最近更新頻度が低下している「MAKIKYUのページ」ですが、今月MAKIKYUは関西方面へ遠出しただけでなく、つい先日に急遽日程が確保できた事(なかなか遠出できるだけの日程が確保できない時もありますので…)もあって、丸2日程度の短い日程(27日夜~29日夜)ながらまたも遠出しており、知人にも呆れられていましたが、我ながら今月は随分遠出が…と感じています。
(これはある意味嬉しい話でもあるのですが…)
最近はただでさえ業務などに忙殺され、その上に遠出が続く有様ですので、多忙故に「MAKIKYUのページ」も更新がなかなか追いつかず、まだ今月の関西をはじめ、先月の八戸遠征や近場の首都圏関連など、多数取り上げたい記事がありますので、今回の旅行に関しての記事も…という状況ですが、ボチボチ取り上げて行きたいと思っています。
写真は今回の旅行で訪問した街を代表する光景(この街にずっと滞在していた訳ではなく、その周辺も廻っていたのですが…)で、近日中に今回の旅行に関連した話題も取り上げたいと思いますが、簡単ながら今日はこの記事をもって更新とさせて頂きたいと思います。
この新塗装も、窓上の帯色を変えただけの最新型10000系や、アルミ合金製の車体ながら元々塗装仕上げとなっている9000系といった車両では、結構様になっていると感じるのですが、その一方で旧来はアルミ無塗装であった車両が、グレーに塗装された新塗装となった8000系や新7000系といった車両では、かつてJRから地下鉄東西線に乗り入れていた301系電車などの末期を連想させられます。
まして車体はグレーに塗装していながらも、ドア部分だけが西武線の塗装車(黄色い電車)の如く、ここだけ無塗装となっていて奇妙に感じるのですが、その上無数の溶接跡が目立つ少数派の新7000系においては、独特な前面形状とあいまって、MAKIKYUとしては非常に違和感を感じますが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様は如何感じられるでしょうか?
また写真は横浜市営地下鉄グリーンラインや都営日暮里・舎人ライナーが開業した3月30日(もう一月近く前の事で、写真だけは既に掲載していますが…)に、相鉄線に乗車した際に撮影したものですが、この編成は抵抗制御車(新7000系は途中でVVVFインバーター制御に移行しており、比較的少数派でありながら下回りは2種類あります)でありながら、塗装変更だけでなくドアチャイムの取り付けなども行われていましたので、新塗装への変更はされずにそのまま数年で廃車となる公算が高い旧7000系とは異なり、まだ暫くは活躍が期待できそうです。
ただ旧7000系が退役した後もこの状態のまま、VVVFインバーター制御車に紛れて活躍し続けるのか、それとも下回りの取替え(最近首都圏ではよくある事ですが…)が行われるのか、或いは比較的早期に運用離脱となってしまうのかは気になる所です。
昨日MAKIKYUは横浜市内で横須賀線(正式には東海道線の一部区間ですが…)に乗車する機会があり、その際には最近走り始めたE217系更新車に乗車する機会がありましたので、今日はこの車両に関して取り上げたいと思います。
この車両は1994年から走り始め、「某社レンズ付きフィルムによく似た名称で呼ばれる事が多い電車」の元祖で、京浜東北線などで活躍する通勤車両の近郊型バージョンとも言えます。
この形式は専ら横須賀・総武快速線と、総武快速線から直通する房総方面各線で運用されていますが、その後の他線区への近郊型車両の増備は、「某社レンズ付きフィルムによく似た名称で呼ばれる事が多い電車」の代表格とも言え、通勤・近郊型の双方で同一形式を名乗る形式に移行していますので、実質的にほぼ横須賀・総武快速線限定の車両と言っても過言ではなく、例外は近年東海道線に転属した数本(これは東海道線でも希少な存在です)が存在するのみです。
また「某社レンズ付きフィルムによく似た名称で呼ばれる事が多い電車」だけあって、製造コストを極限に切り詰めている事もあり、耐久性に難がある事もあって、特に酷使が祟って近年車両トラブルも続出している、京浜東北線を走るこのタイプの元祖とも言える車両は、平成生まれ・VVVFインバーター制御の新製ステンレス車にも関わらず、早くも廃車・解体という異例の状況になっています。
(JR線上ではこの車両によって置き換えられた103系と呼ばれる旧国鉄時代の経年車が、今でも更新されて走り回っている線区も存在し、まだ暫く活躍が見られそうな状況ですが…)
しかし京浜東北線以外で活躍する「某社レンズ付きフィルムによく似た名称で呼ばれる事が多い電車」に関しては、京浜東北線に比べれば使用条件も多少は良いのか、或いは京浜東北線の車両より後に製造され、多少は構造的に改良された事もあるのか、一定年数を経た車両を更新してまだ暫くは使う方針の様で、E217系では最近になって更新工事が開始されています。
この更新工事を施工した車両では、外観も帯色の色合いが変わり、窓上部分の塗り分けが簡素化されていますが、経年劣化した電気品などの下回りを更新した事もあって、走行音も変化しています。
(走行音は若干改善されたという程度で、一般客の立場からすればさほど変化を感じられないかもしれません)
現在まだ大多数を占める未更新車との併結も日常茶飯事といった状況ですので、基本11両と増結4両で両者が併結している編成では、その違いは一目瞭然で、まだ更新編成の数が少ないだけに注目を集めており、MAKIKYUが横浜駅でこの記事で用いている写真を撮影した際にも、他にこの車両を目当てに撮影している方が見られる状況でした。
