行(30㎞/h)や一時停止などを実施しています。
これは観光列車「ながら」だけでなく、昼間時間帯に一般車両を用いて運行している「ゆら~り眺めて清流列車」(特別料金不要)でも行っている事で、高速道路と並行し速達性という面では厳しい長良川鉄道が、路線の特性を踏まえた上でニーズに応える点でも良い取り組みと感じますが、景勝区間で徐行運転を行う列車の為にわざわざ「30 指定列車」という速度標識を設置していたのも印象的でした。
ちなみに観光列車「ながら」に乗車する際の乗車券は、「ビュープラン」なら普通乗車券だけでなく1日フリー乗車券(写真)でもOKですが、今夏にJR東海が発売開始、JR東海各線に加え接続する私鉄各線(一部を除く)でも利用可能な企画乗車券は通用不可ですので要注意です。(長良川鉄道アテンダントに確認済)
乗車整理券は事前申込制、原則として自宅宛送付となりますが、MAKIKYUは乗車日の3日前に僅かに空席があるのをHPで確認してコールセンターに申込したため、当日乗務のアテンダントに連絡という取扱をして頂きました。
乗車整理券は座席定員以上に発売する事はないものの、座席自体は自由席となっている上に、座席定員はロングシートも含めた全座席となっていますので、好みの座席を確保したければ早めに乗車した方が…というのが現状で、コールセンターに電話した際にもその旨が案内されたものでした。
(長良川鉄道の観光利用は、郡上八幡訪問目的での乗車が結構な割合を占めていますので、往路であれば郡上八幡以北は比較的空いており、復路も郡上八幡以北の駅から乗車すれば、任意の座席にありつける可能性は高いのでは…とも感じたものでした)
またMAKIKYUが「ながら」に乗車した際には、長良川鉄道で活躍する他車両や沿線を走る路線バスなどにも乗車機会があり、こちらに関しても機会があれば後日取り上げたいと思っています。
MAKIKYUが年に数回か関西へ足を運ぶ際は大抵大阪市内に滞在、大阪市交通局の各種交通機関いずれかを利用する機会がありますが、利用頻度が圧倒的に高いのは地下鉄、次いで市バスという状況で、地下鉄の中でもリニア地下鉄2路線を利用する機会はたまに…という程度です。
また大阪市交通局は地下鉄各線と同一の運賃体系で、ニュートラムと呼ばれる新交通システムも運行、こちらは南港地区の足としては重要な地位を占めているものの、南港地区へ用がある事は少ない事もあり、MAKIKYUは数回利用した事がある程度です。
そのため大阪市交通局の鉄道各線の中でも、MAKIKYUにとってはリニア地下鉄の今里筋線と並び利用頻度の少ない路線となっていますが、今年ニュートラムでは新型車両が登場・稼働開始しています。
今夏MAKIKYUが大阪市内に足を運んだ際には、住之江方面へも足を運ぶ用件があり、その序に新型車両狙いでニュートラムに乗車したら見事新型車捕獲に成功、初乗車できたものでした。
今年稼働開始したニュートラムの新型車両は200系と称し、「遊び回る子ども」をイメージしたと発表しているデザインは、最初構想図を見た際に「韓国か中国の都市鉄道車両みたい」とも感じたものでしたが、丸みを帯びた特徴的な先頭形状は独特で、結構なインパクトがあると感じたものでした。
車内も4両中の住之江公園方2両とコスモスクエア方2両で色彩を変えており、前者は黄緑・後者はピンクを基調としている他、一部座席がクロスシートになっています。
先頭部分は無人運転列車の特性を生かした展望席になっているなど、外観だけでなく内装も随分変化した車両と感じたものでした。
車内のLED蛍光灯やLCDモニターによる各種案内などの装備も最新型車両らしいと感じたものでしたが、LCDモニターはドア上の小型横長タイプと車端部モニターの2種類が混在、両者で表示内容が異なっているのも特徴です。
後者は次駅案内なども行われるものの、南港地区の宣伝や登場したばかりの新型車両200系のPRなどが盛んに放映され、現在稼働している200系は1編成のみですが、今後登場予定の同系他塗装車イラストなども放映されていました。
現在活躍するブルーを基調とした装いの1編成だけでも、既存車両に比べるとかなりインパクトの大きい車両という印象を受けましたが、今後様々な装いの車両が登場するとなると、ニュートラムも随分華やいだ印象の路線に変化するな…とも感じたものでした。
