去る28日(日曜日)には京急ファインテック久里浜工場(神奈川県横須賀市)にて、毎年恒例となっている「京急ファミリー鉄道フェスタ」が開催、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中にもこのイベントに足を運ばれた方が居られるかと思います。
MAKIKYUは以前にも何度か足を運んでおり、今年も出陣しましたが、毎年恒例のイベントで結構な知名度を誇る上に、今年は天候も好天に恵まれた事があり凄まじい人出、京急久里浜駅→会場(バスは吉井バス停に停車~ここから徒歩数分)の無料シャトルバスは乗車1時間待ちという凄まじい状況でした。
さすがに1時間待ちともなると徒歩で移動した方がずっと早い位、京急久里浜駅から徒歩で会場へ向かう事も考えましたが、丁度良い時間に湘南山手行の京浜急行バス(一般路線)が走っていた事もあり、若干の運賃(IC175円)を要するものの、このバスに吉井バス停まで乗車→徒歩で会場入りしたものでした。
イベント内容は車両撮影や工場内公開、各種物販など概ね例年通りといった所で、鉄道各社などの物販ブース周辺は凄まじい砂埃が舞っているのも相変わらずで、この有様には閉口させられたものでした。
メインイベントとなる車両撮影は、既にネット上でも様々なサイトで取り上げられていますが、定番の赤・青・黄色の3色揃いをはじめ、主力となっている前面左右非対称のステンレス車を除く京急各車両の顔を拝めるもの。
黄色い電車は「西武鉄道もどき(側面ドアが銀色)→近江鉄道もどき(側面ドアも黄色)」に変わってからは初めての撮影となりました。
例年通り黄色い事業用車両も脇役として参上、結構話題性のある並びとも感じたものでしたが、この撮影区画へは昼下がりに出向いた事もあり、混雑はさほどでもないと感じたものでした。
しかし今年のイベント告知ポスターにも起用された800形リバイバル塗装車は、3色揃いなどが並ぶ車両撮影コーナーには展示されずに工場内の別区画で単独展示、指定時間になると種別・行先幕を変えて様々な写真が撮影できる企画も催した事もあり、種別と行先幕を一定時間毎に回す撮影タイムは凄まじい混雑ぶり。
それ以外の時間でも結構な数の撮影者が集まっており、屋外留置線の並び→ファミリー向け・工場内字幕回し→コアなファン向けとする事で、来訪者の様々なニーズに応えられるように意図したのでは…とも感じたものでした。
一時期の京急では嫌でも姿を見る程だったものの、今ではことでん(高松琴平電気鉄道)に譲渡された一部車両が活躍するだけとなっている(旧)1000形も、2両と言う短い編成ながら綺麗に整備された姿で展示されており、個人的にはこれも注目と感じたものでした。
この(旧)1000形と800形リバイバル塗装車の並びを屋外撮影できたら…とでも感じたものですが、現役各車両に比べると(旧)1000形の人気はいま一つと言う雰囲気も感じたものでした。
工場公開と言う事もあり、アントによる車両牽引実演などもなかなか面白い企画と感じ、人気車両2100形の座席転換体験コーナー(通常運行時は乗客による手動操作不可)などもありましたが、座席転換体験コーナーの背後には好みが大きく分かれる「ブカブカした感触の座席」が多数山積みにされている姿も見受けられ、天と地の差を目の当たりにしたとも感じたものでした。
工場奥には運用離脱した2000形8両編成の姿もあり、こちらもリバイバル塗装になり車両撮影コーナーに並ぶ同型車とは対象的な姿、こちらも天と地の差と言っても過言ではない気がしますが、この最期の姿を収めているファンの姿も散見されたものでした。
ちなみに久里浜工場の公開イベントは「ファミリー鉄道フェスタ」と名乗っており、このイベントをはじめとする車両基地公開イベントだと、家族連れだと電車大好きな坊やかお父さんが行きたいとせがみ、ママや奥様は付き合いで仕方なく…と言う事も少なくないと思います。
しかしながら会場内では日頃結構な価格で発売している「横須賀海軍カレー」レトルトパックの等外品(箱潰れなど)格安販売なども行っており、これを見たママや奥様方は意外といいモノが出ているな…と感じられたかもしれません。
MAKIKYUもこのブースに並んだ際には、係員の方が「今出ている物だけで終わりです」「後ろの方で並ばれている方は購入できないかもしれませんのでご了承下さい」と案内する程の盛況ぶりでしたが、こちらも無事購入する事ができ、帰宅後に早速1袋だけ空けて試食してみたものでした。
(味は辛さ控えめ、最近名物店長が逝去した事が報じられた「ナイアガラ」のカレーを連想する様なマイルドな印象で、肉やイモなどの具材もゴロゴロ入っているなど、高級品だけあり日頃量販店セール価格100円以下で販売される事も多いカレーとは大違いと言う印象でした)
車両撮影や工場見学、各種物販ブースなどを一通り巡った後は工場内特設乗り場から発車する「お帰り電車」への乗車もこのイベントの名物となっており、MAKIKYUも会場から久里浜駅へ向かう際にはこの電車で会場を後にしたものでした。
この電車への乗車は京急久里浜駅構内扱い(京急久里浜以外の各駅へは、京急久里浜駅で乗降可能な乗車券を所持していれば乗車可能)となっており、会場内でも京急久里浜発の普通乗車券を発売しているものの、乗車券特設販売ブースは意外と混雑するのも例年通りで、そのためMAKIKYUは事前に乗車券を用意して来場したものでした。
お帰り電車は午後30分毎に運行、8両編成での運行と言う事もあり輸送力には余力があり、今年は導入されたばかりの(新)1000形ステンレス製紅白ラッピング車での運行となっていました。
行先表示部分にKEIKYU文字と共に「けいきゅん」イラストが表示され、フルカラーLEDならではの機能を駆使している辺りは、ファミリー向け鉄道イベント参加者輸送用の特別列車らしい雰囲気。
車両自体も車端ボックス席設置や客ドア内側が化粧板仕上げになるなど、今までの「安かろう悪かろう」的な印象が強かった京急のステンレス車に比べると、設備面でも随分改善された印象を受けるものです。
以前この最新タイプ6両編成に乗車した事があり、「MAKIKYUのページ」で取り上げた事もありますが、日頃京急を利用する機会は少ない事もあり、MAKIKYUが8両編成の最新タイプに乗車したのはお帰り電車が初めてでした。
お帰り電車は短距離をピストン輸送する事もあり、遠方からの来訪者を含め多数の来客が新車乗車を体験・PRする機会としても絶好の車両選択、まあまあの座り心地と言う印象がある車端ボックス席に座れたのも良かったと感じたものでした。
またお帰り電車は会場内特設乗り場から北久里浜方へ向かい、その後折り返して京急久里浜方に向かう運行形態となっており、車両撮影コーナーに並ぶ車両の逆側(会場内一般公開無し)を撮影できるのも大きなポイントと感じたものでした。
「京急ファミリー鉄道フェスタ2017」に参加された方をはじめ、今年は足を運ばなかったものの以前のイベントに足を運んだ事がある方などで、このイベントに対する感想などありましたら、コメントも是非どうぞ。
去る17・18日の週末2日間は、海老名にある小田急線の車両基地において、毎年恒例のイベントとなっている「小田急ファミリー鉄道展」が開催され、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中で首都圏各地にお住まいの方の中には、実際に現地へ足を運ばれた方もおられるかと思います。
MAKIKYUもこのイベントに出陣した1人で、単独行動が大半を占めるMAKIKYUにしては珍しく知人同行での参加となりましたが、今回物販関連は「欲しいものは既に購入済」でしたので、個人的には車両展示の見学・撮影がメインという状況でした。
今回の車両展示は告知ポスターでも大きく掲げられ、日頃土休日ともなれば花形的存在だけあって予備車なしの2編成フル稼働、イベントなどでの展示もまず行われる事がない50000形VSEが展示された事が、大きな目玉と感じたものでした。
VSEは車内見学などの対象ではなく外観撮影のみでしたが、前面に運行開始10周年記念のロゴが出ていたのが注目点と感じたものでした。
