記憶の彼方へ

カラーとモノクロの写真と一緒に 日頃のなにげないエピソードやホッとするコトバを♪

艱難辛苦の帰路

2015年08月02日 08時17分04秒 | Weblog

全身全霊で花火を満喫したあと、待っていたのは真夜中のフィールドワークだった

「メトロは人でいっぱいで乗れないから歩いて帰ったほうがいいわよ!パリは意外と狭いから案外歩けちゃうのよ。」と、パリ滞在前半にお部屋をシェアさせて頂いたTさんにアドバイスされた。どこに行くにもメトロに乗る私には信じられなかったが、アドバイス通り地図を片手に歩き始めた
まずは、モンパルナスタワー目指して歩けばいい
ビルアケムから、6番線のメトロと平行に黙々と歩き出した。車道は渋滞、歩道にあふれた人が車道にも溢れ出す。歩道はカフェのテーブルがあったり、子供が歩いていたりと、障害が多く自分のペースで歩けないので車道を歩いた

ビルアケムからナシオン方向に4つ目の駅、パスツール駅まで来た。足が限界に来ている立ち止まると、足がガクガク震えている。実は昼間に友人と会ったのだが、思いの外歩いてしまったのだ。アルママルソー駅からオステルリッツ駅までセーヌ川沿いを散歩したのだ。これは予定外だった出来ることならメトロに乗りたいと一瞬魔がさした
メトロに入りホームに出ると、線路に落ちそうな位の人で溢れかえっていた
結局メトロのチケットが無駄になっただけ
泣きたい気持ちを抑えて、メトロを後にした。

しばらくすると左側にモンパルナスタワーが間近に見えてきた一度地図を確認したが、ピントが合わず全く読めない目を凝らしつつ、地図を前後に動かしてピントが合う位置をさがし、なんとか大通りの文字を読んだあともう半分。頑張れと、励まし歩き続けた

最後のラスパイユ大通りは驚くほど静かだった。人っ子ひとり歩いていない時間は夜中の1時半。かなり怖い人がいないってこんなに怖かったっけ?

余計なことは考えずにひたすら歩き続けた。通りにぶつかればそこが懐かしいライオンの像がある広場だ。
いつまでも突き当たる気配がなく、道を間違えたかと不安になったが、今更後戻りはしたくない。自分を信じるしかなかった。

あ、あれはライオンのおしりかなそうだ、後ろ姿に違いない

一気に疲れが吹き飛んだ
あぁ、やっと辿り着いた
1時間半も歩いていた
無事ホテルに帰って来たら、フロントには誰もいないフロント向かいのソファで仮眠している人がいる。肩を叩いて起こそうかと思ったけど、逆に驚かしそうなので、フロントのベルをチンっと鳴らした。「J'arrive!!」と、声がして女性が現れた。そう、そこのソファで寝ていた彼女。キーを貰って部屋に帰った。

花火も凄かったが、その後がハンパなかったね
ちなみに私が歩いた軌跡は見出し写真のオレンジの蛍光ペンでなぞっっています。
またいつか、この花火を見るチャンスがあるかもしれない。その時は、必ず老眼鏡持参でいかないとね
あとは、丈夫な足をキープしておかないと!

さっき、地図を見ていて気付いたこと。
ひとっこひとりいなかったラスパイユ通り、なんとモンパルナス墓地に面していた
知らずに歩くことが出来て良かった


パスツ-ル駅。乗れる電車が来るとは思えない

モンパルナスタワーを見てこれほど幸せな気分になるとは思わなかった

お部屋に帰って来て、カラカラの喉を潤しました。

こちらがゴールのライオン!!

ホテルの窓から見えるエッフェル塔とモンパルナスタワー。
よく歩いたもんだ
コメント
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