毎年秋の恒例イベントとなっている小田急電鉄の「ファミリー鉄道展」、今年も海老名車両基地などで15・16日の土日2日間開催され、MAKIKYUも足を運ぶ機会がありました。
車両展示や物販などの催事内容自体は恒例と言っても良いものの、今年は小田急線~地下鉄千代田線~JR常磐線(各駅停車)の3路線で3社車両による直通運転を開始、小田急の車両が営業運転で千葉県と茨城県にも足を踏み入れる様になった記念すべき年という事もあり、営業車両の展示は千代田線直通列車で3社それぞれの主力車両(小田急4000形・東京メトロ16000系・JR東日本E233系2000番台)が展示、小田急のイベントにおけるJR東日本所属車両の展示は今年が初となっています。
以前のファミリー鉄道展では、展示予定車両の告知で編成番号まで含めて同一だった年もありましたが、今年の展示で番号が判読できる小田急と東京メトロは告知案内で用いられている編成とは異なる比較的導入されてから日が浅い編成を展示、JRのE233系に関しても16番編成の展示でした。
小田急の車両と言うと「特急ロマンスカー」の人気が高く、グッズ類などが多数出回るだけでなく、毎年恒例のファミリー鉄道展でも大抵何らかの特急車両が展示される傾向がありますが、現在の千代田線直通車両が全て10両固定編成と長大で展示スペースの関係もあってか、ロマンスカーの姿は全くない状況でした。
車両基地の離れで静態保存されているSE車(旧3000形)も非公開でしたので、特急車の影が非常に薄い異例の年となり、来年はロマンスカーの姿も是非…という方も少なくないのではと感じたものでした。
また今年は小田急グループバス会社の車両展示と販売ブース、鉄道模型の運転会場が車両基地内ではなく、海老名駅を挟んで反対側のビナウォークとなった事も大きな特徴と感じたものでした。
海老名駅周辺では昨年秋にららぽーともオープン、大型ショッピングモールが複数存在する事になり、ビナウォーク内の混雑が緩和された事も大要因という気がしますが、車両基地内でなくても実施可能な物販や展示の一部を移動する事で、毎年大勢の人出で手狭になる車両基地内の混雑緩和が図られたのは歓迎できる事と感じたものでした。
今年はビナウォークに会場が移動した鉄道模型運転は、イベントの性質故に当然ながら主役は小田急線となっており、走行車両は日本国内では最も一般的な存在のNゲージながらも、市販品ではまだ発売されていない1000形リニューアル車、それも今夏に営業開始したばかりの10両固定編成が走り回っており、先頭車を中間車化改造した6・7号車の特徴的な連結面形状も再現されている辺りは注目と感じたものでした。
小田急線以外の車両も見受けられ、その中には登戸で小田急線と接続するJR南武線で昨年冬まで活躍、現在は新天地へ活躍舞台を移し再活躍中の205系も見受けられたもので、、最大6両編成の南武線時代ではあり得なかった長編成や、新天地で施された真っ赤な前面の警戒色なども再現され、この仕様で小田急線と並ぶのは模型ならでは…とも感じたものでした。
(205系の新天地は、南武線での205系退役前日に学生証とスマートフォンの忘れ物をした乗客が、新天地の車両基地内での遺失物発見後に連絡を受け、忘れ物の引取りで出向いた話もありますが、余りに遠過ぎてMAKIKYUが足を運ぶのはとても…と感じます)
今年のファミリー鉄道展に出向かれた方は、その際の感想や印象なども色々あると思いますが、もし宜しければコメントもどうぞ。
MAKIKYUは6月に運行管理者基礎講習を受講(1年以上の運行管理業務経験がない場合、試験受験の際に必須)、8月に運行管理者試験を受験しており、先月この試験の合格発表がありました。
8月末に実施された運行管理者試験では、受験翌日に運行管理者試験センターから問題毎の正解が発表され、その際の自己採点でも20点強程度は取れたな…という感触でした。
先月末の運行管理者試験合格発表では、合格の通知と共に採点結果(試験申込時受験料に若干の料金を追加する事で採点結果も通知)も添付され、その際の結果は見込み通り22点でした。
(運行管理者試験はマークシートによる選択式・全30問中18問以上の正解(他に分野毎の最低点数規定あり)で合格となります)
