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女川へ向かうJR代行バスとミヤコーバス

2011-08-10 | バス[東北]

先月MAKIKYUが南東北を訪問した際には、石巻から更に東へ向かった女川(Onagawa)へも足を運んだものでした。

石巻から女川方面への公共交通機関は、東日本大震災の発生前であればJR石巻線利用が一般的で、他にミヤコーバスによる路線バスが存在する状況でしたが、石巻線は5月に前谷地(Maeyachi)~石巻間が運転を再開したとはいえ、石巻以東は今もなお不通が続き、復旧見込みすら出ていない程です。

ただJRでは石巻線代行バスを走らせており、このバスを利用して女川方面へ足を運ぶ事は可能ですが、運行経路の関係で陸前稲井は駅前とはかなり離れた市街地にバス停が設けられています。

終点女川も駅前こそ通るものの、女川駅周辺の被災状況は凄まじく、女川駅も壊滅状態にある事から、発着場所は駅から徒歩10分程度の高台にある総合運動公園に設けられています。

石巻線の代行バスはJRバス東北が、高速路線車を使用して運行しており、仙台~古川間などの短距離高速バスで使用されるトイレなし車両が充当されています。

 
MAKIKYUが利用した際には日野SELEGAに当たりましたが、他に今度バスコレクション2台セットで製品化される車両と同じデザインの三菱ふそう製車両(もう一台は新幹線はやぶさ号と同色のバス)が活躍する姿も見られたものでした。

この代行バスはJRバスだけあってしっかりと「列車代行」の表示が用意されているものの、行先表示類は仙石線代行バスなどに比べると簡易なものとなっています。

この代行バスは震災前の石巻線列車に比べると便数が大幅に限られ、主に朝夕の通学時間帯に重点を置いているため、昼間は運転間隔がかなり開いてしまうのは難点です。

所要時間も列車より余計にかかりますが、運賃はJR代行だけあって石巻~女川間を乗り通しても320円と割安で、MAKIKYUが代行バスを利用した際に使用した青春18きっぷの様な割安な企画乗車券も通用するのはあり難い限りです。

また女川方面への公共交通機関としては、震災前から運行しているミヤコーバスの路線バスも、現在では特別ダイヤでの運行(石巻市HPにダイヤが掲載されています)となっており、女川地区などで一部運行経路や停車停留所が異なっているものの、現在でも運行を続けており、こちらを利用して女川方面へ足を運ぶ事も可能です。

MAKIKYUが女川へ足を運ぶ際にも、片道はミヤコーバスの路線バスを利用しましたが、昼間時間帯にJR代行バスの運転間隔が大きく開く時間に、路線バスが走っている事もしばしばで、陸前稲井と女川を除くJR各駅前での乗降も可能です。


やって来た車両は三菱ふそう製の古参中型車(平成4年式)でしたが、石巻管内は新旧様々な車両が活躍しており、国産4メーカー全ての車種が在籍していますので、どの車両がやってくるかはその時のお楽しみです。

女川まで足を伸ばす便は本数が限られるものの、途中の渡波(Watanoha)までの便数は、渡波止まりや牡鹿方面へ向かう便なども利用できる事もあって、震災前からJRより充実しています。

運賃こそ渡波駅前で350円、女川まで700円とやや割高ですが、セット回数券(石巻駅前の案内所などで発売しています)を利用すると、発売額1000円で100円分のプレミアがあり、MAKIKYUもこの回数券を利用したものでした。

ミヤコーバスは東日本大震災で大きな影響を蒙りながらも、震災後も路線・高速バスや仙石線代行バスなどで地域の足を懸命に確保しており、震災復興を応援する事も考えると、こちらも是非利用したいものです。

ちなみにミヤコーバスの女川方面へ向かう路線は、JR代行バスと経路は大半が重複するものの、陸前稲井(JR代行バス停留所)~渡波間でJR代行バスがトンネルのバイパスを通る所を、海沿いの市街地(津波による被害が大きいです)を通るなどの違いがあり、石巻駅周辺から渡波・女川方面へ足を運ぶのであれば、来た道をそのまま引き返すのは…と考える方にもおススメです。


女川町内では行き先表示や車内放送・運賃表示こそ震災前のものを利用しているものの、経路や表示が異なる旨の案内があり、バスの終点は女川総合運動公園となっていますが、このバス停はすぐ隣にJR代行バスの女川駅ポールが立っており、女川での終点もJR代行バスと同一ですので、両者を乗り比べる際にも便利です。

女川の街が震災前の様な姿を取り戻すのは相当な時間がかかる事が予想され、震災から4ヶ月以上を経た今もなお凄まじい状況ですが、ミヤコーバスの路線バスなどを利用して現地へ足を運ぶだけでも、微力ながら震災復興に貢献できます。

震災を忘れないためにも、被災した現地の状況を直接目の当たりにする価値は充分あると思いますが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方も機会がありましたら、JR代行バスやミヤコーバスなどを利用し、女川へ足を運んでみては如何でしょうか?


JR東日本・仙石線の代行バス~専ら宮交グループが運行

2011-08-08 | バス[東北]

先月MAKIKYUが石巻を訪問した際には、JR仙石線が一部区間(高城町~矢本)で今もなお不通となっており、復旧見込みが立たない事から、代行バスによる運行となっており、MAKIKYUもこの代行バスを利用したものでした。

代行バスは道路事情の関係で、高城町(Takagimachi)駅と代行バス乗り場の位置が離れる事から、高城町よりも一つ仙台方の松島海岸駅から出発しており、仙台方面から仙石線で矢本・石巻方面へ向かう場合は、松島海岸駅で乗換となります。

代行バスは一時期途中駅通過の便も存在した様ですが、現在は松島海岸~矢本間の途中各駅に停車する便のみの運行となっており、先月4ヶ月ぶりに運転再開となった矢本~石巻間の仙石線列車が概ね1時間毎程度での運転となっている事から、これに合わせた本数での運転になっています。
(ダイヤ上は大抵の便で代行バスと列車の接続が確保されていますが、大幅な遅延が発生した時などは乗継できない事もある様です)

松島町内~矢本方面はやや内陸を走る国道45号線を通るのが最短ルートとなっており、松島海岸・高城町~矢本間を直行運行するのであれば、このルートでの運行が妥当な所ですが、現在は仙石線各駅近くに停車する路線設定となっています。

国道から離れた海岸近くで、甚大な津波被害を受けた野蒜(Nobiru)周辺も経由するため、松島海岸駅~矢本駅間の代行バスだけでも約50分程を要します。
(仙石線石巻方面への代行バス運行当初は、野蒜周辺の道路事情が影響してか、野蒜周辺を経由しないルートで運行していました)

 
野蒜周辺で甚大な被害を受けた地域を走行する際には、車内の乗客から驚きの声が上がると共に、野蒜~陸前小野間では運行途中に地震に遭遇し、津波被害こそ免れたものの現場に置き去りにされている仙石線石巻行電車の姿(この電車のすぐ手前まで津波が押し寄せた様です)も目撃できたものでした。
(野蒜は駅構内や周辺の被害状況が凄まじく、地震発生直後の時間で止まったままの駅舎にある時計や、1階部分が津波で流失して躯体だけ残ったコンビニなどが残り、時が止まった廃墟の様な印象を受けたものでした)

そのため仙台駅周辺から石巻駅まで仙石線を利用するとなると、現在は電車~代行バス~気動車列車と乗り継ぎ、乗り換え時間を含めると片道約2時間を要する状況になっています。

仙台駅~石巻駅間を三陸道経由で直通運行するミヤコーバスの高速バスに比べると、所要時間の面では大幅に見劣りし、現在仙台~石巻間を公共交通機関で移動するならば、高速バスが運行していない早朝・深夜帯などを除くと、余程の事がない限りは高速バスに軍配が上がるのが現状です。
(震災前であれば高速バスと仙石線快速の所要時間や運賃はほぼ互角で、定時性や運行時間帯なども考慮すると、仙石線の方が優位だったのですが…)

代行バスは主にバス代行区間や気動車列車運行区間の地域内輸送や、この区間の途中駅と仙台市内を結ぶ役割が主体になっている事も、各駅停車便のみとなっている大きな要因かと思われます。

ちなみにJRの代行バスは、3月の東日本大震災における被災規模が余りに大きく広範囲に及び、本来であれば真っ先に代行輸送を手がけるJRバスだけでは手に負えない状況になっています。

その事もあってか、MAKIKYUが見た限りでは、仙石線代行バスは宮城交通グループのバスのみでの運行となっていました。
(以前は他社バスも走っていた様ですが…)


MAKIKYUが松島海岸駅→矢本駅間で乗車したバスは、宮城交通仙台北営業所所属の日野製観光車(SELEGA)で、運賃箱や運賃表示器、整理券発行機などのワンマン装備や降車ボタンなどを装備していない純粋な貸切専用車でした。

1台のみの運行だった事もあり、正座席は全て埋まり補助席まで用いる程の状況でしたが、通勤通学時間帯などは複数台での運行となる便もある様です。


代行バス終点の矢本駅では、松島海岸駅に向かう便で宮城交通の分離子会社・ミヤコーバスに所属する高速路線車を用いた便を目撃しており、代行バス輸送の規模が比較的大きい事もあってか、宮交グループでも複数の営業所で分担しての運行となっています。

こちらは「路線バス」と書かれたステッカーも貼り付けた路線車だけあって、各種ワンマン機器も装備しており、観光・高速バス車両は三菱ふそう製車両がお気に入りのMAKIKYUとしては、こちらに当たった方が…とも感じたものでした。
(割安な青春18きっぷを利用している事も考えると、代行輸送を利用できるだけでも充分過ぎるのですが…)


この他にMAKIKYUが代行バス乗車後に訪問したミヤコーバス石巻営業所では、震災後に名鉄グループ各社からミヤコーバスに応援で捻出された車両の中にも、「JR東日本列車代行バス」のステッカーを付けた車両が見受けられたもので、宮交グループ自体も震災によって大きな影響を受けている事から、動員できる車両を何でも充当している様にも感じられたものでした。
(ミヤコーバスでは石巻で冠水による使用不能車両が数台発生しており、気仙沼では営業所が津波被害に遭った上に火災で焼失し、過半数の車両が使えなくなるなど、莫大な被害が発生しています)


列車との乗換駅となる松島海岸・矢本両駅では、旅客案内やバス運行整理を行うJR係員の姿を見かけたものでしたが、代行バス自体にはJR係員は乗車せず、途中駅でもJR係員による改集札を行わない事から、車内には代行バス途中駅で下車する旅客用の乗車券・運賃回収箱も設置されているのが特徴です。

 
また仙石線代行バスは運行こそ宮交グループが行っているとはいえ、運営自体はJR東日本が行っている事から、JRの代行輸送である事と共に行き先を示す案内がバス正面窓に掲げられており、同種の表示は常磐線代行バスでも見かけたもので、各駅バス停もJR代行バス様式となっており、こちらも常磐線や石巻線代行バスで同様式のものが用いられていました。

JR代行輸送に関しては、先月仙石線代行バスだけでなく石巻線・常磐線の代行バスも利用していますので、こちらに関しても近日中に取り上げたいと思います。


長町ループバス「ながまちくん」~富沢地区を走るミニバス路線

2010-08-27 | バス[東北]

もう一月程前の事になりますが、MAKIKYUが先月末に仙台を訪れた際には、「ながまちくん」と呼ばれるミニバス路線にも乗車する機会がありました。

このバスは長町ループバスと名乗っているだけあり、市内南部の長町や富沢の一帯を循環運行しており、運行は仙台市内やその周辺地域などで幅広く路線バスを運行している宮城交通が行っています。

MAKIKYUは長町駅から富沢地区へ向かう際、片道だけ利用したのですが、富沢では地域内に細かく停留所が設けられ、中にはその気になれば地下鉄の富沢駅から徒歩でアクセスする事も不可能ではない停留所も存在していますが、「ながまちくん」は長町駅や長町南駅に停車し、長町~富沢地区内の交通機関として路線が設定されている事もあってか、地下鉄富沢駅には直接入らない路線設定となっています。

とはいえ余所者にとっては盲腸線の様に感じてしまう市営地下鉄南端部で、「ながまちくん」を使えば来た道をそのまま返さずに、富沢地区への移動で片道ずつ異なるルートを使えるのは大きなメリットです。

運賃支払い方法も全線150円の均一運賃だけあって、仙台市内を走る一般路線バスでは一般的な整理券方式の後払いではなく、前乗り中降りの運賃前払いとなっているのが大きな特徴です。

メルシーカードやスキップカードなどの宮城交通・仙台市営両者で共通利用可能な磁気カード類の利用も可能ですが、「ながまちくん」専用車は専ら運賃前払いで用いられる事もあって、運賃箱に追設されたカードリーダーの向きはきちんと前払い用になっていたのは感心したもので、日頃横浜市内で運賃前払い(しかも後払いの路線では使われない車両)にも関わらず、つい最近まで運用されていた磁気カードのリーダーが後払い用に設定されていて使い難かったバスを数百台単位で走らせている民営某社は一体…と感じてしまったものです。
(余談ながらこの民営某社では、前払い路線でしか使わない車両にも関わらず、前ドア近くに現状では必要ない整理券発行機や後払い時の乗車用ICカードリーダーをつけた車両が、今でもゴロゴロしています)

また使用車両はコミュニティバスなどでは典型的なサイズで、中型路線車を更に短くした車両といっても良い車体長約7mの低床小型車で、仙台で活躍する路線バス車両の中ではそこそこ新しい部類に入ります。

平成一桁年製のバスがまだ多数活躍している仙台では、個人的には乗車した際の面白さはやや…と感じてしまう面もありますが、それでも全国各地で見慣れたいすゞERGAMIOもありふれた中型と異なり、7mは製造中止となってあまり遭遇しない車両(探せばそれなりには走っていますが…)になっていますので、特徴的な装いだけでなく車両自体も趣味的にはそれなりに興味を引く存在となっている点も注目です。

この「ながまちくん」は概ね40分間隔で休日運休、運行時間帯も昼間時間帯に限られるのは難点ですが、運賃は150円均一と比較的割安な設定になっており、長町駅でJRから乗り継いで富沢地区へ向かう際などには、所要時間や本数の面では地下鉄に比べて不利なものの、時間が合えば利用価値は充分ありますので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方も仙台市南部の富沢地区へ出向く機会がありましたら、是非「ながまちくん」の利用を検討してみては如何でしょうか?


