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京畿道安山市を走る市内バス~10年程前は現在とは異なる姿も…

2014-04-20 | バス[大韓民国]

先日「MAKIKYUのページ」でも取り上げたKORAIL安山線沿線の安山市は、MAKIKYUは何度も足を運んでいる所で、2年程前に足を運んだ際には、ソウル近郊ベッドタウンの一つとしても知られる富川(Bucheon)市の富川駅から、市内バス(市境を跨ぐのですが…)に1時間強乗車して安山駅へ出向いたものでした。


その際に乗車したバスは、近年京畿道各市の市内バスでは典型的な車両とも言える、写真と同色・同型の大宇製路線車(写真は別路線で運用されている車両です)に当たったもので、安山市では現在写真の様なバスはかなりの数が活躍していますが、同じ色・車型のバスばかりが次々と言う状況では、余り撮影・記録に励む気は…と思う方も居られるかもしれません。


10年程前に安山市の隣・始興(Sihung)市に位置する安山線の終着駅・烏耳島(Oido)駅で電車を降りた際にも、安山駅・安山市庁方面へ向かう市内バスの姿も撮影しているのですが、10年も経つと何気なく撮影した車両でも、今日とは装いなどが異なっており、意外と希少な記録かも…と感じたものでした。

現在烏耳島駅は終端駅ではなく、仁川市内方面へ向かう新線が開業していますので、烏耳島駅で電車を乗り換える事で、ソウル市内~仁川市内の大回りルートとしても安山線が活用でき、観光で外国人が訪問する様な所ではありませんので、同駅で下車する日本人はかなり少ないかと思います。
(MAKIKYUが同駅を初訪問した際には、開峰(Gaebong)駅へ向かう市内バスに乗車しており、韓国の市内バスは路線の豊富さに加え、運賃の安さや本数の多さも魅力です)


またKORAIL安山線の電車も、活躍車両自体は変わりませんが、10年程前は装いも現在とは異なるオレンジを基調としたもので、内装も不燃化対応前で現在とは異なるなど、こちらも現在とは異なる雰囲気でしたので、序に取り上げておきたいと思います。
(興味のある方は、前回記事の同型車両写真と比較して頂ければと思います)


禮山総合バスターミナルと発着する路線バス

2014-04-15 | バス[大韓民国]

ここ最近「MAKIKYUのページ」で取り上げた韓国のバスに関する記事では、忠清南道・禮山(Yesan)郡を走るバスの写真を多数用いていますが、それ以外にも幾つかの写真を撮影しており、日本で取り上げられる機会は余りないかと思いますので、取り上げたいと思います。



禮山のバスターミナルは、禮山総合バスターミナルと名乗っている事もあり、市内バスと市外バス(都市間バス)の双方が発着する禮山郡随一の交通拠点となっていますが、市内バスの一部はターミナル内へは入らず、周辺道路に設けられたバス停から発着しています。

ターミナル自体は韓国の地方都市にある典型的なバスターミナルと言った雰囲気で、日本の感覚から見ると結構大きい部類に入るかと思いますが、韓国のバスターミナルにしては中程度と言った所です。

ハングルを解読できる方は気付かれたかもしれませんが、24時サウナの案内表記も出ており、ターミナル地下には仮眠宿泊可能なサウナもある辺りも、バス大国の韓国らしい所で、韓国では地方の鉄道駅周辺は閑散としているものの、バスターミナル周辺は余所者がふらりと訪れても、食事や宿泊は不自由しないという事が多いです。
(中にはバスターミナルが移転し、ターミナル周辺が閑散としている都市などもありますので、必ずしもバスターミナル周辺が至便と言う訳ではないのですが…)


周囲には高層住宅が立ち並ぶ姿も見受けられ、日本の地方にある田舎町でこの様な光景を目にする機会は少ないと思いますが、韓国では地方でも高層住宅がひしめく姿は特に珍しいものではなく、ありふれた地方の一風景といった所です。


このターミナルを発着する市内バスは、先日の記事で取り上げた車両をはじめ、車体長がやや短い大型ショートとでも言うべき車両が大半を占めており、現代・大宇双方の新旧車両を目撃していますが、写真の塗装を纏った車両が最もよく出没したものでした。

 
中には見慣れない雰囲気の白と赤・青の塗装を纏った現代車や、釜山の急行バスと同種塗装の大宇大型車なども目撃しており、後者は温泉地としても有名で、広域電鉄への乗り換えも可能な温陽(Onyang)へ向かう便です。

市外バスは禮山を拠点としている忠南(Chungnam)高速の車両が大勢を占めており、同社の市外バス車両が何台も停車している姿を目撃したものでした。

忠南高速の車両は、見かけたのは現代製と起亜製の新旧車両で、停車している車両の他に、発着する市外バスも過半数は同社便と言う状況でした。

 
現代車はAEROSPACEやUNIVERSEなどが活躍していますが、UNIVERSEは前面窓下の塗り分けも影響してか、見栄えは悪くないと感じます。
(前面窓下のブラック部分が「涎掛け」の様な雰囲気になっている塗り分けは、個人的には余り好みではありませんので…)

 
起亜車も比較的新しいグランバードは、日本のバスとは異なる雰囲気が感じられ、以前他社優等高速バスで乗車した際にも結構好感を受けたものでしたが、一世代前の車種はこれに比べると…という印象を受けます。


忠南高速以外の市外バスは、錦南(Keumnam)高速や三興(Samheung)高速、漢陽(Hanyang)高速の便などが乗り入れており、写真は韓陽高速の市外バスですが、錦南高速も同じ装いとなっています。

MAKIKYUが昨年末に禮山を訪問した際には、このターミナルから市外バスにも乗車したのですが、その際に乗車した市外バスに関しても、近日中に追って別記事で取り上げたいと思います。


最近韓国で増えている新型バス~乗車機会はなかったのですが…

2014-04-12 | バス[大韓民国]

MAKIKYUが昨年末に韓国へ足を運んだ際には、先日「MAKIKYUのページ」で取り上げた世宗特別自治市のBRTで活躍する現代BLUE CITY以外にも、幾つかの新型バスに遭遇する機会がありました。

現代では主に市内バスなど活躍しているAEROCITYシリーズと、高速・観光用で活躍するUNIVERSEが、非常にありふれた存在で、これらは旅行などで韓国へ足を運べば、バス大国と言う事もあってか嫌でも目にする存在と言えます。

AEROCITYシリーズの中には、日本の短距離高速バスで用いられる路線車ベースの高速車(西鉄の福岡~北九州間などで主力を占めている西工B型トップドア車など)と似た様な車両が、比較的短距離の市外バスなどで活躍している姿も散見します。

逆にUNIVERSEの中扉付きなど、日本では殆ど見られない観光タイプ前中扉車が、広域急行バスなどで活躍している姿もよく見かけ、MAKIKYUはどちらも乗車した事があります。

そのため市内バス用車種と、都市間バス用車種の関係が逆転している事もしばしばという状況ですが、最近になって両者の中間に位置するUNICITYという車種が登場しています。

この車両はAEROCITYシリーズの上位車種という位置付けで、エンジンなどはAEROCITYシリーズの同年式車と同等ながらも、前面形状などはやや見栄えがすると感じます。