近年のファミリー鉄道展では、日頃まず見る機会のない保存車両などの目玉車両を出すのではなく、車両の前で記念撮影できる状況にするなど、コアなファン層よりも家族連れなどが楽しめるイベントを志向している雰囲気だけあり、人物の映らない状況での撮影がやや困難と感じたのが難点で、時間帯を区切って何度かの撮影タイムが設けられても…と感じたものでした。
ただ押し合いで罵声が飛び交うような鉄道系イベントも散見される中、会場内は比較的落ち着いた雰囲気と感じたのは評価できる点で、日頃本線とは隔離された専用格納庫内に保存されている旧3000形SE車を、現役時代に顔合わせする機会がなかった60000形MSEと並べる様な大企画を実行するなら、ファン人気も高い小田急だけに、ファミリー向けイベントとは程遠い状況は避けられなかったのでは…と思います。
営業用車両ではロマンスカーVSEの他に、日頃4両単独で運行する機会はまずない1000形と8000形のリニューアル車両各4両も展示されましたが、両形式共に複数編成が稼働している事もあり、イベント告知ポスターに起用された編成とは異なる番号の編成が展示されたものでした。
(以前のファミリー鉄道展においては、展示された編成番号が告知ポスター通りだった事もありました)
まだリニューアル編成稼働開始から1年経っていない1000形リニューアル車に関しては車内公開も実施、日頃同社への乗車機会が限られる沿線外からの訪問者に、他車両では見られない独創的な点をPRする意味でも、絶好の機会になったのでは…と感じたものでした。
ちなみに今回展示された3編成は、どの車両もパンタグラフを下げた状態で展示されましたので、LED行先表示や車内照明、案内表示装置などの稼働状態を見る事が出来ないのは少々惜しいと感じたものでした。
(写真は会場内で車内公開された1000形リニューアル車の車内を撮影したものです)
またMAKIKYUの訪問日には、1000形リニューアル車は展示された編成とは異なる編成が営業運転で稼働、イベント帰りにたまたまやって来た急行で乗車機会があり、沿線外から足を運んだ同行者には、リニューアルで大きく変化した1000形を堪能して頂くと共に、見た目は似ていても様々な点で差異の多い2000形との乗り比べも出来たのは良かったと感じたものでした。
毎年車両基地内の車両公開スペース外に停車した一般車両を、会場内から撮影できる「闇展示」が存在するのもこのイベントの特徴で、以前真っ赤な1000形が登場して同行の知人が大喜びという事もありましたが、今年の訪問日に丁度良いポジションに停車したのは4000形でした。
同形はありふれた存在ながら今年のイベント展示対象車種ではない上に、最近JR常磐線における試運転も話題になっており、今後が注目される新型車両の闇展示登場も悪くないと感じたものでした。
この他に日頃すぐ近くで見る機会が限られる保線車両各車が展示されるのも、ファミリー鉄道展の大きな特徴で、20000形RSEが小田急線内から消滅した今日でも、保線車両で同一塗装が健在というのも注目点と感じたものでした。
MAKIKYUの現住地からは会場も比較的至近ですので、来年以降も機会があればまた「ファミリー鉄道展」に出陣したいと思っていますが、今後もここ数年恒例となっている形態で展示車両を変えての開催となるのか、それとも異なった形での開催となるのかも気になる所です。
個人的にはそろそろ多数非公開で保存している車両の1つ、もしくは検測車両(テクノインスペクター)位は、現役旅客用車両と並びではなくても構いませんので、公開されると面白いのではと感じているのですが…
24日の日曜日は横須賀市の久里浜にある京浜急行電鉄(京急)の車両基地において「京急ファミリー鉄道フェスタ2015」が開催され、毎年恒例となっているこのイベントは、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中でも、首都圏一円にお住まいの方であれば、足を運んだ事がある方も少なくないと思います。
MAKIKYUは仕事柄不定休と言う事もあり、毎年欠かさず足を運ぶ程ではなく、比較的近場ながらも数年に1度程度、開催日に予定が空いていたら…という程度ですが、今年は開催日に予定が空いていた事もあり、数年ぶりに出陣したものでした。
会場内では各種物販や体験コーナーなども多数あるものの、目玉の一つとして撮影コーナーでの車両展示が大イベントの一つと言っても過言ではなく、ここには注目を集めている希少車両ばかりの並びという、ファン注目の光景が毎年繰り広げられます。
撮影コーナーへの入場制限を行わない事から、規制ライン付近の混み方が半端ではなく、この辺りはファミリー向けにはかなり厳しい状況ですので、一定人数ずつ撮影時間を制限して入場する取り組みを…と感じたもので、この辺りは来年以降の改善に期待したいものです。
撮影コーナーに展示された各種車両の中でも、最も注目の存在と言えるのが「西武線もどき」と言っても過言ではない、ドアが銀色になっている黄色い電車です。
黄・青・赤(標準色)と3色取り揃えて同じ顔が並び、同じ顔でも皆形式が異なっている辺りも注目と言えます。
また「西武線もどき」に比べると存在感は薄いものの、2000形リバイバル塗装編成なども注目車両と言え、普段見かけない行先を出している辺りも注目と感じます。
同形と800形は最近退役が相次いでおり、1500形を挟んで800形も1編成展示されていましたが、800形も2000形リバイバル塗装編成と同様の装いを復元させた編成を登場させないのか…と感じたものでした。
800形の脇には黄色い事業用車両も姿を現しており、今度は営業用の「西武線もどき」と事業用車両の黄色同士を並べた展示も…と感じたものでしたが、こちらは営業用車両の3色並びなどに比べると、撮影者の数は少なめと感じたものでした。
ちなみにMAKIKYUは撮影コーナー中央付近の3色並びや、2000形リバイバル編成が撮影できる地点をはじめ、800形や事業用車の近くでも撮影したものでした。
ただ日頃は嫌と言う程姿を見るものの、3色並びの脇では影の薄い存在になっている銀色電車の展示側は、混雑している状況で撮影コーナーをうろうろするのも疲れた事もあり、こちらからの撮影はパスしたものでした。
数年ぶりの出陣で、マトモに撮影していなかった「西武線もどき」やリバイバル塗装編成を撮影出来た上に、今年は天候も最も撮影しやすい薄曇だったのも良かった…と感じたものでした。
また展示車両ではないものの、2000形が2両だけばらされた状態で留置されている姿(近鉄辺りなら異形式との混成編成もアリですが、さすがに京急で他形式との混成はないと思いますので…)や、敷地外から京急線内での営業運行が全廃されたかつての主力・旧1000形の姿なども見る事ができました。
後者は車内に600形発生品と思われるクロスシートが積まれているのも確認でき、物置として利用している様な雰囲気を感じたものでした。
京急ファミリー鉄道フェスタ2015に関しては、近日中に車両展示以外の記事も追って取り上げたいと思います。
京急ファミリー鉄道フェスタ2015に参加された方がおられましたら、車両展示以外のイベント全般に関する感想コメントなどもどうぞ。
今日は大型台風接近に伴い、日本列島各地の天気は大荒れとなり、交通機関の運行見合わせなども相次ぐなど、3連休最終日はせっかくの連休にも関わらず…と感じている方も少なくないかと思います。
しかしながら昨日は、MAKIKYUが日頃身を置く首都圏は天候にも恵まれ、仕事柄不定休ながらも丁度仕事も休みの日でしたので、都内の日比谷公園で開催された鉄道フェスティバルに出陣したものでした。
鉄道フェスティバルは毎年恒例となっており、10月14日「鉄道の日」に近い土日に開催されますが、全国各地の鉄道事業者の物販などが行われ、今年で21回目になります。
今年は新幹線開業から50周年の節目を迎えた年と言う事もあり、イベント告知広告は初代新幹線0系と、来年開業を迎える北陸新幹線用のE7系(?)が起用され、この両者起用は順当な所と感じます。
首都圏以外に拠点を置く鉄道事業者が、普段なら現地でしか発売していない限定グッズなどが、首都圏に居ながら入手できる貴重な機会である上に、参加事業者数もかなりの数に及びますので、様々な事業者が取り扱うグッズ類などを一挙に…というのも嬉しい所で、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中でも首都圏各地にお住まいの方を中心に、足を運ばれた方も少なくないかと思います。
開催場所も交通利便に関しては申し分ない所で、天候に恵まれた事もあってか、相当な人出で賑わっていましたが、MAKIKYUの出陣は午後からだった事もあってか、一部ブースでのグッズ類売り切れなども散見したものの、グッズ類購入などで長時間待ちという事はなく、思ったよりもスムーズに買物できたと感じたものでした。
また会場内には駅名票を模した案内看板が設置されていたり、大手私鉄各社のお気に入り車両写真をバックに撮影できるコーナーなども設置されていました。
後者は各社が最もPRしたい車両を選定したものかと思いますが、車両写真の選定基準は随分なバラツキがあり、野球団絡み(元球団保有会社も含む)は概ね妥当な選択だろうと感じる一方、赤帯を巻いたステンレス車を多数走らせている「急行電鉄」を名乗る会社などはもっと他の車両が…とも感じたものです。
(個人的には「急行電鉄」を名乗る会社は黄色い車両でも出せば…と感じたもので、同感と感じる方も少なくないかと思います)
「急行電鉄」の1社とも縁の深い首都圏の標準軌某大手私鉄も、他に類を見ない「2枚舌」とも言える異様な状況をしっかりとPRしているのも特徴的と感じたもので、首都圏標準軌某大手私鉄の有料特急車撮影箇所は、実質的には大手私鉄とは言い難い凄惨な状況と言わざるを得ないかと思います。
ちなみに今回のイベントにおける主目的でもある「首都圏以外の鉄道事業者が発売するグッズ類等の購入」では、様々なグッズ類を購入した事もあり、結構な散財に…という状況でしたが、最近廃止が発表された「スルッとKANSAI」磁気SFカードの発売もあり、スルッとKANSAIのSF磁気カードを購入する機会はあとどれだけあるのだろうか…とも感じたものでした。
新年まで2ヶ月半という時期の開催だけあり、毎年この時期は来年のカレンダー発売も盛んに行われるようになり、MAKIKYUも毎年何処かの鉄道事業者が発売しているカレンダーを購入しています。
来年のカレンダーは関係者以外はまず撮影できない画像を多数掲載し、物珍しさを感じた「福岡市交通局」のカレンダーを購入したのですが、今年MAKIKYUの自宅では、JR九州のカレンダーを使っていますので、2年続けて九州関連という事になります。
購入したグッズ類の一部を撮影した画像も、バックの背景(座席モケット)が市松模様ですので、九州の地下鉄線に乗り入れたJR車両の車内で撮影したもの…と言いたい所ですが、これはパッと見たら似た様な印象ながらも良く見ると…という状況で、各地の車両を乗り歩いている方であれば、何処で撮影したものかもお分かりかと思います。
(一応地下鉄線内を走る電車内で撮影したものですが、九州ではなく本州内の何処かです。答えが分かる方はコメント頂いても結構です)
今回で21回目を迎えた「鉄道フェスティバル」、MAKIKYUは仕事柄不定休で、毎年足を運ぶのは厳しい状況ですが、機会があればまた来年以降に出陣しても…と感じたものでした。
先日「MAKIKYUのページ」では、11日に津市内にある三重交通・中勢営業所で開催された同社「バス感謝祭」で展示された「神都バス」に関して取り上げましたが、今日はその続編でそれ以外の展示車両や、会場内の様子などを取り上げたいと思います。
神都バス以外で展示対象となった車両は、一般路線車では天然ガスバスやハイブリッドバスなどの低公害車両や、アンパンマンバス・リバイバル塗装車などの特別塗装車が展示されていました。
特に後者は限られた存在で、日頃首都圏に居る身としては、余程運良く遭遇するか狙い撃ちでもしないかぎりは、まず遭遇機会のない車両ですので、神都バスの様に特定時間帯だけドアを閉めて、撮影者の便宜を図る撮影タイムが設けられれば…とも感じたものでした。
アンパンマンバスはファミリー向けイベントへの登板にはうってつけの車両かと思いますが、三重交通の路線車としてはありふれた存在のエルガながらも、座席モケットや注意喚起のステッカーなども特別仕様となっており、大人気を集めていました。
(ただ余り清潔感を感じないキャラクターの図柄もありますので、ここが外れ席として敬遠されないかという問題もありますが…)
三重交通の花形的存在と言え、独立3列席の座席を装備した夜間高速車や、観光バスでは少数派の車椅子対応リフト装備車なども展示されていました。
会場が営業所内という事もあり、車両展示だけでなく整備工場の公開や、洗車体験なども行われており、MAKIKYUは洗車体験には乗車していないのですが、こちらは一般路線車ではなく観光型車両、それも新型ガーラが充当されていました。
この会場内ではスタンプラリーや各種物販なども行われ、飲食物販も営業所周辺の食事処などは…という状況の中勢営業所周辺では必須と言えますが、スタンプラリーのスタンプは文字のみの味気ないもので、これはもう一工夫あっても…と感じたものでした。
スタンプラリーは3箇所のスタンプを押すと、その後抽選会に参加する事ができ、抽選会景品の中にはホテル宿泊券や、ロープウェイ往復券などの豪華景品もありましたが、MAKIKYUが手にしたのは参加賞とも言える70周年記念バスシールでした。
(ただ上級景品は三重県内やその周辺ではないと…というものも幾つもある状況でしたので、余所者にとってはシールの方が…という向きもあるかもしれません)
ちなみにスタンプラリー台紙などと共に写っているバスコレクション(通称バスコレ)は、会場内で発売された事業者限定版の第2弾ですが、今回のイベントではモデル化された2台はどちらも会場展示対象になっていなかったのは少々残念と感じたものです。
また会場への無料シャトルバスをはじめ、中勢営業所で活躍する一般路線車に関しては、近日中に別記事で追って取り上げたいと思います。
今月11日(日)には三重県の県庁所在地でもある津市の郊外にある三重交通・中勢営業所において、創立70周年記念を兼ねたイベント「バス感謝祭」が開催され、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中には、このイベントへ足を運ばれた方も居られるかと思います。
MAKIKYUは仕事柄休日が一定しておらず、常に土日休みではありませんので、専ら土休日に開催される交通系イベントに関しても、都合が付けば時折足を運ぶ程度という状況ですが、丁度イベント開催日の11日とその前日はたまたま休みでしたので、このバス感謝祭に足を運んだものでした。
ちなみにMAKIKYUがバス関連のイベントへ足を運ぶのは、約1年前に小田急バスが登戸営業所開所を記念し、新装オープンとなる登戸営業所で開催した「小田急バスフェスタ」以来、この日は神奈川県内の他所でも鉄道系イベントが複数開催されましたので、どのイベントに足を運ぶか迷われた方も居られたかと思います。
現在横浜市内に身を置くMAKIKYUにとっては、今回三重交通がイベントを開催した津はちょっと遠いと感じたもので、遠距離を割安に移動できるJRの格安乗車券・青春18きっぷ設定時期からも外れているため、昨年の登戸に比べると、移動交通費も桁が一つ違う状況でした。
(それでも昼過ぎまでイベント会場に身を置きながらも、その後特別料金不要列車のみを乗り継いでの日着も充分可能な状況でしたので、日本国内全体を見渡せば近い方ですが…)
この三重交通のイベントでは、他の同種イベントなどと同様に、様々なバス車両の展示や各種物販などが行われ、会場の中勢営業所は公共交通の便が非常に悪い事もあってか、津駅(西口)などから無料の臨時シャトルバス運行も行われたものでした。
