記憶の彼方へ

カラーとモノクロの写真と一緒に 日頃のなにげないエピソードやホッとするコトバを♪

まさかの割り込みカップル?

2015年08月03日 10時09分11秒 | Weblog
滞在ホテルの真ん前に、カタコンブがある。
カタコンブ、これまた興味はあるもののなかなか来るチャンスがなかったので、優雅な朝ごはんと引き換えに見にいくことにした

10時オープン。窓から下をみると並んでいる様子がないので、15分前に下に降りた。ホテルのフロントでチェックアウトの時間を尋ねると、「基本は11時だけど、希望があれば12時でも、それ以降でも構わないよ!ただ、1時半にお掃除が入るからそれまでに帰って来てね!」と言われた。
「今からカタコンブにいって来ます!」と伝えたら、「ホテルを出て右に行くといいよ!ボンジョルネ!!」と、笑顔で教えてくれた

ホテルから1分のカタコンブに向かうと、信じられない程の列ができていた窓からは死角になっていたらしい

1時間位で入れるだろうと判断し、待つことにした。
カタコンブ入り口の反対側2/3は公園になっている。公園をひとまわりすると入り口にたどり着く。
ただ、一回の入場に人数制限があるようで、なかなか前に進まなかった。公園の木々の日陰のない位置に来ると、刺すような日差しを全身で浴びることになる。時間だけが刻々と過ぎ、クラクラして来たこんなに待つとは思わないから水も持ってない。蒸発しそうだ
まさに忍耐の一言

2時間が経った頃、私の左横に見たことのないカップルが現れた
「こんな人、いたかな?」
すると、私の前に並んでいたイタリア系の中年夫婦が「最後尾はあっちだから、そこに並びなさい。みんな2時間も並んでいるのよ。」と2人に伝えた。初めは彼女が何かを答えて、夫婦が最後尾を再度指で差し示していたが、いきなり彼女が黙り込んだ。何を言っても固まったまんま
夫婦がイラっとした顔で訴えるも完全無視して横に居座った。

うかうかしていると、私の前に割り込みされてしまうそれだけは許せないので、イタリア系夫婦の後ろに磁石みたいにピタッとくっついた。
するとこの隙間には入れないと判断し、私の後ろを狙い始めた。それを見た後ろの人も私の後ろにピタッとくっついた

さすがに諦めるだろうと思ったら、その後ろにやすやすとすべりこんだ。
「えーっ、入れちゃうの
結局このカップルは、たったの30分ほどで入場出来たのだ。実に不愉快だった

私は154人目、12時40分に入れた
ホテルには1時15分には戻りたい
長くて狭い螺旋階段をどこまでも降りていくと、外とは打って変わりヒンヤリとした空気が漂ってきた。
寒いくらいだ。じっくり見たいとこだけど、駆け足で見てまわった

骸骨が綺麗に積み重ねられている。怖いかと心配したが、あまりにも数があり過ぎて、見慣れてしまった。
骸骨は、表情が無いからみんな同じにみえてしまう。
それよりも、意外と頭蓋が小さく、歯も小さいことに驚いた。現代の欧米人は日本人よりも体型が大きいから歯も大きいと思ったら、意外に小ぶりなんだと知った。私の歯の方がよっぽど大きい!!触っちゃいけないんだけど、ジェンガみたいに一本大腿骨を引き抜いても崩れなさそう!なんて不謹慎なことを考えながら走りすぎた

延々と続く骸骨の壁を過ぎ、やっと上に上がる階段が現れた。初めに降りた段数よりも少なく感じたのは気のせい?
めでたく地上に出てきたら、全く見慣れない場所にでてきて呆然
出口にいた警備員?さんにダンフェールロシュロー駅はどこかを聞き、ホテルまで走った

いやハンパなく遠かった
ホテルに着き、階段を駆け登った時には息ができなかったフロントにいたオーナーが笑顔で、「カタコンブ行ってきたんだって?どうだった?

1時半までに帰ってこれなかったことが申し訳なくて、カタコンブの感想どころじゃなかったのに、優しく声を掛けてくれた
ルームキーをもらい、慌てて部屋にたどり着くと私物以外のお部屋のお掃除が済んでいた。ダッシュで荷物をまとめていると、コンコンとノックする音ドアを開けるとお掃除のボニーさんが笑顔で立っていた。「カタコンブ行ってきたのね。どうだった?」と、ホテルのスタッフみんなが私の行動を知っていて苦笑い

遅く帰ってきたことを謝ったら、「心配ないわ、大丈夫よ」と、言い、慌てて部屋を出る私に「Au revoir bonne journee!」と言ってくれた

こちらのホテルはたった2日の滞在だったけど、スタッフの笑顔と親切な対応に大感激またリピートしたいホテルが増えた。
カタコンブは、並ばずに入れるなら、もう一度行ってみたい


右下の建物がカタコンブ

ならび始めたばかりの光景。
まさか2時間半も待つことになるとは夢にも思わなかった。

階段を降りついた地下20mほどに、こんな建物があるってスゴいね

ここは地下の納骨堂です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする