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甘木観光バス~甘木周辺で廃止代替バスを運行

2011-05-29 | バス[九州本土]

今月MAKIKYUが九州へ出向き、2月から1年間の期間限定で発売されている西鉄の「FUKUOKA 1DAY PASS」を利用した際には、この乗車券で利用可能な西鉄電車や西鉄バスだけでなく、他に別途運賃を支払って乗車した路線バスもありました。

その一つが甘木観光バスで、名前の通り甘木(朝倉市)周辺を拠点としており、甘木周辺で廃止代替バスを運行しており、以前甘木駅前でその姿を見た時から存在は気になっていました。

今月ようやく乗車機会があったのですが、乗車したのは田主丸(田主丸中央病院が起終点で、田主丸駅や田主丸中央を経由します)~甘木間の路線で、平日昼間は概ね40分間隔で運行している同線は、甘木観光のバス路線では最も利用しやすい路線とも言えます。


車両はMAKIKYUが見た限りでは、三菱製の中型車と小型車を用いており、田主丸方面へは専ら中型車が充当される様ですが、甘木鉄道のイベント用車両を連想させる紫系統の装いを纏った車両は「NEW LIFE AMAGI」と目立つ様に記され、社名は後ろの方に小さく記されているだけなのも大きな特徴です。

甘木観光は大手事業者ではない事もあり、九州内を走る路線・高速バスの約99%で使える事をウリとしている「SUNQパス」は通用外で、nimocaなどのICカード乗車券も通用しないのは要注意です。

当然ながらMAKIKYUがこの日に利用していた「FUKUOKA 1DAY PASS」も通用せず、別途現金乗車となりました。

とはいえなかなか乗車機会のないバスに乗れた上に、ルート的にも田主丸~甘木間は西鉄グループの広大な路線網の隙間(昔は西鉄がバスを走らせていました)になっていますので、「FUKUOKA 1DAY PASS」で筑後・朝倉地域一帯を廻る際にも、別途運賃を支払って利用する価値は充分があると感じたものでした。
(但し甘木周辺ではJR二日市・西鉄朝倉街道~甘木~杷木間や、都市高速経由の博多駅~甘木間の西鉄バスは「FUKUOKA 1DAY PASS」の利用対象ですが、西鉄電車の甘木線宮の陣~甘木間は通用外ですので要注意です)


東急の事業用車に遭遇

2011-05-27 | 鉄道[首都圏・私鉄等]

昨日MAKIKYUは東急線を利用する機会があったのですが、その際に乗車していた東横線上り電車が日吉駅に到着する際、目黒線列車の折り返し線に編成が短く、何だか妙な車両が停車していると感じたものでした。

乗車していた電車が速度を落とし、日吉駅に入線する際には、隣に停車していた車両のお陰で姿がはっきりと確認できなかった、奇妙な車両の前面を見る事ができたものでした。

車両中央に設けられた貫通扉や、やたらと派手な装いは、目黒線の営業車両では見られないもので、何だか妙な車両という直感は大当たりで、雑誌やネット上などで写真は何度も見ているものの、今まで実際に稼動している姿には遭遇した事がなかった事業用車でした。

MAKIKYUが東横線に乗車していた時は、特に急ぎの用事などではなく、それも私用で乗車していただけでしたので、なかなか遭遇しない事業用車を眺め、その姿を収める絶好の機会とばかりに、乗車していた東横線電車を日吉で下車したものでした。

日吉駅ホームで列車の発車案内を見ると、目黒線の先発は回送表示が出ており、次発は折り返し線の事業用車隣に停車している車両が掲出している種別・行先でしたので、恐らくすぐに目黒線ホームに事業用車がやってくると思い、反対側の下りホームからその姿を眺める事にしました。


そうすると程なく目黒線上りホームに事業用車が現れ、ホームでは一旦停車してすぐに発車する感じでしたが、日吉延伸からさほどの年月が経過しておらず、日頃はインバーター制御車しか発着しない目黒線ホームから、奇妙な姿の短い車両が、今日の日吉駅では物珍しさを感じる直流モーターの音を奏でて走る姿を見る事が出来ました。

ただそれなりの頻度で運行している営業列車の合間を縫っての運行と言う事もあり、停車時間が短く、一応事業用車の姿を写真に収める事は出来たものの、両側から記録する間もなく発車してしまったのは、少々残念なものでした。

ちなみに東急の事業用車は、今日では豊橋鉄道や十和田観光電鉄、系列の上田電鉄(一部は豊橋へ再譲渡)に譲渡されて今日でも活躍しているものの、東急線では営業運行を終えてからもう10年以上が経過した、7200系と呼ばれる車両を改造しており、黄色・赤・水色という派手な装いは、一目で他の電車とは全く異なる存在である事を識別できます。
(厳密に言えば、形式名が異なり下回りなどに大改造を施しているものの、7600系と呼ばれる同スタイルの車両が少数ながらも活躍しているのですが…)

その中でも現在事業用車両として活躍する7200系は、同系の中でも東急の鉄道線車両では一般的なステンレス製車体ではなく、アルミ合金製車体の試作車として製造された車両を種車にしており、ただでさえ異端の存在だった車両を改造し、異端車の極みともいえる状態になっているのが大きな特徴です。

このアルミ車は2両しか製造されず、営業車としての晩年はこどもの国線の専用車として活躍していた事でも知られていますが、現在の事業用車はこの7200系アルミ車2両の間に、後に新造したサヤ7590と呼ばれる軌道検測車を組み込み、検測走行時は3両で運行しています。


ここで「検測走行時は」と断りを入れたのは、この車両は3両で検測走行を行うだけでなく、真ん中の車両を外し、代わりにATC装置を持たない池上・多摩川線用車両を組み込む事で、検査時における牽引役を務めたりする事もあるためで、今度遭遇する機会があれば、こちらの編成も見てみたいと感じたものでした。

また特にダイヤ情報などを調べず、偶然事業用車へ遭遇するのは極めて稀な事で、MAKIKYUは過去に小田急やJRの事業用車に遭遇し、「MAKIKYUのページ」で記事化した事がありますが、この手の車両は新造・改造のどちらにしても変わった車両が多く、非常に興味深いものですので、機会があればまだ遭遇した事がない他鉄道の事業用車にも…と感じたものでした。


KTXでビビンバ弁当を~テイクアウトは5分で!