MAKIKYUが見かけたUNICITYは、KORAIL広域電鉄の駅と、近隣にある大学を結ぶシャトルバスとして用いられている車両で、日本流に言えば「特定輸送」とでも言う用途に用いられているトップドア車でしたが、帰国後にネットで調べたら、市外バスで用いられている車両も存在する様です。

また観光タイプの中扉付き車両も当り前の韓国だけあり、UNICITYにも中扉付きの車両も存在し、座席バス・広域急行バスの一部でも活躍している様ですが、この様な車種が出てくるとなると、AEROCITYの座席バス仕様車や市外バス仕様車とは、どの様な棲み分けを行うのか…とも感じます。

大宇の方は、大勢を占める大型路線車(大型ショートを含む)でモデルチェンジが行われ、少し前の車種では非常に特徴的だった前面ライト形状が変化し、やや大人しい印象になったと感じたものです。

 
写真は忠清南道・禮山(Yesan)郡の市内バスで活躍する最新車種(左側)と、塗装も比較的類似した一世代前の車種(右側)で、最新車種でも現代の同年式車に比べると、如何にも大宇といった少々野暮ったい印象を受けるのは相変わらずと感じます。

 
禮山以外でも続々と登場しており、大田では西部市外バスターミナル周辺に多数停車している市内バスの中に、同車種が数台紛れている状況で、同車種に限らず韓国の市内バスは、日本と異なり非公式側後部に非常扉の設置が行われていないのも大きな特徴です。


2段ステップ車だけでなく、ソウル市内ではノンステップ車の姿も目撃・撮影していますが、まだソウルでも余り出回っておらず、多数の市内バスが次々とやって来るソウル駅バス換乗センターで30分以上張り込んでも、目撃した車両は指の数にも満たない状況でした。

UNICITYと大宇の新型車は、昨年末の旅行中にはどちらも乗車機会はなかったのですが、バス大国である上に車両代替の進捗も早い韓国の事ですので、今後急速に姿を増やすと思いますし、特に後者はすぐに珍しさを感じない車両になるかと思いますが、また韓国を訪れる際には、是非乗車したい車両の一つと感じたものでした。

ただ新車種が続々と導入される一方で、日本の三菱AEROSTARシリーズを連想させる姿に親しみを感じ、MAKIKYUお気に入り車種の一つでもある現代の古参市内バス車両などは、徐々に数を減らしています。


昨年末の旅行では、禮山郡の市内バスで活躍する写真の車両など、比較的古参の部類に属する車両にも何度か乗車機会がありましたが、新型車の乗車や撮影と共に、こちらも可能な限り乗車・記録したいと感じたものでした。


韓国・世宗特別自治市を走るBRT(2)~車両編

2014-03-25 | バス[大韓民国]

先日「MAKIKYUのページ」で取り上げた韓国・世宗特別自治市を運行するBRTは、試験運行の際には2両連結の輸入車なども運行し、磁気誘導式車両による運行なども検討された様ですが、現状では一般的な市内バス車両による運行となっています。

 
そのため990番と言う系統番号が付けられ、専用塗装のバスがBRT専用レーンを走行する事を除くと、ただの市内バスと大差ないと感じる方も多いかと思いますが、韓国では今日導入される新車でも2段ステップ車が当り前という中で、全車超低床ノンステップ車による運行となっている辺りは、他の市内バスよりも先を行くBRTならではといった所です。

韓国の市内バスは、天然ガス車の普及率が高く、この事も2段ステップ車が多い要因の一つになっている気もしますが、日本と同様に超低床ノンステップ車でも、韓国市内バスの2大メーカー(現代・大宇)共に天然ガス車の設定があります。

比率としては低いものの、バス大国の韓国だけあり、天然ガスのノンステップ車は、大都市圏を中心に結構な頻度で姿を見かけ、MAKIKYUも何度か実際に乗車した事もあります。

近年では路線バス車両の環境負荷低減策の一環として、日本でもハイブリッド車の導入が行われ、事業者によっては結構な割合で走っていますが、天然ガス+ハイブリッドと言う車両はまず見かけないと思います。

しかしながら世宗BRTで用いられる車両は、天然ガス車の市内バス普及率が高い韓国らしく、天然ガス+ハイブリッドとなっているのが特徴で、現代製の一般的な超低床ノンステップバスとよく似た外観ながらも、車高が全般的にやや高い印象を受けるBLUE CITYと呼ばれる車種を用いているのも大きな特徴です。

BLUE CITY自体はまだ余り普及している車両とは言い難く、韓国でも活躍箇所は結構限られている様ですが、世宗BRT以外でも幾つかの都市・路線で活躍しており、今後どの程度普及していくのかも気になる所です。


バス車内に足を踏み入れると、こちらも韓国で一般的な超低床ノンステップバスの典型と言った雰囲気、ビニール張りの座席が韓国らしいと感じる所で、つり革の吊り輪がカラフルなのも、最近の現代製市内バス車両では良く見かける光景です。

近年はワンステップ車をベースとしている通称「お手軽ノンステ」が増殖し、中には「ゲテモノ」と称される車両まで出回っている日本のバスとは異なり、後部の段差が比較的小さく抑えられている点は、結構評価できる所かと思います。
(日本の路線バス車両でも、近年廃業した西日本車体工業製のワンステップバスなどは、車内段差の面では個人的には結構良い車両と感じているのですが…)


またこの車両に限らず、韓国の超低床ノンステップバスでは、中扉より前側に位置する折り畳み座席を設置した車椅子スペースの下部に、車椅子固定用の車輪止めが装備されている姿をよく見かけ、この装備も日本の路線バスに比べると進んでいるのでは…と感じたものです。

韓国のバス車両は、近年高速・観光用の現代UNIVERSEで日本仕様車の設定があり、安価な車両価格などが評価されて一部の高速乗合バスなどで活躍する姿も目にしますが、路線車もこのBLUE CITYの様な車であれば、日本の国産メーカーが現在市販している車両にはないメリットが幾つも見受けられ、今後日本向け輸出仕様車が出てきても…と感じたものです。

ただ天然ガスバスやハイブリッドバスと言った低公害車は、導入コスト面で公営交通はともかく、独立採算運営の民営事業者が、自治体などの補助なしで導入するのが難しい上に、どちらも非力で運転性に難があるという話(車種による差異などもあると思いますが…)を聞きますので、天然ガス+ハイブリッド車であるBLUE CITYの運転性がどの程度なのかという問題もあるかもしれませんが…


韓国・世宗特別自治市を走るBRT(1)~路線編

2014-03-20 | バス[大韓民国]

最近日本でも幾つかの新路線が開業し、注目を集めている新形態の路線バスとも言えるBRT(Bus Rapid Transit)、世界的に見ても様々な都市で続々と新路線が開業しており、MAKIKYUも国内では幾つかの路線に乗車した事があります。

海外では中国で運行している路線にも以前乗車した事がある他、昨年末に韓国へ足を運んだ際にもBRTに乗車機会があり、今日はこの韓国を走るBRTに関して取り上げたいと思います。