車両展示は近鉄バスや奈良交通、名阪近鉄バスなど近鉄グループ他社の競演などはなく、あくまでも三重交通のみでしたが、その中でも一番の目玉的存在は通常伊勢地区を運行している「神都(Shinto)バス」で、イベント開催日はイベント展示の為に本来の運行をわざわざ運休にした程でした。
車両展示も途中2度の撮影タイム実施が案内されていましたが、見学を一時中止して撮影者の便宜を図ったのは神都バス1台のみ、そして神都バスのエピソードなどを案内するという状況でしたので、三重交通側の神都バスに対する思い入れは相当なモノと感じたものでした。
この神都バスは、かつて伊勢市内を走っていた路面電車を模したデザインとなっており、実車運行時は上げないポールや、取り外すライトなどが展示用に用意されており、写真の左側が実車モード/右側が展示モードです。
車両自体はありふれたいすずのワンステップバス・エルガの新車に改造を施したもので、点検などで最後尾のエンジンルームを開ける際には、後部が出っ張った特殊形状故に専用の棒が用意され、この棒でボタンを押す事でエンジンルームの扉を開ける実演も行われたものでした。
また標記類などにも拘りが見受けられるだけでなく、1台だけの特殊車両で車体形状も特異な事もあってか、車両清掃の際には洗車機を通さずに全て手洗い・磨きしている事が案内され、その手入れも相当手間をかけている様です。
車内に足を踏み入れると、木床に青色無地モケットの座席という内装は、個人的には何となく小湊鉄道バスの古参車両を連想したものでしたが、床は昔ながらの独特な匂いを放つ油塗りではなく、もう少し高級感を感じさせるものでした。
木目の化粧板や金メッキの手すり、白熱灯などは昔ながらの車両と言うよりは、近年幾つかの路面電車で見受けられるレトロ調電車の様な雰囲気とも感じたもので、撮影タイムの際にはドアを開閉し、中扉を閉めた直後に路面電車の如く「チンチン」とベルの音が鳴る様も実演されたものでした。
この神都バスは改造費用も含め、1台約7000万円程する様で、この価格は元々高額な車両にソーラーパネルを搭載し、拘りのデザイナーが内装を徹底的にテコ入れした両備バスの未来型バス「SOLARVE」や、神奈中や京成バスなどが導入している輸入連接バス(ベンツ・CITARO)などに匹敵する状況ですので、幾ら大改造を施したレトロ調バスでも、ここまで高額になるのか…とも感じたものです。
設備的には昔の路面電車を模したというだけあり、大半がロングシートで設備的には決して豪華とは言い難い反面、運行時には運賃の他に割増料金を徴収しているのも大きな特徴で、導入費が高額故に…とも感じます。
要特別料金の観光列車は、近年各地で運行され、伊勢・志摩でも近鉄の古参通勤型車両の改造車が運行されている程ですが、要特別料金の観光路線バスは珍しい存在かと思いますので、機会があれば一度伊勢で路線運行している際に乗車してみるのも…と感じたものでした。
神都バス以外のイベント展示車両や、イベントの様子などは、近日中に別記事で追って取り上げたいと思います。
MAKIKYUは10日、丁度仕事が休みだった事もあり、西武鉄道が近年武蔵丘車両検修場で開催し、恒例行事になっている「西武・電車フェスタ」に初めて足を運んだものでした。
イベント自体は日頃一般人が立ち入る事のない工場内見学や、物販などが主な内容で、この手のイベントでは定番とも言える実車車両の展示・撮影などは施設の制約もあって…という状況でしたが、今まで足を運んだ事がない所だけあって、一度足を運ぶ価値はあったと感じています。
ちなみにこの武蔵丘車両検修場は、埼玉県日高市に位置しており、最寄駅は西武秩父線高麗駅となりますが、会場アクセス方法の一つとして同駅からの徒歩も案内されていました。
しかし秩父線内は列車本数が少なく、おまけに各駅停車はワンマン運転が主体で列車両数も短いなど、大勢の人員を捌くのは厳しい事もあって、比較的列車本数の多い飯能駅と武蔵丘車両検修場の間で、臨時列車や無料送迎バスの運行が行われたものでした。
MAKIKYUが会場にアクセスする際も、行きは無料送迎バス、帰りは臨時列車を利用したものでしたが、飯能駅発着の無料送迎バスは待ち時間に係員に尋ねた限りでは6台運行との事で、他に宮沢湖と会場間でも4台が運行しているとの事でした。
(宮沢湖方面は、主に自家用車でアクセスする来場者向けの様です)
無料送迎バスに充当されたバスは、全て系列の西武バスグループとなっており、西武バスと共に飯能市内で路線バスを運行する国際興業バス(会場近くの路線も運行しています)の姿は見受けられませんでした。
とはいえ様々な営業所からバスを寄せ集めており、MAKIKYUが乗車したバスは多摩ナンバー・立川営業所所属の三菱AEROSTARワンステップ(最新型のAT車)で、他にも地元所沢ナンバーをはじめ、川越ナンバーや熊谷ナンバー(西武観光バス秩父営業所)のバスも見かけたもので、様々な営業所が運行に関与している事から、「臨時 西武電車フェスタ会場」の表示を出している車両と、そうでない車両が混在しているのも興味深いものでした。
様々な営業所からバスを寄せ集めた事もあって、最新型バスの定番とも言え、MAKIKYUが乗車したAEROSTARや、AEROSTARと並ぶ定番車いすゞERGAは何台も走っており、西武バスグループでは主流の日産ディーゼル車も走っていました。
ただ少し前の西武バスでは最もありふれた存在ともいえ、地方のバス事業者で第2の活躍をしている車も数多い富士重工7E車体のバスは少数派でした。
本当は7E車体のバスに乗れれば…と思っていたのですが、7E車体が次々と数を減らし、代わりにAEROSTARが多数活躍する有様は、西武バスも随分様変わりしたと感じるものでした。
そして会場からの帰りは、会場内と飯能駅の間を運行する臨時列車(途中の東飯能駅は通過)を利用し、MAKIKYUが乗車した列車の充当車両こそありふれた存在の20000系でしたが、前面にヘッドマークを掲出しているのはイベント時の臨時列車らしく、上り方と下り方でヘッドマークのデザインを変えている辺り(MAKIKYUは一方だけしか撮影しておらず、片側は撮り損ねてしまったのですが…)も、よく考えていると感じたものです。
この臨時列車はイベント時のみ運行と言う事もあり、日頃一般客の乗降を想定していない箇所で多数の旅客を扱う事から、乗車時に随分な時間を要したり、通常の営業線ではない車庫内では徐行運転や一旦停止を行うなど、単に移動手段として捉えるならば随分使い勝手が悪いものの、日頃乗車機会のない鉄路を踏破出来るという意味では貴重な機会で、MAKIKYUがこの手の列車に乗車するのは秩父鉄道と京急に続いて3例目です。
この様な列車を走らせる場合、以前MAKIKYUが利用した秩父鉄道では会場内で硬券の限定乗車券(それも臨時駅の広瀬河原駅発)を発売、一方京急の場合は一応会場内で京急久里浜駅発の乗車券を発売するものの、事前に京急久里浜駅で購入した同駅発普通乗車券でも乗車可能であるなど、事業者によって対応が分かれるのは興味深いものです。
西武の場合はどちらに属するのかというと、その中間とも言える取り扱いになっており、一応会場内での乗降は東飯能駅(会場最寄駅ではありませんが、上り方で最も近い駅になります)での乗降扱いになるものの、会場内で限定の硬券乗車券(東飯能→飯能)も発売し、この硬券乗車券での乗車も可能(MAKIKYUもこの硬券乗車券で乗車しました)と言う取り扱いになっていました。
また武蔵丘車両検修場では通常旅客営業を行っていないにも関わらず、会場内に簡易型のICカードリーダーを設置し、PASMOなどでの乗車便宜を図ると共に、乗車券売場での混雑緩和を図っていたのも評価できるものでしたが、東飯能駅下車(飯能駅乗り換えで1駅間折り返し乗車)の場合は、下車時にエラーが出て改札機を通れない乗客が続出していました。
(会場最寄駅&利用客の少ない高麗駅扱いにしておけば、多少運賃は高くなる区間が発生するものの、この問題は殆ど生じないと思います)
この手のイベントでは、会場内だけでなくアクセス手段もイレギュラーなモノが見受けられるのは注目で、機会があれば他のイベント等にも…と感じたものでした。
