記憶の彼方へ

カラーとモノクロの写真と一緒に 日頃のなにげないエピソードやホッとするコトバを♪

散骨

2010年07月19日 10時32分42秒 | Weblog

親が、以前から目をつけていたお墓を買ったらしい。
「じゃ、一足お先に、私が入るよ。広々とした中で手足を伸ばしてね」と冗談を言ったら親が笑っていた。
お墓の中って一体どれくらいの広さなのだろうか。
生きたまま入ることは一生ないので知る由もないが骨壷が1つか2つしか入らない狭い納骨室(カロート)も都心ではあるようだ。
子供のころに読んだ絵本「おしいれのぼうけん」のイメージを抱いていたけど、かなり狭そうだ。

私は完全に分骨希望だ。
一、実父のお墓に1/3、
二、パリのセーヌ川に1/3散骨、
三、今回購入したお墓に1/3。但しここは確定ではない!
二番目は可能かどうかは解らないが希望である。

先日亡くなったつかこうへいさんの遺言に心を打たれた。故人も散骨を希望している。お墓を作る気はないようだ。
私もあんな言葉を遺したい。なにもしてくれなくていいのだ。せめて身内だけならまだしも付き合いだからとか形式ばったお葬式など単なる見栄でしかないと思うようになった。

私の父親のお葬式には花輪がたくさん並んだと物心ついた時に聞いたことがある。
亡くなった時に「その人となり」があらわれるという印象をうけ、私が死んだときには数えきれないほどの花輪を空から見てみたいと思ったものだが、今は違う。
ひっそり静かに逝かせてほしい。そして大好きなパリの橋をいつまでも見ていたい

コメント
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