仙台市営の姉妹都市バス~馴染みない都市が多いものの中には…

2010-08-17 | バス[東北]

MAKIKYUが先月末に仙台を訪問した際には、市内各地を走る仙台市交通局の路線バス(仙台市営バス)に何度も乗車したものでしたが、仙台市は世界各地の様々な都市と姉妹提携しており、市営バスでもこれを記念した姉妹都市バスを走らせています。

姉妹都市バスは各姉妹都市毎に1台ずつが割り当てられ、姉妹都市名と共に各都市の市章と各国言語での「こんにちは」を意味する言語が標記されているのが特徴で、どちらかと言うと一般的な広告類などのラッピングバスには余り良い印象を持っていないMAKIKYUとしても、この様なバスはなかなか面白く、他都市の市営バスでも似た様な試みがあっても…と感じるものです。
(国内の路面電車では、九州で類似した趣旨の電車を走らせている都市が存在しているのですが…)

この姉妹都市バスは各都市毎に1台ずつしか走っていない上に、各バス毎に所属営業所・出張所が全て異なりますので、2台以上が一斉に並ぶ機会自体が少なく、まして目当ての都市のバスを狙うともなれば、余程運が良くない限りなかなか遭遇できないのが現状です。

ただ仙台市営バスは各営業所・出張所共に仙台駅周辺の中心部に足を伸ばす路線を持っていますので、仙台駅前やその周辺に暫くいれば、姉妹都市バス各車両のどれかに遭遇する事は出来、MAKIKYUが仙台を何度も訪問している際には、大抵姉妹都市バスのどれかには遭遇している程です。

 
MAKIKYUが先月仙台を訪問した際、最初に遭遇した市内バスは「ACAPULCO号」で、その次に姿を現したのは「DALLAS号」、どちらもMAKIKYUには馴染みのない遥か彼方の都市ですので余りピンと来ませんが、特にDALLASの方は「HELLO」という言葉は馴染みあり過ぎて余り異国感を感じない事や、仙台市営バスの中では見た目が比較的新しい部類に入るNEW AEROSTARという事もあって、個人的にはややイマイチな印象です。


そしてMAKIKYUが先月乗車した姉妹都市バスは「RIVERSIDE号」で、見た目は普通の市営バスと異なるとはいえ、乗ってしまえば普通のバスと大差なく、広告スペースを活用し、各都市のギャラリー位はあっても…と感じたのは惜しい限りです。

ちなみにRIVERSIDEはDALLASと同じUSAの都市ですが、DALLAS以上に馴染みがなく、この姉妹都市バスが走っていなければMAKIKYUには都市の存在すら…という有様ですが、この街はカリフォルニア州のロサンゼルスから100km程離れた所に位置している様です。

またMAKIKYUには馴染みのない都市のバス紹介ばかりが続きましたが、仙台市は現在世界7都市との姉妹提携を行っているだけあって、姉妹都市は遥か彼方の西半球ばかりに偏在している訳ではなく、仙台から最も近い姉妹都市としては、光州(Gwangju)広域市(광주광역시)があり、勿論市営バスの姉妹都市バスの一員として光州号も活躍しています。

光州はMAKIKYUも何度か足を運んだ事があり、現在地下鉄が1路線だけ走っている地方中核都市という点も仙台と重なりますが、海外と言っても遥か彼方の都市ばかりではなく、この様な馴染みある都市のバスも活躍しているのは喜ばしい限りです。


光州号の出没が暗くなった後だったのは少々惜しい限りで、カタカナで「コウシュウ」と書かれた標記もやや違和感を感じてしまいますが、今度このバスには昼間の明るい時間にも遭遇したい感じたものです。

あと姉妹都市バスは今回取り上げたバス以外にも、長春・Мінск(ミンスク)・RENNESといった姉妹都市のバスも活躍しており、この記事だけを見ると西半球の都市が多そうな印象を受ける姉妹都市バスも、実は東半球の都市が過半数を占めています。

今回遭遇する機会がなかったこれらの都市のバスも、特に長春はMAKIKYUも訪れた事がある街だけに多少は馴染みがあり、次回以降の仙台訪問の際には長春号にも是非遭遇したいと感じたものでしたが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様は如何でしょうか?


愛子観光バス~仙台第3の路線バス事業者

2010-08-07 | バス[東北]

 
MAKIKYUが先月末に仙台へ出向いた際には、仙台市内で何度も路線バスを利用する機会があったのですが、その際には市内各地を走る大手事業者の仙台市交通局や宮城交通の他に、愛子(Ayashi)観光バスが運行する路線バスにも乗車する機会がありました。

愛子観光バスは名前の通り、仙台市西部の愛子周辺で観光バスを運行する事業者ですが、比較的近年になって路線バスにも参入しています。

愛子観光バスは仙台駅前のバスロータリーにこそ入らないものの、仙台駅や市内中心部でも時折姿を見かけ、市営バスや宮城交通とは異なる黄色のバスは異色の存在です。

MAKIKYUも仙台を訪れた際には、何度かその姿を目撃していましたので、非常に気になる存在だったのですが、実際に乗車するのは先日が初めてでした。

ちなみに現在愛子観光バスが運行する路線は、仙台駅前~愛子駅~錦が丘を結ぶ1路線のみですので、MAKIKYUが乗車したのも当然この路線になります。

仙台駅前を出発したバスは、広瀬通一番町に停車した後、仙台発着の高速バスが仙台宮城ICへ向かう際にも経由する自動車専用道路の仙台西道路(有料道路ではありませんが、首都圏の高速を名乗る自動車専用道路より快調に走れます)に入り、仙台宮城ICを過ぎて暫く走った栗生(Kuriu)まで停車せず、このバス停までの普通運賃も350円になる程ですので、一般路線バスとは言え結構早いものです。


MAKIKYUは愛子駅まで乗車したのですが、乗車したのが土曜日の早朝と言う事もあって、愛子駅までもほぼ時刻表通り25分もかからずに到着した程で、市内中心部から結構離れている印象が強い愛子も、意外と近いものと感じた程でした。

さすがに仙台~愛子間のみの利用では、運行本数や運賃面などでJR仙山線に軍配が上がるものの、仙山線は単線で曲線が多く、速達性に難がある事もあって、これなら愛子駅西側にある新興住宅地の錦が丘一帯からは、愛子駅で仙山線に乗り換えず、市内中心部へ直接乗換なしでバス利用でも充分使えると感じた程でした。

また使用車両も運行当初は仙台市営バスの中古車(三菱AEROSTAR K)を使用していたものの、路線バス事業がそこそこ軌道に乗っている事もあるのか、その後順次新車に取替えが進み、現在一般路線で使用している車両は、全ていすゞERGAに統一されています。