合格通知から3か月以内に運行管理者資格者証を申請しないと、合格が無効になってしまいますので、合格発表後は先月中に運輸支局へ出向いて申請手続きを行い、そして昨日手元に運行管理者資格者証が届いた次第です。
申請時には3週間程度を要すると言われていましたので、予想していたよりも少し早く手元に来ました。
(運行管理者資格者証申請手続は郵送でも可能、交付も支局受取と郵送(要郵送料)が選択可能ですが、申請時は書類不備などで再度の手続きとならない様に直接確認する方が良いと考え、他要件の序に運輸支局まで直接出向きました)
取得した運行管理者資格者証は「旅客自動車」区分のもので、運行管理者資格は他に「貨物自動車」区分も存在しますが、基礎講習と試験は同一区分でないとダメ、また運行管理者や運行管理補助者として選任され、運行管理業務を行う場合も同様ですので要注意です。
(旅客自動車の運行管理者試験に合格して資格者証を交付された場合、「乗合(路線バス)」「貸切(観光バス)」と「乗用(ハイヤー・タクシー)」のどちらの運行管理者・運行管理補助者にも選任可ですが、運行管理者は複数事業所を兼務する事はできず、また試験受験ではなく運行管理業務経験で一定用件を満たして資格者証交付を受けた場合は、可能な業務範囲に制約があります)
ちなみに手元に届いた運行管理者資格者証は、運行管理者基礎講習を受講した際の修了証書と同サイズながら、基礎講習の修了証書の方が見栄えがすると感じる程シンプルなモノで、講習や試験自体も意外とあっけない印象でした。
ただ試験の日程が年2回と限られており、受験申請期間(8月の試験は6月中が締切でした)と試験日、試験日と合格発表日が結構開いていますので、業務などですぐに必要になった場合や、多忙な場合は日程や時間のやり繰りなどが少々厄介とも感じたもので、講習受講や試験申込からの日数を懸案すると「ようやく」という印象もあります。
またMAKIKYUは、現段階では運行管理者や運行管理補助者として就業する予定はありませんが、既に取得済の大型第2種免許・動力車操縦者運転免許証(無軌条電車など)に加え、新たに旅客自動車の運行管理者講習受講・試験受験で資格者証を取得した事で、公共交通に対する知識を習得、諸問題を考察する絶好の機会にもなったと感じたものでした。
現段階では「貨物」区分の運行管理者基礎講習は受講しておらず、試験も当然ながら受験していませんが、こちらも今後機会があれば講習受講や試験受験などに挑戦してみるのも…と感じたものでした。
今後運行管理者基礎講習受講や試験受験を検討されている方で、講習や試験に関して気になる事がある方や、既に運行管理者資格者証を所持されている方で講習や試験の感想などありましたら、コメントもどうぞ。
(講習や試験に関する質問事項などに関しては、コメントではなくメール連絡(「このページについて」の項にメールアドレス表記があります)でも結構です)
先月「MAKIKYUのページ」では、能勢電鉄5100系の4両編成で活躍する車両に関して取り上げましたが、同系は4両編成以外に専ら山下以北の末端区間で活躍する2両編成も存在、先月MAKIKYUが能勢電鉄に乗車した際はこちらにも乗車機会がありました。
末端区間用の2両編成は単に編成が短いだけでなく、塗装も阪急電車と同一のマルーン一色塗装とは異なる過去に活躍した車両をイメージしたリバイバルカラーになっていますので、短編成ながらもインパクトのある車両となっており、現在2編成が活躍しています。
MAKIKYUが二方向に分岐する山下以北の末端区間に乗車した際は、山下~日生中央間の区間運転列車は4両編成が充当されており、2両編成は1本しか遭遇していませんが、乗車した編成は昭和末期~平成初期にかけて能勢電鉄が採用していたマルーンとクリーム色の2色塗装となっており、阪急電車そのものと言っても過言ではない外観の5100系にこの塗装も結構似合っていると感じたものでした。
この編成は先日取り上げた4両編成車とは異なり、行先表示はLED化されずに字幕のまま残存しており、これに加えてイラスト入りの特徴的なブラインドも4両編成車とは異なるデザインが用いられているのも大きな特徴です。
(5100系4両編成のイラスト入りブラインドも、先日取り上げた画像以外にもう1種類存在しています)
車内に足を踏み入れると、阪急時代と大差ない内装の4両編成とは異なり、木目の化粧板ながらも阪急電車とは色調の異なる装いに改装されているのが特徴で、寒色系内装に改装された3100系(元阪急3000系)程のインパクトはないものの、能勢電鉄の独自色が感じられる車両になっています。
末端区間用の先代車両(1500系)と同様に、車内は過去に活躍していた車両の写真などを展示したギャラリートレインになっており、輸送需要が比較的少ない末端区間用という事もあってか、つり革の半数程度が撤去されているのも大きな特徴となっています。
2両編成のリバイバル塗装編成は基本的には末端区間専用車という事もあり、その気になれば乗れない事はないもののやや乗り難い存在、ただわざわざ末端まで足を運んで乗車する価値のある車両と感じたもので、機会があればもう1本の2両編成にも是非乗車したいと感じたものでした。
数日前MAKIKYUは所用で臨海副都心(お台場)へ足を運ぶ機会があり、その際には品川駅~台場方面を運行する路線バスを利用したものでした。
MAKIKYUが乗車したバスは途中でレインボーブリッジを経由、「ODAIBA RAINOBOW BUS」と名乗っており、大手事業者の分社名か新規参入事業者名と錯覚しそうになる名前ですが、ハイタクや観光バスなどで実績のある㎞グループの㎞観光バスが運行しています。
この「ODAIBA RAINBOW BUS」は品川駅(港南口)発着便がメイン、他に田町駅発着便も設定されており、基本的には紺色を基調とした装いのいすゞ中型車(MT)で運行しています。
また㎞観光バスではレインボーブリッジを渡る路線として、他に浜松町駅発着の「㎞フラワーバス」も運行しており、こちらは路線廃止となった都バス「虹01系統」の代替路線にもなっていますが、都営バス時代と異なり「都営まるごときっぷ」などの各種都営交通で通用するフリー乗車券類が使用不可となっています。
こちらもネーミングに関しては「ODAIBA RAINBOW BUS」と同様の印象、これに加えて浜松町駅から東金・成東方面に向かうバスとも混同しそうな名称ですが、新交通システム「ゆりかもめ」と並行する区間が多い事もあってか、品川駅発着便に比べるとやや振るわない印象があり、運行本数も田町駅発着便よりは多いものの品川駅発着便に比べると…という状況です。
こちらは「ODAIBA RAINBOW BUS」とは異なり、白を基調に花を描いたデザインの三菱製大型車が用いられていますが、路線バス事業の規模が余り大きくない事もあってか、予備車を「ODAIBA RAINBOW BUS」と兼用しています。
そのため「ODAIBA RAINBOW BUS」品川ルートで「㎞フラワーバス」車両が活躍する姿も見かけたもので、逆に「㎞フラワーバス」に「ODAIBA RAINBOW BUS」車両が充当される事もある様です。
運賃は各ルート共に大人210円(小児100円)均一となっており、都内の路線バス大手事業者並の運賃水準は臨海副都心を運行する鉄道各線よりも割安ですが、電子マネーのIDが通用するのが異色、その一方でPASMOやSuicaなどの全国交通系ICカード各種が通用しないのは少々不便な気もしたものです。
またフリー乗車券も設定されており、MAKIKYUは「ODAIBA RAINBOW BUS」と「㎞フラワーバス」の双方が1日フリー乗車となるタイプの乗車券を利用したものでした。
このフリー乗車券は予め印刷済で用意されたタクシーのレシートを思わせる薄い紙に、当日の日付を押印(車内発券)で500円でしたが、他に土日祝日などには「ODAIBA RAINBOW BUS」と港区「ちぃバス」(フジエクスプレスが運行)が乗り放題となるタイプも存在します。
(後者は「㎞フラワーバス」では利用不可)
東京都内のバス各線などが乗り放題となる高齢者向け乗車証「東京都シルバーパス」も「㎞フラワーバス」のみで通用、「ODAIBA RAINBOW BUS」では利用不可となっているなど、路線によって制度が異なっている事も、路線バス事業が小規模ながらも複数ブランドを使い分けている要因なのでは…と感じたものでした。