記憶の彼方へ

カラーとモノクロの写真と一緒に 日頃のなにげないエピソードやホッとするコトバを♪

アスファルトの上で

2010年03月30日 06時17分16秒 | Weblog
今朝、最寄り駅までの道のりで女性が道路に寝ていた。
そばには若い男性2人がいて、うち1人は彼女を抱き起こそうと奮闘するも、うまくいかず、仕舞いには「さすがに恥ずかしいよ。もうちょっとさ、なんとかしてよ」とお手上げ状態。彼女は意識はあるようで、声は聞こえたがろれつがまわっていない。
気の毒なので見てみぬ振りをして横を通りすぎた。

アスファルトの上の寝心地はいかなるものか。
遠い記憶の彼方にあった。私にも?
高校生の時、冬の朝の通学途中のこと。緩やかな坂道には前日に降った雪が凍りついて、雪の上を走った自転車の車輪の跡が出来ていた。滑らないように恐る恐る歩いていたのだが、予想通りツルッと滑った。途中で体勢を整えることが出来ず、氷の上に大の字で横になってしまった
念のため、うつぶせではなく仰向けである
あのとき見た空はやけに青く澄み渡っていた。一瞬このまま空を見ていたい感情に誘われたがここはアスファルトのしかも氷の上。あわてて起き上がった。
あんなことでもなければ道路に寝ることはなかっただろう。
芝生の上に寝転がってお日さまをからだいっぱいに浴びて昼寝をするのは幸せな時間だ。
道路の寝心地は決していいとは言えない。ましてや自ら寝ようとは思わないだろう。
今朝の彼女は無事に帰宅できたかな。お酒もほどほどに。


fine ART photographer Masumi
コメント
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