2011-05-26 | 海外その他

2月にMAKIKYUが韓国へ出向いた際には、1週間の日程で入出国地の釜山や、Seoulとその近郊の京畿道(Gyonggi-do)などの首都圏をはじめ、地方にも若干足を伸ばした事もあり、非常に慌しい旅行となったものでした。
(色々足を運びたい所があり、旅行に出るとバタバタと慌しくなるのは、いつもの事なのですが…)

そのため場合によっては食事の時間すら…と言う事もあり、韓国へ足を運んだ際にも、列車の乗車間際にコンビニでおにぎり(三角キムパプ)などを購入して車内に持参して…といった事も多く、この様な話を旅行後にすると、「海外まで行って…」と呆れられる事も多いものです。

2月の旅行でもこの様な事は何度もあり、旅行の終わり頃に大田(Daejeon)を廻っていた際にも、夕方に大田を出発して釜山方面へ向かう列車に乗車する際には、昼食を食べ損ねている上に、乗車列車の発車10分前頃に駅構内へ足を踏み入れた際に食事の調達すらまだ出来ていない有様でした。


そんな時に目に留まったのが、「KTXでビビンバ弁当を~テイクアウトは5分で!」という宣伝広告でした。

2月の旅行ではMAKIKYUの韓国旅行では珍しく、食の宝庫として知られ、ビビンバの本場と言われる全州(Jeonju)などの全羅道方面へ足を運んでいなかった事もあり、ビビンバは韓国へ来てからまだ食べておらず、ビビンバのテイクアウトがすぐに出来るのならば面白そうと言う事で、この広告を出している店に入り、持ち帰り用のビビンバ弁当を注文したものでした。


ちなみにこの宣伝広告を出していた店は、後に箸袋に書かれているHPを見たら、Seoulをはじめ、韓国各地で店舗を展開しているチェーン店で、大田市内には大田駅以外にも街中に幾つかの店舗を構えるほか、KORAIL駅舎内も大田駅だけに限らず、Seoulや東大邸(Dong-Daegu)など幾つかの駅で営業しています。

ただビビンバの本場と言える全羅道方面の店舗は僅か…と言う状況で、特にビビンバで最も有名な街として知られ、全羅北道の道庁所在都市・全州市には一店舗も…という状況でした。

ここでMAKIKYUが注文したメニューは比較的具材が少なく、価格も安い方の部類に入るナムルビビンバで、店内にあるメニューは韓国語だけでなく、英語や日本語の併記がありました。

そのため韓国に不慣れな外国人旅行者でも、Take outと告げてメニューを指差すだけでも注文可能、外国人の利用もそれなりに想定されるKTX発着主要駅で営業している店らしいと感じたもので、街中にある一般飲食店などよりもメニューの注文は容易です。

5500Wという値段も、内容的には市価の標準~やや上といった感じで、街中の一般飲食店よりややこぎれいで格上の店と言う雰囲気でしたが、他にカルビなどの肉類や、海老などの海鮮類が入るメニューなどもあり、8000W程度の少々高級なビビンバも多数ありました。

 
また注文した持ち帰り用のビビンバ(ビビンバ弁当)は、使い捨ての専用容器に入れられ、整然と盛り付けられた具材とご飯、別容器のコチュジャンなどを食事の際に自分で混ぜる様になっており、MAKIKYUはこれを列車内で堪能したものでした。

この時は大田に到着した際、丁度良い時間に釜山方面へ向かうムグンファ号列車があったものの、旅行中にセマウル号にはまだ乗車していない事もあり、一度位はセマウル号にも…という事で、わざわざ東大邸までは先行するセマウル号、その先はムグンファ号と言う妙な乗車券の買い方をしていたのですが、この事が功を奏したと感じたものでした。

というのも、KORAILの中長距離列車は、高速列車KTXは各座席に背面テーブル(日本のJRで一般的なスタイルのテーブルとは異なるタイプです)が設けられ、セマウル号も座席肘掛部分に収納式のテーブルが設けられています。

しかしながらムグンファ号の座席にはテーブルの設置がなく、手で持つか床に置いて…という状況になってしまうからで、店の告知広告も「列車内で…」ではなく、「KTXで…」と宣伝しているのが頷けるものでした。

KORAILでは少し前まで一部列車に連結、MAKIKYUも過去に2回程利用した事があり、時期によってはビビンバを提供していた事があった食堂車も、定期列車では設定廃止となり、代わって連結された一般列車のカフェ車では、コーヒーなどの飲み物やパン・菓子類などが購入できる程度です。

駅構内で売られている弁当も、土地の名物を集め地域色を打ち出した駅弁の類はなく、コンビニ弁当の類ばかりですので、韓国での列車内における「食」に関しては余り感心できる状況ではなく、むしろ高速鉄道による所要時間短縮などのお陰で、車内で食事をしなくても…という状況になりつつあります。

そんな中でこのビビンバ弁当は、韓国内における食の地域色こそないものの、外国人が韓国を訪れ列車内で味わう食事として韓国らしさを感じられるという意味では、絶好の一品と感じたものです。

機会があれば、KORAIL列車乗車の際にまたこの様なビビンバ弁当を調達しても…と感じたものでしたが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も韓国を訪問し、KTXやセマウル号(ムグンファ号は前述で記した理由がありますので、余りおススメできませんが…)に乗車する機会がありましたら、ビビンバ弁当を試してみては如何でしょうか?


福岡県内へ乗り入れる日田バス急行便~nimocaなどは使えるものの…

2011-05-24 | バス[九州本土]

MAKIKYUが今月九州へ出向いた際には、九州新幹線に乗車して南九州へ足を運ぶだけでなく、福岡県内でも様々な鉄道や路線バスを利用する機会がありました。

その際には来年2月までの期間限定で、福岡・久留米・佐賀・筑豊エリアの西鉄バスグループ一般路線全線(急行便は利用可・特急や高速は不可)と、西鉄電車の福岡(天神)~久留米間及び大宰府線が乗り放題(甘木線と貝塚線は不可)となる「FUKUOKA 1DAY PASS」も利用したものでした。

この乗車券でMAKIKYUは福岡市内の西鉄バスに乗車し、福岡市郊外を視察した後、西鉄電車で久留米へ向かい、更に西鉄バスで吉井へ足を運んだものでした。

福岡(天神)~吉井営業所間(西鉄久留米乗換)の片道だけでも1300円を越えますので、随分広いエリアで使える割に1500円は非常に割安です。

そのため来年2月以降の設定継続に期待すると共に、機会があればこの乗車券の設定期間内に再び福岡県内に足を運び、西鉄バスの様々な路線を堪能したいと感じたものですが、西鉄久留米~吉井営業所間を往復するだけでも元が取れてしまう程の激安価格も影響してか、発売箇所が随分限られているのは惜しい限りです。
(博多や天神では容易に購入できますが、久留米周辺や筑豊では通用範囲ながらも、発売箇所がありませんので要注意です)

少々前置きが長くなりましたが、MAKIKYUが吉井まで足を運び、首都圏を川越を連想する様な蔵造りの街並みを眺めた後は、来た道を田主丸(Tanushimaru)まで引き換えし、そこから甘木観光バス(FUKUOKA 1DAY PASS対象外・SUNQパスなども使えません)に乗り換えて甘木へ抜けたのですが、吉井の街中で田主丸へ向かうバスの時間を見ると、丁度日田バス急行便の運行時刻となっていました。

日田バスは大分県日田・豊後森周辺に路線を持ち、日田~福岡間で頻発する高速バス「ひた号」の運行会社としても知られる西鉄グループのバス事業者ですが、高速バス以外にも僅かながら福岡県内に乗り入れる路線が存在しています。

その僅かな路線が、高塚・日田から甘木を経由して朝倉街道(Asakura-Gaido)と、吉井を経由して久留米へ向かう系統で、どちらも1日に僅か2往復しか走らない僅少系統となっており、どちらも福岡県内では急行便として一部停留所を通過運行しています。

両系統では西鉄エリアに乗り入れる事から、西鉄の各種乗車券が通用し、大分県内の日田バス一般路線では通用しないICカード・nimocaにも対応しており、この関係もあって使用車両が限定されています。

