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済州島・西帰浦市を走る市内バス~運行地域は限られるものの…

2015-02-28 | バス[大韓民国]

先日「MAKIKYUのページ」では、韓国済州島・済州(Jeju)市を走る市内バスに関して取り上げましたが、済州島では済州市だけでなく、西帰浦(Seogwipo)市内でも市内バスが走っています。

西帰浦市内を走る市内バスは、旧市街や中文(Jungmun)地区、両者間を結ぶ路線などが存在しているものの、これらから離れた地区では専ら市外バスが地域の足を担っています。

旧市街~中文地区間の移動では、両者は速達便と緩行便の様な棲み分けがされており、市内バスを利用するのは大抵地元客、市外バス運行区間でわざわざ市内バスを利用する外国人観光客は少ないと思います。


ただ物好きのMAKIKYUは両者の乗り比べも兼ねて、昨年6月に済州島を訪問し中文地区→旧市街へ移動する際に、敢えて西帰浦市内バスに乗車したものでした。

西帰浦は地方都市と言う事もあり、車体長がやや短い大型ショート車が主流を占めており、MAKIKYUが西帰浦市内で乗車した市内バスは、全て大型ショート車でした。


その中でも中文地区→旧市街へ移動する際に乗車した市内バスは、市内バスにしては少々豪華な座席が装備されているのも特徴と感じたものでした。


済州島の路線バスは、市外バスや済州市内バスも含め、LCDモニターによる次停留所名案内装置が取り付けられていたのも有難いと感じたものでしたが、済州名物のオレンジを基調としたデザインも、土地柄が現れていて好感が持てると感じたものでした。


運賃箱も韓国の市内バスでよく見かけるただの箱ではなく新型運賃箱が装備され、済州島内を走る市外バスや済州市内バスと同様にT-moneyなどの全国交通カードにも対応、離島の地方都市ながらも侮れないと感じたものでした。
(済州島内の市外バスと済州市内バスの運賃箱は、ただの箱でした)


西帰浦市内バスは、この路線以外に旧市街でも乗車機会があり、こちらも大宇製の大型ショート車に当たったものでした。

年式こそ新旧が混在しているものの、西帰浦市内ではこの車種が最もよく見かける存在と言っても過言ではありません。


ただ中には韓国では比較的少数派の大宇製大型ワンステップ車(それでもバス大国の韓国だけあり、全国各地を探せば結構な数が走っています)の姿も見かけたもので、この車両は少々際立つ存在と感じたものでした。

 
現代製の市内バス車両も、乗車機会こそなかったものの、旧市外中心部では姿を散見し、済州市と同様に装いも色々…という状況でした。


また西帰浦市内では、幾つかの観光スポットを巡り、市内中心部ではオルレ市場と言う市場内も散策したものでした。

 
ここでは1時間程度適当にぶらりと市場内を散策しておやつなどを買い食い、地元民が仕込んでいたキムチのおすそ分けも頂く状況でした。

韓国へ足を運ぶと市内バス乗車と共に、現地人にとってはありふれた日常と感じる事も面白く、観光名所巡りだけでなく土地の日常を体感するのも一興と感じたものでした。


済州市内を走る市内バス~大宇製2段ステップ車が主力ながらも…

2015-02-23 | バス[大韓民国]

MAKIKYUが昨年6月に韓国・済州島を訪問した際には、島内の移動手段として主に市外バスを利用し、島内各地を移動したものでしたが、済州(Jeju)・西帰浦(Seogwipo)の両市街地周辺では、市外バスの他に市内バスも運行しており、こちらにも乗車機会がありました。

済州市の市内バスは、市外バスと異なり前中扉車が用いられ、韓国の市内バスでは標準的な前乗り中降り、市外バスと同様にT-moneyなどの交通カード利用も可能となっています。

済州市中心部では、市外バスの停車停留所相互間であれば、市内区間のみで乗車する事も可能なものの、概ね市内バスの方が運賃が割安に設定されており、市内区間のみの利用で両者が併走する区間であれば市内バスの方が…という状況になっています。

MAKIKYUは済州港や新済州方面へ足を運ぶ際に、旧市街から市内バスを利用した程度ですが、路線によっては空港を経由するものもあり、外国人向けとは言い難い面もあるものの、空港~済州市内間の足としても利用されています。


車両は韓国の市内バスで典型的な、現代や大宇製の2段ステップ車が主流を占めており、市内バス用の車両は専ら前中扉車となっています。


市外バスと同様に大宇製の方が多い様に感じ、現代製はは比較的新しい車両しか目にしませんでしたが、三菱エアロスターを連想させるデザインの、比較的年式の古い車両も存在しているのか気になります。


済州島から離れ、木浦へ向かう高速船に乗船する前に、済州市内中心部からふ頭へ向かう市内バスに乗車した際には、大宇製ノンステップ車に当たり、2段ステップが主流ながらも、低床車も散見する状況でした。

 
近年韓国の市内バスでよく見られる、路線性質別の塗装統一は行われておらず、事業者によって塗装が異なる辺りは、日本の中堅事業者数社が路線バス運行を担う地方都市を連想させられたものでした。

市外バスと同一事業者が運行するバスの中には、市外バスと同様の塗装をしたバスも活躍しており、系統や扉数を別とすれば、これは市外バスと車両面では大差ない様にも見受けられたものでした。

また西帰浦市でも市内バスに乗車する機会がありましたが、こちらに関しても近日中に別記事で追って取り上げたいと思います。


汽車の走るテーマパーク「エコランド」園内の様子

2015-02-22 | 海外その他

一月程前に「MAKIKYUのページ」では、済州島内にあるエコランド内を走る汽車に関して取り上げましたが、今日はその続編として園内の様子などを取り上げたいと思います。


エコランドは済州市中心部から南朝路(Namcheoro)を経由し、西帰浦(Sogwipo)へ向かう市外バス(730番)で約20分程、済州市街地の南東に位置しています。

園内を走る汽車に乗り、途中下車しながら各駅周辺の散策を楽しむスタイルのテーマパークですので、専ら屋外行動となり、園内の汽車も当然空調車ではありませんので、雨天時や猛暑・酷寒機などは余り…と感じます。

ただ陽気の良い時期に済州を訪問する機会があれば、訪問するのも悪くないと感じ、昨年初夏にMAKIKYUが訪問した際も「暑くも寒くもなく、天候も悪くない」状況でしたが、済州滞在日を何日か確保できるのであれば、訪問日を予め確定させず、何日かの候補日で天候の良い日を選んで訪問した方が…と感じます。

エコランドの入場料は大人1名で12000W、決して安いとは言えない金額ですが、MAKIKYUが済州への足として利用したJHフェリー(全羅南道・長興~済州・城山)の乗船日から1週間以内の使用済乗船券提示で500W割引となっており、他にも各交通機関の中には同種の特典を設けている所もある様ですので、この様な特典が利用できれば多少割安になります。

12000Wもの入場料を払い、汽車を乗り通しておしまいと言うのは少々勿体無く、園内も散策するとなると結構な時間を要します。

MAKIKYUは市外バスターミナルで済州名物コギククスの昼食を済ませ、昼過ぎに市外バスでエコランドへ向かい入場した後は、閉園時刻が迫る17時頃(時期によって閉園時刻は異なります)まで園内を散策・見物していたものでした。


園内では日本語は殆ど通用せず、日本人の訪問自体も余り多くないのでは…と感じたものでしたが、入場券売り場の案内などは4ヶ国語表記、日本語のパンフも用意されており、一応日本人観光客の訪問も想定している様な雰囲気でした。
(外国人は済州島のみ中国人がノービザ訪問可能な事もあってか、中国からの訪問が圧倒的に多いと見受けられ、島内にある他の観光地でも、中国からの観光客を多数見かけたものでした)


園内はエコブリッジ駅~レイクサイド駅間を除くと、各駅間を徒歩で移動する事は基本的に不可能となっており、列車も片方向のみの運行、そして起終点のメイン駅へ戻ってきたら退場→再入場制度なしですので、先の駅へ行ったら手前に戻る事は…という状況なのは要注意です。