更新工事に伴って、自動放送装置の設置なども行われた模様(MAKIKYUが乗車した際は、上総一ノ宮行きで後4両が未更新車だった事も影響しているのか、通常通り車掌の肉声放送でしたので、確認は出来ていません)ですが、やたらと薄暗く簡素に感じる「某社レンズ付きフィルムによく似た名称で呼ばれる事が多い電車」の標準仕様とも言える内装をはじめ、「とりあえず付けました」という程度の貧相な感が否めない、ドア上にある6文字表示のLED表示装置(次駅名を漢字・RO-MAJI・カタカナで表示するのみ)なども相変わらずで、客室設備は従前と何ら変化が見られない状況でした。
(ただグリーン車はこの更新工事とは別件で、近年座席のモケット交換などが行われていますが…)
また近年更新工事を行った車両をはじめ、更新工事などを伴わずとも菱形→シングルアーム形へ交換される事が多いパンタグラフや、行先表示の字幕or3色LED→フルカラーLEDへの交換なども行われておらず、それどころか更新直後にも関わらず、特に「某社レンズ付きフィルムによく似た名称で呼ばれる事が多い電車」では良く見られる車体の歪なども散見される状況でしたので、「車両をもう少し使い続ける為に最小限必要な工事を行っただけ」と言っても過言ではない状況です。
そのため運用面での改善のみで、乗客側の立場からすると何らサービス面での向上にはつながっていないも言えますので、更新されたばかりの車両とは言っても、乗車した際にはあまり有り難味を感じない車両ですが、この傾向はやはり近年下回りを取り替えた常磐線のE501系(5両編成)や、武蔵野線で活躍する205系5000番台などにも見られます。
首都圏私鉄やJR他社などでは、それなりの更新工事を施工する際には、同時に客室設備の改善なども行われるのが通例ですし、特に「某社レンズ付きフィルムによく似た名称で呼ばれる事が多い電車」は客室設備のレベルも全体的に芳しくない印象があります(最近の新造車は若干改善傾向がありますが…)ので、JR某社が行っているN○0工事を…とまでは言わずとも、もう少し何とかならないものかと感じてしまうのはMAKIKYUだけでしょうか?
(まああまり老朽車ばかりがゴロゴロするのも困りモノですので、車両数が多いだけに割り切っている部分もあるのでしょうが…)
写真は横浜駅を発車するE217系更新車と、更新/未更新車が併結している基本/増結編成の連結部分です。
数日前にMAKIKYUが横浜市内やその近郊を動き回っていた際には、旭区と緑区のほぼ境界に位置する若葉台中央に立ち寄る事があり、ここは近くに横浜市営バスの若葉台営業所が存在するほか、東急田園都市線・青葉台駅(十日市場駅経由)や、相鉄線・三ツ境駅や鶴ヶ峰駅(一部は更に横浜駅西口まで)へ向かう路線などが多数発着しています。
特に前者は23・65の両系統が早朝から深夜まで絶え間なく走っており、横浜市営バスと23系統は東急バス、それに十日市場駅(JR横浜線)までは神奈中が運行する便(一部は三ツ境・鶴ヶ峰発着)もあり、平日の青葉台駅発となれば1時台の深夜バスまで運行される程の大幹線となっています。
また若葉台中央から田園都市線方面へ向かう路線としては、比較的近年に運行開始された長津田駅へ向かう路線も、横浜市営・神奈中の共管で毎時2本程度が運行されていますが、この他に南町田駅へ向かう路線も走っており、それが今日取り上げる南01系統です。
この系統は神奈中単独での運行となっており、運行区間は短いとはいえ、途中で都県境を跨ぐ路線(南町田駅は名前の通り町田市です)でもあるのですが、この路線は若葉台中央から田園都市線の駅へ向かう路線とはいえ、青葉台駅へ向かう路線の盛況振りとは裏腹に、1日1本のみの運行となっています。
そのため「幻の様な路線」とも言えるのですが、それに加えて平日・土曜・休日で全て運行時間帯が異なり、平日は若葉台中央→南町田駅の便が運行されない上に、運行される各便とも南町田駅到着後に実車(営業)で折り返す事はなく、全便共に片道回送となっていますので、非常に乗り難い路線となっています。
数日前にはそんな状況にも関わらず、たまたま若葉台中央→南町田駅の便の運行時刻が近づく頃に若葉台中央にいた事もあって、絶好の機会とばかりにMAKIKYUも初乗車(この路線の存在は知っていましたが、乗車機会は…)してきましたが、乗客は途中から乗車した乗客も含めて指の数で収まり、それも現金・バスカードで田園都市線方面へ向かう乗客が、たまたまこのバスがやって来たから乗車した…と感じられる状況でした。
それでも若葉台中央→南町田駅方向の平日を除けば、この系統は毎日運行されているだけでも、まだ程度は良いと言えますが、神奈中では有名な登戸~淵野辺間の路線をはじめ、土曜や休日に一本のみといった路線が他にも幾つか存在しています。
免許維持路線とも言えるこの手の路線の中には、横浜市内を走る路線も存在するだけに、MAKIKYUも機会があれば、この手の他の路線にも乗車してみたいと思っています(上記の登戸~淵野辺だけは以前にも乗車した事があるのですが…)が、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様もたまたま幻の存在とも言えるこの手のバスに遭遇する機会がありましたら、是非一度乗車されて見ては如何でしょうか?
写真は南町田駅に到着した「南01」系統のバス(折り返し回送ですが、特別にLEDを出して頂いた状態で撮影)と、南町田駅バス停に掲出されている若葉台中央行の時刻表です。
つい10日程前まで青春18きっぷの有効期間だった事もあり、比較的最近は休みの日でも遠出が多かったMAKIKYUですが、今日は青春18きっぷシーズンが終わった事や、知人に近場の案内役を頼まれていた事もあって、横浜市内や都内など近場を動き回っていました。
その帰り際には、横浜駅近くの某大手電気屋(日頃自家用車やバイクを利用しないMAKIKYUは、バイパス沿いなどにある郊外型店舗の利用機会は少なく、ターミナル駅近くの店舗を利用する事が多いです)にも、2ヶ月ぶり位に立ち寄ったのですが、この電気屋の名物とも言える、その店舗のある沿線を走る電車をかたどったキャラクターに、早くも東海道線の最新型・E233系が…
(ちなみにこのポスターは、店舗入口にて撮影しています)
E233系自体は既に中央線では多数が活躍し、横浜を走る京浜東北・根岸線でも最近は勢力を拡大して、時折見られる様になっていますが、東海道線用の車両は先月稼動し始めたばかりで1編成しか存在しませんし、当面増備の気配も感じられないにも関わらず、よくこんなマイナーな車両まで…と関心させられるものですが、最新製品のフェア告知というポスターの内容を考えると、最新の車両を用いてくるのはなかなか良く考えるものと感心させられます。
(余談ながら、電車形キャラクター「東海道くん」には東海道線の多数派で、「某社レンズ付きフィルムに良く似た名称で呼ばれる事が多い電車」の代表格とも言える形式のバージョンも存在しています)
このマイナー車両は運用がある程度限られていますので、MAKIKYUも姿を目撃した事は幾度もあるのですが、東海道線も走る横浜市内に居ながら、未だに乗車機会に恵まれない有様(まあ某巨大テーマパークなどを抱え、湾岸の海風の影響を強く受ける路線に登場した新機構満載新形式の様な事がない限り、その内乗車機会はありそうですが…)ですが、この電気屋に立ち寄る人々の中にも、このキャラクターを見て、「今乗った電車だ…」と思う人間がどの程度居るのか気になるものです。
(ただ電車に関してあまりに疎いと、「某社レンズ付きフィルムに良く似た名称で呼ばれる事が多い電車」の代表格とも言える車両との識別が付かない可能性もありそうですが…)
以前にも一度「MAKIKYUのページ」で簡潔に取り上げた事がある阪神電車の最新型車両・1000系ですが、この車両は搬入されてから営業開始まで随分時間を要したものの、昨年秋頃から稼動しはじめています。
この車両は来年に予定されている西大阪線難波延伸(路線名もなんば線に)と同時に開始予定の近鉄奈良線直通に用いられる優等用車両(阪神では普通用車両は加速度が極めて高い車両を用いており、塗装も優等用車両とは分けられています)で、現在の阪神優等列車の両数と同じ6両編成の他に、増結用の2両編成が製造されているのが特徴です。
塗装はステンレス無塗装にオレンジ色の縦線、それと窓周りにグレーを配した装いで従来の阪神電車とは大きく異なるものとなっていますが、内装も比較的近年の新型車で用いられていたグレー系統の化粧板に、車体色と同系統のカラーを用いた座席モケットの組み合わせから一転し、白系統の化粧板(車端部は木目になっています)にオリーブ色の座席モケット(このモケットは従来車両の一部でも最近用いられています)となるなど、既存車両とは大きく様変わりしていますが、車内案内表示装置は最近流行のLCDモニターではなく、LEDによる文字案内となっています。
照明も蛍光灯グローブがなくなるなど、全体的にシンプルな仕上がりになっていますが、蛍光灯の配列や止め具部分を工夫して見付けには気を使っており、首都圏で近年JRを中心に私鉄でも多数が登場している低コスト型車両(関西でも某大手私鉄に最近登場していますが…)などに比べれば、遥かに見栄えは良いと感じるものです。
増結用の2両編成は、元町方先頭車が阪神の優等用車両では異例の先頭電動車となっているのが特徴で、それもパンタグラフを2台積んでいますので、なかなか勇ましい姿ですが、現在阪神で2両編成で運行する路線は支線の武庫川線のみで、この路線の所要編成数は2編成程度(昼間はその内1編成のみが稼動します)、それも専用のワンマン対応車両が活躍する状況ですので、現在阪神線内の営業運行で1000系2両編成が単独で走る事はありません。
また阪神の普通車は4両編成での運行ですが、本線では短い駅間を高加減速で走行し、退避駅まで優等列車から逃げ切るためには、普通車専用の高加速車(青系の塗装を採用している事から、青胴車と呼ばれます)でなければダイヤに乗らない状況ですので、2両2編成を併結して、4両で本線普通に用いる事も厳しい状況です。
ただ現在の西大阪線は、4両編成の普通が昼間10分間隔で運行されるものの、この路線は元々赤胴車(阪神の優等用車両をこの様に呼称しますが、最近の状況ではこの言葉が当てはまらない車両も出てきています)と青胴車の双方が混在して使われており、難波延伸までの間は阪神線内で他に適当な活躍の場がない事(2両編成3本併結の6両編成で本線優等に使う事も不可能ではないでしょうし、実現すればこれはまた趣味的には面白いですが…)や、1000系の登場で比較的古い赤胴車(4両を組成していた西大阪線用車両)が淘汰されている事もあって、この代替も兼ねて、現在1000系2両編成は専ら西大阪線普通で他車両に紛れて活躍している状況(MAKIKYUが西大阪線に乗車した際は、3本の稼動編成の内1本が1000系で、残りは普通用の青胴車と白胴車(これはMAKIKYUが勝手に付けた呼称です)5500系がそれぞれ1本ずつ走っていました)です。
ちなみに1000系は当初6両1編成と2両2編成(計10両)が導入されたものの、難波延伸を控えてその後も増備が続いており、MAKIKYUが先日阪神電車に乗車した際には、2両編成は西大阪線で活躍している編成以外に、尼崎の車庫内に留置されている編成(2編成併結の4両)も目撃しており、現在稼動可能な1000系2両×2編成(4両)は複数の編成が存在していますので、西大阪線に足を運べば、今なら結構な確率で最新型の1000系を捕獲する事が出来ます。
(6両編成も数が増えてきていますので、以前よりは捕獲も容易な様ですが、優等列車全体に占める割合や、姫路まで足を伸ばす事もある稼動範囲の広さを考えると、2両編成に比べて捕まえ難いかと思います)
ただこの車両の本領発揮とも言える難波開通&近鉄直通開始の暁には、今は細々と普通が走るだけの西大阪線も大きく変貌し、途中駅となる「西九条」の行先を表示した姿は見納めになる公算が極めて高いですし、2両の増結用編成を2編成併結した4両編成で営業を行う1000系の姿もなかなか見られなくなる可能性が高いと思われます。
西大阪線普通で活躍し、今はまだ持て余し気味という感がある1000系を堪能するのは今の内で、興味のある方は早めに乗車・記録された方が良さそうですが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も機会がありましたら、是非この新型車・1000系に乗車されてみては如何でしょうか?
写真は西大阪線内の普通で活躍する1000系2両編成×2(4両)と、車内の様子です。
先日MAKIKYUが関西を訪れた際には、存阪大手私鉄5社の一つに数えられる京阪電車にも乗車しましたが、先日の旅行で乗車する機会こそなかったものの、同線の珍車として知られる車両に、3000系と呼ばれる特急用車両があります。
この車両は昭和40年代に製造された特急用の2扉車で、特別料金を徴収しない車両としてはかなりのハイグレードを誇る事で知られていますが、その後8000系車両の導入などによって順次京阪線上から退役し、現在は廃車解体となった車両や、富山地方鉄道や大井川鉄道で再活躍(車体のみですが…)している車両も多数存在しています。
とはいえ1編成(これも組替などを重ねており、現状では1編成として運用されていますが、かつての同系は3~4両編成を2編成連結して運用していましたので、この言い方は微妙ですが…)8両だけは、特急用の主力車両・8000系に混じって今でも活躍し、2階建て車両も組み込むなど、同系全盛期とは大きく異なり、グレードも8000系と同レベルに改められているものの、今でも京阪電車の花形として活躍する姿を見る事が出来ます。
しかしながら来る10月に開業予定の中之島線開通に伴い、導入される新型車両は3000系を名乗る事から、現在は運用上8000系とほぼ同等といえ、一本だけが活躍する現行の3000系は、8000系に編入される事になっており、3000系として活躍する姿は、まもなく見納めとなります。
また中之島線用に導入される新型車両・3000系は、外観・内装共に既存の京阪電車とは大きく異なるものとなっており、そのグレードも一見した限りでは、京阪間で競合する阪急の最新型車両・9300系や、JR西日本の最新型通勤車両・321系などに劣らぬ出来栄えとなっている模様で、最近低コスト形の車両ばかりが増えるエリアに身を置くものとしては、羨ましい限りと感じてしまいます。
ただ中之島線開通や、それに伴う新型車両3000系導入と共に、ダイヤが大きく変わる(中之島線~京都方面直通の快速急行設定などが発表されています)だけでなく、従来車も順次塗装変更となり、今の姿もあと数年で見納めとなってしまいますので、今後の京阪電車の更なる発展に期待する一方、今の姿も早めに収めておきたいもので、今度8000系に編入される3000系にもし新塗装が施されると、どんなものだろうかと気になるものです。
(まあ京阪に残存する3000系が装いを改めたとしても、大井川鉄道に移籍した車両で往時を偲ぶ事は出来ますが…)
なお京阪電車の新形式・3000系や従来車両の塗装変更、中之島線開業に伴う新種別設定などに関しては、京阪電気鉄道HPで情報が公開されています。(同社HPはこちらをクリック)
写真は先日樟葉駅を利用した際に撮影した、特急で活躍する3000系です。
ただ先日MAKIKYUが関西方面へ出向いた際には、大阪市内中心部に宿を確保(1泊だけですが…)した事もあり、先日7月8日で閉店が発表された「くいだおれ」の目の前を通る機会がありました。
この時店自体は既に閉店時刻となっていたのですが、店頭にある名物の「くいだおれ人形」(これも名前がある様です)は、閉店メッセージ付きの特別仕様(?)となっていた事もあって、大勢の人々(大半は観光客?中国語の様な外国語も聞こえる状況でした)が記念撮影に集まっていました。
「これで最後」となると大勢の人々が集まるのは、鉄道の廃線や特定の列車が運転終了する時と同様で、閉店後のこの人形の去就が今から注目されています(MAKIKYUとしては、最近関西で廃止になった3セク鉄道の車両の去就が更に気になっていますが…)が、日頃この様な記事を「MAKIKYUのページ」で取り上げる機会はあまりないと思いますので、この機会に閉店メッセージ付きのくいだおれ人形の写真を掲載し、簡単ながら今日の更新にさせて頂きたいと思います。
先日MAKIKYUが関西へ出向いた際は、まだ開業してから日が浅いJRおおさか東線や京都市営地下鉄東西線延伸区間へ乗車をはじめ、様々な鉄道を利用し、また慌しい行程ながらも、幾つかの路線バスにも乗車してきました。
そのため取り上げたい記事は山ほど…(それに18きっぷなどで廻った他の地域も…)という状況ですが、今日はその中でも阪神電車に乗車した際に見かけた、9000系電車に関して取り上げたいと思います。
この車両は以前「MAKIKYUのページ」でも取り上げた普通用の5500系と呼ばれる車両(MAKIKYUは勝手に白胴車と呼んでいますが…)を取り上げた事がありますが、5500系と同じく未曾有の大災害となり、阪神電車も甚大な被害を蒙った阪神大震災の直後に登場しており、5500系の優等版とも言える存在です。
ただ9000系は阪神大震災で被災して廃車が多数発生、車両不足となった分の補填を兼ねて急造されたという事情もあって、車体がステンレス製となっているのが大きな特徴で、赤と黒の帯を巻いた装いで登場していますが、阪神で現存するステンレス製車両は他に最新鋭の1000系のみですので、非常に目立つ存在です。
内装もほぼ同じ時期に登場した普通用の5500系と類似していますが、座席のモケットは赤系統(5500系は青系統)となっており、これは乗車したら直ぐに普通車と識別できるという意味でも優れていると感じたものです。
あとこの車両は製造当初から、西大阪線なんば延伸(それと共に路線名も…)&近鉄直通開始の暁には、近鉄直通列車にも使われると言われており、新形式1000系が登場した今日、何らかの動きがあるかも…とMAKIKYUは思っていましたが、先日阪神尼崎駅を利用した際には、ステンレス車体にオレンジ帯の車両が留置されている姿を発見し、1000系にしては妙な感じが…と思いよく見ると装いを改めた9000系でした。
MAKIKYUは慌しく動き回っていた事もあり、短い時間の中で稼動している姿は見かけませんでしたので、車内や下回りなどにも変化が生じたのか否かは分かりませんが、見慣れないと随分奇妙な感があり、最新鋭の1000系と並ぶと、装いを改めた9000系は銀色とオレンジ色ながらも、1000系とは塗り分け(カラーテープですが…)が異なる事もあって、ちょっと見ただけでも何となく違う…と感じるものです。
それと現在の阪神電車では最大両数が6両に限られ、6両固定編成の9000系は他形式と連結する事はありませんが、今後なんば延伸&近鉄直通開始の暁には、1000系と併結した8~10両編成での運行も想定され、両者が競演する姿も早く見てみたいと感じるものです。
また阪神の最新鋭車両・1000系に関しては、先日乗車する機会に恵まれましたので、こちらに関しても近日中に取り上げたいと思います。
写真は先日尼崎駅で撮影した、装いを改めた9000系(左側は最新鋭の1000系です)と、以前MAKIKYUが関西方面へ出向いた際に遭遇した9000系(登場時の赤と黒の帯を巻いた塗装:同一編成の以前の姿)です。
今年春の青春18きっぷ(JR全線の普通列車が乗り放題になる乗車券・5日(回)分で11500円で発売され、毎年春・夏・冬の特定期間に設定されます)設定期間が昨日で終了しましたが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方は、今年春にこの乗車券を利用する機会はあったでしょうか?
MAKIKYUは今年春に1セット(5回分)を購入し…
1回目 伊豆方面日帰り
2回目 下北方面乗車(八戸を拠点に大湊線などに乗車:東京~八戸間は18きっぷとは別途で新幹線利用)
3回目 静岡方面日帰り
4回目 福島県南方面遠征(その足で千葉県内某所へ)
という使い方をしたのですが、4回目を使った時点で既に4月に入る状況でした。
18きっぷは設定期間内であれば、連続でなく任意の日に使用でき、また複数人使用も可能な点は魅力ですが、それでも今年春のMAKIKYUは休日の配列が18きっぷ設定期間とあまりうまく合わない状況で、その上今年春は青春18きっぷとは別途で開業したばかりの横浜市営グリーンラインや、東京都営日暮里・舎人ライナーへの乗車に出向いた事もあって、設定期間最終日(10日)まで18きっぷ1回分が残存する状況でした。
(時間に余裕のある身であれば、18きっぷ5回分を1人で使うのも容易ですが、仕事が絡むと少々厳しい感があります)
また最終日もMAKIKYUは休日ではなかったのですが、この日は仕事が割合早く切り上げられる事も有りましたので(その分朝の出勤はかなり早く、また職場の数人に業務終了後に出かける話をしたら、随分驚いていましたが…)、午後に用務終了後横浜市内を経つ事にして、仕事後の疲労が残る中で18きっぷ5枚目を使い普通・快速列車を乗り継ぎ、日が変わる直前に大阪まで来る事に…
そして到着が遅くなり、朝の出発も早いという事で、一晩はホテル等を確保せず(さすがに一泊分は確保済ですが…)、ネットカフェのナイトパックで過ごす事に(この記事も梅田の某ネットカフェから投稿しています)しましたが、最近のMAKIKYUは多忙故に、その合間を縫って普通列車で関西まで+ネットカフェ泊ともなれば、少々ハードかな…と感じる次第です。
(時間に余裕があり、纏まった時間が確保できるのであれば、関西どころか夜行快速列車+昼行普通列車乗り継ぎで九州へ、更に別途乗船券を購入し、博多や下関から大陸を目指す旅も良いのですが…)
また今回の旅行は多忙な合間を縫ってスケジュールを確保した事もあって、帰りは早くも明日の夜に別途手配した東海道新幹線で戻る予定ですが、往路は普通列車乗り継ぎで延々と8時間程度を要したのに対し、復路は対照的な旅となりそうですが、多忙で短い日程故に後ろ髪を引かれる思いで関西を立つ事になりそうな今回の旅行も、それなりに楽しみたいと思っています。
(関西内は主にスルッとKANSAI 2dayチケットで移動予定です)
ただ青春18きっぷでの静岡や福島方面への訪問に関しても、まだ「MAKIKYUのページ」では取り上げていない程の状況ですので、今回の旅行に関してもいつになったら関連する記事が取り上げられるのか…という有様(これはMAKIKYUにとって、ある意味嬉しい話でもあるのですが…)で、多忙故に記事更新も滞りがちですが、日頃アクセス頂いている皆様にはその点ご了承頂くと共に、今後も引き続きアクセス頂ければ幸いと思っています。