(お断り)この記事は鉄道とバス双方のカテゴリーに該当する内容ですが、便宜的に「鉄道[首都圏]」扱いとさせて頂きます。
ここ最近は毎週の様に、週末や祝日の度に何処かの鉄道事業者がイベントを開催する程のイベントラッシュで、中には台風襲来の影響で止む無く中止となってしまったイベントもありますが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中にも、何らかのイベントに参加された方も多いかと思います。
MAKIKYUは仕事柄土日・祝日休みとは限らない状況(その代わり平日休みも多いのですが…)ですので、各種イベントへの参加機会は非常に限られるのですが、祝日の3日はたまたま公休日に当たったものでした。
そのためMAKIKYUは茨城県守谷市にあるつくばエクスプレス(TX)の車両基地で開催されるイベント「つくばエクスプレスまつり2010」に足を運んでおり、このイベント自体は今年で6回目になります。
MAKIKYUとしては今年が初参加となり、車両基地内見学や各種物販などに加え、日頃旅客扱いのない守谷駅~守谷車両基地間でも臨時列車(定期列車を延長運転)に乗車出来る点なども興味深いものでした。
TXは開業からの月日が浅く、また他路線との直通運転なども行わない路線であるが故に、最新の設備などを生かして130km/hでの運転を行うなど、都市近郊の通勤鉄道にしては極めて高質なサービスを提供している事で知られています。
それにも関わらず余りに高額な運賃で悪評名高く、首都圏の辺境・北総監獄(千葉ニュータウン)を走る「開発を止めた某鉄道」(元○○開発鉄道)などとは異なり、新規開業路線にしては良心的な運賃設定なども大いに評価できる所で、評判も上々で利用客も見込みを上回り増加を続けるなど、MAKIKYUとしても非常に好印象を持てる路線の一つです。
しかしながら他路線との直通運転を行わない新線という事もあってか、JRや大手私鉄などに比べると車両の種類などが限られ、趣味的な面白さという点ではイマイチな面もありますので、車両基地を公開してイベントを開催しても、おのずと展示車両は限られてしまうのは難点です。
現在TXで活躍する旅客用車両は、直流専用の1000系(守谷以西のみで運用)と交直流両用の2000系(全区間で運用)の2車種が存在しています。
両者ではメカニズムの違い以外に、ボックス席の有無など車内設備にも違いが見受けられるものの、デザインなどは大差なく、外観はせいぜい2000系の後に増備された車両で窓下の赤帯が目立つ程度となっています。
そのためイベントを開催するに当たり、現在活躍中の車両を並べて展示するにしても、それだけでは単調さが否めないのですが、先日のイベントでは時間によってヘッドマーク(一部編成のみ装備)の差し替えを行ったり、LEDの行先表示を切り替えるなど、車両撮影は時間を空けて再び立ち寄ると、様々な姿を見てカメラに収める事も出来るなど、車種は限られてもそれなりに楽しめる様になっていたのは感心したものです。
LEDの行先表示では通常存在しない行先表示が多数見られたほか、「修学旅行」の様にTXでこんな列車が走るの?と思う表示や、更には「監査走行」という見慣れない表示も見受けられ、この表示は果たして営業線上で一般客の目に触れる所で表示した事があるのだろうかと思う表示の目白押しでした。
TXでは最終列車の場合、列車種別と行先以外に(最終)という表示を出している模様(MAKIKYUはTXの競合線区と言えるJR常磐線では何度か最終列車に乗車した事がありますが、TXの最終列車は姿を見た事すらありません)で、(最終)表示を出した快速系列車同士(「開発を止めた某鉄道」と直通運転を行っている某大手私鉄など、行先次第では最終列車が優等系と言う路線も中には存在しますが、通常ダイヤでのTX最終列車は、現在各方面・行先共に普通です)が並ぶシーンも見られ、それも白昼堂々という絶対にありえないシーンが展開したのもイベントならではといった所でした。
また3日のTXイベントでは守谷車両基地が最寄駅(守谷)からやや離れた所に位置しており、臨時列車(凄まじい混雑振りでした)だけでは大勢の来場者アクセスを確保できない事もあって、無料シャトルバスの運行も行われていますが、こちらも近日中に別記事で取り上げたいと思います。
日曜日に久里浜で開催された「京急ファミリー鉄道フェスタ」では、会場が久里浜工場内という事もあって、以前は京急に乗れば嫌でもその姿が…という程よく見られたものの、新型車両導入によって次々と姿を消し、最近では遭遇頻度も減少している(旧)1000形車両の姿が多数見受けられました。
今回会場で見られた(旧)1000形は全て運用離脱した編成で、現在も第一線で活躍している同形は展示されませんでしたが、現役車両各種が並ぶ撮影コーナーには1317編成(4両)も展示されました。
普段見る機会は少ない「上大岡」の行先を出したこの編成は、運用離脱から日が浅い事もあって、現役車両を思わせるな雰囲気があり、京急にさほど詳しくないMAKIKYUは、後で調べて運用離脱車である事を把握した程ですが、この事は京急は古い車両でも手入れが行き届いている証とも言えます。
ライバル路線の一つでは、平成生まれの車両ですら運用離脱車が相次ぎ、離脱寸前の車両はボコボコに凹んだ姿を平然と晒している惨状(外観に限らず車内の様子なども凄まじいです)を見ると、並行して走る区間が多い2路線の状況は対照的とも言えます。
(ただ京急も乗り入れ事業者の一部車両で荒れ放題の車両もあり、こちらは運賃に見合った車両の手入れをして欲しいと思ってしまう事もあるのですが…)
京急では製造から30年以上経過した昭和生まれの運用離脱車ですら、見た目はさほど荒廃感を感じない事を考えると、横浜ベイエリアや東京都心で、荒廃感を感じざるを得ない平成生まれの車両(その一部は改造を施して他エリアに転用する様ですが…)を平然と走らせる京急のライバル某社も、少しは京急を見習って欲しいと感じてしまった程です。
ただ一方1325編成(泉岳寺方先頭車は1328号)は、廃車解体を前提に工場奥の無架線地帯に追いやられており、こちらはドアや行先表示器が外されるなど、いつ解体されてもおかしくない状態になっており、ほぼ同時期に運用離脱した1317編成とは対照的な状況でした。
同形は一部が四国の私鉄に譲渡されており、MAKIKYUも2月に四国を訪問した際にはこの鉄道にも乗車する機会があったのですが、こちらは1328編成などと同じ集中型冷房装置が製造当初から搭載された後期形車両も最近移籍しているものの、未だに分散型冷房装置を後年改造で取り付けた(旧)1000形が平然と活躍しています。
それどころか京急での登場から50年以上の月日が経過した(旧)600形(京急線では昭和の時代に姿を消しています)ですら現役で走っている車両が存在している事を考えると、ここでそのまま解体してしまうのは余りに勿体無い様に感じたものです。
(車両譲渡を行う際には改造費や輸送費などもかかり、個々の車両状態も
影響しますので、車齢だけで判断できない要因もあるのですが…)
また今回のイベント会場では既にリンク先ブログをはじめ、ネット上などで多数取り上げられていますが、昨年末に引退した110周年記念塗装車が会場内に登場した事も挙げられ、赤に白帯の定番塗装以外の同形が会場にあるとは思いもしていなかっただけに、この姿を見た時は相当驚いたものでした。
それも先頭車だけながらも2種類の記念塗装車双方の両先頭車(合計4両)が公開されており、他社イベントの中には目玉車両の展示すら先頭車(それも自走不可能な制御車)だけの姿で展示する事もある事を考えると、不自然な印象を感じない編成で展示した事も大いに評価できると感じたものです。
ただ工場内で床下の状態などを公開する用途で用いられた事から、暗い上に邪魔が多数入るなど、せっかくの希少車両にも関わらず、写真撮影には難有りのポジションだった事は惜しまれる限りで、これこそ保線車両などが展示された無架線地帯にでも公開していれば…と感じたものでした。