韓国のBRTは、ソウルから南へ120km程の所に位置する世宗(Sejeong)特別自治市で運行しています。

同市は2012年に忠清北道・忠清南道に所属していた郡部自治体の一部を再編して成立した自治体で、余り馴染みがないという方が多いかと思いますが、KORAIL京釜線の主要駅で、忠北線の起点駅にもなっている烏致院(Jochiwon)駅や、その近くに位置するKTX五松(Oseong)駅と周辺地域、或いは大田(Daejeon)広域市の北側に位置すると言えば、凡その位置関係を認識できる方も多いかと思います。

BRTはこの世宗特別自治市の中でも、KTXが発着する五松駅を起点に、多数の行政機関が移転した世宗新都市を経由し、隣接する大田広域市に位置し、現在地下鉄1号線の終着駅になっている盤石(Banseok)駅までの間を結んでいます。

MAKIKYUは大田広域市内を動き回った後、地下鉄で市内の北側に位置する盤石駅まで向かい、ここから五松駅までのBRT全区間に乗車したのですが、このBRTは昼間時間帯は概ね15分程度の運転間隔で運行しています。


バス停ポールは他の市内バスとは異なるBRT専用のロゴ入りとなっており、通過予定時刻が詳細に案内されています。

一般的には始発・終車時刻と配車間隔が案内されている程度と言う事が多い韓国の路線バスにしては、他より一歩進んだ印象を受けたものでした。

盤石駅からBRTに乗り込むと、暫くの間は片道4車線、日本では余り類を見ないものの、韓国ではごく普通の幹線道路と言った雰囲気の道路を快調に飛ばし、この区間で大田広域市と世宗特別自治市の境界を超えます。


この区間では道路中央に歩道が設けられている事と、道路の中央寄り1車線がバスレーンになっている事、鉄道駅と世宗新都市間を速達輸送する事もあってか、暫くの間停留所が見受けられない事を除くと、韓国を走る他の市内バスとは余り変わらない雰囲気と感じます。
(韓国ではソウルなど大都市内を走る市内バスでも、名古屋の基幹2系統の様な中央バスレーンが近年急速な勢いで増えており、日本では珍しいと感じる光景も当り前の状況です)


しかしながら世宗新都市内に入ると状況は一転し、新都市ならではの近代的な雰囲気の街並みなども圧巻ですが、この新都市内では結構短い間隔で停留所が設けられています。
(短い間隔とは言っても、日本の基幹バスレベルの話で、一般路線バスに比べると停留所間距離は長く設定されています)


道路中央のバス専用レーンに設けられた屋根付き停留所などは、如何にも新時代のBRTならではの雰囲気が漂いますが、この光景自体はBRTなら当り前なのでは…と感じる方も多いかと思います。

 
ただ世宗のBRTでは中央バスレーンを設けるだけでなく、世宗新都市内に多数存在する交差点において、バスレーンだけ地下道化したり、逆に高架橋で交差点を跨ぐなど、BRTだけが信号待ちの影響を受けずに運行出来る環境を整備した箇所が多数見受けられるのが大きな特徴です。

この事もあってか、多数の停留所が設けられている世宗新都市内でも、BRTは比較的快調に運行している様に感じたものでした。


路線のほぼ中間に位置する世宗新都市を過ぎると、再び幹線道路を暫く快調に飛ばして終点のKTX五松駅に到着しますが、この間の運行距離は31.2kmと、日本の感覚で捉えるならば路線バスにしてはそこそこの距離を運行する事になります。

この距離をダイヤ上では僅か43分で運行予定しているにも関わらず、全区間を乗り通しても40分弱で早着し、市内バスにしてはかなり早いと感じたものでした。

運賃もこれだけの距離を乗り通しても2000W程度、途中の世宗新都市内で乗降する場合はもう少し割安になるなど、韓国の路線バスにしては標準的な運賃設定ながらも、日本の感覚から見れば物価差を考慮しても激安な部類に入り、T-moneyなどの各種交通カードも利用可能となっています。
(この運賃設定はインフラ設備を含め、全て民営事業者が独力で運営する独立採算による運営ではない事も影響しているのですが…)

立席空間の多い都市型の市内バス車両を充当しながらも、幹線道路では80km以上の速度で走り、急発進や急停車なども…という状況は韓国ならではで、日本の高速バスよりも早いと感じる状況は、賛否両論が分かれるかと思いますが、日本では同種の設備を整備したとしても、これだけの速さで運行する事はまず無理かと思います。
(MAKIKYUは乗客として乗車する分には、韓国の感覚でも許容範囲ですが、日本でバス運転が可能な免許(大型2種免許)所持の身とは言え、大型バスはおろか自家用車でもこの運転をするのは無理と感じます)

とはいえBRTを早く走らせるために、地下化や立体交差化などのインフラ整備を行う手法は、日本でも今後検討しても…と感じる所で、BRTに限らずLRTなどでも…と思いますが、日本でも今後この様な路線が出てくるのかも気になる所です。

世宗特別自治市のBRTで活躍する車両に関しては、近日中に別記事で追って取り上げたいと思います。


白馬高地駅発着の安保観光バス~廃駅となった月井里駅にも…

2014-03-05 | バス[大韓民国]

先日「MAKIKYUのページ」では、新炭里駅に代わって韓国最北端の鉄道駅となった白馬高地駅に関して取り上げましたが、同駅は駅務員無配置の棒線駅ながらも最北端の駅と言うだけでなく、江原道鉄原郡では現在唯一の鉄道駅にもなっています。

この白馬高地駅は民間人統制線のすぐ南側に位置しているのですが、同駅を発着する路線バスなどはかなり少ないものの、駅北側の民間人統制区域に足を運ぶ観光客向けのシャトルバスが発着しており、このバスを利用して安保観光へ出向く事が出来ます。

MAKIKYUは白馬高地駅へ足を運ぶ前から、予め情報を仕入れていた訳ではなく、以前京義線の都羅山(Dorasan)駅へ足を運んだ際、同駅を起終点とする安保観光シャトルバスを利用した事がありましたので、同種のバスがあれば…という程度で白馬高地駅まで足を運んだのですが、見込み通りといった所でした。
(ちなみにMAKIKYUは東豆川13時発の通勤列車に乗車→白馬高地駅14時過ぎに出発のシャトルバスに乗車したのですが、余り遅い時間だとシャトルバス運行はなく、安保観光に出向きたいと思ったらこの時間でもタイムリミットです)

駅ロータリーでは安保観光のシャトルバス乗車受付を行っており、列車から降りた乗客は次々とこちらへ…という状況で、MAKIKYUも
駅ロータリーのシャトルバス乗車受付へ出向き、代金支払いを済ませてシャトルバスに乗り込んだものでした。

ちなみにシャトルバス乗車受付では施設利用料(4000W)+モノレール運賃(2000W)がセットになった利用券(6000W)を購入したのですが、シャトルバス運賃は乗車後に別途係員が徴収(5000W)で、3つ合わせた安保観光代金は11000Wです。


以前都羅山駅で同種バスに乗車した時は、バスも数台用意されており好みの車両を選ぶ事が出来る状況(数台の観光タイプ車両に混じり、1台だけ現代AEROCITYが居ましたので、MAKIKYUはAEROCITYを選んだものでした)だったものの、こちらは黄緑色に塗られた起亜製の観光タイプ車両が1台だけでしたので、車両選択の余地はなく、必然的にこの車両に乗車する事になったものでした。