あと「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様の中で、今年春に青春18きっぷを使われたという方は、このきっぷは色々な使い方ができますので、さまざまな楽しみ方をされたと思いますが、その使い方などをコメントしていただければ幸いです。
去る3月30日には首都圏で横浜市営地下鉄グリーンライン、都営日暮里・舎人ライナーが相次いで開業し、これらの路線に既に乗車された方も多いと思いますが、その2日前には東急大井町線でダイヤ改正と共に、待望の急行運転が開始されています。
この急行列車は既存の大井町線列車(5両)より1両長い6両編成で運行されていますが、この急行列車はインパクトのある外観が特徴的で、「MAKIKYUのページ」でも既に1度取り上げた新形式・6000系を用いて運行していますが、大井町線の急行は6000系のみで運行され、また6000系の運用が原則的に急行に限られる事もあり、この車両が走る姿自体が、新たな列車が走り始めた事を強くアピールするものとなっています。
この新型車両は東急他線の新形式各車両と同様に、ドア上にLCDモニターによる案内装置が設けられており、このモニターで「大岡山の次は自由が丘にとまります」といった表示や、既存の普通列車より1両長い6両編成である事を示す表示が出ているのを見ると、旗の台駅で行われる緩急結合などと共に、大井町線も随分変わったものと感じさせられます。
またこの急行運転用に導入された新形式・6000系は近年の首都圏では一般的な、ステンレス製の低コスト形通勤車両ですが、内装も白を基調とした化粧板は柄入りのものを採用しており、車端部分ではアクセントに木目を用いており、ドア部分も化粧板仕上げとなっています。
そのためシンプルな印象で標準部品を多用した低コスト形車両ながらも、最新型でも相変わらず無地の化粧板を用い、安っぽさが否めないJR某社の通勤車両などとは大きく異なる点は評価できるもので、同じ製造メーカーが新造しても、随分格差があるものと感じてしまいます。
またほぼ同スペック(車体長20m・4ドア)の東急他路線で使用している新型車両にも言えますが、内装を路線毎に作り分け、この車両ではモケットを大井町線のイメージカラーであるオレンジ色としている点も特徴的ですが、この点も「何処の路線に乗っても帯色が違うだけ」という印象が強く(厳密には違いもあるのですが…)、画一的な印象を強く受けるJR某社の車両(某社レンズ付きフィルムに良く似た名称で呼ばれる事が多いですが…)にも見習って欲しいと欲しいと感じてしまうのはMAKIKYUだけでしょうか?
写真は6000系の外観(この写真は既公開記事でも使用)と車内の様子、新たな列車が走り始めた事を強く実感させられる車内LCDモニター表示(ドア上に設置)です。
去る3月30日に首都圏では横浜市営地下鉄グリーンラインと共に、都営日暮里・舎人<Nippori・Toneri>ライナー(以下舎人ライナーと表記)も開通し、MAKIKYUも開業当日にこの両新線に乗車する事が出来ましたが、今日は舎人ライナーを走る車両・300形に関して取り上げたいと思います。
この車両は舎人ライナー開業に合わせて導入された車両で、同じく都内を走る新交通システム「ゆりかもめ」に良く似た感がありますが、舎人ライナーはまだ開業したばかりという事もあり、増発や延伸で何度かに渡って車両増備が行われ、製造年度によって車両のバリエーションが幾つか存在するゆりかもめとは異なり、現状では1タイプのみの存在となっています。
また前面形状もゆりかもめとは少々異なるものとなっていますし、両数もゆりかもめより1両短い5両編成となっているのが特徴ですが、内装も客ドアが金属地剥き出しになっているなど、ステンレス無塗装の外観だけでなく、車内もかなりシンプルな印象を受けるものとなっています。
座席配置は最初ロングシート主体としていたものの、それでは予想以上に乗車可能という事で、急遽変更された模様とはいえ、東京の大動脈とも言える山手線も走る日暮里駅を起点とする路線を走る車両でありながら、車内の座席配置は大半が方向固定のクロスシート(約半数の座席は進行方向と逆行)になっているのも特徴的で、座席配置は車両幅が狭い事もあって、通路を挟んで2人がけと1人がけになっています。
勿論この手の新交通システムでは恒例とも言える最前部の展望席とも言うべき特等席も、1人がけと2人がけになっていますが、急遽座席配置を変更した事が影響したのか、それとも小柄故に荷棚を確保できない事の代わりなのか分かりませんが、1人がけ座席の窓側に、デッドスペース(?)と言っても良さそうな、異様な空間が設けられているのが非常に特徴的で、これでは立席空間が狭くなりますので、通勤ラッシュの際などに問題が生じないのか気になるものです。
それにしても東京都交通局はこの舎人ライナーの運行開始で、地下鉄4路線(それも全て別規格)に路面電車(都電荒川線)、上野モノレールに加えて新交通システムまで抱える事になり、鉄軌道の見本市的様相を呈する状況になっています。