(これは贅沢極まりない話で、退役から結構な期間が経つにも関わらず、その姿が見られただけでも有り難い事なのですが…)
(旧)1000形は最近でこそ勢力を急激に減らしているものの、京急を代表する車両の一つである事は間違いなく、京急といえば真っ先にこの車両が頭に思い浮かぶ方も多いかと思いますが、現状ではあと数年で京急線という第一線から姿を消す事も予想されるだけに、毎年恒例となっている「ファミリー鉄道フェスタ」でも、来年以降も何らかの形で登場する事に期待したいと感じたものでした。
(1000形を名乗る車両でも、銀色の車両などは幾らでも走っているだけに、敢えて会場に何編成も展示しなくても良いのですが、こちらの姿が随分見られたのも気になったものです)
昨日京急ファミリー鉄道フェスタの際に、会場→京急久里浜駅間で運転された「お帰り臨時列車」に関して取り上げましたが、今日はその続編でお帰り臨時列車乗車中の様子を取り上げたいと思います。
MAKIKYUは三崎口方先頭車両(2011号車)の運転席後部に乗車したのですが、お帰り臨時列車は京急久里浜行きながらも、その発着線は泉岳寺方しか本線と接続していませんので、一旦泉岳寺方へ進んでから折り返す形態での運行となり、普段一般人が乗車できない工場内区間はずっと最後尾からその様子を伺う状況でした。
まず1枚目の写真は会場駅(?)を出発した直後の様子で、この写真を見ると1両すら満足に停車できないホームの小ささ(それでも日頃一般利用に供さない事を考えると、設備的には立派過ぎますが…)がお分かり頂けると思います。
この狭いホームには何人もの係員が乗客の誘導案内に当たると共に、列車発車時には手を振って盛大に見送る様子は、遊園地の列車を思い出させる雰囲気を感じた程ですが、列車出発時だけでなくその後通常の営業列車も走る本線に転線し、京急久里浜駅へ向かう際にも盛大に手を振っていた様子は印象的でした。
2枚目の写真はそれから少し進んだ所で、左手には通常は非公開の工場内でイベント時のみ一般公開される保存車両の姿が伺えます。
線路配置だけを見ると、以前小田急が80周年記念の節目の年に開催したファミリー鉄道展で、通常は本線と切り離された専用格納庫に保存されている(旧)3000形SE車を引っ張り出して現役車両と並べた様に、ここの保存車両も線路をつなげて引っ張り出す事も…という雰囲気ですが、保存車の置かれた線路の終端に柱が存在しており、これでは保存車両を引っ張り出す事は相当難しそうです。
3枚目の写真は更に進み、緩やかな曲線を走行中の様子で、運転台見学に用いられている新1000形ステンレス車の姿も見えますが、信号機の灯火が消えている様子も印象的です。
またお帰り臨時列車の走行している線路は走行頻度が低いのか、レールも輝きが…という状況ですが、それでも枕木はきちんとPC化されており、見た目は地方私鉄はおろか、一部大手私鉄の路線を凌ぐ程というのも特徴的です。
4枚目の写真は更に泉岳寺方へ進み、工場内の線路が次々と合流してきますが、お帰り臨時列車は工場内に敷設された軌道を非常にゆっくりと走り、時折停車する程でしたので、会場内に展示された撮影用車両各種の様子もじっくりと伺える状況でした。
今回のイベントでは撮影スペースは三崎口方のみに設けられ、この撮影スペースからは、人物等の姿が入らずに展示編成全体を写すのはほぼ不可能な状況でしたので、人物等の入らない各編成並びをじっくりと眺められるのは、お帰り臨時電車の乗客(それも先頭車両運転席近くに乗車した乗客のみ)特典とも言えます。
ただこの線路配置や工場内の様子を見ると、泉岳寺方先頭車付近は撮影スペースとして公開するのは難しそうに感じたもの(特に編成数が多いと尚更)で、仮に公開しても並びの姿は余り様にならないとも感じたものです。
そして最後となる5枚目の写真は、工場内線路を走り終えて停車した際に撮影したもので、これから方向を変えて営業列車も走行する本線に進出し、京急久里浜駅を目指します。
列車は車体長18m級とはいえ8両あり、その上それなりに乗客が乗車(列車の性質故に、特に乗務員室背後の乗客密度が高いのも特徴です)し、運転士が車両の前後を移動するのは難しい事も想定してか、お帰り臨時電車出発時には最後尾で安全確認などを行っていた乗務員氏が、折り返し後の本線走行時にハンドルを握っており、お帰り臨時列車は運転士2名乗務となっていたのも特徴的でした。
本線に入ると歩く様な速度で走行していた工場内とは一転、高速高加速運転で定評ある鉄道だけに、充当車両は加速にはやや難有と言われる車両ながらも90km/h程度まで速度を上げて走行し、あっという間に京急久里浜駅到着となりました。
お帰り臨時列車は工場内区間での走行時間が比較的長い事や、工場内区間での運転停車もあった事、それに会場の短いホーム故に乗車口が限られ乗車時間がかかる事など、本線走行以外の要因で結構な時間を要し、列車出発からも所要10分程度、乗車時点からの所用時分ともなれば、会場→京急久里浜駅を徒歩で移動するのと同程度(或いはそれ以上)という状況でした。
まして会場(少々歩いた吉井バス停を発着)~京急久里浜駅間は無料シャトルバスがピストン運行されており、この事も考えるとお帰り臨時列車は純粋に交通手段として見れば厳しい評価が出てしまいますが、日頃乗車機会のない工場内線路を走る電車に乗車できる事は非常に興味深いもので、工場内はゆっくり走ってくれた事がかえって有難いと感じた程でした。
運賃面でも特別な運賃・料金等は要さず、京急久里浜駅からの普通運賃で各駅まで乗車可能(京急久里浜駅下車の場合は駅構内入場扱い)でしたので、実質的にお帰り臨時列車自体は無料と言っても良い状況だったのも評価できる点で、以前の京急ファミリー鉄道フェスタでもこの電車の運転実績はありますが、なかなか面白い企画と感じただけに、毎年恒例となっているこのイベントの開催時には、今後も運転を期待したいと感じたものでした。
今日は久里浜(横須賀市)で「京急ファミリー鉄道フェスタ2009」が開催され、このイベントは毎年5月に京急が実施している恒例のイベントとなっています。
「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中にも、今年のイベントに出向かれた方をはじめ、また今年は…という方の中にも、以前開催されたこのイベントに行かれた事がある方も居られるかと思います。
MAKIKYUはこのイベントの開催日とスケジュールの巡り会わせが悪く、今までこのイベントに参加した事がなかったのですが、今日MAKIKYUはたまたま休日(MAKIKYUの休みはバラバラで、土休日=休みではないのですが…)で知人の誘いもあり、場所も比較的近場という事で、初めてこのイベントに参加して来ました。
このイベント会場は京浜急行電鉄の子会社で、車両メンテナンスなどを行っている京急ファインテック久里浜工場が会場となっており、この工場は久里浜駅と結構離れている事もあって、京急久里浜駅~会場間(会場とは少々離れた吉井バス停を発着)で無料シャトルバスのピストン運行なども行われた程ですが、それ以外に帰りのみ会場→京急久里浜駅の臨時電車が設定された事も大きな特徴と言えます。
京急ファインテック久里浜工場の敷地内は当然ながら普段は一般人が立ち入る事はできない場所で、その敷地内を視察できるだけでも今日のイベントは貴重な機会と言えますが、ましてこの工場内から京急久里浜駅まで電車に乗れるともなれば、相当貴重な機会だけに、会場からの帰路でこの電車にも乗車して来ましたので、このイベントに際して取り上げるのに一番最後から…という感もありますが、その様子を取り上げたいと思います。
まず電車に乗るとなれば気になるのが乗車券で、こちらは会場内で発売される事が告知されており、現金のみの取り扱いでPASMO等の使用は不可能な旨がアナウンスされていましたので、どの様なものかと気になっていました。