MAKIKYUが韓国でバスに乗車するとなれば、大半が市内バスへの乗車で、それ以外も団体ツアーなどを利用する事はなく専ら個人行動ですので、観光タイプ車両に乗車する場合でも、市外バスや高速バスといった乗車前に乗車券を購入し、路線バスとして決まった区間を定時刻で運行するバスばかりですので、韓国で路線バスではない観光バスに乗車するのは久々でした。
(MAKIKYUは日本国内でも似た様な状況なのですが…)

このバスに乗車し、白馬高地駅を出発すると、バスは今もなお鉄路が剥がされたままの北方へ向かい、程なく民間人統制区域に到達、そして統制区域内に入り、鉄原平和展望台→月井里駅の順で民間人統制線内の見所を廻り、再び民間人統制区域から出場して白馬高地駅へ戻るコースとなります。


最初に足を運んだ鉄原平和展望台は、展望台と言うだけあって、少々高台に位置しており、バスは施設入口の駐車場で待機し、モノレールと称する乗物に乗って展望台へ出向きます。


モノレールと言うよりは「スロープカー」といった方が良い乗り物、運賃は予め施設観覧料と共に徴収済となっており、乗下車の際に改集札などはなく、ガイドの指示に従って乗り込む事になります。

これも鉄道の1種として捉えるならば、北韓を除く韓国内鉄道としては「最北の鉄路」という事になりますが、このモノレールを鉄道と見做すか否かに関しては、見解が分かれる所かと思います。

 
鉄原平和展望台は、無人地帯となっており閑散とした北側を見渡す展望区画(場所柄残念ながら撮影禁止です)と、シアターや展示類などがあるのですが、民間人統制区域内で個人で容易に足を運べる場所ではない上に、観光バスツアーでは見学時間も限られ、団体行動を余儀なくされますので、余りゆっくりと見て廻る事ができないのは少々惜しいものです。

 
鉄原平和展望台の見学を終えた後は、月井里駅(実際は少し移動しているという情報もあるのですが…)へ向かうのですが、同駅は現在も寸断された京元線の分断区間に位置する廃駅で、駅舎の他に朝鮮戦争時に抑止→破壊された車両の残骸が残存しており、「月井里駅」表示が漢字のみと言うのは、ハングルだらけの韓国らしくなく、少々違和感を感じます。

 
ここには隣接して鉄原トゥルミ(鶴)館もあり、一帯は民間人統制区域故に自然も多く残る状況ですが、鶴をはじめこの区域に多数生息する野生動物に関する展示などを見る事が出来ます。

この2箇所を観光した後は、再び白馬高地駅へ戻り、白馬高地まで乗ってきた列車と同じ通勤列車でソウル方面へ戻る事になるのですが、2時間弱で2箇所の見学と移動は少々慌しく、あともう1時間程度時間的余裕があり、見学時間が長めに確保されていても…と感じたものでした。

またシャトルバス車内ではガイドも乗務し、様々な案内などを行っていましたが、MAKIKYUを除くと周囲は韓国人ばかりですので、案内も当然ながら韓国語のみで、内容に関しては殆ど理解する事が…という状況でした。

このシャトルバスでは日本語などの外国語も通用しませんので、韓国に不慣れで韓国語も分からないとなると、少々厄介かもしれませんが、個人ではかなり足を運ぶのが大変な所へ、列車の時間に合わせて観光できたのは有り難いと感じたものでした。

ツアー見学中に立ち寄った月井里駅などでは、他の観光バスも何台か見受けられましたが、これらは何処からどの程度の価格で、どの様な観光コースを巡るツアーなのかも気になったものです。
(日本人向け団体ツアーで、月井里駅へ足を伸ばすコースは少ないと思いますが、仮にソウル発着で日本語ガイド付きともなれば、相当な支出を余儀なくされるかと思います)

シャトルバス代と施設見学料を合わせて11000Wという価格設定も、白馬高地駅まで足を運び、この程度の追加支払いで周辺観光が出来るのであれば…と感じたもので、ソウル市内各所など~東豆川までの広域電鉄往復(片道2000W程度)+東豆川~白馬高地間通勤列車往復(片道1000W)を合わせても20000W程度あれば足ります。

ソウルを拠点とした手頃な日帰り旅行コースとしても悪くないと感じたものですが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様もソウル近郊へ足を運び、白馬高地駅まで足を伸ばす機会がありましたら、是非シャトルバスにも乗車し、安保観光に足を運んでみては如何でしょうか?


栄州旅客の市内バス(2)~栄州旅客の各種車両

2012-09-13 | バス[大韓民国]

先日「MAKIKYUのページ」で取り上げた韓国慶尚北道・栄州(Yeongju)市の栄州旅客(栄州市の市内バス)ですが、今日は車庫内で撮影した各種車両を取り上げたいと思います。

栄州旅客の車両は、既に先日の記事で取り上げた車庫内のバス並び画像で気付いた方も居られるかと思いますが、MAKIKYUが見たバスは殆どが大宇(Daewoo)製で、MAKIKYUが栄州市内で乗車した2台の市内バスも大宇製の車両でした。


大宇製車両の中でも、車長がやや短いバスばかりを走らせている辺りも、先日の記事で取り上げたサボと同様に、如何にも地方のバスと言った雰囲気がありますが、その中でも主力を占めているのが、比較的新しい写真のタイプで、MAKIKYUが乗車したバス2台は、共にこの形(番号違い)でした。


他に大宇製の少し前の形も結構走っている様で、こちらも車庫内で多数見かけましたが、一般バスの装いは一昔前のソウル市内バスなどでよく見かけたグレーと山吹色の塗装が多数を占めており、この装いのバスは栄州以外の都市でも時折見かけるものです。


また少数ながらも、山吹色の部分が緑色になっているバスも活躍しており、少なくとも事業者で色分けしている雰囲気ではない様ですが、
路線や特殊車両識別の意味合いで色を変えているのか、気まぐれで色違いの車両が走っているだけなのかも気になる所です。


そして栄州では、郊外へ向かう市内バス路線に一般バス(立席バス)だけでなく、やや座席数が多くグレードも高い代わりに、運賃もやや割高な座席バスも走らせています。


こちらは白とグレーにオレンジのラインが入った装いとなっており、一般バスと同じ車種も多数走っていましたが、中には短距離市外バスを
思わせるトップドア車も混じっており、豊基方面の路線でこのタイプの座席バスが活躍する姿も目撃しています。


この様に栄州旅客は大宇づくしと言った感がありますが、車庫内では1台だけ現代製路線車の姿も目撃し、何十台ものバスが停車している中で1台だけ違う車両と言う事もあってか、韓国の路線バスでは良く走っている車両ながらも、この車庫内では最も際立つ車両と感じたものです。

ただMAKIKYUが韓国のバスでは最もお気に入り、三菱エアロスターに良く似たデザインが特徴の、旧年式の現代車は1台も姿を見なかったのは少々寂しい限りでした。


栄州旅客の市内バス(1)~豊基方面からのアクセスと車庫内の様子

2012-09-08 | バス[大韓民国]