途中駅は…

 
エコブリッジ駅→駅前から水上通路を使って湖を横断する散策コース~レイクサイド駅へ到達

 
レイクサイド駅→周辺に湖の畔に風車などが存在

 
ピクニックガーデン駅→駅前を起点に1周30~40分程度の森林浴をしながらの散策コースが存在


グリーン&ローズガーデン駅→駅近くにバラなどの庭園が存在

となっており、グリーン&ローズガーデン駅は季節駅(時期によっては通過)となっています。


汽車は蛇がとぐろを巻いているかの如くと言った雰囲気の曲線が至る所に存在し、敢えて距離を稼ぐ事で、園内の大きさの割には汽車への乗車や車窓が楽しめる様になっていると感じられ、乗車中には写真の様な光景も至る所で…という状況でした。

またピクニックガーデン駅は、駅前からも列車の編成写真撮影が最も容易と感じ、森林浴をしながらの散策コースも含め、個人的には園内で最もおススメのポイントと感じたものでした。


ピクニックガーデン駅を起点とする散策コース途中には無人カフェ(有料でセルフサービスのインスタントコーヒーなどもあり)も設けられ、無人カフェの建物脇にはハンモック(80kg以内の注意書きあり)もあるなど、リゾートの島へ来たらこんな所でゆっくりと過ごすのも…と感じる雰囲気でした。


MAKIKYUも散策途中ここで一休み、ハンモック利用は初めてでしたが、その気になればエコランドの園内に一日滞在する事も…と感じたものでした。

済州島で汽車(鉄道)に乗車できる所という意味でも、興味があれば訪問価値ありと思いますが、園内でも食事は可能なものの、内容が限られており済州名物などは…と感じたのと、メイン駅へ一度戻ってしまうと再入場できないシステムは、今後改善の余地ありと感じたものでした。


小田急1000形・リニューアル車に初乗車~概ね期待通りの仕上がりになったと実感

2015-02-16 | 小田急グループ

今月に入ってから、MAKIKYUは小田急線に乗車する機会があったのですが、その際には今年の新年挨拶でも写真を掲載した、小田急1000形リニューアル車にも初めて乗車したものでした。

登場当時は小田急初のステンレス車として斬新に感じた1000形も、既に登場から概ね25年程度が経過、結構草臥れた印象が否めない状況になっていました。

そのため8000形のリニューアルが終焉を迎える頃から、そろそろリニューアルを…と感じていました。


昨年のリニューアル実施発表、年末には試運転列車の運行を目撃(写真)、そして今年に入ってから実際に営業開始した情報が出廻りはじめたら、近日中に是非一度は…と思っており、先日の1000形リニューアル車乗車は絶好の機会でした。

リニューアル車の風貌は、ブルーの帯色が4000形や2000形一部編成の如く濃くなり、行先表示もフルカラーLED化されるなど、最近の2000形一部編成に近い雰囲気となっています。


しかしながらライトが取り替えられ、屋根上の冷房機器形状も変化している事は、デザイン的にはよく似た雰囲気の2000形とは大きく異なる点と言えます。


フルカラーLED化された行先表示は、2000形とは表示内容や字体が異なり、4000形に近い雰囲気となったのは少々意外と感じたものでしたが、現在行先表示に3色LEDを用いている2000形も、交換時には1000形リニューアル車仕様に改められるのか否か気になる所です。

車内に足を踏み入れると、座席モケットが平成の小田急通勤型車両では標準的な赤系ではなく、緑系に改められたのが大きな特徴となっており、座席自体もバケット化、大型の袖仕切りは2000形でも近年よく見る様になったタイプです。


座席自体の硬さも、硬めだった8000形リニューアル車に比べると軟らかく、2000形と大差ないレベルなのでは…と感じたものですが、座席下のヒーター形状はリニューアル前と大差なく、この辺りは最新型車ではない事を実感させられる点かと思います。


化粧板も4000形の様な無地ではなく、きちんと柄入りになっているのも良いと感じたもので、首都圏では近年簡素な雰囲気の車両が増えている事も踏まえると、結構引き立つ車両に仕上がったのでは…と感じたものでした。

3000形の如く、ドア部分のみ色彩を変えているのも大きな特徴で、こちらもきちんと柄入りになっていますが、ドアのガラス部分が平滑化されたのは評価できるものの、ガラスを押さえる金属枠が少々目立つのでは…と感じ、これは3000形の如く黒く仕上げるなどもう一工夫があっても…と感じたものでした。