福岡県内へ乗り入れる急行便は、専ら西工製車体の中型トップドア車(日野)が充当されており、西鉄の一世代前に用いられていた観光バスと同系統の塗装となっており、頻発する西鉄バスに紛れながら走る様は、非常に異彩を放つものです。
(写真は以前日田BCで撮影した朝倉街道系統の急行便で、車両は同型車ですが、MAKIKYUが今月乗車した久留米系統とは字幕標記などが異なります)

こんな路線ですので、存在は非常に気になっており、日頃首都圏に身を置くMAKIKYUとしては、なかなか乗れない僅少路線に乗車できる絶好の機会とばかりに、吉井駅前~田主丸中央間という短い区間ながらも、日田バス急行便に乗車したものでした。

この日田バス急行便では、充当車両はICカード関連機器はおろか、デジタルタコグラフやドライブレコーダーといった運行支援装置までしっかりと装備しているにも関わらず、音声合成による案内がなく、停留所名案内は運賃表示器の表示を除くと、マイク肉声のみと言うのも異色でした。

また「FUKUOKA 1DAY PASS」に関しては、事前の告知では「福岡・久留米・佐賀・筑豊地区の西鉄グループ一般路線全線」と案内(西鉄バスグループ一般路線全線ではありません)されており、急行便は使える事も確認していました。

とはいえ当初日田バスの乗車予定はなかった事から、MAKIKYUもこちらの利用可否までは確認しておらず、西鉄側のHPや案内チラシなどを見ても、日田バス急行便に関しては白黒が付け難い状況となっていました。

そのため「FUKUOKA 1DAY PASS」が利用不可であるならば、別途nimocaで運賃を支払えば…という事で日田バス急行便に乗車したのですが、運賃を支払う段階で乗務員氏に利用可否を訪ねると、「見た事がない」「分からない」との事で、手持ちのnimocaで運賃を支払い、後で西鉄側にメールで利用可否を問い合わせたものでした。

その後西鉄側からは「弊社お客様センターの説明不足で…」というお詫びと共に返答があり、日田バスは福岡市内を走る観光循環バス「ぐりーん」などと共に、通用範囲内でも「FUKUOKA 1DAY PASS」の適用外路線という返答を頂きました。

日田バス急行便は専ら杷木・浮羽以遠の日田方面と、福岡県内の間を移動する便宜を図るために運行されており、福岡県内では西鉄による大型路線車を用いた便が頻発している事や、車両の収容力などを考えると、一部の乗降制限箇所を除き福岡県内の西鉄バス運行区間内のみで利用できるとは言え、適用外となるのは致し方ないかもしれません。

また管理者には説明不足のない様に申し伝えて頂くと共に、HP上の表記も紛らわしい標記になっており、早急に改善するとの事で、後日HPを確認したら、乗り放題エリアマップの注記事項で、

※日田バスはご利用いただけません。

という文面が追加されるなど、今回のMAKIKYUの事案は極めて稀な事例とはいえ、早急に改善して頂いたのは好感です。

そのため「FUKUOKA 1DAY PASS」を利用して福岡県内を廻る際、珍しいバスが来た…とばかりに日田バス急行便に乗車すると、適用外で別途運賃(西鉄並行区間の普通運賃は、西鉄便と同額)が必要になってしまいますので要注意です。
(九州一円で路線バスが乗り放題となる「SUNQパス」を利用する場合は、日田バスも対象事業者となっていますので利用可能です)

運行本数や設定時間帯、運行エリアなども考えると、地元の方以外で日田バス急行便に乗車する機会は非常に限られるかと思いますので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方も機会がありましたら、是非福岡県内に乗り入れる日田バス急行便に乗車してみては如何でしょうか?


KORAIL 361000系電車~京春電鉄線に導入された新型車両

2011-05-22 | 鉄道[大韓民国・広域電鉄/地下鉄等]

MAKIKYUが2月に韓国へ出向いた際には、江原道の春川(Chungcheon)市にも足を運び、既に「MAKIKYUのページ」では春川市内を走る市内バスなどを取り上げていますが、春川へ向かう際には、昨年末に複線電化(電鉄化)され、以前の単線非電化だった頃とは大きく様変わりした京春(Gyeongchun)線に乗車したものでした。

京春線では電鉄化と共に新型車両が導入され、現在は概ね昼間20分間隔でSeoul市内の上鳳(Sangbong)駅から春川(Chungcheon)までの電車が運行されていますが、この新型車両が361000系と呼ばれる車両です。


MAKIKYUはKORAILの新しい6桁の形式番号に未だに馴染めず、少々違和感がありますが、361000系は最近続々と勢力を拡大しており、「マティズ」と呼ばれる新標準車両の一派に当たります。

車体長20m・片側に両開き扉が4箇所という構成は非常に日本的ですが、丸っこい前面形状は日本の鉄道車両とは若干異なる雰囲気があります。

また最近のKORAIL広域電鉄における使用車両は、ステンレスやアルミの無塗装で、ドア部分に赤と青のラインが入ったスタイルが一般的ですが、361000系はアルミ車体ながらも白く塗装され、ブルーのラインが入るなど、他路線で活躍するマティズとは様相が異なり、標準車両の一派でありながらも、他車両とは少々異なる雰囲気を受けるものです。


車内に足を踏み入れると、最新型らしくLEDを用いた車内照明が目を引くものの、4ドア通勤型電車の典型ともいえるロングシートが並び、それも最近のKORAILでは定番となっている非常に硬い座席となっています。

しかしながらこちらも他路線でよく見かける青系統のモケットではなく、黄緑色のモケットが用いられる事で、外観だけでなく車内も他路線で活躍するマティズと少し異なる印象を受けます。


一部車両には自転車置き場が設けられ、地方ローカル線ならともかく、都会を走る8両編成の4ドア通勤電車らしからぬ雰囲気があるのも特徴的ですが、MAKIKYUが乗車した際には自転車を持ち込んでる乗客の姿は見かける事がなく、一体どの程度の利用があるのかも気になる所です。
(韓国では自転車の利用自体が、日本に比べると非常に少なく、街中でも日本に比べて利用状況が低調な印象があります)

この様に新標準車両の一派でありながらも、他の車両とは少々雰囲気が異なるのが361000系の特徴で、今後の活躍も期待される所です。

ただ京春電鉄線は以前の非電化時代に比べると、はるかに利便性が向上しているものの、それでもMAKIKYUが乗車した際には昼頃の閑散時間帯にも関わらず、始発時点で発車時間の随分前から立ち客が出る程混雑しておいました。

京春電鉄線に乗車した際には、設備的にも随分余裕があると感じたものですので、Seoul市内やSeoulに近い区間だけでも、今後の増発に期待したいと感じたものです。

また361000系は幾ら新型車両とは言えども、非常に硬いロングシートは長時間乗車に適した車両とは言い難く、現在の京春線定期列車においては、この車両以外の選択肢が存在しない事から、MAKIKYUも361000系で上鳳~春川間約80kmを約80分程かけて乗り通したものでした。

運賃がSeoul市内から春川まで概ね2000W台と、韓国の物価を考慮しても非常に安いのはありがたいのですが、結構な距離にも関わらず純然たる通勤電車しか選択肢がないのは考え物で、時折不定期でヌリロ号用車両を用いた臨時列車などが運転されるとはいえ、現在計画中の京春線座席指定制列車の運行開始が待ち望まれると感じたものでした。


先日九州へ~新たに設定された企画乗車券にも注目

2011-05-20 | 鉄道[九州・JR]

数日前MAKIKYUは九州へ足を運ぶ機会がありました。

首都圏~九州までの往復は、費用の関係もあって、最近MAKIKYUが九州や、更にその先の韓国へ旅行する際の定番となっている、日本旅行の往復新幹線のぞみ号利用となるビジネス向けパッケージ(1名のみの申し込み可・指定列車乗り遅れの際も後続列車の自由席を利用できるなど利用価値の高い商品で、ホテル1泊付きでも33000円程度と、通常の往復運賃+特急料金より大幅に安くなります)を利用しています。

そのため山陽~九州新幹線間を直通する新大阪~鹿児島中央間運転の「みずほ」号や「さくら」号には乗車しておらず、九州への道程は東京~博多間直通の「のぞみ」号を往復で利用しているのですが、九州内では九州新幹線の新規開業区間や、3月から新たに走り始めた「さくら」号にも乗車したものでした。

その際には九州新幹線の普通運賃は決して安いとは言い難く、若干割安になる「九州新幹線2枚きっぷ」を使っても…という状況なのですが、この他3月の九州新幹線全通にあわせ、「宮崎・鹿児島のんびりきっぷ」という企画乗車券が発売されており、MAKIKYUもこの乗車券を利用したものでした。


この乗車券は博多(福岡市内)~宮崎間で、片道は九州新幹線+在来線特急「きりしま」号(鹿児島中央乗換)、もう片道は九州新幹線+高速バス「B&Sみやざき」号(新八代乗換)を利用し、博多を起点に南九州を周遊(途中下車は乗換駅のみ可能)できるものです。

ビジネス向けの使い勝手は決して良いとは言い難いですが、九州新幹線の全区間を乗車できる事に加え、一部を除いて787系に置き換えられ、本数増と共に利用価値の向上した特急「きりしま」号や、高速バス「B&Sみやざき」号など、様々な乗り物を堪能できます。

乗車券の設定価格も15800円と、「B&Sみやざき号2枚きっぷ」(博多~宮崎間)よりは割高になりますが、博多~鹿児島中央間の「九州新幹線2枚きっぷ」より随分安く、旅行者向けには絶好の切符と言えます。

この乗車券では、全席指定制の高速バス「B&Sみやざき」号は、当然ながら乗車前に、みどりの窓口などで座席指定券の交付が必須となりますが、それ以外のJR列車(九州新幹線・特急「きりしま」号)は自由席利用が原則となっています。

しかしながら別途追加料金を支払い、指定料金券やグリーン料金券などを購入する事で、普通車指定席やグリーン車などを利用できるのはあり難く、MAKIKYUも博多~鹿児島中央間で九州新幹線「さくら」号に乗車した際には、指定料金券を購入し、普通車指定席を利用したものでした。
(JR九州の企画乗車券ではこの扱いが一般的ですが、JR他社の特急自由席利用となる企画乗車券では、指定席利用の場合には運賃部分のみ有効で、別途指定席特急券が必要となる事例も多く存在します)

またこの他に鹿児島中央駅で途中下車し、鹿児島県内を廻る際には、こちらも九州新幹線全通に合わせて設定された企画乗車券「指宿レール&バスきっぷ」を利用したものでした。


こちらは砂蒸し温泉で有名な指宿(Ibusuki)や、日本国内における本土最南端の駅として知られる西大山駅の訪問などに便利な乗車券で、設定価格は3000円となっています。

そのため鹿児島中央~指宿間の往復JR普通・快速列車利用では元が取れませんが、九州新幹線全通と共に始めた観光特急「指宿のたまて箱」号の指定席券交付が受けられますので、同列車への乗車には絶好の乗車券と言えます。

往復JR利用以外に、片道で鹿児島中央~知覧間と、知覧~指宿間の鹿児島交通路線バスを乗り継いで利用できるタイプも同額で設定されており、「指宿のたまて箱」号乗車と共に知覧を観光する場合や、往復で異なる道程の旅程を組みたい場合などは非常に有用です。

MAKIKYUが「指宿レール&バスきっぷ」を利用した際は、後者を利用したのですが、こちらは路線バス運賃が鹿児島中央駅~知覧、知覧~指宿駅間でそれぞれ900円前後(知覧地区では乗降停留所により、運賃が若干異なります)となり、更に平川~知覧~今和泉間が乗降自由になりますので、使い方次第では片道のJRが普通・快速列車利用でも割安になります。

ただ同種の企画乗車券が設定されている宮崎地区の日南線観光特急「海幸山幸」号利用の「日南レール&バスきっぷ」と異なり、購入時に往復JR利用か片道バス利用かを指定する必要があります。

「日南レール&バスきっぷ」では専用の観光向けバス「にちなん号」(レトロ調車両を充当)に対し、こちらは一般の路線バスで知覧での乗継が必須(鹿児島市内~指宿・山川間は直通の鹿児島交通路線バスもありますが、こちらの通し乗車は「指宿レール&バスきっぷ」の対象外です)となり、一部区間の乗降が自由ですので、運賃精算の都合もあって止むを得ないのかもしれませんが、行きは観光特急「指宿のたまて箱」号を利用し、帰りは時間次第で路線バスか普通列車のどちらかを…といった場合に、都合が良くないのは難点です。

九州新幹線全通に際し、他にも幾つかの企画乗車券が設定されており、他に既存の企画乗車券もありますが、見所の多いエリアにしては、JRの企画乗車券はバリエーションがやや少ない印象があります。

特にフリー乗車系となると尚更と感じており、最近九州では私鉄・バスの乗り放題乗車券の充実振りなどを見ると、JR九州も今後更に魅力的な企画乗車券を設定して欲しいものですが、数々の観光列車などは非常に魅力があり、先日の旅行で乗車した観光特急「指宿のたまて箱」号などは、近日中に別記事で取り上げたいと思っています。

また2月の韓国(+九州)旅行関連もまだ取り上げたい記事が多数あり、MAKIKYUは日頃首都圏に居る身ながらも、当分は九州や韓国など西方の記事が続きそうですが、お付き合い頂ければと思います。

(お断り)乗車券画像の赤斜線は、MAKIKYUが後に画像加工を施したものです


江原道・三渉市の市内バス~市境跨ぎの東海駅方面へは頻発

2011-05-19 | バス[大韓民国]

ここ最近、「MAKIKYUのページ」では、韓国・江原道のローカルバスを取り上げて来ましたが、その最終編として、先日取り上げた洪川とは随分離れた東海岸沿いにある三渉(Samcheok)市の市内バスを取り上げたいと思います。



こちらは以前取り上げ、2月に乗車した「パダ(海)列車」へ乗車の後、三渉バスターミナル~東海(Donghae)駅間で乗車機会があったのですが、市境を跨ぎ東海市に至る同区間では、1日90本以上と言う、地方の田舎町を走る路線バスにしてはかなりの高頻度で運行しており、パダ列車への乗車を検討している方には、是非利用をおススメしたい路線です。

ただ三渉バスターミナルは市内中心部に位置するものの、実質的に貨物駅となっている三渉駅とは徒歩20分程度の距離がある上に、三渉駅にはタクシーの常駐もなく、比較的至近のバス停(時刻掲載なし)も運行本数が極めて少ない模様(MAKIKYUが三渉駅~三渉バスターミナル間を徒歩移動する際には、バスの姿を1台も見かけない程でした)ですので、悪天候時などは少々厄介です。