このいすゞERGAも初期のV8エンジン搭載車ではなく、比較的新しい直6エンジンを搭載したタイプのワンステップ車で、MAKIKYUが日頃活動している首都圏など大都市圏では非常にありふれた車です。

そのため趣味的な面白さと言う点では今一歩ですが、仙台では東北では比較的車両状態の良好な仙台市営バスでも、首都圏などの排ガス規制区域では登録できない年式の古参2段ステップ車が結構活躍しており、宮城交通ともなれば最近中京圏のグループ会社から中古車がゴロゴロ移籍している有様ですので、地域性や事業規模などを考えると、かなり意欲的と言えます。


ただ車両自体は新型で統一されているとはいえ、路線が一路線のみに限られている事も影響してか、行先表示は字幕式となっており、古参車でもLEDに統一されている仙台市営バスや、やはり仙台圏では殆どがLEDとなっている宮城交通とは異なるのは意外な感じがしたものです。

この愛子観光バスは仙台市交通局・宮城交通で共通利用できる各種磁気カード類(スキップカードなど)の利用対象外となっているのは残念なもので、運行路線も郊外の錦が丘と愛子駅や市内中心部を結ぶ一路線のみ、観光とも縁が薄い路線という事から、他所者が利用する機会は非常に限られると思いますが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も仙台を訪れる機会がありましたら、一度愛子観光の路線バスにも乗車してみては如何でしょうか?


最近の福島交通路線車~三菱ふそう以外のメーカーが続々と…

2010-02-09 | バス[東北]

先月MAKIIKYUが青春18きっぷを利用し、南東北へ出向いた際には、福島県中通りの要衝とも言える郡山・福島の両駅で列車の乗継時間があり、その際には一旦改札を出て路線バスの視察・撮影にも赴いていました。

福島県中通りの一般路線バスは、その大半を福島交通が運行しており、先月の旅行では乗車機会こそなかったものの、MAKIKYUも郡山市内などで何度か乗車した事があります。

同社の路線バスは、使用車両の殆どが三菱ふそう製で占められている事でも知られ、郡山駅前などは今や首都圏では目にする機会も少なくなったAEROSTAR M、それも前後に扉を配した車両が次々と姿を現す様は、排ガス規制で車両代替が急速に進むエリアの路線バスを見慣れた身としては、なかなか見応えを感じるもので、時間に余裕があれば是非乗車も…と感じたものです。
(MAKIKYUの手元には、福島交通バス回数券もありますので…)

しかしそんな福島交通も、最近になって三菱ふそう製以外の車両が導入され始め、郡山駅前では1台だけですが、窓割が不自然で一目見ただけでも他社からの移籍車と見分けられる、中扉4枚折戸の日産ディーゼル製車両の姿を見る事が出来ました。

また写真は撮影出来なかったのですが、福島駅前では日野BlueRibbonの姿(これも当然他社からの移籍)も目撃しており、こちらも福島交通=三菱ふそうの印象が強いMAKIKYUとしては、福島交通も随分変わったものと感じさせられたものです。

そして更に驚いたのが、中古だけでなく新車でもいすゞ製中型車(ERGAMIO)の姿を福島駅前で見かけた事で、機能面では地方路線バスの実態を踏まえると妥当な車両とは言え、兄弟車の日野Rainbow Ⅱも含めて大都市圏でゴロゴロしている上に、地方へ出向いても至る所で出没してウンザリ…という印象があります。

しかしながらMAKIKYUが見かけたERGAMIOは、ノンステップ車であるにも関わらず、
福島交通が比較的近年新車で導入した車両に用いているクリームと緑色の低床車塗装ではなく、一般路線車と同じ装いになっている点が大きな特徴と言えます。

ERGAMIOが低床車にも関わらず、従来塗装で導入されたという事は、今後福島交通で新車が導入される際にも、この塗装で導入されるのか否か気になる所ですが、個人的には福島交通の低床車塗装は従来塗装に比べてインパクトがイマイチと感じていますので、今後の新車も是非従来塗装で導入されれば…と感じたものでした。

あとこの記事とは直接関係ない事ですが、管理人の事情により1週間程度更新を休止させて頂きます。
この間のコメント返答やトラックバック反映も遅れる事が予想されますが、予めご了承下さい。


外ヶ浜町営バス(2)~蟹田駅を発着する路線の充当車両

2009-06-12 | バス[東北]

 

先日「MAKIKYUのページ」では、三厩~龍飛間を運行する外ヶ浜町営バス(三厩地区循環バス)に関して取り上げましたが、今日はその続編として三厩地区以外で運行している外ヶ浜町営バスに関して取り上げたいと思います。

MAKIKYUが外ヶ浜町営バスに乗車したのは三厩~龍飛間の路線のみで、それも往復共に先日の記事で取り上げた同じ車両という有様でしたが、三厩へ向かう途中の蟹田駅で乗り換え時間があり、同駅で一旦改札を出た際には、蟹田から陸奥湾岸を北上し、旧平舘村方面へ向かう外ヶ浜町営バスの姿も目撃したものでした。

この路線で充当されている車両も、三厩~龍飛間で用いられている車両と同タイプの日野Melphaで、小規模な町営バスにも関わらずこの車両が複数活躍する姿が目撃できると言う事は、この車両が外ヶ浜町営バスの主力的存在になっているとも言えます。

ただ旧平舘方面へ向かう路線に充当されていた車両は、三厩~龍飛間の路線で使用されている車両の様な派手なラッピング車ではなく、バイオレットと白の装いにステッカーを貼り付けた車両でした。

この車両は前面に「TAIRADATE」という標記が見られる事などから、旧平舘村から引き継いだ車両である事が容易に類推できるものですが、何年か前に蟹田駅を下車した際に旧平舘村営バスの姿を目撃した際には、同じ塗り分けの同種車両でありながら、真っ赤な装いで登録番号も異なる車両を目撃していますので、平舘方面へ向かう便に充当されるMelphaは複数台存在している様です。

また蟹田駅では旧平舘村方面へ向かう路線以外に、主に通院目的の利用客を対象に運行している外ヶ浜町中央病院(蟹田駅からさほど遠くなく、津軽線車中からも姿を見る事が出来ます)~三厩方面を1日1往復のみ運行する便の姿も目撃し、この便は蟹田で姿を目撃したあと、三厩駅で龍飛行バスの発車を待っている際にも姿を見る事が出来ました。

こちらは送迎バスなどで御馴染みのマイクロバス・三菱ROSAが用いられており、ROSA自体は各地で良く見かける車両だけあって、MAKIKYUも自治体運行バスをはじめとする路線バスや、自家用(送迎バス)で何度も乗車していますが、三厩~龍飛間のバスと同じ派手なラッピングを纏っているのが特徴です。

MAKIKYUが外ヶ浜町営バスに乗車した際には、土地柄もあって乗客は数える程と言う状況で、輸送力的にはROSAクラスでも差し支えない様ですが、蟹田~三厩間ともなれば路線バスでの移動にしてはそこそこの距離となるだけに、この車両で1時間程度の乗車となると少々厳しいかも…と感じたものでした。