ドア上にはLCDモニター2面による情報案内装置も設けられ、この点は3色LEDによる文字案内で、同時期の新造車よりやや見劣りが否めなかった8000形リニューアル車に比べると大きな進歩と感じます。


車内蛍光灯がLED化されているのも、最近のリニューアル車らしく、優先席付近だけ蛍光灯の色合いを変えている取り組みは、他社でも今後もっと取り入れられれば…と感じたもので、車端部の窓が廃止されているのも、リニューアル車の大きな特徴と言えます。

またつり革の吊り輪が水色に改められ、天井に水色のラインが描かれた事や、足元に金属レールの様なものが設けられている事などは、他の通勤型車両では余り見受けられない独特な特徴と言え、結構個性の強い車両に仕上がっていると感じたものでした。


メカ的にも運転台や下回りなどが取り替えられ、8000形リニューアル車の更に上を行く存在と感じたものですが、運転台部分には「登山線入線禁止」のテプラも見受けられ、このテプラが剥がれる日は何時来るのだろうか…とも感じたものでした。

まだ物珍しく感じる1000形リニューアル車も、あと数年すればありふれた存在になると思いますが、今後リニューアル内容の変更・追加などが行われるのか否かも気になる所です。

欲を言えばこの点は…と感じる所もあるものの、リニューアルは概ね期待通りの仕上がりになったと実感しており、1000形のリニューアル進捗も予定通り進む事を願いたいと感じたものでした。


山陽新幹線開業40周年・記念キャンペーンCMも…

2015-02-10 | 鉄道[新幹線]

今日から首都圏では超高額運賃で悪評名高く、辺境北総監獄(千葉ニュータウン)を走る「開発を止めた某鉄道」(元○○開発鉄道)が、更なる運賃値上げを行い、「驚愕の悪夢」とも言える凄惨な状況になっています。
(一方首都圏都市鉄道の中で、中距離運賃が比較的割安な事でも有名な東京メトロは、1日乗車券の値下げを断行しており、こちらは福音と感じる方も少なくないと思います)

 
千葉県内をはじめ首都圏各地にお住まいの方や、公共交通事情に詳しい方であれば、、「驚愕の悪夢」とも言える凄惨をご存知の方も多いと思いますが、一方西日本に目を移すと、山陽新幹線が来る3月15日で全線開業から40周年を迎える事を記念し、沿線の岡山~福岡地区を対象に、山陽新幹線を利用した関西への旅の魅力を伝えるTVCMの放映を昨日発表、今日からオンエアとなっています。
(写真は「MAKIKYUのページ」使用画像の中で、山陽新幹線の開業当初と、開業40年を経た現在を代表するイメージ画像です)

日頃首都圏に身を置くMAKIKYUは、このCMを直接TVで見る機会はまずないのですが、「あしたセレンディピティ」という特設サイト内でも、このCM動画を見る事が可能になっており、開設されたばかりの特設サイト内にあるこの動画を早速見たものでした。

大阪市内の名所をはじめ、近年大改装された大阪駅の様子などが映るCMはJR西日本らしいと感じたもので、CM映像と共に流れる楽曲「Serendipity」の歌声などもなかなか良いものと感じたものです。

「私鉄王国」とも称され、国鉄→JRへの転換後はJRの躍進も…という関西は、首都圏と並び都市鉄道が発達しており、見所も多数存在しますので、大阪をはじめ京都・神戸など各地のどこかを毎年1~3回程度は訪問、訪問回数も既に30回以上は…という状況ですが、それでもまた行きたいと感じるエリアです。

日頃首都圏に身を置くMAKIKYUが、山陽新幹線を利用して関西へ足を運ぶ機会はまずなく、むしろ関西以遠へ向かう際に東海道新幹線から直通の「のぞみ」号に乗車する事が大半、関西へ向かう際にはJR在来線か東海道新幹線ばかりと言う状況ですが、このCMを見るとますます関西へ足を運びたいと感じたもので、興味がある方は「あしたセレンディピティ」という特設サイトへ是非アクセス頂き、サイト内のCM動画も是非見て頂ければ…と感じたものでした。