先日「MAKIKYUのページ」では、韓国慶尚北道・栄州(Yeongju)市にある栄州駅に関して取り上げましたが、MAKIKYUが2月に「慶北観光 循環テーマ列車」乗車目的で栄州へ向かう際には、ソウル市内の清凉里(Cheongnyangni)駅から中央線列車(セマウル号)でアクセスしたものでした。


その際には直接栄州駅まで列車でアクセスした場合、結構な待ち時間が発生する事から、栄州市内にある一つ手前の停車駅・豊基(Punggi)で下車し、そこから栄州市の市内バスを利用して栄州市内中心部へ向かったものでした。
(写真はKORAIL豊基駅・この駅を利用する非居住外国人はかなり少ないかと思います)

栄州市を走る市内バスも、豊基方面は市販時刻表の市外バス(都市間バス)項目にある、豊基市外バスターミナルの項にも「栄州-豊基間 市内バス随時運行」と記されていた程ですので、そこそこの本数がある事は事前に察しており、現に豊基駅前で市内バスを待っていたら、10分位で栄州市内中心部へ向かう市内バスがやって来たものでした。

一応念の為に乗務員氏に確認すると、栄州の発音は外国人には結構難しい発音なのか、聞き返された程でしたが、無事バスに乗車したら30分も経たずに市内中心部に入り、その間には何台かの市内バスとすれ違っていますので、運行本数もそこそこ確保されている様です。

運賃も割安でT-money(ソウルなどで発売しているIC交通カード)も利用でき、日本の地方を走る路線バスの様に、運賃が何処まで上がるのか気にする事もなく、気兼ねなく利用できるのは有り難いものですが、韓国では他の地方でも大抵この様な状況です。

この事もKORAILが地域交通に余り力を入れず、大都市圏以外の旅客輸送は専ら都市間輸送に特化している要因かと思うと、バス大国ならではの利便性自体は歓迎できるものの、複雑な心境になります。


ちなみに豊基方面からの市内バスは、市外バスターミナルなどを経て栄州旅客が終点となり、栄州駅まで直接行かないのですが、この栄州旅客はバス会社車庫となっており、係員に一言断った上で車庫内や停車しているバスも撮影できたものでした。


車庫の雰囲気などは、ハングル表記や停車している車両の車種を除くと、日本と割合似ている気がしますが、バスの系統・行先表示でプレートを用いているのは地方のバスならではと言った趣きを感じます。
(韓国でも市内バスの運行本数や台数が多いソウルや釜山などでは、市内バスは大抵系統固定となっており、特定系統のステッカーを貼ったバスが大半を占めています)


栄州市HPでは、この栄州旅客を「市内バスターミナル」とも案内しており、栄州市の郊外へ向かう市内バスは、この栄州旅客を起点にしている系統が多い様です。

ただこの栄州旅客からは、栄州駅へ直接向かう市内バスは余り出ていない様で、MAKIKYUは車庫の様子を視察した後、来た道を戻る形で一つ先のバス停「クソン5ゴリ」まで歩き、ここでバス待ちをしている乗客に栄州駅へ向かうバスが来るか聞いたら、大丈夫との事。

そしてクソン5ゴリバス停でバスを待っていると、程なくやって来た市内バスで大丈夫との事で、バス停で尋ねた乗客と共にバスに乗り込み、栄州駅まで向かったものでしたが、T-moneyでの利用では同一バス停での乗継でなくても時間内なら乗継OKの様で、この乗り継いだバスの運賃追加額が0だったのは有り難い限りでした。
(クソン5ゴリ~栄州駅間は多数の系統が走っており、他に市外バスターミナルからもそこそこの本数がある様ですので、豊基方面から
市外バスを利用して栄州駅へ向かう場合、栄州旅客を視察したいのでなければ終点まで行かず、途中で乗り換えた方が賢明かと思います)

韓国の市内バス乗車回数は、一応3桁に達しているMAKIKYUでも少々手間取った程ですので、地理不案内な状況で栄州駅から市内バスで栄州旅客へ向かうとなると、韓国語の分からない外国人旅行者(特にハングルが読めない場合)には少々厳しいかもしれません。

車庫内で撮影した各種車両に関しても、近日中に別記事で取り上げたいと思います。


古都・慶州を走る市内バス(2)~座席バス編

2012-08-17 | バス[大韓民国]

先日「MAKIKYUのページ」では、古都・慶州を走る市内バスの立席バスに関して取り上げましたが、今日はその続編として座席バスに関して取り上げたいと思います。

座席バスは立席バスよりも高級な車両が用いられ、座席数が多く確保されているのが特徴ですが、車両自体は立席バスと同種の前中扉大型路線車が用いられている事も多いです。

おまけに慶州では、同一系統の市内バスで立席バスと混在しているケースも多く存在していますので、この様な車両を外見で遠くから見分けるには、バスの装いか「座席」とハングルで書かれた標記を頼りにするしかないのが現状です。


座席バスの装いも、立席バスの彩りが豊かな慶州だけあって、MAKIKYUが目撃しただけでも2種類を確認していますが、オレンジ系の装いは立席バスと趣が異なりますので、比較的容易に判別可能です。


他に緑系統の装いを纏った座席バスも走っており、こちらもよく見ると立席バスとは異なる装いで、写真の様なトップドア車であればまだ良いのですが、このタイプの中扉付きとなると、立席バスと紛らわしく感じたものです。


また慶州では、座席バスでも一般路線車ベースの車両が主体を占めており、韓国名物とも言える観光・高速バスタイプの中扉付き車両は見かけていませんが、路線によっては市外バスと身間違えてしまいそうな車両を充当しているケースも存在します。


おまけによく見ると細部に様々な違いが見受けられるとは言え、同じ装いの同種車両が市外バス(写真は慶州~高速道路経由~蔚山(Ulsan)行き)でも走っている姿を目撃していますので、ハングルが読めない外国人観光客などには、少々厄介な存在と感じたものです。

慶州は都市規模がさほど大きくない割には、市内バスのバリエーションが豊富な印象を受けたもので、2月の訪問では時間が限られ、中心部の観光名所を少し廻った程度でしたが、再び訪れる機会があれば、有名な観光地訪問などとあわせ、市内バスも存分に堪能したいと感じたものでした。 


古都・慶州を走る市内バス(1)~立席バス編

2012-08-13 | バス[大韓民国]

2月にMAKIKYUが韓国を訪問した際には、今まで韓国を何度も訪問していながらも、立ち寄る機会がなかった古都・慶州(Gyeongju)も初訪問したものでした。

その際には市内中心部にある観光名所なども若干視察し、名物サンバブを食すなど、一般的な観光も一応は…といった所ですが、MAKIKYUの事ですのでこれだけで終わるはずはなく、当然ながら市内を走る公共交通機関の視察・乗車も…という状況で、忘れない内に取り上げたいと思います。

慶州市の公共交通機関は、バス大国の韓国だけあって、釜山(Busan)や大邸(Daegu)方面などを結ぶ鉄道(KORAIL)の列車線も存在しているのですが、列車は運行本数が限られる上に、運賃体系などが短距離利用には適さない事などから、市内交通は専らバスが担っています。