外ヶ浜町営・三厩地区循環バス~三厩駅=竜飛岬間を200円均一の割安運賃で運行する自治体バス

2009-06-11 | バス[東北]

先日「MAKIKYUのページ」では、青森県を走る津軽線の終着駅・三厩(Mimmaya)駅に関して取り上げましたが、MAKIKYUが今月同駅到達でJR旅客各社全線乗車を達成した後は、ここまで足を伸ばしてそのまま折り返すのも…という事で、津軽半島を更に北上して龍飛(Tappi)まで足を伸ばしてきました。

津軽半島を走る鉄路は、海底トンネルを走る海峡線を除くと、三厩が北限となっており、三厩から半島突端の龍飛までは15km近く離れているのですが、その間には土地柄故に運行本数も高頻度とは言えないものの、概ね津軽線三厩発着列車に接続するダイヤで路線バスが運行しています。

三厩~龍飛間をはじめ、津軽半島の陸奥湾側(JR津軽線沿線)を走る路線バスは、以前は青森市営バス(青森市企業局企業部)が一手に引き受けており、これは青森市域を越えているとはいえ、民間事業者を吸収した経緯も影響しています。

しかし現在津軽線沿線を走る青森市営バスは、過疎化やマイカーの普及などによる利用客の大幅な減少もあって、青森市北部の後潟(JR駅近くにもバス停は存在していますが、終点はJR駅より北に位置します)が北限となっており、青森市以北の津軽半島北部からは全面撤退しています。

そのためかつては青森市内中心部から青森市営バスのみを乗り継ぎ、津軽半島突端の龍飛まで到達する事も出来た程ですが、今日ではJR津軽線が並行する後潟~蟹田間は路線バス空白地帯となっており、蟹田以北の路線バスも各自治体運行に切り替わっています。

近年では津軽半島北部の蟹田町・平舘(Tairadate)村・三厩村の3町村が合併して外ヶ浜町が発足し、このエリアの路線バスは外ヶ浜町営バスと今別町営バスの2者となっていますが、旧三厩村が運行していた三厩~龍飛間の路線も、この合併によって現在は外ヶ浜町営バスとして運行しています。

この路線は「三厩地区循環バス」を名乗っているのですが、春~秋の一部便のみ観光向けに竜飛岬まで足を伸ばし、この便のみ竜飛漁港付近で同じ経路を折り返す区間が僅かにあるものの、ほぼ一本線といっても良い路線形態ですので、この名称は少々違和感を感じるものです。

また三厩地区循環バスは200円均一となっており、割安な運賃設定は観光で訪れた旅行者にとっても非常に有難く感じると共に、採算を前提としないコミュニティバス的存在とも言えますが、運行こそ現在は民間事業者に委託されているものの、自治体運営と言う事もあって白ナンバー車両(自家用扱い)による有償運送(過疎地の特例措置で、その運行は自治体のみに認められています)となっているのも特徴です。

使用車両も全国版の時刻表にも運行時刻が掲載される程の路線にも関わらず、ネット上などを探しても情報が少なく、外ヶ浜町HPの町営バスに関する項目を見ても画像等が見当たらないだけに、どんな車両が充当されているのか気になっていましたが、三厩~龍飛間の三厩地区循環バスでは、日野Melphaが充当されており、色違いの同車種は旧平舘村営バス(蟹田~旧平舘村方面:こちらも現在は外ヶ浜町営バス)でも用いられています。

この車両は自治体バスなどで路線バスとして用いられている事例も幾つかあるものの、似た様な外観ながらもコミュニティバスや狭路を運行する路線、地方の過疎路線などで姿を見る事が多いLIESSEとは異なり、主に自家用で用いられている車両だけあって、路線バスとしての乗車機会は結構限られたものとなっています。

そのためMAKIKYUは先日の三厩地区循環バスで、Melpha初めて乗車した程でしたが、龍飛にある青函トンネル記念館のラッピングと共に、車体に「三厩駅⇔竜飛岬」と目立つ標記があることから、基本的にはこの車両が限定で充当されている様です。

津軽半島突端の龍飛岬へのアクセスは、津軽線末端部や三厩地区循環バスの運行本数が限られる事もあり、公共交通でのアクセスは決して至便とは言い難く、現状では観光客のアクセスも観光バスでのツアーや自家用車がメインとなっているのは残念な限りですが、津軽線末端部と共に三厩地区循環バスへの乗車も面白いもので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も三厩や龍飛へ足を伸ばす予定がありましたら、是非三厩地区循環バスへの乗車も検討してみては如何でしょうか?


磐梯東都バス・森のくまさん号~BDFを用いる環境に考慮したボンネットバス

2008-06-10 | バス[東北]

   
 

先月会津方面を訪問した際は、会津ぐるっとカードと呼ばれる、会津エリアの鉄道・路線バスが乗り放題になる乗車券を用いて動き回っていたのですが、その際には裏磐梯を走るボンネットバス・森のくまさん号に乗車する機会もあり、今日はこのバスに関して取り上げたいと思います。

森のくまさん号は、北塩原村がこのエリアで現在路線バスを運行する東都観光系列の磐梯東都バスに運行委託しているバスで、可愛らしいくまさんのマークが描かれたこのバスは、冬場と火・水曜日以外の日に運行しています。
(ただ車両整備の関係などで、時折一般車両が代走する事もある様です)

車両は他でも幾つかのボンネットバスで使われているいすゞ製のBXD30型で、森のくまさん号で現在使用している車両も、元は滋賀県の江若(こうじゃく)交通が昭和42年(1967年)に導入した車両です。

板張りの床となっている車内をはじめ、跳ね上げ式のウインカーなどを見ると、相当な年代者の車両である事を実感させられ、ギアが1速~4速までしかないのも大きな特徴(今の路線バスは、通常1~5速まで、車両によっては更に6速まであります)で、乗り心地も今のバスとは大きく異なるものなっていますが、それでも中国で走っているボロバスなどに比べれば、これでも意外と快適なのでは…と感じるものでした。
(彼の地を走る路線バスは座席が硬いプラスチックや板で、道路状況に加えて大気の悪さや、燃料の揮発する様な異臭を放っている事も大きいかと思います)

路線は高原周遊コース(3本)と桧原湖周遊コースの1種類があり、どちらも裏磐梯高原駅を起終点とする循環運行となっていますが、高原周遊コースは実質的に桧原湖周遊コースの途中で折り返して運行する路線と言っても良い状況になっています。

その事もあってか高原周遊コースは所要30分程度となっているのに対し、桧原湖周遊コースでは乗り通すと所要約1時間半を要しますが、後者は桧原湖畔の狭路も存在するかなり景色の良い箇所(ボンネットバスは元々悪路走行を想定した車両ですので、その点でもこの車両の充当は妥当と言えます)を走り、乗車しているだけでも充分楽しめますので、時間に余裕があるならこちらがおススメですが、高原周遊コースは手頃にボンネットバス乗車が楽しめますので、時間が限られる状況で希少なボンネットバスに少しでも…というならば、こちらへ乗車するのも良いかと思います。