ちなみに特設サイト「あしたセレンディピティ」のアドレスは以下の通りです。
http://ashita-serendipity.jp/


「開発を止めた某鉄道」がまた値上げ~更なる利用客の逸走も…

2015-02-10 | 北総監獄

首都圏を走る鉄道の中では、余りに高額過ぎる運賃で悪評名高く、また首都圏の辺境・公共交通の不毛地帯とも言われている北総監獄(千葉ニュータウン)を走る「開発を止めた某鉄道」(元○○開発鉄道)の惨状は、「MAKIKYUのページ」でも時折取り上げており、ご存知の方も多いかと思います。


しかも昨年末には、ただでさえ余りに高過ぎる運賃を更に値上げする事を発表しており、この事をご存知の方も多数居られるかと思いますが、今日2月10日から「更に値上げした激高運賃」の適用が始まります。
(写真は2007年時点での「開発を止めた某鉄道」駅掲出運賃表で、事情を知らない方は余りの凄まじさで目玉が飛び出る程かと思います)

開発を止めた某鉄道」側では、今日の運賃改定では通学定期券運賃を据え置くと共に、普通運賃や定期券運賃の値上げ幅も僅かである事を盛んにPRしていますが、元々余りに高額過ぎる運賃が更に…という有様ですので、都市鉄道における最高額運賃路線としてギネスブック入りを狙っているのでは…と勘繰りたくなる程です。

値上げ(改定)前と値上げ後の、「開発を止めた某鉄道」主要区間における運賃を比較すると、以下の様になります。

京成高砂~新柴又間・1.3km(初乗り運賃)
普通運賃(現金)190円→200円
通勤定期券(1ヶ月)8530円→8570円
通学定期券(1ヶ月)3740円(据置)

北総監獄中央~印西牧の原間・4.7km(両駅からの最安運賃)
普通運賃(現金)290円→300円
通勤定期券(1ヶ月)12790円→12860円
通学定期券(1ヶ月)5390円(据置)

新鎌ヶ谷~北総監獄中央間・11.1km(比較的利用が多い中距離区間の運賃)
普通運賃(現金)560円→570円
通勤定期券(1ヶ月)24300円→24430円
通学定期券(1ヶ月)10570円(据置)

京成高砂~印旛日本医大・32.3km(「開発を止めた某鉄道」の最長区間運賃)
普通運賃(現金)810円→830円
通勤定期券(1ヶ月)34960円→35140円
通学定期券(1ヶ月)15150円(据置)

ただでさえ余りに高額過ぎる運賃に加え、駅間が長いとすぐに初乗り運賃を超えてしまう事や、一部では「メタボ運賃」とも呼ばれ、中距離(11~12km程度)での運賃が極端に高くなっている事などから、他路線と同じ感覚ではとても「開発を止めた某鉄道」は利用できないと言っても過言ではありません。

これも経営が苦しく、路線維持も限界寸前の地方私鉄などであれば致し方ないかもしれませんが、大手私鉄の関連会社である上に、近年では親会社大手私鉄との2重戸籍路線→実質的に大手私鉄の一部となっている現状も踏まえると、異常と言わずして他に…という有様です。

さすがに北総監獄の服役囚(地域住民)も、「開発を止めた某鉄道」の余りの惨状に見かねて、昨年からは有志が動き出し、鎌ヶ谷観光バスが運行を行う「生活バスちばにう」を、新鎌ヶ谷~北総監獄中央間で月~金曜日(祝日に該当する場合は減便特別ダイヤ)のみ運行する程ですが、ただでさえ余りに高過ぎる「開発を止めた某鉄道」運賃が更に値上げともなれば、生活バスちばにうへの旅客転移(逸走)も一層進むのでは…と思います。

ちなみに新鎌ヶ谷~北総監獄中央間の「生活バスちばにう」運賃は、以下の通りとなります。

普通運賃(現金)300円[他に3000円で11枚綴りの回数券設定あり]
通勤定期券(1ヶ月)12000円
通学定期券(1ヶ月)6800円

路線バスは鉄道に比べ、定期券の割引率が低く設定されている事が多く、300円区間の一般的な水準を適用すると、通勤定期券13500円・通学定期券10800円程度になりますが、土日運休と言う事を考慮しても、通学定期券に関しては特に割引率が高く設定されているのも特徴です。

