20日から今年夏の青春18きっぷ有効期間(9月10日まで)となり、JR全線の普通・快速列車(代行バスを含む)と宮島フェリーが5日間(5回分)11500円で乗り放題となるこの乗車券は、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中でも、利用された事がある方も多数居られるかと思います。
MAKIKYUも東日本大震災が発生し、首都圏でもその後の電力不足による計画停電などで大混乱に陥った春は、旅行見合わせで止む無く無手数料払い戻しとなりましたが、今年夏は早速18きっぷを購入し、先日南東北へ出向いていました。
東北地方は太平洋側の岩手・宮城・福島3県において、震災から4ヶ月を経た今もなお甚大な津波被害の影響が残り、交通機関にも大きな影響が出ているなど、沿岸部では震災前とは程遠い状況にあります。
先日MAKIKYUが東北へ足を運んだ際には、余震と見られる地震で宿泊していたホテルでも朝早くに比較的大きな揺れ(最大震度5弱・宿泊地周辺では震度4だった模様)を感じ、今もなお余震が続く状況は、予断を許さないと感じたものでした。
この地震の影響により、MAKIKYUが列車(JR)を利用するために駅へ足を運んだ際には、線路点検などが影響して大幅なダイヤ乱れが発生しており、MAKIKYUも当初の予定が狂ったものでした。
その一方で運転見合わせと遅延により、途中駅で接続しないはずの列車に乗車できるといった事(9時25分着の列車から。9時丁度発の列車へ乗り継ぎ、49分遅れで始発駅を出発)もあり、3~4時間程度の大幅遅延で運行している電車も多数ある中では、実害が1時間足らずで済んだのは幸いでした。
また先日東北へ足を運んだ際には、今もなお震災による不通区間が多数存在し、これにより途中駅折り返しとなる列車も多数存在する事から、普段では見られない行先の電車も多数見られる状況で、写真の様な案内表示を見ると、震災の影響を改めて痛感させられたものでした。
現在被災地やその周辺では、原発による避難対象地域以外では徐々に復興に向けた取り組みも進み、「がんばろう○○」「がんばっぺ○○」といったスローガンも随所に見られたものでした。
今回の震災は被災規模が余りに甚大で、1995年に神戸市周辺で甚大な被害のあった阪神大震災と比べても、今回はそれ以上と感じた程で、MAKIKYUは阪神大震災の2ヵ月後に神戸へ足を運んでいますが、現在の宮城県内被災地域における状況は、震災から4ヶ月を経ているにも関わらず、阪神大震災後の神戸をも凌ぐと感じたものです。
自宅などの資産はおろか、職場や家族まで亡くされた方も大勢居られ、まして自宅へ立ち入ることすら叶わない原発周辺地域が存在するなど、まだ復興に向けて一歩ずつでも前に踏み出せる状況とは限りませんので、「がんばろう」と言われても…という方も居られると思いますが、被災地域の復興再生を強く願いたいと感じたものでした。
MAKIKYUとしては被災地域へ足を運び、地域の交通機関(特にJR以外の地元私鉄や路線バス)を利用する事などで、微力ながらも被災地域に貢献すると共に、近日中に今回の東北訪問に関連した記事の公開も行いたいと思っています。
被災地やその周辺ではまだ大きな影響が残っているものの、震災直後とは異なり、代行輸送なども含めると比較的容易に足を運べる地域も増えており、また震災による直接の被害はないものの、放射線による風評に苦しむ地域も多数存在しています。
「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様ももし状況が許すようであれば、まだ時折発生する余震の影響などもあるものの、東北地方へ足を運ぶだけでも震災復興の一助になるかと思いますので、甚大な影響を受けた東日本大震災の被災地域復興を願い、是非東北へ足を運んでみては如何でしょうか?