この事をPRする事も兼ねてなのか、従来からの一日乗車券(他に23区内で多数が走り、青梅地区でも幾つかの路線を運行する都営の路線バスも利用可能ですが、上野モノレールは利用不可)を「都営まるごときっぷ」と改名する程で、片道320円の運賃を要する舎人ライナーも利用対象に含めながらも、一日券の値段を据え置く(700円ですのですぐに元が取れます)など、舎人ライナーには随分力を入れている事を感じさせられますが、今まで鉄軌道系交通機関不在地域であった故に不便さが否めなかった足立区西部の舎人ライナー沿線をはじめ、今後広く愛される路線として走り続ける事を願いたいものです。
写真は起点の日暮里駅に入線する300形電車と、座席配置が特徴的な車内の様子です。
首都圏で鉄道の新路線が相次いで開通した先月30日には、MAKIKYUも幸いにして2つの新路線(横浜市営グリーンライン、都営日暮里・舎人ライナー)に乗車する事ができ、グリーンラインを走る車両に関しては、既に「MAKIKYUのページ」でも取り上げていますが、今日は遅かりしながらもグリーンライン開業当日の様子と、MAKIKYUが乗車した時の状況や感想について取り上げたいと思います。
MAKIKYUはグリーンラインの開業当日には、中山→日吉間の片道を乗車したのですが、既に同線に乗車されたという方は、沿線の方以外は大抵、日吉・中山の何れか、或いはブルーラインと接続するセンター北・センター南の両駅に、既存の鉄道でアクセスされているかと思います。
ただ先日MAKIKYUはグリーンラインへのアクセスに、直接他鉄道線を使うのではなく、相鉄鶴ヶ峰駅から路線バスで中山駅へ抜ける方法を取ったのですが(こんなルートを使う人は少ないと思います)、ただでさえ決して広いとは言えない空間に、日頃路線バスがひしめく中山駅南口では、グリーンライン開業を記念してお祭りが行われており、駅前は大勢の人出で賑わっている状況でした、
その一方で中山駅南口を発着する路線バスは行先こそ中山駅を掲出しているものの、駅周辺はお祭りの関係で車両通行止めとなっている事から、手前の停留所で発着となっており、MAKIKYUが乗車したバスも台村町が終点、ここから中山駅まで少々歩く事に。
(写真は大勢の人手で賑わう中山駅南口の様子と、北口側のグリーンライン入口)
そして中山駅に到着し、いよいよ待望のグリーンライン乗車となる訳ですが、駅入口もグリーンラインと言う事で緑色が用いられ、横浜市営地下鉄でありながらも、既存のブルーラインとは別物である事を感じさせられますが、入口付近では市営地下鉄関係者が時刻表を配布すると共に、マクドナルドが地下鉄開業を記念してハンバーガー無料券(利用開始は4月2日以降)を配布しており、後者はかなりの人気を集めている状況でした。
(MAKIKYUも有り難く頂戴して手元にありますが、期限は今月限りで中山店限定ですので、使う機会はあるのかどうか…)
そして駅構内に入ると、券売機はかなり混雑しているものの、それ以外は思った程…という状況でしたので、混雑している券売機は無視して手持ちのPASMOで手早く入場すると、ホームに止まっている電車もさすがに空席はなく、昼間にしては結構混んでいるものの、超満員という程ではなく、一本見送って次の列車に乗車。
車両は先日の記事で取り上げた1種類のみながらも、編成によっては、市営交通のマスコット「はまりん」と共に、祝開業というステッカーが貼られた編成も存在し、この様な車両を見ると、遂に待望の新路線が開通したという事を強く実感させられます。
中山駅で列車に乗車した後は、川和町駅とセンター南駅で途中下車(改札は出ていませんが…)しながら日吉を目指しますが、この両駅とセンター北駅は地上駅となっています。
(写真は祝開業ステッカーを貼り付けた車両と、地上駅となっている川和町駅ホームの様子)
リニア地下鉄で地上を走る路線は、他にMAKIKYUが知る限りでは中国・広州の5号線程度(それもMAKIKYUが乗車した際は地上区間はまだ開通しておらず、その後開通したこの区間にはMAKIKYUもまだ乗車できていません)で、国内リニア地下鉄の営業線では前例がありませんので、これは異例とも言え非常に新線に感じると共に、センター南駅の日吉方は車両撮影も非常にし易いのは有り難いもの(最近開通したリニア地下鉄路線の中には、全線地下区間という事に加え、ホームドア完備で写真撮影はほぼ絶望的という路線もありますので…)で、ここは非常に多くの人出で賑わっていたのが印象的でした。
(写真はセンター南駅日吉方で撮影したグリーンライン車両(写真は先日の記事でも使用)と、東急線と地下鉄の改札口が向かい合う日吉駅の様子)
そして終点の日吉に到着すると、ここで今度MAKIKYUは東急線に乗換えるのですが、近年のリニア地下鉄は新線故に乗換えが不便な路線が多く、首都圏を走るリニア地下鉄の他路線では、一旦地上に出て何分も歩かされる駅もある程ですが、ここはグリーンラインの改札と東急線の改札が向かい合っていて、乗り換えは非常に至便な事は大いに評価できる事で、MAKIKYUは乗換えがここまで便利だとは想定していませんでした。
乗り換えの便利さを買って、港北NTなどから都心方面へグリーンライン~東横線(或いは近く日吉まで延伸される目黒線)へ乗り継ぐ乗客が増え、大混雑が問題化している田園都市線(ブルーライン~あざみ野乗り換えなど)からのシフトが進む事にも期待したいものですが、今後旅客数が増大した時に、現状の設備でどの程度対応できるのかが少々気になるものです。