これでも他の鉄道などに比べ、特別安い訳ではないのですが、「公共交通の不毛地帯」と言われる北総監獄の、余りに凄惨な状況が幾分マシになっているという意味では、評価できる所かと思います。

また「開発を止めた某鉄道」新鎌ヶ谷~北総監獄中央間とほぼ同距離の、全国の主な鉄道の運賃と比較すると、「開発を止めた某鉄道」や「生活バスちばにう」の運賃がどの程度の水準かより明確になると思いますので、以下に比較対象例を幾つか挙げたいと思います。

JR東日本・日暮里~新宿(11.3km)
普通運賃(現金)200円
通勤定期券(1ヶ月)5820円
通学定期券(1ヶ月)4640円(大学生)

東京メトロ・新宿3丁目~平和台(11.4km)
普通運賃(現金)240円
通勤定期券(1ヶ月)7990円
通学定期券(1ヶ月)4460円

小田急電鉄・新宿~成城学園前(11.6km)
普通運賃(現金)220円
通勤定期券(1ヶ月)7800円
通学定期券(1ヶ月)3260円

東武鉄道・北千住~松原団地(12.1km)
普通運賃(現金)250円
通勤定期券(1ヶ月)9830円
通学定期券(1ヶ月)3750円

つくばエクスプレス・北千住~三郷中央(11.8km)
普通運賃(現金)370円
通勤定期券(1ヶ月)13310円
通学定期券(1ヶ月)8870円

東葉高速鉄道・東海神~八千代中央(11.7km)
普通運賃(現金)570円
通勤定期券(1ヶ月)23760円
通学定期券(1ヶ月)11880円

富山地方鉄道・電鉄富山~相ノ木(11.3km)
普通運賃470円
通勤定期券(1ヶ月)18250円
通学定期券(1ヶ月)13210円

名古屋鉄道・赤池~浄水(11.3km)
普通運賃400円
通勤定期券(1ヶ月)14690円
通学定期券(1ヶ月)5020円

阪急電鉄・梅田~蛍池(11.9km)
普通運賃220円
通勤定期券(1ヶ月)8620円
通学定期券(1ヶ月)2960円

近畿日本鉄道・難波~東花園(11.9km)
普通運賃300円
通勤定期券(1ヶ月)10800円
通学定期券(1ヶ月)4560円

泉北高速鉄道・中百舌鳥~光明池(12.1km)
普通運賃280円
通勤定期券(1ヶ月)11240円
通学定期券(1ヶ月)6920円

神戸電鉄・湊川~箕谷(12.1km)
普通運賃410円
通勤定期券(1ヶ月)15860円
通学定期券(1ヶ月)7770円

JR九州・博多~篠栗(12.1km)
普通運賃280円
通勤定期券(1ヶ月)8180円
通学定期券(1ヶ月)6400円(大学生)

西日本鉄道・福岡(天神)~下大利(11.6km)
普通運賃290円
通勤定期券(1ヶ月)11290円
通学定期券(1ヶ月)4390円


上記は全国の主な鉄道における11~12km程度の距離を乗車した際の運賃一例ですが、JRや他大手私鉄などに比べると、「生活バスちばにう」でも決して割安な訳ではありません。

大手私鉄の中では運賃水準が割高な部類に入る名古屋鉄道の中で、更に加算運賃が適用されて高額な豊田線、そして都市鉄道の中ではやや割高な部類に入るつくばエクスプレスや神戸電鉄など比べても…という状況で、ニュータウン新線の一つに数えられる泉北高速鉄道などは、一部で高いと騒がれながらもさほど高額な部類に入らない事も一目瞭然かと思います。
(神戸電鉄は路線条件故に致し方ない面もあり、その事をHPでも案内しているなど、旅客に高額な運賃負担を求める事を何とも思っていない「開発を止めた某鉄道」とは大違いです)