また三渉の市内バスは写真の塗装以外に、白と黄色のバスなど幾つかの装いの車両を目撃しており、同一系統でも複数の装いが見られたものでしたが、残念ながら撮影できたのはこの一枚だけでした。


江原道・洪川郡のローカルバス

2011-05-17 | バス[大韓民国]

MAKIKYUが2月に韓国江原道(Gangweon-do)の春川(Chuncheon)市を訪問した際には、その後市外バスで隣の洪川(Hongcheon)郡へ移動し、更に洪川郡のローカルバスにも乗車したものでした。

韓国はバス大国だけあって、洪川郡という田舎町でも結構な規模のバスターミナルを構えており、19もの乗り場と背後のバス待機場に多数のバスが控える姿を見ると、日本では大規模といわれるバスターミナルでも小規模に感じてしまうものです。

 
この洪川郡では中心部のバスターミナルから春川・原州(Weonju)などの江原道各都市や、Seoulをはじめとした道外の様々な都市へのバスが多数発着する他に、専ら郡内を運行するローカルバスの起終点にもなっており、両者が混在する姿は韓国の地方都市におけるバスターミナルの典型的な姿と言えます。


その内郡内を発着するローカルバスは、MAKIKYUが見た限りでは大韓交通・現代交通・金剛高速(韓国語の読み方から社名を類推)の3社を目撃しており、日本の路線バスの如く、事業者毎に異なる装いのバスが走っていたもので、大韓交通の車は余り見かけなかった事から、他2社に比べると運行・乗り入れ路線が少ないのかもしれません。

 
また比較的渋い装いとなっている現代交通のバスは、現代製の大型トップドア車を用いており、他に比べるとやや高級な車両を用いている雰囲気でした。


MAKIKYUが乗車した金剛高速の車両は専ら大宇製の中型車を用いており、その装いは単色化が進行する前の何年か前のSeoul市内バスなどを連想させるものがあります。

金剛高速の乗車したバスは車内放送が流れない、行先の札も挿していない、外が暗くなっても車内灯は消えたままであるなど、如何にも田舎のバスという雰囲気でしたが、洪川では大型の都市型路線車ではない車両ばかりが活躍し、車両面でも地方のバスらしい雰囲気に溢れていると言えます。

これらの郡内ローカル路線は、直接現金を支払って乗車する事も可能(信用方式:距離比例制の運賃前払い)ですが、洪川のバスターミナルでは市外バスだけでなく、ローカルバスも窓口で乗車券を発売しており、事前に乗車券を購入して乗車する事も可能です。

MAKIKYUは道境跨ぎの京畿道揚平郡(Gyonggi-do Yangpyoeong-gun)にある龍門(Yongmun)という所までの乗車券を購入したのですが、この区間はローカルバスだけでなく、高速タイプの車両を用いた市外バスが多数運行しています。 

 
外国人がローカルバスを使う事は少ない事もあってか、窓口では最初(直)[直行の略]をハングルで記した4000Wの乗車券を渡され、「緩行」とバス発車時刻を伝えて3500Wの(市)[市内の略]と記された乗車券に発行替えさせたものでしたが、「緩行」と伝えないと勝手に割高な市外バス(こちらの方が停車停留所は大幅に少なく、車両のグレードも上)の乗車券を発券される可能性がありますので要注意です。

ちなみに龍門は現在KORAIL中央電鉄線電車の終着駅となっており、バスターミナルとの間も徒歩5分程度ですので、洪川でのバス乗り継ぎによって、京春電鉄線との2路線を乗り潰しながら、ローカルバスも堪能したいと言う方にはおススメの路線ですが、洪川~龍門間のローカルバスは本数が少ない上に、終車の時刻も早くなっていますので要注意です。
(洪川~龍門間で市外バス利用と言う選択肢も含めれば、早朝・深夜帯以外は時間を気にしなくても良い程の便数があります)


春川名物・タッカルビ

2011-05-12 | 海外その他

MAKIKYUが2月に韓国の春川(Chuncheon)を訪問した際には、市内バスを南春川駅で下車した後、バスターミナルへ向かう途中にある飲食店で、春川市の名物タッカルビ(닭갈비)を食したものでした。


タッ(닭)は鶏肉の事で、タッカルビは鶏肉と野菜を、コチュジャンなどで味付けして鉄板で炒めて食べるもので、韓国では全土でタッカルビを食べる事が出来ますが、その中でも春川は本場だけあって店の数も多く、「닭갈비」という標記を出した店が幾つも軒を連ねている状況でした。


MAKIKYUは春川のバスターミナル近くにある店に入ったのですが、9000Wのタッカルビは量も相当なもので、せっかく本場で食べるのだから、更にとポックンパプ(볶음밥)という米飯に海苔(当然ながら韓国海苔です)などが乗ったものを2000Wで追加し、これも鉄板で炒めて食べたものでした。


お陰で食事代の合計11000Wは、2月の旅行における韓国内の食事代では最高金額にもなったもので、ここまで食べると一人前にしては量が多過ぎて食べきれない程で、食べれる限りは…と言う事でなるべく残さない様にしたのですが、それでも少し残ってしまい、食後が少々大変な状況でした。
(過去には盛岡のそばや、北京のアヒルなどでもっと大変な思いをしており、それに比べれば遥かにマシな状況でしたが…)

春川で是非一度は食してみたいと思っていたタッカルビの味は悪くなく、本場へ足を運んだら是非一度は…といった所で、一人ではやや手が出し難い料理とも感じたもので、韓国ではタッカルビに限らず、複数人でないと注文が難しい料理が結構あるのは難点です。

2月の旅行は一人旅故に融通が利く部分も多く、食事も一人分で食べれるメニューだけでも結構なレパートリーがありますが、この様な料理を注文する時だけは同行者が居た方が…とも感じたものでした。


江原道・春川市の市内バス~車内の様子も公開

2011-05-10 | バス[大韓民国]

2月にMAKIKYUが韓国を訪問した際には、個人的には訪問機会の少ない江原道(Gangweon-do)方面へも足を運び、既に東海岸の江陵(Gangneung)周辺に関連した記事を取り上げていますが、その他に韓流ドラマ(MAKIKYUはこの手の話題には非常に疎いのですが…)の影響もあって、有名になって日本からの訪問者も増えている春川(Chuncheon)市や、その周辺も訪問しています。

春川市は比較的最近になってKORAIL京春(Gyongcheon)線の複線電鉄化が完成し、以前は毎時1本程度の客車列車が走るだけの非電化ローカル線だった同線が、見違える程の変貌を遂げており、随分前に乗車した時との違いは相当なものでした。

京春線の電鉄化完了後は、毎時3本の最新型電車でSeoul市内から3000W台でアクセスできるようになるなど、利便性も格段に向上しており、日本からの旅行者が足を運ぶ機会も更に増えると思いますが、MAKIKYUも春川を訪問する際にはこの電車を利用したもので、こちらに関しても近い内に取り上げたいと思っています。

MAKIKYUが春川を訪問した際には、京春線の変わりぶりも視察するため、終点の春川駅まで乗車した後、市内バスで市内中心部へ抜けようと考えていました。

春川駅前には観光案内所もあり、このクラスの都市でも日本語が通用するのはさすが韓国、日本の地方都市で韓国語の対応を期待するのは不可能な事を考えると、韓国で観光客の受け入れ態勢が進んでいる事は大いに評価すべき点です。