(まだ車両編成数増備による運転本数増発の余地がありますので、当面その心配はなさそうですが…)
それにしても、首都圏3大ニュータウンの一つに数えられる港北ニュータウンも、この開通で交通アクセスに選択肢が増え、公共交通の便はかなり良くなったと感じますし、やはり3大ニュータウンの一つに数えられ、3大ニュータウンの中では元々公共交通の利便性が最も優れている多摩ニュータウンも、最近になって都心の地下鉄から直通する座席指定制の特急列車が走り出すなど、こちらも年を追う毎に良くなっている感があります。
(横浜市営地下鉄は近隣の東急線などに比べると多少割高で、横浜市民の間では高いと言われていますが、日吉~中山間を乗り通しても290円という運賃設定は、横浜市内を走る某大手私鉄からも電車が直通する某鉄道の1駅300円という有様に比べれば、充分許容範囲に入るかと思います)
その一方で3大ニュータウンの一つに数えられながらも、「開発を止めた某鉄道」(元○○開発鉄道)の余りに高過ぎる鉄道運賃や少ない列車本数、車両の質の悪さに加え、路線バス網の不便さも際立ち、今後路線延伸で多少鉄道の利便性が向上するかも?とは言われているものの、余りに公共交通を巡る状況が酷過ぎる故に「北総監獄」と言っても過言ではない千葉県にある某ニュータウンの惨状が、より際立ってしまうと感じているのはMAKIKYUだけでしょうか?
(この公共交通不毛の地は、都心からの距離が中央地区で横浜市内の東戸塚辺りとほぼ同等と売り込んでいますが、公共交通の充実度は横浜市内とは雲泥の差があります)
去る3月30日に横浜では、市営地下鉄の新路線・グリーンラインが晴れて開業となりましたが、その新路線で使用される車両が10000形と呼ばれる車両で、MAKIKYUも開業当日に乗車する機会がありましたので、取り上げたいと思います。
同線は線路幅こそ既存路線(ブルーライン)と同様の標準軌(1435mm)ですが、建設費削減も兼ねて車両限界は小さくなっていますので、リニアモーター駆動を採用した小型車両となっているのが特徴で、既存のブルーラインとは車両の互換性はなく、車両のデザインや外観を見ても、ブルーラインとは全く別物と言えます。
おまけに車内の内装(既存のリニア地下鉄の中では、格段と言える福岡の七隈線には及ばない気がしますが、出来栄えはまあまあの部類に入るかと思います)や自動放送なども、ブルーラインとは全く異なりますので、グリーンラインのこの車両に乗車していると、センター北~センター南の1駅間ではブルーラインと並行する状況であるにも関わらず、同じ事業者が運営する路線?と思ってしまう程です。
ただ全席優先席制を採用し、これに関連するステッカーが貼られている事や、車内の座席モケットが1色のみとなっている事、首都圏の他鉄道事業者では広く普及しているオレンジ色のつり革(優先席付近が該当・全席優先席では必要性なし)が見当たらない事などで、辛うじて横浜市交通局の電車と感じさせられる状況です。
(首都圏の地下鉄では東京メトロは路線毎に個性を打ち出しながらも、どの路線を利用しても東京メトロの電車に乗車しているという一貫性を感じるのに対し、東京都交通局も路線によってバラバラですので、一貫性のなさは今後首都圏公営地下鉄の特徴になるのかもしれませんが…)
またグリーンラインは日吉~中山間が開業したばかりで、当面はこの区間を各駅停車のみが走る状況であろうと推測(区間も短いですし、途中に退避設備などもありませんので…)されるにも関わらず、車両の行先表示LEDは種別(普通)を表示しているのが大きな特徴で、他路線との乗り入れやホームの共用などがないにも関わらず、ご丁寧にも行先と路線名を交互表示する仕様となっていますが、これも果たしてこの路線では必要なのだろうかと感じさせられます。
(横浜市交通局もブルーラインであれば、新羽や上永谷の駅設備を活用して急行運転もできそうで、路線の長さなども考えると、こちらは種別表示があってもおかしくない気がするのですが…)
ちなみにこの形式の試作車両が登場した頃には路線名が決まっておらず、グリーンライン(終点の中山は緑区ですので「緑線」でも良さそうですが、日本の路線名ではあまり事例のない英名の方がインパクトがあると感じます)という路線名が決まってから、初期に導入された車両は窓周りのカラーテープが貼り直されており、営業運転開始前に早くも塗装変更されたという異色の経歴を持っているのも特徴です。
(塗装変更前の車両に関しては、以前「MAKIKYUのページ」で取り上げた事があり、興味のある方はこちらをクリックして下さい)
横浜市交通局では既存路線(ブルーライン)と随分様相の異なる路線として開通したグリーンライン、開業当日に乗車した際の駅の様子なども追って取り上げたいと思いますが、横浜市民の一人(現在MAKIKYUは横浜市某区民の一員です)としても、末永く市民をはじめ多くの人に愛される路線として走り続ける事を願いたいものです。
写真は10000形電車の外観(2枚の写真は、前面LED表示の違いに注目)と、車内の様子です。