ましてや「開発を止めた某鉄道」の運賃水準ともなれば、改定(値上げ)前運賃と地方私鉄の中でも運賃が高額な部類に入る富山地方鉄道(地鉄)を比べても…という状況、「開発を止めた某鉄道」と並び超高額運賃で有名な千葉県内3セク鉄道・東葉高速鉄道と比べても「どんぐりの背比べ」状態(こちらの方が相互直通運転が割安な運賃となっているため、実質的負担はやや低減)です。

通学定期券は「開発を止めた某鉄道」の方が、自治体補助の絡みで一応地鉄よりも割引率が高くなっていますが、地鉄電車は遠距離の定期券利用者向けに電車全線フリー定期券を設定しており、こちらは通学定期券だと13370円・通勤定期券でも23660円(1ヶ月)となります。

そのため地鉄電車で「開発を止めた某鉄道」京成高砂~印旛日本医大間(32.3km)とほぼ同距離の稲荷町~立山(32.4km)間を利用した場合、定期運賃は地鉄電車の方が遥かに安くなります。

両社(青字が「開発を止めた某鉄道」の改定後運賃/緑字が地鉄電車運賃)を対比すると…
普通運賃830円/1000円(えこまいか・Passca利用で実質運賃は若干割引)
通勤定期券(1ヶ月)35140円/23660円(電車全線フリー定期)
通学定期券(1ヶ月)15150円/13370円(電車全線フリー定期)

開発を止めた某鉄道」が実質的に大手私鉄の一部路線と化している実態を踏まえると、ただでさえ余りに高額過ぎる運賃を更に値上げと言うのはとんでもない話で、こんな酷い話は全国各地を探しても他に類を見ないのでは…と感じます。


おまけに「開発を止めた某鉄道」は、料金不要列車の中では最上級と言える様な車両は皆無であるどころか、日本国内の地下鉄線内を走る車両の中では、ダントツのワースト車両とも言われている7260形と呼ばれる旧型かつ消費電力量の大きい陳腐車両を、未だに使い続けている有様です。

他にも質の悪い車両を多数走らせており、運行頻度などの利便性も、首都圏都市鉄道の中では芳しくない部類に入ると思います。


そのため高品質な輸送サービスを提供するために、品質に見合った運賃を設定しているとは到底言い難く、こんな有様では「開発を止めた某鉄道」沿線を中心に「できるだけ 乗らずに済ます 北総線」というタイトルの書籍が出回るのも…と感じます。

公共交通機関の積極利用に努めているMAKIKYUでも、「MAKIKYUのページ」でも以前取り上げた名著「できるだけ 乗らずに済ます 北総線」の書名タイトルの如く、「開発を止めた某鉄道」だけはできるだけ乗らずに済ませ、時折所用で北総監獄へ出向く際にも、極力「生活バスちばにう」の利用に努めたいと思う程です。
(MAKIKYUが最近所用で北総監獄へ足を運ぶ際には、目的地の大半は中央地区です)

「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方も、今日の「開発を止めた某鉄道」における運賃改定(値上げ)に関しての見解等ありましたら、是非コメントもどうぞ。

(以前「MAKIKYUのページ」で取り上げた名著「できるだけ 乗らずに済ます 北総線」に関する記事をご覧になりたい方は、こちらをクリックして下さい)


またも復興航空のATR72が…

2015-02-05 | Weblog

ニュースなどでも盛んに報じられていますので、ご存知の方も多いと思いますが、先日中国・台湾省の復興航空(トランスアジア航空)が運航する旅客機が、同省台北市で墜落する事故が発生しています。

この事故では乗客・乗員に多数の犠牲者や行方不明者が発生した他、地上を走行していたタクシーにも被害が及ぶ惨事が発生となっており、不幸にも今回の墜落事故で亡くなられた方には、この場からも冥福をお祈りすると共に、負傷された方の回復を祈念したいと思います。

また昨年マレーシア航空で大事故が相次ぎ、そして同国を中心に東南アジア各地で勢力を拡大しているLCC・エアアジアでも年末に大事故が発生した事は記憶に新しいものですが、これに加えて復興航空も昨年墜落事故が発生しています。

しかも昨年マレーシア航空で発生した2つの事故(一つは紛争と言う明らかに人為的要因ですが…)は、共にB777という機種だったのと同様に、今回の復興航空事故が昨年の事故機と同機種のATR72だった事は、ただの偶然にしては…と感じ、機体や会社の運航体勢に問題がなかったのかも気になる所です。

