MAKIKYUが今月北海道へ行った際には、札幌市内で地下鉄に乗車する機会もありましたが、東西線に乗車した際には、6000系と呼ばれる車両に乗車する機会がありましたので、今日はこの車両に関して取り上げたいと思います。
この車両は1976年の東西線開業時(琴似~白石間)に導入が開始され、その後の延伸開業で編成数の増加や、既存編成への増結が行われていますが、他線への乗り入れや途中駅止めの列車設定がなく、運行系統が単純な事も影響してか、側面どころか前面にすら行先表示器を設けていないのは特徴的(これは東豊線7000系の一部なども該当します)です。
また現在退役してしまった試作編成(1編成のみ:MAKIKYUも以前一度だけ遭遇した事があり、これは丸っこい前面が特徴的でした)以外は、一度見たら忘れられない角ばった奇抜な前面に、北海道をイメージしたマークも取り付けられており、非常に個性的なモノとなっています。
車内も外観に負けず個性的で、貫通路は特徴的な6角形となっており、化粧板も白・ピンク・黄色のラインが入り、その上時計台などの札幌をイメージさせる絵柄が描かれるなど、非常に特徴的ですので、ただでさえ日本では札幌のみの存在となっているゴムタイヤ地下鉄の印象を、より強烈なモノにしていると言えます。
ただ比較的近年(1999年)に延伸された琴似~宮の沢間の開業に伴う車両増備では、6000系の製造開始当初から随分年月を経ており、6000系が順次老朽取替えの対象となる事もあって、この際の増備編成は新系列8000系の登場となっています。
それどころかこれに伴う東西線既存編成の増結車両(6→7両)までもが8000系となっているのは特徴的で、7両化された6000系は、中間に1両だけ8000系を組み込んでいるのですが、この車両は塗装こそ6000系に合わせているものの、車体断面や内装などは大きく異なり、非常に奇妙な感じの編成となって現在に至っています。
(日本の地下鉄全体を見渡しても、現段階では都営新宿線10-300R形や名古屋市営3000/3050形(こちらは1編成のみという事もあって、MAKIKYUは残念ながら乗車した事はないのですが…)などと並び、奇抜な編成の代表格と言える状況です)
6000系はその後順次8000系に取替えが行われ、これと共に中間に組み込まれた8000系のみは、増備された8000系の中間に組替が行われていますが、MAKIKYUが先日札幌を訪問した際には残り3本まで本数を減らしており、MAKIKYUが大通駅で宮の沢行の電車を待っていた時には、幸運にもたまたま発車間際の電車を1本見送っただけで遭遇できたものの、その後MAKIKYUが乗車した編成は退役してしまった様ですので、現在は残り2本のみなってしまい、狙ってもなかなか乗れない車両になっています。
この6000系も来月には全編成が引退とも言われており、東西線では今後8000系に統一されると共に、新さっぽろ方から順次ホームドア設置し、また来年頃からはワンマン運転も行われる模様ですので、つい数年前までは当たり前の様にその姿を見られ、東西線の顔とも言える存在であった6000系の姿が見納めになるのは惜しい限りです。
東西線開業から今日まで活躍し続けてきた6000系の活躍ぶりを、いつまでも記憶に留めておきたいものですが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様もこの車両に関する思い入れなどがありましたら、コメントも是非どうぞ。