運賃も一応対キロ運賃(初乗り160円)となっており、現金乗車であれば一般路線バスとの並行区間に関しては、一般路線と同額での乗車も可能ですが、森のくまさん号にのみ乗車可能な桧原湖フリー周遊券(森のくまさん号全線に乗車可能・大人1000円)と高原フリー乗車券(高原周遊コースが走る裏磐梯高原駅~休暇村裏磐梯間で利用可能・大人500円)も用意されていますので、裏磐梯エリアへ自家用車などでアクセスし、森のくまさん号に乗車して桧原湖周遊を楽しむ場合などは、フリー乗車券も利用価値はありそうです。

あと森のくまさん号ではワンマン運転を行っておらず、車掌乗務となっている点も、レトロバスの雰囲気を更に盛り上げるものとなっていますが、その一方で近隣のホテルなどで発生した天ぷら油を精製したバイオディーゼル燃料(BDF)を用いているのも大きな特徴で、古い車両というと黒煙をモクモク・環境面でも…という印象をお持ちの方も居られるかと思いますが、この車両はレトロ調の新型車ではなく本物のレトロバスを用いていながらも、周囲の環境保全に考慮している事も、大いに評価できる点であると言えます。

またMAKIKYUはぐるっとカードを利用して森のくまさん号に乗車したのですが、猪苗代や喜多方から磐梯東都バスの路線バスで裏磐梯高原駅などへアクセスし、森のくまさん号に乗車した後でまた猪苗代や喜多方へ抜ける路線バスに乗車する行程を組んだ場合は、会津ぐるっとカードの利用がおススメで、ぐるっとカードを使うと思いのほか手頃にレトロバスを楽しむ事が出来ますので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も会津を訪れる機会がありましたら、是非森のくまさん号にも乗車されてみては如何でしょうか?

写真は森のくまさん号使用車両とその車内、運転席の様子と今のバスには見られない特徴的なウインカー、桧原湖畔の狭路を走行中のワンシーンです。


十鉄バス・十和田市-立崎-上北線~十和田市とJR沿線を結ぶ路線の一つですが…

2008-03-23 | バス[東北]

 

MAKIKYUが先日十和田観光電鉄(十鉄)に乗車した際は、鉄道線(三沢~十和田市)以外に、同社の路線バスにも乗車したのですが、先日乗車した十鉄のバス路線が、今日取り上げる十和田市-立崎-上北線です。

この路線は十和田市内にある三本木営業所から十和田市駅(十鉄)、上北町駅(JR東北本線)などを経由し、東北町の湖畔桟橋前までの間を走る路線ですが、運行本数は一日5往復程度、それも休日運休便が存在するローカル路線です。

そのため予め時間を調べておかないと、余程運が良くない限りなかなか乗車できない路線ですが、先日MAKIKYUが彼の地を訪問した際は、丁度良い時間に数少ない便の一つがあり、なかなか乗る機会がなさそうな路線という事もあって、上北町駅→十和田市駅間で乗車してみました。

乗車したのは昼間という事もあって、上北町駅発車の時点では乗客の姿は皆無で、十和田市駅に着くまでの間も、途中で2名程の乗客が乗り込んだ程度でしたが、十鉄では車両の運用を特に限定していないのか、マイクロバスでも充分運べそうな程度の乗客しかいないにも関わらず、MAKIKYUが乗車した際には、近隣の南部バスの様な旧年式車こそ走っていないものの、近年親会社の国際興業から移籍してきた大型路線車が装いもそのまま(勿論車内も殆どそのままです)にやって来ました。
(逆に十和田~八戸線などに中型車が充当されている事も多く、MAKIKYUが見た限りでは、同路線は国際興業カラーの中型車(ERGAMIO)が充当される事が多い様です)

それにしても国際興業の雰囲気そのままのバスが、日陰には雪の残る長閑な北国の風景を駆けていく姿は、日頃首都圏に身を置くものとしてなかなか興味深いものがありますが、十和田市駅では銀色に赤帯を巻いたステンレスカーと、白に緑の濃淡のバスという元首都圏勢同士の顔合わせも頻繁に見られ、両者の顔合わせは埼玉県内の数駅だけではない事を実感させられます。

ちなみに十鉄のバスは当然整理券方式(運賃後払い)となっており、上北町駅~十和田市駅間でも810円を要します(十鉄鉄道線を乗り通すより割高ですが、来た道を返すよりはバリエーションが楽しめて面白いかと思います)が、このエリアでは八戸市営・南部バスと3者で回数券が共通使用可能で、1000円のセット券を車内でも販売していますので、これを使うと便利です。

また同社の路線バスは国際興業の整理券方式で運行している路線(埼玉県内の殆ど)や、他の国際興業系列事業者(岩手県交通など)とは異なる「前乗り前降り」で、中扉は締切(一部の車両は中扉が存在しません)となっていますが、MAKIKYUは上北町駅でこの色のバスがやって来た時には、整理券方式である事が頭の中に染み付いており、一瞬反射的に中扉に向かおうとした程ですので、乗車の際は要注意です。
(まあ前扉が開いた時点で、すぐにこの事に気付いて前扉へ向かいましたが…)

あと十和田観光電鉄ではこの路線以外にも、十和田市を基点にJR線方面へ向かうバス路線を幾つか運行しており、特に八戸へ向かう路線(下田(駅を経由するのは一部便のみ)~陸奥市川駅通り(駅までは徒歩5分もあれば行けます)~八戸駅を経て中心街まで行きます)はそこそこの便数が運行されていて利用価値も高く、他に野辺地方面へ向かう路線などもありますので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様が十鉄に乗車される機会がありましたら、是非鉄道線だけでなく、同社の路線バスにも乗車されてみては如何でしょうか?

写真はMAKIKYUが先日乗車した十鉄バスと、乗車中に撮影した車窓の様子です。


南部バス・八戸市内を走る旧年式車~まだまだ多数が市内を走る姿が…

2008-03-18 | バス[東北]

   

先日MAKIKYUが八戸を訪問した際には、八戸市内を動き回るのに「八戸えんじょいカード」と呼ばれる八戸市営バス(全線)・南部バス(市営バス競合区間をはじめ、八戸市内を走る一般路線の大半や八食100円バスなど)・JR八戸線(八戸~種差海岸)が乗車可能で、700円という一日乗車券(JRみどりの窓口などで事前に引換券を購入し、利用日かその前日に八戸駅などで乗車券に引き換え)を利用したのですが、八戸市内を走る路線バスは整理券方式を採用しており、八戸駅~中心街をバスで移動するだけでも310円かかります(市営・南部のどちらでも:他に便数は少ないものの十和田観光電鉄のバスもありますが、こちらは八戸えんじょいカードの対象外ですので要注意です)ので、かなりお値打ち感のあるものでした。