日本語が通用することもあり、市内地図を受け取ると共に情報も仕入れたのですが、その際には食事などは中心部だけでなく南春川(Namchuncheon)駅近くに結構多数の店があり、この近くにバスターミナルもあり至便と言う事で、中心部ではなくこちらへ向かう事にしたものでした。

南春川駅は春川駅から電車でSeoul寄りに一駅、来た道を電車で返しても良いのですが、せっかく春川へ足を運んだからには、春川の市内バスも乗車しておきたいと思い、こちらは中心部を経て南春川駅へ向かう路線も存在している事から、MAKIKYUはこの市内バスで南春川駅へ向かったものでした。

春川の市内バスは現在、Seoulの幹線バスを連想させる青一色となっており、2月の韓国訪問では他都市でも単色のバスを多数目撃している事から、単色化は韓国の市内バスにおける流行の様です。

 
車両も韓国の2大勢力となっている現代・大宇の双方が活躍しており、最初に春川駅前に姿を現したのは現代製(写真左)でしたが、南春川駅行でやってきたのは大宇製(写真右)の方でした。

南春川駅行の市内バスに乗車すると、20分程度で南春川駅に到着し、使用車両やその道中は、韓国の典型といった雰囲気でしたが、乗車したバスは南春川駅が終点でした。

終点南春川駅では折り返し時間があったのかそのまま停車し、車内の様子なども撮影できましたので、韓国にお住まいの方や、韓国に何度も足を運んで市内バスに乗車している方には全然珍しくないと思いますが、日本のバスとは少し様相が異なる韓流市内バスの様子も取り上げたいと思います。

行先表示は前面こそLEDが導入され、頻繁に切り替わることで様々な情報を表示(英文標記もあります)しているのは大いに評価できる事で、起点と終点の地名が羅列してあっても、どちらの方向へ向かうバスか分からない…という事が多い韓国市内バスの弱点を克服しています。


側面の行先・経由地案内は韓国の地方市内バスの典型といえるサボを用いており、その上部には黄色字で「天然ガスバス」と書かれていますが、この標記も韓国の市内バスでは当り前で、天然ガス車が市内バスで広く普及している韓国らしいものです。


車内に足を踏み入れるとまず目に付く運賃箱は、日本に比べると簡素なただの箱、その脇に釣銭機も併設していますが、ICカードリーダーは別付けとなっており、ここでは複数種のカードに対応するためか2種類のリーダーが設置されています。

ただSeoulから電車で一本、その電車もT-moneyなどのICカードが使えるにも関わらず、2月の段階では春川市内バスでの相互利用は実現しておらず、「交通カード150W割引」という案内が出ているにもかかわらず、MAKIKYUをはじめ多くのユーザーが居るT-moneyなどが利用できないのは残念な限り、MAKIKYUもこの時は現金で乗車したものでした。
(韓国では既にSeoulやその周辺の京畿道と、釜山における交通カード相互利用が実現しており、それ以外でも相互利用が拡大して既にT-moneyが江陵市内バスでも利用可能な程ですので、春川でも交通カードの早期相互利用化に期待したいものです)


客室を見渡すと前中扉で通路を広く確保した車内は、日本の都市型路線バスに近いものですが、やや広めの中扉は真ん中に手すりが設けてあり、座席もビニール張りとなっている辺りは、日本と趣が異なるものです。


そしてこのバスではLEDによる次停留所案内装置も装備しており、車内放送だけでなく、ハングル表示ながらも停留所名を視覚で認識できるのは、放送が聞きにくかったり聞き逃した際には有り難いものです。

特にマイク案内などは全くない韓国の市内バスともなれば尚更で、Seoulなど他都市でもLEDによる次停留所案内装置を設置しているバスが増えている事は喜ばしい限りで、写真は上段が「この 停留所」、下段が「春川中学校」をハングルで表示したものです。


また運転席も片言で技士(運転士の事を韓国ではこの様に呼びます)の方に断りを入れて撮影してきましたが、日本とは逆の左ハンドル車だけあって、サイドブレーキやシフトレバー、ドアスイッチの位置などに大きな特色が見られます。

乗車したバスは大宇製だけあって、メーター配置などを見ると日本で走っていてもおかしくなさそうな雰囲気ながらも、日本の既存車種とは何となく異なるものですが、これが現代AEROCITYともなると三菱ふそう製のバスに良く似たものも見られますので注目です。

あと江原道では春川市と江陵市以外でも、MAKIKYUが2月に訪問した際には日本の旅行者が余り乗車する機会はないと思われる路線バスにも幾つか乗車していますので、こちらも近い内に取り上げたいと思います。


マイタウンライナー 深夜急行バス北総監獄線運行開始~辺境の地に深夜急行バスが2路線も…

2011-05-08 | 北総監獄

数日前MAKIKYUは、余りに高額な運賃で悪評名高い「開発を止めた某鉄道」(元○○開発鉄道)沿線にある首都圏の辺境・北総監獄(千葉ニュータウン)へ足を運ぶ機会があったのですが、その際には見慣れないバス停の姿を見かけたものでした。


そのバス停は深夜急行バスの降車専用停留所で、最初は成田空港交通が運行する深夜急行バスの停留所増設かと思いましたが、良く見ると千葉市内の路線バスなどを運行する平和交通の停留所でした。

そのため既存の成田空港交通とは別に、北総監獄に新たな深夜急行路線が開設される事になり、MAKIKYUは深夜急行バスが1路線あるだけでも充分過ぎる辺境の地に、複数の深夜急行路線が必要なのだろうか…と感じてしまったものでした。

ちなみにこの新路線は、「マイタウンライナー 深夜急行バス 北総監獄線」と称しており、GW明けの5月9日から運行開始となります。

 
バス停にその案内チラシも吊るしていましたので、そのチラシを持ち帰って概要を見てみましたが、以下に成田空港交通が運行する深夜急行バス「有楽町・北総監獄線」との違いを記したいと思います。
(以下(成)成田空港交通(平)は新規参入の平和交通を表します)


・運行時刻(主要停留所のみ記載)
(成)有楽町駅100・東京駅八重洲口105発→上野駅120発→金町駅157発→松戸駅207発→北総監獄中央駅北口330着(終点)
(平)銀座駅030・東京駅八重洲口035発→北総監獄中央駅北口155着→印旛日本医大駅215着(終点)
どちらも当然ながら平日深夜のみの運行で、土休日や年末年始などは運休。


・運賃
(成)有楽町駅・東京駅~北総監獄中央駅北口 2500円
(平)銀座駅・東京駅~北総監獄中央駅北口 3000円(PASMO割適用時2400円)

(成)は上野駅・金町駅・松戸駅からの乗車も可能で、上野駅~北総監獄中央駅間2200円、松戸駅~北総監獄中央駅間は1000円。

(平)は東京駅八重洲口の後に兜町を経由し、こちらからの運賃も銀座駅・東京駅八重洲口と同額。PASMO/SuicaはSF残額の使用のみ可能で、車内でのチャージ(入金)は不可と告知。
(成)の始発有楽町駅と、(平)の始発銀座駅は徒歩でも数分程度の距離で、実質的に始発地点は大差なし。