そのため地元住民だけでなく、観光客が市内中心部にある慶州駅や市外・高速バスターミナルと、郊外に点在する観光名所や観光団地間を移動する場合や、街外れに位置し、最近開業したKTX2期線の新慶州駅と市内中心部を移動する際にも、市内バスは非常に重宝する存在です。

この市内バスも、慶州では立席バス(1人がけ座席が主体で座席数が少なく、立席空間を広く確保した車両を使用)と、座席バス(背もたれが大きい2人がけ座席が並び、原則として着席可能ですが、運賃は立席バスより割高に設定されています)の2種類が走っています。

慶州では両者が同一系統で走るケースも多く、経路や停車する停留所は変わらないにも関わらず、来たバスによって運賃が異なる事もザラで、他都市に比べて座席バスの比率が高く感じられるのも、外国人を含む観光客が多い街という事が影響している気がします。

それでも座席バスは数百W割高になる程度で、日本の路線バス初乗り運賃程度の均一運賃が大半を占めますので、各系統が錯綜して市内バスが頻発する市内中心部での短距離利用(慶州駅~市外・高速バスターミナルなど)でなければ、座席バスでも充分許容範囲かと思いますし、首都圏(ソウル都市圏)で出回っているT-moneyの利用も可能となっています。

少々前置きが長くなってしまいましたが、今日はこの慶州市内を走る市内バスの中でも、以前取り上げたピーナッツ型の低床バスを除く立席バスを幾つか取り上げたいと思います。


MAKIKYUが慶州へ向かう際には、大邸市内から高速バスで慶州入りしたのですが、到着後早速目に入ったのが写真の現代(Hyundai)製大型路線車(AEROCITY)です。

MAKIKYUにとっては、見慣れた釜山の市内バスと同じ装いですので、ベトベト貼られた韓国のバスらしいステッカーや事業者名などを別にすると、釜山の市内バスと錯覚してしまいそうな雰囲気で、勿論比較的新しいこのタイプだけでなく、三菱エアロスターに良く似たタイプの車両も多数走り回っています。

また釜山の市内バスでは、白とバイオレットの装いを纏った車両が一般市内バス(立席バス)、白と朱色の装いを纏った車両は座席バスになります。


しかし慶州では、釜山の座席バスと同じ装いのバスも市内バスで走っており、MAKIKYUはこのバスにも乗車する機会があったものの、このバスは座席バスではなく立席バスです。

ちなみに写真の車両は大宇(Daewoo)製で、慶州市内を走る市内バスは大半が現代製ですので、結構目立つ存在と感じましたが、韓国では比較的少数派のワンステップ車という点でも注目ですが、車内のデッドスペースがノンステップ車並みと言うのは閉口させられます。
(韓国では天然ガスバスの普及率が高い事も影響してか、新車でもまだ2段ステップ車が主流で、バリアフリー対応車は主にノンステップ車を導入しています)


他にも釜山の市内バスと同じ塗り分けながらも、慶州の市内バスでは、バイオレットや朱色だけでなく、緑色や黄色の装いを纏った車両も立席バスとして活躍しており、立席バスだけを見ても、市内バスの彩りが豊かな事は、古都ならではの独特な景観に華を添えている気がします。


また10・11番(立席バスでは写真の黄色いバスや、以前取り上げたピーナッツ型バスなどを充当)は、市外バスターミナルを基点に慶州駅を通り、仏国寺(駅と寺は結構離れており、10・11番バスはどちらも通ります)方面をラケット状に循環運行する路線で、観光客向けにも利用価値の高い路線です。

ただAEROCITYではせっかくのセーフティウィンドウ(死角確認窓)を潰して「立席」とハングルで大きく表示しているのは、せっかくセーフティウィンドウ付きの車両にも関わらず…と感じてしまったものです。

座席バスに関しては、近日中に別記事で追って取り上げたいと思います。


韓国で活躍する後扉付マイクロバス~大半は1扉車ですが…

2012-06-15 | バス[大韓民国]

日本ではワンマンバスとしての使い勝手を考慮し、前輪より前に前扉を配し、コミュニティバスや地方の閑散路線バスなどでも良く見られる
日野LIESSEなど、2扉のマイクロバスは珍しい存在とは言えませんが、韓国の路線用マイクロバスは大抵前輪後部に扉を設けた構造となっており、この事もあってか大半が1ドア車となっています。

1ドア車をワンマンバスに用いるとなると、ドアが車体後部に付いている車両でもない限り、必然的に「前乗り前降り」を余儀なくされ、乗降の多い路線などでは非常に使い勝手が悪くなりますが、韓国でこの手の車両を用いるのは地下鉄駅と近隣の住宅地を結び、マウルバスなどと呼ばれる短距離路線が殆どですので、1ドア車でもさほど問題にならないのかもしれません。


そのためMAKIKYUが今まで韓国で見かけたマイクロバスは1ドア車ばかりで、先日の馬山市内バスに関する記事で取り上げた車両(写真)も、韓国の市内バスとして用いられるマイクロバスでは典型的な1ドア車です。


しかしながら2月にMAKIKYUが韓国を訪問した際には、ソウル近郊の京畿道水原(Gyonggi-do Suwon)市にある成均館大(Sungkyunkwan Univ)駅近くで、後扉付の2扉マイクロバスを目撃したものでした。


生憎乗車する機会はなかったものの、複数台が稼動している姿を目撃しており、韓国でも2ドアのマイクロバスが活躍していると感心した
ものでした。

フロントエンジンの車だけあって、後扉は最後尾近くに設けられており、この構造だと日本の一部マイクロバスで見られる後部車椅子昇降リフト付きには対応するのは厳しそうと感じたものです。

韓国のマイクロバスはまだ大半が1ドア車ですが、この2ドア車は後ドアが前ドアと結構離れた位置に設置され、乗客の多い路線での乗降効率向上には効果を発揮しそうですので、今後どれだけ普及するのかも気になる所です。

その一方で最近日本で増殖中のノンステップマイクロバスは、2扉車でも前扉と後扉の位置が近過ぎ、ただでさえ座席数が少ない車両にも関わらず、後扉付きだと更に座席数が減少しますので、この車種に限っては前ドアだけの方が良いとも感じてしまうのですが…


韓国・馬山市を走る市内バス~近年変わった装いは…

2012-06-08 | バス[大韓民国]

MAKIKYUが2月に韓国を訪問し、日本からの高速船「BEETLE」なども発着する釜山(Busan)からさほど遠くない昌原(Changwon)市の馬山(Masan)に立ち寄った際には、列車乗り継ぎの関係で1時間程開く時間を利用し、駅前を発着する市内バスを視察していました。
(馬山は以前馬山市でしたが、近年隣接する昌原市に合併されています)

MAKIKYUは馬山には2009年秋にも足を運んでおり、この時にはKORAILもまだ単線非電化、馬山駅も工事中の状況で、複線電鉄化と共に新しくなった馬山駅の変貌振りにも驚かされたものでしたが、それから2年半も経過しない間に市内バスの装いもがらりと変わっていたのは驚きで、わざわざ馬山で時間を確保した甲斐は充分にあったと感じたものでした。

以前の馬山市内バスは、近隣の慶尚南道各市でもよく見られる装いで、2月にMAKIKYUが韓国を訪問した際にも、釜山の隣町・金海(Gimhe)市などでその姿を目撃しています。