また「八戸えんじょいカード」でMAKIKYUが八戸市内の路線バスに乗車した際は、八戸市内をはじめ、その周辺の階上(はしかみ)・五戸・三戸などへ向かう路線なども運行する南部バスにも何度か乗車したのですが、南部バスでは今でもモノコックボディを採用した昭和50年代後半(概ね57~58年式)の旧年式車が多数走り回る姿を目撃し、またMAKIKYUも2回程乗車(八戸営業所と五戸営業所の車両に1回ずつ)できました。

現在南部バスで活躍するモノコックボディの路線車は、同社が専らいすゞ車のみを導入している関係もあり、元京浜急行のK-CJM500と呼ばれる形式の車両ばかりで、モノコックボディの路線バスとしては末期の車両ですが、この手の車両は排ガス規制の影響などで、車両使用年数に限りがある大都市圏では随分前に姿を消しています。

それどころか最近では地方でも大都市圏から比較的状態の良い中古車両の流入などで淘汰が進んでいますので、今では地方を訪れても、見るからに古めかしいモノコックボディの路線バスに乗車する機会自体が非常に限られる状況で、数年前であれば旧年式車がゴロゴロしていた隣県の岩手県交通でも今では…という状況です。

ちなみに南部バスで現在活躍するモノコックボディの車両は1タイプのみですので、外観は車両の状態(割合綺麗な車両もありますが、中には錆が目立っている車両も散見されます)を除くと、どの車両もさほど大きな違いはないのですが、車両によって前面左下の運賃支払方法表示窓の有無といった違いがあり、車内の座席も一見したところでは、座席背面が金属製になっている厚さの薄い座席の車両(首都圏でも東武などは、比較的最近までこの手の座席を採用した車両が走っており、今でも同社中古の車両などでは比較的よく見る事が出来ます)が主体の様でしたが、MAKIKYUが五戸営業所の車両に乗車した際は一般的な形状の座席(異様に軟らかい感触が特徴的でした)となっており、同じように見える車両でも幾つかのバリエーションが存在しています。

またこの記事を見て、モノコックボディの旧年式車をはじめとする南部バスに乗車したいと思われた方は、八戸駅にも運が良ければ出没するのですが、同駅は市内中心部から結構離れていてバスの運行本数も限られますので、八戸市内を走る路線をはじめ、近郊の階上や五戸などへ向かう路線など、南部バスの大半の路線が起終点としているラピア(ショッピングセンターの名前です)へ行くと、今なら路線を選ばなければ比較的容易に遭遇できます。
(三戸方面へ向かう路線では出没を確認していませんが、MAKIKYUが八戸へ出向いた2日間だけでも、八戸営業所・是川団地・階上・五戸などへ向かう便での充当を目撃しています)

ただラピアは八戸駅からは結構距離があり、バスの便数も限られますので、MAKIKYUとしては本八戸駅からバスでアクセスするのがおススメ(南部バス以外に市営バスもあり、どちらも八戸えんじょいカードで乗車可能です:またラピアの最寄駅は小中野で、一応同駅から徒歩でも行けない距離ではありませんが、バスでのアクセスは本八戸の方が至便です)で、本八戸駅でラピア行きの南部バスを待っていれば、運が良ければ狙わずともモノコックボディの車両に遭遇できるかもしれません。

とはいえ南部バスでも比較的年式の新しい中古車両(それでも大都市圏では古参の部類ですが…)をはじめ、中型の新車(ERGAMIO)の導入も進んでいますので、走り回っている車両の数や遭遇頻度を考えると、すぐに全廃となる可能性は低いと思いますが、この様な車両に容易に遭遇できる状況はそう長く続かないと思われ、最近の路線バスとは大きく異なる独特な走行音や雰囲気を存分に堪能できるのも今の内です。

また八戸は首都圏を基準に考えると結構距離がありますが、新幹線を使えば比較的容易にアクセスする事が出来ます(それも閑散期であれば割安価格で行ける旅行商品がびゅうプラザなどで販売されます)ので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も興味がありましたら八戸を訪問され、南部バスの旧年式車に乗車してみては如何でしょうか?

写真は外観と車内の様子(写真はMAKIKYUが八戸営業所のバスに乗車した際のものです)です。


「KKK」ならぬ「IKK」~移籍車に限らず、自社発注の新車にも…

2007-06-27 | バス[東北]
 

先日取り上げた岩手県交通を走る国際興業カラーのバスですが、同社で走っている国際興業からの移籍車両には「バス共通カード取扱車」ステッカーをそのまま活用した車両だけでなく、「KKK」ロゴ(最近は見かけなくなりましたが…)を活用し、最初の「K」の文字だけ右側の三角を削った「IKK」(Iwate Ken Kotsu)としたバスもよく見かけます。

しかもこの「IKK」ロゴをつけたバスは、国際興業からの移籍車両に限らず、自社発注の新車にも見受けられ、しかもその車両の塗装が、親会社の国際興業では少なくなりつつある旧塗装(白に緑の濃淡ですが、最近増殖している塗装に比べて淡い色合い)となっている車両を多数見かけますので、ERGAMIO(いすゞ製中型車で割合新しい車両)でこの装いは少々奇妙な感じがします。

それにしてもこの塗装の車両、東京から新幹線などで岩手へ向かうと、駅から一歩出た途端に姿を見られるほど今ではポピュラーな存在になっていますが、この様なバスが走っている事を知らずに岩手の地を訪れた場合、少し前の首都圏にタイムスリップした印象を受けるかと思います。

MAKIKYUとしては、グレーと青の塗装をまとった旧型群などに惹かれてしまうのですが、新型はともかくとして最近の首都圏移籍組車両もまた注目で、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も岩手へ行かれる機会がありましたら、是非この様な車両にも乗車されてみては如何でしょうか?

ちなみに写真は3年程前に盛岡市内で撮影した「IKK」ロゴ付きの国際興業移籍車両(先日取り上げた車両と同形ですが、ロゴなど細部が異なります)と、新型車ERGAMIO(この車両はもう首都圏の感覚では新車とは言えませんが、現在もこの形態の車両が増殖中)です。

岩手県交通の「バス共通カード取扱車」~最近増殖している車両ですが、このステッカーは…

2007-06-26 | バス[東北]

先日「MAKIKYUのページ」では岩手県交通の旧型車両(CJMシリーズ)に関する記事を公開しましたが、近年親会社の国際興業から移籍した車両に関しては、他の国際興業グループ各社と同様に親会社塗装のまま使用されており、MAKIKYUが3月に東北を訪問した際にも多数が活躍している姿を目撃していますが、この車両は首都圏でお馴染みの国際興業バスが地方各地へ進出しているかの様な錯覚を覚えます。

その中でも岩手県交通は盛岡地区の都市圏輸送を抱え、岩手県内では圧倒的なシェアを誇る事業者である事から、国際興業からの移籍車両数も群れを抜く状況で、次々とやって来る写真のキュービックによってCJMシリーズなどを急速に淘汰していますが、岩手県交通では他の国際興業グループ各社と異なり磁気バスカードが用いられている事もあって、同社に移籍した車両の中には「バスカード取扱車」ステッカーの代わりに、首都圏でお馴染みの「バス共通カード取扱車」ステッカーをそのまま使用した車両を見かける事があります。