東京駅~北総監獄中央駅間を利用した場合、通常運賃は(平)の方が500円も高いものの、PASMO割で(成)より100円安くなります。

とはいえ(成)は北総監獄中央駅へ向かう場合、上野駅からの乗車で2200円とやや安くなり、東京~上野間のJR(150円)を追加しても2350円。

また都心からの終電が比較的遅い松戸(松戸本町)からの乗車では、鉄道での普通運賃ですら700円以上する区間を、深夜帯に1時間程度乗車しても1000円という運賃設定は、ただの深夜バスとして考えても破格。

東京~松戸間のJR(380円)+松戸本町~北総監獄中央駅間の(成)深夜急行バス(1000円)の合計額(1380円)は、宝町・日本橋~北総監獄中央駅間の鉄道運賃(1070円/押上・高砂経由)より少し高い程度。

(平)のバスが東京駅を出発した後にJRで日暮里乗り換えで松戸へ向かい、(成)のバスを捕まえる事も出来る事を考えると、運賃面では(成)が圧倒している気がします。


・所要時間/経由地
(成)は国道6号線など全区間一般道路を走行し、東京駅八重洲口~北総監獄中央駅間で2時間25分。
但し北松戸駅入口以遠は降車専用で早着する事もあり。

MAKIKYUが今までに何度か(成)の深夜急行バスに乗車した限りでは、北総監獄中央駅に3時10分頃到着しており、実質的な所要時間は2時間強。

松戸市内のJR常磐線沿線~新京成線沿線などを経由し、新鎌ヶ谷駅から「開発を止めた某鉄道」沿線に入り、北総監獄内では西白井駅・白井駅に停車し、北総監獄中央駅北口が終点。

都内だけでなく、千葉県内でも松戸本町(松戸駅から徒歩3分程度)で乗車可なのは大きな利点。

(平)は京葉道路を経由する模様で、東京駅八重洲口~北総監獄中央駅間で1時間20分と早いのは評価できるものの、都心の出発時間が比較的早いため、早く目的地に到着(概ね帰宅)できる利点はあるものの、深夜の用事が長引いた時や、都心以遠からの終電後における交通機関としての使い勝手には難有り。

市川・船橋市内のJR総武線沿線~船橋・鎌ヶ谷市内の東武野田線沿線を経由し、こちらも新鎌ヶ谷駅から「開発を止めた某鉄道」沿線に入るものの、都心以外では降車のみの扱い。

北総監獄内では西白井・白井両駅の後に小室駅にも停車し、その後北総監獄中央駅圏では北総監獄中央駅だけに留まらず、MAKIKYUがバス停を見つけた「イオン映画館(シネマ・スポーツ館)」をはじめ、多数の停留所が設けられている。

また(成)のバスが走らない印西牧の原・印旛日本医大駅やその周辺にも停留所が設けられ、北総監獄東部でも終電後に深夜急行バスで帰宅できるエリアが拡大している。


・使用車両
(成)はMAKIKYUが乗車・目撃した限りでは、Kanacカラーの三菱ふそうエアロバスで、多客が見込まれる時は増車される。
横4列の典型的な高速・観光バスといった車両であるものの、最後尾にトイレが設けられているのが特徴。
(平)はチラシをみる限りでは日野新型セレガであるものの、他車種の高速車も保有しており、トイレの有無は不明。


この様に両者を比べると、有楽町/銀座・東京駅周辺~北総監獄を結ぶ深夜急行バスと言う点では共通するものの、途中経由地や運行時刻などに大きな違いが見られ、完全な競合路線とは言い難い状況という気がします。

MAKIKYUとしては所要時間こそ長いものの、運行時間帯や途中乗車が可能な事などを考えると、(成)の方が使い勝手が良い気がしますが、遅い時間の帰宅では乗り換えナシで早く帰りたい場合や、(成)の通らないバス停を利用する場合などには(平)の利用価値もあるのでは…と感じる所。

(平)も都心からの終電時刻が比較的遅い西船橋駅辺りでの乗車が可能になれば、結構使い勝手は良さそうですし、(成)も白井駅~北総監獄中央駅への途中、小室駅に停車する程度の対抗策は必須の気がします。

(成)のバスが北総監獄中央駅到着後、成田方向へ回送している事を踏まえると、北総監獄中央駅以東への路線延伸があっても良いかもしれません。

ただ北総監獄と言う辺境の地には、深夜急行バスは1路線が走るだけでも上等すぎる気がしますし、MAKIKYUが(成)のバスに何度か乗車した限りでも、北総監獄内まで乗り通す乗客数は指の数程度ですので、2路線はどう考えても過剰な気が否めません。

また北総監獄から比較的至近のJR成田線沿線では、一時期終電後に我孫子駅発の深夜バスが運行されたものの、事業者の撤退も絡んで比較的短命に終わったという前例もあります。

そのため今後2路線となる北総監獄への深夜急行バスが、2路線共に共存出来るのかも気になる所で、少なくとも共倒れになる事だけは避けて欲しいものですが、平和交通の参入で、京成グループ(成田空港交通)に今後新たな動きが生じるのかも気になる所です。

ちなみに両者のHPは以下のアドレスになり、それぞれのHPでも自社の深夜急行バスに関する概要等が掲載されています。

成田空港交通 http://www.nariku.co.jp/
平和交通 http://www.heiwakotsu.com/


臨時快速「リアス・シーライナー」のDVDを入手

2011-05-07 | Weblog


MAKIKYUは先月末にネット上で、千葉県内の某3セク鉄道社長が代表を務める会社が発売する、臨時快速列車「リアス・シーライナー」の前面展望を収録したDVDの購入を申し込み、先日そのDVDが手元に届き、再生確認を兼ねて少しだけその内容を見たものでした。

臨時快速列車「リアス・シーライナー」は、夏休みの時期などに不定期で仙台~八戸間を、小牛田・前谷地・気仙沼・盛(Sakari)・釜石・宮古・久慈経由で運行する臨時列車で、経由路線は東北本線・石巻線・気仙沼線・大船渡線・三陸鉄道南リアス線・山田線・三陸鉄道北リアス線・八戸線(三陸鉄道の2路線以外はJR線)と多岐に及びます。

名前の通り東北地方太平洋側のリアス式海岸が続く三陸沿岸を海沿いに進む列車で、走行区間は非電化ローカル線が大半を占める事もあって、全区間を走破するとなると、乗車だけで丸一日を覚悟する必要がある程です。

MAKIKYUは残念ながら「リアス・シーライナー」には全区間どころか、一部区間の乗車すらないのですが、この列車の走行区間は全て最低1回以上は乗車しており、特に気仙沼線などは昨年夏にも乗車機会があったものでした。

しかしながら「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方には、この場で説明しなくてもご存知かと思いますが、この列車の運行区間の大半は3月に発生した東日本大震災の津波被害による被災地域となっており、沿線各市町村では物的被害と共に多くの人命が失われています。

戦後最悪の災害によって犠牲になられた方や、今もなお避難生活を続けている方が多数居られる事を考えると、非常に心が痛むもので、被災された方にはこの場より見舞い申し上げたいと思います。