そのため馬山で以前用いていた装いの車両は、今でも近隣都市に足を運べば姿を見る事も出来るのですが、新たな装いは路線性質毎に車体色を区分する、最近の韓国では流行の装いとなっています。

事業者毎に自社の存在をアピールするために独自の装いを持ち、それも長年の伝統色を数十年も…という事例も多い日本とは随分趣が異なるものです。


そんな馬山を走る市内バスですが、座席バス・急行バスなどに相当するやや上等なバスは、オレンジ系を基調とした装いとなっており、
MAKIKYUが目撃したバスはハイバックシートを装備していましたが、それでもやや小さめの車両(日本の大型ショート級?)というのは、地方都市という事も影響しているのかもしれません。


写真の大宇(Daewoo)車は前中扉で、座席を除けば普通の路線バスと言った雰囲気ですが、右後方には非常扉が設置されていないのは日本のバスとの大きな違いで、福岡から300kmも離れていない土地とはいえ、異国を感じさせる一面と言えます。


市内線の主流とも言える幹線は、ソウルなどと同じく青系統の装いとなっており、少し前に取り上げたピーナッツ型バスもこのグループに属しますが、新旧様々な車両が活躍しており、ノンステップの天然ガス車(写真は現代(Hyundai)製です)が活躍する姿も見られたものでした。


勿論一般的な2段ステップの大型車は、今でも主流を占めており、最近では見るからに新しそうな車両も増えていますが、MAKIKYUが韓国のバスで最もお気に入り、エアロスターに良く似た現代AEROCITYも多数活躍中です。


支線バスでは黄緑色系統の装いを纏っており、一般的な前中扉の路線車だけでなく、マイクロバスが活躍する姿も目撃しており、ソウルや
釜山ではマウルバスなどでこの手の車両をよく目にしますが、地方の市内バスでは余り見かけない気もします。


またこれら3色以外にも、黄緑色1色でドア部分などに黄色などの模様(?)が入ったバスも僅かながら目撃しています。

MAKIKYUはまだ昌原の市内バスには一度しか乗車した事がなく、2月の馬山訪問時には市内バス乗車の機会もありませんでしたが、機会があれば再訪して市内バスにも乗車したいと感じたものでした。


韓国の地方都市で活躍するピーナッツ型バス

2012-05-31 | バス[大韓民国]

以前「MAKIKYUのページ」では、ソウル市内の南山(Namsan)を走るピーナッツ型の充電式電気バスに関して取り上げた事(該当記事はこちらをクリック)がありますが、MAKIKYUが2月に訪韓した際には、地方都市でも同種車両の活躍を目撃する事が出来ました。

まず最初に目撃したのは慶尚南道の馬山(Masan)市で、釜山(Busan)から順天(Suncheon)へ向かう際、そのまま釜田(Bujeon)発の直通列車に乗車せずに一旦馬山で列車を下車し、その後を走る馬山始発の順天行き列車に乗車するまでの空き時間に駅前でバスを撮影していた時に目撃したものです。


馬山では何年か前に訪問した際とは、KORAILの駅構内(以前は工事中で凄まじい状況でした)をはじめ、市内バスの装いも変化しており、一旦途中下車した甲斐は充分あったと感じたものでしたが、MAKIKYUが馬山駅前で市内バスの様子を視察した際に見かけたバスは、数多くのバスが走り交う中で1台だけで、特殊な車両だけあって数は余りない様です。

とはいえソウルの様な大都市だけでなく、馬山の様な地方都市でもこの様な新鋭車両が走っている事自体が驚きで、馬山は韓国でノンステップバスが走り始めたばかりの頃にも、ノンステップバスを散見した程ですので、意外と新たな車両を導入する事には積極的な方なのかも…と感じたものでした。


また馬山だけでなく、韓国有数の古都として知られる慶尚北道・慶州(Gyongju)市でも、市外バスターミナルを起終点とし、慶州駅や普門(Bomun)観光団地、仏国寺や仏国寺駅(駅と寺は離れています)などを循環運行する10・11番の市内バスで、ピーナッツ型バスが活躍する姿を目撃しています。

 
慶州のピーナッツ型バスは、装いも南山の充電式電気バスとよく似ており、外観だけでなく車内の座席や降車ボタンまでもが、特異なピーナッツ型にアレンジされている点まで共通しています。

このピーナッツ型バスは、今後どれだけ普及するのかも気になる所で、日本でも同種のバスが営業運行で用いられる事はないものか…と感じたものでした。

(追記)当初ソウル市の南山で走っている充電式電気バスと同形状の車両であるため、電気バスとして取り上げていましたが、この記事で取り上げている車両は韓国では一般的な天然ガス車両となっている模様です。
(ご指摘ありがとうございます)


順天と麗水の市内バス~乗り継ぎで2都市間を移動する事も…

2012-05-13 | バス[大韓民国]

MAKIKYUが2月に麗水へ足を運んだ際には、釜山(Busan)~全州(Jeonju)間を移動する際に、大変貌を遂げたKORAIL全羅線や麗水EXPO駅などの視察を兼ね、麗水へ寄り道したものでした。
(両都市間は高速バスで直結され、鉄道(KORAIL)利用でも順天(Suncheon)乗り換えで移動できますので、順天~麗水間でわざわざ盲腸線的区間に足を伸ばした格好となります)

釜山~全州間で順天を経由し、KORAIL主体で移動する場合、全羅線で順天~麗水EXPO駅を往復乗車するのが最も安直な方法ですが、MAKIKYUが麗水を訪問するのに往復で同経路は…という事で、片道は路線バスを利用したものでした。
(万博期間の土休日などには、普段は全羅道を走る機会がないヌリロ号用新型電車を充当し、隣接する両都市間でシャトル列車が運行されるのも注目ですが…)

順天~麗水間のバスは、バス大国の韓国ですので、両都市の市外バスターミナル間を結ぶ市外バス(都市間バス:観光バスタイプの車両を充当し速達運転)も存在していますが、日本国内でも一般路線が好きなMAKIKYUの事ですので、両都市間のバス移動では市外バス利用ではなく、市内バスで移動したものでした。

日本の一般路線バスに相当する市内バスは、韓国の場合は自治体が運行に関与している事もあって、同一自治体内での運行や、境界を跨いで隣接自治体に入ってすぐの所で乗り換えになる事が多く、順天~麗水間を市内バスで移動する際もこのパターンになります。

順天~麗水間で市内バスを乗り継いで移動する場合、順天の市内バスと麗水の市内バスを乗り継ぐ事が可能な地点は幾つか存在し、概ね順天の市内バスが麗水市北部へ乗り入れる格好になっているのですが、MAKIKYUは麗水市北部の栗村(Yulcheon)で両市の市内バスを乗り継いだものでした。
(栗村以外にも、もう少し南に進んだ麗水空港などで乗り継ぐ事も可能です)

順天では駅前からも栗村方面へのバスは、停留所に運行時刻掲示こそないものの、凡その運行時間帯や運行本数などの情報は順天市HPでも公開しており、頻発している事は把握していましたが、地方都市でも結構な数の市内バスが走っており、運賃も手頃で気軽に利用できるのは、さすがバス大国の韓国と感じます。
(その代わり地方における近郊輸送では、鉄道は殆ど使い物にならず、地方での近距離移動で大衆交通を利用して旅行する場合は、バスを使いこなせないとかなり厳しいのですが…)