この手のイベントで運行され、通常の営業列車が走行しない区間に乗車できる臨時列車への乗車は、MAKIKYUは昨年参加した秩父鉄道のイベント(今年は所用で残念ながら参加不可でした)に続いて2回目で、この時は広瀬河原駅(=会場:イベント開催時のみ営業の臨時駅扱い)発の特製硬券が発売されるなど、非常に手の込んだものでしたが、今回の京急のイベントでは会場内に駅窓口などで用いている発券機を持ち込み、係員が手入力で乗車券を発券していました。
通常駅窓口などで用いている発券機を使用している事もあり、当然ながら自動券売機で購入するきっぷと何ら変わりない裏に磁気の入った乗車券でしたので、この点では面白みに欠けると感じたもので、この乗車券を発券している様子を目撃したMAKIKYUは、目的地(横浜)までの乗車券を購入せず、初乗り区間(130円)の北久里浜までの乗車券を購入して、横浜駅での降車時に残額をPASMOで精算した程です。
ちなみに会場内には当然自動改札機などの設備は無く、係員の乗車券拝見のみでの乗車になったにも関わらず、横浜駅での自動精算機での精算も問題なしでしたが、通常各駅で発売している乗車券と同様式にした背景には、自動改札機が全駅に配備された京急各駅で、有人窓口の混乱を避ける事もあったのでは…と感じたものでした。
また会場内で発売された乗車券の発駅は京急久里浜になっており、各駅までの運賃も京急久里浜を発駅とした取り扱いでしたので、会場は京急久里浜駅の構内扱い(会場発で京急久里浜駅下車の場合は、入場券利用の扱い)という事になりますが、これならイベント参加前に京急久里浜駅で予め同駅発の普通乗車券を購入した場合も、そのまま利用できたのだろうか…と気になったものでした。
(これがもし可能ならば、実質的にPASMO等での乗車可という事になります)
そしてこの電車の運行時刻ですが、工場内だけでなく一般の営業電車も運行する本線も走行する事や、1編成がピストン運行する事もあって、13時~16時まで毎時0分と30分に発車というダイヤになっており、本数は頻発しているシャトルバスに比べると極めて少ないだけに、会場内にしっかりと時刻表(このイベントで恒例となっているKIDSのイラスト入り)が掲出されていました。
また会場内に設けられる「駅」ならぬ乗り場も気になる所ですが、こちらは日頃工場関係者の職員輸送なども行っている事から、1両の半分程度の長さがある簡易ホームが常設されており、2つのドアから乗車扱いを行っていました。
そのため「広瀬河原駅」を名乗りながらも可搬式階段を用い、乗降口を1箇所に限定していた秩父鉄道の事例などに比べると遥かに上等で、それどころか定期的に営業しているJR北海道ローカル線の小駅などに見られる板張りの短いホーム(1両すら止まりきれず、この事もJR北海道のワンマン列車が「前乗り前降り」となっている一因です)よりも立派なのでは…と感じた程でしたので、これなら駅名票が無いのが惜しいと感じてしまう程でした。
(余談ながら秩父鉄道の広瀬河原車両基地内には、「広瀬河原」の駅名票も存在しています)
そしてこのお帰り臨時列車に充当された車両も気になる方が居るかと思いますが、こちらは日頃持て余し気味(特に土休日)の2000形8両編成が用いられ、同行していた知人は予想通りと言っていました。
この電車の行先表示は「貸切」を表示しており、種別部分は白幕となっていましたが、これもWing号(行先表示部分に種別を表示)用に用意された、種別表示部分に設けられた「久里浜」の行き先を掲出していれば面白かったのでは…と感じたものでした。
随分長くなってしまいましたので、お帰り列車乗車中の様子は(2)として、近日中に続編で取り上げたいと思います。
写真はお帰り電車の運転時刻表と充当車両、乗降ホームの様子です。
先月17日に秩父鉄道では広瀬川原車両基地(一日限りで臨時列車による旅客営業も実施)で「2008わくわく鉄道フェスタ」が開催され、昨年から今年にかけて一本ずつが旧国鉄時代の塗装に改められたリバイバル塗装1000形(旧国鉄101系)による臨時列車が運転され、会場内でオレンジ・スカイブルー・カナリアの3色が並んだシーンや、更にその脇を通った関西線色(鶯色に黄色の警戒帯)と並んだ4色並びシーンも見られました。
「MAKIKYUのページ」でもこれらのシーンを取り上げており、このイベントに参加された方の中にはこれらのシーンを目撃された方も居られるかと思いますが、先月このイベントへ足を運んだ際には、リバイバル塗装編成の並びだけでなく、幸運にも一日で各色1編成・計4編成が存在するリバイバル編成全てに遭遇する事が出来ましたので、今日はこれらの各編成に関して取り上げたいと思います。
まずMAKIKYUが熊谷駅に到着した際に目撃したリバイバル編成は、熊谷から2本が運転された臨時広瀬川原行1本目(熊谷9時40分発・広瀬川原まではノンストップ)に充当されたカナリア色編成、MAKIKYUはこの列車の発車時刻の少し前に熊谷に到着したのですが、この列車は撮影するだけで見送り、2本目の臨時列車に乗車する事にしました。
写真は熊谷駅の改札階から南口へ続く陸橋上から撮影したものですが、上から見上げると秩父鉄道移籍後に両先頭車だけ改造で取り付けられた冷房装置や、三峰口方先頭に追設されたパンタグラフ、未だ非冷房のままで残る中間車の様子などが良く分かります。
そして熊谷駅にはリバイバル塗装編成による1本目の臨時列車発車前から、今年に入って関西線色に塗り替えられたリバイバル塗装編成が停車しており、2本目の臨時列車待ちの間にホームから撮影したもので、2本目の臨時列車はこの編成?という感じもしましたが、この編成はわくわく鉄道フェスタの看板こそ掲げているものの、イベント会場への臨時列車やイベント会場での公開には充当されず、その後一般の定期列車に充当されていました。
熊谷駅発2本目の臨時列車(熊谷10時25分発)は羽生発普通列車(熊谷着10時24分)と接続と案内されていましたので、発車時刻より前に入線してくるものとも思っていたのですが、MAKIKYUも乗車した2本目の臨時列車は、羽生発熊谷行普通列車にスカイブルー塗装の編成が充当され、熊谷からそのまま広瀬川原まで延長運転されて会場内での公開に供され、写真は会場(広瀬川原駅)内で臨時列車を降りた後に撮影したものです。
こうなると後はオレンジ色の編成が来ればリバイバル塗装4編成が全て捕獲できる事になり、オレンジ色の編成は熊谷発臨時列車2本が広瀬川原駅(イベント会場)に到着した後に寄居から運転された臨時列車(途中武川停車)に充当され、これで日頃は運用が特定されておらず、全編成の捕獲は難しいリバイバル塗装4編成全てが、あっさりと捕獲できたものでした。
オレンジ色の編成は3本のリバイバル塗装編成が並んだ会場内でも、最も本線寄りに停車した事もあって、会場内で編成全体も写しやすく、その上この編成だけはわくわく鉄道フェスタ看板の代わりに、かつての101系中央特快の雰囲気を演出しながらも、秩父鉄道ならではのオリジナリティを感じさせられる「秩父路特別快速」(通常この様な列車は運転されません)というヘッドマークが掲出されたのも大きな特徴で、MAKIKYUも最初このヘッドマークを付けた姿で寄居発臨時列車が広瀬川原駅(イベント会場)に入線した際は、随分驚かされたものです。
会場内で公開に供された1000形リバイバル塗装各編成は、最初にオレンジ色の編成が1本目の広瀬川原発羽生行臨時列車(広瀬川原14時9分発)に充当され、MAKIKYUもこの列車に乗車してイベント会場を離れたのですが、この列車は途中熊谷・行田市のみに停車する快速(?)運転ながら「秩父路特別快速」のヘッドマーク掲出はなく、種別幕も臨時を掲出した状態での運行でした。
また羽生行2本目の臨時列車(広瀬川原14時34分発)はスカイブルー編成、影森行臨時列車(広瀬川原14時54分発・この列車のみ各駅停車)はカナリア編成が充当された模様で、熊谷・羽生方/寄居・秩父方それぞれで、往復で異なる塗装のリバイバル塗装編成に乗車できる様になっていました。