ちなみにMAKIKYUは大の飛行機嫌いで、海外へ足を運ぶ際も過半数はJR九州高速船「BEETLE」利用という有様ですが、こんな話を聞くとただでさえ嫌な航空機がますます…と感じてしまいます。
(MAKIKYUは首都圏在住で、出国歴も一応2桁に達していますが、首都圏にあるイミグレーションを利用した事はまだ一度もありません)

不要不急の用件で航空機に搭乗する事は、個人的には絶対に避けたいものですが、何らかの所用等で利用せざるを得ない方も大勢いるかと思いますので、事故の原因究明と再発防止策が講じられ、再び同種事故の報を聞かずに済む事を願いたいものです。


桜島を走る交通局の観光巡回バス「サクラジマ アイランドビュー」~混雑時には代車運行も…

2015-02-02 | バス[九州本土]

先日「MAKIKYUのページ」では、12月に乗車した鹿児島市交通局の観光電車「かごでん」に関して取り上げましたが、同市交通局では「かごでん」以外にも観光向けの循環バス運行も行っており、市街地では「カゴシマシティビュー」と呼ばれる路線が存在します。

これ以外にフェリーで錦江湾を渡った桜島方でも、近年市町村合併で桜島町が鹿児島市に合併→同町営バスも鹿児島市営バスに統合された事から、現在では桜島方でも鹿児島市交通局の路線バスが走っています。

 
こちらも桜島町から継承した一般路線以外に、近年では「サクラジマ アイランドビュー」と称した観光循環バスを運行しており、この路線はフェリーが発着する桜島港を起終点として、桜島の雄大な景観や、錦江湾を挟んだ鹿児島市街地などが望める展望台での観光停車を含め、1周1時間程度で昼間時間帯に概ね毎時1本程度運行しています。

この路線は一応区間乗車運賃も設定されていますが、展望台での観光停車でバスから下車するとなると、その都度運賃を支払う必要がある事から、桜島港周辺での短距離利用などを除くと、実質的にフリー乗車券での利用が前提と言っても過言ではない状況です。

ただ「サクラジマ アイランドビュー」は、桜島方を走る市営バスの一般路線とは異なり、市電・市バス共通の一日乗車券(カゴシマシティビューでも通用)が利用できず、専用一日乗車券かCUTE(鹿児島市交通局の市電・市バス一般路線乗り放題に加え、桜島フェリーとサクラジマ アイランドビューも乗り放題、フェリーではよりみちクルーズも利用可)での利用となりますので要注意です。
(CUTE1日券だとフェリー往復(通常便)+サクラジマ アイランドビュー1周乗車と市電か市バス1乗車程度でも元が取れ、よりみちクルーズを利用すればフェリー往復+サクラジマ アイランドビュー1周乗車でもお得です)

 
充当車両も、一応専用車として特別塗装の低床マイクロバス・日野ポンチョが用意されており、扉数1箇所の着席重視仕様車となっています。

 
このバスの車内は市街地側のカゴシマシティビューの様に凝ったものではなく、標準仕様の比較的簡素なもので、観光巡回バスならではの装備は多言語案内モニターが装備されている程度と感じたものでした。


小型のポンチョは収容力が限られる事から、多客で混雑が見込まれる便では一般路線で充当している中型車に車両変更(中央営業所所属車両でしたので、市街地から桜島方へ応援に来た様でした)される事もあり、MAKIKYUは双方に乗車したものでした。

鹿児島市街地で市営バスに乗り慣れている方が、観光で桜島を訪問した際に、一般塗装の中型車充当では興ざめかもしれませんが、路線状況的には中型車でも差し支えなさそうに感じたものでした。

こちらは座席もハイバックシートを装備するなど、比較的上級な車両と感じ、居住性や設備面ではこちらの方が優れていますので、中型車をサクラジマアイランドビュー仕様にしても…と感じたものでした。
(ポンチョと中型車の双方でアイランドビュー塗装を用意し、運行日によって片方を桜島方の一般路線充当とするのも悪くないかもしれません)