また未曾有の大災害となった東日本大震災では、当然ながら被災地域を走る鉄道も大きな被害を受け、現段階でも「リアス・シーライナー」運行区間でもある気仙沼線柳津(Yanaizu)以北の三陸沿岸各線区は、三陸鉄道北リアス線の一部区間(宮古~小本間・陸中野田~久慈間)を除き、八戸線階上(Hashikami)以南の全てと言う広域で不通となっており、その復旧見込みも立たない状況です。

特に三陸鉄道は北リアス線一部区間の早期再開を果たしたとはいえ、自力でのこれ以上の運転再開は不可能との見解を示しており、不通区間の再開は被災地域復興にも欠かせない存在とはいえ、今後公的支援等が不可欠な状況で、台風被害により路線廃止となった高千穂鉄道の様な事にはならない事を願うばかりです。

また今回購入したDVDは長丁場となる臨時快速列車「リアス・シーライナー」の全区間をノーカットで収録しているため、全5巻9枚組、その価格も特別価格で大幅に割引されているとはいえ、合計で14000円を超えており、決して安いとは言い難いものです。

ただJR東日本が東日本大震災のよる津波被災区間は、責任を持って復活させる宣言をしたものの、地盤沈下による冠水地域の存在や、被災地域の復興計画によっては路線移設などもありうるという見解を示しており、駅舎や軌道の流失などが相次いでいる事なども踏まえると、震災前の姿がそのまま蘇る事はまずない状況です。

そのため東日本大震災前の在りし日の姿を収めたDVDと言う意味でも、今回入手したDVDは貴重な記録となりますが、これに加えて購入金額の半分が、被災地域への復興支援金に充てられる事になっており、微力ながらも復興への一助になれば…というのも、今回のDVD購入の大きな動機となっています。

東日本大震災による津波被害の被災地や、その沿線を走る鉄道の復興は相当な年月を要する事になると思いますが、今後「リアス・シーライナー」の列車設定が復活するか否かは別として、再び三陸沿岸が鉄路で結ばれる日が訪れる事を願いたいものです。


江陵市内を走る市内バス~単色に近い派手な装いに…

2011-05-05 | バス[大韓民国]

MAKIKYUが2月に韓国へ出向き、Seoulから高速バスで江原道の江陵(Gangneung)へ足を運んだ際には、以前「MAKIKYUのページ」でも取り上げた「パダ(海)列車」の乗車時刻まで余裕があり、また高速バスターミナルと江陵駅は若干距離が離れていて徒歩での移動も厳しい事から、市内観光も兼ねて市内バスにも乗車したものでした。


江陵は以前にも足を運び、その際にも市内バスに乗車していますが、2月に久々に江陵へ出向いた際には、市内バスの装いが様変わりしており、最近の韓国における市内バスのトレンドともいえる単色に近く、Seoulの支線バスを連想させられる派手な黄緑色の装いになっていたのは驚いたものでした。

また今回は乗車機会がなかったものの、バスターミナルでは座席バス(一般の市内バスに比べて座席数が多く、また少々豪華な座席を装備しているものの、運賃もやや高めに設定されており、市内バスにしては比較的長い距離を走る路線が多いです)も目撃しており、こちらも非常に目立つ紫色の装いとなっていましたが、どちらのバスも完全な単色ではなく、車体下部が濃いグレーになっているのが特徴です。


ちなみに江陵の市内バスでは現代(Hyundai)製のAEROCITYにも乗車機会はありましたが、写真で取り上げた大宇(Daewoo)製のバスが大半を占めており、街中を行き交う市内バスを見る限り、8割以上が大宇なのでは…と感じたものでした。

あとMAKIKYUが市内バスで江陵市内を回った際には、5000W札の絵柄に用いられている栗谷・李珥の生家・烏竹軒(Ojukheon)や、東海(日本海)に面した鏡浦(Gyongpo)などに足を運んだものでした。

その中でも烏竹軒は市内中心部からバスで15分もあればアクセスでき、市内バスの本数も頻発していますので、江陵市内で少し時間が空いた際などに、足を伸ばすにも手頃な場所ですので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方も江陵へ足を伸ばす機会がありましたら、訪問を検討されると良いかと思います。


大分バスで活躍する富士重工製車体の日野車~7Eボディは多数が活躍

2011-05-02 | バス[九州本土]

MAKIKYUが2月に大分に立ち寄った際には、大分県内では先日取り上げた亀の井バス以外にも、大分市内で県内最大手を誇る大分バスの路線バスにも乗車する機会がありました。

大分バスは以前近鉄系列だった事も影響してか、日野自動車製のバスが大半を占めているのですが、日野製でも純正車体や九州では多数が活躍する西日本車体工業(西工)製ではなく、富士重工製の車体に日野の下回りを組み合わせた、全国的に余りメジャーとはいい難いバスが多数活躍している事でも知られています。

他地域では幾つかの事業者が、富士重工製の日野車を好んで導入しており、三菱製との組み合わせに比べると数も多いですが、九州で富士重工+日野の組み合わせとなっているバスをまとまった数で走らせている事業者は大分バスのみとなっています。

また大分バスは九州の路線バスらしく、高速バスで共同運行も行っている業界最大手の事業者にも影響されたのか、中扉が4枚折戸の車両が、自社発注の大型路線車では多数派を占めており、この扉配置で富士重工+日野の組み合わせというバスは、大分バスを代表する存在と言っても過言ではありません。

富士重工がバス車体製造から撤退し、末期は日野製との組み合わせも取りやめとなった事や、大分バスでも中古車やメーカー純正使用の新車が続々と入っている事などから、近年では特徴的な富士重工+日野の組み合わせというバスばかりという状況ではありませんが、それでも大分市内の中心部などでは結構な数を見る事が出来ます。

その中でも比較的古い5Eボディを載せた車両となると、全国的にも数を減らしている古参車だけあって遭遇頻度はかなり低くなりますが、7Eボディとなればまだまだ結構な数が走っており、その気になれば比較的容易に乗車できます。

MAKIKYUが大分市内で多少の時間を確保できた際には、この大分バスの名物車両に乗車して何処かの鉄道駅へ抜けられれば…と思い、市内中心部で行き交うバスを観察しながら、富士重工製の日野車で適当な行き先へ向かうバスが来れば…と思っていましたが、時間や行き先の兼ね合いで、乗車する事になったのは大学病院(大分大学とは方向が全く異なりますので要注意です)行きで、都心部から郊外へ向かう30分弱の小旅行を楽しんだものでした。

 
車両はラッピングを纏った車両でしたので、同形車で比較的渋い印象の大分バス標準塗装(塗りわけなどは異なりますが、色合いを見ると、全国有数の規模を誇る某政令指定都市の市バスを連想する方も居られると思います)を纏ったバスの写真も合わせて掲載しますが、乗車した車両は見た目はさほど古さを感じないものの、平成3年式と既に車齢20年に達しています。

そのため大都市圏ではなかなか乗れない車両になっており、またこの年代の大型路線車は個人的に結構好感を持っている車両が多い事もあり、なかなか良い車両に乗れたと感じたものでした。


ちなみにMAKIKYUがこのバスに乗車した際には、「桑原上」というバス停まで乗車し、その後徒歩5分程度の賀来(Kaku))駅からJRに乗車したものでしたが、「桑原上」は「くわばるかみ」と読み、車内で次停留所名を告げるアナウンスが流れた際には、その手前の「桑原下」バス停と共に、如何にも九州らしさを感じさせられたものです。