あと今回のイベントでは臨時列車や会場内での公開に供されなかった関西線色編成が、10時頃に過半数のイベント参加者が会場へのアクセスで用いたと思われる熊谷駅に停車していた事も、その後関西線色編成が一般の定期列車に運用された際に、イベント会場付近で敢えて徐行していた事、この編成を含めたリバイバル塗装各編成に特製ヘッドマークを掲出していた事などを考えると、4編成をうまく捕獲できたのは偶然というよりも、多数が集まるイベントに向けて敢えて車両運用をやり繰りしたと考えた方が良さそうな状況でした。
今後も現在は現役車両は秩父鉄道のみしか存在しておらず、希少な存在(秩父鉄道では最もありふれた存在ですが…)とも言える旧国鉄101系を活用したイベントなどが開催される事にも期待したいものです。
先日開催された秩父鉄道の「2008わくわく鉄道フェスタ」では、大目玉とも言える1000形リバイバル塗装編成の並びや、この車両を用いた臨時列車の運転、それに広瀬川原駅の臨時営業といった事柄が大きな注目点といえますが、通常非公開となっている広瀬川原車両基地内のイベント会場ではそれ以外にも通常はまず…という事が幾つかあり、その一つがトラバーサーへの体験乗車です。
トラバーサーとは機関区や路面電車の車庫など、一部の鉄道車庫に置かれている車両移動用搬機で、通常トラバーサーが設置されている車庫内自体が、一般には非公開ですし、これを用いて車庫内の幾つも敷かれた線路の中で、別の線路へ車両を移動させる為に用いるものですので、営業列車がトラバーサーに載る事はまずありません。
まして乗客自身が乗車する事はまずない代物で、目にする機会があったとしても乗車機会は…という状況ですが、先日のイベントではこのトラバーサーへの体験乗車も実施されており、体験乗車コーナーはさほど混雑していませんでしたし、こんな体験は滅多に出来ず乗車料金無料という事もあって、MAKIKYUも初めてトラバーサーに体験乗車してきました。
このトラバーサー自体も両端にレールが敷かれ、車輪を用いていますので、鉄道車両というより車庫内設備の一つという位置づけとは言えども、見方によっては超広軌の鉄道車両と捉えてもおかしくない程で、鈍足ながらも居住性は決して良いものではありませんが、「2本のレール上を乗客を乗せて走る車両の線路幅が路線延長に匹敵、或いはそれ以上」という状況は滑稽なものです。
また今回のイベントでは乗客を多数乗せてピストン運行しており、迅速に運行する必要性がある反面、接続する線路とトラバーサー内線路の位置をあわせる必要性がない事もあって、トラバーサー乗降扱いの際にも、トラバーサー内線路と接続する線路の位置が目に見えるほどずれた状況となっており、多数の乗客を乗せた姿と共に、本来の使用目的ではまずありえない姿を見るのも、日頃公開されない車庫内でのイベントらしく、面白いものでした。
「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中にも、このイベントでトラバーサーに乗車されたという方も居られるかと思いますし、別の機会で乗車体験をお持ちの方も居られるかと思いますが、乗車された体験をお持ちの方は、その時の感想なども是非コメント頂ければ幸いです。
写真は多数の乗客を乗せて走る(?)トラバーサーと、線路の位置が随分ずれた状況で停車している停車中のトラバーサー内(降車時に撮影)です。
昨日秩父鉄道では「2008わくわく鉄道フェスタ」が広瀬川原車両基地で開催され、MAKIKYUもこのイベントに出向いた一人ですが、この車両基地は通常旅客営業を行っているひろせ野鳥の森駅から、秩父方向に徒歩10分程度の場所に位置しています。
ただこのイベントでは、最寄駅となるひろせ野鳥の森駅からのアクセスの他に、このイベントへのアクセスの為に、車両基地内を発着する臨時列車が運行され、リバイバル塗装となった1000形(旧国鉄101系)が運用されましたが、この列車は日頃一般旅客が乗車する機会がない車庫線を走るという意味でも、非常に貴重な機会でした。
ちなみに広瀬川原車両基地を発着する旅客の営業扱いも、500mほどしか離れていないひろせ野鳥の森駅の構内扱い、或いは以遠の最寄駅と同運賃扱いにするのではなく、「広瀬川原」駅として旅客扱いを行い、運賃も広瀬川原駅のキロ数を適用(そのため熊谷駅から乗車した場合は230円で、ひろせ野鳥の森駅利用より70円ほど割高に)するなど、一日限りの臨時駅(以前にもイベント開催時に同様の扱いを行った前例あり)としては随分本格的で、MAKIKYUは同駅を初めて利用しましたが、この点もファン的には非常に面白いモノといえます。
その上今回広瀬川原駅を発着する列車の乗降扱いは、仮説ホームなどを用意する訳ではなく、船などで用いられるタラップの如く、列車到着時に可般式ステップをドアに合わせて設置し、ステップの設置されたドアから下車するという、少なくとも日本国内を走る一般鉄道の通常の営業運行では類を見ないもの(海外の低床ホームで乗降する路線では、駅名標だけでホームすらない所で乗り降りする例も多数ありますが…)で、広瀬川原駅を発着する臨時列車はイベント参加者で混雑しているにも関わらず、特定のドアからしか乗降できない事もあって、乗降にも結構な時間がかかる有様でしたが、これもまた普段では体験できない貴重な体験でした。
また広瀬川原駅は車両基地内に直接降ろされるという状況であるにも関わらず、車両基地内では臨時列車発着場所とは少々離れるものの、保線用車両展示位置にきちんと広瀬川原駅の駅名標が用意されていた事や、往路(広瀬川原行)は同駅名が印刷された乗車券の発売こそなかったものの、イベント会場(広瀬川原駅)内では、広瀬川原駅名の入った復路の硬券乗車券や、広瀬川原駅入場券(硬券・501号機関車のイラスト入り)まで発売され、入場券は「20.-5.17に限り有効」と印刷され、この駅の特殊性を示している辺りも面白いものでした。
この広瀬川原駅発着列車に乗車でき、同駅の乗車券(硬券)を入手できただけでも大きな収穫ありという所でしたが、今回のイベントでは目玉のリバイバル塗装車並びや広瀬川原駅営業以外にも面白いモノが目白押しで、これらに関しても近日中にまた別記事で取り上げたいと思います。
写真は本線から分岐してイベント会場の車両基地内(広瀬川原駅)に入る際の、熊谷発臨時列車からの前面展望シーン(熊谷方向からの広瀬川原行き臨時列車は先頭車が3両で唯一の冷房付電動車という事もあって、この手の列車ではただでさえ混雑する最前部は相当なものでした)、広瀬川原駅に到着した寄居からの臨時列車に可搬式ステップを設置する様子、広瀬川原駅名入りの硬券乗車券(一枚は熊谷から広瀬川原まで乗車する際に購入した通常の乗車券)、会場内にあった広瀬川原駅の駅名標です。
今日は埼玉県熊谷市の秩父鉄道・広瀬川原車両基地で、「2008わくわく鉄道フェスタ」と呼ばれるイベントが開催され、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中にも、このイベントに参加された方も居られるかと思いますが、日頃人出が殺到するイベントの類には余り顔を出さないMAKIKYUも、今回初めて秩父鉄道のイベントに行ってきました。
(ちなみに秩父鉄道のイベントは、今回で4回目になる様です)
今回は日程に空きがあった事に加え、昨年鉄道博物館開館を記念して登場したリバイバル塗装の旧国鉄101系(秩父鉄道1000系)がイベント会場に登場し、しかもその車両を用いた臨時列車が、日頃営業運転を行わない広瀬川原駅(車両基地内)を発着するという事で、イベント参加前からこれはなかなか面白そうと感じたものです。
実際にMAKIKYUも往復の広瀬川原駅(イベント会場)発着臨時列車でリバイバル塗装車に乗車でき、またカナリア・スカイブルー・オレンジの3色が並んだ姿を見れ、それどころか先月新たに登場した黄色の警戒帯が入ったウグイス色の編成(関西線色)の姿も初めて見る事ができ、この車両が会場近くを一般の営業列車で走った際には敢えて徐行し、この編成も含めたリバイバル塗装4編成の競演まで見れましたので、わざわざ足を運んだ機会は充分にあったと感じるものでした。
イベントの様子などはまた後日改めて取り上げたいと思いますが、今回のイベントの目玉とも言えるリバイバル塗装1000系の並び画像を2枚ほど掲載して、今日の記事にしたいと思います。