清々場所にある農家の庭先です。
上越新幹線から見る国境の黒々した土、幾何学模様のような畝、さまざまな緑の配置の美しさにも感激するけれど、こんなごくふつうの農家の庭もとても好きです。
自分の家で食べる分だけのねぎやキャベツや菜っ葉。シソはもう終りかしら。
コスモスも去年のこぼれだねから出たのでしょう。
実のなる木々も植えられて、家を風から守っています。
この日は、この家のおじさんが薪を作っていました。薪を割る音が辺りに響き渡って一昔前の田舎を見る思いがしました。もう冬に備えているんだね。
農家は、天気を見ながら1年の仕事を段取り良くこなしていかなくては話にならないと聞いていましたが、実感しました。
横浜の私んちの庭。
この花の色だったら隣にはこの花色かしら、
この形の葉っぱのそばには、この形だね、
ここは1年草にして、ここは宿根草にしよう、球根はコンテナに植えてね。
なんてやっていることが小賢しく思えてくるのよ。どこかで、ベジタブルガーデンなんて言っているのが、こういう光景を見ると別に・・・って思ってしまうわけ。
そんなこといったって、ネギを5苗くらい植えると満杯になってくる庭では、そんな風に楽しまなければどうすりゃあいいんだ、というのも事実。
で、私は妄想する、買えもしないのに佐渡で土地を買うとしたら・・・って。
家は平屋で、土間付き、外作業場付属・・・
広々しているところに300坪だな。
高台で海が見えて、家の前に田んぼが広がっている・・・
うーーん、そんなところがいいわ、って遅刻友に得々と話していたら、田圃真ん中の段になるやいなや速攻で、
「あんた何言ってるの!、夏になってみいや、虫やら蚊やらが窓にびっしりつくが。
○ホテルでお客さんがびっくりして苦情言うたんだってさ。あんたそれでもいいのんか!」と脅かす。
もちろん却下しました。どうせありえない話で妄想していただけだもんね、とヒネクレタことももちろんです。ああ、それにしても広い土地で好きに庭を作ってみたいです。