順天駅前から栗村方面へ向かう場合、駅舎向かい側のバス停から乗車するのですが、最初にやって来た栗村方面行きのバス(写真)はかなり混雑しており、このバスはパスして次のバスを待つ事に。

すると2~3分で次のバス(別系統ですが、車種や塗装は同様です)が現れ、こちらは座席の半分以上が空いている状況でしたので、このバスで栗村を目指すのですが、その途中では前を走っていた超混雑のバスを、別系統にも関わらず途中バス停留所で平然と追い抜く有様は、日本の路線バスでは考えられない事です。

そして市境を跨いで麗水市に入り、栗村の街中に差し掛かると、技士(運転士)からここで降りる様に合図され、バスを下車して麗水の市内バスに乗り継ぐ事になります。


この街中ではバス停ポールのない所でも、暗黙の停留所になっている箇所も見受けられ、外国人旅行者の利用は殆ど想定していない様子、と言うよりも外国人の訪問自体が少なそうな地方の田舎街で、MAKIKYUが再び足を踏み入れる機会があるのだろうかと感じる程で、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方で栗村を訪問した事がある方が居られましたら、是非コメントも頂ければ…という所です。


栗村では麗水市中心部へ向かう市内バスの発着時刻に偏りがあり、次の便まで30分強の時間がありましたので、この空き時間を利用して「暗黙の停留場」前の店でカルククス(5000W:うどんに近い麺料理で、全く辛くありません)の昼食を取り、その後麗水の市内バスに乗り継いだものでした。

MAKIKYUが乗車したバスの次発は5分後の運行で、単に各系統毎に適当な台数のバスを走らせているだけと言った感が強く、韓国では自治体HPでも「○系統・配車台数△台・運行回数・始発・終車」といった案内を行っているケースが多いですが、この運行は感心できるダイヤ設定とは到底言い難いものです。


そして乗車した麗水の市内バスは、順天の市内バスよりは新しい車種だったものの、両市共に現代製大型路線車が主流となっている模様で、麗水の市内バス乗車自体も初訪韓以来10年ぶりという有様(順天の市内バスは、今年初めて乗車したものでした)でしたが、EXPO絡みですっかり様子が変わってしまったKORAIL全羅線やその終着駅(麗水)だけでなく、市内バスの装いも大きく変わった事で、麗水は以前訪問した時とは全く異なる街の様に感じてしまったものでした。
(韓国ではこの様な事がしばしばあるのですが…)

近年ではソウル市のバスが、路線の性質毎に色分けされた単色塗装に改められたのが最たる事例ですが、他にもMAKIKYUが知っている限りで、数年の間に市内バスの装いが変更となっている都市を多数把握しており、日本よりもカラーチェンジ頻度は遥かに上です。

市内バスは一度装いを変え始めると、あっという間に新塗装のバスばかりになり、車両の入換頻度も日本の大都市圏以上(お陰で地方でも旧年式車に当たる機会がないのは惜しい限りです)ですので、韓国各地で市内バスを見かけたら、次の訪問機会に…と思わず、可能な限り見かけたバスを撮影しておいた方が…と感じたものです。

乗車したバスは麗水市内を南下し、市庁舎のある麗川地区や、市外バスターミナルなどを経て、旧麗水駅周辺まで走るのですが、近年移転した麗水EXPO駅やその周辺へは立ち寄りませんので、旧麗水駅周辺から10分程歩いて麗水EXPO駅に移動したものでした。

韓国では交通カード利用時に乗継無料や割引となるケースが多く、麗水も例外ではありませんので、栗村方面から麗水EXPO駅へ向かう際、市外バスターミナル周辺などで麗水EXPO駅を経由するバスを見かけたら、旧麗水駅周辺まで乗り続けずに乗り換えてしまうのも一つの手ですが、こればかりはその時の運行状況次第で、一概に時間はこのルートでの利用が…とは言えませんので、韓国の市内バス乗車に不慣れだと少々厳しいかもしれません。

ちなみに順天と麗水の市内バスは、共にソウルなどで発売・通用する交通カード「T-money」が通用し、MAKIKYUもT-moneyを使用して乗車したのですが、韓国では相互利用可能なカードでは割引特典などの恩恵を受ける事は可能なものの、相互利用地域では入金(チャージ)を取り扱っていませんので要注意です。
(日本で最もメジャーなICカード・Suicaで、相互利用対象となっているnimocaエリアの西日本鉄道(西鉄)の路線バスを利用する場合、同社バス車内などで入金を行う事(PASMOエリアでの入金とは若干手順が異なりますが…)などは可能ですが、Suicaではポイント付与や乗継割引の恩恵が受けられず、同様の扱いとなる事例が数多く存在しますが、海を跨ぐとICカードの扱いが対照的なのは興味深く、韓国人の中には自分の居住地域とソウルのカードをそれぞれ持ち歩いて使い分けているケースも存在する程です)

また順天~麗水の市内バス乗り継ぎ移動は、乗継時間も含めると1時間半~2時間程度を要し、不慣れな外国人旅行者などにはやや使い難い面もありますが、運賃は両市内バス共に割安(1000W台)で、日本の地方を走る路線バスの如く、市内でも凄まじい運賃が…という事がないのはあり難いものです。

このルートは鉄道や市外バス利用とは異なる楽しみもありますので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方が、海洋万博訪問や全羅線末端部乗車などで麗水市を訪問する機会がありましたら、是非市内バス乗り継ぎで順天~麗水間を移動する事も検討してみては如何でしょうか?


江原道・三渉市の市内バス~市境跨ぎの東海駅方面へは頻発

2011-05-19 | バス[大韓民国]

ここ最近、「MAKIKYUのページ」では、韓国・江原道のローカルバスを取り上げて来ましたが、その最終編として、先日取り上げた洪川とは随分離れた東海岸沿いにある三渉(Samcheok)市の市内バスを取り上げたいと思います。



こちらは以前取り上げ、2月に乗車した「パダ(海)列車」へ乗車の後、三渉バスターミナル~東海(Donghae)駅間で乗車機会があったのですが、市境を跨ぎ東海市に至る同区間では、1日90本以上と言う、地方の田舎町を走る路線バスにしてはかなりの高頻度で運行しており、パダ列車への乗車を検討している方には、是非利用をおススメしたい路線です。

ただ三渉バスターミナルは市内中心部に位置するものの、実質的に貨物駅となっている三渉駅とは徒歩20分程度の距離がある上に、三渉駅にはタクシーの常駐もなく、比較的至近のバス停(時刻掲載なし)も運行本数が極めて少ない模様(MAKIKYUが三渉駅~三渉バスターミナル間を徒歩移動する際には、バスの姿を1台も見かけない程でした)ですので、悪天候時などは少々厄介です。

また三渉の市内バスは写真の塗装以外に、白と黄色のバスなど幾つかの装いの車両を目撃しており、同一系統でも複数の装いが見られたものでしたが、残念ながら撮影できたのはこの一枚だけでした。