岩手県では岩手県交通と岩手県北バスの2社で共通使用可能なバスカードが発売されており、岩手県交通の車両では基本的に「バスカード取扱車」という緑色に白文字のステッカーが貼られているのですが、一応2社で共通となっている事から「バス共通カード」という言葉にも偽りはなく、このステッカーでも問題はないのですが、首都圏でお馴染みの「バス共通カード取扱車」ステッカーを貼ったバスを見かけると、バス共通カードをそのまま使ってしまいそうになります。
(まあ岩手県交通を利用する乗客の大半は地元の方で、バス共通カードを持ち合わせて乗車する乗客は稀有なのでしょうが…ちなみに当然ながら、首都圏のバス共通カードは通用しません)

また写真の車両は側面後部に広告が貼られてしまっていますが、岩手県交通の最近の車両の中には、今や国際興業バスで見かけなくなった「KKK」ロゴの最初の「K」文字の三角形2つを削り、「IKK」(Iwate Ken Kotsu)としているバスも多数見かけ、これまた国際興業バスと錯覚させられそうですが、今はまだ何も変哲のない有り触れた車両に感じるこのキュービックも、今後首都圏でのキュービック淘汰や新塗装への塗り替えが進み、またPASMO(ICカード)導入に伴って現行の「バス共通カード取扱車」ステッカーを貼り付けたバスが数を減らすようになれば、数年前の国際興業バスを思い出させる懐かしの車両として、注目すべき存在になるかもしれません。


岩手県交通の旧型車~少し前ならゴロゴロしていましたが…

2007-06-17 | バス[東北]

先月「MAKIKYUのページ」で新常磐交通の旧型車に関する記事を公開した際、写真の車両には残念ながら乗車できなかったものの、「この日は他事業者で、モノコックボディの路線車乗車というリベンジを果たしたのですが…」と記しましたが、MAKIKYUが3月にリベンジを果たして乗車したモノコックボディの旧型路線車は、岩手県内では最大手、東北でも有数の規模を誇る国際興業グループのバス事業者・岩手県交通のバスで、今日はこの車両に関して取り上げたいと思います。

この車両は1980年代前半に導入されたいすゞ製のCJMシリーズと呼ばれる車両(これもエンジンの種類などで、更にCLMなど数種類に分別されます)で、岩手県交通で活躍している同車は専ら親会社の国際興業から移籍した車両ですが、いすゞ車ばかりを導入している国際興業では一時期主力として活躍した車両です。

首都圏では排ガス規制の影響などもあって90年代中頃には姿を消し、国際興業で使用されていたこのタイプのバスは多数が系列事業者に移籍しています。

その中でも岩手県交通は規模が飛びぬけて大きく、また非冷房車をはじめとする古参車両が多数使用されていた事や、盛岡の都市圏輸送の中核を担い、大型車を多数要する事などから、国際興業からは最も多くCJMシリーズの車両が移籍しており、一時期は盛岡市内をはじめ、県内の主要都市(岩手県北バスエリアの宮古などは除外)へ足を運べば嫌でも姿を見かけるほどゴロゴロ走っていました。

この状況は首都圏ではモノコックボディを見かけなくなり、地方でも割合珍しさを感じるようになった21世紀に入った頃(2000年辺り)でもまだ続いており、そこそこの規模を誇る都市圏輸送で多数の路線バスが街中を行きかう盛岡市内では、まるでタイムスリップしたかの様な錯覚を覚える程で、MAKIKYUも岩手へ足を運んだ際にはCJMシリーズのバスを選んで乗車していた程でした。

しかしここ2~3年は排ガス規制の更なる強化などで大都市圏で使用している路線バスの代替が著しく、MAKIKYUが現在居る横浜をはじめ、大都市圏ではこの車両より10年は新しい1993~94年式の車両が次々と退役している状況ですので、岩手県交通でも親会社の国際興業をはじめ、大都市圏で退役を余儀なくされたまだまだ使える車両を次々と購入しています。

割合最近には日本で最後まで残ったBUと呼ばれるCJMシリーズより更に古い車両(これも一時期岩手県交通では多数が走っていました)が全車退役した他、CJMシリーズも急速に代替が進み、一時期は街中で嫌というほど姿を見かけた盛岡でも絶滅する程の状況ですので、現在では岩手県交通でも風前の灯、老朽化も進行していますので、ラッシュ時間帯などに輸送力を要するスクール輸送用などに少数が残存している程度になっています。

CJMシリーズがゴロゴロしていた頃を知る者としては、この車両がやって来るまで数十分も待ち続ける様な現状は信じがたいのですが、それでも3月にMAKIKYUが東北を訪れた際には、北上駅で一時間程度の列車待ち時間に駅前に出ていると、運よく北上市役所(バスは少々回り道しますが、まっすぐ歩けば北上駅との間は徒歩10分程度です)行きとして姿を現し、短い時間ながらも僅か140円(岩手県交通の現行初乗り運賃)で味わいあるこの車両の乗り心地を堪能する事が出来ました。

個人的にはまだまだ走り続けて欲しい車両ですが、老朽化の進行やサービス面、それに運転に要する労力の大きさなどを考えると、既にCJMシリーズ路線車が絶滅している秋北バスなどの国際興業グループ他事業者と同じ道を辿り、そう遠くない内に全車退役となる事はほぼ確実ですので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も岩手へ足を運ばれ、幸運にもこの車両に遭遇する機会がありましたら、是非乗車されてみては如何でしょうか?


新常磐交通の旧型車両~残念ながら乗車は出来ませんでしたが…

2007-05-11 | バス[東北]

昨日「MAKIKYUのページ」では新常磐交通の湯本市内循環に関して取り上げ、その際にモノコックボディの古参車に関しても近日中に…と記した事もありますので、今日は新常磐交通で見かけ、80年代前半に製造されたいすゞ製古参車に関して取り上げたいと思います。

この車両は3月にMAKIKYUが湯本市内循環に乗車し、湯本駅に到着した際に停車していたもので、走行音も素晴らしいのが特徴ですが、その後数分で写真の行先の系統として出発して行き、この時はMAKIKYUにしては珍しく同行者が居た事もあって乗車を断念(個人行動なら予定を変更して乗車していました)しています。

ただ今年の3月下旬にこの姿を拝み、出発する際の独特なエンジン音を聞く事が出来ただけでも幸運で、常磐交通の社名脇に小さく「新」という文字が貼られている事は、つい最近の姿である事を証明しています。
(ただこの日は他事業者で、モノコックボディの路線車乗車というリベンジを果たしたのですが…)

ちなみにこの車両を含めいすゞ製の古参車を新常磐交通は何台か保有している様ですが、この手の車両は稼動数も少なく運が良ければ走っている姿を見る事が出来る程度で、また新常磐交通発足後は新塗装を纏った首都圏からの転籍車両によって置き換えを進め、この姿は近い内に見る事が出来なくなりそうですので、もし「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様もこの車両に乗車できる機会がありましたら、迷わず乗車された方が良いかと思います。

(写真の車両もまだ活躍しているのか気になります。もし動向をご存知の方が居りましたら、コメント等頂けると幸いです)